JP2007201097A - 電子機器 - Google Patents

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隆 渡辺
Wataru Tokawa
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Abstract

【課題】一方の筐体部材に設けた一方爪に、他方の筐体部材に設けた他方爪を嵌合させて、一方の筐体部材と他方の筐体部材とを互いに組み付けて成る電子機器を対象とし、爪の倒れ込み等に起因する嵌合力の減少や、爪の摩滅等に起因するリリース荷重の低下を、未然に防止することの可能な電子機器の提供を目的としている。
【解決手段】一方の筐体部材3に、他方の筐体部材4に設けた他方爪4pを一方の筐体部材に設けた一方爪3pに対して嵌合する方向へ付勢するバネ部材5Sを設けている。
【選択図】図3

Description

本発明は、一方の筐体部材に設けた一方爪に、他方の筐体部材に設けた他方爪を嵌合させて、前記一方の筐体部材と前記他方の筐体部材とを、互いに組み付けて成る電子機器に関するものである。
例えば、電子機器の一態様である携帯電話機においては、一方の筐体部材と他方の筐体部材、具体的には外部ケースと電池カバーとを、夫々に設けた爪を嵌合させることにより、互いに組み付けるよう構成した製品が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
図10〜図12に示した従来の折り畳み式携帯電話機Aは、下筐体Lと上筐体Uとがヒンジ部Hを介して開閉自在に連結されており、上記下筐体Lは互いに組み付けられた下内ケースBと下外ケースCとを有し、この下外ケースCには電池室開口Coを閉塞する態様で電池カバーDが組み付けられている。
上記下外ケースCにおける電池室開口Coの側縁部には、下筐体Lの内方に向けて突出するケース側爪Cpが形成されている一方、上記電池カバーDにおける側縁部には、下筐体Lの外方に向けて突出するカバー側爪Dpが形成されており、上記ケース側爪Cpとカバー側爪Dpとが、図12(a)の如く互い違いに係合することによって、下外ケースCに電池カバーDが組み付けられることとなる。
一方、図12(b)に示す如く、電池カバーDの側縁部を矢印fの如く上方から押圧し、カバー側爪Dpを下外ケースCのケース側爪Cpに対して下動させ、ケース側爪Cpとカバー側爪Dpとの係合を解いたのち、上記電池カバーDを横方向(図中の左方向)にスライド移動させることで、下外ケースCから電池カバーDを取り外すことができる。
特開2004−265789号公報
ところで、電池カバーDにおける製品毎の形状の「ばらつき」により、図13(a)に示す如く、カバー側爪Dpに倒れ込みが生じている場合、下外ケースCに電池カバーDを組み付けた状態における、ケース側爪Cpとカバー側爪Dpとの係合深さwは、図12(
a)に示した正規な状態における係合深さWよりも少ないものとなり、ケース側爪Cpと
カバー側爪Dpとの嵌合力が大幅に減少する不都合があった。
また、下外ケースCに対する電池カバーDの着脱を繰り返すことで、図13(b)に示す如く、ケース側爪Cpとカバー側爪Dpとの先端が摩滅した場合、下外ケースCに電池カバーDを組み付けた状態における、ケース側爪Cpとカバー側爪Dpとの係合深さwは、図12(a)に示した正規な状態における係合深さWよりも少ないものとなり、電池カバーDに対するリリース荷重の大幅な低下を招く問題があった。
本発明は上述した実状に鑑みて、爪の倒れ込み等に起因する嵌合力の減少や、爪の摩滅等に起因するリリース荷重の低下を、未然に防止することの可能な電子機器の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に関わる電子機器は、一方の筐体部材に設けた一方爪に、他方の筐体部材に設けた他方爪を嵌合させて、一方の筐体部材と他方の筐体部材とを互いに組み付けて成る電子機器であって、他方爪を一方爪に対して嵌合する方向へ付勢するバネ部材を一方の筐体部材に設けて成ることを特徴としている。
請求項2の発明に関わる電子機器は、請求項1の発明に関わる電子機器において、一方の筐体部材に設けられた金属部品と一体に形成された弾性舌片によりバネ部材を構成することを特徴としている。
請求項3の発明に関わる電子機器は、請求項2の発明に関わる電子機器において、弾性舌片を一体に形成した金属部品を電子回路のグランドに接続したことを特徴としている。
請求項1の発明に関わる電子機器によれば、一方の筐体部材に設けられたバネ部材により、倒れ込んでいる他方爪が一方爪と嵌合する方向へ付勢されるため、一方爪および他方爪の互いの係合深さは大きなものとなる。
また、他方の筐体部材を押下して他方爪を一方爪から外す際、一方の筐体部材に設けられたバネ部材により、他方爪が一方爪と嵌合する方向へ付勢されるため、一方爪および他方爪が摩滅している状態でも、大きなリリース荷重を要することとなる。
もって、請求項1の発明に関わる電子機器によれば、爪の倒れ込み等に起因する嵌合力の減少や、爪の摩滅等に起因するリリース荷重の低下を未然に防止することができる。
請求項2の発明に関わる電子機器においては、他方爪を付勢するためのバネ部材を、一方の筐体部材に設けられた金属部品と一体に形成された弾性舌片によって構成したことで、単独部品としてのバネ部材を別途に用意する必要がなく、もって部品点数の低下に伴う製造コストの低減を達成し得る。
請求項3の発明に関わる電子機器によれば、一方爪と他方爪との嵌合部近傍から侵入した静電気は、他方爪を付勢するバネ部材としての弾性舌片を形成した金属部品を介してグランドされ、もって外部からの静電気の侵入による諸問題を未然に防止することができる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機に適用した実施例を示しており、この折り畳み式の携帯電話機1は、本体を構成する下筐体1Lと、蓋体を構成する上筐体1Uとを備え、これら下筐体1Lと上筐体1Uとは、ヒンジ部1Hを介して開閉自在に連結されている。
上記下筐体1Lは、互いに組み付けられた下内ケース2と下外ケース3とを有し、この下外ケース(一方の筐体部材)3に形成された電池室開口3aには、該電池室開口3aを閉塞する態様で電池カバー(他方の筐体部材)4が組み付けられている。
下外ケース3における電池室開口3aの側縁部3eには、下筐体1Lの内方に向けて突出するケース側爪(一方爪)3pが形成されている一方、電池カバー4における側縁部4eには、下筐体1Lの外方に向けて突出するカバー側爪(他方爪)4pが形成されており、図3に示す如く、上記ケース側爪3pとカバー側爪4pとが互い違いに係合することで、下外ケース3に対して電池カバー4が組み付けられている。
さらに、下筐体1Lの内部には、下外ケース3に組み付けられた電池カバー4のカバー側爪4pに対する下方域に、後に詳述する如くカバー側爪4pをケース側爪3pに対して嵌合する方向へ付勢するバネ部材としての弾性舌片5sが設置されている。
図3〜図5に示す如く、下外ケース3の内方には電池室パネル(金属部品)5が固定設置されており、上記バネ部材を構成する弾性舌片5sは、上記電池室パネル5において電池室の隔壁を構成するパネル本体5aから突出した舌片であり、上記パネル本体5aと弾性舌片5sとは、例えばステンレス材等の金属薄板をプレス加工することによって一体に形成されている。
一方、図3に示す如く、下内ケース4の内方に固定設置された配線基板10には、該配線基板10に実装された電子部品(図示せず)を覆うシールドケース11が取り付けられており、上記電池室パネル5のパネル本体5aに形成された複数の突起5c、5c…が、シールドケース11の天板11tと接触することによって、上記電池室パネル5における弾性舌片5sは、シールドケース11を介して電子回路のグランドに接続されている。
上述した構成の携帯電話機1において、下外ケース3に電池室開口3aを閉塞する態様で電池カバー4が組み付けられている状態では、図6(a)に示す如く、ケース側爪3pとカバー側爪4pとが、係合深さWに亘って互い違いに係合していることにより、下外ケース3に対して電池カバー4が確実強固に組み付けられている。
なお、図6(a)に示した如く、電池カバー4が正規の位置態様において下外ケース3に組み付けられている状態では、電池カバー4におけるカバー側爪4pと、該カバー側爪4pの下方に位置する弾性舌片5sとの間には、係合深さWよりも小さいクリアランスQの隙間が設定されており、この隙間が形成されていることによって、ケース側爪3pとカバー側爪4pとの嵌合部に不要なストレスが作用することはない。
一方、下外ケース3に組み付けられている電池カバー4を取り外すには、先ず、図6(
b)に示す如く、電池カバー4の側縁部を矢印fの如く上方から所定のリリース荷重で押
下し、カバー側爪4pを係合深さW(図6(a)参照)より大きく下動させ、ケース側爪3pに対するカバー側爪4pの係合を解き、こののち、電池カバー4を横方向(図中の左方向)にスライド移動させることで、下外ケース3から電池カバー4が取り外される。
ここで、カバー側爪4pの下方に位置する弾性舌片5sは、カバー側爪4pの下動に伴って変形され、弾性復帰力により矢印rの如くカバー側爪4pをケース側爪3pに対して嵌合する方向(図中の上方)へ付勢するため、下外ケース3から電池カバー4が取り外す際には、上記弾性舌片5sの弾性復帰力に抗してカバー側爪4pを係合深さWより大きく下動させるべく、電池カバー4に対して大きなリリース荷重を掛ける必要がある。
ところで、電池カバー4における製品毎の形状の「ばらつき」により、図7において二点鎖線で示す如く、カバー側爪4pに倒れ込みが生じている場合であっても、下方に位置している弾性舌片5sの上向き(矢印r方向)の弾性復帰力により、カバー側爪4pは実線で示す略正規の位置まで押し戻されることとなる。
すなわち、カバー側爪4pを付勢する弾性舌片5sは、上記カバー側爪4pを理想的な位置に矯正し、かつ保持するための治具として機能するものと言うことができる。
このように、上記カバー側爪4pが弾性舌片5sの付勢力によって、ほぼ正規の位置にまで押し戻されることとで、ケース側爪3pとカバー側爪4pとは、ほぼ正規な状態における係合深さW(図6(a)参照)に亘って係合することとなり、もってカバー側爪4pの倒れ込みに起因する下外ケース3と電池カバー4との嵌合力の減少が未然に防止されることとなる。
一方、下外ケース3に対する電池カバー4の着脱を繰り返すことで、図8に示す如くケース側爪3pおよびカバー側爪4pの先端が、二点鎖線で示す正規の状態から摩滅した場合、下外ケース3に電池カバー4を組み付けた状態における、ケース側爪3pとカバー側爪4pとの係合深さwは、正規な係合深さW(図6(a)参照)よりも減少することとなるものの、上述した如き弾性舌片5sの作用によって、電池カバー4に対するリリース荷重の低下を抑えることができる。
すなわち、下外ケース3から電池カバー4を取り外すべく、電池カバー4の側縁部を上方から押下する際、カバー側爪4pの下動に伴って変形される弾性舌片5sの弾性復帰力により、上記カバー側爪4pがケース側爪3pと嵌合する方向へ付勢されるため、ケース側爪3pとカバー側爪4pとが摩滅した状態でも、大きなリリース荷重を要することとなる。
図9は、図1〜図8に示した実施例の携帯電話機と、図10〜図13に示した従来の携帯電話機とにおける、電池カバーの着脱回数の増大に伴うリリース荷重およびリリース荷重の残存率(%)を比較した実験結果を示した表である。
この表から明らかなように、従来の構成では4000回の着脱によってリリース荷重が 27.3N から 10.2Nへ減少し、その残存率は 37.4%でしかないのに対して、本発明に係る実施例の構成においては、4000回の着脱によってリリース荷重は 17.2N から 8.0Nへ減少するものの、その残存率は 46.5%にも達しており、リリース荷重の低下が有効に抑
えられている。
このように、上述した実施例の携帯電話機1によれば、カバー側爪4pの倒れ込みに起因する下外ケース3と電池カバー4との嵌合力の減少を未然に防止し得るとともに、ケース側爪3pおよびカバー側爪4pの摩滅に起因するリリース荷重の低下を未然に防止することが可能となる。
また、上述した実施例の携帯電話機1によれば、電池カバー4のカバー側爪4pを付勢する弾性舌片(バネ部材)5sを、電池室パネル5のパネル本体5aと一体に形成したことにより、単独部品としてのバネ部材を別途に用意する必要がなく、もって部品点数の低下に伴う製造コストの低減を達成することができる。
また、上述した実施例の携帯電話機1においては、図5に示す如く、下外ケース3における電池室開口3aの縁部に、電池カバー4の着脱に際してカバー側爪4pとの干渉を避けるための開口3oが形成されているが、この開口3oに臨む弾性舌片5tは、上述した如くシールドケース11を介して電子回路のグランドに接続されており、上記開口3oから静電気が侵入しても弾性舌片5tからグランドに落ちるため、静電気の侵入によって電子部品が損傷する等の問題を未然に防止できる。
なお、上述した実施例においては、本発明を携帯電話機の下外ケースと電池カバーとの組み付け部分に適用した例を示したが、例えば下外ケースと下内ケースとの組み付け部分等、爪嵌合に伴う不都合の発生が懸念される様々な箇所にも、本発明を有効に適用し得ることは勿論である。
また、本発明は、実施例において示した携帯電話機のみならず、例えば携帯情報端末等の様々な電子機器に対しても、極めて有効に適用し得ることは言うまでもない。
(a)および(b)は、本発明の一実施例である携帯電話機の正面側外観斜視図および背面側外観斜視図。 図1に示した携帯電話機の背面図。 図2中の III−III 線断面図。 図1に示した携帯電話機の下外ケースおよび電池室隔壁の分解斜視図。 図1に示した携帯電話機の下外ケースおよび電池カバーの分解斜視図。 (a)および(b)は、図1に示した携帯電話機の下外ケースと電池カバーとの嵌合時および取付け/取外し時を示す概念的な断面図。 図1に示した形態電話機の下外ケースと電池カバーとの嵌合時の状態を示す概念的な断面図。 図1に示した携帯電話機の下外ケースと電池カバーとの嵌合時の状態を示す概念的な断面図。 電池カバー着脱試験によるリリース荷重の変動を示す表。 (a)および(b)は、従来の携帯電話機の正面側外観斜視図および背面側外観斜視図。 図10に示した携帯電話機の背面図。 (a)および(b)は、下外ケースと電池カバーとの嵌合時および取付け/取外し時を示す図11中の XII−XII 線断面図。 (a)および(b)は、下外ケースと電池カバーとの嵌合時の状態を示す概念的な断面図。
符号の説明
1…携帯電話機(電子機器)。
1L…下筐体、
3…下外ケース(一方の筐体部材)、
3p…ケース側爪(一方爪)、
4…電池カバー(他方の筐体部材)、
4p…カバー側爪(他方爪)、
5…電池室パネル(金属部品)、
5a…パネル本体、
5s…弾性舌片(バネ部材)。

Claims (3)

  1. 一方の筐体部材に設けた一方爪に、他方の筐体部材に設けた他方爪を嵌合させて、前記一方の筐体部材と前記他方の筐体部材とを、互いに組み付けて成る電子機器であって、
    前記一方の筐体部材に、前記他方爪を前記一方爪に対して嵌合する方向へ付勢するバネ部材を設けて成ることを特徴とする電子機器。
  2. 前記バネ部材は、前記一方の筐体部材に設けられた金属部品と一体に形成された弾性舌片であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記弾性舌片を一体に形成した前記金属部品は、電子回路のグランドに接続されていることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
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