JP2007170331A - ターボファン及びこれを用いた空気調和機の室内ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】羽根の前縁近傍における剥離流の発生を抑えて、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができるターボファン及びこれを用いた空気調和機の室内ユニットを提供する。
【解決手段】ハブ板とシュラウドとの間に配置される羽根23は、前縁における入口角がハブ板側からシュラウド側に向かって漸減するように形成される。このため、羽根23の前縁24a,24bにおいて空気流の流入角γh,γsとその位置の入口角とを近づけるように構成することができ、空気流が羽根23とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていく。これにより、羽根23の前縁近傍において剥離流が発生することを抑える。
【選択図】図7
【解決手段】ハブ板とシュラウドとの間に配置される羽根23は、前縁における入口角がハブ板側からシュラウド側に向かって漸減するように形成される。このため、羽根23の前縁24a,24bにおいて空気流の流入角γh,γsとその位置の入口角とを近づけるように構成することができ、空気流が羽根23とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていく。これにより、羽根23の前縁近傍において剥離流が発生することを抑える。
【選択図】図7
Description
本発明は、回転によってシュラウド側から空気を吸い込み外周側へ吹き出すターボファン及びこれを用いた空気調和機の室内ユニットに関する。
従来、天井埋込型等の空気調和機に用いられる送風ファンとしては、効率面、騒音面を考慮して、ファンの羽根が3次元形状に形成された遠心ファンである、いわゆるターボファンが広く採用されている。このようなターボファンは、一般的に、電動機により回転されるハブ板と、このハブ板の対向位置に設けられる環状のシュラウドと、ハブ板とシュラウドとの間に配置される複数枚の羽根とを備えている。そして、電動機によるターボファンの回転によって、シュラウド側から空気を吸い込み、その空気をターボファンの外周側へ吹き出すようにしている。また、こうしたターボファンの羽根は、特許文献1に示されるように、内周側の端部である前縁が外周側の端部である後縁よりも回転方向側に設けられており、シュラウド側から吸い込んだ空気が羽根の前縁近傍において剥離流を生じてしまうことを抑えるように構成されている。そして、このように剥離流の発生を抑制することにより、吸い込んだ空気を羽根の前縁から後縁へと円滑に案内してターボファンの外周側へと吹き出すようにし、ターボファンを通過する空気流の圧力損失を抑え、騒音の発生を抑えるようにしている。
特開平5−39930号公報
ところで、このようなターボファンは、ハブ板と対向するシュラウド側から吸い込まれた空気が、略垂直方向に方向転換されて外周側から吹き出すように構成されるため、ターボファン内を通過する空気流がハブ板側に偏ってしまう。このため、羽根の前縁に流入する空気流の流入速度や流入方向はハブ板側とシュラウド側とでは異なることとなり、羽根の前縁近傍における剥離流の発生形態についてもハブ板側とシュラウド側とでは異なってくる。従って、羽根のハブ板側からシュラウド側に亘って、それぞれの位置の前縁に流入する空気流の流入態様を加味して剥離流の発生を押さえるような羽根形状にしなければ、空気流の圧力損失及び騒音の発生を有効に抑えることができない。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、羽根の前縁近傍における剥離流の発生を抑えて、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができるターボファン及びこれを用いた空気調和機の室内ユニットを提供することにある。
本発明に係るターボファンは、電動機により回転されるハブ板と、このハブ板の対向位置に設けられる環状のシュラウドと、前記ハブ板と前記シュラウドとの間に配置されて内周側の端部である前縁が外周側の端部である後縁よりも回転方向側に設けられる複数枚の羽根とを備え、回転によって前記シュラウド側から空気を吸い込み外周側へ吹き出すターボファンであって、前記羽根は、前記ハブ板側の前縁が前記シュラウド側の前縁よりも径方向の内側に配置されるとともに、その前縁における入口角が前記ハブ板側から前記シュラウド側に向かって漸減するように形成されることを特徴とする。ここで、入口角とは、羽根の前縁において羽根の翼素のキャンバー線と羽根の回転する円周方向接線とが成す角度である。
ターボファン内を通過する空気流はハブ板側に偏ることから、外周側へ吹き出される空気流の速度はシュラウド側よりもハブ板側の方が高くなり、羽根の前縁における空気流の径方向速度についてもシュラウド側よりもハブ板側の方が高くなる。このため、羽根の前縁における空気流の円周方向接線に対する流入角が、ハブ板側では相対的に大きくシュラウド側では相対的に小さくなる。
同構成によれば、ハブ板とシュラウドとの間に配置されるターボファンの羽根は、前縁における入口角がハブ板側からシュラウド側に向かって漸減するように形成されるため、羽根の前縁において空気流の流入角と入口角とを近づけるようにすることができる。このため、空気流が羽根とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていくため、羽根の前縁近傍において剥離流が生じることを抑えることができ、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができる。
また、ターボファンの羽根は、ハブ板側の前縁がシュラウド側の前縁よりも径方向の内側に配置されるため、ハブ板側に偏った空気流をハブ板側の前縁近傍で速やかに捉えて後縁に案内するように構成することができる。
また、前記シュラウドは、空気を吸い込むための略円形の開口を有しており、前記羽根は、前記シュラウド側の前縁が、前記開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した形状とほぼ同一位置上に配置されるようにしてもよい。
同構成によれば、ターボファンの羽根は、シュラウド側の前縁がシュラウドに形成された略円形の開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状とほぼ同一位置上に配置される。このため、シュラウドの開口から吸い込んだ空気流がシュラウド側の羽根と衝突しないようにして空気流の圧力損失を軽減するとともに、シュラウド側の羽根の長さを極力長くして吸い込んだ空気を効率よく後縁に案内するように構成することができる。
また、前記シュラウドは、空気を吸い込むための略円形の開口を有しており、前記羽根は、前記ハブ板側の前縁が、前記開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した形状よりも内側に配置されるようにしてもよい。
同構成によれば、ターボファンの羽根は、ハブ板側の前縁がシュラウドに形成された略円形の開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状よりも内側に配置される。このため、シュラウドの開口から吸い込まれてハブ板側に偏った空気流を、ハブ板側の前縁近傍で速やかに捉えるように構成することができ、吸い込んだ空気を効率よく後縁に案内することができる。
また、本発明に係る空気調和機の室内ユニットは、上記のターボファンを搭載したことを特徴とする。同構成によれば、上記のようにターボファンの羽根の前縁近傍において剥離流が生じることを抑えることができるため、空気流の圧力損失を抑制して空気調和機の室内ユニット内を流通する空気の流れを円滑にすることができる。その結果、機内抵抗を低減して空気調和機のエネルギー効率を向上させることができる。また、上記のようにターボファンの騒音を抑えることができるため、空気調和機の室内ユニットの騒音を低減することができる。
また、上記のターボファンを搭載した空気調和機の室内ユニットにおいて、前記ターボファンの空気の吸い込み側に空気吸込口が設けられるとともに、前記ターボファンの空気の吹き出し側に熱交換器が配置され、この熱交換器の下流側に空気吹出口が設けられるようにしてもよい。
同構成によれば、ターボファンの空気の吹き出し側に熱交換器を配置するため、空気調和機の室内ユニットを薄型化することができる。また、ターボファンの羽根の前縁近傍において剥離流が生じることを抑えることができるため、整流化された空気を熱交換器へ導くことができ、熱交換器の熱交換効率の向上及び熱交換器の通風抵抗の低下を図ることができる。また、熱交換器の通風抵抗の低下によって、空気調和機の室内ユニットにおける騒音の発生を抑えることができる。
本発明に係るターボファンによれば、ハブ板とシュラウドとの間に配置される羽根は、前縁近傍において剥離流が生じることを抑えるような羽根形状を有しているため、空気流の圧力損失及び騒音の発生を好適に抑制することができる。また、本発明に係る空気調和機の室内ユニットによれば、上記のようなターボファンを用いるため、機内抵抗を低減して空気調和機のエネルギー効率を向上させるとともに、室内ユニットの騒音を低減することができる。
以下、図1〜9を参照して、本発明に係るターボファン及びこのターボファンを用いた空気調和機の室内ユニットを具体化した一実施形態について説明する。
図1は空気調和機の壁掛型室内ユニットの外観斜視図である。室内ユニット1は横長箱型形状に形成されるとともに、そのケーシングが、フレーム11と、フレーム11の前面側に取り付けられる前面グリル12とによって構成される。前面グリル12には、中央部に室内空気を吸い込む空気吸込口13と、左右側方部分に室内ユニット1内で熱交換された空気を吹き出すための空気吹出口14とが形成されている。
図1は空気調和機の壁掛型室内ユニットの外観斜視図である。室内ユニット1は横長箱型形状に形成されるとともに、そのケーシングが、フレーム11と、フレーム11の前面側に取り付けられる前面グリル12とによって構成される。前面グリル12には、中央部に室内空気を吸い込む空気吸込口13と、左右側方部分に室内ユニット1内で熱交換された空気を吹き出すための空気吹出口14とが形成されている。
図2は図1のA−A線に沿う空気調和機の室内ユニット1の断面図であり、図3は室内ユニット1の前面グリル12を開放した状態を示す斜視図である。室内ユニット1のケーシング内には、空気を循環させるターボファン2と、通過する空気と熱交換を行う熱交換器3とが収納されている。ターボファン2は、室内ユニット1の中央部に配置されるとともに、その回転により前面グリル12の空気吸込口13から吸い込んだ空気を左右側方に吹き出すように構成されている。熱交換器3は、ターボファン2の左右両側に配置されるとともに、冷媒回路における凝縮器(暖房運転時)や蒸発器(冷房運転時)として機能して、ターボファン2から吹出された空気と熱交換を行う。また、室内ユニット1のケーシング内には、空気吸込口13から吸い込んだ空気をターボファン2に案内するベルマウス15が設けられるとともに、熱交換器3で熱交換された空気を空気吹出口14に案内する空気通路16が形成されている。
ターボファン2は、電動機としてのモータ17により回転され、ターボファン2の回転軸、すなわちモータ17の回転軸17aが室内ユニット1の前後方向となるように配置されている。モータ17は、薄型仕様のモータ、例えばプリントモータが使用されており、ターボファン2の背面側において、フレーム11の背壁に固定されている。
ターボファン2は、図4に示されるように、モータ17により回転されるハブ板21と、ハブ板21の対向位置に設けられる環状のシュラウド22と、ハブ板21とシュラウド22との間に配置される複数枚の羽根23とを備えている。ここで、各図における矢印Rはターボファン2の回転方向を示している。
ハブ板21は、外形21aが円形に形成されるとともに、その中心部にモータ17の回転軸17aが固定される孔部21bが設けられている。シュラウド22は、外形22aが円形に形成されるとともに、その中央部に空気を吸い込む開口22bが形成されている。羽根23は、翼形状を成すとともにその表面が3次元形状に形成されており、内周側の端部である前縁24が外周側の端部である後縁25よりも回転方向側に設けられている。ターボファン2は、その回転によってシュラウド22の開口22bから空気を吸い込み、羽根23の前縁24から後縁25へと空気を案内してターボファン2の外周側へその空気を吹き出す。
次に、羽根23の形状についてさらに詳しく説明する。図5は羽根23をシュラウド22側から見たときの部分平面図である。ここで、Oは回転軸中心である。羽根23は、ハブ板21側の後縁25aがシュラウド22側の後縁25bよりも回転方向側に配置されて、後縁25が回転軸方向に対して傾斜するように形成されている。ターボファン2は、シュラウド22の開口22bから吸い込まれた空気が、略垂直方向に方向転換されて外周側から吹き出すように構成されるため、ターボファン2内を通過する空気流がハブ板21側に偏ってしまう。このため、ハブ板21側の後縁25aをシュラウド22側の後縁25bよりも回転方向側に配置することによって、吸い込まれた空気が前縁24から後縁25へと案内される間に、その空気をハブ板21側からシュラウド22側へと導くことができる。これにより、ターボファン2の吹き出し部である羽根23の後縁25において、ハブ板21側に偏った空気流の風速分布を均すようにしている。
また、羽根23は、図5に示すように、ハブ板21側の前縁24aにおける入口角βhが、シュラウド22側の前縁24bにおける入口角βsよりも大きくなるように形成されている。すなわち、前縁24における入口角βがハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成されている。ここで、羽根23の入口角βとターボファン2内を通過する空気流との関係について説明する。図6はターボファン2内の空気流を示す部分断面図であり、図7は羽根23の前縁24に空気流が流入する状態を示す部分平面図である。
図6に示すように、ターボファン2内を通過する空気流Bはハブ板側に偏ることから、外周側へ吹き出される空気流の速度はシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなる。このため、羽根23の前縁24における空気流の径方向速度Cについてもシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなる。ここで、図7に示すように、空気流の径方向速度Cと羽根23の前縁24の周方向速度Dとから、羽根23の前縁24に対する空気流の相対速度Eと前縁24の周方向接線に対する流入角γとを求めることができる。上述のように、ハブ板21側の前縁24aにおける空気流の径方向速度Chは、シュラウド22側の前縁24bにおける空気流の径方向速度Csよりも高くなるため、ハブ板21側の前縁24aの相対速度Ehは、シュラウド22側の前縁24bの相対速度Esより高くなる。そして、ハブ板21側の前縁24aにおける流入角γhは、シュラウド22側の前縁24bにおける流入角γsよりも大きくなる。このため、前縁24における入口角βがハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように羽根を形成すると、羽根23の前縁24の各位置において空気流の流入角γと入口角βとを近づけるようにすることができる。これにより、空気流が羽根23とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていくため、羽根23の前縁24近傍において剥離流が生じることを抑えることができる。
また、羽根23は、図5に示すように、シュラウド22側の前縁24bがシュラウド22の開口22bの外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状とほぼ同一位置上に配置されている。これにより、シュラウド22の開口22bから吸い込んだ空気流がシュラウド22側の羽根23と衝突しないようにして空気流の圧力損失を軽減するとともに、シュラウド22側の羽根23の長さを極力長くして吸い込んだ空気を効率よく後縁25に案内するようにしている。また、羽根23は、ハブ板21側の前縁24aがシュラウド22の開口22bの外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状よりも内側に配置される。これにより、シュラウド22の開口22bから吸い込まれてハブ板21側に偏った空気流を、ハブ板21側の前縁24a近傍で速やかに捉えるようにしている。
熱交換器3は、ターボファン2の左右両側に略対称的に分散配置されている。分散配置された両熱交換器3は、図8に示すように、底部スペースを利用して配置される冷媒配管31により連結され、一体となって作用するように構成されている。熱交換器3には、前板32と後板33との間に扁平チューブ34が前後方向に平行に6列配置されている。扁平チューブ34間及び扁平チューブ34と前板32又は後板33との間には、コルゲートフィン35が設けられる。そして、熱交換器3は、コルゲートフィン35を通過する空気と熱交換を行う。
次に、空気調和機の室内ユニット1の作用について説明する。空気調和機の運転が開始されてターボファン2が回転されると、前面グリル12の空気吸込口13から室内空気が吸い込まれる。この室内空気は、ベルマウス15により案内されて、シュラウド22の開口22bからターボファン2の内部に取り込まれる。そして、ターボファン2に取り込まれた空気は、羽根23の前縁24から後縁25へと案内されることにより昇圧されて羽根23の後縁25から外周側へ吐き出される。ターボファン2から吹き出された空気は、左右両側の熱交換器3で熱交換された後に、空気通路16に案内されて、前面グリル12の空気吹出口14から室内に吹き出される。
ここで、ターボファン2の羽根23の前縁24における入口角βをハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成した場合の効果を見るために、室内ユニット1の騒音を測定した。図9はハブ板21側からシュラウド22側に至るまでの羽根23高さに対する実施例と従来例との入口角βの変化を示した図である。図9の横軸はハブ板21側端部の入口角βを基準として入口角βの変化量を示したものである。図9に示すように、実施例のターボファン2は入口角βがハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成され、従来例のターボファンは入口角βがシュラウド22側において漸増するように形成されている。実施例のターボファン2と従来例のターボファンとをそれぞれ室内ユニット1に組み込んで騒音を測定したところ、実施例のターボファン2を搭載した場合は、従来例のターボファンを搭載した場合よりも室内ユニット1の騒音が0.4dBA低減した。室内ユニット1の騒音は、熱交換器3の熱交換効率や通風抵抗とも相関を有するため、入口角βをハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成することにより、熱交換器3の熱交換効率を向上させるとともに、熱交換器3の通風抵抗を低下させることができると推測される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ターボファン2の羽根23は、前縁24における入口角βがハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成される。ターボファン2内を通過する空気流はハブ板21側に偏ることから、外周側へ吹き出される空気流の速度はシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなり、羽根23の前縁24における空気流の径方向速度についてもシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなる。従って、羽根23の前縁24における空気流の流入角γは、ハブ板21側よりもシュラウド22側の方が小さくなる。上記実施形態のように、前縁24における入口角βをハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成すると、羽根23の前縁24において空気流の流入角γと入口角βとを近づけるようにすることができる。このため、空気流が羽根23とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていくため、羽根23の前縁24近傍において剥離流が生じることを抑えることができ、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができる。
(1)上記実施形態では、ターボファン2の羽根23は、前縁24における入口角βがハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成される。ターボファン2内を通過する空気流はハブ板21側に偏ることから、外周側へ吹き出される空気流の速度はシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなり、羽根23の前縁24における空気流の径方向速度についてもシュラウド22側よりもハブ板21側の方が高くなる。従って、羽根23の前縁24における空気流の流入角γは、ハブ板21側よりもシュラウド22側の方が小さくなる。上記実施形態のように、前縁24における入口角βをハブ板21側からシュラウド22側に向かって漸減するように形成すると、羽根23の前縁24において空気流の流入角γと入口角βとを近づけるようにすることができる。このため、空気流が羽根23とほぼ無衝突で羽根間の流路に入っていくため、羽根23の前縁24近傍において剥離流が生じることを抑えることができ、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができる。
(2)上記実施形態では、ターボファン2の羽根23の前縁24近傍において剥離流が生じることを抑えるように構成されているため、空気流の圧力損失を抑制して空気調和機の室内ユニット1内を流通する空気の流れを円滑にすることができ、機内抵抗を低減して空気調和機のエネルギー効率を向上させることができる。また、剥離流の発生を抑制することによりターボファン2の騒音を抑えることができるため、空気調和機の室内ユニット1の騒音を低減することができる。
(3)上記実施形態では、ターボファン2の空気の吹き出し側に熱交換器3が配置されるため、剥離流の発生が抑制され整流化された空気がターボファン2から熱交換器3へと導かれる。このため、熱交換器3の熱交換効率の向上及び熱交換器3の通風抵抗の低下を図ることができる。また、熱交換器3の通風抵抗の低下によって、空気調和機の室内ユニット1における騒音の発生を抑えることができる。また、ターボファン2の空気の吹き出し側に熱交換器3を配置するため、空気調和機の室内ユニット1を薄型化することができる。
(4)上記実施形態では、羽根23は、ハブ板21側の前縁24aがシュラウド22側の前縁24bよりも径方向の内側に配置される。このため、ハブ板21側に偏った空気流をハブ板21側の前縁24a近傍で速やかに捉えて後縁25に案内するように構成することができる。
(5)上記実施形態では、羽根23は、シュラウド22側の前縁24bがシュラウド22の開口22bの外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状とほぼ同一位置上に配置される。このため、シュラウド22の開口22bから吸い込んだ空気流がシュラウド22側の羽根23と衝突しないようにして空気流の圧力損失を軽減するとともに、シュラウド22側の羽根23の長さを極力長くして吸い込んだ空気を効率よく後縁25に案内することができる。
(6)上記実施形態では、羽根23は、ハブ板21側の前縁24aがシュラウド22の開口22bの外周を回転軸に垂直な面に投影した円形状よりも内側に配置される。このため、シュラウド22の開口22bから吸い込まれてハブ板21側に偏った空気流を、ハブ板21側の前縁24a近傍で速やかに捉えることができ、吸い込んだ空気を効率よく後縁25に案内することができる。
(7)上記実施形態では、ターボファン2の羽根23は、ハブ板21側の後縁25aがシュラウド22側の後縁25bよりも回転方向側に配置される。このため、ターボファン2の回転によって吸い込まれた空気が前縁24から後縁25へと案内される間に、その空気をハブ板21側からシュラウド22側へと導くことができる。これにより、ハブ板21側に偏った空気流の風速分布を羽根23の後縁25において均一化することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ターボファン2の羽根23が、翼形状に形成されているが、板形状に形成されていてもよい。
・上記実施形態では、ターボファン2の羽根23が、翼形状に形成されているが、板形状に形成されていてもよい。
・上記実施形態では、空気調和機の室内ユニット1を壁掛型としたが、天井埋込型等、他の形式の室内ユニットとしてもよい。
・また、熱交換器3は、クロスフィンコイル式熱交換器等、他の形式の熱交換器としてもよい。
・また、熱交換器3は、クロスフィンコイル式熱交換器等、他の形式の熱交換器としてもよい。
・上記実施形態では、室内ユニット1の構成を、ターボファン2の空気の吹き出し側に熱交換器3が配置されるようにしたが、ターボファン2の空気の吸い込み側に熱交換器3が配置されるようにしてもよい。
1…室内ユニット、2…ターボファン、3…熱交換器、11…フレーム、12…前面グリル、13…空気吸込口、14…空気吹出口、15…ベルマウス、16…通気通路、17…モータ、21…ハブ板、22…シュラウド、23…羽根、24…前縁、25…後縁、β…入口角、γ…流入角。
Claims (5)
- 電動機により回転されるハブ板と、このハブ板の対向位置に設けられる環状のシュラウドと、前記ハブ板と前記シュラウドとの間に配置されて内周側の端部である前縁が外周側の端部である後縁よりも回転方向側に設けられる複数枚の羽根とを備え、回転によって前記シュラウド側から空気を吸い込み外周側へ吹き出すターボファンであって、
前記羽根は、前記ハブ板側の前縁が前記シュラウド側の前縁よりも径方向の内側に配置されるとともに、その前縁における入口角が前記ハブ板側から前記シュラウド側に向かって漸減するように形成される
ことを特徴とするターボファン。 - 請求項1に記載のターボファンにおいて、
前記シュラウドは、空気を吸い込むための略円形の開口を有しており、
前記羽根は、前記シュラウド側の前縁が、前記開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した形状とほぼ同一位置上に配置される
ことを特徴とするターボファン。 - 請求項1に記載のターボファンにおいて、
前記シュラウドは、空気を吸い込むための略円形の開口を有しており、
前記羽根は、前記ハブ板側の前縁が、前記開口の外周を回転軸に垂直な面に投影した形状よりも内側に配置される
ことを特徴とするターボファン。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のターボファンを搭載したことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
- 請求項4に記載の空気調和機の室内ユニットにおいて、
前記ターボファンの空気の吸い込み側に空気吸込口が設けられるとともに、前記ターボファンの空気の吹き出し側に熱交換器が配置され、この熱交換器の下流側に空気吹出口が設けられる
ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
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