JP2007177604A - 熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器および当該溶解器と接続可能な水洗便器 - Google Patents

熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器および当該溶解器と接続可能な水洗便器 Download PDF

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Abstract

【課題】介護用ポータブルトイレの汚物廃棄処理は介護者にとって大きな負担となる作業であるが、その最大の要因は汚物を便器に流したあとの後処理の不潔感をともなう煩わしさに起因しているという課題があった。
【解決手段】本願発明は排便排尿を収容した熱水可溶フィルム製汚物処理袋ごと当該溶解器に投入し、沸騰水で袋を溶解し、溶出して汚物と混ざった汚水を沸騰滅菌し、そのあと水を注入して降温し、下水に排水することで従来の課題を解決している。すなわち、介護者は汚物を収容したままの熱水可溶フィルム製汚物処理袋を溶解器に投入するだけで、汚物処理を完了することができる。また、当該溶解器と接続可能な便器は既存の下水配管を利用できるという利便性を提供している。
【選択図】図4

Description

本願発明は汚物を収容した熱水可溶フィルム製の汚物処理袋を沸騰水で溶解し、溶出した汚物と混ざった汚水を沸騰滅菌した後、水を注入し、汚水を降温して排水したあと、溶解器内に残留付着した汚物を水で洗い流すことを特徴とする熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器および当該溶解器と接続可能な水洗便器に関する。
高齢化社会の到来と相俟って、介護用ポータブルトイレが普及しているが、従来その汚物廃棄方法はポットと呼ばれる汚物収容器に排便排尿を行い、それを便器に流すというものである。
また、ポットに直接排便排尿をするのではなく、ポット内にビニール袋を被せ、便器に汚物を廃棄したあと、ビニール袋をゴミとして処理する方法も採られている。
また、従来の汚物処理技術には以下の文献がある。
特開平10−140638
上記技術は生理用品などの汚物を容器内部に設置された回転式の破砕カッターで粉砕し、トイレの流水経路に流す汚物処理装置である。
従来、最も一般的に行われているポータブルトイレの汚物処理方法はポット内に排便排尿を行い、それをトイレに流す方法である。この方法では汚物廃棄後のポットには汚物や汚物の臭気が残留付着しているため、ポットを清潔に保つためには汚物をトイレに流すたびにポットを洗浄しなければならない。
しかし、一般家庭においてはポットの洗浄をトイレ内で行うことが困難であり、風呂場や屋外に移動して洗剤で洗浄し、さらに洗浄に使用した場所も洗浄しなければならず、1日に何度もこうした作業を行う介護者にとっては大きな負担をともなう煩わしい作業であるという課題がある。
一方、病院や介護施設などではポータブルトイレの汚物処理は汚物処理室で行われているが、不衛生で悪臭をともなう作業であることに変わりなく、こうした作業を行う人にとっては大きな負担をともなう煩わしい作業であるという課題がある。
また、ポットに直接排便排尿をするのではなく、ポット内にビニール袋を被せ、便器に汚物を廃棄したあと、ビニール袋をゴミとして処理する方法では、ビニール袋を捨てる際に汚物が手や衣服に付着することがあり、使用済みのビニール袋をゴミ回収日まで保管しなければならないなど、悪臭と衛生上の問題がある。
このように、ポータブルトイレの汚物廃棄処理は介護者にとって不潔感をともなう大きな負担となる作業であることから、ともすれば汚物処理の回数を減らし、汚物が入ったままのポータブルトイレを長時間放置するといったことが行われ、往々にして被介護者の部屋が不衛生で悪臭を放つ状態に置かれることがある。
すなわち、従来から一般的に行われているポータブルトイレの汚物処理方法は不潔感や悪臭や衛生上の問題があるだけではなく、介護者に大きな負担を強いているという問題があった。本願発明はポータブルトイレの汚物処理を簡単かつ清潔に行える手段を提供することにより、介護者の負担を軽減することを最大の課題としている。
また、特許文献1の技術で本願発明のような汚物を収容した袋を処理すると、容器内に汚物が飛散し、汚物を水で流した後も容器内部は不衛生な状態におかれるだけではなく、粉砕カッターにフィルム片が絡みつく危険を排除できず、最悪の場合には汚物を排水できなくなる可能性がある。
さらに、この技術は熱水可溶フィルムを溶解し、汚物を滅菌する技術を開示していない。
容器底部に開閉バルブを接続した排水用配管を設け、容器上部に開閉可能な蓋と水注入用配管および蒸気排出用配管を設け、水注入用配管から注入された水を容器底部に設置された加熱器で沸騰させ、汚物を収容したままの熱水可溶フィルム製汚物処理袋を投入し、これを沸騰水で溶解させるとともに溶出した汚物と混ざった汚水を沸騰滅菌したあと、水を注入し汚水を降温して開閉バルブを開き排水用配管から下水経路へ排水し、容器内に残留付着した汚物を水注入用配管からの水で洗い流すことを特徴とする熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器および当該溶解器と接続可能な水洗便器により従来の課題を解決している。
本願発明は排便排尿を収容した熱水可溶フィルム製汚物処理袋ごと溶解器に投入し、沸騰水で袋を溶解し、溶出して汚物と混ざった汚水を沸騰滅菌し、そのあと水を注入して降温し、下水に排水するものである。このことにより、介護者にとって大きな負担であったポットの洗浄作業を省き、ポータブルトイレの汚物廃棄作業とその後処理を大きく軽減することができる。
すなわち、ポータブルトイレの排泄物廃棄において介護者は汚物を収容した熱水可溶フィルム製汚物処理袋を当該溶解器に投入するだけで汚物廃棄作業を完了でき、従来のようにポットを洗浄する必要は無く、またビニール袋を使用している場合にはビニール袋の処理に伴う悪臭や不衛生という問題からも開放されるという効果を生じるのである。
また、本願発明のもう一つの特徴として、当該溶解器から排出される汚水を便器下部の排水路に流入させる導入路を持つ便器がある。これは当該溶解器の排水管を直接下水道に配管する場合には一般家庭においても病院や介護施設においても下水配管工事が必要となるが、便器下部に当該溶解器からの汚水を排水路に流入させる構造を持つ便器を提供することにより、便器の機能を損なうことなく既存の配管をそのまま利用できるという効果がある。
熱水可溶フィルム製の素材としてビニロンフィルムを使用し、溶解器には底部に設置された加熱器により80度から90度に保たれた一定量の熱水が溶解槽に貯水されており、上部には開閉可能な蓋と水注入用の配管と汚水が沸騰する際に発生する蒸気を排出するための配管が設置されている。なお、蒸気排出用の配管は当該溶解器下部の排水バルブの下で排水管に接続されている。
水洗便器には排水路に当該溶解器からの排水が流れ込むように導入路が設けられており、導入路内に配置される逆流防止弁付ジョイントパイプで当該溶解器と連結されている。
この構成により、当該溶解器に投入された汚物を収容したビニロンフィルム製の汚物処理袋は加熱器で過熱された沸騰水で溶解され、溶出した汚物は沸騰水と混ざり沸騰滅菌される。なお、このとき発生する悪臭を含む蒸気がトイレ内に充満することを防ぐため、蒸気は容器上部の蒸気排出管から排水管に排出される。
そのあと、注入水で降温され、バルブが開き、汚水は排水用配管から便器の排水路を通って下水道へ流れて行く。汚水が排出された溶解器内に残留付着した汚物は水で排水され、バルブが閉まり、一定量の水が貯水され、再び80度から90度の温度に保たれる。
このように汚物を収容したままのビニロンフィルム製汚物処理袋を当該溶解器に投入するだけで、沸騰、降温、水の注入、排水、溶解器内の洗浄、貯水および貯水の保温という一連の工程を自動的に行うことにより、従来の汚物廃棄後の後処理を不要にしているのである。
以下、本願発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器の断面図、図2は溶解器を接続する導入路を持った洋式便器の断面図、図3は溶解器と洋式便器を接続する逆流防止弁付ジョイントパイプの図、図4は溶解器と洋式便器を接続した断面図、図5はビニロンフィルム製の袋をポット内側に被せた断面図、図6は汚物を収容したビニロンフィルム製の汚物処理袋を溶解器に入れる図である
最良の形態は図4のように溶解器と便器を接続した構成である。もちろん、病院や介護施設などの汚物処理室で大量の汚物処理を行う場合には溶解器の配管を下水管に繋ぎ、複数の溶解器を単体で使用することもできる。
汚物は図5のようにビニロンフィルム製の汚物処理袋15をポット16の内側に被せ、排便排尿を収容する。なお、熱水可溶フィルムとして使用するビニロンフィルムは一般的な包装用途に用いられているものを使用でき、ポット内側に被せられる大きさであればどのような形状の袋でも構わないが、製袋方法は保水性を高めるためにヒートシールが望ましい。
ており、貯水された水18の水温は80度から90度の熱水に保たれている。そして、図6のように汚物を収容したビニロンフィルム製の汚物処理袋17を溶解槽2投入し、溶解器の蓋1を閉め、加熱器3を過熱し、貯水された熱水8を沸騰させ袋を溶解し、溶出した汚物を沸騰水の沸騰流で攪拌溶解しながら滅菌する。
沸騰水で攪拌溶解と滅菌をした後、溶解器上部の水注入用配管6から水を注入し、汚水を降温し、溶解器下部の排水バルブ4を開き、汚水を排水管5に排水する。そのあと、再び水注入用配管6から水を注入し、溶解槽2の内部に残留付着した汚物を排水する。
洋式便器の導入路10には図3の逆流防止弁付ジョイントパイプ11を設置し、溶解器の排水管5はこの中に配管する。これにより、汚水は排水管5から逆流防止弁付ジョイントパイプ11を通って排水路9へ流れ、下水道へ排出される。
なお、逆流防止弁付ジョイントパイプ11の逆流防止弁12は、洋式便器を使用した際に汚物が配水管5に入ることを防止するとともに、熱水可溶フィルム溶解器からの汚水が排水路9を逆流して便槽8に入ることを防いでいる。
溶解器の上部には汚水が沸騰する際に発生する水蒸気を排出するために、蒸気排出用配管7が設けられており、排水管5に接続している。この配管構造により悪臭を含む水蒸気がトイレ室内に充満することを防いでいる。
なお、溶解器の容量はビニロンフィルム製の袋の最大収容量に溶解器下部に貯水されている熱水の容量、および溶解後の汚水を下水道に排出可能な温度に降温するに足る水の量を加えた容量となる。
このように熱水可溶フィルム溶解器、それを接続することのできる水洗便器、およびビニロンフィルム製の汚物処理袋を使用することにより、ポータブルトイレの汚物廃棄を従来の方法よりも格段に簡単清潔に行うことが可能となるのである。
熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器の断面図である。 溶解器を接続する導入路を持った洋式便器の断面図である。 溶解器と便器を接続する逆流防止弁付のジョイントパイプである。 溶解器と洋式便器を接続した断面図である。 ビニロンフィルム製の袋をポット内側に被せた断面図である。 汚物を収容したビニロンフィルム製の袋を溶解器に入れる断面図である。
符号の説明
1 溶解器の蓋
2 溶解槽
3 加熱器
4 排水バルブ
5 排水管
6 水注入用配管
7 蒸気排出用配管
8 便層
9 便器の排水路
10 導入路
11 逆流防止弁付ジョイントパイプ
12 逆流防止弁
13 熱水可溶フィルム溶解器のカバー
14 トイレの水タンク
15 ビニロンフィルム製の汚物処理袋
16 ポット
17 汚物を収容したビニロンフィルム製の汚物処理袋
18 熱水

Claims (6)

  1. 容器底部に開閉バルブを接続した排水用配管を設け、容器上部に開閉可能な蓋と水注入用配管および蒸気排出用配管を設け、水注入用配管から注入された水を容器底部に設置された加熱器で沸騰させ、汚物を収容したままの熱水可溶フィルム製汚物処理袋を投入し、これを沸騰水で溶解させるとともに溶出した汚物と混ざった汚水を沸騰滅菌したあと、水を注入し汚水を降温して開閉バルブを開き排水用配管から下水経路へ排水し、容器内に残留付着した汚物を水注入用配管からの水で洗い流すことを特徴とする熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器。
  2. 熱水可溶フィルム製汚物処理袋を投入した後、貯水されている水を短時間で沸騰させるため、サーモスタット付の加熱器により貯水されている水の温度が80度から90度に保たれていることを特徴とする請求項1の熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器。
  3. 汚水を沸騰させる際に容器内で発生する悪臭を含む蒸気がトイレ内に充満することを防ぐために、蒸気排出用配管が開閉バルブの下で容器底部からの排水用配管に接続していることを特徴とする請求項1および請求項2の熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器。
  4. 汚物を収容した熱水可溶フィルム製汚物処理袋を投入後、沸騰溶解、加熱の停止、降温用の水の注入、バルブの開閉による汚水の排出、容器内の水洗浄および貯水を自動的に行う請求項1、請求項2および請求項3の熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3および請求項4の熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器から排出される汚水および蒸気の配管を便器内の排水路に接続する導入部をもつ水洗便器であって、導入部に便器を使用した際の排水が溶解器の配管に流入することを防ぐ弁を持つことを特徴とする熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器と接続可能な水洗便器。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3および請求項4の熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器と請求項5の水洗便器が一体となっていることを特徴とする熱水可溶フィルム製汚物処理袋の溶解器付水洗便器。
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