JP2007176103A - 液体噴射装置、液体噴射付属装置、及び液体噴射システム - Google Patents

液体噴射装置、液体噴射付属装置、及び液体噴射システム Download PDF

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Abstract

【課題】充電池を備えて携帯性に優れるとともに貯留液体の無駄を抑制することができる液体噴射装置、該液体噴射装置と組み合わせ使用される液体噴射付属装置、及びこれらを備えた液体噴射システムを提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンタ12は、本体ケース15内に、インクを貯留するサブインクタンク27と、インクを噴射する記録ヘッド25と、本体ケース15外からサブインクタンク27に対してインクを供給するインク供給装置13を接続するインク供給側接続部28と、本体ケース15外から充電池36を充電する機能を有する充電装置の充電用接続端子85を接続する充電側接続端子83と、充電池36に充電される電力量及びサブインクタンク27に供給されるインクの供給量を制御する制御部82とを備える。制御部82は、充電池36に、サブインクタンク27に供給されるインクを噴射するために必要な電力量だけ充電されるように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の液体噴射装置、該液体噴射装置と組み合わせ使用される液体噴射付属装置、及びこれらを備えた液体噴射システムに関する。
従来から、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が知られている。このプリンタは、インクを収容するインクカートリッジと、キャリッジに搭載され、インクカートリッジからインク供給路を介してインク(液体)が供給される記録ヘッド(液体噴射ヘッド)とを備えている。このようなプリンタの中には、加圧ポンプから圧送される加圧空気によりインクカートリッジ内のインクパックを加圧し、インク供給路を介してインクを記録ヘッド側に圧送して、記録ヘッドのノズルから記録媒体に向けてインクを噴射することで印刷を行う、いわゆるオフキャリッジタイプのものがある(例えば、特許文献1)。
ところで、近年、こうしたプリンタでは、携帯性向上の要求が高まってきているため、今まで以上に小型化が進められる傾向にあり、具体的には、持ち運びに便利な携帯用の小型プリンタである、いわゆるモバイルプリンタが知られている。そして、このようなモバイルプリンタの多くは、充電池を内蔵し、該充電池に蓄えられた電力によって印刷を行うようにしている。
特開2005−95861号公報
しかしながら、この場合、充電池に蓄えられる電力には限りがあるため、該充電池に蓄えられた分の電力で印刷することができるインク量よりも多い量のインクがこのモバイルプリンタに備えられていた場合には、この多い分だけのインクが余るため、該インクの無駄が生じてしまう。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、充電池を備えて携帯性に優れるとともに貯留液体の無駄を抑制することができる液体噴射装置、該液体噴射装置と組み合わせ使用される液体噴射付属装置、及びこれらを備えた液体噴射システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、装置本体内に、液体を貯留する噴射液体貯留部と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記装置本体外から前記噴射液体貯留部に対して前記液体を供給する機能を有する液体供給装置における液体供給用接続口を着脱自在に接続するための液体供給側接続部と、前記液体を噴射させるための電力を蓄える充電池と、前記装置本体外から前記充電池を充電する機能を有する充電装置における充電用接続口を着脱自在に接続するための充電側接続部と、前記充電池に充電される電力量及び前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記充電池への充電及び前記噴射液体貯留部への前記液体の供給が行われる場合に、前記充電池に充電される電力量が前記噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量となるように、前記充電池に充電される電力量及び前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御する。
この発明によれば、液体を噴射して充電池の電力を液体の噴射ができない程度にまで使い切った場合、噴射液体貯留部内には液体が残存しないことになるため、貯留液体の無駄を抑制することが可能となる。加えて、噴射液体貯留部に対して液体を供給する機能及び充電池を充電する機構を装置本体内に有していないため、装置本体を小さくすることが容易になり、充電池を備えて携帯性に優れた液体噴射装置を提供することが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記装置本体内には、前記充電池が充電される時間を計測する充電時間計測手段が備えられ、該時間計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御する。
この発明によれば、充電時間に応じて液体の供給量を制御するため、充電池に充電される電力量を、噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量に確実に合わせることが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記装置本体内には、前記充電池に充電される電力量を計測する電力量計測手段が備えられ、該電力量計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御する。
この発明によれば、充電量に応じて液体の供給量を制御するため、充電池に充電される電力量を、噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量に確実に合わせることが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記装置本体内には、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を計測する供給量計測手段が備えられ、該供給量計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記充電池に充電させる電力量を制御する。
この発明によれば、液体の供給量に応じて充電量を制御するため、充電池に充電される電力量を、噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量に確実に合わせることが可能となる。
本発明の液体噴射装置は、前記装置本体内には、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給時間を計測する供給時間計測手段が備えられ、該供給時間計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記充電池に充電させる電力量を制御する。
この発明によれば、液体の供給時間に応じて充電量を制御するため、充電池に充電される電力量を、噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量に確実に合わせることが可能となる。
本発明の液体噴射付属装置は、装置本体内に、液体を貯留する噴射液体貯留部と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を噴射させるための電力を蓄える充電池とを備え、前記噴射液体貯留部に対して装置本体外から前記液体が供給される状態及び供給されない状態の双方の状態において、前記噴射液体貯留部が貯留している前記液体を、前記充電池が蓄えている電力量に基づいて、前記液体噴射ヘッドからターゲットに対して噴射可能に構成された液体噴射装置と組み合わせ使用され、前記液体噴射装置の装置本体外から前記噴射液体貯留部に対して前記液体を供給する機能を有する液体供給機構及び前記液体噴射装置の装置本体外から前記充電池に対して充電を行う機能を有する充電機構のうち少なくとも一方の機構を備え、該機構における接続口が該接続口と対応するように前記液体噴射装置側に設けられた接続部に対して着脱可能に構成された。
この発明によれば、液体噴射装置に対して液体供給機構及び充電機構のうち少なくとも一方を必要に応じて着脱することが可能となり、液体噴射装置に液体供給機構及び充電機構のうち少なくとも一方を常設する必要がなくなる。このため、液体噴射装置の小型化を図ることが可能となり、該液体噴射装置の携帯性を高めることが可能となる。
本発明の液体噴射付属装置は、前記液体供給機構が、前記噴射液体貯留部に供給するための液体を貯留する供給液体貯留部と、前記噴射液体貯留部に連なるように前記液体噴射装置に設けられた液体供給側接続部に対して着脱自在に接続される液体供給用接続口と、該液体供給用接続口側に前記供給液体貯留部側から前記液体を導く液体供給路とを備え、前記液体供給側接続部に前記液体供給用接続口が接続された場合に、前記供給液体貯留部に貯留された液体が前記噴射液体貯留部に供給される。
この発明によれば、必要に応じて液体供給用接続口を液体噴射装置の液体供給側接続部に接続することにより、供給液体貯留部に貯留された液体を容易に液体噴射装置の噴射液体貯留部に供給することが可能となる。
本発明の液体噴射付属装置は、前記液体供給機構が、前記供給液体貯留部に貯留された液体を加圧することにより前記液体供給路を介して前記液体供給用接続口側に圧送する加圧手段を備えた。
この発明によれば、供給液体貯留部に貯留された液体を迅速に液体噴射装置の噴射液体貯留部に供給することが可能となる。
本発明の液体噴射付属装置は、前記充電機構が、前記充電池を充電するための充電器と、前記充電池に電気的に接続されるように前記液体噴射装置に設けられた充電側接続部に対して着脱自在に接続される充電用接続口とを備え、前記充電側接続部に前記充電用接続口が接続された場合に、前記充電器によって前記充電池が充電される。
この発明によれば、必要に応じて充電用接続口を液体噴射装置の充電側接続部に接続することにより、液体噴射装置の充電池を効率よく充電することが可能となる。
本発明の液体噴射システムは、上記構成の液体噴射装置と、上記構成の液体噴射付属装置とを備えた。
この発明によれば、液体噴射装置では、液体を噴射して充電池の電力を液体の噴射ができない程度にまで使い切った場合、噴射液体貯留部内には液体が残存しないことになるため、貯留液体の無駄を抑制することが可能となる。加えて、液体噴射装置に対して液体噴射付属装置が備える液体供給機構及び充電機構のうち少なくとも一方を必要に応じて着脱することが可能となり、液体噴射装置に液体供給機構及び充電機構のうち少なくとも一方を常設する必要がなくなる。このため、液体噴射装置の小型化を図ることが可能となり、該液体噴射装置の携帯性を高めることが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1を基準とした場合の「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」と一致するものとする。
図1に示すように、液体噴射システムとしてのインクジェット式プリンタシステム11は、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ12と、液体噴射付属装置及び液体供給装置としてのインク供給装置13と、インク回収装置14とを備えている。すなわち、インクジェット式プリンタ12の下側には、該インクジェット式プリンタ12に対してインク回収装置14が着脱自在に配置されているとともに、インクジェット式プリンタ12の上側には、該インクジェット式プリンタ12に対してインク供給装置13が着脱自在に配置されている。
インクジェット式プリンタ12、インク供給装置13、及びインク回収装置14は、いずれも略直方体状をなしているとともに、左右の幅及び前後の幅が互いに同じになっている。すなわち、インクジェット式プリンタ12、インク供給装置13、及びインク回収装置14は、これらが組み合わせて使用される場合に各々の前後の両側面及び左右の両側面がそれぞれ互いに面一となるように形成されている。
インクジェット式プリンタ12の前面には、前蓋12aが開閉自在に設けられ、該前蓋12aを開けることで出現する開口からターゲットとしての記録用紙20(図2参照)が排紙されるようになっている。また、インク供給装置13の上面には、上蓋13aが開閉自在に設けられ、該上蓋13aを開けることで出現する開口から該インク供給装置13内のメンテナンスを行うことができるようになっている。
次に、インクジェット式プリンタ12の構成について詳述する。
図2の中央部に示すように、インクジェット式プリンタ12は、四角箱状をなす装置本体としての本体ケース15を備えている。本体ケース15内の左端寄り位置には、本体ケース15内を左右に区画する左側フレーム16が立設されているとともに、左右方向における中央部よりもやや右寄りの位置には、左側フレーム16の高さの半分程度の高さの右側フレーム17が立設されている。
両フレーム16,17間には、プラテン18が架設され、該プラテン18上には、図示しない紙送りローラが設けられている。本体ケース15内において左側フレーム16の左側には、紙送りモータ19が設けられ、該紙送りモータ19は、プラテン18上の紙送りローラに接続されている。そして、この紙送りモータ19の駆動により、紙送りローラが回転されてプラテン18上に記録用紙20が給送されるようになっている。また、本体ケース15内の上下方向における中央部よりもやや上方域において該本体ケース15の右側壁と左側フレーム16との間には、プラテン18の長手方向と平行に、棒状のガイド部材21が架設されている。
ガイド部材21には、キャリッジ22が、該ガイド部材21の軸線方向に往復移動可能に挿通支持されている。キャリッジ22は、本体ケース15内にガイド部材21と沿うように設けられたタイミングベルト23を介して本体ケース15の後壁内面に設けられたキャリッジモータ24に連結されている。そして、キャリッジ22は、キャリッジモータ24の駆動により、ガイド部材21に沿って往復移動されるようになっている。そして、本体ケース15の上壁には、該本体ケース15の内外を貫通する第1長孔15aがキャリッジ22の移動範囲と対応するように形成されている。
キャリッジ22の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド25が搭載され、該記録ヘッド25の下面は、ノズル形成面25aになっている。ノズル形成面25aには複数(本実施形態では4つ)のノズル26が設けられ、これらノズル26毎に図示しない圧電素子が配置されている。また、キャリッジ22における記録ヘッド25の上側には、噴射液体貯留部としてのサブインクタンク27が複数(本実施形態では4つ)左右方向に並設されている。各サブインクタンク27内には、顔料を含む複数色(本実施形態では4色)の液体としてのインクがそれぞれ記録ヘッド25に供給可能に収容されている。
そして、記録ヘッド25にノズル26毎に対応して備えられた圧電素子の駆動により、各サブインクタンク27から記録ヘッド25へと各インクがそれぞれ供給され、該各インクが各ノズル26からプラテン18上に給送された記録用紙20にそれぞれ噴射されて印刷が行われるようになっている。なお、各サブインクタンク27の上端部には、それぞれ液体供給側接続部としてのインク供給側接続部28が設けられ、該各インク供給側接続部28には、各サブインクタンク27へ供給される各インクの供給量を計測する供給量計測手段としての流量計87(図7参照)が設けられている。
本体ケース15内の右側フレーム17よりも右端部側に位置する非印刷領域(ホームポジション)には、非印刷時に記録ヘッド25のノズル形成面25a(各ノズル26)を封止するための有底四角箱状のキャップ29が設けられている。キャップ29の底壁の中央部には、該キャップ29の内外を貫通する図示しない排出孔が設けられている。この排出孔には、可撓性材料よりなる排出チューブ30の基端側(上流側)が接続されているとともに、該排出チューブ30の先端側(下流側)は、本体ケース15の底壁に設けられたインク回収側接続部31に接続されている。なお、キャップ29内と排出チューブ30内とは、排出孔を介して連通している。
キャップ29の下側における本体ケース15内の底面上には、一対の四角形状をなす支持板32が排出チューブ30を前後方向に挟んで対抗する両位置に立設されている。両支持板32には、これらの左下部から右上部にかけて延びるように摺動長孔32aがそれぞれ貫通形成されている。キャップ29の下面には、排出チューブ30を左右方向に挟んで対抗する両位置に、下方に向かって延びる左側支持棒33及び右側支持棒34が並設されている。
左側支持棒33及び右側支持棒34は、これらの下端がそれぞれ両摺動長孔32aに挟まれる位置まで真下に向かって真っ直ぐに延びている。すなわち、左側支持棒33は、両摺動長孔32aが傾斜している分だけ右側支持棒34よりも長くなっている。なお、左側支持棒33と右側支持棒34との距離は、両摺動長孔32aの長さよりも短く設定されている。
左側支持棒33及び右側支持棒34の下端は、前後方向に伸びる左側摺動棒33a及び右側摺動棒34aの中央部にそれぞれ接続されている。左側摺動棒33a及び右側摺動棒34aのそれぞれの両端部は、両摺動長孔32a内に、それぞれ該両摺動長孔32a内を摺動可能に挿通支持されている。また、キャップ29の右側面には、L字棒状の誘導部材35の基端部が接続されている。すなわち、誘導部材35は、基端部から右方向へ水平に延びた後、中央部で上方に向かって直角に屈曲され、先端部が記録ヘッド25よりも上側まで達している。
そして、キャリッジ22を非印刷領域に移動させた場合に、該キャリッジ22の右側面が誘導部材35の先端部の左側面に当接し、該誘導部材35がキャップ29とともに右方向に押圧されるようになっている。この押圧作用により、左側摺動棒33a及び右側摺動棒34aのそれぞれの両端部が、両摺動長孔32a内に沿って右上方向に摺動し、この摺動にともなってキャップ29も右上方向に移動され、該キャップ29により記録ヘッド25のノズル形成面25a(各ノズル26)が封止されるようになっている。
なお、キャリッジ22を印刷領域に移動させた場合には、重力により、左側摺動棒33a及び右側摺動棒34aのそれぞれの両端部が、両摺動長孔32a内に沿って左下方向に摺動し、この摺動にともなってキャップ29も左下方向に移動されるようになっている。
本体ケース15内の左端上部には、インクジェット式プリンタ12を単独で使用する場合の電力供給源となる充電池36が設けられ、該充電池36の下側には、制御手段、充電時間計測手段、及び供給時間計測手段としての制御部82が設けられている。また、本体ケース15の上面の4つのコーナ部には、それぞれ第1凹部15bが形成されているとともに、本体ケース15の下面の4つのコーナ部には、それぞれ第1凸部15cが突出形成されている。
さらに、本体ケース15の上面の左端部には、充電側接続部としての平板状の充電側接続端子83が突出形成され、本体ケース15の下面の左端部には、平板状の電気接続端子84が突出形成されている。
ここで、インク供給側接続部28及びインク回収側接続部31の構成について詳述する。
図3の下部に示すように、インク供給側接続部28は、サブインクタンク27の上端部に、内部が該サブインクタンク27内と連通するように接続された円筒状の供給接続ケース37を備えている。供給接続ケース37の内周面において、上端部には円環状の供給上側フランジ38が形成されているとともに、下端部には円環状の供給下側フランジ39が形成されている。供給下側フランジ39の上面には、コイルバネ40が配置され、該コイルバネ40の上面には、円板状のインク供給側弁41が配置されている。
このインク供給側弁41の外径は、供給上側フランジ38の内径よりも大きく、かつ供給接続ケース37の内径よりも小さくなるように設定されている。そして、インク供給側弁41は、該インク供給側弁41の上面が供給上側フランジ38の下面に密着するようにコイルバネ40によって付勢されている。したがって、インク供給側弁41によって供給接続ケース37内の通路が閉塞され、供給上側フランジ38がインク供給側弁41の弁座として機能するようになっている。
図5の上部に示すように、インク回収側接続部31は、排出チューブ30の先端(下端)開口部内に、内部が該排出チューブ30内と連通するように密嵌された円筒状の回収接続ケース42を備えている。回収接続ケース42の内周面において、上端部には円環状の回収上側フランジ43が形成されているとともに、下端部には円環状の回収下側フランジ44が形成されている。回収下側フランジ44の上面には、円板状のインク回収側弁45が配置され、該インク回収側弁45の上面と回収上側フランジ43の下面との間には、コイルバネ46が配置されている。
このインク回収側弁45の外径は、回収下側フランジ44の内径よりも大きく、かつ回収接続ケース42の内径よりも小さくなるように設定されている。そして、インク回収側弁45は、該インク回収側弁45の下面が回収下側フランジ44の上面に密着するようにコイルバネ46によって付勢されている。したがって、インク回収側弁45によって回収接続ケース42内の通路が閉塞され、回収下側フランジ44がインク回収側弁45の弁座として機能するようになっている。
次に、インク供給装置13の構成について詳述する。
図2の上部に示すように、インク供給装置13は、四角箱状をなす供給装置ケース50を備えている。供給装置ケース50の底壁には、該供給装置ケース50の内外を貫通する第2長孔50aが、本体ケース15の上壁に形成された第1長孔15aと対応するように形成されている。供給装置ケース50内の上部中央部には、供給液体貯留部としての供給インクタンク51が複数(本実施形態では4つ)左右方向に並設されている。
各供給インクタンク51内には、各サブインクタンク27内にそれぞれ供給するためのインクがそれぞれ収容されている。すなわち、各供給インクタンク51内には、各サブインクタンク27内にそれぞれ収容されているインクに対応した同じ色のインクがそれぞれ収容されている。そして、各供給インクタンク51の上端部には、該各供給インクタンク51内に各インクをそれぞれ補充するための図示しない開閉自在の蓋体が設けられている。
供給装置ケース50内の左端部には、加圧手段としての加圧ポンプ52が設けられている。加圧ポンプ52には、複数(本実施形態では4本)の加圧管53の一端がそれぞれ接続されているとともに、該各加圧管53の他端は、各供給インクタンク51の上端部にそれぞれ接続されている。
供給装置ケース50内の底面上には、第2長孔50aを跨ぐように四角板状の摺動部材54が、該供給装置ケース50内の底面上を該第2長孔50aに沿って摺動自在に配置されている。摺動部材54の下面には、液体供給用接続口としての有底円筒状の複数(本実施形態では4本)のインク供給用接続部材55がインクジェット式プリンタ12のインク供給側接続部28と対応するように左右方向に並設されている。
この場合、各インク供給用接続部材55は、第2長孔50a内に挿通されているとともに、真下に向かって延びている。さらに、この場合、各インク供給用接続部材55の中央部から先端部(下端部)にかけての部位が、供給装置ケース50の下面よりも下側に突出している。そして、第2長孔50aの前後方向の幅は、インク供給用接続部材55の外径よりも大きく、かつ摺動部材54の前後方向の幅よりも小さくなるように設定されている。
各供給インクタンク51の下端部には、可撓性材料よりなるインク供給チューブ56の一端がそれぞれ接続されているとともに、該各インク供給チューブ56の他端は、摺動部材54の上面に接続されている。各インク供給チューブ56内と各インク供給用接続部材55内とは、該各インク供給チューブ56及び該各インク供給用接続部材55と対応するように摺動部材54内にそれぞれ形成された4つの挿通路54aを介してそれぞれ連通している。
なお、本実施形態では、各インク供給チューブ56、各インク供給用接続部材55、及び挿通路54aにより液体供給路が構成され、該液体供給路、各供給インクタンク51、各加圧管53、及び加圧ポンプ52により液体供給機構が構成されている。
供給装置ケース50の下面の4つのコーナ部には、インク供給装置13をインクジェット式プリンタ12上に配置する際に、本体ケース15の各第1凹部15bにそれぞれ対応して該各第1凹部15bに挿入される第2凸部50bが下方に向かってそれぞれ突出形成されている。
供給装置ケース50内の左端下部には、充電器57が設けられている。充電器57には、供給装置ケース50の左側壁に設けられた図示しない貫通孔に通された電源コード58の一端が接続され、該電源コード58の他端には、プラグ59が設けられている。そして、プラグ59を図示しないコンセント(電源)に差し込むことで充電器57に電力が供給されるようになっている。
また、供給装置ケース50の下面の左端部には、本体ケース15の上面に設けられた充電側接続端子83と対応するように、充電用接続口としての平板状の充電用接続端子85が突出形成されている。なお、本実施形態では、充電器57及び充電用接続端子85により充電機構が構成され、該充電機構、電源コード58、及びプラグ59により充電装置が構成されている。さらに、本実施形態では、充電装置がインク供給装置13に組み込まれている。
そして、インク供給装置13をインクジェット式プリンタ12上に配置した際に、充電側接続端子83と充電用接続端子85とが接触することで、充電装置を含むインク供給装置13とインクジェット式プリンタ12とが電気的に接続されるようになっている。なお、各第1凹部15b及び各第2凸部50bは、インク供給装置13をインクジェット式プリンタ12上に位置決め配置するための位置決め手段を構成している。
ここで、インク供給用接続部材55の構成について詳述する。
図3の上部に示すように、インク供給用接続部材55は、有底円筒状の挿入本体60を備えている。挿入本体60の外径は、供給接続ケース37内に設けられた供給上側フランジ38の内径よりも僅かに小さく設定され、該挿入本体60の下端面は、円錐状をなしている。挿入本体60の下端部における周壁には、該周壁を貫通するように互いに対向する一対の供給孔61が形成されている。挿入本体60の外周面上における両供給孔61よりも上側には、円環状の外側フランジ62が設けられている。
挿入本体60の外周面上には、両供給孔61を塞ぐように円筒状のインク供給用弁63が該挿入本体60の外周面上を摺動可能に密着され、該インク供給用弁63は、コイルバネ64を介して外側フランジ62に連結支持されている。すなわち、インク供給用弁63の上端面と外側フランジ62の下面とがコイルバネ64を介して連結されている。なお、インク供給用弁63の外径は、供給接続ケース37内に設けられた供給上側フランジ38の内径よりも大きく、かつ供給接続ケース37の内径よりも小さく設定されている。
次に、インク回収装置14の構成について詳述する。
図2の下部に示すように、インク回収装置14は、四角箱状をなす回収装置ケース70を備えている。回収装置ケース70の上壁における右端部には、有底円筒状のインク回収用接続部材71がインクジェット式プリンタ12のインク回収側接続部31と対応するように貫設されている。この場合、インク回収用接続部材71の上端部は、回収装置ケース70の上面よりも上側に突出している。
回収装置ケース70内の底面上における中央部から左端部にかけての位置には、回収したインクを収容するための上端が開口した四角箱状の回収容器72が配設されている。回収容器72内には、回収したインクを吸収保持するためのインク吸収材73が充填されている。インク吸収材73の右上端部には、該インク吸収材73の一部を断面L字状に切り欠いてなる切欠凹部73aが形成されている。
インク回収用接続部材71の下端には、可撓性材料よりなるインク回収チューブ74の一端が接続され、該インク回収チューブ74の他端は、回収容器72内におけるインク吸収材73の切欠凹部73a上に挿入されている。インク回収チューブ74におけるインク回収用接続部材71側の部分の途中位置には、チューブポンプ75が設けられ、該チューブポンプ75の駆動により、インク回収用接続部材71側から回収容器72側に向かってインクが吸引されるようになっている。
回収装置ケース70の上面の4つのコーナ部には、インクジェット式プリンタ12をインク回収装置14上に配置する際に、本体ケース15の各第1凸部15cにそれぞれ対応して該各第1凸部15cが挿入される第2凹部70aが形成されている。さらに、回収装置ケース70の上面の左端部には、本体ケース15の下面に設けられた電気接続端子84と対応するように、電気接続端子86が突出形成されている。また、回収装置ケース70内の左上部には、インク回収装置14の電力供給源となる充電池76が設けられている。
そして、インク供給装置13をインクジェット式プリンタ12上に配置するとともに、該インクジェット式プリンタ12をインク回収装置14上に配置した際に、充電装置を含むインク供給装置13、インクジェット式プリンタ12、及びインク回収装置14が互いに電気的に接続されるようになっている。なお、各第1凸部15c及び各第2凹部70aは、インクジェット式プリンタ12をインク回収装置14上に位置決め配置するための位置決め手段を構成している。
ここで、インク回収用接続部材71の構成について詳述する。
図5の下部に示すように、インク回収用接続部材71は、有底円筒状の挿入本体77を備えている。挿入本体77の外径は、回収接続ケース42内に設けられた回収下側フランジ44の内径よりも僅かに小さく設定され、該挿入本体77の上端面は、円錐状をなしている。挿入本体77の上端部における周壁には、該周壁を貫通するように互いに対向する一対の回収孔78が形成されている。挿入本体77の外周面上における両回収孔78よりも下側には、円環状の外側フランジ79が設けられている。
挿入本体77の外周面上には、両回収孔78を塞ぐように円筒状のインク回収用弁80が該挿入本体77の外周面上を摺動可能に密着され、該インク回収用弁80は、コイルバネ81を介して外側フランジ79に連結支持されている。すなわち、インク回収用弁80の下端面と外側フランジ79の上面とがコイルバネ81を介して連結されている。なお、インク回収用弁80の外径は、回収接続ケース42内に設けられた回収下側フランジ44の内径よりも大きく、かつ回収接続ケース42の内径よりも小さく設定されている。
次に、インク供給装置13をインクジェット式プリンタ12上に配置するとともに、該インクジェット式プリンタ12をインク回収装置14上に配置した際のインクジェット式プリンタシステム11の電気的構成について説明する。
図7に示すように、充電器57は、加圧ポンプ52、充電池36、及び充電池76と電気的に接続され、該充電器57により、充電池36及び充電池76の充電が行われるとともに、加圧ポンプ52に対して駆動電力が供給されるようになっている。充電池76は、チューブポンプ75と電気的に接続され、該充電池76により該チューブポンプ75に対して駆動電力が供給されるようになっている。
充電池36には、該充電池36と電気的に接続されるように、該充電池36に充電される電力量を計測するための電力量計測手段としての電力計88が設けられている。この電力計88は、充電池36が満充電(最大限に充電)にされた状態であることを検出可能になっている。さらに、充電池36は、制御部82、キャリッジモータ24、紙送りモータ19、及び流量計87と電気的に接続され、該充電池36により、これら制御部82、キャリッジモータ24、紙送りモータ19、及び流量計87に対して駆動電力が供給されるようになっている。
制御部82は、加圧ポンプ52、キャリッジモータ24、及び紙送りモータ19と電気的に接続され、該制御部82により、これら加圧ポンプ52、キャリッジモータ24、及び紙送りモータ19が駆動制御されるようになっている。また、制御部82には、予め実験等により求めた、各ノズル26から噴射するインク量と該インク量のインクを噴射するために必要な電力との関係を示すデータAが記憶されている。さらに、制御部82には、予め実験等により求めた、充電池36の充電時間と該充電時間に相当する電力量との関係を示すデータBが記憶されている。
そして、制御部82は、電力計88及び流量計87と電気的に接続され、これら電力計88及び流量計87からそれぞれ入力される信号とデータAとに基づいて、充電池36に充電される電力量及び各サブインクタンク27へ供給される各インクの供給量をそれぞれ算出するようになっている。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンタシステム11が実行するインク供給処理ルーチンについて図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
さて、充電池36の充電が開始されると、制御部82は、時間のカウントを始める(ステップS1)。次に、制御部82は、充電池36が満充電(最大限に充電)されたか否かを電力計88から入力される信号に基づいて判断する(ステップS2)。ステップS2で否定判定の場合、制御部82は、再びステップS2の処理を実行する。ステップS2で肯定判定の場合、制御部82は、時間のカウントを停止するとともに、充電池36が満充電されるまでに要した充電時間を算出する。
そして、制御部82は、該充電時間とデータBとに基づいて充電池36が満充電されるまでに要した充電時間に相当する電力量を算出するとともに、該電力量で噴射可能なインク量をデータAに基づいて算出し、該インク量を所定量Sとして記憶する(ステップS3)。次に、制御部82は、加圧ポンプ52を駆動させる(ステップS4)。
次に、制御部82は、流量計87から入力される信号に基づいてサブインクタンク27に供給されるインク供給量が所定量Sに達したか否かを判断する(ステップS5)。ステップS5で否定判定の場合、制御部82は、再びステップS5の処理を実行する。ステップS5で肯定判定の場合、制御部82は、加圧ポンプ52を停止させる(ステップS6)。その後、制御部82は、インク供給処理ルーチンを終了する。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンタシステム11の作用について説明する。
さて、インクジェット式プリンタシステム11を据え置き状態で使用する場合には、まず、インク回収装置14上にインクジェット式プリンタ12を配置して該インクジェット式プリンタ12の下側に該インク回収装置14を装着する。このとき、各第2凹部70aに各第1凸部15cが挿入されることで、インクジェット式プリンタ12に対してインク回収装置14の位置決めがなされる。この位置決めにより、インク回収側接続部31がインク回収用接続部材71に確実に押しつけられて、該インク回収側接続部31と該インク回収用接続部材71とが円滑に接続される。
すなわち、インク回収側接続部31とインク回収用接続部材71とが接続されていない状態(図5に示す状態)から、該インク回収側接続部31が該インク回収用接続部材71に押しつけられると、インク回収側弁45が挿入本体77によりコイルバネ46の付勢力に抗して上方に押し上げられる。これと同時に、インク回収用弁80が回収下側フランジ44によりコイルバネ46の付勢力に抗して下方に押し下げられる。
これにより、インク回収側弁45及びインク回収用弁80が開放された状態でインク回収側接続部31とインク回収用接続部材71とが接続され(図6参照)、キャップ29内、排出チューブ30内、インク回収側接続部31内、インク回収用接続部材71内、及びインク回収チューブ74内が互いに連通した状態となる。
また、インクジェット式プリンタ12の下側にインク回収装置14を装着すると、電気接続端子86と電気接続端子84とが接触し、この接触によりインクジェット式プリンタ12とインク回収装置14とが電気的に接続される。
続いて、インクジェット式プリンタ12上にインク供給装置13を配置して該インクジェット式プリンタ12の上側に該インク供給装置13を装着する。このとき、各第1凹部15bに各第2凸部50bが挿入されることで、インクジェット式プリンタ12に対してインク供給装置13の位置決めがなされる。この位置決めにより、各インク供給側接続部28に各インク供給用接続部材55がそれぞれ確実に押しつけられて、該各インク供給側接続部28と該各インク供給用接続部材55とがそれぞれ円滑に接続される。
すなわち、各インク供給側接続部28と各インク供給用接続部材55とがそれぞれ接続されていない状態(図3に示す状態)から、該各インク供給用接続部材55が該各インク供給側接続部28に押しつけられると、インク供給側弁41が挿入本体60によりコイルバネ40の付勢力に抗して下方に押し下げられる。これと同時に、インク供給用弁63が供給上側フランジ38によりコイルバネ64の付勢力に抗して上方に押し上げられる。
これにより、インク供給側弁41及びインク供給用弁63が開放された状態で各インク供給側接続部28と各インク供給用接続部材55とがそれぞれ接続される(図4参照)。したがって、各供給インクタンク51内、各インク供給チューブ56内、各挿通路54a内、各インク供給用接続部材55内、各インク供給側接続部28内、及び各サブインクタンク27内がそれぞれ互いに連通した状態となる。
また、インクジェット式プリンタ12の上側にインク供給装置13を装着すると、充電側接続端子83と充電用接続端子85とが接触し、この接触によりインクジェット式プリンタ12とインク供給装置13とが電気的に接続される。この結果、インクジェット式プリンタ12、インク供給装置13、及びインク回収装置14が互いに電気的に接続される。
そして、プラグ59を図示しないコンセント(電源)に差し込むと、充電器57に電力が供給されることで、充電池36及び充電池76の充電が行われるとともにインクジェット式プリンタシステム11全体に電力が供給される。このとき、充電池36に充電された電力量で噴射可能なインク量だけ各サブインクタンク27内にインクがそれぞれ補充(供給)されるように加圧ポンプ52が所定時間だけ駆動される。これにより、各供給インクタンク51内のインクが所定時間だけ加圧され、充電池36に充電された電力量で噴射可能なインク量だけ各サブインクタンク27内にインクがそれぞれ補充(供給)される。
これにより、インクジェット式プリンタシステム11は、据え置き状態で使用することが可能となる。そして、インクジェット式プリンタ12が記録用紙20に印刷を行って各サブインクタンク27内のインクが消費された場合には、充電池36に充電された電力量で噴射可能なインク量だけ各サブインクタンク27内にインクがそれぞれ補充(供給)されるように加圧ポンプ52が駆動される。
これにより、各供給インクタンク51内のインクが加圧されて、速やかに各サブインクタンク27内にインクがそれぞれ補充(供給)される。したがって、インクジェット式プリンタ12は、常に、充電池36に充電されている電力量で噴射可能なインク量だけ各サブインクタンク27内にインクが貯留されている状態になっている。
また、記録ヘッド25のクリーニングを行う場合には、まず、キャリッジ22を非印刷領域に移動させる。すると、記録ヘッド25のノズル形成面25a(各ノズル26)がキャップ29により封止される。この状態で、チューブポンプ75を駆動すると、キャップ29内が減圧され、各ノズル26内の増粘したインクや気泡が該キャップ29内から回収容器72に向かって吸引されて該回収容器72内に回収される。回収容器72内に回収されたインクは、インク吸収材73によって吸収保持され、その後、該インクの一部が回収容器72の上端開口から蒸発する。
次に、インクジェット式プリンタ12を携帯用のプリンタとして単独で使用する場合には、まず、プラグ59を図示しないコンセント(電源)から引き抜くとともに、インクジェット式プリンタ12からインク供給装置13を脱着する。これにより、各インク供給側接続部28と各インク供給用接続部材55との接続状態がそれぞれ解除される。
すなわち、各インク供給側接続部28から各インク供給用接続部材55がそれぞれ引き抜かれると、コイルバネ40の付勢力によりインク供給側弁41が供給上側フランジ38の下面に圧接されて該インク供給側弁41により各インク供給側接続部28が閉塞される。これと同時に、インク供給用弁63がコイルバネ64の付勢力により下方に押し下げられ、両供給孔61が該インク供給用弁63によって閉塞される。したがって、各サブインクタンク27内のインクの各インク供給側接続部28を介した外部への蒸発が抑制されるとともに、各供給インクタンク51内のインクの両供給孔61からの外部への漏れが抑制される。
続いて、インクジェット式プリンタ12からインク回収装置14を脱着すると、インク回収側接続部31とインク回収用接続部材71との接続状態が解除される。すなわち、インク回収側接続部31からインク回収用接続部材71が引き抜かれると、コイルバネ46の付勢力によりインク回収側弁45が回収下側フランジ44の上面に圧接されて該インク回収側弁45によりインク回収側接続部31が閉塞される。これと同時に、インク回収用弁80がコイルバネ81の付勢力により上方に押し上げられ、両回収孔78が該インク回収用弁80によって閉塞される。したがって、キャップ29内のインクのインク回収側接続部31を介した外部への漏れが抑制されるとともに、両回収孔78からのインク回収用接続部材71内へのゴミ等の異物の侵入が抑制される。
このように、インクジェット式プリンタ12は、充電池36が充電されているとともに、各サブインクタンク27内にそれぞれインクが充填されている限り、該インクジェット式プリンタ12からインク供給装置13及びインク回収装置14を脱着することで、小型の携帯用プリンタとして単独で使用することが可能となる。この場合、インクジェット式プリンタ12は、上述したように、充電池36の充電及び各サブインクタンク27内へのインクの供給が行われる際に、充電池36に充電される電力量と各サブインクタンク27内に供給されるインク供給量とが対応している。
このため、インクジェット式プリンタ12は、常に、充電池36に充電されている電力量で噴射可能なインク量だけ各サブインクタンク27内にインクが貯留されている状態になっている。したがって、インクジェット式プリンタ12は、印刷を行うことで充電池36に充電されている電力量がゼロになったときには、各サブインクタンク27内に貯留されているインク量もゼロになる。この結果、インクジェット式プリンタ12において、充電池36の電力がなくなっているのに、各サブインクタンク27内にインクが残っているという事態を避けることができるので、インクの無駄を抑えることができる。
なお、インクジェット式プリンタ12を単独で使用する場合の記録ヘッド25のクリーニングは、各ノズル26からキャップ29内に各インクを印刷とは無関係にそれぞれ吐出するフラッシングによって行われる。
以上、詳述した第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)インクジェット式プリンタ12は、充電池36への充電及び各サブインクタンク27へのインクの供給が行われる場合に、充電池36に充電される電力量が各サブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量となるように構成されている。このため、インクジェット式プリンタ12を単独で使用する際に、印刷を行うことで充電池36の電力を使い切ったときには、各サブインクタンク27内のインクも使い切られるようにすることができる。したがって、充電池36の電力がなくなっているのに、各サブインクタンク27内にインクが残っているという事態を避けることができるので、インクの無駄を抑えることができる。
また、インクジェット式プリンタ12は、各サブインクタンク27に対してインクを供給する機構及び充電池36を充電する機構を本体ケース15内に有していないため、小さく軽量にすることができるので、充電池36を電力供給源として単独で使用する際の携帯性を向上させることができる。すなわち、インクジェット式プリンタ12を、小さくて携帯性に優れた携帯用プリンタとすることができる。
(2)インクジェット式プリンタ12は、制御部82が、充電池36が充電される時間を計測し、該計測した時間に基づいて加圧ポンプ52を所定時間だけ駆動することで、各サブインクタンク27に供給するインク量を調節するように構成されている。このため、充電池36に充電される電力量を、各サブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量に確実に合わせることができる。
(3)インク供給側接続部28にインク供給用接続部材55が接続された場合に、各供給インクタンク51に貯留された各インクがそれぞれ各サブインクタンク27に供給されるため、各供給インクタンク51に貯留された各インクをそれぞれ各サブインクタンク27に容易に供給することができる。
(4)加圧ポンプにより供給インクタンク51に貯留されたインクを加圧することで、該インクをインク供給用接続部材55側に圧送することができる。このため、供給インクタンク51に貯留されたインクを迅速にサブインクタンク27に供給することができる。
(5)充電側接続端子83に充電用接続端子85が接続された場合に、充電器57によって充電池36が充電されるため、充電池36を効率よく充電することができる。
(6)インクジェット式プリンタシステム11は、充電装置を有するインク供給装置13及びインク回収装置14が1台ずつあれば、複数台のインクジェット式プリンタ12に対して充電、インクの供給、及びインクの回収を順次行うことができる。例えば、4人家族全員がインクジェット式プリンタシステム11を購入したい場合には、家族のうちの一人がインクジェット式プリンタシステム11を購入すれば、他の3人はインクジェット式プリンタ12のみを購入すればよいので、ユーザの経済的な負担を軽減することができる。
(7)また、充電装置を有するインク供給装置13及びインク回収装置14を複数台のインクジェット式プリンタ12に対して同時に充電、インクの供給、及びインクの回収を行うことができるように構成すれば、これら充電装置を有するインク供給装置13及びインク回収装置14を町中の店頭等に設置することで、インクジェット式プリンタ12を使用する際におけるユーザの利便性を高めることができる。すなわち、ユーザは、インクジェット式プリンタ12への充電、インクの供給、及びインクジェット式プリンタ12からのインクの回収を外出先でも容易に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図9に示すように、この第2実施形態では、上記第1実施形態における各サブインクタンク27に、該各サブインクタンク27内のインクが満タンになったことを検出する満タンセンサ89が設けられている。満タンセンサ89は、制御部82及び充電池36と電気的に接続され、充電池36から電力の供給をうけるとともに、制御部82に対して信号を出力するようになっている。
また、インクジェット式プリンタ12内には、インクジェット式プリンタ12に充電装置を有するインク供給装置13を装着した際に、充電器57と充電池36との電気的接続
を、接続状態(オン)と非接続状態(オフ)との間で切り換える接続スイッチ90が設けられている。すなわち、接続スイッチ90がオンのときには、充電器57によって充電池36の充電が行われ、接続スイッチ90がオフのときには、充電器57によって充電池36の充電が行われないようになっている。そして、接続スイッチ90は、制御部82と電気的に接続され、該制御部82によってオンとオフとの間で切り換え制御されるようになっている。
次に、本実施形態のインクジェット式プリンタシステム11が実行するインク供給処理ルーチンについて図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
さて、制御部82が加圧ポンプ52を駆動させる(ステップ11)と、サブインクタンク27にインクが供給され、該インクの供給量が流量計87によってカウントされる。次に、制御部82は、サブインクタンク27が満タンになったか否かを満タンセンサ89からの入力信号に基づいて判断する(ステップS12)。ステップS12で否定判定の場合、制御部82は、再びステップS12の処理を実行する。ステップS12で肯定判定の場合、制御部82は、加圧ポンプ52を停止させる(ステップS13)。このとき、制御部82は、サブインクタンク27に供給されたインク量を流量計87から読みとり、該読みとった値とデータAとに基づいてサブインクタンク27に供給されたインク量のインクを噴射可能な電力量を算出し、該電力量を所定量Wとして記憶する。
次に、制御部82は、接続スイッチ90をオンにして(ステップS14)、充電池36の充電を開始する。次に、制御部82は、電力計88から入力される信号に基づいて充電池36に充電される電力量が所定量Wに達したか否かを判断する(ステップS15)。ステップS15で否定判定の場合、制御部82は、再びステップS15の処理を実行する。ステップS15で肯定判定の場合、制御部82は、接続スイッチ90をオフにして(ステップS16)、充電池36の充電を停止する。その後、制御部82は、インク供給処理ルーチンを終了する。
そして、充電池36への充電及びサブインクタンク27へのインクの供給が行われる場合に、本実施形態のインク供給処理ルーチンを実行することで、充電池36に充電される電力量がサブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量となるようにすることができる。
以上、詳述した第2実施形態によれば、上記(1)〜(7)に記載の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(8)充電池36に充電される電力量を、サブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量に精度よく確実に合わせることが可能となる。
(変更例)
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・インクジェット式プリンタシステム11は、インク回収装置14に充電装置を設けて、該充電装置によってインクジェット式プリンタ12の充電池36が充電されるように構成してもよい。
・インクジェット式プリンタシステム11は、インクジェット式プリンタ12とインク回収装置14とを一体に形成してもよい。
・インクジェット式プリンタ12において、キャップ29とは別に、フラッシング用キャップをプラテン18の左端部に設けてもよい。この場合、インクジェット式プリンタ12とインク回収装置14とを接続した際に、フラッシング用キャップに溜まったインクが回収容器72に回収されるようにすることが好ましい。
・インクジェット式プリンタシステム11は、インクジェット式プリンタ12とインク供給装置13との組み合わせのみの構成としてもよい。すなわち、インクジェット式プリンタシステム11は、インク回収装置14を省略してもよい。
・インク供給装置13とインク回収装置14とを一体に構成してもよい。
・加圧ポンプ52を省略してもよい。
・第1実施形態において、制御部82は、充電池36に充電される電力量を電力計88から読みとり、該読みとった値に基づいてサブインクタンク27に供給するインク供給量を算出するようにしてもよい。このようにすれば、充電池36に充電される電力量を、各サブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量に確実に合わせることができる。
・第2実施形態において、制御部82は、サブインクタンク27に供給されるインクの供給時間を計測し、該計測した値に基づいてサブインクタンク27に供給されるインク供給量を算出し、該算出されたインク供給量に基づいて充電池36に充電する電力量を算出するようにしてもよい。このようにすれば、充電池36に充電される電力量を、各サブインクタンク27に供給されるインク供給量に相当するインクを噴射するために必要な電力量に確実に合わせることができる。
・上記各実施形態では、液体噴射システムをインクジェット式プリンタシステム11として具体化したが、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造や、有機ELディスプレイ等の画素形成に利用される液体噴射システムであってもよい。
第1実施形態のインクジェット式プリンタシステムの斜視図。 図1の分解断面図。 インク供給用接続部材とインク供給側接続部との非接続状態を示す要部拡大断面図。 インク供給用接続部材とインク供給側接続部との接続状態を示す要部拡大断面図。 インク回収用接続部材とインク回収側接続部との非接続状態を示す要部拡大斜視図。 インク回収用接続部材とインク回収側接続部との接続状態を示す要部拡大斜視図。 第1実施形態のインクジェット式プリンタシステムのブロック図。 第1実施形態のインク供給処理ルーチンを示すフローチャート。 第2実施形態のインクジェット式プリンタシステムのブロック図。 第2実施形態のインク供給処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
11…液体噴射システムとしてのインクジェット式プリンタシステム、12…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、13…液体供給装置及び液体噴射付属装置としてのインク供給装置、15…装置本体としての本体ケース、20…ターゲットとしての記録用紙、25…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、27…噴射液体貯留部としてのサブインクタンク、28…液体供給側接続部としてのインク供給側接続部、36…充電池、51…液体供給機構を構成する供給液体貯留部としての供給インクタンク、52…液体供給機構を構成する加圧手段としての加圧ポンプ、53…液体供給機構を構成する加圧管、54a…液体供給路及び液体供給機構を構成する挿通路、55…液体供給路及び液体供給機構を構成する液体供給用接続口としてのインク供給用接続部材、56…液体供給路及び液体供給機構を構成するインク供給チューブ、57…充電装置及び充電機構を構成する充電器、58…充電装置を構成する電源コード、59…充電装置を構成するプラグ、82…制御手段、充電時間計測手段、及び供給時間計測手段としての制御部、83…充電側接続部としての充電側接続端子、85…充電装置を構成する充電用接続口としての充電用接続端子、87…供給量計測手段としての流量計、88…電力量計測手段としての電力計。

Claims (10)

  1. 装置本体内に、液体を貯留する噴射液体貯留部と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記装置本体外から前記噴射液体貯留部に対して前記液体を供給する機能を有する液体供給装置における液体供給用接続口を着脱自在に接続するための液体供給側接続部と、前記液体を噴射させるための電力を蓄える充電池と、前記装置本体外から前記充電池を充電する機能を有する充電装置における充電用接続口を着脱自在に接続するための充電側接続部と、前記充電池に充電される電力量及び前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記充電池への充電及び前記噴射液体貯留部への前記液体の供給が行われる場合に、前記充電池に充電される電力量が前記噴射液体貯留部に供給される液体供給量に相当する液体を噴射するために必要な電力量となるように、前記充電池に充電される電力量及び前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記装置本体内には、前記充電池が充電される時間を計測する充電時間計測手段が備えられ、該時間計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記装置本体内には、前記充電池に充電される電力量を計測する電力量計測手段が備えられ、該電力量計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  4. 前記装置本体内には、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給量を計測する供給量計測手段が備えられ、該供給量計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記充電池に充電させる電力量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  5. 前記装置本体内には、前記噴射液体貯留部に供給される前記液体の供給時間を計測する供給時間計測手段が備えられ、該供給時間計測手段による計測結果に基づいて、前記制御手段は、前記充電池に充電させる電力量を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  6. 装置本体内に、液体を貯留する噴射液体貯留部と、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体を噴射させるための電力を蓄える充電池とを備え、前記噴射液体貯留部に対して装置本体外から前記液体が供給される状態及び供給されない状態の双方の状態において、前記噴射液体貯留部が貯留している前記液体を、前記充電池が蓄えている電力量に基づいて、前記液体噴射ヘッドからターゲットに対して噴射可能に構成された液体噴射装置と組み合わせ使用される液体噴射付属装置であって、
    前記液体噴射装置の装置本体外から前記噴射液体貯留部に対して前記液体を供給する機能を有する液体供給機構及び前記液体噴射装置の装置本体外から前記充電池に対して充電を行う機能を有する充電機構のうち少なくとも一方の機構を備え、
    該機構における接続口が該接続口と対応するように前記液体噴射装置側に設けられた接続部に対して着脱可能に構成されたことを特徴とする液体噴射付属装置。
  7. 前記液体供給機構は、前記噴射液体貯留部に供給するための液体を貯留する供給液体貯留部と、前記噴射液体貯留部に連なるように前記液体噴射装置に設けられた液体供給側接続部に対して着脱自在に接続される液体供給用接続口と、該液体供給用接続口側に前記供給液体貯留部側から前記液体を導く液体供給路とを備え、
    前記液体供給側接続部に前記液体供給用接続口が接続された場合に、前記供給液体貯留部に貯留された液体が前記噴射液体貯留部に供給されることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射付属装置。
  8. 前記液体供給機構は、前記供給液体貯留部に貯留された液体を加圧することにより前記液体供給路を介して前記液体供給用接続口側に圧送する加圧手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射付属装置。
  9. 前記充電機構は、前記充電池を充電するための充電器と、前記充電池に電気的に接続されるように前記液体噴射装置に設けられた充電側接続部に対して着脱自在に接続される充電用接続口とを備え、
    前記充電側接続部に前記充電用接続口が接続された場合に、前記充電器によって前記充電池が充電されることを特徴とする請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載の液体噴射付属装置。
  10. 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置と、請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載の液体噴射付属装置とを備えたことを特徴とする液体噴射システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013023527A1 (zh) * 2011-08-12 2013-02-21 珠海天威技术开发有限公司 耗材芯片、耗材容器及耗材芯片蓄电单元的充电方法
US12303505B2 (en) 2017-02-08 2025-05-20 Eisai R&D Management Co., Ltd. Tumor-treating pharmaceutical composition

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