JP2007332476A - ナノファイバー布地 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナノファイバー布地の表面に光沢を出す手段として、綿素材に多様されるマーセライズ処理を応用したものであり、ナノファイバー表面に微細な凹凸があるにも関わらず、美しい光沢と繊細な風合いを有するナノファイバー布地を提供する。
【解決手段】下記ナノファイバーと、マーセライズ化した綿繊維を含むことを特徴とするナノファイバー織物。
ナノファイバー:熱可塑性ポリマーからなり、数平均による単繊維直径が1nm以上200nm以下、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%以下である繊維。
【選択図】なし

Description

本発明は、ナノファイバー布地の表面に光沢を出す手段として、綿素材に多様されるマーセライズ処理を応用したものであり、ナノファイバー表面に微細な凹凸があるにも関わらず、美しい光沢と繊細な風合いを有するナノファイバー布地に関するものである。
従来より単糸繊度が1dtex以下の極細繊維を使用した布地が衣料用途や資材用途に用いられており、風合いのなめらかな服地や拭き取り性のよいワイピングクロスとして広く知られている。
従来、極細繊維は単繊維直径が1μm(1000nm)前後であるが、ごく最近、単繊維直径が100nm前後のナノファイバーが作られるようになった(例えば、特許文献1,2参照)。ナノファイバーの繊度から従来にない風合いの布地の作成が可能になったのであるが、ナノファイバー表面の微細な凹凸は可視光線(380〜770nm)を乱反射するため、光沢のないマットな表面感となってしまう。
一方、綿繊維を糸や布地の状態でアルカリ処理して絹様の光沢を得るマーセライズ処理(シルケット)はこれまで知られているが、ナノファイバーのような表面積が非常に大きな繊維の処理についてはこれまで知見がなかった。
特開2004−162244号公報 特開2004−244758号公報
本発明の目的は、ナノファイバー布地の表面に光沢を出す手段として、綿素材に多様されるマーセライズ処理を応用したものであり、ナノファイバー表面に微細な凹凸があるにも関わらず、美しい光沢と繊細な風合いを有するナノファイバー布地を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
(1)下記ナノファイバーと、マーセライズ化した綿繊維を含むことを特徴とするナノファイバー布地。
ナノファイバー:熱可塑性ポリマーからなり、数平均による単繊維直径が1nm以上200nm以下、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%以下である繊維。
(2)ナノファイバーが10重量%以上、マーセライズ化した綿繊維が20重量%以上含まれていることを特徴とする前記(1)に記載のナノファイバー布地。
(3)さらに、直径1000nm以上250μm以下の熱可塑性ポリマーからなる繊維を含むことを特徴とする前記(1)または(2)に記載のナノファイバー布地。
(4)前記(3)に記載の熱可塑性ポリマーが、ポリエステル、ポリアミド、およびポリウレタンから選ばれる少なくとも一種からなることを特徴とする前記(3)に記載のナノファイバー布地。
(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記載のナノファーバー布地を使用したことを特徴とする衣料品。
本発明によれば、ナノファイバー表面に微細な凹凸があるにも関わらず、美しい光沢と繊細な風合いをもつ布地を得ることができる。
本発明は、ナノファイバーの前駆体であるポリマーアロイ繊維と綿繊維を含む布地をマーセライズ処理して、下記ナノファイバーとマーセライズ化した綿繊維を含むナノファイバー布地を得ることにより、かかる課題を解決して服地として好適な布地が得られることを究明したものである。
すなわち、本発明は、ナノファイバーの前駆体であるポリマーアロイ繊維と綿繊維を含む布地を、既存設備のマーセライズ機を用いてアルカリ処理することにより、ナノファイバーの作成および表面改質による光沢付与と、綿のマーセライズ化を同時に達成するものである。
本発明のナノファイバー布地は、下記ナノファイバーとマーセライズ化した綿繊維を含むものである。
ナノファイバー:熱可塑性ポリマーからなり、数平均による単繊維直径が1nm以上200nm以下、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%以下である繊維。
上記ナノファイバーは、海島複合紡糸を行ったポリマーアロイ繊維を前駆体として、海ポリマーを除去してナノファイバー集合体として製造する方法が好ましい。
すなわち、2種類以上の溶剤に対する溶解性の異なるポリマーをアロイ化したポリマーアロイ溶融体となし、これを紡糸した後、冷却固化して繊維化する。そして必要に応じて延伸・熱処理を施し、ポリマーアロイ繊維を得る。そして易溶解性ポリマー(海ポリマー)を溶剤で除去し、難溶解性ポリマー(島ポリマー)を残すことにより、本発明で用いるナノファイバー集合体を得ることができる。
ここで、ナノファイバー集合体の前駆体であるポリマーアロイ繊維中で易溶解性ポリマーが海(マトリックス)、難溶解性ポリマーが島(ドメイン)をなし、その島サイズを制御することが重要である。ここで、島サイズは、ポリマーアロイ繊維の横断面を透過型電子顕微鏡(TEM)観察し、直径換算で評価したものである。前駆体中での島サイズによりナノファイバーの直径がほぼ決定されるため、島サイズの分布はナノファイバーの直径分布に準じて設計される。
具体的に混練を行う際の目安としては、組み合わせるポリマーにもよるが、混練押出機を用いる場合は、2軸押出型混練機を用いることが好ましく、静止型混練器を用いる場合は、その分割数は100万以上とすることが好ましい。また、ブレンド斑や経時的なブレンド比率の変動を避けるため、それぞれのポリマーを独立に計量し、独立にポリマーを混練装置に供給することが好ましい。このとき、ポリマーはペレットとして別々に供給しても良く、あるいは、溶融状態で別々に供給しても良い。また、2種以上のポリマーを押出混練機の根本に供給しても良いし、あるいは、一成分を押出混練機の途中から供給するサイドフィードとしても良い。易溶解性ポリマーのブレンド比は10〜90重量%、中でも30〜70重量%が好ましい。
ポリマーの組み合わせの設計に際しては、溶融粘度が重要であり、島を形成するポリマーの方を低く設定すると剪断力による島ポリマーの変形が起こりやすいため、島ポリマーの微分散化が進みやすくナノファイバー化の観点からは好ましい。ただし、島ポリマーを過度に低粘度にすると海化しやすくなり、繊維全体に対するブレンド比を高くできないため、島ポリマー粘度は海ポリマー粘度の1/10以上とすることが好ましい。また、海ポリマーの溶融粘度は紡糸性に大きな影響を与える場合があり、海ポリマーとして100Pa・s以下の低粘度ポリマーを用いると島ポリマーを分散させ易く好ましい。また、これにより紡糸性を著しく向上できるのである。この時、溶融粘度は紡糸の際の口金面温度で剪断速度1216sec-1での値である。
本発明で用いる超微分散化したポリマーアロイを紡糸する際は、紡糸口金設計が重要であるが、糸の冷却条件も重要である。上記したようにポリマーアロイは非常に不安定な溶融流体であるため、口金から吐出した後に速やかに冷却固化させることが好ましい。このため、口金から冷却開始までの距離は1〜15cmとすることが好ましい。ここで、冷却開始とは糸の積極的な冷却が開始される位置のことを意味するが、実際の溶融紡糸装置ではチムニー上端部でこれに代える。
また、紡糸されたポリマーアロイ繊維には延伸・熱処理を施すことが好ましいが、延伸の際の予熱温度は島ポリマーのガラス転移温度(Tg)以上の温度することで、糸斑を小さくすることができ、好ましい。
本製造方法は、以上のようなポリマーの組み合わせ、紡糸・延伸条件の最適化を行うことで、島ポリマーが数十nmに超微分散化し、しかも糸斑の小さなポリマーアロイ繊維を得ることを可能にするものである。このようにして糸長手方向に糸斑の小さなポリマーアロイ繊維を前駆体とすることで、ある断面だけでなく長手方向のどの断面をとっても単糸繊度ばらつきの小さなナノファイバー集合体とすることができるのである。
このようにして得られたポリマーアロイ繊維から海ポリマーである易溶解性ポリマーを溶剤で溶出することで、ナノファイバー集合体を得るのであるが、その際、溶剤としては水溶液系のものを用いることが環境負荷を低減する観点から好ましく、中でもアルカリ水溶液を用いることが好ましい。このため、易溶解ポリマーとしては、ポリエステルやポリカーボネート(PC)、ポリ乳酸(PLA)等のアルカリ加水分解されるポリマーが好ましい。
一方、易溶解性ポリマーを除去した後に残るナノファイバー集合体は難溶解性の熱可塑性ポリマーから構成される。例えば、ポリエステルやポリアミド、またポリオレフィンに代表される熱可塑性ポリマーは成形性の点から好ましい。中でもポリエステルやポリアミドに代表される重縮合系ポリマーは融点が高いものが多く、より好ましい。ポリマーの融点は165℃以上であると耐熱性が良好であり好ましい。例えば、ポリ乳酸(PLA)は170℃、PETは255℃、N6は220℃である。また、ポリマーには粒子、難燃剤、帯電防止剤等の添加物を含有させていても良い。またポリマーの性質を損なわない範囲で他の成分が共重合されていても良いが、難溶解性ポリマーとしてはポリマー本来の耐熱性や力学特性を保持するためには共重合率は5mol%あるいは5重量%以下であることが好ましい。また、ポリマーの分子量は、繊維形成能や力学特性の点から重量平均分子量で1万〜50万であることが好ましい。なお、易溶解性ポリマーと難溶解性ポリマーの関係は相対的なものであり、ある特定の溶剤条件で溶出されるかされないかで決定される。
本発明でいうナノファイバーは、数平均による単繊維直径が1nm以上200nm以下、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%以下である繊維のことを指す。数平均の単繊維直径が1nmより小さいものは実際上作成が困難であり、数平均の単繊維直径が200nmを越えたり、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%を越えるものはナノファイバー独特の風合いを感じにくいからである。なお、単繊維直径200nm以上の面積比率は0%のものを含む。
ナノファイバーの単繊維直径の平均は、以下のようにして評価する。すなわち、ナノファイバーそれぞれの測定した単繊維直径から計算したナノファイバー横断面積をSiとし、その総和を総面積(S1+S2+…+Sn)とする。また、同じ断面積を持つナノファイバーの頻度(個数)を数え、その積を総面積で割ったものをその単繊維直径の面積比率とする。これは、ナノファイバーを用いた繊維集合体に対する各単繊維の面積分率に相当し、分率が大きい成分がナノファイバーを用いた集合体の性質に対する寄与が大きいことになる。
本発明では、ナノファイバーの前駆体であるポリマーアロイ繊維と綿繊維を含む布地を、マーセライズ機を用いてアルカリ処理を行うことが重要である。
ナノファイバーの易溶解ポリマーのアルカリ処理を、布地のタテヨコに張力を加えるマーセライズ機で行うと、ナノファイバー集合体は整列し隣接したナノファイバーとの間に出来る溝も整列するため、生地の凹凸が規則正しくなり光沢が出るのに対し、常法により張力が不十分なままアルカリ処理を行うと、ナノファイバー集合体は一本一本がランダムな方向を向いて生地の凹凸が不規則になり、光が乱反射されて光沢が出ないのである。また、布地中の綿繊維もマーセライズ処理によって光沢が増し、染色性も向上するのである。
マーセライズ処理は、乾燥した布地を高濃度アルカリ液に繊維を浸漬した状態で布地に張力をかけて一定時間置く方法により行うことができる。
アルカリ液は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどを用いることができるが、水酸化ナトリウムを用いるのが経済的である。アルカリ液の濃度は15〜30重量%水溶液が好ましい。アルカリ液の温度は0〜30℃、特に5〜25℃が好ましく、一定温度・一定濃度に管理することが好ましい。
マーセライズ処理の方法は、拡布状で処理するクリップマーセライズ法やチェーンレスマーセライズ法、ロール状で処理するコールドバッチ法など、特に制限はなく、布地を緊張状態に保ったまま処理を行う。処理時間は処理方式により異なり、拡布状処理では2分〜30分、ロール状では2時間〜12時間が好ましい。
ポリマーアロイ繊維から易溶解性ポリマーを完全に除去するためには、布地にもみ効果を加えてポリマーアロイ繊維の内層部までアルカリ液が行き渡るようにすることが肝要であり、液流染色機などによる加水分解処理をマーセライズ処理と併用するのが好ましい。
本発明のナノファイバー布地には、さらに直径1000nm以上250μm以下の熱可塑性ポリマーからなる繊維を含んでいてもよい。ここでいう熱可塑性ポリマーとしては、ポリエステル、ポリアミド、およびポリウレタンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、カチオン可染PETなど、ポリアミドはナイロン6,ナイロン6・6などがある。異種ポリエステル、例えばPETとPTTの複合糸や、ポリエステルとポリアミドの複合糸なども好ましく用いられる。繊維の断面形状は円形、多角形、ダルマ型、多葉型など特に制限はなく、また顔料、つや消し剤などの添加物が含まれていても差し支えない。
これらの繊維で構成される布地は、織物、編物、不織布など、特に制限はなく、組織にも制限はない。
ナノファイバー布地中のナノファイバー、マーセライズ化した綿繊維の比率に特に制限はないが、ナノファイバーは10重量%以上が好ましく、さらに10重量%以上60重量%以下がより好ましく、また20重量%以上50重量%以下であると、風合いに特徴が出てくるのでさらに好ましい。10重量%未満であるとナノファイバーの特徴が感じにくく、また60重量%を越えると布地の強度が弱くなり実用的ではなくなってくる。
また、マーセライズ化した綿繊維は20重量%以上が好ましく、20重量%以上80重量%以下がより好ましく、また40重量%以上70重量%以下であると、美しい光沢が得やすくさらに好ましい。20重量%未満であると光沢が得にくく、また80重量%を越えると同時に存在するナノファイバーの特徴が感じにくくなってくる。
本発明のナノファイバー布地を用いて、コートやジャケットといった上衣、パンツやスカートといったボトムス、ブラウスやシャツといった中衣、スカーフ、マフラー、靴といった小物など、様々な衣料品を作成することができる。
以下、本発明を実施例を用いてさらに具体的に説明する。なお、実施例中の測定方法は以下の方法を用いた。
A.ナノファイバーの数平均による単繊維直径
ナノファイバー繊維の横断面方向に超薄切片を切り出し、透過型電子顕微鏡(TEM:: (株)日立製作所製H−7100FA型)で繊維横断面を観察した。また、ナイロンはリンタングステン酸で金属染色した。これにより得られた写真を画像処理ソフト(WINROOF)を用いて単繊維直径を計算し、それの単純な平均値を求めた。これを「数平均による単繊維直径」とした。この時、平均に用いるナノファイバー数は同一横断面内で無作為抽出した300本以上の単繊維直径を測定した。また、コントラストが低い場合は、金属染色を施した。
B.ナノファイバーの単繊維直径ばらつき
ナノファイバーの単繊維直径ばらつきは、以下のようにして評価する。すなわち、上記数平均による単繊維直径を求める際に使用したデータを用い、ナノファイバーそれぞれの単繊維直径から計算した横断面積をSiとし、その総和を総面積(S1+S2+…+Sn)とする。また、同じ単繊維直径を持つナノファイバーの頻度(個数)を数え、その積を総面積で割ったものをその単繊維直系の面積比率とする。
参考例(N6/PLAポリマーアロイ繊維の作製)
溶融粘度57Pa・s(240℃、剪断速度2432sec-1)のN6(ナイロン6)と重量平均分子量12万、溶融粘度30Pa・s(240℃、2432sec-1)、融点170℃のポリL乳酸(光学純度99.5%以上)を用い、N6のブレンド率を40重量%、ポリL乳酸のブレンド率を60重量%とし、混練温度を220℃として下記条件で溶融混練し、ポリマーアロイチップを得た。なお、ポリ乳酸(PLA)の重量平均分子量は以下のようにして求めた。試料のクロロホルム溶液にTHF(テトロヒドロフラン)を混合し測定溶液とした。これをWaters社製ゲルパーミテーションクロマトグラフィー(GPC)Waters2690を用いて25℃で測定し、ポリスチレン換算で重量平均分子量を求めた。また、このポリL乳酸の215℃、1216sec-1での溶融粘度は86Pa・sであった。このときの混練条件は以下のとおりであった。
スクリュー型式 同方向完全噛合型 2条ネジ
スクリュー 直径37mm、有効長さ1670mm、L/D=45.1
混練部長さはスクリュー有効長さの28%
混練部はスクリュー有効長さの1/3より吐出側に位置させた。
途中3個所のバックフロー部有り
ポリマー供給 N6と共重合PETを別々に計量し、別々に混練機に供給した。
温度 260℃
ベント 2個所
このポリマーアロイチップを溶融温度230℃で融解し、紡糸温度230℃のスピンブロックに導いた。そして、限界濾過径15μmの金属不織布でポリマーアロイ溶融体を濾過した後、口金面温度215℃とした口金5から溶融紡糸した。口金下面から冷却開始点までの距離は10cmであった。吐出された糸条は20℃の冷却風で1mにわたって冷却固化され、口金5から1.8m下方に設置した給油ガイドで給油された後、非加熱の第1引き取りローラーおよび第2引き取りローラーを介して3000m/分で巻き取られた。この時、口金として口金孔径0.30mm、孔長0.75mmの通常の紡糸口金を使用したが、バラス現象はほとんど観察されず、紡糸性は良好であり、1tの紡糸で糸切れは0回であった。これにより、100dtex、36フィラメントの高配向未延伸糸を得たが、これの強度は2.2cN/dtex、伸度110%、U%=1.1%と高配向未延伸糸として極めて優れたものであった。特に、バラスが大幅に減少したのに伴い、糸斑が大幅に改善された。
この高配向未延伸糸を予熱ローラー温度90℃、延伸倍率1.44倍、熱セットローラー温度130℃として延伸熱処理した。得られた延伸糸は70dtex、36フィラメントであり、強度2.6cN/dtex、伸度43%、沸騰水収縮率9%、U%=0.9%の優れた特性を示した。
得られたポリマーアロイ繊維の横断面をTEMで観察したところ、PLAが海(薄い部分)、N6が島(濃い部分)の海島構造を示し、島N6の数平均による直径は95nm(CV=25%)であり、N6がナノサイズで均一分散化したポリマーアロイ繊維が得られた。
実施例1
参考例で得られたポリマーアロイ繊維をタテ糸とし、綿繊維(60番手)をヨコ糸として、タテ3とびの5枚サテンの織物を織布した。この織物を常法に従って糊抜き精練・漂白・乾燥をした後、クリップマーセライズ法によるマーセライズ化を行った。
水槽を20℃設定にして25重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用意し、緊張状態で生地を連続処理し、合計5分間アルカリ浴中に浸漬した。続いて水洗を行い、生地上のアルカリを除去して乾燥し、その後ピンテンターにて中間セットを行った。
次に液流染色機にて生地を投入し、水酸化ナトリウムを3%溶液となるよう添加し、95℃まで昇温して30分生地を走行させて、ポリマーアロイ繊維の海ポリマーであるPLAの99%以上を織物から除去した。湯水洗を行いPLA残差を十分除いてから生地を取り出した。生地を拡布してからピンテンターで仕上げセットを行いナノファイバー布地を得た。
このナノファイバー布地のタテ糸からナノファイバーを取り出してTEM観察を行うと表1のようになり、美しい光沢と柔らかいピーチ調風合いを持つ布地が得られた。
実施例2
参考例で得られたポリマーアロイ繊維をタテ糸とし、ポリウレタン繊維を芯にして外側を綿繊維で包んだコアスパンヤーン繊維(45番手)をヨコ糸にし、1/2ツイル織物を織布した。この織物を実施例1と同様の処理を行いナノファイバー布地を得た。
このナノファイバー布地のタテ糸からナノファイバーを取り出してTEM観察を行うと表1のようになり、美しい光沢と繊細なタッチを併せ持つストレッチ布地が得られた。
実施例3
綿繊維(45番手)をタテ糸とし、参考例で得られたポリマーアロイ繊維をヨコ糸にし、平織物を織布した。この織物を常法に従って糊抜き精練・漂白・乾燥をした後、コールドバッチ法によるマーセライズ化を行った。
織物に20重量%水酸化ナトリウム水溶液をパッド処理で付与し、ステンレス芯に一定張力をかけながら巻き取ってロール状とし、ロール全体をビニールシートで密閉して15℃の室内に8時間放置した。その後水洗によりアルカリを除去して乾燥し、ピンテンターにて中間セットを行った。
次に液流染色機に生地を投入して、実施例1と同様の処理を行い、ポリマーアロイ繊維の海ポリマーを除去し、仕上げセットを行いナノファイバー布地を得た。
このナノファイバー織物のヨコ糸を取りだしてTEM観察を行うと表1のようになり、美しい光沢とピーチ調の風合いを持つ布地を得た。
実施例4
綿繊維(60番手)をタテ糸とし、参考例で得られたポリマーアロイ繊維とカチオン可染ポリエステル(東レ(株)製“LOC−II”、84dtex、36フィラメント)を交互にヨコ糸とした平織物を織布した。この織物を実施例1と同様に精練・漂白・乾燥をした後、チェーンレスマーセライズ法によるマーセライズ化を行った。
水槽を20℃設定にして25重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用意し、緊張状態で生地を連続処理し、合計10分間アルカリ浴中に浸漬した。続いて水洗を行い、生地上のアルカリを除去して乾燥し、その後ピンテンターにて中間セットを行った。
次に液流染色機にて生地を投入して実施例1と同様の処理を行い、ポリマーアロイ繊維の海ポリマーを除去し、続いて常法によりカチオン染色、仕上げセットを行いヨコストライプのナノファイバー布地を得た。、
このナノファイバー布地のヨコ糸のナノファイバーを取り出してTEM観察を行うと表1のようになり、美しい光沢と繊細なタッチを持つ布地を得た。
比較例1
実施例1で織布した織物を糊抜き精練・漂白・乾燥・中間セットした後、液流染色機に投入した。水酸化ナトリウム水溶液3重量%加え、95℃まで昇温して60分生地を走行させて、ポリマーアロイ繊維の海ポリマーを除去した織物とし、仕上げセットを行いナノファイバー布地を得た
このナノファイバー布地のタテ糸からナノファイバーを取り出してTEM観察を行うと表1のようになった。しかし織物は光沢がなく荒れた感じの表面であり、風合いもごわつき感がありナノファイバーの繊細さは感じられなかった。
Figure 2007332476

Claims (5)

  1. 下記ナノファイバーと、マーセライズ化した綿繊維を含むことを特徴とするナノファイバー布地。
    ナノファイバー:熱可塑性ポリマーからなり、数平均による単繊維直径が1nm以上200nm以下、単繊維直径200nm以上の面積比率が3%以下である繊維。
  2. ナノファイバーが10重量%以上、マーセライズ化した綿繊維が20重量%以上含まれていることを特徴とする請求項1に記載のナノファイバー布地。
  3. さらに、直径1000nm以上250μm以下の熱可塑性ポリマーからなる繊維を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のナノファイバー布地。
  4. 前記請求項3に記載の熱可塑性ポリマーが、ポリエステル、ポリアミド、およびポリウレタンから選ばれる少なくとも一種からなることを特徴とする請求項3に記載のナノファイバー布地。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のナノファーバー布地を使用したことを特徴とする衣料品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009209500A (ja) * 2008-03-06 2009-09-17 Teijin Fibers Ltd 染色織物の製造方法および染色織物および繊維製品
JP2010059595A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Teijin Fibers Ltd 布帛および繊維製品
JP2010222714A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Teijin Fibers Ltd 布帛および染色布帛および繊維製品

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