JP2007317455A - 防水コネクタの膨張空気開放構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水栓の変形防止や外れ防止を図ることが可能な防水コネクタの膨張空気開放構造を提供する。
【解決手段】防水コネクタの膨張空気開放構造は、防水コネクタ2における所望の位置の防水栓12に、一端がコネクタハウジング9内に配置されるとともに他端が防水コネクタ2から離れて存在する被水無き区域16に配置され、且つコネクタハウジング9内と被水無き区域16との間の呼吸路を有する構造の線状部材を設ける構造であり、ダミー線13が線状部材に相当する。線状部材を設ける防水栓12は、コネクタハウジング9の空のキャビティ14に挿入される。
【選択図】図1

Description

本発明は、防水コネクタの内部に生じる膨張空気を開放するための構造に関する。
下記特許文献1には、防水コネクタの防水栓に関する技術が開示されている。具体的には、防水コネクタの外部温度が急激に変化した際に生じるハウジング内外の圧力差を吸収することができるような防水栓の構造についての技術が開示されている。この防水栓は、端面中央に薄肉状の圧力吸収部が一体的に設けられる構造であって、ハウジング内外の圧力変化に応じて圧力吸収部が膨張収縮作用をするようになっている。
防水コネクタが自動車配線用としてエンジンルーム内に設置される場合を考えると、圧力吸収部を有する防水栓を用いることにより、正圧状態及び負圧状態の繰り返し現象が生じて圧力変化があっても、防水栓がコネクタハウジングから脱落してしまうような不具合が防止されるという効果を奏する。
特公昭57−16474号公報
ところで、上記従来技術にあっては、コネクタハウジングの内部に空気を完全に閉じこめた状態で圧力変化に対応するような構造になっている。従って、防水栓に常に圧力が掛かってしまう恐れがあり、防水栓の変形が懸念されるという問題点を有している。また、防水栓に常に圧力が掛かっている状態では、何らかの外力で容易に外れてしまうという問題点も有している。尚、これらの問題点は、防水構造の設計にも影響を来してしまうことになる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、防水栓の変形防止や外れ防止を図ることが可能な防水コネクタの膨張空気開放構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の防水コネクタの膨張空気開放構造は、防水コネクタにおける所望の位置の防水栓に、一端がコネクタハウジング内に配置されるとともに他端が前記防水コネクタから離れて存在する被水無き区域に配置され、且つ前記コネクタハウジング内と前記被水無き区域との間の呼吸路を有する構造の線状部材を設けることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、防水コネクタのコネクタハウジング内において膨張した空気が線状部材を介して大気に開放される。大気に開放される位置は、防水コネクタから離れて存在する被水の無い区域であり、これによって防水コネクタとしての機能は十分に保たれる。コネクタハウジング内の膨張した空気が大気に開放されることにより、防水栓の変形や外れが防止される。
本発明において、線状部材として電線を用いれば、電線の素線間の微小な隙間により呼吸作用が確保されて大気開放が可能になる。線状部材は、電線若しくは電線と同等の径のチューブで対応することが可能であり、この場合に防水栓は専用のものを用いる必要性が無くなる。すなわち、一般的な防水栓を流用することができるようになる。線状部材として電線を用いる場合には、線状部材が防水コネクタにおいてダミー線のようなものとなる。
請求項2記載の本発明の防水コネクタの膨張空気開放構造は、請求項1に記載の防水コネクタの膨張空気開放構造において、前記所望の位置を、前記コネクタハウジングの空キャビティとすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、空キャビティを介してコネクタハウジング内の膨張した空気が大気に開放される。コネクタハウジングや防水栓自体に特別な構造を施さずに線状部材の取り付けが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、防水栓の変形や外れを防止することができるという効果を奏する。また、請求項2に記載された本発明によれば、より良い形態の例を提供することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の防水コネクタの膨張空気開放構造の一実施の形態を示す図であり、(a)は模式的な全体構成図、(b)は防水コネクタの要部断面図である。
図1において、引用符号1、2は、特に限定するものではないが、アースをするために用いる防水コネクタを示している。防水コネクタ1は、アース部3に直接接続するために設けられている。これに対して防水コネクタ2は、所望の回路4に接続されて、この状態で防水コネクタ1に嵌合し接続がなされるように設けられている。防水コネクタ2は、本発明に係る特徴的な構造を有している。以下、このような防水コネクタ1、2を参照しながら本発明について説明する。
防水コネクタ1は、コネクタハウジング5と、このコネクタハウジング5に収容される雄端子6と、防水コネクタ2に密着するシール部材7とを備えて構成されている。コネクタハウジング5には、雄端子6に対する端子収容用のキャビティ(図示省略)と、防水コネクタ2に対する嵌合用の空間を形成するための嵌合部8とが形成されている。雄端子6は、アース部3に接続されている。雄端子6は、この電気接触部が防水コネクタ2と電気的に接続されるように配置固定されている。シール部材7は、嵌合部8に取り付けられている。シール部材7は、環状の部材となるように形成されている。
防水コネクタ2は、コネクタハウジング9と、このコネクタハウジング9に収容される雌端子10と、防水栓11、12と、ダミー線(線状部材)13とを備えて構成されている。コネクタハウジング9には、雌端子10に対する端子収容用のキャビティ14が上下二段に形成されている。上段のキャビティ14には、雌端子10が収容固定されている。これに対して下段のキャビティ14には、雌端子10が収容されず空のキャビティ、すなわち空キャビティとなっている。コネクタハウジング9は、この外面に防水コネクタ1のシール部材7が密着して水密及び気密構造を形成するようになっている。
雌端子10は、既知の電線15の端末に設けられている。雌端子10は、この電気接触部が防水コネクタ1の雄端子6と電気的に接続されるように配置固定されている。電線15には、予めゴム製の防水栓11が挿通されている。防水栓11は、電線15の端末に雌端子10を接続した後に、この雌端子10の位置まで移動させて取り付けがなされるようになっている。防水栓11は、雌端子10の取り付け収容の際にキャビティ14に挿入されて、このキャビティ14に密着し、水密及び気密構造を形成するようになっている。電線15は、回路4に接続されている(一例であるものとする。電線15は、例えばワイヤハーネスから分岐されたものであってもよいものとする)。
防水栓12は、電線15に挿通された防水栓11と同じものであって、空キャビティとなる下段のキャビティ14に挿入されている。防水栓12は、空のキャビティ14に密着して水密及び気密構造を形成するようになっている。このような防水栓12は、予めダミー線(線状部材)13に挿通されて、この後に空のキャビティ14に挿入されるようになっている。
ダミー線13は、この一端が空のキャビティ14内に配置されるとともに、他端が防水コネクタ2から離れて存在する被水無き区域16に配置されている(防水コネクタ1、2は防水を必要とする区域17に設置されている)。ダミー線13は、被水無き区域16までの配索に必要な長さを有している。ダミー線13は、本形態において、電線15と同じ既知の電線からなるものであって、素線間の微小な隙間により呼吸路(図示省略)が形成されて呼吸作用が確保されるようになっている(空のキャビティ14内と被水無き区域16との間において、呼吸路を介して呼吸作用が十分に確保できない場合には、電線に変えてチューブでダミー線13を形成してもよいものとする)。
上記構成において、防水コネクタ1及び2を嵌合させると、シール部材7及び防水栓11、12の存在によって、防水コネクタ1及び2の内部に空気が閉じこめられる。そして、この状態のままでエンジンルーム内に防水コネクタ1及び2が設置されると、正圧状態及び負圧状態の繰り返し現象が生じた場合に、圧力変化を受けてしまうことになる。しかしながら本発明によれば、防水コネクタ1及び2の内部において膨張した空気は、この逃げ場としてダミー線13の呼吸路(図示省略)を伝い、被水無き区域16においてダミー線13の他端から大気に放出される。従って、防水栓11、12等の変形防止や外れ防止を図ることができる。
本発明によれば、防水コネクタ1、2の内部に生じる膨張空気を開放するための構造であり、防水栓11、12等の変形防止や外れ防止を図ることで、従来よりもコネクタとしての機能を高めたり維持したりすることができるという効果を奏する。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明の防水コネクタの膨張空気開放構造の一実施の形態を示す図であり、(a)は模式的な全体構成図、(b)は防水コネクタの要部断面図である。
符号の説明
1、2 防水コネクタ
3 アース部
4 回路
5、9 コネクタハウジング
6 雄端子
7 シール部材
8 嵌合部
10 雌端子
11、12 防水栓
13 ダミー線(線状部材)
14 キャビティ
15 電線
16 被水無き区域
17 防水を必要とする区域

Claims (2)

  1. 防水コネクタにおける所望の位置の防水栓に、一端がコネクタハウジング内に配置されるとともに他端が前記防水コネクタから離れて存在する被水無き区域に配置され、且つ前記コネクタハウジング内と前記被水無き区域との間の呼吸路を有する構造の線状部材を設ける
    ことを特徴とする防水コネクタの膨張空気開放構造。
  2. 請求項1に記載の防水コネクタの膨張空気開放構造において、
    前記所望の位置を、前記コネクタハウジングの空キャビティとする
    ことを特徴とする防水コネクタの膨張空気開放構造。
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