JP2007295666A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型薄型化が可能で、断線のおそれがなく、コイル線接続の作業性のよいブラシレスモータを提供する。
【解決手段】取付板8の軸方向上側には、軸方向下側に接続ランド部62を有する回路基板6が当接される。接続ランド部62はコイル20の軸方向下方に設けられる。回路基板6の、接続ランド部62とコイル20を結ぶ線上に位置には、切欠部70が設けられる。取付板8の接続ランド部62と対応する位置には、開口部82が設けられる。軸方向下方から見ると、接続ランド部62は開口部82へ露出している。コイル20から引き出される引出部22は、切欠部70を通って、取付板8の軸方向下側に突出することなく、その端部28が接続ランド部62に接続される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、回路基板が回転ユニットの下側に配置されるブラシレスモータ、特に、着脱可能なディスク駆動装置の駆動手段に好適なブラシレスモータに関する。
従来、回路基板が回転ユニットの下側に配置されるブラシレスモータに関して、ステータから引き出されるコイル線と、回路基板の接続ランド部との接続に関しては以下に示す2つの構造が広く用いられてきた。
まず第1の構造として、取付板の回転ユニットとの反対側つまり下側に回路基板を設け、回路基板の下面に設けた接続ランド部にコイル線の接続を行なうものがある。例えば、特許文献1に開示の構造では、取付板の下側に回路基板を設け、スピンドルモータの軸方向下端部で回路基板の接続ランド部との接続を行なっている。図7は、従来の第1の構造を示したものであり、取付板aに円筒状の軸受ブッシュbが固定され、これに軸受cを介して回転ユニットdの回転軸eが回転自在に支持され、回転ユニットdに設けたロータマグネットfに対向するようにステータgがブッシュbに外嵌されている。ステータgは放射状に設けられたステータコアの複数のティースにコイル線hを巻回して構成され、ステータgから引き出されたコイル線hの端部が取付板aの開口部iを通して、取付板aのロータマグネットfとの反対側つまり下面に取り付けられた回路基板jの下面ランド部kに半田付けにより接続されている。
また、第2の構造として、取付板の回転ユニット側つまり上側に回路基板を設け、回路基板の上面に設けた接続ランド部とコイル線の接続を行なうものがある。例えば、図8〜図10はそれぞれ従来の第2の構造を示したものであり、以下、それぞれの構造について説明する。尚、図8〜図10において図7と同一符号のものは同一若しくは相当するものを示すものとする。
図8(a),(b)に示す従来の第2の構造は、取付板aの上面において、回路基板jの上面に形成した接続ランド部kがステータgのスロットに位置するよう、つまりステータgの隣り合うティース間に位置するよう、回路基板jを取り付けるようにしたものであり、ステータgのコイル線hの引き出し端部をスロット位置において接続ランド部kに半田付けにより接続するようにしたものである。
また、図9に示す従来の第2の構造は、取付板aの上面において、回路基板jの上面に形成した接続ランド部kがステータgの径方向外側であって回転ユニットdのロータマグネットf若しくはこれを保持するロータホルダ周壁に軸方向に対向する位置になるよう、回路基板jを取り付けるようにしたものであり、ステータgのコイル線hの引き出し端部をステータgの外側において接続ランド部kに半田付けにより接続するようにしたものである。
さらに、図10に示す従来の第2の構造は、取付板aの上面に取り付ける回路基板jの接続ランド部kを回路基板jの上面における回転ユニットdの径方向外側に配置し、ステータgから引き出したコイル線をロータマグネットfの下側を通してランド部kに案内し半田付により接続するようにしたものである。
公開特許公報2005−245141
近年、CD、DVD等の光ディスク装置では小型,薄型化の傾向にあり、これに用いられるディスク駆動用モータにおいても、さらなる小型薄型化の要求が高まっている。しかしながら、従来のブラシレスモータにあっては、前記第1の構造(図7参照)の場合、取付板aの下側に設けた回路基板jの接続ランド部kがブラシレスモータの下端に露出した状態で位置することになるので、光ディスク装置内部の他部材との接触や塵埃の混入等により回路基板j上で形成された回路が短絡するおそれがある。また、取付板aの下面に取り付けた回路基板jのさらに下側で半田によるコイル線接続を行なっているため、回路基板j及び半田の分だけブラシレスモータの軸方向高さが増し、装置の小型化,薄型化を阻害するという問題がある。
また、従来の第2の構造では、図8に示したものの場合、ステータgの各ティース間に接続ランド部kを配置する構造であるため、コイル線hの端部の接続作業性が悪く、ブラシレスモータの小型化に伴い、その作業環境がさらに悪くなり、実質的にモータの小型化に限界を生じる問題がある。また、図9に示したものの場合、ロータマグネットf若しくはロータホルダ近傍に接続ランド部kを設けるため、この両者の接触を避けるために、回路基板jとロータマグネットf若しくはロータホルダとの間隙を確保する必要があり、モータの薄型化に限界を生じる問題がある。加えて、回路基板jのランド部kとロータホルダとの接触を避けるためにロータホルダと回路基板jとの軸方向間隙を広げる改善を行なった場合には、この両者の軸方向間隙から異物がモータ内部に混入する問題が新たに生じる。さらに、図8及び図9に示したものに共通して、回転ユニットdを取り付けた状態では、接続ランド部kがロータホルダ内部に隠れた構造になるため、導通不良等の問題があった場合に接続ランド部kを外部より確認できないという問題がある。次に、図10に示したものの場合、回転ユニットdのロータホルダより径方向外方に接続ランド部kを配置する構造であるため、ステータgからのコイル線hの引出部がロータホルダと接触し易くなり、断線するおそれがある。また、ロータホルダとの接触を回避しつつ引出部を引き出すためには、ロータホルダと取付板aとの間にある程度の軸方向間隙を確保する必要があり、その結果、上述と同様に、モータ内部への異物の混入防止、及びブラシレスモータの薄型化が困難になるという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決し、コイル線の断線のおそれがなく、コイル線の端部と回路基板の接続ランド部との接続を容易に行なうことができ、薄型化できるブラシレスモータを提供するものである。
請求項1に関する発明は、取付板に軸受を介して回転自在に支持されロータマグネットを有する回転部と、取付板に固定され、ロータマグネットと対向する面を有するステータコアの複数のティースにコイル線を巻回して構成されたステータと、取付板のロータマグネット側に装着され、コイルが電気的に接続される接続ランド部を有する回路基板と、を備えるブラシレスモータであって、取付板には、ステータに対向して開口部が形成され、回路基板は、その一部が開口部に臨んで配置されると共に、当該回路基板の一部に開口部に向けて露出するように接続ランド部が配置されており、ステータから引き出されたコイル線の端部が開口部から回路基板の接続ランド部に接続されていることを特徴とする。
本発明における、取付板にはステータに対向して開口部が形成され、回路基板はその一部が開口部に臨んで配置されると共に当該回路基板の一部に開口部に向けて露出するようにランド部が配置される構成によれば、ブラシレスモータの下面側のみから開口部を介してコイル線の引出作業、及びコイル線と接続ランド部との接続作業を行なうことができるので、作業性が向上する。また、ロータと取付板との間でコイル線との接続を行なわないので、半田の厚さやコイル線とロータとの接触に配慮する必要がなく、ロータと取付板との軸方向間隙を狭くすることができる。その結果、モータ内部へ異物が混入することがなくなり、また、ブラシレスモータの薄型化が可能となる。
請求項2に関する発明は、請求項1に係るブラシレスモータに関して、ステータから端部までのコイル線の引出部は、取付板のロータマグネットとの反対側の面よりロータマグネット側に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、引出部が取付板のロータマグネットとの反対側の面よりロータマグネット側に位置しているので、取付板のロータマグネットとは反対側に部材が突出することがない。これにより、ブラシレスモータの高さを抑えることができるので、ブラシレスモータを薄型化することができる。また、引出部が開口部の下端から下側に出ないので、外部との接触によるコイル線の断線の可能性が減少する。また、他部材とコイル線との接触による短絡の可能性が減少する。
請求項3に関する発明は、請求項1もしくは請求項2に係るブラシレスモータに関して、取付板のロータマグネットとの反対側には、開口部を覆うように封止部材が装着されていることを特徴とする。
この構成によれば、開口部を覆うように封止部材が装着されるので、開口部が封止される。これにより、開口部から異物がモータ内部に混入することがなく、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。また、封止部材により端部は外部と接触することがなくなるので、コイル線と接続ランド部との断線のおそれがなくなる。
請求項4に関する発明は、請求項1乃至請求項3に係るブラシレスモータに関して、開口部は、回転部の軸心を中心とした周方向に均等間隔に複数形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、開口部が回転部の軸芯を中心とした周方向に均等間隔に複数形成されているので、取付板の回転中心軸近傍に部材を軸方向からカシメ・圧入等で固定する際に、取付板に力が均等に加わる。これにより、取付板の周方向幅が狭い部位に力が集中して割れや軸方向に不均一な変形を生ずることなく、取付板に対して部材の固定を行なうことができる。その結果、取付板に割れを生じさせることなく回転中心軸近傍に部材を固定することができる。また、取付板の変形は軸方向に均一に発生するので、部材が取付板に対して垂直に精度よく固定される。
さらに、取付板をプレス加工にて製作する場合において、開口部を回転部の軸心を中心として周方向に均等間隔に設ける。したがって、プレス加工で開口部を形成する際には、力が取付板に対して回転部の軸心を中心として均等に加わる。その結果、取付板に軸方向に不均一な変形が生じることを防止することができる。
請求項5に関する発明は、請求項1乃至請求項4に係るブラシレスモータに関して、回路基板の開口部に臨んだ部分の端縁にコイル線を案内する切欠部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、回路基板の孔の内周面の接続ランド部と対応する位置に切欠が形成されるので、コイル線がステータから切欠部を通って直接接続ランド部に接続される。その結果、コイル線の位置決めを容易に行なうことができる。
請求項6に関する発明は、請求項1乃至請求項5に係るブラシレスモータに関して、回路基板は、外部接続ランド部を有し、外部接続ランド部は、回路基板における接続ランド部と同一面に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ランドが回路基板の片面に集中しているので、回路基板の製作を容易にし、製造コストを削減することができる。また、回路基板の両面にランドを設ける構成に比べて、回路基板を薄型化でき、ブラシレスモータの薄型化を実現することができる。
請求項7に関する発明は、請求項1乃至請求項6に係るブラシレスモータに関して、取付板には、前記ステータコアの各ティースにそれぞれ対応して開口部が複数形成され、各ティースに巻回されたコイル線の一部が開口部に挿入されていることを特徴とする。
この構成によれば、各ティースに巻回されたコイル線の一部を開口部に収容できるので、コイル線の巻数を増加させることができ、また、ブラシレスモータの小型化を図ることができる。また、各々のティースに対して軸方向真下に対応する接続ランド部、及び開口部が設けられるので、コイル線の端部と接続ランド部との接続が容易になる。
請求項8に関する発明は、請求項1乃至請求項7に係るブラシレスモータの回転部には、回転中心軸に沿って回転する記録ディスクが着脱可能に載置されることを特徴とする。
この構成によれば、本発明を搭載した記録ディスク駆動装置の薄型化が可能であり、また、信頼性の高い記録ディスク駆動装置を提供することができる。
本発明によれば、小型薄型化が可能で、コイル線の断線のおそれがなく、コイル線接続の作業性に優れるブラシレスモータを提供できる。
以下、本発明の実施例を説明する。尚、本発明はこの実施例に限定されるものではない。また、符号についてはその名称及び機能が同一もしくは相当するものには同一の符号を付す。
図1は、本発明に係るブラシレスモータを示す断面図である。図2は、本発明に係るブラシレスモータの要部を拡大した断面図である。図3は、本発明に係るブラシレスモータを図1に示す矢視Aから見た図である。図4は、本発明に係る別の実施例のブラシレスモータを図1に示す矢視Aから見た図である。図5は、本発明に係るブラシレスモータの別の実施例である。
図1に示すように、略円筒形状のブッシュ88は、取付板8の略中央部に開口する固定孔86に、取付板8に対して略垂直状態で外周面を嵌合される。ブッシュ88は下部にカシメ固定用の変形部880を備え、変形部880が外力により変形され取付板8にカシメ固定される。
ブッシュ88の内周面には、ブッシュ88より軸方向寸法が短い円筒形状のスリーブ90が圧入固定される。スリーブ90は油に浸した焼結材料にて成型される。スリーブ90の軸方向下部には、略円盤形状のスラストプレート92がブッシュ88の内周面に嵌合され、変形部880の変形によりカシメ固定されている。スラストプレート92の軸方向上面には略円盤形状で、スラストプレート92より小径のスラストワッシャ94が配設される。スラストプレート92は鋼板で形成され、スラストワッシャ94は例えばポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂(PEEK)材などの摺動がよく、耐磨耗性に優れる材料で形成される。
ブッシュ88の外周面には、略円環形状のステータ2が接着により固定される。ステータ2は、磁性板を積層してなるステータコア24と、ステータコア24のティース26に巻回されてコイル20を形成するコイル線とを備える。ティース26は複数設けられる。本実施例のブラシレスモータ1は3相モータかつスター結線であり、U相、V相、W相、中性点の4本のコイル線がステータ2から引き出され引出部22を構成する。尚、スター結線とは、U相、V相、W相を中性点でひとまとめにする結線方法である。
取付板8は装置本体(図示せず)に固定される板状部材である。取付板8は、プレス加工により製作される。取付板8の軸方向上面には、回路基板6が当接される。回路基板6の軸方向下面には接続ランド部62が設けられ、ステータ2から引き出されたコイル線の端部28が接続される。回路基板6の配線パターンを通じて、外部から接続ランド部62を経てコイル20に通電される。尚、引出部22とは、ステータ2から端部28まで引き出された部分のコイル線を指す。端部28とは、接続ランド部62に半田付けされ接続されるコイル線の先端部分を指す。
以上に列挙したステータ2、回路基板6、取付板8、ブッシュ88、スリーブ90、スラストプレート92、及びスラストワッシャ94は、固定部3を構成する。
スリーブ90には、シャフト44が介挿される。シャフト44の軸方向下端は、スラストワッシャ94に当接する。シャフト44の軸方向上部には、略カップ形状のロータホルダ42が圧入され固定される。ロータホルダ42はステータ2を外囲するように配置され、ロータホルダ42内周に固定されるロータマグネット40は、間隙を介してステータ2と周方向に対向する。このように、ロータマグネット40、ロータホルダ42、及びシャフト44は互いに連結され、回転部4を構成する。コイル20に通電されると、ステータ2とロータマグネット40との間での磁気的作用により、回転部4に駆動力が発生する。その際、シャフト44にかかるラジアル方向の荷重は、スリーブ90によって支持される。また、シャフト44にかかるスラスト方向の荷重はシャフト44がスラストワッシャ94に対して摺動し支持される。その結果、回転部4は固定部3に対し回転中心軸10に沿って回転支持される。
以下、引出部22と、コイル線の端部28が接続される回路基板6と、回路基板6と当接する取付板8について、図2乃至図5、及び図7を用いて詳述する。尚、図3及び図4中の破線は、回路基板6に設けられる孔66の内周面を示す。
図2に示すように、取付板8には、コイル20と径方向略同一に位置し、取付板8を軸方向に通貫する開口部82が設けられる。取付板8の軸方向上面には、略中央に軸方向に貫通する孔66を有し軸方向下面に接続ランド部62を有する回路基板6が当接される。接続ランド部62は、孔66の縁から径方向外側へ延出して設けられる。接続ランド部62は、コイル線が4本引き出されることに対応して4箇所に設けられる。接続ランド部62は、少なくともその一部が開口部82に径方向に突出し、軸方向下方側の外部に露出している。接続ランド部62には、ステータ2から引き出されたコイル線の端部28が、孔66及び開口部82を介して、半田付けにより接続される。
引出部22は、開口部82の下端部より下側に突出することがなく、接続ランド部62と接続される。また、接続に用いられる半田68の下端部は、取付板8の軸方向下面より上側に形成される。そのため、接続ランド部62と端部28との接続に際して、取付板8の軸方向のスペースを有効に使うことができ、薄型化を実現することができる。
また、回路基板6は紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスエポキシ樹脂基板、「テフロン」(登録商標)基板等の回路基板を容易に折り曲げることができない材料にて形成されるリジッド基板を用いることが望ましい。また、回路基板6には回路基板を容易に折り曲げることのできる材料にて形成されるフレキシブルプリント基板(FPC)(以下、単にFPCという)を用いることもできる。しかしながら、リジッド基板はFPCに比べて硬いため、取付板8に当接した状態で安定し、半田付けの作業が容易となる。
また、孔66の内周面の全周をロータホルダ42の円筒部の径方向内側に設け、回路基板6の上面に設けられる電子部品(図示せず)全てをロータホルダ42の径方向外方に配置することが望ましい。これにより、回路基板6の上面と、ロータホルダ42の円筒部の下端との間隙に電子部品が介在することがない。したがって、回路基板6の上面とロータホルダ42の円筒部の下端とで形成される軸方向の間隙をより狭くすることができる。その結果、モータ内への異物の混入を防止することができる。
図3に示すように、孔66の縁の接続ランド部62と対応する位置には、切欠部70がそれぞれ形成されている。接続ランド部62の少なくとも一部は、開口部82を下側から見て、軸方向下方側の外部に露出している。引出部22は切欠部70に挿通され、端部28は接続ランド部62に接続される。これにより、端部28の接続ランド部62に対する位置決めが容易となり、作業性が向上する。また、接続ランド部62と、ステータ2とを最短距離で結ぶ線上に切欠部70が設けられることが望ましい。これにより、引出部22の長さが短くて済むため銅損を減少させることができ、コストを低減することができる。
再び図2を参照して、開口部82は、取付板8の下側に銘板84が粘着剤を用いて貼付されることにより、封止される。これにより、異物が開口部82からモータ内部に混入することを防止できる。また、引出部22及び端部28と接続ランド部62が装置本体(図示せず)内の他部材や装置内に侵入した塵埃等と接触して短絡することを防止できる。さらに、モータの組み立て中に他部品と引出部22及び端部28と半田68とが接触し断線及び剥離することを防止できる。
そのうえ、銘板84を取り外すのみで接続ランド部62が軸方向下方側の外部に露出する。これにより、コイル20への導通不良等の不具合が生じた際には、接続ランド部62と端部28との接続状況の確認・補修を容易に行なうことができる。尚、銘板84は開口部82を封止する役割を果たす。また、銘板84にかえてフィルム状の部材や板状の部材などを用いて封止してもよい。
再び図3に示すように、取付板8には回転中心軸10から周方向に等配に、開口部82が複数設けられている。開口部82が周方向に不等配に設けられた場合には、隣り合う開口部との間には周方向幅が狭い部位と広い部位とが生じる。そして、ブッシュ88を取付板8にカシメ固定する際に取付板8の周方向幅が狭い部位に力が集中し、取付板8の割れや不均一な変形を生じていた。これに対して、本実施例では開口部82が周方向に等配に設けられるので、ブッシュ88を取付板8にカシメ固定したときに、力が周方向幅の狭い部位に集中することなく、取付板8の割れや軸方向の不均一な変形を低減することができる。また、取付板8はプレス加工にて製作されるが、開口部82は回転中心軸10を中心として周方向に均等間隔に設けられる。したがって、プレス加工時において取付板8は回転中心軸10に対して軸方向に均等に変形する。その結果、取付板8に軸方向に不均一な変形が生じることが防止され、シャフト44が取付板8に対して垂直に配置される。
また、図4に示すように、開口部82の周方向幅が回転中心軸10から径方向外方にいくにしたがって漸増することが望ましい。これにより、取付板8の径方向外方側では、開口部82の周方向幅が広くなるため接続作業がしやすくなり、開口部82の周方向幅が狭くなる径方向内側では、取付板8の幅を確保することができる。その結果、良好な作業性と取付板8の強度維持とを両立させることができる。また、開口部82を径方向内側に配置することができる。これにより、モータの径方向の小型化を図る場合、開口部82が径方向の内側に形成されることにより、取付板8の外縁を縮小することができる。さらに、ステータ2の径方向の小型化に伴って、開口部82が内側に配置されることにより、引出部22の長さを短くすることができる。したがって、端部28と接続ランド部62とを接続する作業において、断線を防ぐことができる。
回路基板6の一部は取付板8の外縁から径方向外方に一部突出し、突出した部分には、外部からの電力を供給する外部接続ランド部64を形成する。外部接続ランド部64は配線パターン(図示せず)によって接続ランド部62と電気的に接続されている。外部接続ランド部64にはコネクタ(図示せず)が接続され、コネクタを通じて電気が供給される。
外部接続ランド部64は、接続ランド部62と同一の面に形成される。これにより、外部接続ランド部64及び接続ランド部62と配線パターンとを回路基板6の片面のみに集中させることができるので、回路基板6の構造が単純になり、回路基板6を容易に提供することができる。
図5に、他の実施例を示す。この実施例では、孔66の内周面は、ステータ2のコイル20の外周端より径方向外側に形成される。また、取付板8の開口部82の外周縁は、コイル20の外周端より径方向外側に形成される。さらに、開口部82の内周縁は、コイル20の内周端よりも径方向内側に形成される。加えて、開口部82はステータコア2のティース26の数と同数設けられ、各ティース26に対応する位置に設けられる。以上の構成によれば、各コイル20の一部を各開口部82内に収容することができる。これにより、モータの軸方向寸法を変化させることなくコイル20の巻回数を増やすことができる。また、巻回数が同一でも、ステータ2を軸方向下側に配置することができ、更なる薄型化を行なうことができる。
図6は、本実施例によるブラシレスモータ1をディスク駆動装置の光学ディスク駆動用モータとして使用した図である。本実施例では、ロータホルダ42の上側にターンテーブル46が内嵌固定されている。ディスク(図示せず)の着脱は、ターンテーブル46若しくは装置本体(図示せず)に設けられたチャッキング機構48によって行なわれる。
光学ディスクの着脱の際、ディスクに付着した塵埃がディスク駆動装置の装置本体内に侵入することがあるが、ロータホルダ42の下端と回路基板6(取付板8)との間隙が狭く構成されるので、モータの軸受部・電気的接続部に塵埃が混入することがなく、塵埃による軸受の焼付きや回路の短絡などの不具合が生じない。
本実施例によるモータは、例えばCDヘッドホンステレオや、携帯ゲーム機など、携帯可能な機器に搭載されることが好適である。
本実施例によるモータの端部28と回路基板6の接続ランド部62との接続工程について、図1乃至図3を参照しながら説明する。工程の順番としては、巻回工程、接着工程、接続工程、封止工程の順である。
まず、巻回工程では、コイル巻線機等でステータコア24にコイル線を巻回し、コイル20を形成する。巻回工程の終了後では、引出部22はステータコア24から引き出された状態になっている。
接着工程では、ステータ2をブッシュ88に接着剤を用いて固定する。接着工程を行なう段階で、既にブッシュ88とスリーブ90、取付板8、及び回路基板6の取り付けは完了している。接着工程は、ブッシュ88とステータ2のいずれか、若しくは両方に接着剤を塗布し、両部材を装着し、接着剤を固化させることにより固定を行なう。接着剤塗布後にブッシュ88にステータ2を装着するが、これと並行して引出部22の各々を対応する接続ランド部62のある開口部82内へそれぞれ引き出す引出作業を行なう。引出作業により、ステータ2は、ブッシュ88に対して周方向に位置決めされる。接着固定後には、モータの軸方向下側が上側にくるようにモータを裏返す。これにより、開口部82から、接続ランド部62及び引出部22が容易に確認できる。
接続工程では、端部28を接続ランド部62に対して半田付けを行ない、接続を行なう。この際、引出部22は切欠部70を通り、端部28は接続ランド部62に直に半田付けされる。この作業では、引出部22を取付板8の軸方向下側に引き出したり、特定の部材に引っ掛けたりしないので、引出部22に余分な力が加わらず、断線の恐れがなくなる。
封止工程では、銘板84を取付板8の軸方向下側に貼付することにより、開口部82を塞ぐ。この工程により、開口部82は封止され、開口部82からモータ内部への異物混入は防止される。
以上の工程を経て、本実施例のモータは組み立てられる。
以上に説明した実施例では、ブッシュ88、スリーブ90、シャフト44、及びロータホルダ42に抜け止めが設けられていないが、これを設けてもよい。
また、回路基板6のパターンは片面にのみ設けられるが、これに限られるものではない。両面にパターンが設けられる回路基板6であってもよい。ただし、提供の容易さという観点からは、パターンが片面にのみ設けられる回路基板6のほうが望ましい。
また、回路基板6に孔66が設けられなくともよい。例えば、回路基板6に切欠を設けたり、2枚以上の回路基板を径方向に嵌合させることによって孔66が形成されてもよい。
また、開口部82が複数個周方向に等配に設けられ、開口部82の真上に対応するティース26が設けられるとしたが、これに限られるものではない。ティース26が不等配に設けられ、開口部82が等配に設けられてもよい。また、ティース26が不等配に設けられ、開口部82が不等配に設けられてもよい。また、ティース26が等配に設けられ、開口部82が不等配に設けられてもよい。ただし、カシメ固定時の取付板8の変形に関しては、開口部82を等配に設けることが望ましい。また、接着工程及び引出工程の作業性に関しては、ティース26の真下に開口部82が位置することが望ましい。したがって、開口部82が周方向に等配に設けられ、開口部82の真上にティース26が設けられるのが、最善の構成である。
また、孔66の内周面の全周をロータホルダ42の円筒部の径方向外側に設け、回路基板6の上面に設けられる電子部品(図示せず)全てをロータホルダ42の径方向外方に配置してもよい。これにより、回路基板6の厚みの分だけロータホルダ42を軸方向下方に配置することができる。その結果、ブラシレスモータ全体を薄型化することができる。
また、以上に説明した実施例では、3相モータを用いたが、これに限られない。2相や4相など、相の数はいくつでもよい。また、スター結線されるとしたが、これに限られない。例えばデルタ結線でもよい。尚、デルタ結線とは、U相、V相、W相のコイルを環状に結線する結線方法である。
また、接続ランド部62の数は4としたが、これに限られない。例えば、スター結線でコモンを接続ランド部62に接続しない場合、デルタ結線を用いた場合、分割コアをステータコアに用いた場合、補助コイルを設けた場合などには、接続ランド部62の数は異なる可能性がある。
また、切欠部70を設けるとしたが、設けなくてもよい。例えば図5に示すように、引出部22のコイル20から引き出される位置が、接続ランド部62と軸方向に同じ位置若しくは下側にある場合には切欠部70は不要である。
また、シャフト44が回転部4に属し、スリーブ90が固定部3に属するが、これに限られない。例えば、スリーブ90が回転部4に属しシャフト44が固定部3に属する構成でもよい。
また、ラジアル荷重を油に浸した焼結材料のスリーブ90で支持し、スラスト荷重を摺動性・耐摩耗性に優れる材質のスラストワッシャ94で支持するが、これに限られるものではない。シャフト44の支持は、スリーブ90の代わりにボールベアリング等の転がり軸受を用いてもよい。
本発明の実施例におけるブラシレスモータの断面図である。 本発明の実施例の要部を示した図である。 本発明に係るブラシレスモータを図1に示す矢視Aから見た図である。 本発明に係る別の実施例を図1に示す矢視Aから見た図である。 本発明の別の実施例の断面図を示した図である。 ブラシレスモータをディスク駆動装置に用いた図である。 従来のブラシレスモータの断面図である。 a)従来のブラシレスモータの断面図である。 b)従来のブラシレスモータのステータの一部を軸方向上側から見た図である。 従来のブラシレスモータの断面図である。 従来のブラシレスモータの断面図である。
符号の説明
1 ブラシレスモータ
2 ステータ
3 固定部
4 回転部
6 回路基板
8 取付板
10 回転中心軸
20 コイル
22 引出部
24 ステータコア
26 ティース
28 端部
40 ロータマグネット
42 ロータホルダ
44 シャフト
46 ターンテーブル
48 チャッキング機構
50 軸方向間隙
62 接続ランド部
64 外部接続ランド部
66 孔
68 半田
70 切欠部
82 開口部
84 銘板
86 固定孔
88 ブッシュ
880 変形部
90 スリーブ
92 スラストプレート
94 スラストワッシャ
96 軸方向厚み

Claims (8)

  1. 取付板に軸受を介して回転自在に支持されロータマグネットを有する回転部と、
    前記取付板に固定され、前記ロータマグネットと対向する面を有するステータコアの複数のティースにコイル線を巻回して構成されたステータと、
    前記取付板の前記ロータマグネット側に装着され、前記コイルが電気的に接続される接続ランド部を有する回路基板と、
    を備えるブラシレスモータであって、
    前記取付板には、前記ステータに対向して開口部が形成され、
    前記回路基板は、その一部が前記開口部に臨んで配置されると共に、当該回路基板の前記一部に前記開口部に向けて露出するように前記接続ランド部が配置されており、
    前記ステータから引き出された前記コイル線の端部が前記開口部から前記回路基板の前記接続ランド部に接続されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記ステータから前記端部までの前記コイル線の引出部は、前記取付板の前記ロータマグネットとの反対側の面より前記ロータマグネット側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記取付板の前記ロータマグネットとの反対側には、前記開口部を覆うように封止部材が装着されていることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  4. 前記開口部は、前記回転部の軸心を中心とした周方向に均等間隔に複数形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  5. 前記回路基板の前記開口部に臨んだ部分の端縁にコイル線を案内する切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のブラシレスモータ。
  6. 前記回路基板は、外部接続ランド部を有し、
    該外部接続ランド部は、前記回路基板における前記接続ランド部と同一面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  7. 前記取付板には、前記ステータコアの各ティースにそれぞれ対応して前記開口部が複数形成され、前記各ティースに巻回された前記コイル線の一部が前記開口部に挿入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のブラシレスモータ。
  8. 前記回転部には、回転中心軸に沿って回転する記録ディスクが着脱可能に載置されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のブラシレスモータ。
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