JP2007336080A - 音響補正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 多チャンネル用の音響出力信号を2チャンネルの音響出力信号へと変換補正する場合に、多チャンネル出力時の音響効果を十分に確保しつつ簡易な回路構成で音響補正を行うことが可能な音響補正装置を提供すること。
【解決手段】 本発明に係る音響補正装置3は、複数チャンネルの音響信号L、Ls、R、Rs、C、Wを受信し、各チャンネルの音響信号の出力位置からリスナの左右の耳に至るまでの伝達関数に基づいて、音響信号から初期反射音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて生成する音響補正手段10a〜10jと、残響音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて音響信号より生成するリバーブ処理手段20a〜20dと、音響補正手段10a〜10jにより生成された複数チャンネルの音響信号とリバーブ処理手段20a〜20dにより生成された複数チャンネルの音響信号とを加算し、初期反射音と残響音とを有する音響信号を生成する加算手段13a〜13fとを備えることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明に係る音響補正装置3は、複数チャンネルの音響信号L、Ls、R、Rs、C、Wを受信し、各チャンネルの音響信号の出力位置からリスナの左右の耳に至るまでの伝達関数に基づいて、音響信号から初期反射音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて生成する音響補正手段10a〜10jと、残響音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて音響信号より生成するリバーブ処理手段20a〜20dと、音響補正手段10a〜10jにより生成された複数チャンネルの音響信号とリバーブ処理手段20a〜20dにより生成された複数チャンネルの音響信号とを加算し、初期反射音と残響音とを有する音響信号を生成する加算手段13a〜13fとを備えることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、多チャンネル用の音響出力信号を2チャンネルの音響出力信号へと変換補正する音響補正装置に関する。
近年では、映画等の効果音に臨場感等を付加するため、従来のような2チャンネルの音響出力ではなく、多チャンネルの音響出力装置が開発されている。例えば、スクリーンを正面方向に臨むユーザに対して前方に左右のフロントスピーカとセンタースピーカとを配置し、さらに左右後方にそれぞれリアスピーカを設けると共に低音出力用のウーファーを設置する音響システム(いわゆる5.1チャンネル出力用の音響システム)が提案されている。このように複数のスピーカを配置して5.1チャンネル用の音源ソースを出力することによって、映像中の音響と実際に聞こえてくる音響位置とを一致させることができると共に、自然な広がりを持った臨場感のある音場を得ることが可能となる。
しかしながら、複数のスピーカを屋内にバランスよく設置してこのような音響環境を構築することは容易ではなく、複数のスピーカが設置可能なユーザは限られてしまうという問題があった。そこで、一般的には、現実に複数のスピーカを配置するのではなく、多チャンネルの出力音声をヘッドフォンによって左右の耳より聴取する方法が多く用いられている。
ヘッドフォンにより多チャンネルの音響出力を聴取する場合、例えば、上述した5.1チャンネルの音響出力環境においては、図6に示すように、ヘッドフォンの左耳用の出力部から出力信号Lとして、左フロントスピーカ用の入力音(入力信号L)と左リアスピーカ用の入力音(入力信号Ls)とセンタースピーカ用の入力音(入力信号C)とウーファー用の入力音(入力信号W)とを加算器48aで足し合わせて出力させ、ヘッドフォンの右耳用の出力部から出力信号Rとして、右フロントスピーカ用の入力音(入力信号R)と右リアスピーカ用の入力音(入力信号Rs)とセンタースピーカ用の入力音(入力信号C)とウーファー用の入力音(入力信号W)とを加算器48bで足し合わせて出力させる方法が考えられる。なお、図6に設けられる乗算器49a〜49fは、各入力信号の調整を行うために設けられている。
しかしながら、このように左右の入力音を左右の出力部から均等に出力した場合には、出力された音の音像がユーザの頭の中で定位してしまい、映像位置と音場定位置とが一致せずに、きわめて不自然な音像定位になってしまうという問題があった。
図7は、リスナLの正面方向にセンタースピーカ50eとウーファー50fとが設置され、センタースピーカ50eに対して左右対称に左側フロントスピーカ50aと右側フロントスピーカ50bが設置され、リスナの後方左右に左側リアスピーカ50cと右側リアスピーカ50dとが設置された状態(リスニングルーム環境)を示している。左側フロントスピーカ50aより出力された出力音は、図7に示すように、リスナLの左耳はもちろんのこと、右耳へも到達するため、リスナLは、左右両方の耳での左側スピーカ50aの出力音を聴取することとなる。また、同様に、右側フロントスピーカ50bより出力された出力音は、リスナLの右耳はもちろんのこと、左耳へも到達するため、リスナLは、左右両方の耳での右側フロントスピーカ50bの出力音を聴取することとなる。同様にリスナLは、他のスピーカ50c〜50fからの出力音を左右両方の耳で聴取することとなる。
各スピーカ50a〜50fより発せられた音は、空間〜頭部〜耳を経由して鼓膜に至るまでに、周波数に応じて音圧レベルが変化する。音源から耳に至るまでの音の伝達特性のことを伝達関数(頭部伝達関数)という。リスナLが音源の位置を特定できるのは、リスナLが自身の頭部伝達関数とその角度依存性を把握しているためとされており、具体的には、知覚した音の音圧レベルの周波数特性および頭部の伝達関数から音源の角度を割り出している。従って、各スピーカから出力される音声信号を、スピーカ毎に伝達関数を考慮して音響補正することにより、リスナLが聴取する音の音響環境を変化させることが可能となる。
図8は、従来より用いられている音響補正装置の概略構成を示したブロック図である。図8では、説明の便宜上、左側フロントスピーカ50a用の入力信号と右側フロントスピーカ用の入力信号とからなる2チャンネルの入力信号に対して音響補正処理を施し、2チャンネルの出力信号L、Rを出力する音響補正装置51の構成を示している。
音響補正装置51は、4つのデジタルフィルタ52a〜52dと、2つの加算器53a、53bとを有している。デジタルフィルタ52a〜52dにはFIRフィルタが用いられている。FIRフィルタは、インパルス入力を行ったときの出力信号を有限時間で0に収束させるフィルタであり、式(1)のように示される。
・・・・・・・式(1)
ここで、y[n]は出力信号、x[n]は入力信号、h[i]は伝達関数を示している。
式(1)は、『時刻nにおける出力信号y[n]が、現在および過去の入力信号値x[n]、x[n−1]、x[n−2]、・・・、x[n―N]、x[n―(N−1)]の重み付き平均で表される』ことを意味しており、式(1)に示すNをフィルタ長(フィルタ係数長)という。
音声信号に音響効果を施す場合には、音響効果を再現しようとする音響環境における(例えば、スピーカとリスナLとの位置関係等を考慮して)インパルス応答を測定または算出し、測定または算出したインパルス応答をフーリエ変換することによって、その音響空間の伝達関数を求めてFIRフィルタを構築する。
図9は、FIRフィルタの概略構成を示したブロック図であり、FIRフィルタ55は多段的に連続して接続される遅延回路56と、入力信号および各遅延回路56で遅延された出力信号とをそれぞれ別の係数で乗算する乗算器57と、乗算された各信号を順次加算する加算器58とにより構成されている。乗算器において乗算される係数は、伝達関数に応じて設定される。
図8に示す各デジタルフィルタ52a〜52dの乗算器の係数は、図7を用いて説明した四個の伝達関数に基づいて設定されている。具体的は、デジタルフィルタ52aには、図7に示した左側スピーカ50aからリスナLの左耳へと音が伝わるときの伝達関数HLLが用いられ、デジタルフィルタ52bには、左側スピーカ50aからリスナLの右耳へと音が伝わるときの伝達関数HLRが用いられ、デジタルフィルタ52cには、右側スピーカ50bからリスナLの左耳へと音が伝わるときの伝達関数HRLが用いられ、デジタルフィルタ52dには、右側スピーカ50bからリスナLの右耳へと音が伝わるときの伝達関数HRRが用いられる。
左側スピーカ50aより出力される音声信号は、図8に示すように、デジタルフィルタ52aによって左側スピーカ50aから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施されるとともに、デジタルフィルタ52bによって左側スピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。また、右側スピーカ50bより出力される音声信号は、デジタルフィルタ52cによって右側スピーカ50bから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施されるとともに、デジタルフィルタ52dによって右側スピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
そして、デジタルフィルタ52aとデジタルフィルタ52cとによって左耳用に補正された音響信号は、加算器53aにおいて加算されて、左耳用の出力信号Lとして出力される。また、デジタルフィルタ52bとデジタルフィルタ52dとによって右耳用に補正された音響信号は、加算器53bにおいて加算されて、右耳用の出力信号Rとして出力される。
このように、FIRフィルタ55を用いたデジタルフィルタ52a〜52dにより出力音の音響補正を行うことによって、所望の音響環境を構築することができる。従って、多チャンネルの音響出力環境、例えば上述した5.1チャンネルの音響出力環境においては、図10に示すように、各入力音に対してデジタルフィルタ52a〜52jおよび遅延回路60を用いて音響補正処理を施した後に、Lチャンネル用の出力信号Lをヘッドフォンの左耳用の出力部より出力し、Rチャンネル用の出力信号Rをヘッドフォンの右耳用の出力部より出力することによって、映像中の音響と実際に聞こえてくる音響位置とを一致させつつ、自然な広がりを持った臨場感のある音場を得ることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−138998号公報(第7−8頁、第10図)
上述したFIRフィルタを用いて音響補正を行う場合、音響効果を十分に得るためには、FIRフィルタのフィルタ長を十分に長くする必要があった。
図11(a)は、フィルタ長が4096の場合のインパルス応答を示している。フィルタ長が4096のインパルス応答では、図11(a)に示すように、波形に初期反射音部分Aと残響音部分Bとが現れており、リスナLは、初期反射音部分Aを聴取することによって出力音の出力方向を判断し、残響音部分Bを聴取することによって出力音の空間的な広がりを感じることができる。
このような音響補正処理をハードウェア回路で行う場合、フィルタ長を長くすると図9に示すように、遅延回路56、乗算器57、加算器58の数が増加してしまうため回路規模が大きくなり、ハードウェア回路が高価なものになってしまうという問題がある。特に、1つの入力信号に対し、左右の耳へと伝わる音の伝達関数を考慮してFIRフィルタを2つずつ設ける必要があることから、多チャンネルの音響出力環境においては、多くのFIRフィルタを設ける必要が生じ、ハードウェア回路のコストが大幅に高くなってしまうという問題があった。
また、DSP(Digital Signal Processor)等を用い、ソフトウェア処理によって音響補正を行う場合であっても、計算に必要とするメモリの要領が増大するとともに、計算時間が増加してしまうという問題があった。特に、多チャンネルの音響出力環境においては、チャンネル数に応じてメモリ領域が増大すると共に、計算時間が増加してしまうため、より深刻な問題となってしまうおそれがあった。
一方で、フィルタ長を単純に短くした場合には、十分な音響効果を得ることができないという問題があった。図11(b)は、フィルタ長が128の場合のインパルス応答を示している。フィルタ長が128のインパルス応答では、図11(b)に示すように、波形に初期反射音部分Aは現れているが残響音部分Bは全く示されていない。このため、リスナLは、初期反射音部分Aを聴取することによって出力音の出力方向を判断することはできるが、残響音部分Bを聴取することができないため、出力音の空間的な広がりを感じることができず、十分な音響環境を得ることができなかった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、多チャンネル用の音響出力信号を2チャンネルの音響出力信号へと変換補正する場合に、多チャンネル出力時の音響効果を十分に確保しつつ簡易な回路構成で音響補正を行うことが可能な音響補正装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る音響補正装置は、複数チャンネルの音響信号を受信し、各チャンネルの前記音響信号の出力位置からリスナの左右の耳に至るまでの伝達関数に基づいて、前記音響信号から初期反射音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて生成する音響補正手段と、残響音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて前記音響信号より生成するリバーブ処理手段と、前記音響補正手段により生成された複数チャンネルの音響信号と前記リバーブ処理手段により生成された複数チャンネルの音響信号とを加算し、前記初期反射音と前記残響音とを有する音響信号を生成する加算手段とを備えることを特徴とする。
また、前記加算手段により生成される音響信号は、Lチャンネル用の出力信号と、Rチャンネル用の出力信号とからなる2チャンネルの音響信号であってもよい。
さらに、前記音響補正手段がFIRフィルタにより構成され、当該FIRフィルタのフィルタ長を短くすることによって、前記初期反射音のみを出力する音響信号を生成するものであることが好ましい。
本発明に係る音響補正装置によれば、初期反射音のみを出力する音響信号を生成する音響補正手段と、残響音のみを出力する音響信号を生成するリバーブ処理手段と、音響補正手段により生成された音響信号とリバーブ処理手段により生成された音響信号とを加算して初期反射音と残響音とを出力する音響信号を生成する加算手段とを備えているので、音響補正処理された出力信号のうち、初期反射音部分によって出力音の出力方向を再現することができ、残響音部分によって出力音の空間的な広がりを再現することができる。
特に、上記音響信号の生成を、各チャンネルの入力信号毎に行うことによって、多チャンネルの音響信号により奏しうる音響効果を保持しつつ、出力音の出力方向と空間的な広がりとを再現することができる。
また、加算手段によりLチャンネル用の出力信号とRチャンネル用の出力信号とが生成されるので、多チャンネルの音響信号により再現される音響効果を、2つの出力部、例えば、ヘッドファンや2つのスピーカ等により再現することが可能となる。
さらに、FIRフィルタのフィルタ長を短くして初期反射音のみを出力する音響信号をFIRフィルタで生成し、リバーブ処理手段で残響音のみを出力する音響信号を生成することによって、フィルタ長を長くすることによってFIRフィルタで得ることが可能となる音響補正効果と同等の効果を、フィルタ長の短いFIRフィルタを用いて実現することができる。このように、FIRフィルタのフィルタ長を従来よりも短くすることができるので、FIRフィルタの音響補正処理に伴う回路規模の増大を抑制することができ、計算に必要なメモリ容量を大幅に削減することができる。
また、リバーブ処理手段を用いることにより、長いフィルタ長のFIRフィルタを用いて音響補正処理を行う場合に比べて回路構成を簡略化し、演算処理に必要なメモリ等を削減しつつ同様の音響効果を奏することが可能となるので、十分な音響効果を簡易な構成により実現することが可能となる。
以下、本発明に係る音響補正装置を備えた音響補正システムを、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、音響補正システムの概略構成を示したブロック図である。音響補正システム1は、オーディオ再生部2、音響補正部(音響補正装置)3、ヘッドフォン4、メモリ5、操作部6、制御部7を備えている。
オーディオ再生部2は、制御部7の指示に従って、DVD等の記録メディアに記録された多チャンネル用の音源データを入力信号として読み取り、音響補正部3に出力する役割を有している。なお、オーディオ再生部2により読み取られる音源データは、必ずしもDVD等の記録メディアに記録されたものには限定されず、ハードディスクドライブ等に記録された音源データであってもよい。また、オーディオ再生部2の代わりに、音響補正システム1に外部入力端子(図示省略)等を設け、この外部入力端子を介して他のオーディオ機器で再生された多チャンネルの音源データを読み取る構成であってもよい。
本実施形態に係るオーディオ再生部2では、音源データから5.1チャンネル用の音響データを復号して、左側フロントスピーカ用の入力信号Lと、右側フロントスピーカ用の入力信号Rと、左側リアスピーカ用の入力信号Lsと、右側リアスピーカ用の入力信号Rsと、フロントスピーカ用の入力信号Cと、ウーファースピーカ用の入力信号Wとを音響補正部3に出力するものとする。
ヘッドフォン4は、左耳用の出力部4aと右耳用の出力部4bとを有している。ヘッドフォン4は、音響補正部3によって補正処理された出力信号Lを出力部4aから出力音として出力し、出力信号Rを出力部4bから出力音として出力する。
操作部6は、リスナが所望の音響補正モード、例えば、シアターモードやスタジアムモード等の音響環境を選択したり、リスナとスピーカとの配置関係等の音響環境情報を選択したりするための操作手段である。操作部6を用いてリスナにより選択された音響補正モードに従って、制御部7では音響補正部3の音響補正設定を行う。また、メモリ5には、音響補正部3において音響補正処理を行う際に使用する音響補正モードに関する情報(例えば、伝達関数)が記録されており、制御部7において音響補正設定が行われる場合には、メモリ5に記憶される音響補正モードに関する情報が利用される。
また、操作部6は、オーディオ再生部2の動作開始/動作停止の操作を行うために利用される。ユーザが操作部6を操作してオーディオ再生部2の動作を開始/停止した場合、制御部7はユーザにより操作された操作情報を取得して、オーディオ再生部2の動作開始/動作停止制御を行う。
また、制御部7は、リスナが選択した音響補正モードに従って、後述する各FIRフィルタの乗算器の係数を決定し、音響補正処理の処理パラメータとして音響補正部3に送出する役割を有している。具体的に制御部7は、リスナが選択した音響補正モード情報を操作部6から取得し、取得した音響補正モードに従って、メモリ5から関連する情報を読み出す。そして読み出した情報に基づいて、各FIRフィルタの係数値を決定して処理パラメータを送出する。
音響補正部3は、オーディオ再生部2より取得した入力信号L、入力信号Ls、入力信号R、入力信号Rs、入力信号C、入力信号Wに対して音響補正処理を施した後に、ヘッドフォン4の出力部4a、4bに出力信号を出力する役割を有している。図2は、音響補正部3の概略構成を示したブロック図である。
音響補正部3は、10個のデジタルフィルタ(音響補正手段)10a〜10jと2個のリバーブ処理ユニット11と、1個の乗算器12と、6つの加算器(加算手段)13a〜13fと、1個の遅延部14とを有している。
デジタルフィルタ10a〜10fには、FIRフィルタが用いられており、デジタルフィルタ10a〜10fは、制御部7より受信した処理パラメータに基づいて、オーディオ再生部2より受信した入力信号L、入力信号Ls、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cに対して音響補正処理を施す役割を有している。FIRフィルタは、既に図9を用いて説明したFIRフィルタと同様に、遅延器と乗算器と加算機とにより構成されている。乗算器における係数は、制御部7より受信する処理パラメータによって設定される。
具体的に、デジタルフィルタ10aには、左側フロントスピーカからリスナの左耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられ、デジタルフィルタ10bには、左側フロントスピーカからリスナの右耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられる。また、デジタルフィルタ10cには、右側フロントスピーカからリスナの左耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられ、デジタルフィルタ10dには、右側フロントスピーカからリスナの右耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられる。
さらに、デジタルフィルタ10eには、左側リアスピーカからリスナの左耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられ、デジタルフィルタ10fには、左側リアスピーカからリスナの右耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられる。また、デジタルフィルタ10gには、右側リアスピーカからリスナの左耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられ、デジタルフィルタ10hには、右側リアスピーカからリスナの右耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられる。
さらに、デジタルフィルタ10iには、センタースピーカからリスナの左耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられ、デジタルフィルタ10jには、センタースピーカからリスナの右耳へと音が伝わるときの伝達関数に基づいて設定された処理パラメータの係数が用いられる。
ただし、デジタルフィルタ10a〜10jに用いられるFIRフィルタのフィルタ長は、比較的短い値、例えば128に設定されている。
リバーブ処理ユニット11は、オーディオ再生部2より受信した入力信号L、入力信号Ls、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cに対して残響音処理(Reverbration処理)を施す役割を有している。リバーブ処理ユニット11は、図3に示すように、4個のリバーブ処理部(リバーブ処理手段)20a〜20dと、4個の加算器21a〜21dと、9個の乗算器22a〜22iとを備えている。
リバーブ処理部20aは、図4(a)に示すように、1個の遅延回路15と、2個の乗算器16a、16bと、2個の加算器17a、17bとにより1ユニットが形成されており、必要に応じて、図4(b)に示すように、加算器17a、17bが連結部となって直列に複数組み合わされて構成される。リバーブ処理部20b〜20dもリバーブ処理部20aと同様に構成される。なお、本実施形態では、リバーブ処理部20a〜20dにおいて、上述したリバーブ処理部のユニットが3ユニット連結されたものを用いることとする。
乗算器22a〜22eは、入力信号L、入力信号Ls、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cをそれぞれ所定係数倍に乗算することによって、各入力値の差(バラツキ)を補正するものである。乗算器22a〜22eで補正がなされると、入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cは、加算器21aで加算され、リバーブ処理部21aとリバーブ処理部21bとに出力される。また、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cは、加算器21bで加算され、リバーブ処理部21cとリバーブ処理部21dとに出力される。なお、リバーブ処理部20a〜20dはそれぞれ乗算器16a、16bの係数値や遅延回路15の遅延数等が異なるものである。
各リバーブ処理部20a〜20dで残響音処理がなされた出力信号は、乗算器22f〜22iにおいて振幅調整が行われる。そして、リバーブ処理部20aで残響音処理された出力信号と、リバーブ処理部20cで残響音処理された出力信号とは、加算器21cで足し合わされてリバーブ処理ユニット11から出力信号Ldとして出力され、リバーブ処理部20bで残響音処理された出力信号と、リバーブ処理部20dで残響音処理された出力信号とは、加算器21dで足し合わされてリバーブ処理ユニット11から出力信号Rdとして出力される。
遅延部14は、低音音響出力用の入力信号Wに対して遅延音響処理を施す役割を有している。低音域の出力音は、指向性に乏しく、高音域用の出力音に比べてリスナの音源出力位置判断に利用されにくいため、デジタルフィルタ(FIRフィルタ)を用いた音響補正処理は行わず、遅延部14による遅延処理を行う構成とした。遅延器14における入力信号Wの遅延時間は、他の入力信号におけるデジタルフィルタ10a〜10j等の演算時間を考慮した上で設定される。なお、低音域の入力信号Wに対しても、他の入力信号と同様に、デジタルフィルタを用いて音響補正処理を行ってもよい。
次に、音響補正部3において、オーディオ再生部2より入力した入力信号L、入力信号Ls、入力信号R、入力信号Rs、入力信号C、入力信号Wに音響補正処理を施した後に、ヘッドフォン4の出力部4a、4bに対して出力信号L・出力信号Rを出力する処理手順を説明する。
まず、入力信号Lは、図2に示すように、デジタルフィルタ10aとデジタルフィルタ10bとリバーブ処理ユニット11とに入力され、入力信号Rは、デジタルフィルタ10cとデジタルフィルタ10dとリバーブ処理ユニット11とに入力される。
デジタルフィルタ10aに入力された入力信号Lは、デジタルフィルタ10aによって左側フロントスピーカから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施され、デジタルフィルタ10baに入力された入力信号Lは、デジタルフィルタ10bによって左側フロントスピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
また、デジタルフィルタ10cに入力された入力信号Rは、デジタルフィルタ10cによって右側フロントスピーカから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施され、デジタルフィルタ10dに入力された入力信号Rは、デジタルフィルタ10dによって右側フロントスピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
そして、デジタルフィルタ10aとデジタルフィルタ10cとによって左耳用に補正された音響信号は、加算器13aにおいて足し合わされて、左耳用の出力信号Laとなる。また、デジタルフィルタ10bとデジタルフィルタ10dとによって右耳用に補正された音響信号は、加算器13bにおいて足し合わされて、右耳用の出力信号Raとなる。
また、入力信号Lsは、図2に示すように、デジタルフィルタ10eとデジタルフィルタ10fとリバーブ処理ユニット11とに入力され、入力信号Rsは、デジタルフィルタ10gとデジタルフィルタ10hとリバーブ処理ユニット11とに入力される。
デジタルフィルタ10eに入力された入力信号Lsは、デジタルフィルタ10eによって左側リアスピーカから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施され、デジタルフィルタ10fに入力された入力信号Lsは、デジタルフィルタ10fによって左側リアスピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
また、デジタルフィルタ10gに入力された入力信号Rsは、デジタルフィルタ10gによって右側リアスピーカから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施され、デジタルフィルタ10hに入力された入力信号Rsは、デジタルフィルタ10hによって右側リアスピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
そして、デジタルフィルタ10eとデジタルフィルタ10gとによって左耳用に補正された音響信号は、加算器13cにおいて足し合わされて、左耳用の出力信号Lbとなる。また、デジタルフィルタ10fとデジタルフィルタ10hとによって右耳用に補正された音響信号は、加算器13dにおいて足し合わされて、右耳用の出力信号Rbとなる。
さらに、入力信号Cは、図2に示すように、デジタルフィルタ10iとデジタルフィルタ10jとリバーブ処理ユニット11とに入力される。
デジタルフィルタ10iに入力された入力信号Cは、デジタルフィルタ10iによってセンタースピーカから左耳へと伝達されるときの音響補正処理が施され、デジタルフィルタ10jに入力された入力信号Cは、デジタルフィルタ10jによってセンタースピーカから右耳へと伝達されるときの音響補正処理が施される。
そして、デジタルフィルタ10iによって左耳用に補正された音響信号は、左耳用の出力信号Lcとなり、デジタルフィルタ10jによって右耳用に補正された音響信号は、右耳用の出力信号Rcとなる。
各デジタルフィルタ10a〜10jにより施される音響補正処理は、操作部6で選択された音響補正モードに基づいて決定された処理パラメータに基づいて行われるので、デジタルフィルタ10a〜10jにより音響補正が行われた出力信号をヘッドフォン4より出力させることによって、コンサートホール等の音響環境を構築することができる。
ただし、デジタルフィルタ10a〜10jにおけるフィルタ長は、上述したように128に設定されているため、デジタルフィルタ10a〜10jでFIRフィルタが適用された出力信号のインパルス応答は図5(a)に示すように、初期反射音部分Aのみが示されたものとなる。
一方で、リバーブ処理ユニット11に入力された入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cは、図3に示すように、乗算器22a、22b、22eで入力値の差(バラツキ)が補正された後に加算器21aでそれぞれ足し合わされて、リバーブ処理部20aとリバーブ処理部20bとに出力される。
リバーブ処理部20aの遅延回路15の遅延数および乗算器16a、16bの係数(乗数)は、入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cがヘッドフォン4の左耳用の出力部4aに出力される際に好適な残響効果を奏することができるように値が設定されている。このため、加算器21aで足し合わされた入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cは、リバーブ処理部20aでヘッドフォンの左耳用の出力部4aに好適な残響音処理が施される。
具体的には、リバーブ処理部20aに入力された入力信号Lと入力信号Lsと入力信号Cとの加算信号は、遅延回路15により遅延される信号と、遅延回路15を介さずに乗算器16aで所定係数乗算される信号とに分かれる。遅延回路15により所定時間だけ遅延された信号は、乗算器16bを介してフィードバックされて加算器17aで入力信号に足し合わされる信号と、加算器17bに乗算器16aで乗算された信号に足し合わされて出力信号となる信号とに分けられる。
このように、入力信号が遅延回路15により遅延された後にフィードバック等がなされて信号が重ね合わされることによって、リバーブ処理部20aでは、遅延により生じた反射音が複数重なり合って複合したような効果を奏し、残響効果を奏することとなる。リバーブ処理部20aで残響音処理が施された出力信号は、乗算器22fで振幅の調整が行われた後に出力信号LAとして出力される。
また、リバーブ処理部20bの遅延回路15の遅延数および乗算器16a、16bの係数(乗数)は、入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cがヘッドフォン4の右耳用の出力部4aに出力される際に好適な残響効果を奏することができるように値が設定されている。このため、加算器21aで足し合わされた入力信号L、入力信号Ls、入力信号Cは、リバーブ処理部20bでヘッドフォンの右耳用の出力部4bに好適な残響音処理が施され、乗算器22gで振幅の調整を行った後に出力信号RAとして出力される。
さらに、リバーブ処理ユニット11に入力された入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cは、乗算器22c、22d、22eで入力値の差(バラツキ)が補正された後に加算器21bでそれぞれ足し合わされて、リバーブ処理部20cとリバーブ処理部20dとに出力される。
リバーブ処理部20cの遅延回路15の遅延数および乗算器16a、16bの係数(乗数)は、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cがヘッドフォン4の左耳用の出力部4aに出力される際に好適な残響効果を奏することができるように値が設定されている。このため、加算器21bで足し合わされた入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cは、リバーブ処理部20cでヘッドフォンの左耳用の出力部4aに好適な残響音処理が施され、乗算器22hで振幅の調整を行った後に出力信号LBとして出力される。
また、リバーブ処理部20dの遅延回路15の遅延数および乗算器16a、16bの係数(乗数)は、入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cがヘッドフォン4の右耳用の出力部4aに出力される際に好適な残響効果を奏することができるように値が設定されている。このため、加算器22bで足し合わされた入力信号R、入力信号Rs、入力信号Cは、リバーブ処理部20dでヘッドフォンの右耳用の出力部4bに好適な残響音処理が施され、乗算器22iで振幅の調整を行った後に出力信号RBとして出力される。
その後、出力信号LAと出力信号LBとは、加算器21cで足し合わされて、出力信号Ldとして出力される。また、出力信号RAと出力信号RBとは、加算器21dで足し合わされ、出力信号Rdとして出力される。
図5(b)は、出力信号Ldのインパルス応答を示した図である。残響音処理が行われた出力信号Ldは、図5(b)に示すように、初期反射音部分Aは表されていないが、残響音部分Bは表されている。
遅延部14に入力された入力信号Wは、遅延部14において所定の遅延処理が施された後に出力信号Leおよび出力信号Reとして出力される。
上記の処理を経て生成された出力信号Laと、出力信号Lbと、出力信号Lcと、出力信号Ldと、出力信号Leとは、加算器13eにより足し合わされて出力信号Lとしてヘッドフォン4の出力部4aより出力される。また同様に、上述した出力信号Raと、出力信号Rbと、出力信号Rcと、出力信号Rdと、出力信号Reとは、加算器13fにより足し合わされ、出力信号Rとしてヘッドフォン4の出力部4bより出力される。
図5(c)は出力信号Lのインパルス応答を示した図である。出力信号Lは、デジタルフィルタにより音響補正処理が行われた出力信号La、出力信号Lb、出力信号Lcと、リバーブ処理ユニット11により残響音処理が施された出力信号Ldと、遅延部14により遅延処置が行われた出力信号Leとが、加算部13eにおいて足し合わされているので、図5(c)に示すように、初期反射音部分Aと残響音部分Bとを備えるインパルス応答を得ることができる。
特に、FIRフィルタの係数、リバーブ処理ユニット11の遅延数および係数等を適切に設定することによって、FIRフィルタのフィルタ長が128程度であってもフィルタ長が数千以上のFIRフィルタを単独で用いたときと同様のインパルス応答を得ることができる。
このように、フィルタ長の短いFIRフィルタ(デジタルフィルタ10a〜10j)とリバーブ処理ユニット11と遅延部14とを用いて音響補正処理を行うことによって、多チャンネルの音響信号を2チャンネルの音響信号に変換補正する場合であっても、FIRフィルタで音響補正処理された初期反射音部分Aにより、出力音の出力方向を再現することができ、リバーブ処理ユニット11により残響音処理がなされた残響音部分Bにより、出力音の空間的な広がりを再現することができる。
さらに、FIRフィルタにおいてフィルタ長を長くして得られる音響補正効果を、フィルタ長の短いFIRフィルタ(デジタルフィルタ10a〜10j)とリバーブ処理ユニット11とを用いて実現する場合には、FIRフィルタのフィルタ長に比べてリバーブ処理ユニット11のリバーブ処理部20a〜20dの連結ユニット長を大幅に短くした構成(本実施形態では、3ユニット長)で同様の効果を得ることができるので、回路規模の増大を抑制することができ、計算に必要なメモリ容量を大幅に削減することができる。
なお、音響補正処理に必要とされるメモリ容量を削減することができるので、必要であれば、図1に示したメモリ5に代えて、FIRフィルタの複数のフィルタ係数とリバーブ処理ユニット11のパラメータ(遅延数および係数)とを組み合わせてパラメータセットとして記録したデータベースを設けてもよい。リスナが操作部6を介してパラメータセットを自由に選択し、そのパラメータセットに基づいてデータベースよりフィルタ係数等を切り替えたり、または、入力される入力信号に応じて任意のタイミングでパラメータセットに基づいてフィルタ係数等を切り替えたりする構成にすることも可能である。
以上説明したように、本発明に係る音響補正装置を用いることによって、多チャンネルの音響信号を多チャンネルの音響効果を保持したまま2チャンネルの音響信号に変換補正することができるとともに、FIRフィルタにおいてフィルタ長を長くしなくても十分な音響補正効果を奏することができ、メモリの使用容量の削減と計算時間の短縮化を図ることが可能となる。
なお、本発明に係る音響特性補正装置を、図面を用いて詳細に説明したが、本発明に係る音響特性補正装置は上述した実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
L …リスナ
1 …音響補正システム
2 …オーディオ再生部
3 …音響補正部(音響補正装置)
4 …ヘッドフォン
4a、4b …出力部
5 …メモリ
6 …操作部
7 …制御部
10a〜10j …デジタルフィルタ(音響補正手段)
11 …リバーブ処理ユニット
12 …(音響補正部の)乗算器
13a〜13f …(音響補正部の)加算器
14 …(音響補正部の)遅延部
15 …(リバーブ処理部の)遅延回路
16a、16b …(リバーブ処理部の)乗算器
17a、17b …(リバーブ処理部の)加算器
20a〜20d …リバーブ処理部(リバーブ処理手段)
21a〜21d …(リバーブ処理ユニットの)加算器
22a〜22i …(リバーブ処理部の)乗算器
48a、48b …(多チャンネルを2チャンネルに変換補正する従来の音響方正装置の)加算器
49a〜49f …(多チャンネルを2チャンネルに変換補正する従来の音響方正装置の)乗算器
50a …左側フロントスピーカ
50b …右側フロントスピーカ
50c …左側リアスピーカ
50d …右側リアスピーカ
50e …センタースピーカ
50f …ウーファー
51 …(2チャンネルの入出力信号を補正する従来の)音響補正装置
52a〜52j …(従来の音響補正装置の)デジタルフィルタ
53a〜53f …(従来の音響補正装置の)加算器
55 …FIRフィルタ
56 …(FIRフィルタの)遅延回路
57 …(FIRフィルタの)乗算器
58 …(FIRフィルタの)加算器
60 …(従来の音響補正装置の)遅延回路
1 …音響補正システム
2 …オーディオ再生部
3 …音響補正部(音響補正装置)
4 …ヘッドフォン
4a、4b …出力部
5 …メモリ
6 …操作部
7 …制御部
10a〜10j …デジタルフィルタ(音響補正手段)
11 …リバーブ処理ユニット
12 …(音響補正部の)乗算器
13a〜13f …(音響補正部の)加算器
14 …(音響補正部の)遅延部
15 …(リバーブ処理部の)遅延回路
16a、16b …(リバーブ処理部の)乗算器
17a、17b …(リバーブ処理部の)加算器
20a〜20d …リバーブ処理部(リバーブ処理手段)
21a〜21d …(リバーブ処理ユニットの)加算器
22a〜22i …(リバーブ処理部の)乗算器
48a、48b …(多チャンネルを2チャンネルに変換補正する従来の音響方正装置の)加算器
49a〜49f …(多チャンネルを2チャンネルに変換補正する従来の音響方正装置の)乗算器
50a …左側フロントスピーカ
50b …右側フロントスピーカ
50c …左側リアスピーカ
50d …右側リアスピーカ
50e …センタースピーカ
50f …ウーファー
51 …(2チャンネルの入出力信号を補正する従来の)音響補正装置
52a〜52j …(従来の音響補正装置の)デジタルフィルタ
53a〜53f …(従来の音響補正装置の)加算器
55 …FIRフィルタ
56 …(FIRフィルタの)遅延回路
57 …(FIRフィルタの)乗算器
58 …(FIRフィルタの)加算器
60 …(従来の音響補正装置の)遅延回路
Claims (3)
- 複数チャンネルの音響信号を受信し、各チャンネルの前記音響信号の出力位置からリスナの左右の耳に至るまでの伝達関数に基づいて、前記音響信号から初期反射音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて生成する音響補正手段と、
残響音のみを出力する音響信号を各チャンネルに対応させて前記音響信号より生成するリバーブ処理手段と、
前記音響補正手段により生成された複数チャンネルの音響信号と前記リバーブ処理手段により生成された複数チャンネルの音響信号とを加算し、前記初期反射音と前記残響音とを有する音響信号を生成する加算手段と
を備えることを特徴とする音響補正装置。 - 前記加算手段により生成される音響信号は、Lチャンネル用の出力信号とRチャンネル用の出力信号とからなる2チャンネルの音響信号であることを特徴とする請求項1に記載の音響補正装置。
- 前記音響補正手段はFIRフィルタにより構成され、当該FIRフィルタのフィルタ長を短くすることによって、前記初期反射音のみを出力する音響信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響補正装置。
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|---|---|---|---|
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