JP2007252145A - 高圧発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】急激な負荷変動に対して出力電圧の高安定化を可能にし、異常画像の発生による画像品質の低下を防止することが可能となる高圧発生装置を提供する。
【解決手段】プラス極性の高電圧を発生するプラス高圧電源と、マイナス極性の高電圧を発生するマイナス高圧電源とを直列に接続して構成した高圧発生装置において、一方の高圧電源の出力端間に、該出力端間を低インピーダンスでショート可能なインピーダンス切り替え回路を接続し、他方の高圧電源が高圧を出力中に、前記インピーダンス切り替え回路を作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、LBP(レーザビームプリンタ)や複写機等の、電子写真技術を用いた画像形成装置に用いられる高圧発生装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置は、画像のカラー化やそれに伴う高画質化、高耐久化が進み、装置エンジンに用いられる高圧電源の機能も複雑になってきている。
例えば、カラー化に伴って、複数色を重ねる転写技術が必要になる。各色毎の転写工程の度に、必要となる印加電圧が上昇する。従って、プラスおよびマイナスの両極性の高圧電源を用い、双方の極性を利用して転写を実行することで、必要とする転写電圧のレンジをそのままにしながら、絶対的な電位を降下させるようにしている。このように、装置の安全性、且つ、装置の小型化を可能にする転写プロセスが利用されている。
また、このところ製品への利用が活発になってきた、中間転写ベルトを用いた画像形成プロセスでは、画像を中間転写ベルトに転写する際に、両方の極性の電圧を発生させる一次転写高圧電源を用いる。この一次転写高圧電源は、中間転写ベルトの電極分離を抑えて転写時に必要な電圧の上昇を防止し、これにより、中間転写ベルトの寿命を増長させるために、転写用の極性とは反対の極性の電圧を発生させるようにしている。
同様に、中間転写ベルト上に転写したトナー画像を、転写紙上に転写するための二次転写高圧電源も、転写紙へ画像を転写するための二次転写電圧に加えて、二次転写電圧とは反対の極性の電圧を発生させるようにしている。これは、二次転写高圧が印加される二次転写ローラに付着した残留トナーを取り除き、転写紙の裏面へのトナー汚れの付着を防止するためである。
図7は、中間転写ベルトを用いた、従来の画像形成装置のエンジン部分の断面図である。
同図に示すように、エンジン部分は、感光ドラム101、一次帯電器102、黒現像器103、複数色を回転切り替えするロータリ現像器104、中間転写ベルト105、一次転写ローラ106、二次転写ローラ107及び、搬送ベルト108を有している。
感光ドラム101が回転を始めると、一次帯電器102に所定の高圧信号が印加されてコロナ放電が開始され、これによって感光ドラム101の表面が一様に帯電される。続いて、一様に帯電された感光ドラム101にレーザ光などを用いて印刷画像に従った書き込み露光が行われる。これにより、感光ドラム101の表面に静電潜像が形成される。この状態で、黒現像器103、もしくは、ロータリ現像器104に所定バイアスを印加すると、上記形成された静電潜像がトナー画像に現像される。続いて、このトナー画像は、一次転写ローラ106に所定の高圧信号を印加することによって生じる転写電流を受けて、中間転写ベルト105に転写される。転写されたトナー画像は、中間転写ベルト105の回転に乗って、二次転写ローラ107地点に到達する。二次転写ローラ107には、所定の高圧信号が印加され、また、トナー画像が通過するタイミングとタイミングを合わせて、転写紙Pが搬送されている。これにより、トナー画像は、中間転写ベルト105から転写紙Pに転写される。更に、トナー画像が転写された転写紙Pは、搬送ベルト108によって不図示の定着器に搬送され、トナー画像が定着されて装置外に排出される。
図8は、従来の画像形成装置に用いられる、双極性の高電圧を発生する高圧電源装置の一例の回路図である。
図示例の高圧電源装置は、定電圧制御時のPWM発生回路201と、定電流制御時のPWM発生回路202と、プラス極性の高圧信号を駆動するプラス側駆動回路203と、マイナス極性の高圧信号を駆動するマイナス側駆動回路204を有している。高圧電源装置は更に、プラス側の駆動信号を増幅するプラス側増幅回路205と、マイナス側の駆動信号を増幅するマイナス側増幅回路206と、プラス側増幅回路205からの高圧交流信号を平滑するプラス側平滑回路207と、マイナス側増幅回路206からの高圧交流信号を平滑するマイナス側平滑回路208とを有している。高圧電源回路は更に、出力電圧を分圧して取り出す電圧検出回路209と、出力電流を電圧値に変換する電流検出回路210とを有している。なお高圧電源にはプロセス負荷Lが接続されている。
まず定電圧制御では、定電圧制御用PWM回路201からPWM信号が出力される。これに応じて、例えばプラス側駆動回路203が動作し、プラス側増幅回路205に交流の電力信号が送信される。以下、プラス側の定電圧制御の動作を例に挙げて説明する。
プラス側増幅回路205は、プラス側駆動回路203から出力された駆動信号を電圧増幅して出力する。プラス側平滑回路207は、この増幅された信号を平滑し、高圧の直流信号を出力する。この直流信号は、電圧検出回路209で検出され、この検出結果がプラス側PWM回路201に帰還されて、プロセス負荷Lへ印加される高圧信号が所定の電圧レベルに制御される。
また、プラス側平滑回路207から出力された高圧信号は、プロセス負荷L、グランド(GND)、電流検出回路210およびマイナス側平滑回路208を通過して帰還する経路を通る。このとき、マイナス側平滑回路208を構成するブリーダ抵抗R−を、前記高圧信号による負荷電流が通過するため、電圧降下が生じる。
従って、図示例の双極性高圧電源装置は、プロセス負荷Lに必要となる電圧レベルに加えて、ブリーダ抵抗R−で生じる電圧降下を補う出力電圧仕様となっている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図9(a)は、プロセス負荷Lの回路構成の一例を示す図である。
同図に示すように、プロセス負荷Lは、一般的に、抵抗R301とコンデンサC301との並列回路で構成されており、それぞれの定数は負荷Lを構成する機構や材料、帯電電位などによって様々に変化する。
特開平6−197535号公報 特開平6−309044号公報 特開平6−318117号公報
しかしながら、上記従来の双極性高圧電源装置では、プロセス負荷の急激な負荷変動が出力信号を変化させ、これが原因となって帯状の画像不良を発生させるという問題があった。また、上記従来の双極性高圧電源装置では、極性の異なる高圧電源を直列につなぐ必要がある。従って、負荷に必要となる高圧信号に対して、高圧電源のブリーダ抵抗による電圧降下分だけ割増した電圧を出力させる必要があり、電力の非効率や装置の大型化、高コスト化などの問題があった。
以下に、画像問題の発生メカニズムを説明する。この問題は、例えば、一次転写高圧電源において、接続される負荷が1000pF前後の大きな容量性負荷を有する状態で、ハーフトーンベタなどのトナー画像が転写領域に進入したときに発生する。このときの負荷は、高抵抗のトナー画像が進入することにより、図9(a)の状態から図9(b)の状態に急激に変化する。このとき、負荷抵抗が増大するため、負荷電流は減少傾向となり、これにより、電圧を発生している側の高圧電源とは反対の極性の高圧電源が有するブリーダ抵抗での電圧降下も下降傾向となる。このとき、電圧を発生している側の高圧電源は、まだ同じ出力電圧を維持しているため、負荷電圧は、前記ブリーダ抵抗での電圧降下が生じる分上昇に転じるはずである。しかし、実際には、前記負荷の有する容量成分によって負荷電流がバイパスされるために(過渡的には負荷の容量成分が持つ周波数特性により負荷が一時的に減少するために)負荷電圧の上昇は発生しない。その結果、前記バイパス効果が減少し、時間遅れをもって前記ブリーダ抵抗での電圧降下が前記負荷電圧として現れる。このとき、時間遅れをもって電圧が上昇しても、前記双極性高圧電源の電圧検出回路によって電圧の上昇は直ちに修正される。しかし、この修正にも制御上の遅れが存在するため、この遅れによって実際の負荷電圧が所定の設定電圧に対して高いレベルとなってしまう。この電圧が、この期間だけ高い転写電流を生じさせる結果、この部分の転写画像は他の部分の転写画像に比べて濃い画像となって現れる。
図10は、上記転写高圧の推移を示す図である。図示例は、高圧信号としてプラス電圧を出力中に負荷抵抗が増大した場合を示している。図中、実線401はプラス側高圧電源の両端電圧信号、実線402bはマイナス高圧電源のブリーダ抵抗両端に発生する電圧信号を示している。また、実線403は負荷容量C301による出力電圧変化の吸収可能量、実線404は、双極性高圧電源自身の出力電圧をそれぞれ示している。
トナー画像の進入によって負荷抵抗が加算されると、これに伴って負荷電流が減少し、マイナス高圧電源のブリーダ抵抗両端の電圧は、破線402aに示すように上昇しようとする。しかし、実際には、これに伴って負荷容量C301のインピーダンスが変化するため、実際の過渡的な負荷抵抗は、急峻には上昇しない。すなわち、実線403に示すように、負荷容量C301が出力電圧の上昇を吸収することとなる。結果として、破線402aに示す上昇電圧を実線403に示す電圧吸収可能量の範囲で吸収する。その後、吸収可能量が減って、上昇電圧が吸収可能量を超えた時点から、マイナスブリーダ抵抗R−の両端電圧は、実線402bの変化を示すようになる。このとき、双極性高圧電源としての出力電圧は上昇し始め、これを検出して制御回路がプラス高圧電源の出力を抑える動作を開始する。従って、その効果が現れ始めるまでの間出力電圧は上昇し、その後所定電圧に収束する動作となる。これを示しているのが、プラス高圧電源の出力両端の電圧信号(実線401)と出力電圧(実線404)である。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、急激な負荷変動に対して出力電圧の高安定化を可能にし、異常画像の発生による画像品質の低下を防止することが可能となる高圧発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、プラス極性の高電圧を発生するプラス高圧発生手段とマイナス極性の高電圧を発生するマイナス高圧発生手段とを直列に接続し、プラスからマイナスの極性に跨る高圧信号を出力する高圧発生装置において、前記プラス高圧発生手段およびマイナス高圧発生手段のうち、少なくとも一方の高圧発生手段が備えた2つの出力端間を所定のタイミングで低インピーダンス化するインピーダンス切り替え手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、接続された負荷の変動に起因する負荷電流の変化に応じて生じる内部電圧ロスの変化を解消するようにしたので、急激な負荷変動に対して出力電圧の高安定化が可能になり、これにより、異常画像の発生による画像品質の低下を防止することが可能になる。また、前記ロスの解消により、電力効率、製造コストおよびサイズの面で最良の高圧発生装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る高圧発生装置の回路図である。
本実施の形態の高圧発生装置は、前記図8の従来の高圧発生装置に対して、インピーダンス切り替え回路1を追加した点のみが異なっているので、図1中、図8と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施の形態では、プラス出力の安定性を向上することを目的として、マイナス高圧電源のブリーダ抵抗R−の両端にインピーダンス切り替え回路1を接続する場合を示している。尚、この高圧発生装置は制御部100により制御され、I−CONT,V−CONT,I−EN,V−ENの各信号は制御部100から出力される。
以下、以上のように構成された高圧発生装置の動作を説明する。
まず、制御部100によってプラス出力が選択されると、インピーダンス切り替え回路1は、作動状態に設定され、マイナス側ブリーダ抵抗R−の両端に低インピーダンス回路として並列接続される。これにより、マイナス側高圧電源の出力端が低インピーダンスになる。この状態で双極性の高圧が発生され、プロセス負荷Lに所定の電圧が印加された後に、前述したハーフトーンベタのトナー画像が進入するなどの負荷変動(増大)が生じると、負荷電流は減少方向に変化しようと動作する。この変化は、前述のように、低インピーダンス化されたマイナス側高圧電源の出力端の電圧を上昇(マイナス出力を“0”方向に上昇)させようとする。しかし、インピーダンスが極小に設定されているため、実際の電圧上昇は現れない。したがって、本実施の形態の高圧発生装置からの出力電圧は、負荷変動の前後で変わることなく、一定の電圧レベルを保持することとなる。
図2は、インピーダンス切り替え回路1の回路構成の一例を示す図である。
図示例のインピーダンス切り替え回路1は、電流検出回路209等への影響を排除するために、フローティングでオン/オフ動作する高圧スイッチを備えている。
図2に示すように、インピーダンス切り替え回路1は、フローティング電源を構成する。インピーダンス切り替え回路1は、交流の駆動信号を生成する交流信号発生器11と、交流信号発生器11によって生成された交流信号をフローティング状態で伝達するコンデンサC11およびC12を有している。インピーダンス切り替え回路1は更に、コンデンサC11およびC12を介して伝達された交流信号を平滑して直流電圧を生成する平滑回路12を有している。インピーダンス切り替え回路1は更に、平滑回路12によって生成された直流電圧がベース−エミッタ間に入力され、スイッチ手段として用いられる高圧トランジスタTr11と、トランジスタTr11のコレクタ電流を制限する抵抗R11を有している。
このインピーダンス切り替え回路1の構成によれば、外部操作によって交流信号発生器11を動作させることで、平滑回路12を通して高圧トランジスタTr11のベース−エミッタ間に直流電圧が印加され、これによって高圧トランジスタTr11がオンする。したがって、端子A−B間を抵抗R11を介して低インピーダンス化することができる。
図3は、インピーダンス切り替え回路1とは回路構成の異なるインピーダンス切り替え回路1′の回路構成の一例を示す図である。
インピーダンス切り替え回路1′は、インピーダンス切り替え回路1の高圧トランジスタTr11に耐圧不足が生じた場合に、耐圧を稼ぐようにしたものである。インピーダンス切り替え回路1′は、インピーダンス切り替え回路1の回路構成に、インピーダンス切り替え回路1と同様の回路を直列に接続し、端子A−C間の電圧を2つの回路で分圧して制御できるように構成したものである。すなわち、交流信号発生器13と、交流信号伝達用コンデンサC13およびC14と、平滑回路14と、高圧トランジスタTr12と、コレクタ抵抗R12とからなる回路は、インピーダンス切り替え回路1と同様に構成される。更に、高圧トランジスタTr12のエミッタ端子が、インピーダンス切り替え回路1の出力端子Bに接続される。ここで、新たに追加した側の回路では、交流信号発生器13の交流信号を、コンデンサC13およびC14を介して平滑回路14に伝達することで、平滑回路14から直流電圧が発生される。この直流電圧は、新たに追加したトランジスタTr13のコレクタ端子に印加される。これにより、ベース電流を増幅したエミッタ電流が発生する。このように、トランジスタTr13は、エミッタフォロアで動作し、そのエミッタ電流は、高圧トランジスタTr12のベース電流となって、高圧トランジスタTr12を制御する。
ところで、トランジスタTr13のベース端子は、出力端子A−C間の電圧を分圧するために設けられた抵抗R13およびR14の分圧点に接続される。トランジスタTr13は、微少なベース電流を受け取って、高圧トランジスタTr12のエミッタ端子の電圧が、前記分圧点の電圧からトランジスタTr13のVbeと高圧トランジスタTr12のVbeとを差し引いた電圧となるように制御する。
このインピーダンス切り替え回路1′の構成によれば、外部操作によって高圧トランジスタTr11がオンされたときには、抵抗R14の端子間電圧は、トランジスタTr12のVbeとトランジスタTr13のVbeの和にほぼ等しくなる。ここで、端子A−C間の電圧が比較的高かった場合には、トランジスタTr13のベース電流は増大し、これを増幅してトランジスタTr12のベース電流も大きな値となる。従って、トランジスタTr12もオン状態となり、端子A−C間は、抵抗R11およびR12によってショート状態となる。一方、トランジスタTr11がオフされた場合には、端子A−C間の電位は、抵抗R13およびR14のそれぞれの分圧比で決まる。例えば、R13=R14に設定した場合には、中間電位となる。従って、この中間電位から、トランジスタTr12およびTr13の各Vbeを差し引いた電圧が、トランジスタTr11のVceとなり、端子A−C間の電圧が十分高いときには、(Vbeが十分小さいので)端子A−C間の電圧のほぼ半分に設定されることになる。また、トランジスタTr12のVceは、抵抗R13に掛かる電位であり、これも端子A−C間の電圧のほぼ中間電位となる。
このように、インピーダンス切り替え回路1′の構成では、端子間電圧の分圧抵抗とエミッタフォロア用トランジスタとを含むフローティング高圧トランジスタ回路を直列に接続する。これによって、インピーダンス切り替え回路の耐圧を必要スペックに応じて任意に設計することが可能であり、本発明の実用の可能性を大幅に高めることができる。
図4は、本実施の形態における一次転写高圧の制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、インピーダンス切り替え回路としては、図2の回路を採用するが、これは便宜的にそうしたに過ぎず、図3の回路を採用してもよい。
同図において、まず、ステップS1では、印刷が開始されるまで待機し、印刷が開始されると、ステップS2に進む。ステップS2では、制御部100はインピーダンス切り替え回路1を作動させ、反対極性の高圧電源出力部のインピーダンスを低下させる。
続くステップS3では、制御部100は一次転写高圧として、例えば正極性の高圧信号を出力させ、転写プロセスの完了を待って、ステップS4に進む。ステップS4では、制御部100は一次転写高圧を停止させる。そして、ステップS5では、逆極性である、例えば負極性の出力の開始タイミングまで待機し、開始タイミングになると、ステップS6に進む。ステップS6では、負出力開始に備えて、制御部100はインピーダンス切り替え回路1を停止させることにより、負極性の高圧電源出力の端子間インピーダンスを高い状態に保持する。
続くステップS7では、制御部100は逆極性である、負電圧を発生させ、該プロセスの終了を待って、ステップS8で、逆極性(負電圧)の発生を停止する。
更に、ステップS9では、今回の印刷プロセスが最終プリントであったか否かを判断し、最終プリントでなかった場合には、前記ステップS2に戻って、次の印刷プロセスを開始し、最終プリントであった場合には、本制御処理を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る高圧発生装置について説明する。
図5は、本実施の形態の高圧発生装置の回路図である。
同図に示すように、本実施の形態の高圧発生装置は、上記第1の実施の形態の高圧発生装置に対して、プラスおよびマイナスの両方の高圧電源の出力端にインピーダンス切り替え回路を設けた点が異なっている。本実施の形態の高圧発生装置の構成によれば、出力中の高圧電源とは極性の異なる高圧電源出力部に接続されたインピーダンス切り替え回路が作動するように制御され、これによって、各高圧電源は相手側高圧電源のブリーダ抵抗による電圧降下の影響が解消されるため、双極性高圧電源としての出力仕様に準じた高圧発生能力を備えていれば良く、出力に直接関与できない電力を無駄に消費することを回避することができる。
図6は、本実施の形態における一次転写高圧の制御処理の手順を示すフローチャートである。
同図において、まず、ステップS11では、印刷が開始されるまで待機し、印刷が開始されると、ステップS12に進む。ステップS12では、制御部100は、逆極性(例えば、負極性)の高圧電源出力部に接続されたインピーダンス切り替え回路1を作動させ、出力部のインピーダンスを低下させる。
続くステップS13では、制御部100は一次転写高圧として、例えば正極性の高圧信号を出力させ、転写プロセスの完了を待って、ステップS14に進む。ステップS14では、一次転写高圧を停止させる。そして、ステップS15では、逆極性である、負極性の出力の開始タイミングまで待機し、開始タイミングになると、ステップS16に進む。ステップS16では、負出力開始に備えて、制御部100はまず、作動させていた逆極性(負極性)側のインピーダンス切り替え回路1を停止させる。続いて、ステップS17では、転写出力側(正側)高圧電源出力部のインピーダンス切り替え回路2を作動させることにより、負極性の高圧電源出力の端子間インピーダンスを高い状態に、正極性の高圧電源出力の端子間インピーダンスを低い状態に保持する。
続くステップS18では、制御部100は逆極性である、負電圧を発生させ、該逆電圧プロセスの終了を待って、ステップS19で、逆極性(負電圧)の発生を停止する。
更に、ステップS20では、制御部100は転写出力側(正側)高圧電源出力部のインピーダンス切り替え回路2を停止させて、次回の高圧発生に備える。
そして、ステップS21では、今回の印刷プロセスが最終プリントであったか否かを判断し、最終プリントでなかった場合には、前記ステップS12に戻って、次の印刷プロセスを開始し、最終プリントであった場合には、本制御処理を終了する。
このように、本実施の形態では、双極性の高圧信号の出力が可能な高圧発生装置を、プラス極性の高圧電源とマイナス極性の高圧電源を直列に接続して構成し、出力する極性とは異なる極性を発生する高圧電源の出力端を低インピーダンスでショート状態にするインピーダンス切り替え回路を設けるようにした。従って、負荷の急激な増加または減少によって発生する負荷電流の変化に対して、出力電圧を発生していない側の高圧電源の持つブリーダ抵抗での電圧降下の影響を排除でき、安定した出力電圧の制御を実現することができる。また、本発明を電子写真装置の転写工程に用いることによって、トナー画像の進入等による急激な負荷変動に対しても安定した高圧出力を得ることができる。即ち、帯状の濃淡画像の発生といった異常画像による画像品質の低下を防止することができる。また、高圧出力中は、停止中の高圧電源のブリーダ抵抗は低インピーダンスにショートされているので、この部分での電圧ロスを殆どなくすことができる。従って、出力を発生するプラス、マイナスそれぞれの高圧電源としては、前記ロスの発生を見込んだ電源設計を施す必要がなく、電力的に、コスト的に、更には、スペース的に最適な双極性出力の高圧発生装置を実現することができる。
なお、上記各実施の形態では、インピーダンスの切り替え手段として、高圧トランジスタを用いた回路を例に挙げて説明したが、機械的なスイッチ手段や高圧リレー等を使用するようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る高圧発生装置の回路図である。 インピーダンス切り替え回路の回路構成の一例を示す図である。 図2のインピーダンス切り替え回路とは回路構成の異なるインピーダンス切り替え回路の回路構成の一例を示す図である。 図1の画像形成装置が実行する、一次転写高圧の制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る高圧発生装置の回路図である。 図5の画像形成装置が実行する、一次転写高圧の制御処理の手順を示すフローチャートである。 中間転写ベルトを用いた、従来の画像形成装置のエンジン部分の断面図である。 従来の画像形成装置に用いられる、双極性の高電圧を発生する高圧電源装置の一例の回路図である。 図8中のプロセス負荷の回路構成の一例を示す図である。 従来の画像形成装置が発生する転写高圧の推移を示す図である。
符号の説明
1,1′,2…インピーダンス切り替え回路

Claims (4)

  1. プラス極性の高電圧を発生するプラス高圧発生手段とマイナス極性の高電圧を発生するマイナス高圧発生手段とを直列に接続し、プラスからマイナスの極性に跨る高圧信号を出力する高圧発生装置において、
    前記プラス高圧発生手段およびマイナス高圧発生手段のうち、少なくとも一方の高圧発生手段が備えた2つの出力端間を所定のタイミングで低インピーダンス化するインピーダンス切り替え手段を有することを特徴とする高圧発生装置。
  2. 前記インピーダンス切り替え手段は、少なくとも、低インピーダンス化の対象とする高圧発生手段と異なる方の高圧発生手段が高圧出力を発生している間、低インピーダンス化を実行することを特徴とする請求項1に記載の高圧発生装置。
  3. 前記インピーダンス切り替え手段は、低インピーダンス化の対象とする高圧発生手段が高圧出力を発生している間、低インピーダンス化を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の高圧発生装置。
  4. 前記インピーダンス切り替え手段は、前記プラス高圧発生手段の有する2つの出力端間を低インピーダンス化する第1のインピーダンス切り替え手段と、前記マイナス高圧発生手段の有する2つの出力端間を低インピーダンス化する第2のインピーダンス切り替え手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の高圧発生装置。
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