JP2007268571A - 絞り加工方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】素材外径に対して小径かつ高さのあるボス部を成形することの絞り加工方法及びその装置を提供すること。
【解決手段】回転する主軸2先端にマンドレル4を介して円盤状のワークWを取り付け、主軸2と同芯で回転するチャック棒3aによってワークWを固定し、絞りローラを前記素材Wに当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、絞りローラR1によってワークW円周部を屈曲させ、次いで、裂開ローラR2を屈曲させた円周部に押し当て裂開加工を施し、次に、拡開ローラR3を裂開ローラR2で裂開させたワークWの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラR4を拡開ローラR3で拡開させたワークWの拡開部分に押し当ててボス部を成形する。
【選択図】図1
【解決手段】回転する主軸2先端にマンドレル4を介して円盤状のワークWを取り付け、主軸2と同芯で回転するチャック棒3aによってワークWを固定し、絞りローラを前記素材Wに当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、絞りローラR1によってワークW円周部を屈曲させ、次いで、裂開ローラR2を屈曲させた円周部に押し当て裂開加工を施し、次に、拡開ローラR3を裂開ローラR2で裂開させたワークWの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラR4を拡開ローラR3で拡開させたワークWの拡開部分に押し当ててボス部を成形する。
【選択図】図1
Description
本発明は、円盤状素材の絞り加工を行う絞り加工方法及びその装置に関し、特に、中心側にボス部を形成した最終形状製品を加工する絞り加工方法及びその装置に関するものである。
従来、例えば円盤状素材(以下、「ワーク」と言う)に絞り加工を施し、その中心側にボス部を形成する必要がある場合、その加工方法としては、ワークを回転主軸に固定し、ターレット台に配設した絞り加工用の絞りローラによって端部を、ボス出し方向と逆側に絞り加工を施し、次いで、絞り加工によってできた傾斜した面に裂開ローラを押し当てながら中心側に向かって素材を裂開せしめ、最後に裂開部分に押圧ローラを押し当ててボス部分を成形する方法が採用されている。
この加工方法に用いる絞り加工装置を図6に示す。この絞り加工装置20は、回転する主軸(以下、「主軸2」という)に配設したマンドレル4と、該主軸2に対向して配設し、マンドレル4に取り付けたワークWをマンドレル4に向かって押圧支持するチャック棒3bを配設したチャック台3と、マンドレル4に取り付けたワークWの表面に絞り加工を施す絞りローラR1、裂開ローラR5、押圧ローラR4を配備したターレット台5とからなる。チャック棒3bは、主軸2と同一軸芯で回転するようにチャック台3にベアリング等を介して回動自在に取り付けるようにしている。
ターレット台5は、主軸2の軸芯方向と直角に移動するように走行台6に敷設した走行レール6a上に載置し、パルスモータ等の適宜手段で移動可能に配設する。また、走行台6も、主軸2の軸芯方向に移動可能となるように移動台7に敷設した移動レール7a上に載置し、走行台6と同様にパルスモータ等の適宜手段で移動可能に配設する(例えば、特許文献1参照)。
ターレット台5は、主軸2の軸芯方向と直角に移動するように走行台6に敷設した走行レール6a上に載置し、パルスモータ等の適宜手段で移動可能に配設する。また、走行台6も、主軸2の軸芯方向に移動可能となるように移動台7に敷設した移動レール7a上に載置し、走行台6と同様にパルスモータ等の適宜手段で移動可能に配設する(例えば、特許文献1参照)。
上記構成において、被加工物であるワークWをマンドレル4に取り付け、チャック棒3aで押圧固定する(図7(a)参照)。そして、電動機等の駆動装置Mによって主軸2を回転させ、図7(b)に示すように絞りローラR1をワークWの円周部に当接させ、ワークWの円周部端部をボス出し方向と逆側に屈曲させる。
次いで、図8(a)に示すように、ターレット台5を45度時計回りに回動させて裂開ローラR5に切り換え、屈曲させた円周部に押し当て、ワークWに裂開加工を施す。このとき、1回の裂開工程で拡開することのできる裂開角度α1は60度程度までが限界で、1工程でこれ以上の裂開角度まで裂開しようとした場合、ワークWに亀裂・割れ等が発生する。
そして、裂開工程が終了した後、図8(b)に示すように、更に、ターレット台5を45度時計回りに回動させて押圧ローラR4に切り換え、拡開された裂開部分をチャック棒3bの周部に押し当てて絞り加工を終了する(例えば、特許文献2参照)。
次いで、図8(a)に示すように、ターレット台5を45度時計回りに回動させて裂開ローラR5に切り換え、屈曲させた円周部に押し当て、ワークWに裂開加工を施す。このとき、1回の裂開工程で拡開することのできる裂開角度α1は60度程度までが限界で、1工程でこれ以上の裂開角度まで裂開しようとした場合、ワークWに亀裂・割れ等が発生する。
そして、裂開工程が終了した後、図8(b)に示すように、更に、ターレット台5を45度時計回りに回動させて押圧ローラR4に切り換え、拡開された裂開部分をチャック棒3bの周部に押し当てて絞り加工を終了する(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この絞り加工装置を用いた絞り加工方法では、例えばワークの板厚が10mmで、外径が150mm程度であった場合、最終成形品として完成するボス部分は、外径が約65mm、底面からの高さA2が約25mmが限界のサイズとなり、ボス部の外径は素材である円盤状ワーク外径の40%以下とすることができず、また、その高さも素材外径の20%以下までしか延伸させることができないといった問題があった。
特開平9−239472号公報
独国出願公開第19629738号明細書
本発明は、上記従来の絞り加工方法の有する問題点に鑑み、素材外径に対して小径かつ底面からの高さが大となるボス部を成形することのできる絞り加工方法及びその装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の絞り加工方法は、回転する主軸先端にマンドレルを介して円盤状のワークを取り付け、主軸と同芯で回転するチャック棒によってワークを固定し、絞りローラを前記素材に当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、絞りローラによってワーク円周部を屈曲させ、次いで、裂開ローラを屈曲させた円周部に押し当て裂開加工を施し、次に、拡開ローラを裂開ローラで裂開させたワークの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラを拡開ローラで拡開させたワークの拡開部分に押し当ててボス部を成形することを特徴とする。
また、本発明の第2の絞り加工方法は、回転する主軸先端にマンドレルを介して円盤状のワークを取り付け、主軸と同芯で回転するチャック棒によってワークを固定し、絞り加工を施す絞りローラを前記素材に当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、円周部が屈曲した皿状断面のワークをマンドレルの端部に沿わせて取り付け、裂開ローラを屈曲した円周部に押し当てて裂開加工を施し、次に、拡開ローラを裂開ローラで裂開させたワークの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラを拡開ローラで拡開させたワークの拡開部分に押し当ててボス部を成形することを特徴とする。
また、前記絞り加工方法を実施するための本発明の絞り加工装置は、主軸先端に円盤状のワークを取り付けるマンドレルと、前記主軸に対向した位置でワークをマンドレルに押し付けるチャック棒を先端に配設したチャック台と、ワークに絞り加工を施すローラを複数配設したターレット台とからなり、前記ターレット台を主軸と平行かつ直交して移動可能に配設した絞り加工装置において、前記ターレット台には、ワーク円周部をボス出し方向と逆側に絞り加工を施すための絞りローラと、絞り加工によって傾斜した面に押し当てて裂開加工を施す裂開ローラと、該裂開ローラによる裂開角度よりも大となる拡開角度の拡開ローラと、拡開された拡開部をチャック棒に押し当てる押圧ローラとを配設したことを特徴とする。
本発明の絞り加工方法及びその装置によれば、絞りローラによってワーク円周部を屈曲させ、次いで、裂開ローラを屈曲させた円周部に押し当て裂開加工を施し、次に、拡開ローラを裂開ローラで裂開させたワークの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラを拡開ローラで拡開させたワークの拡開部分に押し当ててボス部を成形することによって、小径かつ底面からの高さが大となるボス部を成形することができる絞り加工方法及びその装置を提供することができる。
以下、本発明の絞り加工方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。尚、従来装置と同様の構造については同一の符号、一連の符号を付し説明を省略する。
図1〜3に、本発明の絞り加工方法及びその装置の実施例を示す。
本発明の絞り加工装置1は、架体11上にモータ等の駆動装置Mによって回動可能に配設した主軸2と、該主軸2先端に円盤状のワークWを取り付けるマンドレル4と、前記主軸2に対向した位置でワークWをマンドレル4に押し付けるチャック棒3aを先端に配設したチャック台3と、ワークWに絞り加工を施すローラを複数配設したターレット台5とからなる。
ターレット台5は、従来例と同様、走行台6、移動台7によって主軸2と平行かつ直交方向に移動可能としている。尚、走行台6と移動台7の移動方向は従来例と同様に、走行台を主軸2と直交方向に、移動台7を主軸2と平行方向に動く例を示すが、その方向は走行台を主軸2と平行に、移動台7を主軸2と直交方向に構成しても構わない。
そして、本発明の絞り加工装置1のターレット台5には、従来例と同様、ワークWの表面に絞り加工を施す絞りローラR1と押圧ローラR4とを配備するとともに、裂開ローラR2と拡開ローラR3とを配備する。
裂開ローラR2は、図3(a)に示すように、裂開部分の裂開角度α1を約30度まで裂開することができるように尖頭角度を約30度とし、拡開ローラR3は、裂開部分を更に拡げ、拡開角度β1を約60度まで拡開することができるように尖頭角度を約60度に構成する。
また、チャック棒3aは、ボス部の最終外径とボス部の肉厚から逆算し、例えば、外径45mmで肉厚5mmのボス部を成形する場合は、外径が35mmのチャック棒3aを使用し、ボス部の形状に応じてチャック台3に取替可能に構成している。
上記構成の絞り加工装置1を用いて円盤状のワークWの中心側がボス部となるように成形する成形加工方法を説明する。
まず、ターレット台5を主軸2の先端に配設したマンドレル4とチャック台3の先端に配設するチャック棒3aに干渉しない場所に位置させ、ワークWを手動又は自動の搬送装置によってマンドレル4に取り付け、チャック棒3aによって押圧固定する(図2(a)参照)。
そして、駆動装置Mによって主軸2を回動させ、チャック棒3aでマンドレル4に押圧固定したワークWを回転させ、ターレット台5に配設した絞りローラR1を、ターレット台5を走行台6に敷設した走行レール6a上を主軸2と直交方向に摺動移動させながら、走行台6を移動台7に敷設した移動レール7a上を主軸2と平行方向に摺動移動させ、図2(b)に示すように、ワークWの円周部をボス出し方向と逆側に絞り加工を施し、円周部に屈曲部分を形成する。
次いで、ターレット台5を45度回動せしめ、絞りローラR1から裂開ローラR2に変更する。そして、裂開ローラR2の尖頭部分を、絞りローラR1で形成した屈曲部の傾斜面で裂開押圧後の最終形状としてのボス部の肉厚分を板厚Lから裂開して確保できる位置に主軸2に対して直交方向に押し付け、図3(a)に示すように、裂開角度αの裂開工程を施す。これにより、ワークWの中央側面部分に、裂開角度αを約30度とする裂開部が形成される。
次に、ターレット台5を更に45度回動せしめ、裂開ローラR2から拡開ローラR3に変更し、裂開ローラR2によって裂開した裂開部分に、図3(b)に示すように、拡開角度βの拡開工程を施す。これにより、ワークWの中央側面部分に、形成されている裂開部が拡開角度βを約60度とする拡開部となる。
そして、最後に更にターレット台5を45度回動せしめ、拡開ローラR3から押圧ローラR4に変更し、図3(c)に示すように、拡開ローラR3によって拡開した拡開部分をチャック棒3aの周部に押し付け、ボス部の成形を完了する。
上記方法によるときは、例えば、板厚が10mmで、外径が150mm程度のワークWのであった場合、図4(a)に示すようにボス部の外径B1を約45mmに、底面からの高さA1を約35mmまで絞り加工することができ、ボス部の外径B2が約65mmで、高さA2が約25mmという図4(b)に示す、従来の加工方法による製品と違い、ボス部の外径は素材である円盤状ワーク外径の40%以下に、また、底面からの高さも素材外径の20%以上にすることができる。
上記実施例では絞り加工を施すワークWは平板の円盤形状のものを用いた例を示すが、事前にプレス加工等によって円周部が屈曲した皿状断面のワークWを用いることもできる(図5参照)。この場合には、ワークWの円周部を屈曲させる工程が省略でき、裂開工程が第1工程となる。
以上、本発明の絞り加工方法及びその装置について、実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
以上、本発明の絞り加工方法及びその装置は、裂開工程と押圧工程との間に拡開工程を行うことによって小径で底面からの高さが大となるボス部を成形することができるという特性を有していることから、新規の絞り加工装置に適用するだけでなく、既設の絞り加工装置にも拡開ローラを追加する改造を行うことによって好適に用いることができる。
1 絞り加工装置
2 主軸
3 チャック台
3a チャック棒
4 マンドレル
5 ターレット台
R1 絞りローラ
R2 裂開ローラ
R3 拡開ローラ
R4 押圧ローラ
α 裂開角度
β 拡開角度
2 主軸
3 チャック台
3a チャック棒
4 マンドレル
5 ターレット台
R1 絞りローラ
R2 裂開ローラ
R3 拡開ローラ
R4 押圧ローラ
α 裂開角度
β 拡開角度
Claims (3)
- 回転する主軸先端にマンドレルを介して円盤状のワークを取り付け、主軸と同芯で回転するチャック棒によってワークを固定し、絞りローラを前記素材に当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、絞りローラによってワーク円周部を屈曲させ、次いで、裂開ローラを屈曲させた円周部に押し当て裂開加工を施し、次に、拡開ローラを裂開ローラで裂開させたワークの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラを拡開ローラで拡開させたワークの拡開部分に押し当ててボス部を成形することを特徴とする絞り加工方法。
- 回転する主軸先端にマンドレルを介して円盤状のワークを取り付け、主軸と同芯で回転するチャック棒によってワークを固定し、絞りローラを前記素材に当接して絞り加工を施す絞り加工方法において、円周部が屈曲した皿状断面のワークをマンドレルの端部に沿わせて取り付け、裂開ローラを屈曲した円周部に押し当てて裂開加工を施し、次に、拡開ローラを裂開ローラで裂開させたワークの裂開部分に押し当てて拡開加工を施した後、押圧ローラを拡開ローラで拡開させたワークの拡開部分に押し当ててボス部を成形することを特徴とする絞り加工方法。
- 主軸先端に円盤状のワークを取り付けるマンドレルと、前記主軸に対向した位置でワークをマンドレルに押し付けるチャック棒を先端に配設したチャック台と、ワークに絞り加工を施すローラを複数配設したターレット台とからなり、前記ターレット台を主軸と平行かつ直交して移動可能に配設した絞り加工装置において、前記ターレット台には、ワーク円周部をボス出し方向と逆側に絞り加工を施すための絞りローラと、絞り加工によって傾斜した面に押し当てて裂開加工を施す裂開ローラと、該裂開ローラによる裂開角度よりも大となる拡開角度の拡開ローラと、拡開された拡開部をチャック棒に押し当てる押圧ローラとを配設したことを特徴とする絞り加工装置。
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