JP2007267672A - 哺乳動物の幹細胞における分化誘導方法 - Google Patents

哺乳動物の幹細胞における分化誘導方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を用いた、組織再生または修復用の機能性細胞を効率的に分化誘導する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を用いて、接着培養と浮遊培養を組み合わせることで、再生医療に用いる、生着率の極めて高い移植用の機能性細胞を調製する技術を見出した。特に、本発明では、浮遊培養の工程において、細胞凝集体(スフェア体)が、直径50〜500μmの大きさのもので、幹細胞の未分化状態が持続的に維持され、さらに、皮膚の機能性細胞への分化誘導効率と、移植後の生着率において極めて優れた効果を示した。すなわち、本発明は、幹細胞の未分化状態を継続的に維持させ、その後、生着率の極めて高い組織の再生または修復用の機能性細胞を効率的に分化誘導する方法を提供するものである。

Description

本発明は、哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を、1回以上の継代培養(接着培養)と浮遊培養の工程を組み合わせることで、極めて高い生着率を備えた、組織の再生および修復に用いる機能性細胞を得るための、効率的な分化誘導方法、ならびに当該細胞の用途に関する。
脊椎動物、特に哺乳動物の組織は、傷害もしくは疾患、または加齢などに伴い細胞・臓器の損傷が起こった場合、再生系が働き、細胞・臓器の損傷を回復しようとする。この作用に、当該組織に備わる多能性を有した細胞(以下、幹細胞と記す)や周囲の細胞が大きな役割を果している。特に、幹細胞は、あらゆる細胞・臓器に分化する多能性を有しており、この性質により細胞・組織の損傷部を補うことで回復に導くと考えられている。このような幹細胞を応用した、次世代の医療である再生医療に期待が集まっている。
哺乳動物における幹細胞研究で最も進んでいる組織は骨髄である。骨髄には生体の造血幹細胞が存在しており、血液細胞の主要な供給源と考えられている。さらに骨髄には、造血幹細胞とは別に、その他の臓器(例えば、骨、軟骨、筋肉、脂肪など)へ分化可能な幹細胞が包含されていることが報告されている(非特許文献1)。
Pittenger M.F.,et al.,Science,1999,284,143−147
さらに、近年、骨髄以外にも、肝臓、膵臓、脂肪など、あらゆる臓器に幹細胞が存在することが明らかにされ、各臓器の恒常性維持に大きく関与していると考えられている(非特許文献2〜5)。これら幹細胞を再生医療へ利用するためには、生体組織から幹細胞を分離し、目的とする所定の機能性細胞に効率よく分化誘導を行う必要がある。
Goodell M.F.,et al.,Nat. Med.,1997,3,1337−1345 Zulewski H.,et al.,Diabetes,2001,50,521−533 Suzuki A.,et al.,Hepatology,2000,32,1230−1239 Zuk P.A.,et al.,Tissue Engineering,2001,7,211−228
現在までに、骨髄、血液、肝臓、膵臓、脂肪などからの幹細胞を分離する幾つかの報告がある。これらの方法は、各臓器から酵素処理などで細胞を分散し、遠心分離や幹細胞マーカー(タンパク質や遺伝子)を指標とし、フローサイトメーターなどを用いて幹細胞を分離する方法が主である。
例えば、Zukらは、脂肪から遠心分離法を用いて幹細胞を分離する方法を報告している(非特許文献6)。また、Reyesらは、骨髄に存在する幹細胞のマーカータンパク質(AC133)を発見し、これを利用することで、幹細胞を分離し、特殊な培養液を用いて培養する技術について報告している(非特許文献7)。また、膵臓からの幹細胞の分離法に関しても同様に、マーカータンパク質(c−Met、c−Kit、CD45およびTER119)を利用した選択的分離法に関する特許が公開されている(特許文献1)。さらに、その他の方法では、肝臓における幹細胞のマーカータンパク質(Ttm2A)をコードするmRNAを利用することで幹細胞の分離法についての発明が開示されている(特許文献2)。このように、各臓器から幹細胞を選択的に分離する技術についての報告または開示がある。
Zuk P.A.,et al.,Molecular Biology of the Cell,2002,13,4279−4295 Reyes M.,et al.,J.Clin.Invest.,2002,109,337−346 WO2002/088335号 特開2004−187679号
また、各組織から分離した幹細胞の分化誘導技術の検討も進められている。
例えば、幹細胞のオクタマーバインディングトランスクリプションファクター−3/4(Oct−3/4)の発現を調節することで、神経細胞へ分化誘導する発明が開示されている(特許文献3)。また、間葉系幹細胞を用いた軟骨への分化誘導する方法(非特許文献8、特許文献4)や、造血幹細胞に、ノッチリガンドタンパク質を作用させることで白血球細胞に分化誘導する方法についての開示もある(特許文献5)。さらに、インスリン産生細胞(β細胞)への分化誘導(非特許文献9)、心筋細胞への分化誘導(非特許文献10)など、様々な細胞への分化誘導技術について報告されている。
特開2004−236607号 Grigoriadis A.E.,et al.,Journal of Cell Biology,1988,106,2139−2151 特開2004−254655号 特開2005−13059号 Lumelsky N.,et al.,Science,2001,292,1389−1394 Makino S.,et al.,Journal of Clinical Investology,1999,103,697−705
さらに近年では、これら分化誘導技術をより効果的に行い、分化誘導効率を高める特殊な培養技術についての報告または開示がある。
例えば、幹細胞の分化誘導時に1〜5000mVの電気刺激を与えることで、血管細胞へ効率的に誘導する発明(特許文献6)や、中空糸の内腔に幹細胞を入れた後、遠心力または圧力をかけて凝集体を形成させ、未分化の状態のまま幹細胞を培養することで、軟骨細胞への分化誘導効率を高める発明の開示もみられる(特許文献7)。また、脳から得られた幹細胞を特異的に神経細胞へ導く浮遊培養法についての報告がある(非特許文献11)。
特開2004−129603号 特開2004−166604号 Reynolds B.A.,Journal of Neuroscience,1992,12,4565−4574
以上のように、本発明に関連する先行技術については幾つか挙げられるが、再生医療への応用を考えると、複雑な組織を再生するためには、その組織の損傷に合わせた機能性細胞を効率よく調製することが必要である。
特に、皮膚は角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および毛包細胞など、多くの機能性細胞から構成された複雑な組織であり、皮膚の再生医療には、幹細胞からこれら機能性細胞を効率よく調製し、移植に用いることが必要である。
近年、皮膚の再生医療では、培養表皮シートや三次元培養皮膚などの臨床応用が進められている。しかし、これら培養皮膚は、角化細胞または線維芽細胞のみで構成されるため、その他の機能性細胞(色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞や毛包細胞)を含んでおらず、これら細胞を組み込んだ高機能な皮膚の再生が望まれていた(非特許文献12、13)。
猪口 貞樹,医学のあゆみ,2001,199,1142−1146 白方 裕司,日皮会誌,1999,109,1301−1307
また、現在まで、複雑な組織ほど細胞移植後の生着率は悪く、繰り返し細胞移植が必要となり、満足のいく治療効果は得られていない。今後、再生医療において生着率の高い移植用の機能性細胞を安定供給するためにも、より簡便で、生着率の高い機能性細胞の分化誘導方法が望まれていた。
かかる状況に鑑み、本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決し、生体組織から分離した幹細胞から、極めて高い生着率を備えた、組織の再生および修復に用いる機能性細胞を得るための、効率的な分化誘導方法を提供することにある。
このような事情により、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を、1回以上の接着培養と浮遊培養の工程を組み合わせることで、幹細胞の未分化状態を維持したまま培養を行い、極めて生着率の高い機能性細胞へ分化誘導する技術を見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明は、幹細胞を培養する過程で、当該細胞を段階的に機能性細胞へ分化誘導する培養技術であって、当該細胞の培養段階が、1)接着培養による工程、2)浮遊培養による工程、3)分化誘導培養による工程を含む3つの段階において実施され、この工程により培養することで、幹細胞の未分化状態を継続的に維持させたまま培養を行い、その後、生着率の極めて高い移植用の機能性細胞を調製するものである。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で用いることのできる幹細胞は、本発明の目的に沿うものであれば、胚性の幹細胞、もしくは、骨髄、血液、皮膚、脂肪、脳、肝臓、膵臓、腎臓、筋肉やその他の組織から得られる、体性の幹細胞、さらには当該細胞の初代培養細胞、継代培養細胞、凍結細胞いずれであってもよい。しかし、好ましくは、骨髄、血液、皮膚、脂肪組織由来の幹細胞を用いることができる。また、哺乳動物における、幹細胞の分化の方向性、および、分化の過程等について同等の特性を持っていれば、全ての哺乳動物に応用が可能である。例えば、ヒト、サル、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ウマ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ等の哺乳動物から得られた幹細胞を用いることができる。
また、哺乳動物の幹細胞を得る方法としては、上記の非特許文献1〜11に記した方法や、遠心分離による方法、また、幹細胞マーカーを指標としてフローサイトメーターなどの機器を利用して分離する方法が挙げられる。
これら哺乳動物から得られた幹細胞について、以下の3段階を含む培養法にて幹細胞を培養し、その後、分化誘導を行う。
1)接着培養による工程:哺乳動物から得られた幹細胞を、イン・ビトロ(in vitro)の環境下で培養する第一の工程。具体的には、接着培養用の培養液を用いて、幹細胞を接着培養し、主に幹細胞を増殖させる工程。この工程を、少なくとも1回以上行うことが好ましい。
2)浮遊培養による工程:1)接着培養による工程の後に、イン・ビトロ(in vitro)の環境下で培養する第二の工程。具体的には、浮遊培養用の培養液を用いて、幹細胞を浮遊培養し、主に幹細胞の多分化能と移植時の生着率を向上させる工程。好ましくは、浮遊細胞により、単一の細胞および/または細胞の凝集体(スフェア体)を形成させる工程。この工程を、少なくとも1回以上行うことが好ましい。
上記の2)浮遊培養による工程にある、細胞の凝集体(スフェア体)とは、浮遊培養により幹細胞が増殖したもので、桑の実状の細胞凝集体のことである。凝集体の確認は、顕微鏡により行う。この時、凝集体の大きさは、直径が50〜500μmであることが好ましい。また、直径が100〜300μmであることが、より好ましい。
3)分化誘導培養による工程:2)浮遊培養による工程の後に、イン・ビトロ(in vitro)の環境下で培養する第三の工程。具体的には、分化誘導培養用の培養液を用いて、幹細胞を分化誘導し、主に幹細胞を目的の機能性細胞へ分化誘導する工程。
1)接着培養による工程に用いる、接着培養用の培養液としては、以下のものが使用できる。
具体的には、細胞の生存増殖に必要な成分(無機塩、炭水化物、ホルモン、必須アミノ酸、非必須アミノ酸、ビタミン)を含む基本培地(例えば、Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium(D−MEM),Minimum Essential Medium(MEM),RPMI1640,Basal Medium Eagle(BME),Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium:Nutrient Mixture F−12(D−MEM/F−12),Glasgow Minimum Essential Medium(Glasgow MEM))に、増殖因子として塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、白血球遊走阻止因子(LIF)の少なくともいずれか1種を添加した培地が用いられ、好ましくは、これら増殖因子の全てが含有されたものである。また、増殖速度を増大させるために、必要に応じて、上皮細胞増殖因子(EGF)、腫瘍壊死因子(TNF)、ビタミン類、インターロイキン類、インスリン、トランスフェリン、ヘパリン、ヘパラン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチン、プロゲステロン、セレナイト、B27−サプリメント、N2−サプリメント、ITS−サプリメントが含有されてもよい。また、必要に応じて、抗生物質が含有されてもよい。
また、上記培養液には、1〜20%の含有率で血清が含まれることが好ましい。しかし、血清はロットの違いにより成分が異なり、その効果にバラツキがあるため、ロットチェックを行った後に使用することが好ましい。
市販品としては、インビトロジェン製の間葉系幹細胞基礎培地や、三光純薬製の間葉系幹細胞基礎培地などを用いることができる。
2)浮遊培養による工程に用いる、浮遊培養用の培養液としては、以下のものが使用できる。
具体的には、細胞の生存増殖に必要な成分(無機塩、炭水化物、ホルモン、必須アミノ酸、非必須アミノ酸、ビタミン)を含む基本培地(例えば、Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium(D−MEM),Minimum Essential Medium(MEM),RPMI1640,Basal Medium Eagle(BME),Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium:Nutrient Mixture F−12(D−MEM/F−12),Glasgow Minimum Essential Medium(Glasgow MEM))に、添加因子として塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、白血球遊走阻止因子(LIF)、または、B27−サプリメントの少なくともいずれか1種を添加した培地が用いられ、好ましくは、これら添加因子の全てが含有されたものである。また、幹細胞の未分化状態を維持させるためと、移植時の生着率を向上させるために、必要に応じて、腫瘍壊死因子(TNF)、インスリン、トランスフェリン、ヘパリン、ヘパラン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチン、プロゲステロン、セレナイト、N2−サプリメント、ITS−サプリメントが含有されてもよい。また、必要に応じて、抗生物質が含有されてもよい。
また、上記培養液では、血清を含まないことが好ましい。血清はロットの違いにより成分が異なり、さらに、幹細胞の分化に影響する未知の成分が含まれる可能性があるためである。
市販品としては、インビトロジェン製のNeurobasal Mediumや、タカラ製の神経前駆細胞培地キットなどを用いることができる。
3)分化誘導培養による工程に用いる、分化誘導用の培養液としては、以下のものが使用できる。
具体的には、細胞の生存増殖に必要な成分(無機塩、炭水化物、ホルモン、必須アミノ酸、非必須アミノ酸、ビタミン)を含む基本培地(例えば、Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium(D−MEM),Minimum Essential Medium(MEM),RPMI1640,Basal Medium Eagle(BME),Dulbeco‘s Modifide Eagle Medium:Nutrient Mixture F−12(D−MEM/F−12),Glasgow Minimum Essential Medium(Glasgow MEM))に、分化誘導因子として、各機能性細胞に合わせて、細胞塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、角化細胞増殖因子(KGF)、神経細胞増殖因子(NGF)、幹細胞因子(SCF)、トランスフォーミング増殖因子(TGF−β)、腫瘍壊死因子(TNF)、エンドセリン類、ビタミン類、サイトカイン類、インターロイキン類、インスリン、トランスフェリン、ヘパリン、ヘパラン硫酸、レチノイン酸、コラーゲン、フィブロネクチン、プロゲステロン、セレナイト、B27−サプリメント、N2−サプリメント、ITS−サプリメントを、必要に応じて含有し使用する。また、必要に応じて、抗生物質が含有されてもよい。
また、上記培養液には、0.1〜20%の含有率で血清が含まれることが好ましい。しかし、血清はロットの違いにより成分が異なり、その効果にバラツキがあるため、ロットチェックを行った後に使用することが好ましい。
市販品としては、三光純薬製の分化誘導培養液や、TOYOBO製の分化培養キットなどを用いることができる。
いずれの培養工程においても、以上の培養液を用いて、37℃、5%炭酸ガスの環境下で、培養を行い、1〜3日毎の培地交換を行うことが好ましい。
以上の1)〜3)の培養工程を行うことで、幹細胞の未分化能を維持させたまま培養し、その後、分化誘導することで極めて高い生着率を備えた、組織の再生および/または修復に用いる機能性細胞を得ることができる。
本発明は、哺乳動物の骨髄、血液、脂肪または皮膚組織をはじめとする生体組織から分離した幹細胞を用いて、上記の1)〜3)の培養工程により、幹細胞の未分化状態を維持したまま培養を行い、その後、分化誘導することで生着率の優れた組織の再生および/または修復に用いる機能性細胞を、簡便に効率よく得ることを特徴とする分化誘導方法である。特に、移植に用いる機能性細胞が、皮膚を構成する、角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞である場合において、顕著な生着率の向上がみられる分化誘導方法である。以上より、本発明は、組織の再生医学の分野において大きく貢献できるものと期待される。
以下、次に本発明を詳細に説明するため、具体的且つ詳細な実施例を挙げるが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
骨髄、血液、脂肪または皮膚組織から、幹細胞を、以下の方法で遠心分離法により分離した後、上記1)〜2)の培養工程である、1回以上接着培養し、その後、浮遊培養に移行させた細胞を用いて、従来の接着培養のみで培養する方法と、浮遊培養のみで培養する方法、そして本発明の接着培養と浮遊培養を組み合わせた方法における、幹細胞の状態(未分化の状態)について、下記の方法にて評価した。
培養液1の調製(接着培養液)
接着培養液として、Dulbecco’s Modified Eagle MediumとF−12培養液の1:1混合培養液(Gibco)に、ウシ胎児血清(FBS、10%)、非必須アミノ酸溶液(Gibco)、ヌクレオシド溶液(Gibco)、10UのESGRO(CHEMICON)、100unit/mLのペニシリン(シグマ)と100μg/mLのストレプトマイシン(ベーリンガー)を添加した培養液を用いた(以降、培養液1と記す)。
培養液2の調製(浮遊培養液)
浮遊培養液として、Dulbecco’s Modified Eagle MediumとF−12培養液の1:1混合培養液(Gibco製)に、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF、10ng/mL、シグマ製)、上皮細胞増殖因子(EGF、10ng/mL、シグマ製)、非必須アミノ酸溶液(Gibco製)、ヌクレオシド溶液(Gibco製)、B27サプリメント(インビトロジェン製)、10UのESGRO(CHEMICON製)、100unit/mLのペニシリン(シグマ製)と100μg/mLのストレプトマイシン(ベーリンガー製)を添加した無血清培養液を用いた(以降、培養液2と記す)。
骨髄由来幹細胞の調製
C57BL/6マウス(雄性、4週齢)の大腿骨を無菌的に摘出し、周囲の結合組織を出来る限り除去した後、両骨端を骨尖刃刀にて切り落とした。その後、25G針付の注射筒を一方の骨端に突き刺し、PBS(−)を注入し骨髄を50mL容の遠沈管(Falcon製)に押し出した。その後、セルストレーナー(Falcon製)を通しながら別の50mL容の遠沈管に移し、遠心分離した。上清を除去し、新たに培養液2を加えて細胞を分散させ洗浄した。この洗浄操作を2回繰り返した。洗浄後、遠心分離法により幹細胞を分離した。
血液由来幹細胞の調製
C57BL/6マウス(雄性、4週齢)から採血し、赤血球用血液(ミルティニーバイオ製)にて7分間処理を行った。その後、遠心分離し、上清を除去した後、新たに培養液2を加えて細胞を分散させ洗浄した。この洗浄操作を2回繰り返した。洗浄後、遠心分離法により幹細胞を分離した。
皮膚および脂肪由来幹細胞の調製
C57BL/6(雄性、4週齢)を刈毛処理した後、皮膚及び腹部皮下脂肪組織をそれぞれ別々に無菌的に摘出し、PBS(−)で3回洗浄した後、直径6cmの組織培養ディッシュ(Falcon製)に移した。それぞれの組織を、尖刃刀により約2mm角に細切し、0.2%コラゲナーゼ溶液(新田ゼラチン製)を加え、プラスチックディッシュを上下左右に揺らして溶液中に拡散させた。これらを、37℃で30分間インキュベートすることで細胞外マトリックスを消化した後、穏やかにピペッティングし細胞を分散させた。この細胞分散液を50mL容の遠沈管(Falcon製)にセルストレーナー(Falcon製)を通しながら移した。さらに、培養液1を適量添加し、よくピペッティングした後、5分間遠心分離した。遠心後、上清画分を除去し、新たに培養液1を加えて細胞を分散させ洗浄した。この洗浄操作を2回繰り返した。洗浄後、遠心分離法により幹細胞を分離した。
以上の方法にて骨髄、血液、皮膚および脂肪組織から得られた幹細胞を用いて、まず培養液1による3日間の接着培養を行った、その後、培養液2による浮遊培養に移行し、14日間培養した(接着培養後に浮遊培養へ移行させる培養方法。以下、実施例1と記す)。なお、浮遊培養により得られた細胞凝集体(スフェア体)は、100〜300μmであった(以降の試験にも適用)。
比較例1
実施例1と同様に、骨髄、血液、皮膚および脂肪組織から調製したそれぞれの細胞を用いて、培養液2による浮遊培養を行わず、継続して培養液1により17日間の接着培養を行った(接着培養による培養方法。以下、比較例1と記す)。
比較例2
実施例1と同様に、骨髄、血液、皮膚および脂肪組織から調製したそれぞれの細胞を用いて、培養液1による接着培養を行わず、継続して培養液2による17日間の浮遊培養を行った(浮遊培養による培養方法。以下、比較例2と記す)。なお、浮遊培養により得られた細胞凝集体(スフェア体)は、実施例1と同様に、100〜300μmであった(以降の試験にも適用)。
アルカリフォスファターゼ活性の測定による幹細胞の未分化状態の比較
実施例1、比較例1および比較例2における、幹細胞の未分化状態を以下の方法で比較した。
幹細胞の未分化状態の指標として、アルカリフォスファターゼ活性を測定した(文献:末盛 博文,実験医学別冊 幹細胞・クローン研究プロトコール,2001,10−16)。具体的には、アルカリフォスファターゼ検出キット(CHEMICON製)を用いて、実施例1、比較例1および比較例2における培養開始時点のアルカリフォスファターゼ活性を100%として、培養3日後、7日後および14日後のアルカリフォスファターゼ活性(%)を測定し、結果を1〜4に示した。
Figure 2007267672
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以上の表1〜4に示した結果から、実施例1の方法は、比較例1および比較例2に比べて、骨髄、血液、皮膚および脂肪由来幹細胞の全てにおいて、培養3日、7日、14日後も幹細胞の未分化状態が顕著に保たれていた。
また、浮遊培養による期間を調節することで、細胞凝集体(スフェア体)の大きさを、直径50μm以下と、500μm以上のものにおいて同様な試験を行ったところ、直径100〜300μmのものに比べて、未分化状態(アルカリフォスファターゼ活性%)が2割程度低下した。
以上の結果より、実施例1による培養方法における直径100〜300μmの細胞凝集体(スフェア体)は、幹細胞の未分化状態を持続的に維持させることを確認した。
実施例1による培養を行ったそれぞれの細胞を用いて、以下の方法で皮膚を構成する機能性細胞である、角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および毛包細胞への分化誘導効率(%)を比較した。
角化細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、角化細胞用培養液(TOYOBO製)に角化細胞増殖因子(KGF、10ng/mL、シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な角化細胞用培養液に交換した。角化細胞への分化誘導確認は、細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、免疫染色(ケラチン)により、ケラチンが染色された細胞を指標に行った。
線維芽細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、線維芽細胞用培養液(TOYOBO製)に線維芽細胞増殖因子(FGF、10ng/mL、シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な線維芽細胞用培養液に交換した。線維芽細胞への分化誘導確認は、細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、免疫染色(フィブロネクチン)により、フィブロネクチンが染色された細胞を指標に行った。
色素細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、色素細胞用培養液(TOYOBO)に幹細胞因子(SCF、10ng/mL、シグマ製)およびエンドセリン(10ng/mL、シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な色素細胞用培養液に交換した。色素細胞への分化誘導確認は、細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、フォンタナ・マッソン染色(メラニン)により、メラニンが染色された細胞を指標に行った。
皮脂腺細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、皮脂腺細胞用培養液(Dulbecco’s Modified Eagle MediumとF−12培養液の1:1混合培養液(Gibco製))に、ウシ胎児血清(FBS、10%)、上皮細胞成長因子(EGF、10ng/mL、シグマ製)、テストステロン(シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な脂肪細胞用培養液に交換した。皮脂腺細胞への分化誘導確認は、細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、免疫染色(PPARγ)により、PPARγが染色された細胞を指標に行った。
脂肪細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、脂肪細胞用培養液(TOYOBO製)にインスリン(シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な脂肪細胞用培養液に交換した。脂肪細胞への分化誘導確認は細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、オイルレッドO染色により、脂肪滴が赤く染色された細胞を指標に行った。
毛包細胞への分化誘導および確認
実施例1、比較例1または比較例2で培養したそれぞれの細胞を、毛包細胞用培養液(TOYOBO製)にアスコルビン酸マグネシウム(シグマ製)を添加した培地にて、37℃、5%COの条件で14日間培養した。培養液は3日間毎に新鮮な毛包細胞用培養液に交換した。毛包細胞への分化誘導確認は細胞を4%パラホルムアルデヒド溶液により固定した後、免疫染色(ヘアーケラチン)により、ヘアーケラチンが染色された細胞を指標に行った。
比較例3
比較例1(接着培養)による培養を行ったそれぞれの細胞を用いて、実施例2と同様に、上記の角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および毛包細胞への分化誘導および確認を行った。
比較例4
比較例2(浮遊培養)による培養を行ったそれぞれの細胞を用いて、実施例2と同様に、上記の角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および毛包細胞への分化誘導および確認を行った。
実施例2、比較例3および比較例4の分化誘導効率(%)の比較
実施例2、比較例3または比較例4で培養した細胞を、それぞれ角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および毛包細胞への分化誘導した後、各細胞の確認染色を行い、顕微鏡観察にて単一細胞(500個)当りの分化した細胞数を計測した。その結果をもとに分化誘導効率(計測した細胞(500個)中の分化した細胞数の割合%)を算出し、実施例2、比較例3および比較例4における分化誘導効率を比較した。
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表5〜8に示した結果から、実施例2の方法は、骨髄、血液、皮膚および脂肪由来の幹細胞全てにおいて、比較例3と比較例4に比べて、皮膚を構成する機能性細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)への分化誘導効率が顕著に上昇した。
また、細胞凝集体(スフェア体)の大きさを、直径50μm以下と、500μm以上にしたものにおいて同様な試験を行ったところ、直径100〜300μmのものに比べて、分化誘導効率(%)が2割程度低下した。
以上の結果より、実施例2による培養方法により、各機能性細胞への分化誘導効率が著しく向上することを確認した。
実施例2、比較例3および比較例4で分化誘導した各細胞を用いて、以下の方法で細胞移植を行い、移植後のそれぞれの生着率(%)を比較した。
生着率(%)の確認
骨髄、血液、脂肪または皮膚組織から幹細胞を分離した後、実施例2で分化誘導した各細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を用いて、以下の方法にて、皮膚移植を行い、生着率(%)について測定した。
移植用の皮膚を構成する各機能性細胞の調製
実施例2で分化誘導した各細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を、それぞれ5%FBS添加ハンクス液(Hank‘s balanced salt solution)に分散し、以下の各細胞のマーカーにて分化した機能性細胞を標識し、フローサイトメーターにて分離回収した。具体的には、角化細胞の分離用マーカーとして抗ケラチン抗体(CHEMICON製)、線維芽細胞の分離用マーカーとして抗ファイブロブラスト抗体(R&D製)、色素細胞の分離用マーカーとして抗MITF抗体(Santa Cruz製)、皮脂腺細胞の分離用マーカーとして抗PPARγ抗体(ベイバイオ製)、脂肪細胞の分離用マーカーとしてNile Red染色(アルドリッチ製)、毛包細胞の分離用マーカーとして抗ヘアーケラチン抗体(Santa Cruz製)をそれぞれ用いて、30分間氷中にて反応させた後、5%FBS添加ハンクス液にて3回洗浄した。続いてAlexa Fruo 488で標識した抗IgGモノクローナル2次抗体(インビトロジェン製)と30分間氷中にて反応させた。なお、NillRed染色については、2次抗体反応の工程は必要ないため、省いた。反応終了後、5%FBSを含むハンクス液にて3回洗浄した後、PBSに細胞を懸濁した。これら蛍光標識したそれぞれの機能性細胞を、フローサイトメーター(ベックトン・ディッキンソン製)にて分離回収し、移植用細胞として用いた。
機能性細胞の移植および生着率(%)の測定
フローサイトメーターにより分離回収した各機能性細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)それぞれ10個を、ヌードマウス(雄性、4週齢)の皮下に移植した。具体的には、移植する10個の細胞を、予めCell Tracker(モレキュラープローブ製)にて蛍光標識し、その時点の蛍光強度を測定し100%とした。移植部位をマジックにてマーキングし、移植1週間、2週間、4週間後に移植部位を摘出し、酵素処理により細胞を分散させ、蛍光強度を測定し、移植時の蛍光強度(100%)と比較することで、生着率(%)を算出した。
比較例5
比較例3で分化誘導した各細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を用いて、実施例3と同様にヌードマウス(雄性、4週齢)の皮下に移植し、その生着率(%)を測定した。
比較例6
比較例4で分化誘導した各細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を用いて、実施例3と同様にヌードマウス(雄性、4週齢)の皮下に移植し、その生着率(%)を測定した。
実施例3、比較例5または比較例6による細胞移植後の生着率(%)の比較
実施例3、比較例5または比較例6における、皮膚を構成する機能性細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)の移植1週間、2週間、4週間後の生着率(%)を比較し、結果を9〜14に示した。
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表9〜14に示した結果から実施例3は、比較例5または比較例6に比べて、移植1週間、2週間、4週間後すべてにおいて、極めて高い生着率を示した。
また、表9〜14以外の細胞(実施例3、比較例5および比較例6における、骨髄由来幹細胞から分化誘導した線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞または毛包細胞、血液由来幹細胞から分化誘導した角化細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞または毛包細胞、皮膚由来幹細胞から分化誘導した線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞または毛包細胞、脂肪由来幹細胞から分化誘導した角化細胞、線維芽細胞、色素細胞)についても同様な試験を行ったところ、いずれも実施例3の方法は、比較例5および比較例6に比べて、移植1週間、2週間、4週間後すべてにおいて、極めて高い生着率を確認した。
また、細胞凝集体(スフェア体)の大きさを、直径50μm以下と、500μm以上にしたものにおいて同様な試験を行ったところ、直径100〜300μmのものに比べて、生着率(%)が3割程度低下した。
以上の結果より、実施例3による方法は、細胞移植における生着率を優位に向上させることを確認した。
以上の結果から、骨髄、血液、脂肪または皮膚組織から得られた幹細胞を用いて、従来の接着培養のみによる培養、または浮遊培養のみで培養した時に比べて、接着培養と浮遊培養を組み合わせることで、幹細胞の未分化状態を持続させ、生着率の高い機能性細胞への分化誘導効率が顕著に向上することを明らかにした。また、この時、浮遊細胞における細胞凝集体(スフェア体)の大きさが、直径50〜500μmのものに関して、幹細胞の未分化状態の維持と、その後の機能性細胞への分化誘導効率、さらに移植時の生着率が極めて優れていた。特に、本発明の分化誘導方法では、機能性細胞として、皮膚を構成する角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞において、分化誘導率が相乗的に向上することを明らかにした。本発明によれば、簡便に皮膚を構成する機能性細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を調製することが可能であり、皮膚の損傷に応じて幹細胞から必要な機能性細胞を調製することが可能であると考える。故に本発明は、今後の再生医療における、移植用の細胞調製方法および移植方法に大きく貢献できるものと考える。
本発明の活用例として、再生医療への応用が期待される。例えば、骨髄、血液、皮膚および脂肪組織の幹細胞から、再生医療における生着率の高い移植用細胞を、効率よく調製することが可能となった。特に、皮膚を構成する機能性細胞(角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞)を簡便に調製することが可能となり、さらに、移植後の生着率も極めて高いことから、今後の再生医療における有用な細胞調製技術として期待される。すなわち、本発明は、生体組織から得られた幹細胞を、従来よりも極めて生着率の高い、皮膚などの組織の再生および/または修復用の機能性細胞へ効率よく分化誘導する、優れた幹細胞の分化誘導方法といえる。

Claims (7)

  1. 哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を、1)接着培養による工程、2)浮遊培養による工程、3)分化誘導培養による工程を含む3つの段階において実施されることを特徴とする、幹細胞の機能性細胞への分化誘導方法。
  2. 生体組織が骨髄、血液、皮膚および/または脂肪組織由来であることを特徴とする、請求項1に記載の幹細胞の機能性細胞への分化誘導方法。
  3. 浮遊培養として、単一細胞および/または細胞凝集体(スフェア体)を形成させることを特徴とする、請求項1から2に記載の幹細胞の機能性細胞への分化誘導方法。
  4. 細胞凝集体(スフェア体)が50〜500μmであることを特徴とする、請求項1から3に記載の幹細胞の機能性細胞への分化誘導方法。
  5. 機能性細胞が、皮膚を構成する、角化細胞、線維芽細胞、色素細胞、皮脂腺細胞、脂肪細胞および/または毛包細胞であることを特徴とする、請求項1から4に記載の幹細胞の機能性細胞への分化誘導方法。
  6. 請求項1から5に記載の幹細胞の分化誘導方法により調製された、組織再生および/または修復用の機能性細胞。
  7. 哺乳動物の生体組織から分離した幹細胞を、1)接着培養による工程、2)浮遊培養による工程を含む2つの段階において実施されることを特徴とする、幹細胞の未分化維持培養方法。
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