JP2007309254A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダヘッド本体の上に別体のカムハウジングが載置される構造の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、排気側の端部におけるシリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間の口開き量を低減する。
【解決手段】吸・排気カムシャフト33,34を支持するカムハウジング31がシリンダヘッド本体20に複数のボルト50によって締結された内燃機関のシリンダヘッド12を次のような構成とする。シリンダヘッド本体20とカムハウジング31とを締結するボルト50の締結箇所が吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部となっている一方で、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分ではボルト締結が行われていない。
【選択図】図2
【解決手段】吸・排気カムシャフト33,34を支持するカムハウジング31がシリンダヘッド本体20に複数のボルト50によって締結された内燃機関のシリンダヘッド12を次のような構成とする。シリンダヘッド本体20とカムハウジング31とを締結するボルト50の締結箇所が吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部となっている一方で、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分ではボルト締結が行われていない。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関し、詳細には、シリンダヘッドにおけるシリンダヘッド本体とその上に設けられるカムハウジングとのボルト締結構造に関する。
内燃機関のシリンダヘッドとして、シリンダヘッド本体の上に、別体のカムハウジングが載置される構造のものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2には、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを支持するカムハウジングがシリンダヘッド本体上に載置されたシリンダヘッドが開示されており、複数のボルトによってカムハウジングがシリンダヘッド本体に締結されることが示されている。そして、ボルト締結が、吸気カムシャフトよりも外側の箇所、排気カムシャフトよりも外側の箇所、および、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの中間の箇所において行われていることが示されている。つまり、カムハウジングのシリンダヘッド本体へのボルト締結箇所が、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部、および、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分となっている。
特開昭60−216011号公報
特開2002−205159号公報
ところで、内燃機関のシリンダヘッドは、排気ガスの熱によって熱膨張するが、シリンダヘッドの吸気側の部分および中間の部分はあまり熱膨張しないのに対し、排気側の部分は大きく熱膨張する。したがって、上記特許文献1,2に記載のようなシリンダヘッド本体とカムハウジングとがボルトによって締結される構造のシリンダヘッドにおいては、シリンダヘッド本体の吸気側の部分および中間の部分に比べ、排気側の部分の熱膨張量が大きくなる。そして、このようなシリンダヘッド本体の熱膨張にともない、カムハウジングは、その排気側の部分が上方に持ち上げられるように変形し、シリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面(合わせ面)間の面圧を低下させようとする力が発生する。その結果、シリンダヘッドの排気側の端部で、シリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間が開く、いわゆる口開きの現象が発生する。
シリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間は、ガスや潤滑油等の外部への洩れを防止するために、シールガスケットによりシールされている。しかし、上述のようなシリンダヘッドの排気側の端部における口開きが発生すると、その部分でシールができず、ガスや潤滑油等が外部へ洩れてしまう。
上記特許文献1,2に記載のようなシリンダヘッドでは、カムハウジングのシリンダヘッド本体へのボルト締結箇所が、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部、および、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分となっており、カムハウジングは、ボルト締結箇所となった吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分よりも排気側の部分が上方に持ち上げられるように変形する。ここで、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分のボルト締結箇所が排気側の端部に近いほど、つまり、カムハウジングの変形部分の長さが小さいほど、カムハウジングの上方への変形が急激になる。そして、シリンダヘッドの排気側の端部における口開き量が大きくなり、ガスや潤滑油等が外部へ洩れやすくなるという問題点がある。
本発明は、そのような問題点を鑑みてなされたものであり、シリンダヘッド本体の上に別体のカムハウジングが載置される構造の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、排気側の端部におけるシリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間の口開き量を低減することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、本発明は、吸・排気カムシャフトを支持するカムハウジングがシリンダヘッド本体に複数のボルトによって締結された内燃機関のシリンダヘッドであって、前記シリンダヘッド本体とカムハウジングとを締結するボルトの締結箇所が吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部となっている一方で、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分ではボルト締結が行われていないことを特徴としている。
上記構成によれば、シリンダヘッド本体とカムハウジングとを締結するボルトの締結箇所が吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部、および、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分となっている場合に比べて、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分でのボルト締結を行っていない分、シリンダヘッドの排気側端部におけるシリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間の開き量(口開き量)を低減することができる。そして、シリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間のシールを確保でき、ガスや潤滑油等の外部への洩れを抑制できる。また、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分でボルト締結を行わない分、生産性の向上やコストダウンを図ることができる。
ここで、シリンダヘッドにおいて、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分でのボルト締結を行わない場合、吸・排気カムシャフトの回転等によるカムハウジングの振動によって、異音の発生やカムハウジングの吸・排気カムシャフトを支持する部分の摩耗が懸念される。そのため、カムハウジングの吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分と、シリンダヘッド本体との間に、弾性部材を圧縮状態で介在させることが好ましい。こうすると、カムハウジングの振動に追従して弾性部材が伸縮して、その振動が吸収される。これにより、カムハウジングの振動による異音の発生やカムハウジングの吸・排気カムシャフトを支持する部分の摩耗を防止することができる。
また、弾性部材として断熱性を有する部材を用いることが好ましい。こうすると、弾性部材の断熱作用によって、シリンダヘッド本体からカムハウジングへの熱伝導が効果的に抑制されるので、カムハウジングの熱膨張を抑制することができる。そして、これにより、カムハウジングの吸・排気カムシャフトを支持する部分の間(カムジャーナル間)の距離の変化を低減することができる。
本発明によれば、シリンダヘッド本体とカムハウジングとを締結するボルトの締結箇所が吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部、および、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分となっている場合に比べて、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分でのボルト締結を行っていない分、シリンダヘッドの排気側端部におけるシリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間の口開き量を低減することができる。そして、シリンダヘッド本体とカムハウジングとの互いの取り付け面間のシールを確保でき、ガスや潤滑油等の外部への洩れを抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。以下では、本発明を車両に搭載される内燃機関(エンジン)に適用した例を挙げて説明する。
まず、エンジンの概略構成について、図1、図2を用いて説明する。
エンジン10は、例えば、直列4気筒エンジンであって、シリンダブロック11およびシリンダヘッド12を備えて構成されている。なお、図1には、1つの気筒のみを示している。
シリンダブロック11は、気筒(シリンダ)13を有しており、この気筒13には、ピストン14が往復移動可能に収容されている。ピストン14よりも上側の空間は燃焼室15となっている。ピストン14は、コネクティングロッドを介して出力軸であるクランクシャフトに連結されている。そして、ピストン14の往復動がコネクティングロッドによって回転運動に変換された後、クランクシャフトに伝達される。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の上に載置されるシリンダヘッド本体20と、このシリンダヘッド本体20の上に載置されるシャフト支持部30とを備えて構成されている。
シリンダヘッド本体20は、複数のボルトによってシリンダブロック11に締結されている。シリンダヘッド本体20は、例えば、アルミニウム合金等からなる。シリンダヘッド本体20には、吸気通路の一部をなす吸気ポート21と、排気通路の一部をなす排気ポート22とが形成されている。シリンダヘッド本体20には点火プラグ29が取り付けられている。その点火プラグ29の電気火花によって、吸気ポート21を通って燃焼室15内に導入される混合気が着火され、爆発・燃焼する。このとき生じた高温高圧の燃焼ガスによって、ピストン14が往復動され、クランクシャフトが回転されて、エンジン10の駆動力(出力トルク)が得られる。なお、上述の吸気通路には、燃料を噴射する燃料噴射弁が取り付けられており、この燃料噴射弁により噴射された燃料が、吸気ポート21を通って導入される吸入空気と混ざり合って混合気となる。また、燃焼ガス(排気ガス)は排気ポート22を通じて上述の排気通路へ排出される。
シリンダヘッド本体20には、吸気ポート21を開閉する吸気バルブ23と、排気ポート22を開閉する排気バルブ24とが配設されている。吸・排気バルブ23,24の各バルブステム23a,24aの上端部にはリテーナ26が装着されている。各リテーナ26とシリンダヘッド本体20との間であって、各バルブステム23a,24aの周りには、バルブスプリング27が配置されている。各バルブスプリング27によって、吸・排気バルブ23,24が、吸・排気ポート21,22を閉鎖する方向(閉弁方向、図1のほぼ上方)へ付勢されている。また、各バルブステム23a,24aの上端部には、バルブリフタ28が組み付けられている。各バルブリフタ28は、後述する吸・排気カム35,36の下方に配置されている。
シャフト支持部30は、カムハウジング31とカムキャップ32とを備えており、吸・排気バルブ23,24を駆動する吸・排気カムシャフト33,34を回転可能に支持するために設けられている。カムハウジング31およびカムキャップ32は、例えば、アルミニウム合金等からなる。
この例では、カムハウジング31およびカムキャップ32として、吸気カム35を有する吸気カムシャフト33を支持する吸気側の部分と、排気カム36を有する排気カムシャフト34を支持する排気側の部分とが一体的に形成されているものが用いられている。つまり、カムハウジング31およびカムキャップ32が、それぞれ吸気側の端部(図1、図2の左端部)から排気側の端部(図1、図2の右端部)にわたって延びている。
カムハウジング31には、半円形状の軸受凹部41が吸気バルブ23のほぼ上方に形成されており、半円形状の軸受凹部42が排気バルブ24のほぼ上方に形成されている。また、カムキャップ32には、半円形状の軸受凹部43がカムハウジング31の軸受凹部41に対応する箇所に形成されており、半円形状の軸受凹部44がカムハウジング31の軸受凹部42に対応する箇所に形成されている。つまり、カムハウジング31の軸受凹部41とカムキャップ32の軸受凹部43とが互いに向き合うように設けられており、カムハウジング31の軸受凹部42とカムキャップ32の軸受凹部44とが互いに向き合うように設けられている。
そして、カムハウジング31の軸受凹部41とカムキャップ32の軸受凹部43とによって、吸気カムシャフト33の軸部分(吸気カム35が設けられていない部分)が挟まれ、これにより、吸気カムシャフト33が回転可能に支持されている。カムハウジング31の軸受凹部42とカムキャップ32の軸受凹部44とによって、排気カムシャフト34の軸部分(排気カム36が設けられていない部分)が挟まれ、これにより、排気カムシャフト34が回転可能に支持されている。
吸・排気カムシャフト33,34は、クランクシャフトの回転にともない回転される。これにより、吸・排気バルブ23,24が、バルブスプリング27等に抗して、吸・排気ポート21,22を開放させる方向(開弁方向、図1のほぼ下方)へリフトされる。具体的には、吸・排気カムシャフト33,34の回転は、吸・排気バルブ23,24の各バルブステム23a,24aの上端部に組み付けられたバルブリフタ28を介して、吸・排気バルブ23,24に伝達される。したがって、吸・排気カムシャフト33,34が回転すると、吸・排気カム35,36によってバルブリフタ28が押圧され、これにより、吸・排気バルブ23,24が押し下げられる。この押し下げにより、吸・排気ポート21,22が開放された状態(開弁状態)となる。
シリンダヘッド12においては、シャフト支持部30のカムハウジング31は、複数のボルト50によってシリンダヘッド本体20に締結されている。次に、シリンダヘッド12におけるシリンダヘッド本体20とカムハウジング31とのボルト締結構造について説明する。
シリンダヘッド本体20の吸・排気側の両側部には、ボルト50がねじ込まれるねじ孔51,52が形成されている。具体的には、吸気側のねじ孔51は、吸気カムシャフト33よりも外側(図1、図2の左側)に設けられており、排気側のねじ孔52は、排気カムシャフト34よりも外側(図1、図2の右側)に設けられている。
上述したように、シャフト支持部30のカムハウジング31およびカムキャップ32は、吸・排気一体型のものとなっている。そして、カムハウジング31の吸・排気側の両側部には、ボルト50が挿通される貫通孔53,54が形成されている。具体的には、吸気側の貫通孔53は、シリンダヘッド本体20のねじ孔51に対応する箇所に形成されており、軸受凹部41よりも外側に設けられている。排気側の貫通孔54は、シリンダヘッド本体20のねじ孔52に対応する箇所に形成されており、軸受凹部42よりも外側に設けられている。
また、カムキャップ32の吸・排気側の両側部には、ボルト50が挿通される貫通孔55,56が形成されている。具体的には、吸気側の貫通孔55は、シリンダヘッド本体20のねじ孔51に対応する箇所に形成されており、軸受凹部43よりも外側に設けられている。排気側の貫通孔56は、シリンダヘッド本体20のねじ孔52に対応する箇所に形成されており、軸受凹部44よりも外側に設けられている。
シリンダヘッド12の吸気側において、ボルト50が、カムキャップ32の貫通孔55とカムハウジング31の貫通孔53とに挿通され、さらにシリンダヘッド本体20のねじ孔51に螺合されている。また、シリンダヘッド12の排気側において、ボルト50が、カムキャップ32の貫通孔56とカムハウジング31の貫通孔54とに挿通され、さらにシリンダヘッド本体20のねじ孔52に螺合されている。これにより、カムキャップ32がカムハウジング31に取り付けられるとともに、カムハウジング31がシリンダヘッド本体20に締結されている。
シリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面(合わせ面)間には、ガスや潤滑油等の外部への洩れを防止するために、シールガスケットが介装されている。シールガスケットとして、例えば、硬化型液状ガスケットを用いることができる。硬化型液状ガスケットは、例えば、シリコーン樹脂からなるもので、シリンダヘッド12の組み付けに先立ち、シリンダヘッド本体20の取り付け面またはカムハウジング31の取り付け面に予め塗布しておく。そして、塗布された液体状態の硬化型液状ガスケットが、ボルト50の締結に際してシリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間に挟み込まれることで、それらのクリアランス形状に合わせて変形する。その後、長時間放置することによって、液体状態の硬化型液状ガスケットが硬化して固体になる。これにより、クリアランス形状に合致した形状のガスケットが、シリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間に形成される。
また、シリンダヘッド本体20の中央部(吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分に対応)には、座部61が設けられている。シリンダヘッド本体20の座部61とカムハウジング31の軸受凹部41と軸受凹部42との中央部との間には、ゴム部材60が介装されている。ゴム部材60は、上下方向に圧縮された状態で配設されている。ゴム部材60は、シリンダヘッド12の組み付けに先立ち、シリンダヘッド本体20の座部61の上面またはカムハウジング31の中央部の下面に、接着、焼付け等によって予め取り付けておく。そして、ゴム部材60は、ボルト50の締め付けによるシリンダヘッド本体20とカムハウジング31との締結にともなって圧縮される。
上述のようなシリンダヘッド12におけるボルト締結構造によれば、次のような作用効果が得られる。
すなわち、上述したように、シリンダヘッド本体20とカムハウジング31とを締結するボルト50の締結箇所が、吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部となっている。一方、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分では、ボルト締結は行われていない。これにより、シリンダヘッド12の排気側端部におけるシリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間の開き量(口開き量)X(図3)を低減することができる。そして、シリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間のシールを確保でき、ガスや潤滑油等の外部への洩れを抑制できる。
これについて、図3、図4を用いて詳しく説明すれば、シリンダヘッド本体20は、排気ポート22を通じて排出される排気ガスの熱によって熱膨張する。このとき、シリンダヘッド本体20の排気側の部分の熱膨張量が大きくなるのに対し、それ以外の部分(吸気側の部分および中間の部分)の熱膨張量は小さい。このため、シリンダヘッド本体20上のカムハウジング31は、その排気側の部分が上方に持ち上げられるように変形する。この例では、ボルト50の締結箇所が吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部となっているため、図3に示すように、カムハウジング31はその吸気側のボルト50の締結箇所よりも排気側の部分が上方に変形する。この変形にともない、シリンダヘッド12の排気側端部において、シリンダヘッド本体20とカムハウジングとの互いの取り付け面間の面圧を低下させようとする力が発生する。
ここで、ボルト締結箇所が吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部、および、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分となっている場合(図4に示す場合)に比べると、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分でのボルト締結を行っていない分、カムハウジング31の変形部分の長さLが大きくなる(L>L1)。これにより、カムハウジング31の上方への変形が緩やかになり、シリンダヘッド12の排気側端部における口開き量Xを低減することができ(X<X1)、ガスや潤滑油等の外部への洩れを抑制できる。
また、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分でのボルト締結を行っていないため、シリンダヘッド本体20の燃焼圧変形を抑制することができ、これにともない、カムハウジング31の変形や吸・排気カムシャフト33,34を支持するカムハウジング31の軸受凹部41,42の変形も抑制することができる。しかも、ボルト締結箇所が吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部、および、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分となっている場合に比べて、シリンダヘッド12では、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分でボルト締結を行わない分、生産性の向上やコストダウンを図ることができる。
ところで、シリンダヘッド12では、吸気カムシャフト33と排気カムシャフト34との間の部分でのボルト締結を行っていないため、吸・排気カムシャフト33,34の回転等による振動により、異音の発生や吸・排気カムシャフト33,34を支持するカムハウジング31の軸受凹部41,42の摩耗が懸念される。しかし、この例では、上述したように、カムハウジング31の軸受凹部41と軸受凹部42との中央部と、シリンダヘッド本体20との間に、ゴム部材60が介在されているので、カムハウジング31の振動に追従してゴム部材60が上下方向に伸縮して、その振動が吸収される。これにより、カムハウジング31の振動による異音の発生やカムハウジング31の軸受凹部41,42の摩耗を防止することができる。
さらに、ゴム部材60の断熱作用によって、シリンダヘッド本体20からカムハウジング31への熱伝導が効果的に抑制されるので、その熱伝導によるカムハウジング31の熱膨張を抑制することができる。そして、これにより、カムハウジング31の軸受凹部41,42間(カムジャーナル間)の距離の変化を低減することができる。
次に、変形例について説明する。
上述した例において、吸・排気カムシャフト33,34の軸方向に沿う方向おけるボルト50の締結箇所の数は特に限定されない。つまり、カムハウジング31の吸気カムシャフト33および排気カムシャフト34を挟んだ両側部において、ボルト50の締結箇所は、軸方向に1つずつだけではなく、軸方向に複数ずつ並べて設けられていてもよい。こうすれば、カムハウジング31の変形部分の長さ(図3ではL)が小さくなることがないので、上述した例と同様の作用効果が得られる。また、この場合、ボルト50の締結箇所が増えると、1つのボルト50にかかる荷重を低減しながら、シリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間の面圧を増大させることができる。これにより、シリンダヘッド12の排気側端部における口開き量(図3ではX)をさらに低減することができ、シール性を向上させることができる。
また、上述した例において、ボルト50の径は特に限定されない。この場合、ボルト50の径を大きくすれば、ボルト50の締め付け軸力が大きくなるので、シリンダヘッド本体20とカムハウジング31との互いの取り付け面間の面圧を増大させ、シリンダヘッド12の排気側端部における口開き量(図3ではX)をさらに低減することができ、シール性を向上させることができる。
また、上述した例において、ゴム部材60の以外の弾性部材をシリンダヘッド本体20とカムハウジング31との間に介在させてもよい。この場合、弾性部材は、例えばスポンジのような樹脂製の部材であってもよいし、例えばスプリングのような金属製の部材であってもよい。ただし、弾性部材として断熱性を有する部材を用いれば、上述したゴム部材60のように、シリンダヘッド本体20からカムハウジング31への熱伝導を抑制できる点で効果的である。
10 エンジン
12 シリンダヘッド
20 シリンダヘッド本体
30 シャフト支持部
31 カムハウジング
32 カムキャップ
33 吸気カムシャフト
34 排気カムシャフト
50 ボルト
60 ゴム部材
12 シリンダヘッド
20 シリンダヘッド本体
30 シャフト支持部
31 カムハウジング
32 カムキャップ
33 吸気カムシャフト
34 排気カムシャフト
50 ボルト
60 ゴム部材
Claims (3)
- 吸・排気カムシャフトを支持するカムハウジングがシリンダヘッド本体に複数のボルトによって締結された内燃機関のシリンダヘッドであって、
前記シリンダヘッド本体とカムハウジングとを締結するボルトの締結箇所が吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを挟んだ両側部となっている一方で、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分ではボルト締結が行われていないことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記カムハウジングの吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間の部分と、前記シリンダヘッド本体との間には、弾性部材が圧縮状態で介在されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
- 前記弾性部材は、断熱性を有する部材であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2006140318A JP2007309254A (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 内燃機関のシリンダヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006140318A JP2007309254A (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 内燃機関のシリンダヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2007309254A true JP2007309254A (ja) | 2007-11-29 |
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Country Status (1)
| Country | Link |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102012217366A1 (de) * | 2012-09-26 | 2014-03-27 | Mahle International Gmbh | Lageranordnung für nebeneinander angeordnete Nockenwellen |
-
2006
- 2006-05-19 JP JP2006140318A patent/JP2007309254A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE102012217366A1 (de) * | 2012-09-26 | 2014-03-27 | Mahle International Gmbh | Lageranordnung für nebeneinander angeordnete Nockenwellen |
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