JP2007303301A - 内燃機関のスロットル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内燃機関における吸入空気が流れるボア24を形成するスロットルボデー12と、スロットルボデー12に回動可能に支持されるスロットルシャフト35、及び、ボア24を開閉するバタフライ式のバルブ部を有するバルブ体14とを備える。ボア24の壁面33におけるバルブ体14のスロットルシャフト35の軸支部分35aの上流側の位置に、吸入空気の流れによって壁面を伝って軸支部分35aへ向かう水滴Wを遮断するための水避け手段である突起部40を設ける。
【選択図】図3
Description
すなわち、請求項1に記載された内燃機関のスロットル装置によると、バルブ体の回動によりバルブ部がスロットルボデーの吸気通路を開閉することにより、吸気通路内を流れる吸入空気量が制御される。ところで、吸気通路の壁面におけるバルブ体のシャフト部の軸支部分の上流側の位置に水避け手段を設けている。このため、吸気通路の壁面に付着して吸入空気の流れによって該壁面を伝ってバルブ体のシャフト部の軸支部分へ向かう水滴がその途中の水避け手段によって遮断される。このため、バルブ体のシャフト部の軸支部分に水滴が侵入することを防止あるいは低減することができる。したがって、低温時等において、バルブ体のシャフト部の軸支部分に侵入した水滴の凍結によるバルブ体の作動不良の発生を防止あるいは低減することができる。
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、電動モータによりバルブ体を開閉制御するいわゆる電子制御方式の内燃機関のスロットル装置について説明する。説明の都合上、内燃機関のスロットル装置の構成を説明した後で要部の構成を説明する。なお、図1は内燃機関のスロットル装置を示す正面図、図2は図1のII−II線矢視断面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図である。また、説明の都合上、スロットル装置の天地方向いわゆる上下方向は、そのスロットル装置を内燃機関に設置した状態での上下方向に準じるものとする。また、スロットル装置のスロットルボデーは吸気通路が水平方向に延びる状態に設置されるものとし、吸気通路の上流側をスロットル装置の前側とし、吸気通路の下流側をスロットル装置の後側とする。
(1)まず、バルブ部材36が樹脂成形される。このとき、バルブ成形型(金型)内にスロットルシャフト35をインサートしておき、そのボデー成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、バルブ部材36が成形される。これにより、バルブ体14が得られる。
(2)次に、ボデー本体16が樹脂成形される。このとき、ボデー成形型(金型)内にバルブ体14及び軸受部材20をインサートしておき、そのボデー成形型のキャビティ内に樹脂を射出することにより、ボデー本体16が成形される。これにより、バルブ体14を備えたスロットルボデー12が得られる。
(3)次に、スロットルボデー12に対して、駆動モータ、減速ギヤ機構、カバー体21等が組付けられることにより、スロットル装置10(図1参照。)が得られる。
図5に示すように、突起部40は、前記ボア24の中心部から見て、前記軸受部材20のボア側の露出部分の前側面を底辺とする二等辺三角形状(正三角形を含む。)をなしている。突起部40の2つの斜辺となる一対の傾斜面は、吸入空気の流れに対向する水避け面42となっている(図4及び図7参照。)。水避け面42は、吸入空気の流れに交差する方向(図5において上下方向)に関して上流側から下流側に向かって傾斜する「傾斜部」にも相当する。また、ボア24の中心部から見た突起部40の面を突出端面44という。なお、説明の都合上、突起部40に関して、突出端面44の二等辺三角形の底辺の延びる方向(図5において上下方向)を幅方向といい、また突出端面44の二等辺三角形の高さ方向(図5において左右方向)を長さ方向という。また、ボア壁部22の内壁面25に対する突起部40の突出方向(図4において左右方向、図6において上下方向)を、突起部40の突出高さ方向という。
実施例2を説明する。本実施例及び以降の実施例は、前記実施例1の一部に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。なお、図8は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図8に示すように、前記実施例1における二等辺三角形状の突起部40を、直角三角形状の突起部(符号、46を付す。)に変更したものである。突起部46は、1つの斜辺となる傾斜面は、前下方に向けられており、吸入空気の流れに対向する片流れ状の水避け面47となっている。水避け面47は、吸入空気の流れに交差する方向(幅方向)に関して上流側から下流側に向かって傾斜する「傾斜部」にも相当する。また、突起部46の水避け面47と鋭角をなす上側縁48は、前記軸受部材20のフランジ部30の前側の露出部分の上端部を埋設している樹脂部の下端縁(符号、49を付す)と一直線状をなしている。また、突起部46の水避け面47の下端部は、前記軸受部材20のフランジ部30の前側の露出部分の下端部を埋設している樹脂部の上端縁(符号、51を付す)と一直線状をなしかつ前方へ延びる下側縁52の前端部とつながっている。
また、突起部46により遮断された水滴Wを、その突起部46の片流れ状の水避け面47すなわち傾斜部により速やかに下流側へ排出することができる(図8中、矢印Y1参照。)。また、水避け面47が前下方に向けられているので、水滴Wを一層速やかに下流側へ排出することができる。なお、水避け面47は、前上方に向けることもできる。
実施例3を説明する。なお、図9は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図9に示すように、前記実施例2における突起部46の直線状の水避け面47を、凸型円弧状の水避け面(符号、54を付す。)に変更したものである。水避け面54の下端部は、前記軸受部材20のフランジ部30の前側の露出部分の下端部を埋設している樹脂部の上端縁51の前端部とつながっている。このため、前記実施例2における突起部46の下側縁52が省略されている。
本実施例によっても、前記実施例2とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。なお、水避け面54は、凸型円弧状に代え、凹型円弧状に形成することができる。
実施例4を説明する。なお、図10は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図10に示すように、前記実施例1における二等辺三角形状の突起部40を、四角形状の突起部(符号、56を付す。)に変更したものである。突起部56の前端面を、幅方向に直線状をなす水避け面57としている。また、突起部56の上側縁58は、前記軸受部材20のフランジ部30の前側の露出部分の上端部を埋設している樹脂部の下端縁49と一直線状をなしている。また、突起部56の下側縁59は、前記軸受部材20のフランジ部30の前側の露出部分の下端部を埋設している樹脂部の上端縁51と一直線状をなしている。
実施例5を説明する。なお、図11は突起部を示す側断面図である。
本実施例は、図11に示すように、前記実施例1における二等辺三角形状の突起部40を、幅方向(図11において上下方向)に関して幅方向の中央側から両端側に向かって一定の突出高さ60tを有する突起部(符号、60を付す。)に変更したものである。
実施例6を説明する。なお、図12は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図12に示すように、前記実施例1における二等辺三角形状の突起部40を、ボデー本体16に代えて、軸受部材20(詳しくは、フランジ部30)に一体形成した突起部(符号、61を付す。)に変更したものである。
本実施例によっても、前記実施例1とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、軸受部材20に突起部40を形成していることにより、スロットルボデー12に設ける前における軸受部材20の外形上に対して突起部61を容易に施すことができる。例えば、軸受部材20に突起部61を一体成形したり、軸受部材20に突起部61となる別部材を一体に結合したり、軸受部材20に突起部61を切削加工、鍛造加工等により形成したりすることができる。
実施例7を説明する。なお、図13は内燃機関のスロットル装置を示す正面図、図14は図13のXIV−XIV線矢視断面図、図15は図14のXV−XV線矢視断面図である。
本実施例は、図14及び図15に示すように、前記実施例1の突起部40による水避け構造を、溝部62による水避け構造に変更したものである。これとともに、ボデー本体16のボア壁部22の内壁面25には、各軸受部材20のボア側の端面31の露出部分に対して、前後方向に連続しかつ同一平面をなす一対の平坦面64が相互に平行状に形成されている(図13参照。)。なお、図16は溝部を示す側面図、図17は図16のXVII−XVII線矢視断面図である。
実施例8を説明する。なお、図18は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図18に示すように、前記実施例7における軸受部材20に設けた溝部62を省略している。その代わりに、ボデー本体16のボア壁部22の内壁面25における平坦面64に、軸受部材20のボア側の端面31の前側すなわち上流側に位置する円弧状の溝部(符号、67を付す。)を、前記実施例7の前側の溝部62に準じる形状をもって凹設したものである。
本実施例によっても、前記実施例7とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、ボデー本体16に溝部67を形成していることにより、例えば前記実施例7に比べて、溝部67の形状の自由度を増大することができる。また、ボデー本体16を樹脂成形するため、ボデー本体16に溝部67を同時成形することができる。
実施例9を説明する。なお、図19は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図19に示すように、前記実施例8における溝部67の上流側に位置する溝壁面(符号、68を付す。)を、幅方向に直線状をなすものとしている。これにより、溝部68の幅方向(図19において上下方向)の中央部の溝幅に比べて、両端部の溝幅68wを拡大している。
本実施例によっても、前記実施例8とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。また、溝部68の幅方向の中央部の溝幅に比べて、両端部の溝幅68wを拡大することにより、溝部68の水滴Wの収容量を増大することができる。
実施例10を説明する。なお、図20は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図20に示すように、前記実施例8における円弧状の溝部67を、幅方向(図20において上下方向)の中央部から上下両端部を後方へ直線状に傾斜するV字状の溝部(符号、70を付す。)に変更したものである。また、溝部70の下流側に位置する溝壁面(符号、71を付す。)は、幅方向の中央部に比べて上下両端部が後方へ傾斜していることから、吸入空気の流れに交差する方向(幅方向)に関して上流側から下流側に向かって傾斜する「傾斜部」に相当している。
本実施例によっても、前記実施例8とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
実施例11を説明する。なお、図21は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図21に示すように、前記実施例8における円弧状の溝部67を、吸入空気の流れに交差する方向(幅方向(図21において上下方向))の中央側から両端側に向かって次第に浅くなる深さ67dをもって形成したものである。
本実施例によっても、前記実施例8とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
また、溝部67を、吸入空気の流れに交差する方向(幅方向)の中央側から両端側に向かって次第に浅くなる深さ67dをもって形成している。これにより、例えば溝部67を吸入空気の流れに交差する方向に亘って一定の深さをもって形成する場合(前記実施例8参照。)に比べて、溝部67による吸入空気の流れに発生する乱れを低減することができる。ひいては、ボア24内を流れる吸入空気の圧力損失を低減することができる。
実施例12を説明する。なお、図22は内燃機関のスロットル装置を示す側断面図である。
本実施例は、図22に示すように、前記実施例1におけるスロットルボデー12の軸受部材20を、前記実施例7における溝部62を有する軸受部材20に変更したものである。したがって、本実施例では、水避け手段として、ボア24の壁面33に突出された突起部40と、その突起部61に対して吸入空気の流れ方向に並設されかつボア24の壁面33に凹設された溝部62とを備えている。
本実施例によると、水避け手段として実施例1における突起部40と、前記実施例7における溝部62とを備えたことにより、ボア24の壁面33に付着して吸入空気の流れによって該壁面33を伝ってバルブ体14のスロットルシャフト35の軸支部分35aへ向かう水滴Wの遮断効果を一層向上することができる。
実施例13を説明する。なお、図23は内燃機関のスロットル装置を示す正面図、図24は図23のXXIV−XXIV線矢視断面図、図25は図24のXXV−XXV線矢視断面図である。
本実施例は、図24〜図26に示すように、前記実施例7の溝部62による水避け構造を、段差面73による水避け構造に変更したものである。すなわち、段差面73は、前記ボデー本体16のボア壁部22の内壁面25における上流側の端部に、その内壁面25の内径25dよりも大きい内径75dを有する真円筒状の内壁面75を形成することにより、内壁面25と内壁面75との間に段差状に形成されている。段差面73は、ボア24の軸線24L(図24参照。)に直交する円環状に形成されている。また、段差面73は、ボア24の軸線24Lに直交しかつバルブ体14の回転軸線35L(図25参照。)を含む平面77に対して、例えばバルブ体14の回転半径14rに所定量αを加えた距離73Dだけ離れた位置に設定している。なお、段差面73は、本明細書でいう「水避け手段」に相当している。
12 スロットルボデー
14 バルブ体
20 軸受部材
24 ボア(吸気通路)
33 壁面
35a 軸支部分
35 スロットルシャフト(シャフト部)
36 バルブ部材(バルブ部)
40 突起部(水避け手段)
42 水避け面
46 突起部(水避け手段)
47 水避け面
56 突起部(水避け手段)
57 水避け面
60 突起部(水避け手段)
61 突起部(水避け手段)
62 溝部
65 溝壁面
67 溝部
73 段差面
Claims (16)
- 内燃機関における吸入空気が流れる吸気通路を形成するスロットルボデーと、
前記スロットルボデーに回動可能に支持されるシャフト部、及び、前記吸気通路を開閉するバタフライ式のバルブ部を有するバルブ体と
を備える内燃機関のスロットル装置であって、
前記吸気通路の壁面における前記バルブ体のシャフト部の軸支部分の上流側の位置に、吸入空気の流れによって前記壁面を伝って前記軸支部分へ向かう水滴を遮断するための水避け手段を設けたことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記水避け手段が、前記吸気通路の壁面に突出された突起部であることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項2に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記突起部の吸入空気の流れに対向する水避け面が、吸入空気の流れに交差する方向に関して上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜部を有していることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項2又は3に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記突起部を、吸入空気の流れに交差する方向の中央側から両端側に向かって次第に小さくなる突出高さをもって形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーの主体をなしかつ前記吸気通路の大部分を形成するボデー本体に前記突起部を形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーに設けられかつ前記バルブ体のシャフト部を軸支する軸受部材に前記突起部を形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項2〜5のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記水避け手段として、前記吸気通路の壁面に突出された前記突起部と、その突起部に対して吸入空気の流れ方向に並設されかつ前記吸気通路の壁面に凹設された溝部とを備えたことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記水避け手段が、前記吸気通路の壁面に凹設された溝部であることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項7又は8に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記溝部の下流側に位置する溝壁面が、吸入空気の流れに交差する方向に関して上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜部を有していることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記溝部を、吸入空気の流れに交差する方向の中央側から両端側に向かって次第に浅くなる深さをもって形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーの主体をなしかつ前記吸気通路の大部分を形成するボデー本体に前記溝部を形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーに設けられかつ前記バルブ体のシャフト部を軸支する軸受部材に前記溝部を形成したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記水避け手段が、前記吸気通路の壁面に段差状に形成された段差面であることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項13に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記バルブ体により制御される吸入空気量に影響しない位置に前記段差面を設定したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項13又は14に記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記内燃機関に対して前記スロットルボデーを前記吸気通路がほぼ水平方向に延びる状態に設置するに際し、前記バルブ体のシャフト部の軸支部分を鉛直方向以外に配置したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 請求項1〜15のいずれか1つに記載の内燃機関のスロットル装置であって、
前記スロットルボデーの主体をなしかつ前記吸気通路の大部分を形成するボデー本体を樹脂成形したことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
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