JP2007302109A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロントフォークを連結するブラケットの外観を維持しつつ、フロントフォークが歪んで車体に組み付けられることを防止できる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】アンダーブラケット260の長手方向から視て、橋梁部268の長手方向に沿った中心線を基準として、上側ボルト孔269RUと下側ボルト孔269RLとは、略対称の位置に設けられる。
【選択図】図4
【解決手段】アンダーブラケット260の長手方向から視て、橋梁部268の長手方向に沿った中心線を基準として、上側ボルト孔269RUと下側ボルト孔269RLとは、略対称の位置に設けられる。
【選択図】図4
Description
本発明は、前輪を回転可能に支持する左右一対のフロントフォークを備え、フロントフォークがアッパーブラケットとアンダーブラケットとによって連結される鞍乗型車両に関する。
自動二輪車などの鞍乗型車両では、前輪を回転可能に支持するフロントフォークが広く用いられている。フロントフォークは、左側フォークと右側フォークとの一対によって構成され、左側フォークと右側フォーク(以下、単にフォークと適宜省略する)とは、一般的に、アッパーブラケット(上側連結部材)と、アッパーブラケットよりも下方に設けられるアンダーブラケット(下側連結部材)とによって連結される(例えば、特許文献1参照)。
アッパーブラケット及びアンダーブラケット(以下、単にブラケットと適宜省略する)は、フォークが挿通される割り締め部を有し、割り締めボルトによってフォークが締め付けられる。割り締め部の形状は様々だが、例えば、略車幅方向に向けて開口し、上下方向に並ぶ上側ボルト孔と下側ボルト孔とを割り締め部に設けた形状が知られている。つまり、2本の割り締めボルトがフォークに略直交し、かつ略車幅方向に沿って上側ボルト孔及び下側ボルト孔のそれぞれにねじ込まれることによって、フォークが締め付けられる。
また、外観の向上及び雨水などが溜まることを防止するため、ブラケットの上面を平滑にすることも広く行われている。さらに、このような上面が平滑なブラケットの中には、主に軽量化の観点から、左右の割り締め部を所定の距離を隔てて連結する橋梁部の肉厚を薄くし、橋梁部の肉厚よりも高さを有する割り締め部が橋梁部に連結される構造も知られている。
特開2006−7876号公報(第5−6頁、第1図)
しかしながら、上述した従来のブラケットには、次のような問題があった。すなわち、橋梁部の肉厚を薄くし、かつ上面を平滑にしたブラケットでは、橋梁部の肉厚よりも割り締め部の高さが高いため、割り締め部の上端部のみが橋梁部と連結される形状となる。
このようなブラケットの割り締め部に、略車幅方向に開口し、上下方向に並ぶ上側ボルト孔と下側ボルト孔とを設けた場合、それぞれのボルト孔周辺の剛性が異なるため、上側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置と、下側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置とでは、フォークの締め付け状態が均等にならないといった問題がある。
具体的には、上側ボルト孔は、橋梁部と連結される割り締め部の上端部に位置するため、上側ボルト孔の周囲は剛性が高い。一方、下側ボルト孔は、橋梁部と連結されていない割り締め部の下端部に位置するため、下側ボルト孔の周囲は、上側ボルト孔の周囲と比較して剛性が低い。
つまり、下側ボルト孔に挿通される割り締めボルトは、同様の締め付けトルクで締め付けても、上側ボルト孔に挿通される割り締めボルトよりも強くフォークを締め付けられるといった問題がある。
特に、不整地の走行に最適化されたオフロード用の鞍乗型車両では、前輪に加わる強い衝撃によってもフォークが上方に迫り出ないように、割り締め部によってフォークを強く締め付ける必要がある。上述したようなブラケットを用いてフォークを強く締め付けると、上側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置と、下側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置とでは、フォークの締め付け状態が均等にならないため、フォークが歪んだ状態で車体に組み付けられる。
フォークが歪んだ状態で車体に組み付けられると、フロントフォークが正常に機能せず、前輪が受けた衝撃を効果的に吸収できなくなるといった問題がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、フロントフォークを連結するブラケットの外観を維持しつつ、フロントフォークが歪んで車体に組み付けられることを防止できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、前輪(前輪20)を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク(フロントフォーク21)と、前記のフロントフォークの上端部を連結する上側連結部材(アッパーブラケット210)と、前記上側連結部材よりも下方において、前記フロントフォークを連結する下側連結部材(アンダーブラケット260)とを備える鞍乗型車両(自動二輪車10)であって、前記下側連結部材は、前記フロントフォークが上下方向に挿通される左右一対の割り締め部(割り締め部262L,262R)と、前記左右一対の割り締め部を連結する橋梁部(橋梁部268)とを有し、前記下側連結部材には、前記フロントフォークに略直交するように割り締めボルト(割り締めボルト281)がねじ込まれる上側ボルト孔(上側ボルト孔269LU,269RU)と、前記上側ボルト孔よりも下方において、前記割り締め部に挿通された前記フロントフォークに略直交するように割り締めボルト(割り締めボルト281)がねじ込まれる下側ボルト孔(下側ボルト孔269LL,269RL)とが形成され、前記割り締め部の厚さ(厚さT2)は、前記橋梁部の肉厚(肉厚T1)よりも厚く、前記下側連結部材の長手方向から視て、前記上側ボルト孔と前記下側ボルト孔とは、前記橋梁部の前記長手方向に沿った中心線(中心線CL)を基準として、略対称の位置に設けられることを要旨とする。
このような鞍乗型車両によれば、下側連結部材の長手方向の断面において、上側ボルト孔と下側ボルト孔とは、当該長手方向に沿った橋梁部の中心線を基準として、略対称の位置に設けられる。
このような下側連結部材の形状によれば、上側ボルト孔周辺と、下側ボルト孔周辺とは、概ね同様の剛性となる。このため、上側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置と、下側ボルト孔に挿通される割り締めボルトの位置とにおいて、割り締めボルトを同様の締め付けトルクで締め付けた場合、フォークの締め付け状態を略均等とすることができる。フォークの締め付け状態を略均等にすることができれば、フォークが歪んだ状態で車体に組み付けられる可能性を低減することができる。
また、下側連結部材と比較してライダーに視認され易い上側連結部材については、下側連結部材のような形状とする必要は必ずしもなく、従来と同様に上面を平滑とすることができる。
つまり、このような鞍乗型車両によれば、フロントフォークを連結するブラケットの外観を維持しつつ、フロントフォークが歪んで車体に組み付けられることを防止できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記下側連結部材の長手方向から視て、前記中心線と前記上側ボルト孔の長手方向に沿った上側ボルト孔中心線(上側ボルト孔中心線CLU)との距離(距離L1)、及び前記中心線と前記下側ボルト孔の長手方向に沿った下側ボルト孔中心線(下側ボルト孔中心線CLL)との距離(距離L2)は、略同一であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記橋梁部は、前記橋梁部から略垂直方向に伸びるリブ部分(前端リブ261fe,261re,補強リブ264〜266)を有することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記リブ部分は、前記左右一対の割り締め部と接合される接合リブ部分(前端リブ261fe,261re)を含むことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記リブ部分は、前記接合リブ部分と接合される補強リブ部分(補強リブ264〜266)を含むことを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記橋梁部は、ステアリングシャフトが上下方向に挿通されるステアリングシャフト受け部(ステアリングシャフト受け部263)を有し、前記補強リブ部分は、前記接合リブ部分と、前記ステアリングシャフト受け部とに接合されることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記橋梁部には、前記下側連結部材の上下方向に沿って貫通する水抜き孔(水抜き孔267)が形成されることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記橋梁部は、ステアリングシャフトが上下方向に挿通されるステアリングシャフト受け部(ステアリングシャフト受け部263)を有し、前記フロントフォークは、上部が後方に傾斜して配置され、前記ステアリングシャフトは、前記フロントフォークの後側において、上部が後方に傾斜して配置され、前記水抜き孔は、前記ステアリングシャフト受け部側に形成されることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記上側連結部材は、略平滑な上面(上面214a)を有することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、フロントフォークを連結するブラケットの外観を維持しつつ、フロントフォークが歪んで車体に組み付けられることを防止できる鞍乗型車両を提供することができる。
(本実施形態に係る鞍乗型車両の構成)
次に、本発明に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
次に、本発明に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、不整路の走行に最適化された自動二輪車である。自動二輪車10は、前輪20と後輪70とを備え、エンジン50が発生する駆動力によって後輪70を駆動する。
図1は、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、不整路の走行に最適化された自動二輪車である。自動二輪車10は、前輪20と後輪70とを備え、エンジン50が発生する駆動力によって後輪70を駆動する。
自動二輪車10は、前輪20を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21を備える。具体的には、フロントフォーク21は、車軸20aを回転可能に支持する。フロントフォーク21は、路面状態の変化に応じて、前輪20を上下方向(実際には、所定のキャスター角が付与された方向)に移動(直線運動)させて、前輪20が受けた衝撃を吸収する。
フロントフォーク21は、アッパーブラケット210(トップブリッジ)及びアンダーブラケット260(ボトムブリッジ)によって連結される。
アッパーブラケット210は、フロントフォーク21の上端部を連結する。本実施形態において、アッパーブラケット210は、上側連結部材を構成する。
アンダーブラケット260は、アッパーブラケット210よりも下方において、フロントフォーク21を連結する。本実施形態において、アンダーブラケット260は、下側連結部材を構成する。
ハンドルホルダー22は、アッパーブラケット210に取り付けられる。ハンドルホルダー22は、ライダーが握るハンドル23を保持する。
また、アッパーブラケット210及びアンダーブラケット260には、ステアリングシャフト41が連結される。ステアリングシャフト41は、車体フレーム40を構成するヘッドパイプ40hpによって回動可能に支持される。
フロントフォーク21は、上部が後方に傾斜して配置されている。また、ステアリングシャフト41は、フロントフォーク21の後側において、上部が後方に傾斜して配置されている。
(2)フロントフォーク上部の構成
次に、フロントフォーク21上部の構成について具体的に説明する。図2は、図1に示したF2方向からの矢視図である。なお、図2では、フロントフォーク21の前方に配設されるゼッケンプレートなどは省略されている。図3は、フロントフォーク21上部の左側面図である。
次に、フロントフォーク21上部の構成について具体的に説明する。図2は、図1に示したF2方向からの矢視図である。なお、図2では、フロントフォーク21の前方に配設されるゼッケンプレートなどは省略されている。図3は、フロントフォーク21上部の左側面図である。
フロントフォーク21は、左側フォーク21Lと、右側フォーク21Rとによって構成される。左側フォーク21L及び右側フォーク21Rは、アッパーブラケット210によって連結される。具体的には、左側フォーク21Lは、アッパーブラケット210の割り締め部212L(図6参照)に上下方向に挿通され、割り締めボルト231によって締め付けられる。なお、図示しないが、左側フォーク21Lと同様に、右側フォーク21Rもアッパーブラケット210の割り締め部に上下方向に挿通され、割り締めボルト231によって締め付けられる。
また、左側フォーク21L及び右側フォーク21Rは、アッパーブラケット210よりも下方に配設されるアンダーブラケット260によって連結される。具体的には、左側フォーク21Lは、アンダーブラケット260の割り締め部262L(図4(a)参照)に上下方向に挿通され、割り締めボルト281によって締め付けられる。右側フォーク21Rは、アンダーブラケット260の割り締め部262R(図4(a)参照)に上下方向に挿通され、割り締めボルト231によって締め付けられる。
ステアリングシャフト41は、ヘッドパイプ40hpに挿通される。さらに、ステアリングシャフト41は、アッパーブラケット210に設けられたステアリングシャフト受け部213(図6参照)、及びアンダーブラケット260に設けられたステアリングシャフト受け部263(図4(a),(c)参照)に挿通される。
ステアリングシャフト41の下端(不図示)は、ステアリングシャフト受け部263によって上方向に抜けないように係止される。また、ステアリングシャフト41の上端(不図示)は、ナット42が取り付けられ、アッパーブラケット210に固定される。なお、ステアリングシャフト41の取付けには、ステムナットなどが用いられるが、当該部品の形状などは従来と同様であるため、説明を省略する。
(3)アッパーブラケット及びアンダーブラケットの形状
次に、図4(a)〜(c)、図5及び図6を参照して、アッパーブラケット210及びアンダーブラケット260の形状について説明する。
次に、図4(a)〜(c)、図5及び図6を参照して、アッパーブラケット210及びアンダーブラケット260の形状について説明する。
(3.1)アンダーブラケット
まず、アンダーブラケット260の形状について説明する。図4(a)は、アンダーブラケット260の上面図である。図4(b)は、図4(a)に示したF4B−F4B線に沿ったアンダーブラケット260の一部断面図である。図4(c)は、図4(a)に示したF4C−F4C線に沿ったアンダーブラケット260の一部断面図である。また、図5は、アンダーブラケット260の下面図である。
まず、アンダーブラケット260の形状について説明する。図4(a)は、アンダーブラケット260の上面図である。図4(b)は、図4(a)に示したF4B−F4B線に沿ったアンダーブラケット260の一部断面図である。図4(c)は、図4(a)に示したF4C−F4C線に沿ったアンダーブラケット260の一部断面図である。また、図5は、アンダーブラケット260の下面図である。
図4(a)〜(c)及び図5に示すように、アンダーブラケット260は、フロントフォーク21(左側フォーク21L,右側フォーク21R)が上下方向に挿通される左右一対の割り締め部262L,262Rを有する。
さらに、アンダーブラケット260は、割り締め部262L,262Rを所定の距離を隔てて連結する平板状の橋梁部268を有する。具体的には、橋梁部268は、左側フォーク21L及び右側フォーク21Rが前輪20を回転可能に支持できる距離を隔てて、割り締め部262Lと割り締め部262Rとを連結する。
また、本実施形態では、橋梁部268は、橋梁部268から略垂直方向に伸びるリブ部分を有する。具体的には、橋梁部268は、割り締め部262L,262Rと接合される前端リブ261fe及び後端リブ261reを有する。本実施形態において、前端リブ261fe及び後端リブ261reは、接合リブ部分を構成する。
前端リブ261feは、橋梁部268の前部、すなわち、自動二輪車10に装着した際に前部(図中のF方向)となる部分において略車幅方向に沿って配設され、割り締め部262L及び割り締め部262Rに接合されている。後端リブ261reは、橋梁部268の後部、すなわち、自動二輪車10への装着した際に後部(図中のR方向)となる部分において略車幅方向に沿って配設され、割り締め部262L及び割り締め部262Rに接合されている。
また、橋梁部268の後部中央には、ステアリングシャフト41が上下方向に挿通されるステアリングシャフト受け部263が設けられる。
さらに、本実施形態では、橋梁部268は、前端リブ261feと接合される補強リブ264〜266を有する。本実施形態において、補強リブ264〜266は、補強リブ部分を構成する。
具体的には、補強リブ264〜266は、前端リブ261feとステアリングシャフト受け部263とに接合されている。具体的には、図4(a)に示すように、アンダーブラケット260の上面視(及び下面視)において、補強リブ264は、ステアリングシャフト受け部263から割り締め部262R側に向けて斜めに伸びている。また、補強リブ266は、補強リブ264と略対称に配設されており、ステアリングシャフト受け部263から割り締め部262L側に向けて斜めに伸びている。
補強リブ265は、アンダーブラケット260の上面視(及び下面視)において、ステアリングシャフト受け部263から図中のF方向に沿って伸び、前端リブ261feと接合される。アンダーブラケット260の上面視(及び下面視)において、前端リブ261feと補強リブ265とによって形成される角度は、概ね直角である。
また、図4(a)及び図5に示すように、本実施形態では、補強リブ264〜266は、橋梁部268の上面及び下面の両面に設けられる。
さらに、橋梁部268には、アンダーブラケット260の上下方向に沿って貫通する水抜き孔267が形成されている。本実施形態では、橋梁部268には、合計4つの水抜き孔267がステアリングシャフト受け部263側に形成されている。水抜き孔267は、前端リブ261fe、後端リブ261re、ステアリングシャフト受け部263及び補強リブ264〜266によって区画された領域に溜まった雨水などを下方に抜き出すための孔である。
橋梁部268に連結される割り締め部262Lには、割り締め部262Lに挿通された左側フォーク21Lを締め付ける割り締めボルト281(図3参照)がねじ込まれる上側ボルト孔269LU及び下側ボルト孔269LLが形成されている。
具体的には、上側ボルト孔269LU及び下側ボルト孔269LLには、割り締め部262Lに挿通された左側フォーク21Lに略直交し、かつ略車幅方向から割り締めボルト281がねじ込まれる。
同様に、割り締め部262Rには、割り締め部262Rに挿通された右側フォーク21Rを締め付ける割り締めボルト281がねじ込まれる上側ボルト孔269RU及び下側ボルト孔269RLが形成されている。
具体的には、上側ボルト孔269RU及び下側ボルト孔269RLには、割り締め部262Rに挿通された右側フォーク21Rに略直交し、かつ略車幅方向から割り締めボルト281がねじ込まれる。
また、図4(b)に示すように、割り締め部262Rの厚さT2は、橋梁部268の肉厚T1よりも厚い。なお、割り締め部262Rと同様に、割り締め部262Lの厚さも橋梁部268の肉厚T1よりも厚い。つまり、橋梁部268の肉厚T1は、アンダーブラケット260の軽量化を目的として薄くされている。
さらに、図4(b)に示すように、アンダーブラケット260の長手方向から視て、上側ボルト孔269RUと下側ボルト孔269RLとは、橋梁部268の長手方向に沿った中心線CLを基準として、略対称の位置に設けられている。
具体的には、中心線CLと上側ボルト孔269RUの長手方向に沿った上側ボルト孔中心線CLUとの距離L1、及び中心線CLと下側ボルト孔269RLの長手方向に沿った下側ボルト孔中心線CLLとの距離L2とは、略同一である。なお、割り締め部262Lも割り締め部262Rと同様の形状を有する。
(3.2)アッパーブラケット
アッパーブラケット210は、アンダーブラケット260と比較すると、橋梁部214の形状が大きく異なる。図6は、図4(a)に示したF4B−F4B線と同様の位置におけるアッパーブラケット210の一部断面図である。
アッパーブラケット210は、アンダーブラケット260と比較すると、橋梁部214の形状が大きく異なる。図6は、図4(a)に示したF4B−F4B線と同様の位置におけるアッパーブラケット210の一部断面図である。
図6に示すように、アッパーブラケット210は、アンダーブラケット260と同様に、割り締め部212L及びステアリングシャフト受け部213を有する。
一方、アッパーブラケット210では、割り締め部212Lの上端部212Laに橋梁部214が連結される。また、アッパーブラケット210は、略平滑な上面214a(図2及び図6参照)を有する。
つまり、橋梁部214の肉厚を薄くし、かつ上面を平滑にしたアッパーブラケット210では、橋梁部214の肉厚よりも割り締め部212Lの厚さが厚いため、割り締め部212Lの上端部のみが橋梁部214と連結される形状となる。なお、図示しないが、アッパーブラケット210は、ステアリングシャフト受け部213を中心として略左右対称の形状を有する。
(作用・効果)
上述した自動二輪車10に備えられるアンダーブラケット260によれば、上側ボルト孔269LU,269RU周辺と、下側ボルト孔269LL,269RL周辺とは、概ね同様の剛性となる。このため、上側ボルト孔269LU,269RUに挿通される割り締めボルト281の位置と、下側ボルト孔269LL,269RLに挿通される割り締めボルト281の位置とにおいて、割り締めボルト281を同様の締め付けトルクで締め付けた場合、フロントフォーク21(具体的には、左側フォーク21L,右側フォーク21R)の締め付け状態を略均等とすることができる。フロントフォーク21の締め付け状態を略均等にすることができれば、フロントフォーク21が歪んだ状態で車体に組み付けられる可能性を低減することができる。
上述した自動二輪車10に備えられるアンダーブラケット260によれば、上側ボルト孔269LU,269RU周辺と、下側ボルト孔269LL,269RL周辺とは、概ね同様の剛性となる。このため、上側ボルト孔269LU,269RUに挿通される割り締めボルト281の位置と、下側ボルト孔269LL,269RLに挿通される割り締めボルト281の位置とにおいて、割り締めボルト281を同様の締め付けトルクで締め付けた場合、フロントフォーク21(具体的には、左側フォーク21L,右側フォーク21R)の締め付け状態を略均等とすることができる。フロントフォーク21の締め付け状態を略均等にすることができれば、フロントフォーク21が歪んだ状態で車体に組み付けられる可能性を低減することができる。
また、アンダーブラケット260と比較してライダーに視認され易いアッパーブラケット210は、アンダーブラケット260のような形状と異なり、従来と同様に略平滑な上面214aを有する。
つまり、自動二輪車10によれば、略平滑な上面214aを有するアッパーブラケット210によって外観を維持することができる。さらに、アッパーブラケット210よりも下方に配設され、比較的ライダーに視認され難いアンダーブラケット260を用いることによって、フロントフォーク21が歪んで車体に組み付けられることを防止できる。
仮に、アッパーブラケット210と同様な形状のブラケットをアンダーブラケット260の代わりに用いた場合、上側ボルト孔と下側ボルト孔との位置では、フロントフォーク21の締め付け状態が略均等とならないため、図2に示すように、フロントフォーク21がD1方向に歪んで組み付けられる可能性がある。本実施形態では、フロントフォーク21がD1方向に歪んで組み付けられる可能性を大幅に低減することができる。
また、アンダーブラケット260は、割り締め部262L,262Rと接合される前端リブ261fe及び後端リブ261reを有する。さらに、アンダーブラケット260は、前端リブ261feと接合される補強リブ264〜266を有する。このため、橋梁部268を薄くして軽量化しつつ、橋梁部268の剛性を確保することができる。
さらに、橋梁部268には水抜き孔267が形成されているため、リブ部分(前端リブ261fe、後端リブ261re、補強リブ264〜266)によって区画された領域が形成された場合でも、当該領域に溜まった雨水などを速やかに下方に排出することができる。
さらに、フロントフォーク21の上部が後方に傾斜して配置される(図1参照)ため、アンダーブラケット260は、後部が下方に傾斜して自動二輪車10に取り付けられる。本実施形態では、水抜き孔267がアンダーブラケット260の後部中央に設けられたステアリングシャフト受け部263側に形成されているため、当該領域に溜まった雨水を効率よく下方に排出することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、アッパーブラケット210の上面214aは、必ずしも平滑でなくても構わない。具体的には、競技用の鞍乗型車両など、外観がそれ程重要視されない場合、アンダーブラケット260と同様な形状のブラケットをアッパーブラケット210の代わりに用いてもよい。なお、アンダーブラケット260と同様な形状のブラケットをアッパーブラケット210の代わりに用いた場合、アッパーブラケットの橋梁部と、アンダーブラケットの橋梁部との距離L3(図2参照)を変化させることができるため、アッパーブラケット及びアンダーブラケットによって連結されたフロントフォーク21全体としての剛性を調整することもできる。
また、アンダーブラケット260では、前端リブ261fe、後端リブ261re及び補強リブ264〜266が設けられていたが、当該リブは、必ずしも設けなくても構わない。つまり、橋梁部268は、単純な平板状であってもよい。或いは、補強リブ264〜266を設けず、前端リブ261fe及び後端リブ261reのみを橋梁部268に設けるようにしてもよい。さらに、橋梁部268には、必ずしも水抜き孔267を形成しなくても構わない。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…自動二輪車、20…前輪、20a…車軸、21…フロントフォーク、21L…左側フォーク、21R…右側フォーク、22…ハンドルホルダー、23…ハンドル、40…車体フレーム、40hp…ヘッドパイプ、41…ステアリングシャフト、42…ナット、50…エンジン、70…後輪、210…アッパーブラケット、212L…割り締め部、212La…上端部、213…ステアリングシャフト受け部、214…橋梁部、214a…上面、231…割り締めボルト、260…アンダーブラケット、261fe…前端リブ、261re…後端リブ、262L,262R…割り締め部、263…ステアリングシャフト受け部、264〜266…補強リブ、267…水抜き孔、268…橋梁部、269LL,269RL…下側ボルト孔、269LU,269RU…上側ボルト孔、281…割り締めボルト、CL…中心線、CLL…下側ボルト孔中心線、CLU…上側ボルト孔中心線、L1〜L3…距離、T1…肉厚、T2…厚さ
Claims (9)
- 前輪を回転可能に支持する左右一対のフロントフォークと、前記のフロントフォークの上端部を連結する上側連結部材と、前記上側連結部材よりも下方において、前記フロントフォークを連結する下側連結部材とを備える鞍乗型車両であって、
前記下側連結部材は、
前記フロントフォークが上下方向に挿通される左右一対の割り締め部と、
前記左右一対の割り締め部を連結する橋梁部と
を有し、
前記下側連結部材には、
前記フロントフォークに略直交するように割り締めボルトがねじ込まれる上側ボルト孔と、
前記上側ボルト孔よりも下方において、前記フロントフォークに略直交するように割り締めボルトがねじ込まれる下側ボルト孔と
が形成され、
前記割り締め部の厚さは、前記橋梁部の肉厚よりも厚く、
前記下側連結部材の長手方向から視て、前記上側ボルト孔と前記下側ボルト孔とは、前記橋梁部の長手方向に沿った中心線を基準として、略対称の位置に設けられる鞍乗型車両。 - 前記下側連結部材の長手方向から視て、前記中心線と前記上側ボルト孔の長手方向に沿った上側ボルト孔中心線との距離、及び前記中心線と前記下側ボルト孔の長手方向に沿った下側ボルト孔中心線との距離は、略同一である請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記橋梁部は、前記橋梁部から略垂直方向に伸びるリブ部分を有する請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記リブ部分は、前記左右一対の割り締め部と接合される接合リブ部分を含む請求項3に記載の鞍乗型車両。
- 前記リブ部分は、前記接合リブ部分と接合される補強リブ部分を含む請求項4に記載の鞍乗型車両。
- 前記橋梁部は、ステアリングシャフトが上下方向に挿通されるステアリングシャフト受け部を有し、
前記補強リブ部分は、前記接合リブ部分と、前記ステアリングシャフト受け部とに接合される請求項5に記載の鞍乗型車両。 - 前記橋梁部には、前記下側連結部材の上下方向に沿って貫通する水抜き孔が形成される請求項3に記載の鞍乗型車両。
- 前記橋梁部は、ステアリングシャフトが上下方向に挿通されるステアリングシャフト受け部を有し、
前記フロントフォークは、上部が後方に傾斜して配置され、
前記ステアリングシャフトは、前記フロントフォークの後側において、上部が後方に傾斜して配置され、
前記水抜き孔は、前記ステアリングシャフト受け部側に形成される請求項7に記載の鞍乗型車両。 - 前記上側連結部材は、略平滑な上面を有する請求項1に記載の鞍乗型車両。
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| JP2006132285A JP2007302109A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 鞍乗型車両 |
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