JP2007201878A - 通信システム、通信装置及び通信品質試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】WUSBデバイスからWUSBホストに向かう方向の通信品質調査を行う場合に、WUSBホストからWUSBデバイスに対して事前に試験データを与えるための冗長なトランザクションの発生を抑制する。
【解決手段】WUSBデバイス12は、WUSBホスト11から受信した試験パケット送信要求に応じて、PRBS生成部126によって生成された試験データをペイロード部分に含み、ペイロード部分の符号誤りを検出可能なFCSが付加された試験パケットをWUSBホスト11に送信する。WUSBホスト11は、FCSを参照して、WUSBデバイス12から受信した前記試験パケットの符号誤りの有無を検証する。
【選択図】図1
【解決手段】WUSBデバイス12は、WUSBホスト11から受信した試験パケット送信要求に応じて、PRBS生成部126によって生成された試験データをペイロード部分に含み、ペイロード部分の符号誤りを検出可能なFCSが付加された試験パケットをWUSBホスト11に送信する。WUSBホスト11は、FCSを参照して、WUSBデバイス12から受信した前記試験パケットの符号誤りの有無を検証する。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信品質試験を行うための機構を有する通信システムに関する。
2005年5月に、USB−IF(USB Implementers Forum)によってWUSB(Wireless Universal Serial Bus)仕様Rev.1.0が公開されている。当該仕様を以下ではWUSB仕様と呼ぶ。
WUSB通信システムでは、WUSBホストとWUSBデバイスの間は無線リンクによって接続される。一般的に、無線通信は有線通信に比べて通信品質が低いことが知られている。このためWUSB仕様では、WUSBホストとWUSBデバイスの間の無線リンクにおける符号誤りによってエラーの有無を判別している。そのエラーの発生率に応じて、WUSBホストとWUSBデバイスの間でのデータ転送を行う際の様々なパラメータを変更可能としている。上記のパラメータには、WUSBホストとWUSBデバイスの間で転送するWUSBパケットの最大パケット長、最大バースト数、送信データのビット・レート、送信電力等がある。なお、WUSB仕様では、データ転送効率を向上するため、1つのトランザクション・グループのデータ・フェーズにおいて複数のデータ・パケットを連続送信することが可能なバースト転送モードを採用している。当該転送モードは、バースト・モードと呼ばれる。上記の最大バースト数とは、バースト・モード採用時に1つのトランザクション・グループのデータ・フェーズにおいて転送可能なパケット数の最大値である。
また、WUSB仕様は、WUSBデバイスが、ループバック・データ・ライト・リクエスト及びループバック・データ・リード・デリクエストの2つのコントロール・リクエストをサポートとすることを要求している。これら2つのコントロール・リクエストを用いることによって、無線リンクの通信品質の調査を行うことができる。
WUSBホストからWUSBデバイスにデータ転送を行う方向(以下、OUT方向と呼ぶ)の通信品質を調査する際は、WUSBトランザクションのトークン・フェーズにおいて、WUSBホストからWUSBデバイスに対してループバック・データ・ライト・リクエストが発行される。さらに、トークン・フェーズに引き続くデータ・フェーズにおいて、試験用データをペイロードに含むデータ・パケットが、WUSBホストからWUSBデバイスに対して転送される。当該データ・パケットを受信したWUSBデバイスは、当該データ・パケットに付加されたフレーム・チェック・シーケンス(FCS)を参照することにより、符号誤りの有無を検証する。符号誤りを検出しない場合、WUSBデバイスは、受信したデータ・パケットのペイロード部分に含まれる試験用データをメモリに格納するとともに、ハンドシェイク・フェーズにおいて送信するハンドシェイク・パケットによって試験パケットの正常受信をWUSBホストに通知する。
他方、FCSの参照によって符号誤りを検出した場合、WUSBデバイスは、受信したデータ・パケットを廃棄するとともに、ハンドシェイク・フェーズにおいて送信するハンドシェイク・パケットによって試験パケットが正常受信できなかったことをWUSBホストに通知する。WUSBホストは、WUSBデバイスから受信したハンドシェイク・パケットによって、OUT方向のデータ転送における符号誤りの発生の有無を知ることができる。このため、ループバック・データ・ライト・リクエストを繰り返し行うことにより、WUSBホスト側にてOUT方向の符号誤り率を推定することができる。
上記のOUT方向の場合と逆に、WUSBデバイスからWUSBホストにデータ転送を行う方向(以下、IN方向と呼ぶ)の通信品質を調査する際は、ループバック・データ・ライト・リクエスト及びループバック・データ・リード・デリクエストの2つのコントロール・リクエストを使用する。まず、上述したループバック・データ・ライト・リクエストを行うことにより、WUSBホストからWUSBデバイスに対して試験用データを与える。次に、WUSBホストはWUSBデバイスに対してループバック・データ・リード・デリクエストを発行する。ループバック・データ・リード・リクエストを受信したWUSBデバイスは、メモリに格納された試験用データを読み出し、当該試験用データをペイロードに含むデータ・パケットを生成してWUSBホストに送信する。WUSBホストは、WUSBデバイスから受信したデータ・パケットのFCSを参照することにより、IN方向のデータ転送の符号誤りの有無を検証することができる。このため、ループバック・データ・ライト・リクエストを行った後に、ループバック・データ・リード・リクエストを繰り返し実行することにより、WUSBホスト側にてIN方向の符号誤り率を推定することができる。
このように、WUSB通信システムでは、OUT方向及びIN方向の符号誤り率を推定する通信品質調査を行うことが可能である。また、この調査の結果を元に、WUSBホストにおいて、最大パケット長等の上記のパラメータを決定することも可能である。
また、その他の従来技術には以下のものがある。特許文献1には、対向する通信相手装置から受信したデータの符号誤り率に応じて送信データのパケットサイズを決定するディジタル無線通信装置が開示されている。
特許文献2には、対向する通信相手装置が受信データの符号誤りを検出した場合にパケットの再送を行う通信装置において、送信パケットのパケット長と当該パケットの再送回数に基づいて符号誤り率を推定し、当該推定結果に応じて送信パケットのパケット長を調整する技術が開示されている。
特許文献3には、対向する通信相手装置に対して、符号誤り率の測定用のデータとして擬似ランダムパターンを送信する無線通信装置が開示されている。
特開平11−355253号公報
特開昭63−304745号公報
特開2002−300361号公報
上述したようにWUSB仕様に準拠したWUSB通信システムは、IN方向の通信品質調査を行う場合に、WUSBホストからWUSBデバイスに対して事前に試験データを与えるための冗長なトランザクションが発生するという課題がある。
なお、当該課題は、WUSB通信システムに限らず、対向してデータを送受信する2つの通信装置を有し、一方の通信装置から他方の通信装置に試験データの送信を要求し、返送された試験データの符号誤りを検証することによって通信品質調査を行う通信システムが有するものである。
本発明の第1態様の通信システムは、試験データを生成する試験データ生成部を備える第1の通信装置と、前記第1の通信装置との間でデータの送受信が可能な第2の通信装置とを有する。さらに、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置から受信した試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成された試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを前記第2の通信装置に送信するものである。また、前記第2の通信装置は、前記誤り検査用データに基づいて、受信した前記試験パケットの品質を検証するものである。
また、本発明の第2態様の通信装置は、試験データを生成する試験データ生成部を備え、通信相手装置から受信した試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成された試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを生成し、生成した前記試験パケットを前記通信相手装置に送信するものである。
さらに、本発明の第3態様の通信品質試験方法は、試験データを生成する試験データ生成部を備える第1の通信装置と、前記第1の通信装置とデータの送受信を行う第2の通信装置との間の通信品質試験方法である。具体的にはまず、前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置に対して試験パケット送信要求を送信する。次に、前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置から受信した前記試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成した試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを前記第2の通信装置に送信する。続いて、前記第2の通信装置が、前記冗長データに基づいて、受信した前記試験パケットの品質を検証する。
上述した本発明の第1態様の通信システムでは、第2の通信装置からの試験パケット送信要求に応じて第1の通信装置が試験パケットを生成し、当該試験パケットを、第2の通信装置に対して送信することによって、第1の通信装置から第2の通信装置に向かう方向の通信品質調査が実行される。
つまり、第1の通信装置自身が試験データを生成するため、試験パケットの送信を要求する側の第2の通信装置から第1の通信装置に対して試験データを与える必要がない。このため、第1の通信装置をWUSBデバイスとし、第2の通信装置をWUSBホストとした場合に、本発明にかかる通信システムでは、WUSBホストがWUSBデバイスに試験データを与えるための冗長なトランザクションの発生を抑制することができる。
また、上述した本発明の第2態様の通信装置は、本発明にかかる通信装置自身が試験データを生成するため、試験パケットの送信を要求する側の通信相手通信装置から本発明にかかる通信装置に対して試験データを与える必要がない。このため、本発明にかかる通信装置をWUSBデバイスとし、通信相手装置をWUSBホストとした場合に、WUSBホストがWUSBデバイスに試験データを与えるための冗長なトランザクションの発生を抑制することができる。
さらに、上述した本発明の第3態様の通信品質試験方法により、試験パケットの送信を要求する側の第2の通信装置から第1の通信装置に対して試験データを与えることなく、第1の通信装置から第2の通信装置に向かう方向の通信品質調査を実行することができる。このため、第2の通信装置から第1の通信装置に対して事前に試験データを与えるための冗長なトランザクションを必要としない。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。なお、以下に示す発明の実施の形態は、本発明をWUSB通信システムに適用したものである。
発明の実施の形態1.
本実施の形態にかかるWUSB通信システム1の構成を図1に示す。WUSB通信システム1は、1台のWUSBホスト11と、少なくとも1台のWUSBデバイス12によって構成される。まず始めに、図1を用いてWUSB通信システム1において実行される通信品質調査の概略を説明する。
本実施の形態にかかるWUSB通信システム1の構成を図1に示す。WUSB通信システム1は、1台のWUSBホスト11と、少なくとも1台のWUSBデバイス12によって構成される。まず始めに、図1を用いてWUSB通信システム1において実行される通信品質調査の概略を説明する。
WUSBデバイス12からWUSBホスト11に向かうIN方向の通信品質の調査を行う場合、WUSBトランザクションのトークン・フェーズにおいて、WUSBホスト11はWUSBデバイス12に対して試験パケット送信要求を送信する。試験パケット送信要求を正常に受信したWUSBデバイス12は、試験用のデータ・パケット(以下、試験パケットと呼ぶ)を1パケットだけ生成し、WUSBトランザクションのデータ・フェーズにおいて、生成した試験パケットをWUSBホスト11に対して送信する。WUSBホスト11は、WUSBデバイス12から受信した試験パケットのFCSを参照することにより、IN方向のデータ転送の符号誤りの有無を検証する。WUSBホスト11は、符号誤りの有無によって、受信時にエラーが発生したかどうかを判断することができる。
なお、WUSBデバイス12が生成する試験パケットのペイロードには、PRBS生成部126が生成する擬似ランダムビット列が格納されている。また、試験パケットには、ペイロードに生じた少なくとも1ビットの符号誤りを検出可能なFCSが、誤り検査用データとして付加されている。具体的には、ペイロードに対するCRC(Cyclic Redundancy Check)計算によって生成したCRC計算値が、FCSとして試験パケットに付加される。
また、WUSBホスト11からWUSBデバイス12に向かうOUT方向の通信品質の調査を行う場合、WUSBトランザクションのトークン・フェーズにおいて、WUSBホスト11はWUSBデバイス12に対して試験パケット受信要求を送信する。さらに、トークン・フェーズに引き続くデータ・フェーズにおいて、試験パケットが、WUSBホスト11からWUSBデバイス12に対して転送される。
当該試験パケットを受信したWUSBデバイス12は、当該試験パケットに付加されたフレーム・チェック・シーケンス(FCS)を参照することにより、符号誤りの有無を検証する。符号誤りを検出しない場合、WUSBデバイス12は、ハンドシェイク・フェーズにおいて送信するハンドシェイク・パケットによって試験パケットの正常受信をWUSBホストに通知する。
他方、FCSの参照によって符号誤りを検出した場合、WUSBデバイス12は、ハンドシェイク・フェーズにおいて送信するハンドシェイク・パケットによって試験パケットが正常に受信できなかったことをWUSBホストに通知する。
WUSBデバイス12からWUSBホスト11に送信されるハンドシェイク・パケットには、データ・パケットの受信結果を示すビット・マップ形式のACKコードが含まれており、WUSBホスト11は、WUSBデバイス12から受信したハンドシェイク・パケットを参照して、OUT方向のデータ転送における符号誤りの発生の有無を検証する。
WUSBホスト11は、上述したOUT方向及びIN方向の少なくとも一方の通信品質の調査結果を用いて、WUSBホスト11とWUSBデバイス12の間で転送するWUSBパケットの最大パケット長、最大バースト数、送信データのビット・レート、送信電力等のパラメータを決定する。例えば、符号誤り率が所定の目標値を上回る場合は、符号誤り率が所定の目標値を下回るように、最大パケット長を小さくする、ビット・レートを下げる、最大バースト数を小さくする、送信電力を上げる等の変更を行う。
また、WUSBホスト11とWUSBデバイス12の間の通信品質に問題が無い場合であっても、現在使用している通信帯域の帯域幅以上の帯域幅を得ることが可能かどうかについて上述した調査を行うことにより、適切なパラメータを決定することが可能となる。具体的には、WUSBホスト11において符号誤り率の許容値を設定しておき、WUSBデバイス12の送信データのビット・レートを上昇させて通信品質調査を行うことにより符号誤り率を推定し、推定された符号誤り率が設定した許容値を下回るか否かによって、当該ビット・レートの採用可否を判定することができる。さらに、WUSBデバイス12の送信データのビット・レートを変更して調査を繰り返すことにより、許容される最大ビット・レートを判定することがきる。
WUSBホスト11によって決定されたパラメータは、WUSBホスト11とWUSBデバイス12との間でのデータ送受信条件として、WUSBホスト11からWUSBデバイス12に対して通知される。
次に、WUSBデバイス12の構成を図2を用いて説明する。図2は、WUSBデバイス12の構成を示すブロック図である。受信部122は、アンテナ121を介して受信した信号を復調する。制御部123は、受信部122が復調した受信データに含まれる制御パケットを参照することにより、WUSBホスト11から通知された要求の種別を判定する。また、制御部123は、判定した要求種別に応じた制御を行う。
誤り検出部124は、WUSBホスト11から受信したデータ・パケットに付加されたFCSを参照して、符号誤りの検出を行う。
パケット生成部125は、制御パケット、データ・パケット、ハンドシェイク・パケット等のWUSBパケットを生成する。また、パケット生成部125は、制御部123の指示に応じて、PRBS生成部125が生成する擬似ランダムビット列(PRBS:Pseudo Random Bit Sequence)をペイロードに含む試験パケットの生成を行う。
PRBS生成部125は、IN方向の通信品質調査を行う際の試験データとして用いられる擬似ランダムビット列を生成する。
送信部127は、パケット生成部125が生成したWUSBパケットを65ms単位のスーパーフレームにマッピングし、PHYヘッダの付加、変調を行って、アンテナ128を介してWUSBホスト11に送信する。
次に、WUSBホスト11から要求を受信した場合のWUSBデバイス12の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。ステップS101では、制御部123が制御パケットを受信する。制御部123は制御パケットを参照し、WUSBホスト11から受信した要求の種別を判定する(ステップS102)。具体的には、WUSBホスト11から受信する要求には、要求種別に応じたコード(以下、種別コードと呼ぶ)が付与されており、制御部123は種別コードによって要求の種別を判定する。試験パケット送信要求のフォーマットの一例を図4に示す。試験パケット送信要求40には、少なくとも種別コード41とデータ長42が含まれる。ここで、データ長42は、WUSBホスト11に送信する試験データの長さを示す情報である。なお、試験パケット受信要求のフォーマットも、図4の試験パケット送信要求のフォーマットと同様である。
ステップS102の判定において、WUSBホスト11による要求が試験パケット送信要求(TPTR)であった場合、制御部123からパケット生成部125に対して、試験パケット送信要求で指定されたデータ長の試験データをペイロードとする試験パケットの生成が指示される。パケット生成部125は、PRBS生成部126が生成する擬似ランダムビット列をペイロードとする試験パケットを生成する(ステップS103)。パケット生成部125によって生成された試験パケットは、送信部127によってWUSBホスト11に送信される(ステップS104)。ここで、パケット生成部125が生成するデータ・パケット50のフォーマットを図5に示す。ヘッダ51は、WUSB仕様において定められる所定のヘッダ情報であり、送信元のエンドポイントを識別するエンドポイント番号、パケットID等が含まれる。ペイロード52の長さは可変であり、生成されるデータ・パケットが試験パケットであるときのペイロード長は、上述した試験パケット送信要求40に含まれるデータ長に応じて決定される。FCS53はペイロード52に対して計算されたCRC値などの符号誤り検出用の符号である。
また、ステップS102の判定において、WUSBホスト11による要求が試験パケット受信要求(TPRR)であった場合、誤り検出部124は、制御パケットに引き続いて受信した試験パケットの符号誤りを検出する(ステップS105、S106)。
誤り検出部124による符号誤りの検出結果は制御部123に入力される。制御部123は、誤り検出部124による符号誤りの検出結果に応じたハンドシェイク・パケットの生成をパケット生成部125に指示する。パケット生成部125は、ハンドシェイク・パケットに含まれるACKコードによって符号誤りの有無を示したハンドシェイク・パケットを生成する。パケット生成部125によって生成されたハンドシェイク・パケットは、送信部127及びアンテナ128を介してWUSBホスト11に送信される(ステップS107)。
ステップS102の判定において、WUSBホスト11による要求が試験パケット送信要求(TPTR)又は試験パケット受信要求(TPRR)のいずれでもない場合は、要求に応じた処理が実行される(ステップS108)。なお、当該処理は、従来のWUSBデバイス12が行う処理と同様であるため説明を省略する。
上述したように、本実施の形態のWUSB通信システム1では、WUSBホスト11からの試験パケット送信要求に応じてWUSBデバイス12が試験パケットを生成し、これをWUSBホスト11に対して送信することによって、IN方向の通信品質調査が実行される。
WUSB仕様に準拠した従来のWUSB通信システムでは、IN方向の通信品質調査を行う場合に、WUSBデバイスがWUSBホストに送信する試験データを、ループバック・データ・ライト・リクエストによって、WUSBホストからWUSBデバイスに対して予め送信しておく必要があった。これに対して、本実施の形態のWUSB通信システム1では、WUSBデバイス12自身が試験データを生成するため、WUSBホスト11からWUSBデバイス12に対して試験データを与える必要がない。このため、WUSB通信システム1は、WUSB仕様に準拠した従来のWUSB通信システムに比べて、WUSBホストがWUSBデバイスに試験データを与えるための冗長なトランザクションの発生を抑制することができる。
さらに、WUSBデバイス12は、PRBS生成部126によって生成した擬似ランダムビット列をペイロードとするデータ・パケットを生成する。WUSB仕様に準拠した従来のWUSBデバイスは、ループバック・データ・ライト・リクエストによってWUSBホストから受信した試験データを格納するためのメモリが必要であった。また、このメモリは、少なくともWUSBパケットの最大ペイロード長に当たる3583バイトのデータを格納可能な容量を備える必要があった。これに対して、本実施の形態のWUSBデバイス12は、PRBS生成部126が生成する擬似ランダムビット列を試験データとするため、予め試験データをWUSBホスト11から受信してメモリに格納しておく必要がない。これにより、WUSBデバイス12は、試験データを保持するためのメモリが不要となるため、従来のWUSBデバイスに比べて回路規模を削減することができる。
なお、WUSBホスト11がWUSBデバイス12に送信する試験パケット送信要求は、WUSB仕様に規定されるループバック・データ・リード・リクエストを流用してもよいし、新たなリクエストを定義してもよい。また、そのリクエストの転送は、バルク転送用のエンドポイントなど、リクエストを受信するために定義されたコントロール転送用のデフォルト・エンドポイント(エンドポイント0)以外のエンドポイントに対して行うこととし、デフォルト・エンドポイント以外を利用した通信品質の調査を行うこととしても良い。
同様に、WUSBホスト11がWUSBデバイス12に送信する試験パケット受信要求は、WUSB仕様に規定されるループバック・データ・ライト・リクエストを流用してもよいし、新たなリクエストを定義してもよい。なお、ループバック・データ・ライト・リクエストを流用する場合であっても、WUSBホスト11から受信した試験データをメモリに格納する必要はない。
発明の実施の形態2.
本実施の形態は、上述した発明の実施の形態1にかかるWUSBデバイス12において、1つの試験パケット送信要求に応じて複数の試験パケットを生成し、試験パケットの連続送信を行うよう拡張したものである。
本実施の形態は、上述した発明の実施の形態1にかかるWUSBデバイス12において、1つの試験パケット送信要求に応じて複数の試験パケットを生成し、試験パケットの連続送信を行うよう拡張したものである。
本実施の形態では、図4に示した試験パケット送信要求のフォーマットに代えて、図6に示すフォーマットを採用した試験パケット送信要求60を使用する。図6に示す試験パケット送信要求60は、図4の試験パケット送信要求40にバースト数63を加えたものである。ここで、バースト数63は、試験パケット送信要求60を受信したWUSBデバイス12が連続送信すべき試験パケット数を示す情報である。
次に、図6に示す試験パケット送信要求を受信したWUSBデバイス12の動作を説明する。図7は、図3に示したWUSBデバイス12の動作を示すフローチャートを本実施の形態に拡張したものである。なお、図3に示したのと同じ処理ステップには同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
ステップS102の判定において、WUSBホスト11による要求が試験パケット送信要求(TPTR)であった場合、制御部123は、試験パケット送信要求で指定されたデータ長及びバースト数をパケット生成部125に出力する。パケット生成部125は、試験パケット送信要求で指定されたデータ長の擬似ランダムビット列をペイロードとする試験パケットを、試験パケット送信要求で指定されたバースト数と同数だけ生成する(ステップS203)。
パケット生成部125によって生成された複数の試験パケットは、送信部127によってWUSBホスト11に連続的に送信される(ステップS204)。具体的には、複数の試験データは、バースト・モードによって、1つのトランザクション・グループのデータ・フェーズにおいて送信される。
このように、1つの試験パケット送信要求に応じて、複数の試験パケットをバースト・モードで送信することにより、バースト・モードにおける通信品質のバースト依存性の調査が可能になる。これにより、最大バースト数等のバースト・モードに特有のパラメータの調整を正確に行うことができる。なお、WUSBホスト11によって決定されたバースト数は、WUSBホスト11とWUSBデバイス12との間でのデータ送受信条件として、WUSBホスト11からWUSBデバイス12に対して通知される。
WUSB通信システムでは、音声データ、画像データなどをリアルタイムで転送する場合、バースト・モードで転送することが一般的である。このとき、通信路の通信品質を正確に把握し、必要とする通信品質が確保できるように通信制御を行わなければ、音声データ、画像データなどのリアルタイム転送が困難になる。本実施の形態のWUSB通信システムでは、試験パケットのバースト転送によって通信品質のバースト依存性の調査を行うことしている。このため、バースト・モードでの通信品質を正確に評価することができる。
その他の実施の形態.
上述した発明の実施の形態1及び2では、PRBS生成部126によって生成された擬似ランダムビット列をペイロードとする試験パケットを生成することとした。しかしながら、試験パケットのペイロードに含まれる試験データは、擬似ランダムビット列に限られるものではなく、任意のビット列を試験データとしてもよい。このため、擬似ランダムビット列を生成するPRBS生成部126に代えて、その他の試験データを生成する試験データ生成回路を備えても良い。なお、符号誤り率を正確に推定するためには、ランダム性の高いビット列を試験データとすることが望ましい。
上述した発明の実施の形態1及び2では、PRBS生成部126によって生成された擬似ランダムビット列をペイロードとする試験パケットを生成することとした。しかしながら、試験パケットのペイロードに含まれる試験データは、擬似ランダムビット列に限られるものではなく、任意のビット列を試験データとしてもよい。このため、擬似ランダムビット列を生成するPRBS生成部126に代えて、その他の試験データを生成する試験データ生成回路を備えても良い。なお、符号誤り率を正確に推定するためには、ランダム性の高いビット列を試験データとすることが望ましい。
上述した発明の実施の形態1及び2では、試験パケットが有する誤り検査用データをペイロードに対するCRC値としたが、CRC値に代えて、ペイロードに生じた少なくとも1ビットの符号誤りを検出可能な他の冗長データとしてもよい。
また、本発明の適用先は、WUSB通信システムに限られない。対向する2つの通信装置において、一方の通信装置の要求に応じて他方の通信装置が試験データを送信することにより、2つの通信装置の間の通信品質の調査を行う他の通信システムに対しても、本発明を適用することが可能である。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1 WUSB通信システム
11 WUSBホスト
12 WUSBデバイス
121 アンテナ
122 受信部
123 制御部
124 誤り検出部
125 パケット生成部
126 PRBS生成部
127 送信部
128 アンテナ
50 WUSBパケット
51 WUSBヘッダ
52 ペイロード
53 フレーム・チェック・シーケンス(FCS)
40、60 試験パケット送信要求
11 WUSBホスト
12 WUSBデバイス
121 アンテナ
122 受信部
123 制御部
124 誤り検出部
125 パケット生成部
126 PRBS生成部
127 送信部
128 アンテナ
50 WUSBパケット
51 WUSBヘッダ
52 ペイロード
53 フレーム・チェック・シーケンス(FCS)
40、60 試験パケット送信要求
Claims (17)
- 試験データを生成する試験データ生成部を備える第1の通信装置と、
前記第1の通信装置との間でデータの送受信が可能な第2の通信装置とを有する通信システムであって、
前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置から受信した試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成された試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを前記第2の通信装置に送信し、
前記第2の通信装置は、前記誤り検査用データに基づいて、受信した前記試験パケットの品質を検証する通信システム。 - 前記試験データは、擬似ランダムビット列である、請求項1に記載の通信システム。
- 前記第2の通信装置は、前記試験パケットの品質の検証結果に応じて、前記第1の通信装置のデータ送信条件を決定し、決定したデータ送信条件を前記第1の通信装置に通知する、請求項1に記載の通信システム。
- 前記試験パケット送信要求には前記試験パケットのパケット長及び前記試験パケットの送信回数を示す情報が含まれており、
前記第1の通信装置は、1つの前記試験パケット送信要求に応答して複数の前記試験パケットを連続的に送信する、請求項1に記載の通信システム。 - 前記第2の通信装置は、前記試験パケットの品質の検証結果に応じて、前記第1の通信装置のデータ送信条件を決定し、決定したデータ送信条件を前記第1の通信装置に通知するものであり、
前記データ送信条件には、前記第1の通信装置が連続送信可能なパケットの最大数が含まれる、請求項4に記載の通信システム。 - 前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置による前記試験パケットの送信レートと、前記試験パケットの品質の検証結果とに基づいて、前記第1の通信装置によるデータ送信時のビット・レート上昇の可否を判定する、請求項1に記載の通信システム。
- 前記第1の通信装置はワイヤレスUSBデバイスであり、前記第2の通信装置はワイヤレスUSBホストである、請求項1乃至6のいずれかに記載の通信システム。
- 試験データを生成する試験データ生成部を備え、
通信相手装置から受信した試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成された試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを生成し、生成した前記試験パケットを前記通信相手装置に送信する通信装置。 - 前記試験データは、擬似ランダムビット列である、請求項8に記載の通信装置。
- 前記試験パケット送信要求には前記試験パケットのパケット長及び前記試験パケットの送信回数を示す情報が含まれており、
1つの前記試験パケット送信要求に応答して複数の前記試験パケットを連続的に送信する、請求項8又は9に記載の通信装置。 - 前記通信相手装置から受信した試験パケットの符号誤りの有無を検出し、前記検出の結果を前記通信相手装置に送信する請求項8に記載の通信装置。
- 前記通信相手装置から受信したデータ中に含まれる前記試験パケット送信要求を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記試験パケット送信要求の検出に応じて、前記試験パケットを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記試験パケットを前記通信相手装置に送信する手段とを備える、請求項8に記載の通信装置。 - 前記通信相手装置によって送信されたパケットを受信する受信部と、
前記受信部によって受信されたパケットを解析する制御部と、
前記通信相手先装置に送信するためのパケットを生成するパケット生成部と、
前記パケット生成部によって生成されたパケットを前記通信相手装置に送信する送信部とをさらに備え、
前記制御部は、前記試験パケット送信要求を検出すると前記パケット生成部に前記試験パケットの生成を要求し、
前記パケット生成部は、前記制御部の要求に応じて前記試験パケットを生成し、
前記送信部は、前記パケット生成部によって生成された試験パケットを送信する、請求項8に記載の通信装置。 - 試験データを生成する試験データ生成部を備える第1の通信装置と、前記第1の通信装置とデータの送受信を行う第2の通信装置との間の通信品質試験方法であって、
前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置に対して試験パケット送信要求を送信し、
前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置から受信した前記試験パケット送信要求に応じて、前記試験データ生成部によって生成した試験データをペイロード部分に含み、前記ペイロード部分の符号誤りを検出可能な誤り検査用データを有する試験パケットを前記第2の通信装置に送信し、
前記第2の通信装置が、前記誤り検査用データに基づいて、受信した前記試験パケットの符号誤りの有無を検証する通信品質試験方法。 - 前記第2の通信装置が、前記試験パケットの品質の検証結果に応じて、前記第1の通信装置のデータ送信条件を決定し、決定したデータ送信条件を前記第1の通信装置に通知する、請求項14に記載の通信品質試験方法。
- 前記試験パケット送信要求には前記試験パケットのパケット長及び前記試験パケットの送信回数を示す情報が含まれており、
前記第1の通信装置が、1つの前記試験パケット送信要求に応答して複数の前記試験パケットを連続送信する、請求項14に記載の通信品質試験方法。 - 前記試験データは、擬似ランダムビット列である、請求項14乃至16のいずれかに記載の通信品質試験方法。
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