JP2007259794A - 鳥獣防除装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハトやサル等の接近を抑止できる鳥獣防除装置を提供する。
【解決手段】 レンチキュラーレンズ2の表示部3は、オオタカが首を振る過程と背景を複数に分けて撮影した写真画像をコマ3a〜3eに別々に印刷し、これを短冊状に切断してレンチキュラーレンズ2の小レンズ2aのピッチに合わせて交互に配置して合成する。これにより、表示部3をレンチキュラーレンズ2に透過した見た場合、視線角度の変化によってコマ送りされるように変化して見える。この鳥獣防除装置1を例えば住宅のベランダに設置すると、飛来したハトが接近して鳥獣防除装置1を見た場合、視線角度の変化によってオオタカが自分に向かって振り向いたかのように見え、ハトは驚いてベランダに近寄り難くなり、ベランダに設置している空調機の室外機や洗濯物等に対する糞害が低減される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、鳥獣害を低減する技術に関する。
従来、住宅や駅等においてハト等による鳥害が問題となっており、対応に苦慮している。鳥害としては糞による建物の汚損、羽毛の飛散、悪臭等があげられる。また、場所によってはサル等の獣による農作物の荒らしや民家への侵入の被害も起きている。対応策としては、音・光を発生する装置で威嚇する方法、目玉・カラスを模した器具を取り付けて威嚇する方法、薬品・粘着剤等を塗布して忌避させる方法、ネットを張設して進入を防止する方法などがある。
しかしながら、音・光を発生する装置や目玉・カラスを模した器具は時間の経過とともに鳥や獣が慣れて効果に持続性がない。特に音・光を発生する装置は電源等を必要とし、大音量を発生するものは鳥や獣だけでなく周辺や人に影響を及ぼす。薬品・粘着剤はコストがかかり、鳥や獣自身を傷めることがある。ネットは確実であるが、景観に劣るとともに設置場所が住宅のベランダの場合は布団の干し場所が確保できなくなる等の制限がある。
一方、レンチキュラーレンズを用いた広告表示具が特許文献1で開示されている。レンチキュラーレンズは、左右の目に別々の像を映し出して視差を生じさせる特性と見える範囲を限定させる特性を利用することで立体的又は視線角度の違いによって表示が変化するように見せることができるというものである。本発明はこのレンチキュラーレンズの技術を鳥や獣の接近を抑止する用途に応用しようとしたものである。
実用新案登録第3103972号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、鳥や獣の接近を抑止できる鳥獣防除装置を提供することにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) レンチキュラーレンズを介して表示部の画像を動くように見せる装置であって、前記表示部の画像が、鳥や獣が忌避する動物の動く過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したもので、鳥や獣がレンチキュラーレンズを介して表示部を見た場合に視線角度の変化によって表示部の動物が動いているように見せて鳥や獣の接近を抑止できるようにしたことを特徴とする、鳥獣防除装置
2) 鳥や獣が忌避する動物が天敵の動物である、前記1)記載の鳥獣防除装置
3) 表示部の画像が、天敵が首を振る過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、前記2)記載の鳥獣防除装置
4) 表示部の画像が、天敵が羽根を羽ばたかせる過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、前記2)記載の鳥獣防除装置
5) 表示部の画像が、天敵がクチバシを開く過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、前記2)記載の鳥獣防除装置
6) 表示部を床又は壁にバネを介して設置し、外部からの作用で表示部が揺動できるようにした、前記1)〜5)いずれか記載の鳥獣防除装置
7) 表示部をレンチキュラーレンズの小レンズの方向と直交する方向に揺動させる駆動装置を設けた、前記6)記載の鳥獣防除装置
にある。
本発明によれば、鳥や獣の接近を抑止しようとする箇所に設置することで、鳥や獣がレンチキュラーレンズを透過して表示部を見た場合に表示されている動物を立体的且つ鳥や獣の視線角度の変化によって動いているように見せて鳥や獣の接近が抑止され、糞害等の被害を低減できる。また、装置は音や光を発生しないから周辺や人に影響を及ぼすことがなく、電源等も不要である。また、装置は直接触れても鳥や獣を傷つけることがなく、比較的安価なコストで製作できる。また、装置は小型で設置場所を選ばず、人の出入りを制限することもない。
本発明では、鳥や獣の接近を検知できるセンサーと表示部の動物の泣き声等を再生できる再生装置を取り付け、鳥や獣の忌避効果をより高めてもよい。また、表示部の動物の目の部分を夜光塗料や蛍光塗料で表示したり発光装置で発光させるようにしてもよい。レンチキュラーレンズの小レンズの方向は、横方向や縦方向など設置する場所・高さ・角度、対象とする鳥獣に応じて任意に選ばれる。また、鳥獣防除装置は微風でも容易に動くようにバネを介して設置したり若干撓むような軟質の材料で構成し、鳥獣が静止している場合でも忌避効果を発揮できるようにしてもよい。忌避する鳥がハトの場合は天敵であるオオタカの画像が用いられ、忌避する獣がサルの場合は天敵であるイヌの画像が用いられる。以下、本発明の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1〜3に示す実施例1は、オオタカが首を振る過程を複数のコマに分けて撮影した表示部を有する鳥獣防除装置の例である。図1は実施例1の鳥獣防除装置の正面図、図2は実施例1の表示部を構成するためのコマの説明図、図3は実施例1の表示部の見え方を示す説明図である。図中、1は鳥獣防除装置、2はレンチキュラーレンズ、2aは小レンズ、3は表示部、3a〜3eはコマ、4は視線である。
実施例1の鳥獣防除装置1は、断面かまぼこ状の多数の小レンズ2aで構成されたレンチキュラーレンズ2の背面部にハトの天敵であるオオタカが首を振るように見せる表示部3を取り付けている。表示部3は、図2に示すようにオオタカが首を振る過程と背景を複数に分けて撮影した写真画像をコマ3a〜3eに別々に印刷し、これを短冊状に切断してレンチキュラーレンズ2の小レンズ2aのピッチに合わせて交互に配置して合成している。コマ3dは岩、コマ3eは背景(空)を示している。
これにより、表示部3をレンチキュラーレンズ2に透過した見た場合、図3に示すようにオオタカが背景から浮いて立体的に見えるとともに、視線4の角度の変化によってオオタカの首の動きがコマ送りされるように変化して見える。なお、図3は分かり易くするために視線4の角度をやや誇張させて図示している。実際はわずかな角度の違いで首振りの動きが変化し、しかも変化が連続する。
この鳥獣防除装置1を例えば住宅のベランダに設置しておくと、飛来したハトが接近して鳥獣防除装置1を見た場合、視線4の角度の変化によってオオタカが自分に向かって振り向いたかのように見え、ハトは驚いてベランダに近寄り難くなり、ベランダに設置している空調機の室外機や洗濯物等に対する糞害が低減される。
図4,5に示す実施例2は、オオタカが羽根を羽ばたかせる過程を複数のコマに分けて撮影した表示部を有する鳥獣防除装置の例である。図4は実施例2の表示部を構成するためのコマの説明図、図5は実施例2の表示部の見え方を示す説明図である。
実施例2の鳥獣防除装置1は、断面かまぼこ状の多数の小レンズ2aで構成されたレンチキュラーレンズ2の背面部にハトの天敵であるオオタカが羽根を羽ばたかせるように見せる表示部3を取り付けている。表示部3は、図4に示すようにオオタカが羽根を羽ばたかせる過程と背景を複数に分けて撮影した写真画像をコマ3a〜3eに別々に印刷し、これを短冊状に切断してレンチキュラーレンズ2の小レンズ2aのピッチに合わせて交互に配置して合成している。コマ3dは岩、コマ3eは背景(空)を示している。
これにより、表示部3をレンチキュラーレンズ2に透過した見た場合、図5に示すようにオオタカが背景から浮いて立体的に見えるとともに、視線4の角度の変化によってオオタカの羽根の動きがコマ送りされるように変化して見える。なお、図5は分かり易くするために視線4の角度をやや誇張させて図示している。実際はわずかな角度の違いで羽ばたきの動きが変化し、しかも変化が連続する。
この鳥獣防除装置1を例えば駅のホームの天井裏に設置しておくと、飛来したハトが接近して鳥獣防除装置1を見た場合、視線4の角度の変化によってオオタカが自分に向かって羽根を羽ばたいて威嚇しているかのように見え、ハトは驚いて駅のホームに近寄り難くなり、天井裏での巣作り等による糞害が低減される。その他、符号、構成、作用効果は実施例1と同じである。
図6,7に示す実施例3は、オオタカがクチバシを開く過程を複数のコマに分けて撮影した表示部を有する鳥獣防除装置の例である。図6は実施例3の表示部を構成するためのコマの説明図、図7は実施例3の表示部の見え方を示す説明図である。
実施例3の鳥獣防除装置1は、断面かまぼこ状の多数の小レンズ2aで構成されたレンチキュラーレンズ2の背面部にハトの天敵であるオオタカがクチバシを開くように見せる表示部3を取り付けている。表示部3は、図6に示すようにオオタカがクチバシを開く過程と背景を複数に分けて撮影した写真画像をコマ3a〜3eに別々に印刷し、これを短冊状に切断してレンチキュラーレンズ2の小レンズ2aのピッチに合わせて交互に配置して合成している。コマ3dは岩、コマ3eは背景(空)を示している。
これにより、表示部3をレンチキュラーレンズ2に透過した見た場合、図7に示すようにオオタカが背景から浮いて立体的に見えるとともに、視線4の角度の変化によってオオタカのクチバシの動きがコマ送りされるように変化して見える。なお、図7は分かり易くするために視線4の角度をやや誇張させて図示している。実際はわずかな角度の違いでクチバシの動きが変化し、しかも変化が連続する。
この鳥獣防除装置1を例えば公園のベンチ又はその付近に設置しておくと、飛来したハトが接近して鳥獣防除装置1を見た場合、視線4の角度の変化によってオオタカが自分に向かってクチバシを開いて威嚇しているかのように見え、ハトは驚いてベンチに近寄り難くなり、ベンチに対する糞害が低減される。その他、符号、構成、作用効果は実施例1と同じである。
図8に示すのは、実施例1の鳥獣防除装置の他の例である。図8は実施例1の他の例の鳥獣防除装置の側面図である。図中、5はバネ、6は取付板、7はクランク、8は減速機付きモータ、9は壁、10は床である。
図8(a)に示すのは、表示部3の背面を壁9にバネ5と取付板6で揺動可能に取り付けている。図8(b)に示すのは、表示部3の下部をバネ5で床10に揺動可能に取り付け、しかも表示部3を減速機付きモータ8によるクランク7の動作で揺動させるようにしている。レンチキュラーレンズ2は小レンズ2aの方向がいずれも揺動の方向と直交する横方向となるように配置している。
これらの鳥獣防除装置1は、鳥獣が静止している場合でも表示部3の揺動で鳥獣の視線4の角度を相対的に変化させることで表示部3の画像を動くように見せることができ、忌避効果をより発揮させることができる。その他、符号、構成、作用効果は実施例1と同じである。
本発明の鳥獣防除装置は、住宅・駅・バス停・公園等に設置して利用される。
実施例1の鳥獣防除装置の正面図である。 実施例1の表示部を構成するためのコマの説明図である。 実施例1の表示部の見え方を示す説明図である。 実施例2の表示部を構成するためのコマの説明図である。 実施例2の表示部の見え方を示す説明図である。 実施例3の表示部を構成するためのコマの説明図である。 実施例3の表示部の見え方を示す説明図である。 実施例1の他の例の鳥獣防除装置の側面図である。
符号の説明
1 鳥獣防除装置
2 レンチキュラーレンズ
2a 小レンズ
3 表示部
3a〜3e コマ
4 視線
5 バネ
6 取付板
7 クランク
8 減速機付きモータ
9 壁
10 床

Claims (7)

  1. レンチキュラーレンズを介して表示部の画像を動くように見せる装置であって、前記表示部の画像が、鳥や獣が忌避する動物の動く過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したもので、鳥や獣がレンチキュラーレンズを介して表示部を見た場合に視線角度の変化によって表示部の動物が動いているように見せて鳥や獣の接近を抑止できるようにしたことを特徴とする、鳥獣防除装置。
  2. 鳥や獣が忌避する動物が天敵の動物である、請求項1記載の鳥獣防除装置。
  3. 表示部の画像が、天敵が首を振る過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、請求項2記載の鳥獣防除装置。
  4. 表示部の画像が、天敵が羽根を羽ばたかせる過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、請求項2記載の鳥獣防除装置。
  5. 表示部の画像が、天敵がクチバシを開く過程を複数のコマに分けて撮影又は描画し、各コマを短冊状に切断してレンチキュラーレンズを構成する小レンズのピッチに合わせて交互に配置して合成したものである、請求項2記載の鳥獣防除装置。
  6. 表示部を床又は壁にバネを介して設置し、外部からの作用で表示部が揺動できるようにした、請求項1〜5いずれか記載の鳥獣防除装置。
  7. 表示部をレンチキュラーレンズの小レンズの方向と直交する方向に揺動させる駆動装置を設けた、請求項6記載の鳥獣防除装置。
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