JP2007200908A - 発光装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基体12上に第1の電極14と、発光層15を含む機能層25と、第2の電極17とを順次積層してなる発光素子13を具備してなる発光装置100であって、前記第1の電極14及び第2の電極17は光反射性を有しており、前記第2の電極17は、発光層15からの光を透過する開口部17aを有していることとする。
【選択図】図2
Description
また、発光光を観察者側に取り出す構造としては、例えば、ボトムエミッションと呼ばれる構造が知られており、当該構造は回路素子が形成された基板側から発光光を取り出すようになっている(例えば、特許文献1参照。)。また、近年では、有機EL装置の大型化、高精細化、高輝度化に対するニーズが高く、発光素子の高開口率化、高効率化を実現するのに有利なトップエミッション型の有機EL装置の研究開発が盛んに行われている(例えば、特許文献2参照。)。
また、少なくともAlに代表される金属膜からなる上部電極を形成すると、十分な透明性が得られず光取り出し効率が低下するという課題を有していた。
また、従来の有機EL装置では発光層内で発生した発光光を直接外部に取り出すため、20%程度の取り出すことができないという問題があった。
また、本発明の一実施形態に係る発光装置は、前記発光素子を取り囲む隔壁を備えており、前記隔壁の前記発光素子側の壁面と前記基体の前記一方の面とがなす角は鋭角であることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る発光装置は、前記隔壁は複数の層によって形成され、前記隔壁の少なくとも1つの層は光反射性の金属膜からなることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る発光装置は、平面視で前記第1の電極と重なる領域において、前記第2導電膜は複数のパターンに分割して配置されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る電子機器は、上記の発光装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明における開口部とは、発光層からの光が透過する部位を意味しており、電極が形成されていない部分や、電極に形成された孔部分を意味している。また、透明性を有する電極と非透明性の電極とが積層された場合に、当該非透明性の電極に形成された孔部分には、透明性を有する電極を経て光が透過することから、当該孔部分も開口部としての意味を有している。
更に、本発明の参考例に係る発光装置は、第2の電極は光反射性を有しており、信頼性に優れ、抵抗の低い金属膜を用いることができるため、第2の電極自体の抵抗に起因する電圧降下による発光素子の輝度むらを低減することができる。また、電極が透明導電材料によって形成されている従来の発光装置に比して高い信頼性を得ることができる。
このようにすれば、前記機能層内部を伝搬した光が外部に取り出される領域である、第2の電極の非形成領域にて、発光装置の正面側(基体の略法線方向)に多くの光を取り出せるようになる。
即ち、観察者方向にて高輝度の表示が得られる発光装置を提供することができる。また、前記傾斜面部の傾斜角度は、前記基体面に対して略45°とすることが好ましい。このようにすれば、機能層内部を伝搬して前記傾斜面部により反射された光を、基体法線方向へ射出することができ、発光装置正面で最も明るい表示を得ることができる。
このようにすれば、上記隔壁の内壁面に延設された第1の電極は、前記内壁面にて電極面から立ち上がるように配置される。これにより、機能層内部を伝搬した光は、第1の電極の立ち上がり部分にて反射されるので、装置正面側へ高い指向性を持って出力され、もって観察者方向で高輝度の表示が得られるようになる。
また、本発明の参考例に係る発光装置は、第1の電極と第2の電極とが対向配置された領域にて発生した光を、機能層の面方向に伝搬させるとともに第2の電極の非形成領域で外部に取り出すようになっているため、機能層内部での伝搬距離が長くなると、少ないながらも減衰量が多くなり効率が低下する可能性がある。そこで本発明の如く内部隔壁により発光素子を区画することで、上記両電極の対向領域(発光領域)を小さくすることができ、機能層内部での減衰量を抑えることができる。また、内部隔壁の内壁面まで第1の電極が形成されているので、この内壁面に形成された第1の電極によって、特定方向に高効率に光を取り出すことができる。本発明は、特に、発光素子の平面積が比較的大きくなる大画面の発光装置に好適である。
このようにすれば、前記内壁面に形成された第1の電極の傾斜角度を略45°とすることができ、機能層内部を伝搬する光を、発光装置の正面方向へ高効率に射出することができる。
このようにすれば、発光装置の表示面に配置される第2の電極で外光が反射されるのを防止することができ、もって視認性に優れる発光装置を提供することができる。
ここで、透明性導電膜は、機能層の全面に形成されていることが好ましい。また、当該透明性導電膜の表面に補助電極が形成されていることが好ましい。また、補助電極は、光反射性を有していることが好ましい。
従って、上記のように補助電極が透明性導電膜の導電性を補助することで導電性を高めることができると共に、発光面積を増加することができるので、より一層の発光効率の向上を実現できる。
ここで、配線とはTFT等のスイッチング素子の配線や、発光層に電流を供給する電源線や、所定の電位を保持する容量線等、の各種配線を意味する。
従って、配線が表示領域を遮るように形成されている場合でも、発光光を反射させて開口部から出射させるので、発光光の取り出し効率の向上を達成できる。また、発光装置の大画面化を施す場合には、配線抵抗の低抵抗化のためにその線幅が太くなり、表示領域を遮り、発光光の取り出し効率の低下を招く恐れがあるが、上記構成を採用することによって発光光の取り出し効率の低下を抑制することができる。従って、配線構造や配線パターンの自由度が大きくなるので、所望の位置にTFT配線や電源線を這わせることが可能となり、大画面化を容易に施すことができる。
なお、上記構成は、TFTや各種配線が設けられた基板側から発光光を取り出す所謂ボトムエミッション構造において、特に有効である。
このように配線が複数本数に分岐されることによって、複数の分岐配線が形成され、当該分岐配線の間には、開口部が複数形成される。従って、発光光は、分岐配線に隣接する開口部から出射させることができる。ここで、当該分岐配線を所望のパターンに形成することにより、発光光を所望の開口部から出射させることができる。また、発光層や電極の形状に起因して発光光の強度が偏っている場合には、効率的に発光光を取り出せるように積極的に配線を分岐させて開口部を所望の位置に形成することで、発光光の取り出し効率を更に向上させることができる。また、多重反射を避けることができるので、当該多重反射に起因する発光光の減衰を抑制できる。
このように反射面が光散乱性を有することによって、反射面に衝突する発光光を散乱させることができる。従って、発光光の反射方向の偏りを防止することができる。 また、ここで言う光散乱性は、発光層側に発光光を反射させないことが好ましい。このようにすれば、多重反射を避けることができるので、当該多重反射に起因する発光光の減衰を抑制できる。
ここで、「発光層を挟持する電極の一方」とは、発光層から見て配線とは反対側に位置する電極が好ましい。
このように電極が光反射性を有することにより、発光層から電極に向けて発光した発光光や、配線によって反射された発光光を、配線や開口部に向けて反射することができる。
このように発光層が凹凸面を有することにより、当該凹凸面の形状に応じて発光光を出射することができる。また、当該凹凸面を覆うように前記光反射性を有する電極を設けることで、凹凸面の法線方向に発光光を出射させることができる。
また、所望の形状で凹凸面を形成することにより、所望の位置に発光光を集光させることが可能となり、発光強度を部分的に強くすることができる。また、このような発光光を直接的に開口部から出射させたり、反射させて出射させたりすることで、発光光の取り出し効率の向上を更に促進させることができる。
このようにすれば、上記の凹凸面を有する効果を良好に得ることができる。
このように基板に反射部を設けることで、開口部から出射した発光光は、観察者側に確実に出射させることができる。従って、上記の効果を更に促進させることができる。
このようにすれば、観察者側からの外光反射を防止するので、コントラストの向上を達成できる。
このようにすれば、配線が表示領域を遮るように形成されていても、発光光を反射させて開口部から出射させるので、発光光の取り出し効率の向上を達成できる。また、発光装置の大画面化を施す場合には、配線抵抗の低抵抗化のためにその線幅が太くなり、表示領域を遮り、発光光の取り出し効率の低下を招く恐れがあるが、上記構成を採用することによって発光光の取り出し効率の低下を抑制することができる。従って、配線構造や配線パターンの自由度が大きくなるので、所望の位置にTFT配線や電源線を這わせることが可能となり、大画面化を容易に施すことができる。
なお、上記の製造方法は、TFTや各種配線が設けられた基板側から発光光を取り出す所謂ボトムエミッション構造の発光装置を製造する場合において、特に有効である。
更に、隔壁の表面が相対的に親液性や撥液性を有するように、親液処理や撥液処理を施すことが好ましい。
このようにすれば、液滴吐出法を用いて発光層材料を隔壁に近傍に吐出することにより、隔壁と発光層の接触部において、隔壁の撥液性、下地の親液性、発光層材料の溶媒の蒸発性等、の各種要因に起因して、所望の角度で接触させることができる。従って、上述の凹凸面を容易に形成することができる。
従って、本発明によれば、先に記載の発光装置を用いた表示部を備えているので、明るく、高画質、高信頼性、高輝度かつ高コントラストの画像を表示可能な表示部を備えた電子機器となる。
また、本発明の電子機器は、発光素子の輝度むらを低減することができるため、例えば対角20インチ以上の大面積の表示部を備える電子機器に好適に用いることができる。
以下、本発明に係る発光装置及び電子機器について、図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
ここで、発光素子13において、基板12上、及び基板12表面に対して傾斜した内壁面22bに沿って陽極14が形成されているので、陽極14は発光素子13の両側部で基板面から立ち上がった略舟形を成している。つまり、陽極14は、その両側部に基板12に対して傾斜した傾斜面部14a、14aを備えたものとなっている。この構成により、発光領域13aから外側に伝搬した光が、この陽極14の傾斜面部14a、14aで反射され、光射出部17aから効率よく出力されるようになっている。
このように内部で生じた光の射出手段としても機能する陽極14は、前記出力光を効率よく基板上方へ反射させるために、傾斜面部14aの基板面に対する傾斜角度が35°から55°であり、略45°であることが好ましい。さらに、これら傾斜面部14a(即ちバンク22の内壁面22b)が曲面形状を成している構成とすることもできる。
陰極17は、光反射性を有する金属膜(例えば、アルミニウムや、金、銀等)を含んで形成される。即ち、これらの金属膜単層で形成することもでき、これらの金属膜のEL層25側に、Li、Na、等のアルカリ金属やBe、Mg、Ca等のアルカリ土類金属を含む仕事関数の低い材料を含む層を設けた構成とすることもできる。陰極17は、公知の成膜法により形成することが可能であるが、成膜時に既設のEL層25を損傷しないようにするため、メタルマスクを用いたマスク蒸着法により選択形成することが好ましい。 さらに陰極17の外面側に、反射防止膜(反射防止手段)を設けることもできる。本実施形態の場合、陰極17は透光性の封止基板19側に配置されて観察者に視認されるため、有機EL装置100に入射した光が陰極17にて反射されると表示の視認性を低下させる可能性があるが、上記反射防止膜を設けておくことで、係る反射光による視認性低下を防止できるのに加え、光射出部17aとのコントラストが高まり、表示の高画質化にも寄与する。
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の有機EL装置110の部分断面構成図であって、先の実施形態の有機EL装置100における図2に相当する図面である。図4では封止基板は図示を省略しているが、本実施形態の有機EL装置110は、先の有機EL装置100と同様の基本構成を備えており、各発光素子を区画するバンク22の内部に、同領域をさらに区画するサブバンク(内部隔壁)32が設けられている点に特徴を有している。従って、以下の説明及び図4では、先の実施形態と共通の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略することとする。
次に、本発明の第3の実施形態について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の有機EL装置120の部分断面構成図であって、先の実施形態の有機EL装置100における図2に相当する図面である。
なお、図5では封止基板は図示を省略しているが、本実施形態においては先の実施形態と異なる構成について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化している。
ここで、バンク60においては、第1バンク層60a、第2バンク層60b、及び第3バンク層60cが層間絶縁膜64上に順次積層された構造を有している。そして、第1バンク層60aは、発光素子13を取り囲むように、図示の如く断面視略台形状を成して形成されたものであり、発光素子13側の内壁面60dが基板面に対し傾斜した面となっている。また、第2バンク層60bは、第1バンク層60aの形状に倣って形成された反射膜であり、銀や金、アルミニウム等の光反射性の金属膜によって構成されたものである。 また、第3バンク層60cは、第2バンク層60bの形状に倣って形成された透明樹脂膜であり、アクリル等の樹脂膜によって構成されたものである。従って、バンク60は、断面視略台形状で、かつ、光反射性を有し、絶縁性の表面を有するものとなる。
また、補助電極62bは、各発光素子13の平面領域内において透明性導電膜62a上に部分的に形成されたものである。また、当該補助電極62bは、透明性導電膜62aよりも導電性が高く、透明性導電膜62aの導電性を補助するようになっている。また、このように補助電極62bが透明性導電膜62a上に部分的に形成されることにより、補助電極62bの側部に開口部63が形成されたものとなる。また、このような開口部63は、各発光素子13の平面領域内に形成されたものとなる。また、当該開口部63においては、後述するように透明性導電膜62aを透過する発光層15の発光光が通過するようになっており、また、陽極14と補助電極62bの間で多重反射した発光光が透明性導電膜62aを経て通過するようになっており、また、第2バンク層60bの反射膜で反射した発光光が透明性導電膜62aを経て通過するようになっている。このような構成のもと、補助電極62bの開口部63に対応する領域にてEL層25の一部が透明性導電膜62aに接触し、係る接触領域が発光素子13の出力光を放射する光射出部を成している。図示した3つのEL層25はそれぞれ例えば赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3色の発光層を含んで構成されており、これら3色の発光素子13(画素)が、有機EL装置100の1表示単位を構成している。
まず、発光素子駆動部18を形成後に、層間絶縁膜64及びコンタクトホール64aを形成する。次に、反射性陽極14(Al製膜後ITO形成、または他の金属膜、銀、金など反射率が高く仕事関数が4.6eV以上の金属)を形成する。次に、第1バンク60aをアクリル樹脂によって、テーパ角が45度程度になるように形成する。次に、反射性金属膜を成膜して第2バンク60bを形成する。次に、第2バンク60bを覆うように第3バンク60cを形成する。引き続きEL層25を形成する。必要に応じて電子ブロック層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層、正孔ブロック層を形成する。次に、Ca/ITO等の積層構造で透明性導電膜62aを形成し、更にマスク越しに反射性の補助電極62bをAl等の金属で蒸着し、開口部63を図5のごとく開けておく。
また、有機EL装置120においては、補助電極62bが透明性導電膜62aの導電性を向上させるので、効率的に電力をEL層25に供給することができ、発光光を高効率に取り出すことができ、明るい表示を実現できる。また、EL層25の全面に透明性導電膜62aが形成されていることから、EL層25の一部に電極が接触形成されている場合と比較して、EL層25との接触面積を増加させることができる。これにより、EL層25の一部に電極が形成されている場合よりも、発光面積を増加させることができる。 従って、上記のように補助電極62bが透明性導電膜62aの導電性を補助することで導電性を高めることができると共に、発光面積を増加することができるので、より一層の発光効率の向上を実現できる。
次に、本発明の第4の実施形態について図6及び図7を参照して説明する。図6は、本実施形態の有機EL装置130の部分断面構成図であって、先の実施形態の有機EL装置100における図2に相当する図面である。図7は、有機EL装置130の要部を示す平面図であって、補助電極と、陽極と、バンクと、の位置関係を説明するための図である。 なお、図6では封止基板は図示を省略しているが、本実施形態においては、先の実施形態と異なる構成について説明し、同一構成には同一符号を付して説明を簡略化している。
ここで、バンク70においては、親液バンク層70aと撥液バンク層70bとが層間絶縁膜64上に順次積層された構造を有している。そして、親液バンク層70aは酸化シリコン等の親液性が高い無機材料からなるものであり、撥液バンク層70bはアクリル樹脂材料にフッ素プラズマ処理が施されたものである。このようなバンク70においては、液滴吐出法を用いてEL層25を形成する際に、親液バンク層70aが陽極14上にEL層25を留めるので、当該陽極14上にEL層25を形成することが可能となる。また、吐出ヘッドから吐出された液体材料において飛行曲がりが生じ、撥液バンク層70bに液体材料が塗布された場合でも、撥液バンク層70bの撥液性を利用して陽極14上に液体材料を流動させることが可能となる。
このような構成においては、有機EL装置120と比較して、より多くの開口部63から発光光を出射させることができる。ここで、補助電極62bを所望のパターンに分岐して形成することにより、発光光を所望の開口部63から出射させることができる。また、発光層15の形状に起因して発光光の強度が偏っている場合には、効率的に発光光を取り出せるように積極的に補助電極62bを分岐させて開口部63を所望の位置に形成することで、発光光の取り出し効率を更に向上させることができる。また、上記構成によって多重反射を避けることができるので、当該多重反射に起因する発光光の減衰を抑制できる。 従って、本実施形態の有機EL装置130においては、先に記載した有機EL装置120と同様の効果が得られるだけでなく、発光光の減衰を抑制できるので、より一層の発光効率の向上を実現できる。
図8は、本実施形態に係る有機EL装置の配線構造を示す模式図である。
有機EL装置(発光装置)140は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下では、TFTと略記する)を用いたアクティブマトリクス方式の
有機EL装置である。
また、発光素子駆動部18の下地又は電源線103の下地に、例えば酸化クロムや酸化チタン等の光吸収性の材料からなる遮光層(光吸収層)BMが形成されている。また、当該遮光層BMの周囲には、透明性の絶縁層80が形成されている。
発光素子駆動部18…は、公知のTFT製造技術を用いることにより形成されたスイッチング素子であり、不純物がドーピングされたシリコン膜、ゲート電極、ゲート絶縁膜等が積層された部材である。更に、発光素子駆動部18…は、表示領域R、G、Bの位置に対応して設けられており、後述するように陽極14…に各々接続している。
なお、層間絶縁膜64によって被覆される各種回路部には、走査線駆動回路38、検査回路30、及びそれらを接続して駆動するための駆動電圧動通部や、駆動制御信号導通部等が含まれている。
発光機能層82は、陽極14と陰極17に挟まれる多層構造を備えており、陽極14側から順に、正孔注入層83、発光層84(84R、84G、84B)を順に形成されたものである。
また、本実施形態の有機EL装置140は、カラー表示を行うべく構成されている。即ち、光の三原色R、G、Bに対応する表示領域R、G、B毎に各発光層84が、それぞれ三原色に対応して形成され、発光層84R、84G、84Bを構成している。
図11に示すように、発光層84はその上部に凸部(頂部)Tと凹部(底部)Oを備えた凹凸面OTを有して、更に、凸部Tの端部にはバンク層91に接触する接触点(端部)Pを有している。接触点Pにおいては、基板12の垂直方向に延在する垂線Aと凹凸面OTとがなす角度θは、30°以上、50°以下となっている。当該角度θを決定するには、発光層84の材料液体に対するバンク層91表面の撥液性を調整することによって行われる。従って、角度θは好適に設定される。更に、凸部Tは開口部81に対応する位置に形成されている。
また、陰極17は発光層84側に反射面を有しており、発光層84の発光光を実表示領域34側に反射するようになっている。なお、陰極17自体を反射性材料から形成させてもよい。
また、陰極17の反射面は、発光層84の凹凸面OTに応じて形成された曲面となるので、例えば、発光層84の凸部Tに形成された反射面は実表示領域34に向けて発光光を集光する鏡として機能する。
このように電源線103…が複数本数に分岐されることによって、開口部81が複数形成されることになる。これによって、当該開口部81から発光光を出射させることができる。ここで、電源線103…を所望のパターンに分岐して形成することにより、発光光を所望の開口部81から出射させることができる。また、発光層84や陰極17の形状に起因して発光光の強度が偏っている場合には、効率的に発光光を取り出せるように積極的に電源線103…を分岐させて開口部81を所望の位置に形成することで、発光光の取り出し効率を更に向上させることができる。また、上記構成によって多重反射を避けることができるので、当該多重反射に起因する発光光の減衰を抑制できる。
また、凹凸面OTを所望の形状で形成することにより、所望の位置に発光光を集光させることが可能となり、発光強度を部分的に強くすることができる。また、このような発光光を直接的に開口部81から出射させたり、任意の部位に反射させてから出射させたりすることで、発光光の取り出し効率の向上を更に促進させることができる。
このようにすれば、陽極14…と陰極17の間で反射が繰り返された後に、スリット部から発光光を取り出すことができる。
電子注入/輸送層は、発光層84に電子を注入する役割を果たすものであり、この形成材料としては、特に限定されることなく、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン及びその誘導体、ベンゾキノン及びその誘導体、ナフトキノン及びその誘導体、アントラキノン及びその誘導体、テトラシアノアンスラキノジメタン及びその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン及びその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン及びその誘導体の金属錯体等が例示される。具体的には、先の正孔輸送層の形成材料と同様に、特開昭63−70257号、同63−175860号公報、特開平2−135359号、同2−135361号、同2−209988号、同3−37992号、同3−152184号公報に記載されているもの等が例示され、特に2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、ベンゾキノン、アントラキノン、トリス(8−キノリノール)アルミニウムが好適とされる。
次に、上述の有機EL装置140の製造方法について、図10を参照して説明する。 まず、基板12上に、遮光層BMとして酸化クロムまたは酸化チタン膜を形成して、光取り出し部を抜くようにパターニングする。次に必要に応じてSiO2等で絶縁層80を形成し、その上に走査線101、信号線102…、電源線103…、保持容量113、スイッチング用TFT112、発光素子駆動部18を形成する。また、各配線の端部近傍には、データ線駆動回路32、走査線駆動回路38を形成する。そして、発光素子駆動部18と、電源線103…の間の距離を可能な限り開けておく。本実施形態においてはその距離を10μmとした。
電源線をすだれ状に細分化してその隙間から発光光を出射する場合には、バンク91の厚みはこれに限らず、TFTや配線と陰極の間の寄生容量を無視できるまでに低減するためにバンク91の厚みは1〜2μm程度が好ましい。
また、バンク層91を形成する工程と、インクジェット法によって発光層84をバンク層91に隣接して形成する工程とを有するので、バンク層91と発光層84の接触点Pにおいて、バンク層91の撥液性、下地の親液性、発光層84の材料溶媒の蒸発性等、の各種要因に起因して、所望の角度で接触させることができる。従って、上述の凹凸面OTを容易に形成することができる。
次に、図13を参照して、本発明の発光装置の第6の実施形態について説明する。 なお、本実施形態においては、第5の実施形態と同一構成には同一符号を付して、説明を簡略化している。
このように基板12に反射部95を設けることによって、開口部81から出射した発光光は、観察者側に確実に出射させることができる。従って、上記の効果を更に促進させることができる。
また、上記第1〜第6の実施形態においては、発光装置としての有機EL装置について説明したが、本発明は有機EL装置を限定したものではない。有機EL装置以外に、プラズマ発光や電子放出による蛍光等を用いた装置(例えば、PDP、FED、SED)、等においても、本発明が適用可能である。
次に、上記実施形態の有機EL装置を備えた電子機器の例について説明する。 図14(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図14(a)において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記の有機EL装置を用いた表示部を示している。
図14(c)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図14(c)において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号1206は上記の有機EL装置を用いた表示部を示している。
図14(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施の形態の有機EL装置を備えているので、高輝度かつ高コントラストの画像表示が可能な表示部を備えた電子機器となる。
Claims (20)
- 基体上に第1の電極と、発光層を含む機能層と、第2の電極とを順次積層してなる発光素子を具備してなる発光装置であって、
前記第1の電極及び第2の電極は光反射性を有しており、前記第2の電極は、発光層からの光を透過する開口部を有していることを特徴とする発光装置。 - 前記第1の電極は、前記第2の電極の前記開口部と平面的に重なる位置において、基体面に対して傾斜した傾斜面部を有していることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 前記発光素子を取り囲む隔壁を備えており、前記第1の電極は前記隔壁の内壁面まで延設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
- 前記隔壁に囲まれた領域を平面的に区画する内部隔壁をさらに備え、前記第1の電極は前記内部隔壁の内壁面まで延設されていることを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
- 前記隔壁又は内部隔壁の内壁面は、前記基体面に対して略45°の傾斜角度を有していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の発光装置。
- 前記第2の電極の外面側に反射防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記第2の陰極は、光透過性を有する透明性導電膜と、当該透明性導電膜の導電性を補助する補助電極とからなり、
前記補助電極には前記発光層からの光を透過させる前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発光装置。 - 基板上に、一対の対向する電極と、当該電極間に挟持された発光層を含む機能層と、を備えた発光装置であって、
前記基板と前記発光層の間には、前記基板の表示領域を遮る配線が設けられ、
当該配線には、前記発光層の側に光反射性を有する反射面が形成され、
前記配線の側部には、前記発光層の発光光が通過する開口部が形成されていることを特徴とする発光装置。 - 前記発光層に対して、前記配線が複数本数に分岐して形成されていることを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
- 前記反射面は、発光光を散乱させる光散乱性を有することを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
- 前記発光層を狭持する前記電極の一方は、光反射性を有することを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
- 前記発光層は、前記配線とは反対側に凹凸面を有することを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記凹凸面の端部において、前記基板の垂直方向と当該凹凸面とがなす角度は、30°以上、50°以下であることを特徴とする請求項12に記載の発光装置。
- 前記凹凸面における頂部又は底部は、前記開口部と対応していることを特徴とする請求項8から請求項13のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記基板には、光反射性を有する反射部が形成されていることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記基板と前記配線の間には、光吸収層が形成されていることを特徴とする請求項8から請求項15のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記機能層は、有機エレクトロルミネッセンス材料を含んでいることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の発光装置。
- 基板上に、一対の対向する電極と、当該電極間に挟持された発光層を含む機能層と、を備えた発光装置の製造方法であって、
前記基板と前記発光層の間に、前記基板の表示領域を遮る配線を形成する工程を有し、
当該配線は、前記発光層の側に光反射性を有する反射面を備え、側部に前記発光層の発光光が通過する開口部を備えていることを特徴とする発光装置の製造方法。 - 複数の前記発光層を隔てる隔壁を形成する工程と、
液滴吐出法によって前記発光層を前記隔壁に隣接して形成する工程と、
を更に有することを特徴とする請求項18に記載の発光装置の製造方法。 - 請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の発光装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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