JP2007227252A - 加湿装置及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】安定した温度制御を実現することができ、さらには、露点変更の要求に対して円滑に対応することが可能な加湿装置及びそれを備えた燃料電池システムを提供する。
【解決手段】内部に加湿用の純水W1が貯留された内部容器50を備え、内部容器50内の純水W1に空気を通過させて加湿する加湿装置5において、内部容器50の外周側を外部容器51によって囲い、これら内部容器50と外部容器51との間に恒温循環水W2を充填することにより、内部容器50の外周側を恒温循環水W2によって覆う。
【選択図】図2
【解決手段】内部に加湿用の純水W1が貯留された内部容器50を備え、内部容器50内の純水W1に空気を通過させて加湿する加湿装置5において、内部容器50の外周側を外部容器51によって囲い、これら内部容器50と外部容器51との間に恒温循環水W2を充填することにより、内部容器50の外周側を恒温循環水W2によって覆う。
【選択図】図2
Description
本発明は、加湿装置及び燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、電解質膜を有する燃料電池と、この燃料電池に反応ガス(燃料ガス及び酸化ガス)を供給するためのガス供給手段とを備えている。燃料電池の電解質膜として固体高分子電解質膜を採用する場合には、イオン導電性を発揮させるために固体高分子電解質膜を飽和加湿する必要がある。このため、燃料電池システムには、燃料電池に供給される反応ガスを加湿するための加湿装置が設けられるのが一般的である。
従来の加湿装置としては、所定の容器内に加湿用の純水を貯留して液相部及び気相部を構成し、液相部及び気相部の順にガスを通過させて加湿するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−67893号公報
ところで、前記特許文献1に記載されているような従来の加湿装置においては、加湿用純水及びタンク気相部を加熱ヒータによって温度制御しているが、このヒータによる温度制御を安定して精細に制御することが困難であり、特に、露点変更時に円滑に対応することが難しかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、安定した温度制御を実現することができ、さらには、露点変更の要求に対して円滑に対応することが可能な加湿装置及びそれを備えた燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の加湿装置は、内部に加湿用水が貯留される内部容器を備え、前記内部容器内の加湿用水にガスを通過させて加湿する加湿装置であって、前記内部容器の外周側が恒温水によって覆われて構成されている。
この構成によれば、内部容器の外周側を恒温水によって覆っているので、内部容器全体の温度の均一化が向上され、ガスの露点の安定化を図ることができる。つまり、安定した温度制御を実現することができ、さらには、露点変更の要求に対して円滑に対応することができる。
前記内部容器の外周側が外部容器によって囲われ、これら内部容器と外部容器との間に前記恒温水が充填されていてもよい。
前記恒温水は、前記内部容器の周囲にて、上方側から下方側へ向かって螺旋状に流されるようにしてもよい。
前記恒温水は、熱交換器との間を循環し、前記熱交換器にて熱交換されるものでもよい。さらに、この熱交換器に、冷却用チラーを接続してもよい。
前記内部容器の周囲に、ヒータを備えていてもよい。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池にガスを供給するためのガス供給手段と、上記の加湿装置とを備え、前記ガス供給手段により前記燃料電池に供給されるガスが、前記加湿装置により加湿される構成とされている。
この構成の燃料電池システムによれば、露点変更の要求に対して高い応答性を有する加湿装置を備えているので、燃料電池に供給されるガスを適切に加湿することができ、発電効率を高めることが可能となる。
本発明の加湿装置及びそれを備えた燃料電池システムによれば、安定した温度制御を実現することができる。また、露天変更の要求に対して円滑に対応することができる。
次に、本発明に係る燃料電池システムの一実施の形態を説明する。以下、この燃料電池システムを燃料電池車両の車載発電システムに適用した場合について説明するが、本発明はこのような適用例に限らず、船舶,航空機,電車、歩行ロボット等のあらゆる移動体への適用や、例えば燃料電池が建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムへの適用も可能である。
以下、本発明に係る加湿装置及び燃料電池システムの実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の構成の概要について説明する。燃料電池システム1は、図1に示すように、燃料電池2を中心として構成され、燃料電池2に燃料ガスとしての水素ガスを供給するため水素供給源3、燃料電池2に酸化ガスとしての空気を供給するためのコンプレッサ4、空気に所要の水分を加える加湿装置5、システム全体を統合制御する図示されていない制御装置等を備えて構成されている。
燃料電池2は、単電池(燃料電池セル)を所要数積層した燃料電池スタックを備えている。燃料電池2には、発電された電力を蓄える図示されていない蓄電池や、発電された電力及び/又は蓄電池に蓄えられた電力によって駆動する図示されていないモータ等が接続されている。水素供給源3としては、例えば高圧水素タンクを採用することができ、いわゆる燃料改質器や水素吸蔵合金等を採用することもできる。
燃料電池2の水素供給口には水素供給用配管21が接続されており、この水素供給用配管21を介して燃料ガスとしての水素ガスが水素供給源3から供給される。水素供給用配管21には、水素供給源3から水素を供給し又は供給を停止する遮断弁、燃料電池2への水素ガスの供給圧力を減圧して調整する水素調圧弁、燃料電池2の水素供給口と水素供給用配管21間を開閉する遮断弁等が設けられている。なお、各種弁については図示を省略している。
燃料電池2の水素排出口には水素循環用配管24が接続されており、燃料電池2で消費されなかった水素ガスは、水素オフガスとして水素循環用配管24に排出されて水素供給用配管21に戻される。水素循環用配管24には、燃料電池2と水素循環用配管24とを連通させ又は遮断する遮断弁(図示略)、水素オフガスから水分を回収する気液分離器24a、水素オフガスを加圧する水素ポンプ24b等が設けられている。
水素オフガスは、水素供給用配管21で水素ガスと合流し、燃料電池2に供給されて再利用される。また、水素循環用配管24は、パージ弁24c及びパージ用配管27を介して空気排出用配管25に接続される。
燃料電池2の空気供給口には空気供給用配管22が接続されており、この空気供給用配管22を介して酸化ガスとしての空気(外気)が供給される。空気供給用配管22には、空気を加圧するコンプレッサ4、空気に所要の水分を加える加湿装置5、空気から微粒子を除去するエアフィルタ6等が設けられている。
コンプレッサ4は、燃料電池2に空気(酸化ガス)を供給するためのものであり、本発明におけるガス供給手段の一実施形態である。また、燃料電池2の空気排出口には空気排出用配管25が接続されており、この空気排出用配管25を介して空気オフガスが外部に放出される。
燃料電池2の冷却水供給口には冷却水供給用配管23が接続されており、この冷却水供給用配管23を介して燃料電池2に冷却水が供給される。また、燃料電池2の冷却水排出口には冷却水排出用配管26が接続されており、この冷却水排出用配管26を介して燃料電池2から冷却水が外部に排出される。冷却水排出用配管26と冷却水供給用配管23とは冷却ファン26aを有するラジエータ26bを介して接続されている。冷却水供給用配管23には、燃料電池2に供給される冷却水の温度を検出する温度センサや冷却水を加圧して循環させるポンプ23a等が設けられている。
次に、図2を用いて、本実施形態に係る燃料電池システム1の加湿装置5の構成について説明する。
加湿装置5は、図2に示すように、加湿用の水として所定量の純水W1を貯留する内部容器50及びこの内部容器50の外周側を囲う外部容器51を備えている。この内部容器50には、ガス導入管52が導入され、このガス導入管52の開口端が、内部容器50の下方側に配置されている。このガス導入管52は、空気供給用配管22のコンプレッサ4側に接続されており、コンプレッサ4によって空気が送り込まれる。
また、内部容器50の上部には、加湿ガス取り出し管53の端部が配置されており、内部容器50内における純水W1の上面側の気相部Gにて開口されている。加湿ガス取り出し管53は、空気供給用配管22の燃料電池2側に接続されており、この加湿ガス取り出し管53から空気供給用配管22を介して燃料電池2へ空気が送り込まれる。
外部容器51には、その上部近傍に、熱交換器61に通された循環路62の一端が接続されており、図3に示すように、その一端の開口部が、内部容器50と外部容器51との隙間へ向けて配置されている。また、循環路62の他端は、外部容器51の底部に接続されている。この循環路62には、循環ポンプ63が接続されている。
そして、外部容器51と内部容器50との間及び循環路62には、恒温循環水(恒温水)W2が充填されており、これにより、内部容器50は、その外周側が恒温循環水W2によって覆われている。
熱交換器61には、図示しない冷却用チラーに接続された冷却配管64が通されており、この冷却配管64内を循環する冷却水(熱交換媒体)W3と循環路62を通る恒温循環水W2との間で熱交換が行われる。
また、内部容器50と外部容器51との円筒状の隙間には、螺旋状のシース型ヒータ65が配設されており、このヒータ65によって恒温循環水W2が加熱される。
そして、加湿装置5では、循環ポンプ63が作動すると、外部容器51の底部から循環路62に引き込まれた恒温循環水W2が、熱交換器61を通って冷却水W3との間で熱交換することにより所定温度まで冷却され、その後、内部容器50と外部容器51との隙間へ供給される。すると、この恒温循環水W2は、内部容器50と外部容器51との円筒状の隙間内をヒータ65に沿って螺旋状に回転しながら下方へ流れる。
このとき、この恒温循環水W2は、ヒータ65によって加熱され、さらに、この恒温循環水W2の熱が内部容器50内の純水W1に伝達される。これにより、この内部容器50内の純水W1の温度が所定温度に加温される。
このように、内部容器50と外部容器51との円筒状の隙間を螺旋状に回転しながら下方へ流された恒温循環水W2は、再び外部容器51の底部から循環路62へ引き込まれ、熱交換器61へ送り出される。
また、上流側の空気供給用配管22からコンプレッサ4によって引き込まれた空気は、内部容器50の下方側に配置されたガス導入管52の開口端から内部容器50内に送り出され、この内部容器50内にて、所定温度に加温されている純水W1にて気泡となって上昇し、加湿される。
その後、この純水W1によって加湿された空気は、気相部Gから加湿ガス取り出し管53へ送り出され、この加湿ガス取り出し管53から空気供給用配管22を介して燃料電池2へ送り込まれる。
以上説明した実施形態に係る燃料電池システム1の加湿装置5によれば、内部容器50の外周側が恒温循環水W2によって覆われているので、内部容器50全体の温度の均一化が向上され、空気の露点の安定化を図ることができる。つまり、安定した温度制御を実現することができ、さらには、露点変更の要求に対して円滑に対応することができる。
そして、この加湿装置5を備えた燃料電池システム1によれば、露点変更の要求に対して高い応答性を有する加湿装置5を備えているので、燃料電池2に供給される空気(酸化ガス)を適切に加湿することができ、発電効率を高めることが可能となる。
また、恒温循環水W2を、熱交換器61との間で循環させているので、恒温循環水W2の温度調整を容易に行うことができ、例えば、熱交換器61によって恒温循環水W2の温度を調整することにより、高い応答性にて安定して露点を変更することができる。特に、この熱交換器61に、冷却用チラーに接続された冷却配管64を通し、この冷却配管64内を循環する冷却水W3によって恒温循環水W2を冷却するので、恒温循環水W2を迅速に冷却することができ、応答性のさらなる向上を図ることができる。
また、恒温循環水W2が、内部容器50の周囲にて、上方側から下方側へ向かって螺旋状に流されるので、内部容器50の温度分布のムラを極力抑えることができる。
また、内部容器50の周囲に、ヒータ65を配設したので、純水W1にヒータを直接接触させて加熱する場合と比較して、純水W1への不純物の混入を抑制することができる。
また、気相部Gを加熱するヒータを別個設けないので、コスト及び組み立て工数を削減することができ、しかも、複数のヒータの複雑な制御を不要とすることができる。
なお、外部容器51は、恒温循環水W2を貯留させる機能を持たせる程度の構造のもので良く、このため、構造の簡略化によるコスト及び組み立て工数の削減を図ることができる。
1…燃料電池システム、2…燃料電池、4…コンプレッサ(ガス供給手段)、5…加湿装置、50…内部容器、51…外部容器、61…熱交換器、65…ヒータ、W1…純水(加湿用水)、W2…恒温循環水(恒温水)
Claims (6)
- 内部に加湿用水が貯留される内部容器を備え、前記内部容器内の加湿用水にガスを通過させて加湿する加湿装置であって、
前記内部容器の外周側が恒温水によって覆われている加湿装置。 - 請求項1に記載の加湿装置であって、
前記内部容器の外周側が外部容器によって囲われ、これら内部容器と外部容器との間に前記恒温水が充填されている加湿装置。 - 請求項1または請求項2に記載の加湿装置であって、
前記恒温水は、前記内部容器の周囲にて、上方側から下方側へ向かって螺旋状に流される加湿装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の加湿装置であって、
前記恒温水は、熱交換器との間を循環し、前記熱交換器にて熱交換される加湿装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の加湿装置であって、
前記内部容器の周囲に、ヒータを備えている加湿装置。 - 燃料電池と、
前記燃料電池にガスを供給するためのガス供給手段と、
前記ガス供給手段により前記燃料電池に供給されるガスを加湿する請求項1から5のいずれか1項に記載の加湿装置と、
を備えた燃料電池システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006049003A JP2007227252A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 加湿装置及び燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006049003A JP2007227252A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 加湿装置及び燃料電池システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007227252A true JP2007227252A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38548860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006049003A Pending JP2007227252A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 加湿装置及び燃料電池システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2007227252A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008210657A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 加湿器及びこれを利用する燃料電池発電システム |
| JP2012207802A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 温度湿度調節装置および二酸化炭素ガス分離システム |
-
2006
- 2006-02-24 JP JP2006049003A patent/JP2007227252A/ja active Pending
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