JP2007170180A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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毅 有永
Ryosuke Hiyoshi
亮介 日吉
Susumu Ishizaki
晋 石崎
Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
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Abstract

【課題】可変動弁装置の応答速さを向上させる。
【解決手段】クランクシャフトにより回転駆動されるハウジング1と、ハウジング1に相対回転可能に組み合わされ、かつカムシャフトを駆動するロータ2とを備え、ハウジング1とロータ2との間に油圧室7が形成されていると共に、ベーン3によって油圧室7内が進角側分室12と遅角側分室13とに分割され、油圧室7に供給される油圧によって生じる進角側分室12と遅角側分室13との間の圧力差によってハウジング1とロータ2との相対位相が可変制御される内燃機関の可変動弁装置20において、油圧室7を少なくとも2つ以上有し、油圧の供給される油圧室7の数が内燃機関の運転状態に応じて変更されることを特徴としている。これによって、可変動弁装置20の応答速さを向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関する。
特許文献1には、内燃機関の可変バルブ機構の油圧供給部に対して、おのおの独立して駆動される複数のポンプから作動油を供給可能に構成することで、低回転・低油圧時においても、可変バルブ機構の動作(応答速さ)補償を行えるようにした油圧調整装置が開示されている。
また、特許文献2には、吸気弁または排気弁の開閉時期を制御するために使用される弁開閉時期制御装置において、弁開閉時期の進角側へ変更する際の応答性を向上を図るため、遅角用室の少なくとも一つを大気開放することで、進角時の反トルクを低減し、進角時の応答性を向上させる技術が開示されている。この特許文献1のおける弁開閉時期制御装置は、弁開閉用の回転軸と、回転軸に所定範囲で相対回転可能に外装されクランク軸からの回転動力が伝達される回転伝達部材と、回転軸または回転伝達部材の一方に取り付けられた複数のベーンと、回転軸と回転伝達部材との間に形成されベーンによってそれぞれ進角用室と遅角用室とに二分される複数の流体圧室と、各進角用室に作動油を給排する第1流体通路と、各遅角用室に作動油を給排する第2流体通路と、を有するものである。
特開2004−263609号公報 特開平11−159308号公報
しかしながら、特許文献1においては、複数のオイルポンプが必要となるため、部品点数の増加によるコストアップや大型化といった問題が生じる虞がある。
また、特許文献2においては、進角用室への油の供給は遮断されないので、弁開閉時期制御装置に供給される油量が少ない場合の応答性は改善できない虞がある。
そこで、本発明は、内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動される第1回転体と、第1回転体に相対回転可能に組み合わされ、かつカムシャフトを駆動する第2回転体と、を備え、第1回転体と第2回転体との間に油圧室が形成されていると共に、ベーンによって油圧室内が進角側分室と遅角側分室とに分割され、油圧室に供給される油圧によって生じる進角側分室と遅角側分室との間の圧力差によって第1回転体と第2回転体との相対位相が可変制御される内燃機関の可変動弁装置において、油圧室を少なくとも2つ以上有し、油圧の供給される油圧室の数が内燃機関の運転状態に応じて変更されることを特徴としている。すなわち、可変動弁装置に供給可能な油量に応じて、油圧を供給する油圧室の数が可変することになる。
本発明によれば、内燃機関の運転状態に応じて、すなわち可変動弁装置に供給可能な油量に応じて、油圧を供給する油圧室の数が可変となるので、簡単な構成でコストを抑えつつ、可変動弁装置の応答速さを向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、可変動弁装置20の概略構成を示している。
可変動弁装置20は、バルブのリフト・作動角を可変可能なリフト作動角可変機構21と、バルブのリフト中心角の位相を連続的に遅進させる位相可変機構41と、有している。
このリフト作動角可変機構21は、内燃機関のクランクシャフトにより駆動される駆動軸22と、この駆動軸22に固定された偏心カム23と、回転自在に支持された制御軸32と、この制御軸32の偏心カム部38に揺動自在に支持されたロッカアーム26と、バルブステム30をラッシュアジャスタ1を介して押圧する揺動カム29と、を備えており、偏心カム23とロッカアーム26とはリンクアーム24によって連係され、ロッカアーム26と揺動カム29とは、リンク部材28によって連係されている。
ロッカアーム26は、略中央部が偏心カム部38によって揺動可能に支持されており、その一端部に、連結ピン25を介してリンクアーム24のアーム部が連係しているとともに、他端部に、連結ピン27を介してリンク部材28の上端部が連係している。偏心カム部38は、制御軸32の軸心から偏心しており、従って、制御軸32の角度位置に応じてロッカアーム26の揺動中心は変化する。
揺動カム29は、駆動軸22の外周に嵌合して回転自在に支持されており、側方へ延びた端部に、連結ピン37を介してリンク部材28の下端部が連係している。この揺動カム29の下面には、駆動軸22と同心状の円弧をなすベースサークル部分と、該ベースサークル面から所定の曲線を描いて延びるリフト部と、が連続したカム面が形成されており、これらのベースサークル部分ならびにリフト部が、揺動カム29の揺動位置に応じてラッシュアジャスタ1に当接する。
制御軸32は、一端部に設けられたリフト作動角制御用アクチュエータ33によって所定角度範囲内で回転するように構成されている。このリフト作動角制御用アクチュエータ33は、例えばウォームギア35を介して制御軸32を駆動する電動モータからなり、エンジンコントロールユニット(ECU)39からの制御信号によって制御される。制御軸32の回転角度は、制御軸センサ34によって検出される。
このリフト作動角可変機構21によれば、制御軸32の回転角度位置に応じてバルブ(例えば吸気弁)のリフトならびに作動角が、両者同時に、連続的に拡大、縮小し、このリフト・作動角の大小変化に伴い、バルブの開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
一方、位相可変機構41は、ECU39からの指令に基づいて制御されるもので、油圧を利用して、駆動軸22と、駆動軸22の前端部に設けられたスプロケット42と、を所定の角度範囲内において相対的に回転させ、バルブリフトにおけるリフト中心角が遅進する。つまり、リフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、この変化も、連続的に得ることができる。この位相可変機構41の制御状態は、駆動軸22の回転位置に応答する駆動軸センサ36によって検出される。尚、スプロケット42は、図示せぬタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、クランクシャフトに連動するものであり、後述するハウジング1の外周に一体的に設けられている。
従って、両者の可変制御を組み合わせることにより、バルブの開時期および閉時期をリフト量とともに可変制御でき、例えば吸気弁側に適用すると、スロットル弁(図示せず)に依存せずにシリンダ内に流入する吸気量を負荷に応じて制御することができる。
図2は、本発明の要部である位相可変機構41の具体的な構成と、その油路構成を模式的に示した説明図である。
位相可変機構41は、第1回転体としてのハウジング1と、ハウジング1内に収容された第2回転体としてのロータ2と、ロータ2に組み付けられた4枚のベーン3と、ハウジング1に組み付けられたロックキー4と、から大略構成されている。
ハウジング1の前端面には、上述したスプロケット42が固定されている。ロータ2は、ハウジング1に対して所定角度だけ相対回転可能となっており、駆動軸22の前端にボルト(図示せず)により固定されている。つまり、ハウジング1がクランクシャフトに同期して回転すると共に、このハウジング1の回転と伴にロータ2が回転して駆動軸22が駆動され、かつハウジング1とロータ2との相対回転によって、駆動軸22のクランクシャフトに対する位相が遅進する構成となっている。尚、ハウジング1及びロータ2は、駆動軸22の回転中心に対して同軸上に配置されている。
4枚のベーン3は、略一定の角度間隔でロータ2の外周に取り付けら、駆動軸22の半径方向に延出している。
ハウジング1の内部には、これら4つのベーン3が収容される略扇形の凹部5が4つ形成されており、かつ隣接する凹部5の間には、相対的に突出した隔壁部6が形成されている。つまり、各凹部5によってハウジング1とロータ2との間に4つの油圧室7が形成されている。
隔壁部6の内の一つには、ロックキー4を収容する収容溝8と、この収容溝8に連続し、ロックキー4をクランクシャフト半径方向の内側へと付勢するスプリング9を収容するスプリング収容溝10が形成されている。
また、ロータ2の外周面には、ロックキー係合溝11が形成されている。このロックキー係合溝11には、図2の状態、つまりロータ2とハウジング1の相対位置が所定の相対位相(最遅角位置)で同期したとき、ロックキー4の頭部が収容される。このロックキー係合溝11には、後述する第1進角油路15aから作動油が供給される。
各ベーン3は、それぞれ対応する凹部5と噛み合っており、このベーン3と凹部5との噛み合いによって、ロータ2とハウジング1とは、所定角度範囲で相対回転可能となっている。そして、各凹部5によって形成された各油圧室7内は、それぞれ対応するベーン3によって進角側分室12と遅角側分室13とに分割されている。換言すれば、各油圧室7内には、ベーン3を挟んで、一方に進角側分室12が、他方に遅角側分室13が、それぞれ区画されている。
そして、進角側油圧室12に作動油が供給されるとバルブタイミングが進角する方向にロータ2が相対回転し、遅角側油圧室13に作動油が供給されるとバルブタイミングが遅角する方向にロータ2が相対回転する。換言すると、油圧室7に供給される油圧によって生じる進角側分室12と遅角側分室13との間の圧力差によってロータ2とハウジング1との相対位相が可変制御される。
本実施形態においては、ロータ2とハウジング1との間に4つの油圧室7が形成されており、これら4つの油圧室7のうち第1油圧室7a、第3油圧室7c及び第4油圧室7dは、第1電磁切換弁14aを介して作動油の供給と排出が行われ、第2油圧室7bは、第2電磁切換弁14bを介して作動油の供給と排出が行われている。第1電磁切換弁14aは、いわゆる3位置5ポート切換弁であり、第2電磁切換弁14bは、いわゆる3位置4ポート切換弁である。第1電磁切換弁14a及び第2電磁切換弁14bの弁体の切り換えは、ECU39によって実施される。
第1油圧室7aの第1進角側分室12aには第1進角油路15aが接続され、第1遅角側分室13aには第1遅角油路16aが接続されている。第2油圧室7bの第2進角側分室12bには第2進角油路15bが接続され、第2遅角側分室13bは第2遅角油路16bが接続されている。第3油圧室7cの第3進角側分室12cには第3進角油路15cが接続され、第3遅角側分室13cには第3遅角油路16cが接続されている。第4油圧室7dの第4進角側分室12dには第4進角油路15dが接続され、第4遅角側分室13dには第4遅角油路16dが接続されている。
そして、第1電磁切換弁14aにより、オイルポンプ17から第1,第3及び第4進角油路15a,15c,15dを介して、第1,第3及び第4進角側分室12a,12c,12dにそれぞれ作動油が供給されると、位相可変機構41は進角側に駆動される。このとき、第1,第3及び第4遅角油路16a,16c,16dからは、第1,第3及び第4遅角側分室13a,13c,13d内の作動油がそれぞれドレンされる。
また、第1電磁切換弁14aが切り換えられ、オイルポンプ17から第1,第3及び第4遅角油路16a,16c,16dを介して、第1,第3及び第4遅角側分室13a,13c,13dにそれぞれ作動油が供給されると、位相可変機構41は遅角側に駆動される。このとき、第1,第3及び第4進角側分室12a,12c,12dからは、第1,第3及び第4進角油路15a,15c,15dを介して作動油がそれぞれドレンされる。
尚、第1電磁切換弁14aは、弁体が中立位置のときには、第1,第3及び第4進角油路15a,15c,15dと第1,第3及び第4遅角油路16a,16c,16dが閉塞された状態となり、第1、第3及び第4進角側分室12a,12c,12d及び第1、第3及び第4遅角側分室13a,13c,13dの圧力が保持される。
第2油圧室7bには、第2電磁切換弁14bを介して、油圧の給排が行われており、第1、第3及び第4油圧室7a,7c,7dとは独立して油圧を供給可能となっている。
第2電磁切換弁14bにより、オイルポンプ17から第2進角油路15bを介して、第2進角側分室12bに作動油が供給される際には、第2遅角側分室13bから第2遅角油路16bを介して作動油がドレンされる。尚、このように第2進角側分室12bに作動油を供給するように第2電磁切換弁14bが作動する際には、第1電磁切換弁14aにより第1,第3及び第4進角側分室12a,12c,12dに対して作動油が供給されている。
そして、第2電磁切換弁14bが切り換えられ、オイルポンプ17から第2遅角油路16bを介して、第2遅角側分室13bに作動油が供給される際には、第2進角側分室12bから第2進角油路15bを介して作動油がドレンされる。尚、このように第2遅角側分室13bに作動油を供給するように第2電磁切換弁14bが作動する際には、第1電磁切換弁14aにより第1,第3及び第4遅角側分室13a,13c,13dに対して作動油が供給されている。
また、第2電磁切換弁14bは、弁体が中立位置のときには、第2進角側分室12b及び第2遅角側分室13bの双方からドレン可能となっている。
図3は、第2電磁切換弁14bの制御例を示している。ステップ(以下、単にSと記す)11にて、位相可変機構41にリフト中心角の位相を現在の位相に対して進角側もしくは遅角側のいずれかの方向に変化させるような駆動指示(制御指令)があった場合にはS12へ進み、このような駆動指示がない場合にはS15へ進む。尚、位相可変機構41の駆動指示がある場合には、上述した第1電磁切換弁14aが中立位置から、進角側もしくは遅角側のいずれかの位置に切り換えられることになる。
S12では、エンジン回転数、油温を検出する。
S13では、エンジン回転及び油温から、位相可変機構41に供給される油量を演算し、この油量が予め設定された基準油量値以上の場合にはS14へ進み、そうでない場合にはS15へ進む。尚、この基準油量値は、オイルポンプ17の吐出油量、機関内部の油の循環量、位相可変機構41の油圧室7の充填に必要な油量などを基に決定してもよいが、最終的には実験適合によって決定するのが望ましい。
S14では、位相可変機構41に供給される油量が多いため、第2電磁切換弁14bを作動する。
尚、第2電磁切換弁14bを作動させる場合、第2電磁切換弁14bの制御の方向は、第1電磁切換弁14aの制御の方向と同一である。すなわち、第1電磁切換弁14aにより油圧室7の進角側分室12に作動油が供給されている場合には、第2電磁切換弁14bも、第2油圧室7bの第2進角側分室12bに作動油が供給されるように作動する。同様に、第1電磁切換弁14aにより油圧室7の遅角側分室13に作動油が供給されている場合には、第2電磁切換弁14bも、第2油圧室7bの第2遅角側分室13bに作動油が供給されるように作動する。
一方、S15では、位相可変機構41の駆動指示が無い、あるいは位相可変機構41に供給される油量が少ないため、第2電磁切換弁14bを作動させない。すなわち、第2電磁切換弁14bの弁体は中立位置となり、その結果第2油圧室7b内の第2進角側分室12b及び第2遅角側分室13bは、ドレン開放された状態となっている。
このように本実施形態では、位相可変機構41を駆動させる油圧が一つのオイルポンプ17から供給されるが、2つの電磁切換弁14a、14bと有することにより、第1,第3及び第4油圧室7a,7c,7dへの油圧の供給と第2油圧室7bへの油圧の供給を独立して実施することができる。つまり、位相可変機構41は、バルブリフト中心角の位相を可変する際に使用する油圧室7を3つまたは4つの2段階に可変設定することができる。換言すれば、位相可変機構41は運転条件に応じて、油圧が供給される油圧室7の数を変更させることができる。
そのため、位相可変機構41に供給される油量が少ない場合には、第2電磁切換弁14bを停止し、第2油圧室7bに対する油圧の供給を停止することで、第1,第3及び第4油圧室7a,7c,7dに供給される作動油の油量を確保し、過渡的な油量不足を防止することで、位相可変機構41の応答性(応答速さ)を向上させることができる。
図4は、リフト作動角可変機構21のバルブリフト量が中程度の大きさで、エンジン回転数が中程度の運転条件で、油圧が供給された油圧室7が4つのときの応答速さと、3つのときの応答速さを模式的に比較した説明図である。尚、ここでいう応答速さは、進角または遅角した位相をこの進角または遅角に要した時間で除すことで得られるものである。図4からも明らかなように、同一運転状態下で、用いる油圧室7の数を減らすことで応答速さが向上する。
また、位相可変機構41に供給される油量が多い場合には、第2電磁切換弁14bを駆動し、第2油圧室7bにも油圧を供給することで、位相可変機構11を駆動させる油圧室7の数を相対的に増加させ、位相可変機構41の駆動トルクを相対的に増大させて、応答性(応答速さ)を向上させることができる。
尚、本実施形態においては、第1電磁切換弁14aに3つの油圧室7a,7c,7dが割り当てられ、第2電磁切換弁14bには1つの油圧室7bが割り当てられているが、各電磁切換弁14a,14bに割り当てる油圧室7の数はこれに限定されるものではなく、例えば、第1電磁切換弁14aに2つの油圧室7を割り当て、第2電磁切換弁14bに2つの油圧室7を割り当てるようにしてもよい。また、油圧室7の数は、全部で4つに限定されるものではなく少なくとも2以上あればよい。同様に、電磁切換弁14の数も2つに限定されるものではなく少なくとも2以上あってもよい。
また、上述した実施形態においては、運転状態から位相可変機構41に供給される油量を演算し、この油量と予め設定された基準油量値とを比較して、第2油圧室7bに油圧を供給するか否か、すなわち油圧を供給する油圧室7の数を3つにするか4つにするかを決定しているが、図5に示すようにエンジン回転数とバルブリフト量の大きさから一義的に油圧が供給される油圧室の数を決定するようにしてもよい。
詳述すると、リフト作動角可変機構21のバルブリフト量が小さいときには、位相可変機構41への反トルクが小さいので、位相可変機構41の駆動に必要なトルクは小さくてすむため、油圧を供給する油圧室7の数を3つとして、過渡的な油量不足を防止して、応答性(応答速さ)を向上させる。そして、リフト作動角可変機構21のバルブリフト量が中〜大で、エンジン回転数が低いときには、揺動カム29からの反トルクが増大するうえ、オイルポンプ17からの作動油の吐出圧も低くなる。そこで、全て(4つ)の油圧室7を用い、十分な駆動トルクを確保することで、応答性(応答速さ)を向上させる。
そして、運転条件に応じて油圧を供給する油圧室7の数を変更する方法としては、図6に示すように、位相可変機構41への供給油圧が大きい場合には、用いる油圧室7の数を減らし、過渡的な油量不足を防止して、応答速さの向上を図るようにしてもよい。
また、上述した実施形態において、リフト作動角可変機構21のリフト作動角制御用アクチュエータ33が油圧駆動するものであれば、位相可変機構41へ振り分けられる油量が相対的に減少することになり、油量不足が深刻になる虞があるが、油圧が供給される位相可変機構41の油圧室7の数を運転状態に応じて可変すれば、位相可変機構41への油量不足による応答速さの低下を効果的に防止できる。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動される第1回転体と、第1回転体に相対回転可能に組み合わされ、かつカムシャフトを駆動する第2回転体と、を備え、これら第1、第2回転体のいずれか一方に凹部が、他方にベーンがそれぞれ設けられ、凹部によって第1回転体と第2回転体との間に油圧室が形成されていると共に、ベーンによって油圧室内が進角側分室と遅角側分室とに分割され、油圧室に供給される油圧によって生じる進角側分室と遅角側分室との間の圧力差によって第1回転体と第2回転体との相対位相が可変制御される内燃機関の可変動弁装置において、ベーンによって内部が進角側分室と遅角側分室とに分割された油圧室を少なくとも2つ以上有し、油圧の供給される油圧室の数が内燃機関の運転状態に応じて変更される。これによって、内燃機関の運転状態に応じて、すなわち可変動弁装置に供給可能な油量に応じて、油圧を供給する油圧室の数が可変となるので、簡単な構成でコストを抑えつつ、可変動弁装置の応答速さを向上させることができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置は、具体的には、内燃機関の油圧が低い場合に油圧が供給される油圧室の数を相対的に増加させる。
(3) 上記(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置は、具体的には、供給される油量が少ない場合に油圧が供給される油圧室の数を相対的に減少させる。
(4) 上記(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置は、具体的には、機関回転数が低い場合には、油圧が供給される油圧室の数を相対的に増加させる。
(5) 上記(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置は、具体的には、機関運転状態に応じて吸気弁のリフト作動角を連続的に拡大・縮小制御することで内燃機関の吸気量を制御可能なリフト作動角可変機構を備え、吸気弁のリフト量が大きい場合には、油圧の供給される油圧室の数を相対的に増加させる。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置は、具体的には、一つの油圧源から複数の油圧室に対して油圧が供給されている。
可変動弁装置の概略構成を示す説明図。 本発明の要部である位相可変機構の具体的な構成と、その油路構成を模式的に示した説明図。 第2電磁切換弁の制御の流れを示すフローチャート。 油圧が供給された油圧室の数と応答速さの相関関係を模式的に示した説明図。 油圧が供給される油圧室の数の他の算出方法を示すマップ図。 油圧が供給される油圧室の数の他の算出方法を示すマップ図。
符号の説明
1…ハウジング
2…ロータ
3…ベーン
7…油圧室
12…進角側分室
13…遅角側分室
14…電磁切換弁
15…進角油路
16…遅角油路
41…位相可変機構

Claims (6)

  1. 内燃機関のクランクシャフトにより回転駆動される第1回転体と、第1回転体に相対回転可能に組み合わされ、かつカムシャフトを駆動する第2回転体と、を備え、これら第1、第2回転体のいずれか一方に凹部が、他方にベーンがそれぞれ設けられ、凹部によって第1回転体と第2回転体との間に油圧室が形成されていると共に、ベーンによって油圧室内が進角側分室と遅角側分室とに分割され、油圧室に供給される油圧によって生じる進角側分室と遅角側分室との間の圧力差によって第1回転体と第2回転体との相対位相が可変制御される内燃機関の可変動弁装置において、
    ベーンによって内部が進角側分室と遅角側分室とに分割された油圧室を少なくとも2つ以上有し、油圧の供給される油圧室の数が内燃機関の運転状態に応じて変更されることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 内燃機関の油圧が低い場合には、油圧が供給される油圧室の数を相対的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 供給される油量が少ない場合には、油圧が供給される油圧室の数を相対的に減少させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 機関回転数が低い場合には、油圧が供給される油圧室の数を相対的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 可変動弁装置は、機関運転状態に応じて吸気弁のリフト作動角を連続的に拡大・縮小制御することで内燃機関の吸気量を制御可能なリフト作動角可変機構を備え、吸気弁のリフト量が大きい場合には、油圧の供給される油圧室の数を相対的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 一つの油圧源から複数の油圧室に対して油圧が供給されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
JP2005364176A 2005-12-19 2005-12-19 内燃機関の可変動弁装置 Pending JP2007170180A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010169009A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
EP2781703A1 (en) 2013-03-22 2014-09-24 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Internal combustion engine

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JP2010169009A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Aisin Seiki Co Ltd 弁開閉時期制御装置
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