JP2007242527A - カード用コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも幅又は厚さが異なる2種類以上のカードを選択的に挿入可能な構造において、カードの誤挿入を防止できるとともに、その誤挿入防止機構の構造を簡略化できる部品点数が少ないカード用コネクタ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のカード用コネクタ装置1では、第1の収納部3a内へのカードCの挿入経路を塞ぐシャッタ部材99と、シャッタ部材99を閉位置でロックするロック機構20,99aとが設けられ、ロック機構20,99aによるロック状態が第1のカードC1の挿入によって解除される。そのため、第1の収納部3aへの第1のカードC1の挿入を阻害することなく、第1の収納部3aに対する第2のカードC2の誤挿入を防止できる。また、ロック機構の一部20がカバー部材2bの一部を折り曲げることによって形成されているため、既存部品を有効に活用でき、部品点数の削減を図れる。
【選択図】図1

Description

本発明はカード用コネクタ装置に関し、特に、長さ、幅、厚さなどが異なる2種類以上のカードを選択的に挿入可能に構成されたカード用コネクタ装置に関する。
従来から、パソコン、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯電話などの電子装置に対して着脱自在に装着される可搬型の媒体として、PCカード、メモリカードなどのカード状の記憶媒体や通信用カード(以下、単に、カードという)などが知られている。このようなカードは、電子装置に搭載されたカード用コネクタ装置を介して、電子装置に対して挿入・排出されるとともに、その外部接続端子が電子装置の回路基板に形成された電子回路と電気的に接続される。
ところで、前記カード用コネクタ装置の中には、長さ、幅、厚さなどが異なる2種類以上のカードを選択的に挿入できる構造のものがある(特許文献1参照)。このような構造においては、2種類のカードを対応する挿入場所に適切に挿入する必要があり、そのため、一般に、カードの誤挿入を防止するための様々な機構が従来から提案されている。
特開2004−213505号公報
ところで、カードの誤挿入を防止するための機構として、カードの挿入経路にシャッタ部材を開閉可能に設けるとともに、このシャッタ部材を閉位置にロック可能なロック機構を設けることが考えられるが、従来技術においては、このロック機構の構造が複雑であり、したがって、部品点数が多く、組み立てが面倒であった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、少なくとも幅又は厚さが異なる2種類以上のカードを選択的に挿入可能な構造において、カードの誤挿入を防止できるとともに、その誤挿入防止機構の構造を簡略化できる部品点数が少ないカード用コネクタ装置を提供することを目的とする。
本発明のカード用コネクタ装置は、第1のカードと、この第1のカードよりも幅又は厚さが小さい第2のカードとを選択的に挿入可能に構成され、前記カードとの電気的な接続を果たすカード用コネクタ装置であって、前記第1のカードを収納するための第1の収納部と前記第2のカードを収納するための第2の収納部とを有するハウジング本体と、このハウジング本体の上部開口を閉じるカバー部材とを備えるハウジングと、前記第1の収納部内へのカードの挿入経路を塞ぐ閉位置と、前記第1の収納部内へのカードの挿入経路を開放する開位置との間で移動可能なシャッタ部材と、前記シャッタ部材をその閉位置でロックするロック機構とを備え、前記ロック機構は、前記カバー部材の一部を折り曲げることによって形成され、前記シャッタ部材と係脱可能に係合する係合片を有し、前記ロック機構によるロック状態が、前記第1の収納部内へ挿入される前記第1のカードによって解除されることを特徴とする。
この構成によれば、第1の収納部内へのカードの挿入経路を塞ぐシャッタ部材と、シャッタ部材を閉位置でロックするロック機構とが設けられるとともに、ロック機構によるロック状態が第1のカードの挿入によって解除されるようになっているため、第1の収納部への第1のカードの挿入を阻害することなく、第1の収納部に対する第2のカードの誤挿入を防止することが可能になる。また、ロック機構の一部が前記カバー部材の一部を折り曲げることによって形成されているため、既存部品を有効に活用でき、部品点数の削減を図ることができる。
本発明のカード用コネクタ装置においては、前記係合片は、前記第1の収納部内へ挿入される前記第1のカードと接触して変位することにより、前記シャッタ部材との係合状態が解除されることが好ましい。この構成によれば、シャッタ部材と第1のカードとの接触に伴う摩擦力により、第1の収納部からの第1のカードの排出動作にブレーキをかけることができるため、第1のカードの排出動作を安全、かつ、円滑に行なうことが可能になる。なお、この構成において、シャッタ部材と接触する第1のカードの接触部位としては、第1のカードの上面、下面、側面を挙げることができる。
本発明のカード用コネクタ装置においては、前記シャッタ部材は、前記第2の収納部内へのカードの挿入経路を塞がないように配置されていることが好ましい。この構成によれば、第2の収納部に対する第2のカードの挿入経路が確実に確保される。すなわち、本構成及び前述した構成によれば、第2のカードは、シャッタ部材により第1の収納部への挿入が阻止されつつ第2の収納部に対する挿入が許容され、一方、第1のカードは、それ自体がシャッタ部材の閉位置でのロック状態を解除することにより第1の収納部に対する挿入が許容されるため、第1及び第2のカードを対応する第1及び第2の収納部に対して選択的に挿入することが可能になる。
本発明のカード用コネクタ装置においては、前記係合片は、カード挿入方向と直交する方向に沿う両側で前記シャッタ部材と係合し、これらの両側における係合部位同士の間の距離は、カード挿入方向と直交する方向に沿う前記第1のカードの寸法よりも小さく、カード挿入方向と直交する方向に沿う前記第2のカードの寸法よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、シャッタ部材と係合片との両側における係合状態は、第1のカードでしか解除できない。そのため、第1及び第2の収納部に対する第1及び第2のカードの選択的な挿入を確実ならしめることができる。なお、本構成において、「カード挿入方向と直交する方向に沿うカードの寸法」とは、カードの幅方向の寸法や厚さ方向の寸法を含む。
本発明によれば、第1の収納部内へのカードの挿入経路を塞ぐシャッタ部材と、シャッタ部材を閉位置でロックするロック機構とが設けられるとともに、ロック機構によるロック状態が第1のカードの挿入によって解除されるようになっているため、第1の収納部への第1のカードの挿入を阻害することなく、第1の収納部に対する第2のカードの誤挿入を防止することが可能になる。また、ロック機構の一部が前記カバー部材の一部を折り曲げることによって形成されているため、既存部品を有効に活用でき、部品点数の削減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、主に図1を参照しながら、本発明の実施の形態に係るカード用コネクタ装置1の構成について説明する。図1に示されるように、本実施の形態のカード用コネクタ装置1は、長さ・幅・厚さが異なる2種類のカードを選択的に挿入可能に構成された、いわゆるコンバインコネクタ装置であり、例えばパソコン、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯電話などの電子装置に対して取り付け固定されるハウジング2を有している。このハウジング2は、例えば合成樹脂などの絶縁材によって形成され、前方及び上方が開口された箱型のハウジング本体2aと、ハウジング本体2aに結合され、ハウジング本体2aの上部開口を覆う例えば金属製のカバー部材2bとを含む。ハウジング本体2aは、メモリカードなどのカード状の媒体(以下、単にカードCと称し、本実施の形態では、長い幅広肉厚のカードを第1のカードC1、短い幅狭肉薄のカードを第2のカードC2という)が挿入されて収納される2段状の収納部3を有しており、またハウジング2の前面には、収納部3に連通するカード挿入口4が形成されている。収納部3は、第1のカードC1を収容するための上段に位置する長い幅広の第1の収納部3aと、第2のカードC2を収容するための下段に位置する短い幅狭の第2の収納部3bとを有する。また、第1の収納部3aは、カード挿入口4からハウジング本体2aの後端壁21の近傍まで延在し、一方、第2の収納部3bは、第1の収納部3aよりも1段低い位置でカード挿入口4からハウジング本体2aの長手方向の略中間部まで延在するとともに、第1の収納部3aよりもやや浅い深さをもって延びている。
なお、本明細書では、便宜上、カード挿入口4が位置する側を「前」、これと反対側を「後」、カバー部材2bが位置する側を「上」、これと反対側を「下」として、方向を規定するものとする。
カード挿入口4に近い収納部3内の部位には、第1の収納部3a内への挿入経路を塞ぐシャッタ部材99が回動可能に配置されている。このシャッタ部材99は、その一端側とハウジング本体2aとの間に巻回状態で介挿保持された例えばコイルバネ92により、閉じる方向(第1の収納部3a内への挿入経路を塞ぐ方向)に常時付勢されており、この付勢力に抗する力が作用することにより下側に向けて回動して第1の収納部3a内への挿入経路を開くようになっている。具体的には、シャッタ部材99は、カード挿入口4と対向するように第1の収納部3aの略全幅にわたってカードCの挿入/排出方向(カード挿入口4を横切る図中の矢印S方向)と直交する方向に延びるとともに、その閉位置で第2の収納部3bの挿入経路を塞がないように下側に延び、あるいは、第2の収納部3bの挿入経路に沿って挿入される第2のカードC2と接触しない逃げ部を下側に有している(図1の(b)参照)。そして、シャッタ部材99は、コイルバネ92の付勢力に抗する力が作用することにより、ハウジング本体2aに支持された両側の回動支点を中心に第2の収納部3b内へと下側に回動するようになっている。なお、シャッタ部材99には、第1の収納部3a内への第1のカードC1の挿入を案内するガイド手段が設けられていることが好ましい。
また、本実施の形態のカード用コネクタ装置1には、シャッタ部材99を閉位置(第1の収納部3a内への挿入経路を塞ぐ位置)にロックするためのシャッタロック機構が設けられている。具体的に、このシャッタロック機構は、図1及び図15に明確に示されるように、シャッタ部材99の長手方向両端部の上面に突設された一対の爪部99a,99aと、カバー部材2bの両側に設けられ、対応する爪部99aと係脱可能に係合する係合ロック部(係合片)20,20とを有する。係合ロック部20,20は、爪部99a,99aと対向するカバー部材2b(金属板)の部位を下側に向けて切り起こすことにより形成される弾性片で構成され、その弾発力により端部の係合穴20aが爪部99aと係合する方向に常時付勢されている。
なお、シャッタロック機構を構成する両側の爪部99a,99a及び係合ロック部20,20は、第2のカードC2の幅寸法W2(図2参照)よりも大きい距離Lを隔てて互いに離間するとともに、第1のカードC1の幅寸法W1(図7参照)よりも短い距離Lを隔てて互いに離間している。また、爪部99a,99aと係合ロック部20,20との係合位置は、第2のカードC2が載置される第2の収納部3bの載置面からの高さが第2のカードC2の厚さよりも大きく設定されている。また、各係合ロック部20は、第1の収納部3a内に挿入される第1のカードC1と接触できるように、カバー部材2bからハウジング本体2aの後端壁21に向けて斜め下方に延びて第1の収納部3aの挿入経路内に突出している。
また、収納部3の奥側、より正確には第1の収納部3aの奥側には、第1の収納部3a内に挿入される第1のカードC1の外部接続端子と接触する弾性片で構成された複数のコネクタ端子5aが並設されている。また、収納部3の長手方向の略中間部、より正確には第2の収納部3b内には、第2の収納部3b内に挿入される第2のカードC2の外部接続端子と接触する弾性片で構成された複数のコネクタ端子5bが並設されている。この場合、コネクタ端子5a,5bは、電子装置などの外部の回路基板上の対応する回路パターンと電気的に接続されるようになっている。なお、カードCが所定の収納位置に位置されたこと(したがって、第1または第2のカードC1,C2の外部接続端子とコネクタ端子5a,5bとが接触したこと)を電気的に検知するためのカード検出手段が設けられていることが好ましい。
またハウジング本体2aは両側に側壁22a,22bを有している。この場合、一方側の側壁22aの前端側内面は、上下に段差を成す段状の面として形成されており、そのうち、第1の収納部3a内に面する上側の内面6aは、第1の収納部3a内に挿入される第1のカードC1の一側縁部を案内する第1のガイド面として形成され、また、第2の収納部3b内に面する下側の内面6bは、第2の収納部3b内に挿入される第2のカードC2の一側縁部を案内する第2のガイド面として形成されている。
またハウジング本体2aには、ハウジング2に対するカードCの挿入/排出方向に移動可能なスライド部材12が取り付けられている。この場合、スライド部材12は、ハウジング本体2aの他方側の側壁22bに沿って摺動可能に配置されている。
スライド部材12は、合成樹脂などの絶縁材料により構成されるとともに、例えばカードCの挿入/排出方向に沿って延びるガイドレールに係合しており、このガイドレールに沿って移動するようになっている。具体的には、スライド部材12は、後述するハート型のカム溝80とロックピン82との係合による移動規制により、収納部3内に導入された第1または第2のカードC1,C2の外部接続端子がコネクタ端子5a又は5bに電気的に接続される接続位置(後述する図6及び図14に示される位置)と、ハウジング2に対するカードCの挿脱が可能となるようにカードCがハウジング2の外部に押し出される排出位置(図1〜4及び図8〜11に示される位置)との間で移動できるようになっている。
また、スライド部材12は、ハウジング本体2aの側方に位置して前後(カードCの挿入/排出方向)に延びる本体部12aと、第1の収納部3a内に突出するように本体部12aの後端部に一体に形成され、第1のカードC1の後端と当接可能な略三角形状の第1の押圧作用部12bと、第2の収納部3b内に突出するように本体部12aの略中間部に一体に形成され、第2のカードC2の後端と当接可能な略長方形状の第2の押圧作用部12cとを有している。
本体部12aの前端側の内側面は、上下に段差を成す段状の面として形成されており、そのうち、第1の収納部3a内に面する本体部12aの上側の内面6cは、前述したハウジング本体2aの第1のガイド面6aとともに、第1の収納部3a内に挿入される第1のカードC1の他側縁部を案内する第3のガイド面6cとして形成されている。また、第2の収納部3b内に面する本体部12aの下側の内面6dは、前述したハウジング本体2aの第2のガイド面6bとともに、第2の収納部3b内に挿入される第2のカードC2の他側縁部を案内する第4のガイド面6dとして形成されている。
また、第1及び第2の押圧作用部12b,12cは、対応するカードCと当接することにより、カードCとスライド部材12との間の移動に伴う力の伝達を行なうようになっている。
なお、スライド部材12は、図示しない付勢手段としての圧縮バネにより、前記排出位置に向けて常時付勢されている。この場合、前記圧縮バネの後端は、ハウジング本体2aの後端壁21の内面に突設されたバネ支持部に支持されるとともに、前記圧縮バネの前端側は、スライド部材12の本体部12aの後端面に突設されたバネ支持部に支持されている。
また、本実施の形態のカード用コネクタ装置1は、スライド部材12を前記接続位置でロックするスライドロック機構を有している。このスライドロック機構は、スライド部材12の本体部12aの前端側上面に形成されたハート型のカム溝80と、このカム溝80と係合するロックピン82とを有する。
ロックピン82は、その一端82aがハウジング本体2aの側部前端に支持され、その他端82bがカム溝80と摺動可能に係合するようになっている。またハウジング2のカバー部材2bには、ロックピン82を押圧してロックピン82の他端82bとカム溝80との係合状態を保持する押圧部103が設けられている。この場合、押圧部103は、ロックピン82と対向するカバー部材2b(金属板)の部位を下側に向けて切り起こすことにより形成される弾性片からなることが好ましい。
図6などに明確に示されるように、ハート型のカム溝80は、複数の斜面や平面で構成された環状溝として形成されている。具体的には、カム溝80は、スライド部材12の前記排出位置を規定する後端係止溝部80aと、カム溝80の前端側の中央に位置するとともにスライド部材12の前記接続位置を規定する窪んだ前端係止溝部80bと、後端係止溝部80aと前端係止溝部80bとを接続するように略ハート型の外形に沿って延びる一対の第1及び第2の摺動溝部80c,80dとを含む。また、カム溝80は、後述するように、その後端係止溝部80aにロックピン82の他端82bが係止することにより、スライド部材12を前記排出位置に保持するとともに、その前端係止溝部80bにロックピン82の他端82bが係止することにより、スライド部材12を前記接続位置に保持(ロック)するようになっている。
次に、図2〜図15を参照しながら、上記構成のカード用コネクタ装置1の動作について説明する。
まず、図2〜図6を参照しながら、短い幅狭肉薄の第2のカードC2をハウジング2内に挿入する場合について説明する。図2は、スライド部材12が圧縮バネの付勢力により排出位置に位置された状態を示している。この状態では、カム溝80の後端係止溝部80aにロックピン82の他端82bが係止している。この状態から、第2のカードC2をカード挿入口4を通じて下側の第2の収納部3b内に押し込む(挿入する)と、第2のカードC2は、図3に示されるようにその両側縁が第2および第4のガイド面6b,6dによってガイドされながら、シャッタ部材99と干渉することなく、その後端が第2の押圧作用部12cに当接する。その状態が図4に示されている。
なお、第2のカードC2を誤って上側の第1の収納部3a内に挿入した場合には、第2のカードC2の後端がシャッタ部材99に突き当たってしまう。この時、第2のカードC2の幅寸法W2は、シャッタロック機構の両側の係合位置(爪部99aと係合ロック部20とが係合する位置)同士の離間距離Lよりも小さいため、第2のカードC2の挿入によってシャッタロック機構の両側の係合状態が解除されることはなく、したがって、シャッタ部材99は開かず、第2のカードC2をハウジング2内にそれ以上挿入することができない。つまり、第2のカードC2の誤挿入(誤装着)が防止される。
また、図4に示されるような当接状態から第2のカードC2を第2の収納部3b内にさらに挿入していくと、図5に示されるように、第2の押圧作用部12cに作用する第2のカードC2の押し込み力により、スライド部材12が前記圧縮バネの付勢力に抗して前記接続位置へと移動する。また、この移動に伴って、ロックピン82の他端82bがカム溝80の第1の摺動溝部80cをトレースする。そして、このような移動によってスライド部材12が接続位置に達すると、ロックピン82の他端82bがカム溝80の中央の窪んだ前端係止溝部80bに係止し、スライド部材12がハウジング2に対して位置決め固定される。すなわち、スライド部材12が接続位置でロックされる。その状態が図6に示されている。この図6に示される状態では、第2のカードC2の外部接続端子が対応するコネクタ端子5bと接触される。
なお、この図6の状態で、第2のカードC2をハウジング2から引き出す場合には、第2のカードC2を一旦ハウジング2内に押し込んで、スライド部材12を圧縮バネの付勢力に抗してハウジング2の奥へとさらにスライドさせる。これにより、ロックピン82の他端82bとカム溝80の前端係止溝部80bとの係止状態が解除される。そのため、この状態で第2のカードC2及びスライド部材12に対する押圧力を解除すると、圧縮バネによる付勢力により第2のカードC2及びスライド部材12が排出位置へと移動される。この移動により、ロックピン82の他端82bがカム溝80の第2の摺動溝部80dをトレースし、それに伴って第2のカードC2もカード挿入口4を通じてハウジング2の外部へと押し出される。その後、ロックピン82の他端82bがカム溝80の後端係合溝部80aに係止して、スライド部材12が排出位置に位置されると、図4に示される状態に戻る。
次に、図7〜図15を参照しながら、長い幅広肉厚の第1のカードC1をハウジング2内に挿入する場合について説明する。図7、図8、図15(a)は、スライド部材12が圧縮バネの付勢力により排出位置に位置された状態を示している。この状態では、前述したように、カム溝80の後端係止溝部80aにロックピン82の他端82bが係止している。この状態から、第1のカードC1をカード挿入口4を通じて上側の第1の収納部3a内に押し込む(挿入する)と、第1のカードC1は、図9に示されるようにその両側縁が第1および第3のガイド面6a,6cによってガイドされながら第1の収納部3a内に向けて進み、その途中で図15の(b)に示されるようにその上面がシャッタロック機構を構成する両側の係合ロック部20,20と接触し、この係合ロック部20をその下向きの弾発力に抗して持ち上げる。これにより、図15の(c)に示されるように係合ロック部20とシャッタ部材99の爪部99aとの係合状態が解除される。そのため、そのまま第1のカードC1を更に第1の収納部3a内へと押し込むと、図10に示されるようにシャッタ部材99が下側に回動し始め、シャッタ部材99が完全に回動した時点で第1の収納部3a内への挿入経路が確保(開放)される(図11参照)。そして、そのままさらに第1のカードC1を第1の収納部3a内へと押し進めると、第1のカードC1の後端が第1の押圧作用部12bに当接する。その状態が図12に示されている。
なお、第1のカードC1を誤って下側の第2の収納部3b内に挿入しようとした場合には、第1のカードC1の後端がハウジング本体2aの前端面に突き当たる。これは、ガイド面6b,6d間の距離(第2の収納部3bに通じるカード挿入口4の下側の開口部)が第1のカードC1の幅寸法W1よりも小さく設定されているからである。つまり、第1のカードC1の誤挿入(誤装着)は、カード挿入口4の上下開口部の大きさの差により、ハウジング2内への挿入前の段階で確実に防止される。
また、図12に示されるような当接状態から第1のカードC1を第1の収納部3a内にさらに挿入していくと、図13に示されるように、第2の押圧作用部12cに作用する第1のカードC1の押し込み力により、スライド部材12が前記圧縮バネの付勢力に抗して前記接続位置へと移動する。また、この移動に伴って、ロックピン82の他端82bがカム溝80の第1の摺動溝部80cをトレースする。そして、このような移動によってスライド部材12が接続位置に達すると、ロックピン82の他端82bがカム溝80の中央の窪んだ前端係止溝部80bに係止し、スライド部材12がハウジング2に対して位置決め固定される。すなわち、スライド部材12が接続位置でロックされる。その状態が図14に示されている。この図14に示される状態では、第1のカードC1の外部接続端子が対応するコネクタ端子5aと接触される。
なお、この図14の状態で、第1のカードC1をハウジング2から引き出す場合には、第1のカードC1を一旦ハウジング2内に押し込んで、スライド部材12を圧縮バネの付勢力に抗してハウジング2の奥へとさらにスライドさせる。これにより、ロックピン82の他端82bとカム溝80の前端係止溝部80bとの係止状態が解除される。そのため、この状態で第1のカードC1及びスライド部材12に対する押圧力を解除すると、圧縮バネによる付勢力により第1のカードC1及びスライド部材12が排出位置へと移動される。この移動により、ロックピン82の他端82bがカム溝80の第2の摺動溝部80dをトレースし、それに伴って第1のカードC1もカード挿入口4を通じてハウジング2の外部へと押し出される。その後、ロックピン82の他端82bがカム溝80の後端係合溝部80aに係止して、スライド部材12が排出位置に位置されると、図12に示される状態に戻る。
以上説明したように、本実施の形態のカード用コネクタ装置1によれば、第1の収納部3a内へのカードの挿入経路を塞ぐシャッタ部材99と、シャッタ部材99を閉位置でロックするロック機構20,99aとが設けられるとともに、ロック機構20,99aによるロック状態が第1のカードC1の挿入によって解除されるようになっているため、第1の収納部3aへの第1のカードC1の挿入を阻害することなく、第1の収納部3aに対する第2のカードC2の誤挿入を防止することが可能になる。また、ロック機構の一部20がカバー部材2bの一部を折り曲げることによって形成されているため、既存部品を有効に活用でき、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施の形態のカード用コネクタ装置1において、ロック機構を構成する係合ロック部(係合片)20は、第1の収納部3a内へ挿入される第1のカードC1と接触して変位することにより、シャッタ部材99(爪部99a)との係合状態が解除されるようになっている。このようにすれば、シャッタ部材99と第1のカードC1との接触に伴う摩擦力により、第1の収納部3aからの第1のカードC1の排出動作にブレーキをかけることができるため、第1のカードC1の排出動作を安全、かつ、円滑に行なうことが可能になる。
また、本実施の形態のカード用コネクタ装置1において、シャッタ部材99は、第2の収納部3b内へのカードCの挿入経路を塞がないように配置されている。そのため、第2の収納部3bに対する第2のカードC2の挿入経路が確実に確保される。すなわち、本実施の形態の構成によれば、第2のカードC2は、シャッタ部材99により第1の収納部3aへの挿入が阻止されつつ第2の収納部3bに対する挿入が許容され、一方、第1のカードC1は、それ自体がシャッタ部材99の閉位置でのロック状態を解除することにより第1の収納部3aに対する挿入が許容されるため、第1及び第2のカードC1,C2を対応する第1及び第2の収納部3a,3bに対して選択的に挿入することが可能になる。
また、本実施の形態のカード用コネクタ装置1において、係合ロック部20は、カード挿入方向と直交する方向に沿う両側でシャッタ部材99(爪部99a)と係合し、これらの両側における係合部位同士の間の距離Lは、カード挿入方向と直交する方向に沿う第1のカードC1の寸法(具体的には、幅寸法W1)よりも小さく、カード挿入方向と直交する方向に沿う第2のカードC2の寸法(具体的には、幅寸法W2)よりも大きく設定されている。そのため、シャッタ部材99と係合ロック部20との両側における係合状態は、第1のカードC1でしか解除できない。したがって、第1及び第2の収納部3a,3bに対する第1及び第2のカードC1,C2の選択的な挿入を確実ならしめることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、係合ロック部20が第1のカードC1の上面と接触して変位することにより、係合ロック部20と爪部99aとの係合状態が解除されているが、係合ロック部20が第1のカードC1の下面や側面と接触して変位することにより、係合ロック部20と爪部99aとの係合状態が解除されても良い。また、上記実施の形態では、カードCの幅方向に沿う両側にロック機構の係合部位が設けられているが、カードCの厚さ方向に沿う両側にロック機構の係合部位が設けられていても良い。その場合も、ロック機構の係合状態は、第1のカードC1のみにより解除される必要がある。この構成は、特に、厚さが異なる2種類のカードを選択的に挿入する構造において有益である。その他、構成部材の大きさや数、取り付け態様などについては、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
本発明は、携帯電話やPCなどの各種の携帯情報端末、デジタルカメラ、あるいは、デジタルAV機器などの電子装置に対して記憶媒体等のカード状の媒体を挿入・排出するとともに、このカード状の媒体に設けられた外部接続端子と電子装置の回路基板に形成された電子回路との電気的な接続を果たすためのカード用コネクタ装置に適用することができる。
(a)は本発明の一実施の形態に係るカード用コネクタ装置の平面図であり、(b)は(a)のカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のカード用コネクタ装置のハウジング本体の平面図であり、(d)は(a)のA−A線に沿う断面図、(e)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第2のカードの第1の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第2のカードの第2の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第2のカードの第3の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第2のカードの第4の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第2のカードの第5の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第1の挿入段階を示すカード用コネクタ装置の平面図であり、(b)は(a)のカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第1の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(c)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第2の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第3の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第4の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第5の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第6の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はハウジング内への第1のカードの第7の挿入段階を示すハウジング本体の平面図であり、(b)は(a)の状態においてカード用コネクタ装置をカード挿入口側から見た正面図であり、(c)は(a)のA−A線に沿う断面図であり、(d)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 (a)はロック機構のロック状態における要部斜視図であり、(b)はロック機構の係合ロック部が上側に変位される途中の段階を示す要部斜視図であり、(c)はロック機構のロック状態が解除された状態を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 カード用コネクタ装置
2 ハウジング
2a ハウジング本体
2b カバー部材
3a 第1の収納部
3b 第2の収納部
4 カード挿入口
12 スライド部材
20 係合ロック部(係合片;ロック機構)
99 シャッタ部材
99a 爪部(ロック機構)
C1 第1のカード
C2 第2のカード

Claims (4)

  1. 第1のカードと、この第1のカードよりも幅又は厚さが小さい第2のカードとを選択的に挿入可能に構成され、前記カードとの電気的な接続を果たすカード用コネクタ装置であって、
    前記第1のカードを収納するための第1の収納部と前記第2のカードを収納するための第2の収納部とを有するハウジング本体と、このハウジング本体の上部開口を閉じるカバー部材とを備えるハウジングと、
    前記第1の収納部内へのカードの挿入経路を塞ぐ閉位置と、前記第1の収納部内へのカードの挿入経路を開放する開位置との間で移動可能なシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材をその閉位置でロックするロック機構と、
    を備え、
    前記ロック機構は、前記カバー部材の一部を折り曲げることによって形成され、前記シャッタ部材と係脱可能に係合する係合片を有し、
    前記ロック機構によるロック状態が、前記第1の収納部内へ挿入される前記第1のカードによって解除されることを特徴とするカード用コネクタ装置。
  2. 前記係合片は、前記第1の収納部内へ挿入される前記第1のカードと接触して変位することにより、前記シャッタ部材との係合状態が解除されることを特徴とする請求項1記載のカード用コネクタ装置。
  3. 前記シャッタ部材は、前記第2の収納部内へのカードの挿入経路を塞がないように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカード用コネクタ装置。
  4. 前記係合片は、カード挿入方向と直交する方向に沿う両側で前記シャッタ部材と係合し、これらの両側における係合部位同士の間の距離は、カード挿入方向と直交する方向に沿う前記第1のカードの寸法よりも小さく、カード挿入方向と直交する方向に沿う前記第2のカードの寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のカード用コネクタ装置。
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