JP2007170364A - 車両用排気構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気管に設けられたフレキシブルパイプに作用する応力を緩和することができる車両用排気構造を得る。
【解決手段】車両用排気構造10は、内燃機関エンジン12の前バンク14の排気部に連通され第1排気管18と、内燃機関エンジン12の後バンク20の排気部に連通され一部が第1排気管18と並列して配置された第2排気管24と、第1排気管18における第2排気管24との並列部位に設けられた第1フレキシブルパイプ28と、第2排気管24における第1排気管18との並列部位に第1フレキシブルパイプ28よりも内燃機関エンジン12から離間して設けられた第2フレキシブルパイプ32と、第2排気管24における第2フレキシブルパイプ32よりも内燃機関エンジン12側の部分に設けられたサブフレキシブルパイプ34とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】車両用排気構造10は、内燃機関エンジン12の前バンク14の排気部に連通され第1排気管18と、内燃機関エンジン12の後バンク20の排気部に連通され一部が第1排気管18と並列して配置された第2排気管24と、第1排気管18における第2排気管24との並列部位に設けられた第1フレキシブルパイプ28と、第2排気管24における第1排気管18との並列部位に第1フレキシブルパイプ28よりも内燃機関エンジン12から離間して設けられた第2フレキシブルパイプ32と、第2排気管24における第2フレキシブルパイプ32よりも内燃機関エンジン12側の部分に設けられたサブフレキシブルパイプ34とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば内燃機関エンジンの排気ガスを外部に排出するための車両用排気構造に関する。
横置型の内燃機関エンジンの前後のバンクに独立して接続された一対の排気管にそれぞれフレキシブルパイプと触媒コンバータとを直列に設け、後側バンクの排気管のフレキシブルパイプと触媒コンバータの間に前側バンクの排気管の触媒コンバータを配置した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平7−24579号公報
ところで、上記の如き従来の技術では、エンジンのロール時に、前後にオフセットして配置された2つのフレキシブルパイプうち、横置きエンジンのロールセンタから遠い後側のフレキシブルパイプの変位が大きくなりやすいため、フレキシブルパイプに作用する応力を緩和するための対策が求められていた。
本発明は上記事実を考慮して、排気管に設けられたフレキシブルパイプに作用する応力を緩和することができる車両用排気構造を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用排気構造は、内燃機関エンジンにおける第1のバンクの排気部に連通された第1の排気管と、前記内燃機関エンジンにおける第2のバンクの排気部に連通され、少なくとも一部が前記第1の排気管と並列して配置された第2の排気管と、前記第1の排気管における前記第2の排気管との並列部位に設けられた第1のフレキシブルパイプと、前記第2の排気管における前記第1の排気管との並列部位に、第1のフレキシブルパイプよりも前記内燃機関エンジンから離間して設けられた第2のフレキシブルパイプと、前記第2の排気管における前記第1の排気管との並列部位に、前記第2の排気管における前記第2のフレキシブルパイプよりも前記内燃機関エンジン側の部分に設けられ、該第2の排気管の剛性を低下させる剛性低下手段と、を備えている。
請求項1記載の車両用排気構造では、第1のフレキシブルパイプと第2のフレキシブルパイプとが、第2のフレキシブルパイプの方が第1のフレキシブルパイプよりも内燃機関エンジンから離間するように、第1及び第2の排気管の並列部分の長手方向にオフセットして配置されている。このため、例えば第1及び第2のフレキシブルパイプが第1及び第2の排気管よりも大径であっても、第1及び第2の排気管を近接して配置することが可能であり、排気系の配置自由度が高くなる。
そして、第2の排気管における第2のフレキシブルパイプに対する内燃機関エンジン側に剛性低下手段が配設されているため、第2のフレキシブルパイプは、エンジン変位又は起振力による変位が剛性低下手段によって抑制される。これにより、第2のフレキシブルパイプは、エンジンの運転変動などに伴って作用する応力が緩和される。
このように、請求項1記載の車両用排気構造では、排気管に設けられたフレキシブルパイプに作用する応力を緩和することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用排気構造は、請求項1記載の車両用排気構造において、前記第2の排気管における前記剛性低下手段の設置部位の剛性を、前記第2のフレキシブルパイプの剛性よりも高い設定とした。
請求項2記載の車両用排気構造では、例えばエンジンの定常運転状態における変位や起振力に対しては、主に第2のフレキシブルパイプが作用(変形)して振動を吸収する。一方、例えば加減速時等のエンジンの出力変動が大きく第2フレキシブルパイプの変位(応力)が所定値を超える場合には、主に剛性低下手段が作用して第2フレキシブルパイプに作用する応力が緩和される。なお、第2の排気管における前記剛性低下手段の設置部位の剛性は、第1のフレキシブルパイプの剛性よりも高い(硬い)ことが望ましい。
請求項3記載の発明に係る車両用排気構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用排気構造において、前記第1の排気管における前記第2の排気管との並列部位に、前記第2のフレキシブルパイプに対し該並列部位の長手方向にオフセットして設けられた第1の触媒装置と、前記第2の排気管における前記第1の排気管との並列部位に、前記第1のフレキシブルパイプ及び前記第1の触媒装置のそれぞれに対し該並列部位の長手方向にオフセットして設けられた第2の触媒装置と、をさらに備えた。
請求項3記載の車両用排気構造では、第1の排気管の第1の触媒装置及び第1のフレキシブルパイプと、第2の排気管の第2の触媒装置及び第2のフレキシブルパイプとが千鳥状に配置されているため、スペースを有効に活用して各触媒装置、フレキシブルパイプを配置することができる。また、剛性低下手段によって第2のフレキシブルパイプの変位が抑制されるので、第1の排気管と第2の排気管とを近接して配置しても各触媒装置、フレキシブルパイプの干渉を防止することが可能である。
請求項4記載の発明に係る車両用排気構造は、請求項3記載の車両用排気構造において、前記第1のバンクの排気部から前記第1の触媒装置の排気ガス入口までの排気流路長さと、前記第2のバンクの排気部から前記第2の触媒装置の排気ガス入口までの排気流路長さとを等しくした。
請求項4記載の車両用排気構造では、第1に排気管側と第2の排気管側とでバンク排気部から触媒装置までの排気流路長がほぼ同一であるため、第1の触媒装置に導入される排気ガスと第2の触媒装置に導入される排気ガスとの温度差が小さくなる。これにより、触媒による排気ガスの浄化性能、耐久性能の向上が図られる。
以上説明したように本発明に係る車両用排気構造は、排気管に設けられたフレキシブルパイプに作用する応力を緩和することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両用排気構造10について、図1及び図2に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印Wにて示す方向を、それぞれ車両用排気構造10が適用された自動車の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向とする。
図1には、車両用排気構造10の主要部が模式的な平面図にて示されている。この図に示される如く、車両用排気構造10は、模式的に示した内燃機関エンジン12の前バンク14の排気ポート14Aに排気マニホルド16を介して連通された第1排気管18と、内燃機関エンジン12の後バンク20の排気ポート20Aに排気マニホルド22を介して連通された第2排気管24とを備えている。前バンク14が第1のバンクに、後バンク20が第2のバンクに、第1排気管18が第1の排気管に、第2排気管24が第2の排気管にそれぞれ相当する。
内燃機関エンジン12は、走行用の動力源として自動車に搭載されており、この実施形態ではV型の横置エンジンとされている。なお、内燃機関エンジン12として、例えば水平対向の横置きエンジンを搭載した自動車に車両用排気構造10を適用しても良い。車両用排気構造10は、内燃機関エンジン12からの排気ガスを外部(大気中)に放出するための排気系を構成している。
図1に示される如く、第1排気管18の前端には、排気マニホルド16に接続するためのフランジ18Aが設けられている。したがって、第1排気管18は、車体前側(内燃機関エンジン12側)が排気ガスの流れ方向の上流側とされ、車体前側から車体後端近傍に配設された大気開放部へ排気ガスを導く構成とされている。この第1排気管18における車体前後方に沿った直線状部分には、上流側から順に、第1の触媒装置としての第1触媒コンバータ26、第1のフレキシブルパイプとしての第1フレキシブルパイプ28が直列に配設されている。
一方、第2排気管24の前端には、排気マニホルド22に接続するためのフランジ24Aが設けられている。したがって、第2排気管24は、車体前側(内燃機関エンジン12側)が排気ガスの流れ方向の上流側とされ、車体前側から車体後端近傍に配設された大気開放部へ排気ガスを導く構成とされている。この第2排気管24における車体前後方に沿った直線状部分には、上流側から順に、第2の触媒装置としての第2触媒コンバータ30、第1のフレキシブルパイプとしての第2フレキシブルパイプ32が直列に配設されている。
第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30は、それぞれ前後方向の中央部が円筒状に形成されると共に長手方向の両端側がコニカル形状とされた触媒ケース26A、30A内に図示しない3元触媒などを内蔵して構成され、導入された排気ガスを浄化して排出する構成とされている。各触媒ケース26A、30Aの前後のコニカル状部分を、それぞれ前コニカル部26B、30B、後コニカル部26C、30Cということとする。これらの第1触媒コンバータ26(触媒ケース26A)、第2触媒コンバータ30(触媒ケース30A)は、何れも第1排気管18、第2排気管24よりも大径とされている。なお、第1触媒コンバータ26と第2触媒コンバータ30とは互いに同寸法とされ、第1排気管18と第2排気管24とは互いに同径とされている。
また、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32は、全体として鼓型を成す蛇腹形状に形成されており、第1排気管18、第2排気管24と比較して曲げ剛性が低い構成とされている。したがって、これらの第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32は、排気系の振動、騒音を車体に伝達することを抑制する(遮断する)ようになっている。そして、これらの第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32は、第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30よりも小径とされ、かつ1排気管18、第2排気管24よりも大径とされている。また、第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32とは、互いに同寸法とされている。第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32の長手方向両端側のテーパ状部分を、それぞれ前絞り部28A、32A、後絞り部28B、32Bということとする。
そして、車両用排気構造10では、車体前後方向において、第2触媒コンバータ30が第1触媒コンバータ26と第1フレキシブルパイプ28との間に(これらに対しオフセットして)配置されており、第1フレキシブルパイプ28が第2触媒コンバータ30と第2フレキシブルパイプ32との間に配設されている。換言すれば、車両用排気構造10では、車体前後方向の前側から第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32の順で千鳥状に配置されている。
より具体的には、第1触媒コンバータ26の後コニカル部26Cと第2触媒コンバータ30の前コニカル部30Bとは車体前後方向にオーバラップし、また第2触媒コンバータ30の後コニカル部30Cと第1フレキシブルパイプ28の前絞り部28Aとは車体前後方向にオーバラップし、さらに第1フレキシブルパイプ28の後絞り部28Bと第2フレキシブルパイプ32の前絞り部32Aとは車体前後方向にオーバラップしている。上記の千鳥配置によって、車両用排気構造10では、内燃機関エンジン12のロールセンタ12Aから第2フレキシブルパイプ32までの車体前後方向に沿った距離L2は、ロールセンタ12Aから第1フレキシブルパイプ28までの車体前後方向に沿った距離L1よりも大きくなっており、また後絞り部28Bと前絞り部32Aとのオーバラップにより距離L2と距離L1との差が小さく設定されている。一方、図2に示される如く、第1排気管18、第2排気管24、第1触媒コンバータ26、第1フレキシブルパイプ28、第2触媒コンバータ30、第2フレキシブルパイプ32は、車体上下方向においては、それぞれの軸線がほぼ同じ高さに位置するように配置されている。
また、車両用排気構造10では、2つのフレキシブルパイプのうち、後側すなわち内燃機関エンジン12のロールセンタから離間して位置する第2フレキシブルパイプ32が配設された第2排気管24に、剛性低下手段としてのサブフレキシブルパイプ34が配設されている。サブフレキシブルパイプ34は、蛇腹形状を成しており、図1に示す領域Aすなわち第2排気管24における第2フレキシブルパイプ32に対する前側(内燃機関エンジン12側)に配設される。この実施形態では、サブフレキシブルパイプ34は、フランジ24Aと第2触媒コンバータ30との間、より具体的には第1触媒コンバータ26の前コニカル部26Bに並列する位置に配設されている。
したがって、車両用排気構造10では、車体前後方向において、第1フレキシブルパイプ28がサブフレキシブルパイプ34と第2フレキシブルパイプ32との間に配設されていると把握することが可能である。サブフレキシブルパイプ34は、その設置部位において第2排気管24の剛性(曲げ剛性)を低下させている。このサブフレキシブルパイプ34の剛性は、第1フレキシブルパイプ28の剛性よりも高く、かつ第2フレキシブルパイプ32の剛性よりも高く設定されている。
以上説明した第1排気管18、第2排気管24は、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32の下流側において、互いに独立して又は合流して、消音装置としてのマフラに接続されており、該マフラに排気ガスを導く構成とされている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用排気構造10では、内燃機関エンジン12からの排気ガスが、前後のバンク14、20から排気マニホルド16、排気マニホルド22を経由して第1排気管18、第2排気管24に導入される。第1排気管18、第2排気管24に導入された排気ガスは、それぞれ第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30を通過して浄化され、マフラを経由して大気開放部から外部に排出される。
この車両用排気構造10では、それぞれ第1排気管18、第2排気管24に対し大径とされた第1触媒コンバータ26、第1フレキシブルパイプ28、第2触媒コンバータ30、第2フレキシブルパイプ32が千鳥状に配置されているため、これらを並列する場合と比較して第1排気管18と第2排気管24とを車幅方向に近接して並列させることができる。これにより、排気系の設置について省スペース化が図られた。
ところで、上記の如き千鳥状配置を採る車両用排気構造10では、第2フレキシブルパイプ32が第1フレキシブルパイプ28に対して、内燃機関エンジン12すなわち内燃機関エンジン12のロールセンタから離間しているため、加速時や減速時等の内燃機関エンジン12の出力変動が大きい場合(エンジンロール時)には、後側に位置する第2フレキシブルパイプ32に大きな応力が作用しやすい。例えば、図7に示す比較例に係る車両用排気構造100のように、千鳥配置を採りながらサブフレキシブルパイプ34を備えない構成では、図8(A)に平面視で、図8(B)に側面視でそれぞれ示す解析結果の如く、第2フレキシブルパイプ32の変位が第1フレキシブルパイプ28の変位と比較して大きく、該第2フレキシブルパイプ32に大きな応力が作用することがわかる。
ここで、車両用排気構造10では、第2フレキシブルパイプ32が配設された第2排気管24における第2フレキシブルパイプ32よりも内燃機関エンジン12側に、サブフレキシブルパイプ34を配設したため、このサブフレキシブルパイプ34の変形によって第2フレキシブルパイプ32の変形が抑制される。これにより、加減速に伴って内燃機関エンジン12のロールが発生した場合に、第2フレキシブルパイプ32に作用する応力が緩和される。
また、第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32とは、後絞り部28Bと前絞り部32Aとが車体前後方向にオーバラップして配置されているため、上記の如く千鳥配置によって省スペース化を果たしながら、内燃機関エンジン12のロールセンタから第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32までの距離差(L2−L1)が小さく(最小に)設定されている。これにより、車両用排気構造10では、第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32とが車体前後方向にオーバラップしないほど内燃機関エンジン12のロールセンタに対する距離差がある構成と比較して、第2フレキシブルパイプ32への応力集中が生じ難い。
したがって、サブフレキシブルパイプ34の設置効果と併せて、第2フレキシブルパイプ32に作用する応力が効果的に緩和される。この実施形態では、上記した比較例に係る車両用排気構造100よりも第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32が内燃機関エンジン12のロールセンタから離間して位置する構成(第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30の後方に配置される構成)において、該比較例と比較して第2フレキシブルパイプ32の変形が抑制され、かつ応力が緩和される。
さらに、車両用排気構造10では、サブフレキシブルパイプ34の剛性が第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32の剛性よりも高いため、通常(内燃機関エンジン12の出力変動が所定範囲である場合など)は、主に第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32の変形によって内燃機関エンジン12の振動を遮断(吸収)し、エンジンロール時にサブフレキシブルパイプ34が変形して上記の如く第2フレキシブルパイプ32の応力を緩和することができる。
さらにまた、車両用排気構造10では、上記の如く第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32がコニカル部、絞り部を車体前後方向にオーバラップさせながら千鳥配置されているため、換言すれば、相対的に前側に位置する第1フレキシブルパイプ28の直前方に、該第1フレキシブルパイプ28よりも大径でかつ高剛性である触媒ケース30Aが位置するため、第1フレキシブルパイプ28が路面干渉に対し保護される(第1フレキシブルパイプ28の路面干渉が生じ難い)。このため、第1フレキシブルパイプ28と路面との干渉を防止するためのプロテクタの設置を不要とすることも可能である。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品、部分については、上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する。
図3には、本発明の第2の実施形態に係る車両用排気構造40が平面図にて示されている。この図では、内燃機関エンジン12、排気マニホルド16、排気マニホルド22の図示を省略している。この図3に示される如く、車両用排気構造40は、第1排気管18における第2フレキシブルパイプ32の後部とオーバラップする部分が湾曲している点で、第1の実施形態に係る車両用排気構造10とは異なる。また、車両用排気構造40では、第2排気管24が第2フレキシブルパイプ32の後方において湾曲している。
車両用排気構造40の他の構成は、車両用排気構造10と同じであり、この車両用排気構造40によっても車両用排気構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
このように、第1排気管18と第2排気管24とは、それぞれの一部が車体前後方向に沿って配置され(並列され)、該車体前後方に沿う部分に第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32が配設されていれば良く、並列部位の基端、終端がずれていても良い。
図4には、本発明の第3の実施形態に係る車両用排気構造50が平面図にて示されている。この図では、内燃機関エンジン12、排気マニホルド16、排気マニホルド22の図示を省略している。この図4に示される如く、車両用排気構造50は、サブフレキシブルパイプ34が第2排気管24における第2触媒コンバータ30と第2フレキシブルパイプ32との間に配設されている点で、第1の実施形態に係る車両用排気構造10とは異なる。
車両用排気構造50の他の構成は、車両用排気構造10と同じであり、この車両用排気構造50によっても車両用排気構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
なお、車両用排気構造50では、第2触媒コンバータ30と第2フレキシブルパイプ32との間隔が、第1の実施形態における第2触媒コンバータ30と第2フレキシブルパイプ32との間隔よりも広くなっている。このため、内燃機関エンジン12のロールセンタに対する第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32との距離差を小さくすることを優先する場合には、第1フレキシブルパイプ28を第2フレキシブルパイプ32側(後方)に配置し、第2触媒コンバータ30による第1フレキシブルパイプ28の路面干渉に対する保護を優先する場合には、第1フレキシブルパイプ28を第2触媒コンバータ30側(前方)に配置する。
一方、剛性低下手段として、前後長の短い構成のものを用いる場合には、第1の実施形態と同様に、第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32との距離差を小さく(最小に)することと、第2触媒コンバータ30による第1フレキシブルパイプ28の路面干渉に対する保護効果を得ることとを両立することができる。このような剛性低下手段としては、例えば、第2排気管24へのボールジョイント(連結部の曲げ変形(相対角変位)を許容する球面継手)の介装、第2排気管24への部分的な薄肉部の設定、第2排気管24への潰し部や縮径部(断面係数低下部)の設定等を用いることができる。
図5には、本発明の第4の実施形態に係る車両用排気構造60が平面図にて示されている。この図では、内燃機関エンジン12、排気マニホルド16、排気マニホルド22の図示を省略している。この図5に示される如く、車両用排気構造60は、第1排気管18において第1フレキシブルパイプ28が第1触媒コンバータ26の前方(上流)に配置され、第2排気管24において第2フレキシブルパイプ32が第2触媒コンバータ30の前方に配置されている点で、第1の実施形態に係る車両用排気構造10とは異なる。
より具体的には、車両用排気構造60では、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32、第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30が、前側からこの順で千鳥状に配置されている。また、車体前後方向において、第1フレキシブルパイプ28の後絞り部28Bには第2フレキシブルパイプ32の前絞り部32Aがオーバラップし、第2フレキシブルパイプ32の後絞り部32Bに第1触媒コンバータ26の前コニカル部26Bがオーバラップし、第1触媒コンバータ26の後コニカル部26Cに第2触媒コンバータ30の前コニカル部30Bがオーバラップしている。
また、サブフレキシブルパイプ34は、第2排気管24における第2フレキシブルパイプ32に対する内燃機関エンジン12側の領域Aすなわち第2フレキシブルパイプ32とフランジ24Aとの間に配置されており、この実施形態では第1フレキシブルパイプ28に並列して配置されている。以上により、この車両用排気構造60は、図7に示す比較例に係る車両用排気構造100に対し、領域Aの範囲にサブフレキシブルパイプ34を設けた構成として把握することができる。
車両用排気構造60の他の構成は、車両用排気構造10と同じであり、この車両用排気構造60によっても、触媒ケース30Aによる第1フレキシブルパイプ28の路面干渉に対する保護効果を除いて、車両用排気構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用排気構造60では、第1の実施形態と比較して第2フレキシブルパイプ32を内燃機関エンジン12のロールセンタに対し近接して配置することができるので、第2フレキシブルパイプ32の応力レベルを低減することができる。
図6には、本発明の第5の実施形態に係る車両用排気構造70が平面図にて示されている。この図に示される如く、車両用排気構造70は、第1排気管18の第1フレキシブルパイプ28が第2排気管24の第2フレキシブルパイプ32よりも後方に配置されている点で第1の実施形態に係る車両用排気構造10とは異なる。したがって、この実施形態では、前後のバンク14が第2のバンクに、後バンク20が第1のバンクに、第1排気管18が第2の排気管に、第2排気管24が第1の排気管に、第1フレキシブルパイプ28が第2のフレキシブルパイプに、第2フレキシブルパイプ32が第1のフレキシブルパイプに、第1触媒コンバータ26が第2の触媒装置に、第2触媒コンバータ30が第1の触媒装置にそれぞれ相当する。
具体的には、車両用排気構造70では、第2排気管24において第2フレキシブルパイプ32が第2触媒コンバータ30の前方に配置されている。そして、第1触媒コンバータ26、第2フレキシブルパイプ32、第1フレキシブルパイプ28、第2触媒コンバータ30が、前側からこの順で千鳥状に配置されている。この配置によって車両用排気構造70では、内燃機関エンジン12の前バンク14の排気ポート14Aから第1フレキシブルパイプ28までの排気流路長L3と、内燃機関エンジン12の後バンク20の排気ポート20Aから第2フレキシブルパイプ32までの排気流路長L4とがほぼ等しい設定とされている。
この実施形態では、第2フレキシブルパイプ32は、車体前後方向において、前絞り部32Aが第1触媒コンバータ26の後コニカル部26Cとオーバラップすると共に、後絞り部32Bが第1フレキシブルパイプ28の前絞り部28Aとオーバラップしている。また、上記した如く排気流路長L1、L2をほぼ一致させるため、第2触媒コンバータ30と第1フレキシブルパイプ28とは、車体前後方向にオーバラップしない構成となっている。
さらに、車両用排気構造70では、第1フレキシブルパイプ28の方が第2フレキシブルパイプ32よりも内燃機関エンジン12のロールセンタから離間して位置するため、サブフレキシブルパイプ34は、第1排気管18における第1フレキシブルパイプ28よりも内燃機関エンジン12側の領域Bに配設されている。この実施形態では、サブフレキシブルパイプ34は、第1触媒コンバータ26とフランジ18Aとの間に配置されている。
車両用排気構造70の他の構成は、車両用排気構造10と同じである。したがって、この車両用排気構造70によっても、車両用排気構造10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。なお、第2触媒コンバータ30と第1フレキシブルパイプ28とが車体前後方向にオーバラップしない構成は、内燃機関エンジン12のロールセンタに対する第1フレキシブルパイプ28と第2フレキシブルパイプ32との距離差の縮小(最小化)、第1触媒コンバータ26による第2フレキシブルパイプ32の路面干渉からの保護には影響を与えることがないので、車両用排気構造70では、相対的に後側に位置する第1フレキシブルパイプ28の応力緩和、前側に位置する第2フレキシブルパイプ32の路面干渉からの保護は、第1の実施形態と同様に良好に果たされる。
また、車両用排気構造70では、内燃機関エンジン12の排気ポート14Aから第1フレキシブルパイプ28までの排気流路長L1と、内燃機関エンジン12の排気ポート20Aから第2フレキシブルパイプ32までの排気流路長L2とがほぼ等しいため、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32に導入される排気ガス温度の差が小さくなる。これにより、第1触媒コンバータ26、第2触媒コンバータ30内に充填された触媒の浄化性能、耐久性能の向上が図られる。
なお、上記した各実施形態において、内燃機関エンジン12のロールセンタから離間して位置する方のフレキシブルパイプ(以下、第2フレキシブルパイプ32として説明する)自体の剛性を、前方に位置する第1フレキシブルパイプ28の剛性よりも低く設定することで、該第2フレキシブルパイプ32に作用する応力を一層低減することができる。具体的には、第2フレキシブルパイプ32の径(蛇腹の谷部における径)を第1フレキシブルパイプ28の対応する径よりも小さく設定したり、第2フレキシブルパイプ32の全長を第1フレキシブルパイプ28の全長よりも長く(蛇腹の山数を多く)設定したり、第2フレキシブルパイプ32の単位長当たりの蛇腹山数を第1フレキシブルパイプ28の単位長当たりの蛇腹山数よりも多く設定することで、第2フレキシブルパイプ32の剛性を相対的に低下することができる。
なお、上記各実施形態では、サブフレキシブルパイプ34が第1排気管18又は第2排気管24における車体前後方に沿う直線状部分に配設された例を示したが、本発明はこれに限定されず、サブフレキシブルパイプ34は、相対的に後側に配置されるフレキシブルパイプが設けられている排気管における該フレキシブルパイプに対する内燃機関エンジン12側に配設されれば良く、該配設部分が排気管における湾曲部等であっても良い。
また、上記各実施形態では、剛性低下手段として、主にサブフレキシブルパイプ34を用いた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1の実施形態に変形例として記載したボールジョイント、薄肉部、潰し部や縮径部、応力緩和対象のフレキシブルパイプの低剛性化構造を剛性低下手段として他の実施例に適用しても良く、また排気管の曲がり部を剛性低下手段として設定しても良い。
さらに、上記各実施形態では、異なるバンクに連通する第1排気管18と第2排気管24とで第1触媒コンバータ26、30、フレキシブルパイプ28、32を千鳥状に配置した例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1フレキシブルパイプ28、第2フレキシブルパイプ32が並列する排気ガスの流れ方向にオフセットして配置されていれば良く、例えば第1触媒コンバータ26、30に代えて排気系熱交換器などが配設された構成に適用しても良い。
10 車両用排気構造
12 内燃機関エンジン
14 前バンク(第1のバンク、第2のバンク)
18 第1排気管(第1の排気管、第2の排気管)
20 後バンク(第2のバンク、第1のバンク)
24 第2排気管(第2の排気管、第1の排気管)
26 第1触媒コンバータ(第1の触媒装置、第2の触媒装置)
28 第1フレキシブルパイプ(第1のフレキシブルパイプ、第2のフレキシブルパイプ)
30 触媒コンバータ(第2の触媒装置、第1の触媒装置)
32 第2フレキシブルパイプ(第2のフレキシブルパイプ、第1のフレキシブルパイプ)
34 サブフレキシブルパイプ(剛性低下手段)
40・50・60・70 車両用排気構造
12 内燃機関エンジン
14 前バンク(第1のバンク、第2のバンク)
18 第1排気管(第1の排気管、第2の排気管)
20 後バンク(第2のバンク、第1のバンク)
24 第2排気管(第2の排気管、第1の排気管)
26 第1触媒コンバータ(第1の触媒装置、第2の触媒装置)
28 第1フレキシブルパイプ(第1のフレキシブルパイプ、第2のフレキシブルパイプ)
30 触媒コンバータ(第2の触媒装置、第1の触媒装置)
32 第2フレキシブルパイプ(第2のフレキシブルパイプ、第1のフレキシブルパイプ)
34 サブフレキシブルパイプ(剛性低下手段)
40・50・60・70 車両用排気構造
Claims (4)
- 内燃機関エンジンにおける第1のバンクの排気部に連通された第1の排気管と、
前記内燃機関エンジンにおける第2のバンクの排気部に連通され、少なくとも一部が前記第1の排気管と並列して配置された第2の排気管と、
前記第1の排気管における前記第2の排気管との並列部位に設けられた第1のフレキシブルパイプと、
前記第2の排気管における前記第1の排気管との並列部位に、第1のフレキシブルパイプよりも前記内燃機関エンジンから離間して設けられた第2のフレキシブルパイプと、
前記第2の排気管における前記第2のフレキシブルパイプよりも前記内燃機関エンジン側の部分に設けられ、該第2の排気管の剛性を低下させる剛性低下手段と、
を備えた車両用排気構造。 - 前記第2の排気管における前記剛性低下手段の設置部位の剛性を、前記第2のフレキシブルパイプの剛性よりも高い設定とした請求項1記載の車両用排気構造。
- 前記第1の排気管における前記第2の排気管との並列部位に、前記第2のフレキシブルパイプに対し該並列部位の長手方向にオフセットして設けられた第1の触媒装置と、
前記第2の排気管における前記第1の排気管との並列部位に、前記第1のフレキシブルパイプ及び前記第1の触媒装置のそれぞれに対し該並列部位の長手方向にオフセットして設けられた第2の触媒装置と、
をさらに備えた請求項1又は請求項2記載の車両用排気構造。 - 前記第1のバンクの排気部から前記第1の触媒装置の排気ガス入口までの排気流路長さと、前記第2のバンクの排気部から前記第2の触媒装置の排気ガス入口までの排気流路長さとを等しくした請求項3記載の車両用排気構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005373171A JP2007170364A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 車両用排気構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005373171A JP2007170364A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 車両用排気構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007170364A true JP2007170364A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38297222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005373171A Pending JP2007170364A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 車両用排気構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2007170364A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013189979A (ja) * | 2009-09-18 | 2013-09-26 | Kwang Sung Co Ltd | バイパスシステムを有するscrシステム |
| WO2015012361A1 (ja) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | 日立建機株式会社 | 建設機械の排気管構造 |
| JP2015224602A (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-14 | 日立建機株式会社 | 建設機械の排気管 |
-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005373171A patent/JP2007170364A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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| WO2015012361A1 (ja) * | 2013-07-25 | 2015-01-29 | 日立建機株式会社 | 建設機械の排気管構造 |
| JP2015224602A (ja) * | 2014-05-28 | 2015-12-14 | 日立建機株式会社 | 建設機械の排気管 |
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