JP2007335337A - 電池パック使用の電源供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルアンバランスの発生を早期に検知して安全面を確保することが可能で、しかも安定性に優れた電池パック使用の電源供給装置を提供する。
【解決手段】充電式の素電池15〜18を複数直列接続してなる電池パック1〜4を複数直列接続して使用し、機器6に電源を供給する装置で、各電池パックは、充放電制御用回路21〜24と、各素電池間のセル電圧を監視し充放電の状態を検出する保護回路31〜34と、保護回路からセル電圧と充放電の状態を示す情報と、各素電池の製造時のロット情報が予め入力され、充放電制御用回路を介して充放電を制御する制御部41〜44を有し、各電池パック毎に設けられた各制御部に接続され、装置全体を制御するシステム制御部51とを備え、システム制御部51は、各制御部から入力されたロット情報を比較し、同一でないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送り充放電させない。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池パック使用の電源供給システムに関する。より詳細には、リチウムイオン電池を複数直列接続した電池パックを複数使用した電源供給装置に関する
従来、リチウムイオン電池を複数多直で使用する場合は、それらを1個の電池パックに納めてパック化し、ユーザーが容易に分解・組み換えできないようにしていた。
これは、電池パック組み立て時に同一特性の素電池(セル)を使用することで、電池パック内の素電池の状態を均一にするためであり、これが容量劣化、ひいては電池燃焼の原因となる過充電・過放電を引き起こす、セルアンバランスを避けるために有効であった。
すなわち、電池は化学反応を利用して充放電を行っており、その成分などが微妙に変化すると、その電池特性である電池容量や自己放電電流などがばらつき、同一の性能が出せなくなり、素電池間に容量差が発生した状態のセルアンバランスとなる。同一特性の素電池というのは、同一時期に同一材料・同一設備で生産し同一基準でテストした素電池ということになり、それは製造ロットが同一な素電池であるといえる。
つまり、素電池の製造ロットが異なると、厳密な意味での成分は微妙に異なり電池特性が異なるのでセルアンバランスの原因になる。そのため、組電池に使用する際は同一製造ロットの素電池を使用しなければならない。
例えば、セルアンバランスについて極端な例を挙げれば、一つの電池パックの中に、満充電の素電池と空の素電池が混在した状態では、満充電の電池があるため充電すると過充電になるのでこの電池パックは充電できず、空の素電池についても過放電になるので放電できない状態となり、充放電が全くできない状態となる。これを無理に充放電すると過充電・過放電となり電池燃焼の原因となる。
このためリチウムイオン電池は乾電池のように単純に直列に繋げて使うことができず、安全を確保するためには製造ロットを揃えて電池パック化する必要がある。
また、複数の電池パックを直列に接続して使用する場合が考えられるが、ユーザーが誤って異なった容量特性の電池パックを混入させた場合、その特性差から電池パック間の素電池においてセルアンバランスとなってしまうので、通常、電池パックは一個で使用する方式が主流になっている。
これに対して、複数の電池パックを使用した電源装置も存在する(例えば、特許文献1,特許文献2等)。
特開2000−294298号公報 特開2006−81390号公報
特許文献1は、複数(4つ)の電池パックを直並列接続したもので、そのうちの一つをマスタ電池パックとし、残り(3つ)をスレーブ電池パックとし、マスタ電池パックがスレーブ電池パックに対して通信により充放電状態を示すデータを送信要求して監視し、充放電状態を判定してコマンドを送信し充放電の制御を行うようになっている。
また、特許文献2は、電池パック(バンク)を2つ直列接続したもので、それぞれに接続された制御部が、電池パック(バンク)から充放電状態を感知して、互いに違った電圧が出力された場合には、一方の制御部から出力される電圧を他方の制御部から出力される電圧と同一になるように出力を変更する制御を行うようになっている。
しかしながら、特許文献1,特許文献2に記載された電源装置は、いずれも充放電状態を感知し、充放電を制御するにすぎないため、上述したように電池パック毎のセルアンバラスを検出するものではない。
よって、一つの電池パック内における素電池のセルアンバランスや、あるいは、複数接続された電池パックにおいて電池パック間のセルアンバランスを検出することはできないので、電池燃焼の原因は依然として残った状態である。
また、素電池が10直以上の電池パックとなると、その電池パックの電圧を監視している保護ICに要求される耐電圧が50V以上になり、非常に高価となる上、電圧検出の精度も乏しくなる。また、電池パックのエネルギー量の大きなリチウムイオン電池の電池パック(リチウム等価含有量8.0g、これはリチウムイオン電池の素電池全体の合計容量26.67Ahに相当)は、国連勧告に基づくIATAの危険物規定書より危険物の表示を義務付けられており、その場合は通常便での航空輸送は、事実上、不可能である。
例えば、10直の場合は、素電池全体の合計容量の26.67Ahの1/10の2.667Ahの電池パック容量から危険物の扱いになる。これは、2.667Ahの電池パック容量で10Aのような出力を行った場合、16分で空になってしまう量の容量であり非常に使い勝手が悪い上、電池パック容量の4倍近くの出力電流なので素電池にかかる負荷が非常に大きく容量劣化が進みやすい。これが20直、30直になると、もっと電池パック容量が減り、利便性が損なわれていくといった問題がある。
一方、最近、10直列以上のリチウムイオン電池を使用した高電圧出力が可能な電源装置について、ハイブリッド自動車や携帯電話の基地局の非常用電源として用途が出てきており、これらの問題を解決する必要性が出てきた。
そこで、本発明の目的は、セルアンバランスの発生を早期に検知して安全面を確保することが可能で、しかも安定性に優れた電池パック使用の電源供給装置を提供することにある。
また、もう一つの目的は、エネルギー量の小さい電池パックに分けることで輸送問題に対応した電池パック使用の電源供給装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電池パック使用の電源供給装置は、充電式の素電池を複数直列接続してなる電池パックを複数直列接続して使用し、機器に対して電源を供給する電源供給装置であって、
前記各電池パックは、充放電の実行と停止を行う充放電制御用回路と、前記各素電池間のセル電圧を監視し充放電の状態を検出する保護回路と、前記保護回路から前記セル電圧と充放電の状態を示す情報が入力されるとともに、前記各素電池の製造時のロット情報が予め入力され、しかも前記充放電制御用回路を介して充放電を制御する制御部を有し、
前記各電池パック毎に設けられた各制御部に接続され、装置全体を制御するシステム制御部とを備え、
前記システム制御部は、各制御部から入力された前記ロット情報を比較し、同一でないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送り充放電させないことを特徴とする。
また前記制御部には、各素電池の接続状況を示す情報が入力され、前記システム制御部は、前記接続状況が同一でない電池パックがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送り充放電させないことを特徴とする。
さらに前記システム制御部は、各制御部から入力された充放電の状態を示す情報から過充放電を示す情報があると、各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする。
さらにまた前記システム制御部は、各制御部から入力されたセル電圧を比較し、各セル電圧の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする
また前記制御部は、前記素電池に流れる電流に基づいて電池パックの残容量を算出し、前記システム制御部は、各制御部から入力された前記残容量を比較し、各電池パック間の残容量の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする。
また前記制御部は、前記素電池に流れる電流に基づいて前回の放電時における電池パックの放電可能量を算出し、前記システム制御部は、各制御部から入力された前記放電可能量を比較し、各電池パック間の放電可能量の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする。
また本発明は、前記システム制御部と前記各制御部との間に、前記システム制御部と前記各制御部のうち選択された制御部とを接続するセレクター部を設けるとともに、前記セレクター部は、前記システム制御部のグランド(GND)電位と前記選択された制御部のグランド(GND)電位とを調整して前記システム制御部と前記選択された制御部間の通信を可能するためのレベル調整回路を備えることを特徴とする。
さらに本発明は、前記機器はマイコンを備えるとともに、前記システム制御部は、前記マイコンに接続され、前記充放電の禁止を判定するとそれに対応した信号を前記マイコンに送ることを特徴とする。
また本発明は、前記素電池は、リチウムイオン電池であり、一つの電池パックはリチウムイオン電池が4直以下の接続であることを特徴とする。
本発明の電池パック使用の電源供給装置によれば、充放電を行う前段階で、素電池の製造ロット情報が同一か否かを確認するので、電池パック間でセルアンバランスが生じることを未然に防止することができる。
よって素電池が燃焼に到る危険性を防止することができる。
また本発明によれば、素電池の接続状況が同一か否かについても充放電を行う前段階で確認するので、ヒューマンエラーを解消し、さらに電池パック間でセルアンバランスが生じることを未然に防止することができる。
また本発明によれば、セルアンバランスが起きていない事を確認してから使用した後にも、電池パックの状態を、過充放電はないか、各セル電圧はほぼ同一か、電池パック間の残容量や放電可能量はほぼ同一かといった観点から常に監視しつつ電池パックの充放電を許可するので、一層、安性性が確保される。
また本発明によれば、システム制御部と各制御部との間に設けられたセレクター部にはシステム制御部のグランド(GND)電位と選択された制御部のグランド(GND)電位とを調整してシステム制御部と選択された制御部間の通信を可能するためのレベル調整回路が備わっているので、通信は円滑に行われ、セルアンバランスの検出をリアルタイムで行うことができる。
また本発明によれば、リチウムイオン電池を素電池として使用し4直以下に接続することによって、小さなエネルギーの電池パックに分解でき、その電池パック毎に安全保護を行うことができるので、電池パック単体の状態でも特殊な取り扱いは必要ない。よって、国連勧告に基づいたIATAの危険物規定書での危険物の扱いを受けることを避けることができる。
図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態に係る電池パック使用の電源供給装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電池パック使用の電源供給装置の電気的構成概要を示し、図2は、図1に示すセレクター回路53aを示し、図3は、図1に示す電源システムマイコン51の処理を示す。
本発明の実施形態に係る電池パック使用の電源供給装置は、図1に示すように、充電式の素電池(セル)を複数直列接続してなる電池パック1〜4を複数直列接続して使用し、電力供給(充電器を含む)を受ける本体機器6に対して電源システム5を介して電源を供給する装置である。ここでは、素電池としてリチウムイオン電池を使用し、その素電池を4直に接続した状態で内蔵してなる電池パックを4個直列に接続した場合を例にして説明する。
各電池パック1〜4には、4直の組電池15〜18と制御基板11〜14が設けられている。そして各制御基板11〜14には充放電の実行と停止を行う充放電用FET21〜24と、各素電池間のセル電圧を監視し充放電の状態を検出する保護IC31〜34と、残量計算・通信機能を持った電池パック用マイコン41〜44があり、各種安全に関する制御を行っている。
電池パック用マイコン41〜44は、保護IC31〜34からセル電圧と充放電の状態を示す情報が入力されるとともに、各素電池の製造時のロット情報と素電池の接続状況を示す情報が入力され、しかも充放電用FET21〜24を介して充放電を制御するものである。また、電池パック用マイコン41〜44は、素電池に流れる電流に基づいて電池パック1〜4の残容量を算出するともに、同様に素電池に流れる電流に基づいて前回の放電時における電池パック1〜4の放電可能量についても算出する。
これにより各電池パック単体で安全性は保障でき、電池パックの安全な着脱が可能となる。この場合、従来技術であれば16直に対応した一つの保護ICが素電池の電圧を監視していたが4個の電池パック1〜4に分割することで一般的な4直の保護IC31〜34を使用することが可能となる。
また電源システム5には、各電池パック1〜4毎に設けられた各電池パック用マイコン41〜44に接続され、通信で各電池パック1〜4のセルアンバランス状態の確認し、装置全体を制御する電源システムマイコン51と、各電池パック1〜4と通信をするためのセレクター回路52が設けられている。セレクター回路52は、それぞれの電池パック1〜4に対応した通信ラインの切り替え部53〜56があり、2線式(クロックラインとデータライン)のa,b部に分けられ、それぞれ、図2のような構成回路により直列に接続されている電池パック1〜4のGND(グランド)の電位差(電池パック用マイコン41〜44のGND(グランド)の電位差)を調整して、電池パック用マイコン41〜44と電源システムマイコン51との間で信号を伝えることができるようになっている。
より具体的な動作原理を、電池パック1に接続された切り替え部53aを例にして説明すると、図2に示すように、5VレギレータU1が電池パック1の+端子から電池パック1のGND基準で5Vを作成し、抵抗R1を介してオープンドレイン出力のHighレベルを作る(電池側)。電源システムマイコン51側も本体電源のプルアップ抵抗R3でHighレベルが作られる。この時、電池側からLow信号が出力されると、抵抗R1・R2に電流が流れ、トランジスタQ1がその電位差によりONし、トランジスタQ2がONする。トランジスタQ2がONすると、電源システムマイコン51側の通信ラインは電源システムマイコン51のGNDレベルになるためLowレベルとなり、電池側から電源システムマイコン51側にLow信号を伝えることができる。同様に、電源システムマイコン51側からLow信号が出力された場合、抵抗R3・R4に電流が流れトランジスタQ3・Q4がONし、電池パック1側の信号ラインが電池側のGNDに繋がるのでLowレベルとなり、信号を伝えることができ通信が成立する。また、これにFETQ5〜Q8を用いることで、必要なときだけこの回路を動作させ(イネーブル信号はLow)、不必要なときには停止させ電気的に切り離す(イネーブル信号はOpen)ことができるため、リーク電流の発生を極小に抑えることができ、これにより電池パック間の容量ばらつきを抑えることになる。
このように、切り替え部53aは、電源システムマイコン51のGND(グランド)電位とセレクター回路52により選択された電池パック1に備わる電池パック用マイコン41のGND(グランド)電位とを調整して電源システムマイコン51と選択された電池パック用マイコン41間の通信を可能するためのレベル調整を行う機能を有する回路を備えるものである。
なお、切り替え部53b,54a,54b,55a,55b,56a,56bについても切り替え部53aと同様の構成であり、その動作については省略する。
次に、図3のフローチャートを参照して、図1に示す電源システムマイコン(CPU)51の処理について説明する。ここでは、電源システムマイコン51が電池パック1〜4による充放電を許可するか否かを判定する処理を示すものである。
まず、電源システムマイコン51は、各電池パック用マイコン41からの情報に基づいて全電池パック1〜4の取付けが完了したか否かを判定する(ステップS01)。
全電池パック1〜4の取付けが完了すると、電源システムマイコン51は、各電池パック用マイコン41〜44から、電池パックの取付け時に入力された各電池パック1〜4に内臓された素電池の製造ロット情報及び素電池の接続状況を示す情報を通信にて読込む(ステップS02)。
そして、電源システムマイコン51は、全電池パック1〜4について内蔵された素電池の製造ロット情報が同一であるか否かの判定と、同じく全電池パック1〜4について内蔵された素電池の接続状況が同一であるか否かの判定を行う(ステップS03,ステップS04)。
ここで、素電池の製造ロット情報が同一であるとは、同一時期に同一材料及び同一設備で生産し、同一基準でテストした素電池であることを意味するものであり、製造ロット情報とは、例えば、(1)素電池メーカー名,(2)素電池の種類を示す型番,(3)素電池の生産日,(4)素電池の生産工場,(5)素電池の生産ラインを符号化した情報である。なお、素電池の生産ラインについては特定されない場合がある。
また、素電池の接続状況とは、電池パック1〜4の組電池15〜18が何直何並の素電池からなるものであるかを示すものである。
そして、ステップS03で、全電池パック1〜4に内蔵された素電池の製造ロット情報が同一でないと、電池の特性が異なり、使用中にセルアンバランス状態に到るため、電源システムマイコン51は、電池パック用マイコン41〜44を介して、各電池パック1〜4へ充放電の禁止の通信を行い(ステップS11)、接続された本体機器6に備わる本体マイコン61に対して、電池パックの取り付けが間違っていることを警告し、ユーザに対して正しい電池パックの接続を要望する(ステップS12)。本体マイコン61では、警告音、あるいはディスプレイに表示することによって電池パックの接続が誤りであることをユーザに告知する。
また、ステップS04で、接続状況が同一でない電池パックがあった場合にも、電源システムマイコン51は、各電池パック1〜4へ充放電の禁止の通信を行い(ステップS11)、接続された本体機器6に備わる本体マイコン61に対して、電池パックの取付けが間違っていることを警告し、ユーザに対して正しい電池パックの接続を要望する(ステップS12)。
ステップS03,ステップS04で、各電池パック1〜4に内臓された素電池の製造ロット情報が同一であり、しかも組電池15〜18を構成する素電池の接続が各電池パック1〜4とも同一である(本実施形態の場合は、4直)と判定すると、電源システムマイコン51は、各電池パック用マイコン41〜44から、入力された各電池パック1〜4に関するデータを通信にて読込む(ステップS05)。
この各電池パック1〜4に関するデータとは、電池パック状態情報,電圧情報,残容量情報,学習容量情報である。
電池パック状態情報とは、電池パック1〜4が過充放電であるかを示す情報であり、また、電圧情報とは、各電池パック1〜4の各セル電圧である。また、残容量情報とは、素電池に流れる電流に基づいて算出された各電池パック1〜4の残容量である。また、学習容量情報とは、前回の放電時に素電池に流れる電流に基づいて算出された各電池パック1〜4の放電可能量である。
次に、電源システムマイコン51は、全電池パック1〜4で充放電が可能にある状態か否か(ステップS06)、各電池パック1〜4の各セル電圧がほぼ同一であるか、すなわち、各セル電圧の差が所定範囲内、本実施形態の場合、200mV以下であるか否か(ステップS07)、各電池パック1〜4の残容量がほぼ同一であるか、すなわち、各電池パック1〜4間の残容量の差が所定範囲内、本実施形態の場合、5%以下であるか否か(ステップS08)、各電池パック1〜4の学習容量がほぼ同一であるか、すなわち、各電池パック1〜4間の学習容量の差が所定範囲内、本実施形態の場合、5%以下であるか否か(ステップS09)、について判定する。
そして、ステップS06で充放電可能で、しかもステップS07〜09で各セル電圧,残容量,学習容量がほぼ同一であれば、各電池パック1〜4がセルアンバランス状態でなく各素電池の状態がほぼ同一に揃っていることが確認されたことになるので、電源システムマイコン51は、各電池パック用マイコン41〜44を介して全電池パック1〜4の充放電を許可する(ステップS10)。
これによって、電池パック1〜4から本体機器6への電源供給または電池パック1〜4への充電が開始される。
そしてステップS05〜ステップS10の処理を繰り返し、電源システムマイコン51は、各電池パック1〜4の状態を検出しつつ充放電を許可するか否かの判定を行う。
ステップS05〜ステップS9の処理において、過充放電の電池パックがある等、電池パックに異常状態がある場合や、各セル電圧,残容量,学習容量において、ほぼ同一ではないセルアンバランス状態を有する電池パックが発生すると、電源システムマイコン51は、電池パック用マイコン41〜44を介して、各電池パック1〜4へ充放電の禁止の通信を行い(ステップS13)、接続された本体機器6に備わる本体マイコン61に対して充放電の禁止をその原因とともに報告し、ユーザに対して電池パックの取替えを知らせる(ステップS14)。なお、充放電の禁止の原因は、ステップS06〜ステップS09の判定に対応したもの表示することによって行われる。
このように、本発明の実施形態に係る電池パック使用の電源供給装置によれば、充放電を行う前段階で、素電池の製造ロット情報が同一か否かを確認するとともに、素電池の接続状況が同一か否かを確認するので、電池パック1〜4間でセルアンバランスが生じることを未然に防止することができる。
よって素電池が燃焼に到る危険性を防止することができる。
また、セルアンバランスが起きていない事を確認してから使用した後にも、電池パックの状態を常に監視しつつ電池パック1〜4の充放電を許可するので、一層、安性性が確保される。
また従来どおりの保護IC31〜34を電池パック1〜4内部に使用することができるので安全で安価な電池パックとなる。
また、4直以下の小さなエネルギーの電池パックに分解でき、その電池パック毎に安全保護を行うので、電池パック単体の状態でも特殊な取り扱いは必要ない。国連勧告に基づいたIATAの危険物規定書での危険物の扱いを受けるような全体のエネルギー量が大きいもの(リチウム等価含有量が8.0g以上の電池パック)でも、エネルギー量の小さい電池パック(リチウム等価含有量が8.0g以下の電池パック)に安全に分割し梱包して特定基準を満たす(安全性のテストを実施し安全を保証する)ことができれば、航空輸送が可能となる。一例を挙げると、リチウム等価含有量1.0gは素電池単体の容量3.33Ahに相当するので、10直の場合は素電池全体の合計容量の26.67Ahの1/10の2.667Ahの電池パック容量から危険物の扱いになり、2.667Ahの電池パック容量の場合に10Aのような出力を行った場合、16分で空になってしまう量の容量であり非常に使い勝手が悪い上、電池パック容量の4倍近くの出力電流なので素電池に掛かる負荷が非常に大きいため容量劣化が進みやすい。しかしながら、本発明の実施形態のように、4直であれば素電池全体の合計容量の26.67Ahの1/4の6.666Ahの電池パック容量まで可能であり、2.4Ahの素電池であれば3並で6.6Ahとなり、10Aの放電に対しても40分間の供給が可能で、電池パック容量の1.5倍の出力電流となるので素電池に掛かる負荷は通常の使用範囲内といえ、容量劣化が著しく進むことはない。(なお、通常のリチウムイオン電池は電池パック容量の2倍の出力電流までを目安としている。)いいかえると、出力電流に合わせて電池パック内の素電池の並列数を決定し、出力電圧に合わせて電池パック内の素電池の直列数及び電池パックの直列接続数を決めることができるようになる。
また、本発明の実施形態によれば、消耗品である電池パック1〜4と耐久品である電源システム5に分け、電源システム5に対して電池パック1〜4を取付け・取外しを容易に行えるようにしたので、ユーザが電池パックを間違えて混入する等のヒューマンエラーの影響は、電源システム5側には及ばない。よって、電源システム5のメンテナンス性が向上し、電源システム5ごと、交換する必要なく保守費用の低減に繋がる。
なお、本発明の実施形態では、素電池としてリチウムイオン電池を使用した例を示したが、他の充電式電池についてもセルアンバランスを生じさせないように適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る電池パック使用の電源供給装置の電気的構成概要を示すブロック図である。 図1に示すセレクター回路53aを示す回路図である。 図1に示す電源システムマイコン51の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1〜4 電池パック
5 電源システム
6 本体機器
11〜14 制御基板
15〜18 組電池(直列接続された素電池)
21〜24 充放電用FET(充放電制御用回路)
31〜34 保護IC(保護回路)
41〜44 電池パック用マイコン(制御部)
51 電源システムマイコン(システム制御部)
52 セレクター回路(セレクター部)
53〜56 各電池パックに対応するセレクター回路
61 本体マイコン

Claims (9)

  1. 充電式の素電池を複数直列接続してなる電池パックを複数直列接続して使用し、機器に対して電源を供給する電源供給装置であって、
    前記各電池パックは、
    充放電の実行と停止を行う充放電制御用回路と、
    前記各素電池間のセル電圧を監視し充放電の状態を検出する保護回路と、
    前記保護回路から前記セル電圧と充放電の状態を示す情報が入力されるとともに、前記各素電池の製造時のロット情報が予め入力され、しかも前記充放電制御用回路を介して充放電を制御する制御部を有し、
    前記各電池パック毎に設けられた各制御部に接続され、装置全体を制御するシステム制御部とを備え、
    前記システム制御部は、各制御部から入力された前記ロット情報を比較し、同一でないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送り充放電させないことを特徴とする電池パック使用の電源供給装置。
  2. 前記制御部には、各素電池の接続状況を示す情報が入力され、前記システム制御部は、前記接続状況が同一でない電池パックがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送り充放電させないことを特徴とする請求項1に記載の電池パック使用の電源供給装置。
  3. 前記システム制御部は、各制御部から入力された充放電の状態を示す情報から過充放電を示す情報があると、各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パック使用の電源供給装置。
  4. 前記システム制御部は、各制御部から入力されたセル電圧を比較し、各セル電圧の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
  5. 前記制御部は、前記素電池に流れる電流に基づいて電池パックの残容量を算出し、前記システム制御部は、各制御部から入力された前記残容量を比較し、各電池パック間の残容量の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
  6. 前記制御部は、前記素電池に流れる電流に基づいて前回の放電時における電池パックの放電可能量を算出し、前記システム制御部は、各制御部から入力された前記放電可能量を比較し、各電池パック間の放電可能量の差が所定範囲内にないものがあると各制御部に充放電を禁止する信号を送ることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
  7. 前記システム制御部と前記各制御部との間に、前記システム制御部と前記各制御部のうち選択された制御部とを接続するセレクター部を設けるとともに、前記セレクター部は、前記システム制御部のグランド(GND)電位と前記選択された制御部のグランド(GND)電位とを調整して前記システム制御部と前記選択された制御部間の通信を可能するためのレベル調整回路を備えることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
  8. 前記機器はマイコンを備えるとともに、前記システム制御部は、前記マイコンに接続され、前記充放電の禁止を判定するとそれに対応した信号を前記マイコンに送ることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
  9. 前記素電池は、リチウムイオン電池であり、一つの電池パックはリチウムイオン電池が4直以下の接続であることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一つに記載の電池パック使用の電源供給装置。
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