JP2007196302A - インデックス型マルチ砥石研削盤 - Google Patents

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雅裕 井▲土▼
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Abstract

【課題】両持ちで支持した複数の砥石車によって砥石車の数よりも多い数のジャーナル部をテーブルをインデックスしながら同時に研削加工するインデックス型マルチ砥石研削盤を提供する。
【解決手段】工作物のジャーナル部と同じピッチ間隔を有して配設され工作物の複数のジャーナル部を同時に研削加工する複数の砥石車G1、G2を取付けた砥石軸21を両持ちで回転可能に支持した砥石軸ユニット20と、工作物を支持し砥石軸ユニットに対して工作物の軸線方向に相対的にインデックス可能なテーブル12と、砥石軸ユニットとテーブルとを所定量インデックスするインデックス制御手段(50)とによって構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の砥石車(マルチ砥石)を備えた砥石軸ユニットと工作物を支持したテーブルとを工作物軸線方向に相対的にインデックスして工作物を高能率かつ高精度に研削加工するようにしたインデックス型マルチ砥石研削盤に関するものである。
複数のジャーナル部を軸線方向に間隔を有して備えたクランクシャフトあるいはカムシャフトのような自動車部品用の工作物を研削加工する研削盤として、従来、例えば特許文献1に記載されているように、工作物のジャーナル部の数に相当する複数の砥石車(マルチ砥石)を備えたマルチ砥石研削盤によって、複数のジャーナル部を一度に研削加工する方式と、1枚の砥石車を備えた研削盤によってテーブルをインデックスさせながらジャーナル部を1個所ずつ順次研削加工する方式が知られている。
また、従来、例えば特許文献2に記載されているように、2個所の研削個所を同時に研削加工できるように、砥石台に回転可能に支持された砥石軸の一端に、2枚の砥石車を所定の間隔を有して取付けた研削盤も知られている
特開平6−8116号公報 特開平10−230457号公報
上記した特許文献1に記載されたマルチ砥石研削盤は、工作物を高能率に研削加工できる利点を有する反面、砥石軸ユニットが工作物専用となるためフレキシビリティに欠け、工作物の種類が変更された場合には、段取替えが大変で、多くの工数を要する不具合がある。これに対して、1枚の砥石車によって工作物のジャーナル部を順次研削加工するものにおいては、上記したマルチ砥石研削盤のような不具合は生じないが、サイクルタイムが長くなる問題がある。
一方、特許文献2に記載された研削盤においては、砥石車が片持ちで支持されているため、砥石車の支持剛性を高めることが難しく、研削精度の向上に限界を生ずるとともに、自由端側の砥石車の触れが大きくなるために、2個所の研削個所の研削精度を同一に保つことが難しい問題があった。
本発明は、上記した従来の不具合を解消するためになされたもので、両持ちで支持した複数の砥石車によって砥石車の数よりも多い数のジャーナル部をテーブルをインデックスしながら同時に研削加工するインデックス型マルチ砥石研削盤を提供せんとするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、複数のジャーナル部を軸線方向に間隔を有して備えたクランクシャフトあるいはカムシャフトのような自動車部品用の工作物を研削加工する研削盤において、前記工作物のジャーナル部と同じピッチ間隔を有して配設され前記工作物の複数のジャーナル部を同時に研削加工する複数の砥石車を取付けた砥石軸を両持ちで回転可能に支持した砥石軸ユニットと、前記工作物を支持し前記砥石軸ユニットに対して工作物の軸線方向に相対的にインデックス可能なテーブルと、前記砥石軸ユニットに対して前記テーブルを工作物の軸線方向に相対的に所定量インデックスさせるインデックス制御手段とによって構成したことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記砥石軸ユニットに支持された前記砥石軸には2枚の砥石車が取付けられていることである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記インデックス制御手段は、前記砥石軸ユニットと前記テーブルとを前記工作物のジャーナル部のピッチ間隔の略2倍だけインデックスさせるようになっていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項2において、前記2枚の砥石車は、荒研削用砥石車と仕上研削用砥石車からなり、前記インデックス制御手段は、前記砥石軸ユニットと前記テーブルとを前記工作物のジャーナル部のピッチ間隔だけ順次インデックスさせるようになっていることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項2乃至請求項4のいずれか1項において、前記砥石軸は、軸方向の中央部で分離かつ結合可能な第1および第2の砥石軸部からなっており、これら第1および第2の砥石軸部にそれぞれ砥石車が着脱可能に取付けられていることである。
請求項1に係る発明によれば、工作物のジャーナル部と同じピッチ間隔を有して配設され工作物の複数のジャーナル部を同時に研削加工する複数の砥石車を取付けた砥石軸を両持ちで回転可能に支持した砥石軸ユニットと、工作物を支持し前記砥石軸ユニットに対して工作物の軸線方向に相対的にインデックス可能なテーブルと、砥石軸ユニットに対してテーブルを工作物の軸線方向に相対的に所定量インデックスさせるインデックス制御手段とによって構成されているので、工作物の複数のジャーナル部を1枚の砥石車によって1個所ずつ研削加工する場合に比して、工作物の研削サイクルタイムを大幅に短縮することができる。
しかも、複数の砥石車を取付けた砥石軸は、砥石軸ユニットに両持ちで支持されているため、砥石車の支持剛性を高くでき、複数の砥石車で同時に研削加工される複数のジャーナル部の研削精度を向上することができる。
請求項2に係る発明によれば、砥石軸ユニットに支持された砥石軸には2枚の砥石車が取付けられているので、砥石軸ユニットに両持ちで支持された砥石軸に取付けた2枚砥石車を、砥石軸ユニットの軸受部にそれぞれ接近した位置に配置することができ、2枚の砥石車の支持剛性を等しくすることができる。これにより、2枚の砥石車で同時に研削加工される2個所のジャーナル部を同一の研削精度で高精度に研削加工することができる。
請求項3に係る発明によれば、インデックス制御手段は、砥石軸ユニットとテーブルとを工作物のジャーナル部のピッチ間隔の略2倍だけインデックスさせるようになっているので、上記した効果に加えて、工作物の複数のジャーナル部を1枚の砥石車によって1個所ずつ研削加工する場合に比して、工作物の研削サイクルタイムを半分に短縮でき、また、工作物のジャーナル部の数に相当する複数の砥石車によって工作物を一度に研削加工する場合に比して、工作物の種類が変更された場合の段取替えを比較的容易に行うことが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、2枚の砥石車は、荒研削用砥石車と仕上研削用砥石車からなり、インデックス制御手段は、砥石軸ユニットとテーブルとを工作物のジャーナル部のピッチ間隔だけ順次インデックスさせるようになっているので、上記した効果に加えて、工作物の複数のジャーナル部を1枚の砥石車によって荒研削および仕上研削する場合に比して、工作物の研削サイクルタイムを半分に短縮することができる。
請求項5に係る発明によれば、砥石軸は、軸方向の中央部で分離かつ結合可能な第1および第2の砥石軸部からなっており、これら第1および第2の砥石軸部にそれぞれ砥石車が着脱可能に取付けられるようになっているので、工作物の種類が変更された場合には、砥石軸を中央部で分離してそれぞれ砥石車を交換することができ、段取替えをきわめて容易に行うことができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、インデックス型マルチ砥石研削盤10の全体を示すもので、当該マルチ砥石研削盤10のベッド11上には、テーブル12が水平なZ軸方向に移動可能に案内支持されている。テーブル12上には主軸台13と心押台14とが対向して配置され、主軸台13および心押台14には工作物Wを支持するセンタ15、16が設けられている。工作物Wは、自動車部品として用いられるクランクシャフトあるいはカムシャフトのようなもので、複数(実施の形態においては4つ)のジャーナル部W1〜W4を軸線方向に間隔を有して備えている。複数のジャーナル部W1〜W4のうち、両側の隣合う2つずつのジャーナル部、すなわち、第1および第2ジャーナル部W1、W2ならびに第3および第4ジャーナル部W3、W4は、図3に示すように、等ピッチ間隔P1に配置され、第2ジャーナルW2と第3ジャーナル部W3はピッチ間隔P1と異なる間隔P2で隔てられている。両センタ15、16にて支持された工作物Wは、主軸台13に設置された主軸駆動モータ17により図略の駆動金具を介してテーブル12の移動方向(Z軸方向)と平行な軸線の回りに回転駆動されるようになっている。
また、ベッド11上には、砥石軸ユニット20がテーブル12の移動方向と直交する水平なX軸方向に移動可能に案内支持されている。砥石軸ユニット20には砥石軸21がテーブル12の移動方向(Z軸方向)と平行な軸線の回りに回転可能に支持され、砥石軸21に2枚の砥石車G1、G2が上記したピッチ間隔P1だけ隔てて配設されている。砥石車G1、G2は、例えば円盤状の金属コアの外周に超硬質のCBN砥粒をビトリファイドボンドで結合したもので構成され、それらの外周面に、テーブル12の移動方向(Z軸方向)と平行でかつ同径の円筒研削面G1a、G2aを有している。砥石軸21は砥石軸ユニット20に搭載された砥石駆動モータ25の出力軸にプーリ26、27とベルト28からなるベルト伝動装置を介して回転連結されている。砥石車G1、G2は砥石駆動モータ25によって回転駆動され、円筒研削面G1a、G2aによって工作物Wの隣合う2つのジャーナル部W1、W2を同時に研削加工するとともに、テーブル12のインデックスによって残りの2つのジャーナル部W3、W4を同時に研削加工するようになっている。
次に、砥石軸ユニット20の具体的構成を図2に基づいて説明する。同図において、砥石軸ユニット20の前部には、Z軸方向に所定の間隔を有して一対の軸受部31,32が設けられ、これら軸受部31,32によって砥石軸21が両持ちで工作物Wの回転軸線と平行な軸線の回りに回転可能に支持されている。砥石軸21は、軸方向の中央部で分割かつ結合可能な2つ(第1および第2)の砥石軸部21a、21bによって構成され、第1の砥石軸部21aは、一方の軸受部31に設けられたラジアル軸受33によって回転可能かつ摺動可能に軸承されている。砥石駆動モータ25に回転連結される第2の砥石軸部21bは、他方の軸受部32に設けられたラジアル軸受34およびスラスト軸受35によって第1の砥石軸部21aと同一の軸線上に回転のみ可能に軸承されている。
第1および第2の砥石軸部21a、21bの各対向端部には、テーパ軸21a1と、このテーパ軸21a1に合致嵌合するテーパ穴21b1がそれぞれ形成され、これらテーパ軸21a1とテーパ穴21b1との合致嵌合によって2つの砥石軸部21a、21bが芯出し結合される。テーパ軸21a1とテーパ穴21b1は通常図略の結合手段によって一体結合され、また、砥石車G1、G2の交換時には結合手段が解除されて第1および第2の砥石軸部21a、21bが分離可能となる。上記したテーパ軸21a1とテーパ穴21b1とによって、第1および第2の砥石軸部21a、21bを芯出し結合するテーパ結合部を構成している。
第1および第2の砥石軸部21a、21b上にはフランジ部21a2、21b2がそれぞれ設けられ、これらフランジ部21a2、21b2に第1および第2の砥石軸部21a、21bにそれぞれ嵌合された砥石車G1、G2がボルト37,38によって固定されるようになっている。そして、フランジ部21a2、21b2に固定された2枚の砥石車G1、G2の間隔は、第1および第2の砥石軸部21a、21bが芯出し結合された状態で、上記した第1および第2ジャーナル部W1、W2のピッチ間隔P1と同じに保たれるように設定されている。なお、2枚の砥石車G1、G2は、第1および第2の砥石軸部21a、21bが軸方向の中央部で分離された状態で、それらの対向端部の間より着脱できるようになっている。
また、第1の砥石軸部21aには、公知のオートバランサ39が組み込まれ、このオートバランサ39によって、第1および第2の砥石軸部21a、21bに取付けられた2枚の砥石車G1、G2を含む回転系のバランスを自動修正するようになっている。
テーブル12に設置された主軸台13には、図1に示すように、2枚の砥石車G1、G2をツルーイングするためのツルーイング工具41を備えたツルーイング装置40が配設されている。ツルーイング装置40は、砥石軸ユニット20のX軸方向の切込み前進と、テーブル12のZ軸方向のトラバースによって、2枚の砥石車G1、G2の円筒研削面G1a、G2aを同径にツルーイングするようになっている。
研削盤10を制御する数値制御装置50は、図1に示すように、中央処理装置51と、種々の制御値およびプログラムを記憶するメモリ52と、インターフェィス53、54から主に構成されている。メモリ52には、研削加工サイクルおよびツルーイングサイクルを実行するに必要なデータ、ならびにテーブル12のインデックス量のデータ等が記憶されている。数値制御装置50には、入力装置55を介して各種のデータが入力されるようになっており、入力装置55は、データの入力を行うためのキーボード、データの表示を行うCRT等の表示装置を備えている。
数値制御装置50は、X軸モータ駆動ユニット60を介して砥石軸ユニット20をX軸方向へ移動させるX軸サーボモータ61に駆動信号を与えるようになっており、X軸サーボモータ61に取付けられたエンコーダ62がX軸サーボモータ61の回転位置、すなわち、砥石軸ユニット20のX軸方向位置をX軸モータ駆動ユニット60および数値制御装置50へ送出するように構成されている。また、数値制御装置50は、Z軸モータ駆動ユニット64を介してテーブル12をZ軸方向へ移動させるZ軸サーボモータ65に駆動信号を与えるようになっており、Z軸サーボモータ65に取付けられたエンコーダ66がZ軸サーボモータ65の回転位置、すなわち、テーブル12のZ軸方向位置をZ軸モータ駆動ユニット64および数値制御装置50へ送出するように構成されている。上記した数値制御装置50によって、請求項におけるインデックス制御手段を構成している。
次に、上記のように構成された第1の実施の形態における動作を説明する。図1に示すように、砥石軸ユニット20に設けられた2枚の砥石車G1、G2が工作物Wの第1および第2ジャーナル部W1、W2に対応するZ軸方向位置にテーブル12が位置決めされた状態で、研削加工サイクルの開始が指令されると、砥石軸21が砥石駆動モータ25によって回転駆動されるとともに、主軸台13と心押台14のセンタ15、16にて支持された工作物Wが主軸駆動モータ17によって回転駆動される。続いて、砥石軸ユニット20がX軸サーボモータ61によりX軸方向に前進され、図3(A)に示すように、砥石軸ユニット20上の2枚の砥石車G1、G2によって工作物Wの第1および第2ジャーナル部W1、W2を同時に研削加工する。
工作物Wの第1および第2ジャーナル部W1、W2が所定の寸法に研削加工されると、砥石軸ユニット20がX軸サーボモータ61によりX軸方向に後退され、次いで、数値制御装置50の指令に基づいて、テーブル12がZ軸サーボモータ65によりZ軸方向に所定量インデックスされる。すなわち、テーブル12は第1ジャーナル部W1と第3ジャーナル部W3との間隔(P1+P2)だけインデックスされる。これにより、図3(B)に示すように、工作物Wの第3および第4ジャーナル部W3、W4が2枚の砥石車G1、G2に対応する位置に位置決めされる。しかる状態で、前述したと同様に、砥石軸ユニット20がX軸サーボモータ61によりX軸方向に前進され、砥石軸ユニット20上の2枚の砥石車G1、G2によって工作物Wの第3および第4ジャーナル部W3、W4を同時に研削加工する。第3および第4ジャーナル部W3、W4が所定の寸法に研削加工されると、砥石軸ユニット20がX軸サーボモータ61によりX軸方向に後退され、工作物Wの研削加工が終了する。
このように、工作物Wの複数のジャーナル部W1〜W4が2個所ずつ同時に研削加工されるため、工作物Wの複数のジャーナル部を1枚の砥石車によって1個所ずつ研削加工する場合に比して、工作物Wの研削サイクルタイムを大幅に短縮することができるようになる。
しかも、2枚の砥石車G1、G2を取付けた砥石軸21は、砥石軸ユニット20に両持ち支持されているため、砥石車G1、G2の支持剛性を高くでき、とりわけ砥石車が2枚の場合には、砥石軸ユニット20の2つの軸受部31,32の距離を短くできるので、砥石軸21の軸剛性を向上できるとともに、砥石軸21の振れを小さくでき、工作物Wの研削精度を向上することができる。しかも、2枚の砥石車G1、G2を取付けた砥石軸21が砥石軸ユニット20に両持ち支持されていることにより、各砥石車G1、G2を2つの軸受部31,32にそれぞれ接近した位置に配置することができ、2つの砥石車G1、G2の支持剛性を等しくすることができる。これによって2枚の砥石車G1、G2で同時に研削加工される2個所のジャーナル部W1、W2およびW3、4を同一の研削精度で研削加工できるようになる。
また、この種の研削盤においては、2枚の砥石車G1、G2によって研削加工された2個所のジャーナル部の寸法差に基づいて、心押台14のセンタ軸心を調整してテーパ調整を行うことはよく知られているが、上記したように2枚の砥石車G1、G2の支持剛性を等しくできることによって、かかるテーパ調整を高精度に行うことが可能となる。
なお、上記したピッチ間隔P1と間隔P2との差は通常小さいので、砥石車G1、G2の砥石幅を工作物Wのジャーナル部W1〜W4の加工幅より大きくしておけば、テーブル12をピッチ間隔P1の2倍(P1×2)インデックスすることによって、第3および第4ジャーナル部W3、W4の研削加工を可能にできる。従って、請求項におけるジャーナル部のピッチ間隔の略2倍とは、テーブル12のインデックス量が上記のいずれの場合(「P1+P2」または「P1×2」)も含むものであることを理解されたい。
砥石車G1、G2が寿命に達した場合、あるいは研削加工すべき工作物Wの種類が変更された場合には、砥石車G1、G2の交換作業が実施される。かかる砥石車G1、G2の交換は、まず、図略の結合手段を解除操作して、第1の砥石軸部21aと第2の砥石軸部21bとの一体結合を解除し、しかる後、図4に示すように、第1の砥石軸部21aを図示左方向に移動させ、第1の砥石軸部21aを第2の砥石軸部21bより分離して、第1および第2の砥石軸部21a、21bの間に砥石車着脱用の空間を形成する。その状態で、砥石軸部21a、21b上のフランジ部21a2、21b2に砥石車G1、G2を固定していたボルト37、38が取外されて、砥石車G1、G2が順次、第1および第2の砥石軸部21a、21bの間より取外される。
次いで、新しい砥石車G1、G2を、上記とは逆の手順により、第1および第2の砥石軸部21a、21bに順次嵌合するとともに、ボルト37,38によってフランジ部21a2、21b2にそれぞれ固定する。この場合、2枚の砥石車G1、G2のピッチ間隔が変更された場合には、フランジ部21a2、21b2の少なくとも一方と砥石車G1、G2との間に間座を設けるなどして、ピッチ間隔を調整する。
しかる後、第1の砥石軸部21aを図示右方向に移動させてそのテーパ軸21a1を第2の砥石軸部21bのテーパ穴21b1に合致嵌合させ、図略の結合手段によりテーパ軸21a1をテーパ穴21b1に一体結合して、第1および第2の砥石軸部21a、21bを一体化する。この際、オートバランサ39の動作により、砥石軸21および砥石車G1、G2を含む回転系のバランスが自動修正される。
その後、砥石軸ユニット20に新たに装着された砥石車G1、G2のツルーイングが実施される。かかるツルーイングは、まず、テーブル12がZ軸サーボモータ66によりZ軸方向に移動されて、主軸台13に取付けられたツルーイング装置40のツルーイング工具41が砥石軸ユニット20上の砥石車G1、G2に対応する位置に位置決めされ、次いで、砥石軸ユニット20がX軸サーボモータ61によりX軸方向の所定の位置まで切込み前進される。その状態で、テーブル12が所定量トラバースされ、ツルーイング工具41によって砥石車G1、G2の円筒研削面G1a、G2aが同径にツルーイングされる。なお、砥石車G1、G2のツルーイング動作は、砥石軸ユニット20を一定量ずつ切込みながらテーブル12のトラバースを数回繰返して実行される。
上記した第1の実施の形態によれば、砥石軸ユニット20に両持ちで支持された砥石軸21に取付けた2枚の砥石車G1、G2を、砥石軸ユニット20の軸受部31、32にそれぞれ接近した位置に配置することができるので、2枚の砥石車G1、G2の支持剛性を等しくすることができ、2枚の砥石車G1、G2で同時に研削加工される2個所のジャーナル部を同一の研削精度で高精度に研削加工することが容易となる。従って、工作物Wの複数のジャーナル部W1〜W4を1枚の砥石車によって1個所ずつ研削加工する場合に比して、研削精度を低下させることなく、工作物Wの研削サイクルタイムを大幅に短縮できるようになる。
しかも、工作物のジャーナル部の数に相当する複数の砥石車によって工作物を一度に研削加工する従来のマルチ砥石研削盤に比して、砥石車の数が少ない分工作物の種類が変更された場合の段取替えを容易にでき、特に、砥石軸21を軸方向の中央部で分離かつ結合可能な第1および第2の砥石軸部21a、21bで構成することにより、工作物Wの種類が変更された場合の砥石車G1、G2の交換作業をきわめて容易に行えるようになり、砥石車G1、G2のピッチ間隔の変更も間座等の介在によって容易に行えるものである。
図5は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、例えば、気筒数が異なるエンジンに用いられるクランクシャフトやカムシャフトのような工作物WAを研削加工するに適したものである。すなわち、互いに等ピッチ間隔P11に配列された3つのジャーナル部W11、W12、W13およびW14、W15、W16が間隔P12を隔てて軸方向に2組配設された工作物WAを研削加工するもので、この場合には、3つのジャーナル部を同時に研削加工できるように3枚の砥石車G11、G12、G13がジャーナル部Wと同じ間隔で設けられる。3枚の砥石車G11、G12、G13は、図5では示されていないが、第1の実施の形態と同様に、砥石軸(21)を介して砥石軸ユニット(20)に両持ち支持されるように構成されている。そして、3枚の砥石車G11、G12、G13によって第1、第2および第3ジャーナル部W11、W12、W13が同時に研削加工されると、テーブル(12)が第1ジャーナル部W11と第4ジャーナル部W14との間隔(2×P11+P12)だけ移動され、3枚の砥石車G11、G12、G13によって第4、第5および第6ジャーナル部W14、W15、W16が同時に研削加工される。
上記した第2の実施の形態によれば、例えば、6気筒エンジンに用いられるクランクシャフトやカムシャフトのような工作物についても、両持ちされた3枚の砥石車G11、G12、G13によって工作物Wをより能率的に、かつ高精度に研削加工することができる。
図6は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、砥石軸ユニット20に両持ち支持された2枚の砥石車の一方を荒研削用砥石車G21とし、他方を仕上研削用砥石車G22とし、仕上研削加工の取代分だけ仕上研削用砥石車G22を荒研削用砥石車G21より大径にすることにより、荒研削加工と仕上研削加工を同時に行うことができるようにしたものである。この場合、荒研削用砥石車G21としては、例えば、CBN、ダイヤモンド等の超砥粒をビトリファドボンドで結合した砥石が用いられ、仕上研削用砥石車G22は、例えば、CBNで、荒研削用砥石車G21とは粒度および硬度を変更して用いられる。なお、第3の実施の形態は、工作物WB上の複数のジャーナル部W21〜W24がそれぞれ等ピッチ間隔P21に配列されている場合に適用できる。
かかる第3の実施の形態においては、まず、図6(A)に示すように、荒研削用砥石車G21を第1ジャーナル部W21に対応する位置に位置決めして、第1ジャーナル部W21を荒研削用砥石車G21によって荒研削加工し、次いで、図6(B)に示すように、テーブル(12)をピッチ間隔P21だけ移動させて第2ジャーナル部W22に荒研削用砥石車G21、第1ジャーナル部W21に仕上研削用砥石車G22が対応する位置に位置決めし、荒研削用砥石車G21および仕上研削用砥石車G22によって第1および第2ジャーナル部W21、W22を同時に荒研削加工および仕上研削加工する。以下、同様にして、荒研削加工が終了したジャーナル部に仕上研削用砥石車G22を順次対応させるとともに、それに隣接する未加工のジャーナル部に荒研削用砥石車G21を順次対応させ、第2乃至第4ジャーナル部W22〜W24を荒研削加工および仕上研削加工する。
上記した第3の実施の形態によれば、荒研削用砥石車21と仕上研削用砥石車23とによって工作物Wの隣合う2個所のジャーナル部を同時に荒研削加工および仕上研削加工できるので、工作物上の複数のジャーナル部を1枚の砥石車によって荒研削加工および仕上研削加工する場合に比して、工作物の研削サイクルタイムを半分に短縮できるようになる。
上記した実施の形態においては、テーブル12をインデックスして複数の砥石車(マルチ砥石)を複数のジャーナル部に対応させるように構成したが、かかるインデックスを砥石軸ユニット20側で行うこともでき、本発明は実施の形態で述べた研削盤10の構成に限定されるものではない。
また、上記した実施の形態においては、砥石車の交換を容易に行えるように、砥石軸21を軸方向の中央部で分割かつ結合できるようにしたが、かかる構成は本発明にとって必ずしも必要な要件ではなく、砥石車の交換を砥石軸21毎行うようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態を示すインデックス型マルチ砥石研削盤の平面図である。 第1の実施の形態における砥石軸ユニットを示す断面図である。 第1の実施の形態における研削加工サイクルを示す図である。 砥石車の交換状態を示す図2の作動状態図である。 本発明の第2の実施の形態を示す研削加工サイクル図である。 本発明の第3の実施の形態を示す研削加工サイクル図である。
符号の説明
10・・・研削盤、12・・・テーブル、13・・・主軸台、14・・・心押台、20・・・砥石軸ユニット、21・・・砥石軸、21a、21b・・・砥石軸部、31、32・・・軸受部、33、34・・・ラジアル軸受、35・・・スラスト軸受、21a1、21b1・・・テーパ結合部(テーパ軸、テーパ穴)、40・・・ツルーイング装置、50・・・インデックス制御手段(数値制御装置)、G1、G2、G11、G12、G13、G21、G22・・・砥石車、W、WA、WB・・・工作物、W1〜W4、W11〜W16、W21〜W24・・・ジャーナル部。

Claims (5)

  1. 複数のジャーナル部を軸線方向に間隔を有して備えたクランクシャフトあるいはカムシャフトのような自動車部品用の工作物を研削加工する研削盤において、前記工作物のジャーナル部と同じピッチ間隔を有して配設され前記工作物の複数のジャーナル部を同時に研削加工する複数の砥石車を取付けた砥石軸を両持ちで回転可能に支持した砥石軸ユニットと、前記工作物を支持し前記砥石軸ユニットに対して工作物の軸線方向に相対的にインデックス可能なテーブルと、前記砥石軸ユニットに対して前記テーブルを工作物の軸線方向に相対的に所定量インデックスさせるインデックス制御手段とによって構成したことを特徴とするインデックス型マルチ砥石研削盤。
  2. 請求項1において、前記砥石軸ユニットに支持された前記砥石軸には2枚の砥石車が取付けられているインデックス型マルチ砥石研削盤。
  3. 請求項2において、前記インデックス制御手段は、前記砥石軸ユニットと前記テーブルとを前記工作物のジャーナル部のピッチ間隔の略2倍だけインデックスさせるようになっているインデックス型マルチ砥石研削盤。
  4. 請求項2において、前記2枚の砥石車は、荒研削用砥石車と仕上研削用砥石車からなり、前記インデックス制御手段は、前記砥石軸ユニットと前記テーブルとを前記工作物のジャーナル部のピッチ間隔だけ順次インデックスさせるようになっているインデックス型マルチ砥石研削盤。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項において、前記砥石軸は、軸方向の中央部で分離かつ結合可能な第1および第2の砥石軸部からなっており、これら第1および第2の砥石軸部にそれぞれ砥石車が着脱可能に取付けられているインデックス型マルチ砥石研削盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107457666A (zh) * 2017-08-30 2017-12-12 苏州昌田机械设备制造有限公司 一种用于阀门闸板加工用的磨床

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