JP2007267657A - 走行車両 - Google Patents

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Tomoo Kiyokawa
智男 清川
Mitsuhiko Ikeda
光彦 池田
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Abstract

【課題】走行車両の後方に作業機を昇降自在に連結するリンク機構の取付部を含めて左右とも共用できるの後車軸ケースを備えた走行車両を提供すること。
【解決手段】後車軸ケース32では後車軸31の取付部27と後輪軸33の取付部26とロアリンク18の回動支点となるピン19の取付部が同一直線L上に配置し、前記後車軸31と後輪軸33とを結ぶ直線Lの対称位置にブレーキ装置37のブレーキ軸44のハブ加工部36aを設けているので、同一形状の後車軸ケース32を左右で共用でき、部品点数が少なくなって生産効率を良好にできる。
【選択図】図3

Description

本発明は、トラクタをはじめとする作業車両に関し、特に後車軸ケースの部品の共用化を図った後車軸ケースを備えた作業車両に関するものである
トラクタなどの作業車両は、エンジンの動力をHST又はトランスミッションケース内に内装される噛合式変速装置で変速して、該変速装置で変速された動力を差動装置のデフギヤから左右の後輪軸に伝達して後輪を駆動する動力伝動系を備えている。
また、車両進行方向に向かってトランスミッションケースの左右両側には後輪軸を支持する後車軸ケースを装着し、左右の後車軸ケース内にはそれぞれブレーキ装置を設けており、左右の後輪軸は別々に制動できるように構成されている。
また、前記デフギヤにデフロック装置を設け、デフギヤの差動機能を一時的に停止可能にしてある。
特許第3069227号公報 特開2000−264085号公報
前記特許文献1には差動装置を装着したトランスミッションケースの後端部分とブレーキ装置を内装した減速ケースとをそれぞれ鋳造品として成形し、それを連結することで後車軸ケースを構成している。この特許文献1記載の発明では車両進行方向に向かって左右の後輪軸ごとに後車軸ケースを鋳造する必要がある。
一方、前記特許文献2記載の発明は差動装置とブレーキ装置を内装した後車軸ケースを左右ミラー対象的に同一形状として鋳造することで、製造コストを下げることができるというものである。
特許文献2記載の発明では後車軸ケースの製造コストを下げることができる利点はあるが、走行車両の後方に作業機を昇降自在に連結するリンク機構の取付部については何ら触れて無く、左右のリンク機構の取付部はそれぞれ別途加工する必要がある。
本発明の課題は、走行車両の後方に作業機を昇降自在に連結するリンク機構の取付部を含めて左右とも共用できる後車軸ケースを備えた走行車両を提供することである。
請求項1記載の発明は、エンジン(11)の動力により後輪(14)又は後輪(14)と前輪(15)を駆動させる走行車両において、後輪(14)又は後輪(14)と前輪(15)を駆動させるためにエンジン動力を変速するための変速装置(56〜58)と、該変速装置(56〜58)からの駆動力が伝達され、走行車両の進行方向に向かって左右に設けた一対の後車軸(31)を有する差動装置(30)と、該差動装置(30)の一対の後車軸(31)からの出力が伝達される左右一対の後輪軸(33)を有する一対の後車軸ケース(32)と、走行車両の後方で作業機を昇降自在に連結するロアリンク(18)を含むリンク機構(12,18,20など)を備え、前記後車軸ケース(32)における前記後車軸(31)の取付部(27)と該後車軸(31)からの出力が伝達される左右一対の後輪軸(33)の取付部(26)と前記後車軸ケース(32)の端部に回動自在に設けられるロアリンク(18)の取付部(ピン19位置)とが一直線(L)上に設けられる走行車両である。
請求項2記載の発明は、後車軸ケース(32)の後輪軸(33)の取付部(26)の近傍部位に設けた3面の台座部(22a,22b,22c)を、その中の一の台座部(22a)が前記一直線(L)と直交するように形成すると共に、残る2つの台座部(22b,22c)が上記一直線(L)に対して線対称となるように形成し、ロプス取付フレーム(29)の支柱基台(23)を側面視L字型に形成して前記台座部(22a,22b)と共に装着する構成とした作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、走行車両の後方に作業機を昇降自在に連結するリンク機構(12,18,20など)のロアリンク(18)の取付部(ピン19位置)を含めて左右とも共用できる後車軸ケース(32)を用いるので製造コストを節減できる。
請求項2記載の発明によれば、L型支柱基台(23)を後車軸ケース(32)に装着するときは3面ある台座部(22a,22b,22c)のうち2面の台座部(22a,22b)を利用して装着するものであるから、後車軸ケース(32)が左右いずれの側にあってもL型支柱基台(23)を装着でき、このようにロプス取付フレーム(29)の取付座面部を備えながら、請求項1と同様に後車軸ケース(32)を共用化でき、製造コストを節減できる。
本発明の実施例を図面とともに説明する。
図1は作業車両の一例として小型のトラクタ10の左側面図を示し、図2には後車軸ケース内のギヤ機構図を示す。エンジン11の動力は駆動伝達軸(図示せず)を経てミッションケース13へ伝達され、該ミッションケース13内の変速装置を経て後輪14,14の二輪或いは後輪14,14と前輪15,15の四輪が駆動される。前記ミッションケース13の上面に作業機昇降用の油圧シリンダ16を設け、該油圧シリンダ16の上方に運転席17を設ける。なお、本明細書ではトラクタ10の前進方向に向かって左、右方向をそれぞれ左、右といい、前進側を前、後進側を後ということにする。
ミッションケース13の後面の左右位置にブラケット21を突設し、このブラケット21にトップリンク12を連結し、該トップリンク12と下部側左右一対のロアリンク18とで3点リンク機構を構成し、前記油圧シリンダ16によって上下回動する左右リフトアーム20と前記ロアリンク18とをリフトロッド24で連結し、ロータリ等の作業機(図示せず)を昇降可能に連結している。
ここで、図2に示すように、ミッションケース13内にはデフギヤ30を設け、このデフギヤ30から左右に駆動力を伝える後車軸31L,31Rを配置するとともに、ミッションケース13の左右両側に前記後車軸31L,31Rの端部を支持する後車軸ケース32L,32Rを装着する。後車軸31L,31Rは支持部45L,45Rで後車軸ケース32L,32Rに回動自在に支持されている。また、左右の後車軸31L,31Rと平行に後輪軸33L,33Rを設け、該後輪軸33L,33Rは支持部45aL,45aRで後車軸ケース32L,32Rに回動自在に支持されている。
そして、後車軸31L,31Rに設けられたアクスルギヤ34L,34Rと後輪軸33L,33Rに設けられたホイールギヤ35L,35Rの噛合により前記後車軸31L,31Rの回転を減速して後輪軸33L,33Rへ伝達する。更に、該後輪軸33L,33Rを後車軸ケース32L,32Rの左右外側へ突出させ、その先端部に後輪用のホイールディスク36L,36R(36Rは図示せず)を取り付ける。
前記後車軸ケース32L,32R内には、左右の後車軸31L,31Rにそれぞれブレーキ装置37L,37Rが装着してあり、運転席17からのブレーキペダル49などの操作によりリンク46又はワイヤ等を介してブレーキアーム38L,38Rを回動させ、該ブレーキアーム38L,38Rの回動により、ブレーキアーム38L,38Rに固定したブレーキ軸44L,44Rを回動させ、図示しないカム溝に嵌合するボールとの位置ずれでディスク47が後車軸31方向に変位し、ブレーキ装置37L,37Rのブレーキ板を押圧することにより、左右の後車軸31L,31Rの回転を別々に制動できるように形成されている。
該ブレーキ装置37L,37Rが収納されている空間部には、ブレーキ板の半径方向外側位置に放射状のオイル溝39,39…が後車軸31L,31Rの軸方向に設けられており、ブレーキ作動時にブレーキ板に摺動抵抗を与えるオイルを該オイル溝39,39…にて逃がすとともに、ブレーキ非作動時に於けるオイルの流動をよくして潤滑効果を向上させる。
また、何れか一方の後車軸、例えば右の後車軸31Rにデフロック装置40を設けている。デフロック装置40はデフロックアーム41を固着したアーム軸41aとシフタ42とデフキャリア43とからなり、運転席17からのロック操作をリンク又はワイヤ等を介してデフロックアーム41へ伝達し、該デフロックアーム41が回動してシフタ42がデフキャリア43と噛み合うことにより、デフギヤ30の差動機能を一時的に停止できるように形成されている。
また、後車軸ケース32L,32Rの裏面にブレーキ作動用スチールボールの取付凹部52(図2には左右それぞれ1個のみ示す。)を円周上に等間隔で3個ずつ設けてある。通常は、荷重を平均的に伝えるためにブレーキ作動用スチールボールは3等分〜6等分と等間隔で配置される。
また、後車軸ケース32L,32Rの後部にロアリンク18L,18Rの取付部が設けられ、ロアリンク18L,18Rの回動支点となるピン19L,19Rによりロアリンク18,18Rをミッションケース13に回動自在に取り付けている。
即ち、図3の本実施例の後車軸ケース32L,32Rの右側面図に示すように、後車軸31Rの取付部27Rと後輪軸33Rの取付部26Rとロアリンク18Rの回動支点となるピン19Rの取付部とが同一直線L上に配置されている。
また、前記後車軸31L,31Rと後輪軸33L,33Rとを結ぶ直線Lの対称位置にブレーキ装置37L,37Rのブレーキ軸44L,44Rのハブ加工部36aL,36aRを設けている。
更に、前記直線L上には、デフロック用アーム軸41aのハブ加工部41bを設けている。
上記構成からなる後車軸ケース32L,32Rを車体に取り付けた状態で左右それぞれ上方に位置するブレーキ軸44L,44Rのハブ加工部36aL,36aRに穴を開けて、この穴部分にブレーキ軸44L,44Rを挿入して取り付け、後車軸ケース32L,32R外側に突出するブレーキ軸44L,44Rにブレーキアーム38L,38Rを取り付けることで同一形状の後車軸ケース32L,32Rを左右で共用できる。
従って、後車軸ケース32L,32Rの形状を左右で同一にすることができ、部品点数が少なくなって生産効率を良好にできる。
なお、デフロック装置40は、図例のように左右一方側の後車軸31Rに構成するものであり、該当する側のハブ加工部41bに穴を開けて、アーム軸41aを挿入して取付ける。
また、ロプス取付フレーム29L,29RのL字型支柱基台23L,23Rを後車軸ケース32L,32Rの後輪軸33L,33R支持部の外周近傍部位に形成する3面の台座部22a,22b,22cを利用して取り付ける構成である。即ち、このうち台座部22aは、前記直線Lと交差しながら座面が該直線Lと直交するよう形成され、他の台座部22b及び22cは、上記直線Lに対して線対称に形成されている。そして図3の例のように右側の後車軸ケース32Rにおいて、L字型支柱基台23Rは台座部22a及び22bに接合させて固定ボルトによって装着できる。なお、図示しない反対左側の後車軸ケース32Lにおいては、同じ形態のL字型支柱基台23Lが、後輪軸33L支持部の外周近傍部位に形成する3面の台座部22a,22b,22cを利用して取り付ける構成である。
前記のように台座部22a,22b,22cを形成することによって、後車軸ケースが左右いずれに選択されても左右同じ形態のL字型支柱基台23L,23Rを該台座部22a,22b,22cの2つを利用して装着でき、後車軸ケースの左右選択配置を制限しないため、この場合も部品点数が少なくなって生産効率を良好にできる。
また、上記3面の台座部22a,22b,22cのうちL字型支柱基台23L,23Rの取付けに用いる台座部22b以外で下方向に向く台座部22a又は22cは、ロアリンク18L,18Rの内方移動を規制するチェックチェン25L,25Rの端部を連結すべく、ブラケット28L,28Rをボルト止めできる構成である。
したがって、後車軸ケース32L,32Rの製作にあたっては、これら3面の台座部22a,22b,22cを同時に形成しておくのである。
また、図4(図4(a)は平面図、図4(b)は側面図、図4(c)は図4(b)のA−A線切断面図)にミッションケース13の側面に鋳抜きの潤滑油の油路50を設け、該油路50がクラッチハウジング48まで後車軸ケース32から貫通するようにし、さらに油路50を後車軸ケース32に設けられるサクションフィルタ51の横穴まで通し、サクション配管として使用する。
フロントミッションケース13Fとリヤミッションケース13Rとからなるミッションケース13の側方における通常一番低い位置にある4WDシャフト53(図4(c)参照)の近傍の鋳抜き部分に油路50を設け、後車軸ケース32からフロントミッションケース13Fのクラッチハウジング48付近まで貫通させる。
リヤミッションケース13Rと後車軸ケース32の繋ぎ目部分S1、及びリヤミッションケース13Rとフロントミッションケース13Fの繋ぎ目部分S2にはOリング54を配し、後車軸ケース32ではサクションフィルタ51の保持筒51aと油路50が交差するように接続する。
保持筒51aは、後車軸ケース32の側壁開口部に気密状態に装着するものである。フロントミッションケース13Fの下側の油路50端部は、短油路に形成するメタル62を装着しており、フロントミッションケース13Fの下方外部において、油圧ポンプ55と連通接続する配管55aを備えている。
従来から問題点として改良すべきであったこと、すなわち、サクション配管の配管径が大きく、そのレイアウトが非常に難しかったこととサクション配管のコストもかかることが問題点としてあった。しかし、本発明では上記構成にすることで、サクションパイプを取り付ける必要がなく、そのために潤滑油の送給用の配管系のレイアウトを簡素化できるようになった。
次にトラクタ10のミッションケース13内の各種変速装置に独立して潤滑(冷却)油を供給するシステムについて説明する。
図5にはミッションケース13内のギヤ機構を示すが、前後進切換装置56、主変速装置57及び副変速装置58などの近傍にそれぞれ潤滑(冷却)油の温度を測定する温度センサ59を配置し、さらにミッションケース13内の適所に騒音分析装置60を配置する。そして各温度センサ59の測定温度が所定値より高いと、次に騒音分析装置60によるミッション内騒音を分析して、騒音の周波数により、どこに潤滑(冷却)油を集中して供給するかを自動制御するシステムである。
このように潤滑(冷却)油が設定油温以上となったときにのみ潤滑(冷却)油の供給を開始し、設定油温以下の場合は負荷を軽減させるために供給油路をアンロードさせるようにした。
本発明はトラクタをはじめとする農業機械に適用できる。
本発明の実施例のトラクタの左側面図である。 図1のトラクタの後車軸ケース内のギヤ機構図である。 図1のトラクタの後車軸ケース右側面図である。 図1のトラクタのミッションケース内に設ける油路構造の説明図である。 図1のトラクタの後車軸ケースの冷却機構図である。
符号の説明
10 トラクタ 11 エンジン
12 トップリンク 13 ミッションケース
14 後輪 15 前輪
16 油圧シリンダ 17 運転席
18 ロアリンク 19 ピン
20 リフトアーム 21 ブラケット
22a,22b,22c 台座部
23 L字型支柱基台 24 リフトロッド
25 チェックチェン 26 取付部
27 取付部 28 ブラケット
29 ロプス取付フレーム 30 デフギヤ
31 後車軸 32 後車軸ケース
33 後輪軸 34 アクスルギヤ
35 ホイールギヤ 36 ホイールディスク
36a ハブ加工部 37 ブレーキ装置
38 ブレーキアーム 39 オイル溝
40 デフロック装置 41 デフロックアーム
41a アーム軸 41b ハブ加工部
42 シフタ 43 デフキャリア
44 ブレーキ軸 45 支持部
45a 支持部
46 リンク 47 ディスク
48 クラッチハウジング 49 ブレーキペダル
50 油路 51 サクションフィルタ
51a 保持筒 52 取付凹部
53 4WDシャフト 54 Oリング
55 油圧ポンプ 55a 配管
56 前後進切換装置 57 主変速装置
58 副変速装置 59 温度センサ
60 騒音分析装置 62 メタル

Claims (2)

  1. エンジン(11)の動力により後輪(14)又は後輪(14)と前輪(15)を駆動させる走行車両において、
    後輪(14)又は後輪(14)と前輪(15)を駆動させるためにエンジン動力を変速するための変速装置(56〜58)と、該変速装置(56〜58)からの駆動力が伝達され、走行車両の進行方向に向かって左右に設けた一対の後車軸(31)を有する差動装置(30)と、該差動装置(30)の一対の後車軸(31)からの出力が伝達される左右一対の後輪軸(33)を有する一対の後車軸ケース(32)と、走行車両の後方で作業機を昇降自在に連結するロアリンク(18)を含むリンク機構(12,18,20など)を備え、
    前記後車軸ケース(32)における前記後車軸(31)の取付部(27)と該後車軸(31)からの出力が伝達される左右一対の後輪軸(33)の取付部(26)と前記後車軸ケース(32)の端部に回動自在に設けられるロアリンク(18)の取付部とが一直線(L)上に設けられることを特徴とする走行車両。
  2. 後車軸ケース(32)の後輪軸(33)の取付部(26)の近傍部位に設けた3面の台座部(22a,22b,22c)を、その中の一の台座部(22a)が前記一直線(L)と直交するように形成すると共に、残る2つの台座部(22b,22c)が上記一直線(L)に対して線対称となるように形成し、ロプス取付フレーム(29)の支柱基台(23)を側面視L字型に形成して前記台座部(22a,22b)と共に装着する構成とした作業車両。
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