JP2008024261A - 変速機の操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】変速機の操作を行う際に、視線の移動量を少なくするとともに、変速操作の迅速化を図る。
【解決手段】操作システム10は、変速可能な変速機50と、モニタパネル52と、制御部54とを有する。モニタパネル52は、変速の指示を行う入力操作部70と、入力操作部70の近傍に設けられ、変速機50の変速の状態を示す状態表示部80とを有する。制御部54は、入力操作部70から供給される変速の指示信号に基づいて変速機50を変速させるとともに、状態表示部80に変速機50の変速の状態信号を供給する。モニタパネル52はステアリングハンドル16の中央に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等における変速機の操作システムに関し、特に、ステアリングハンドルによって操舵を行う車両に搭載される変速機の操作システムに関する。
一般的な車両には走行駆動源の動力を走行速度や走行状況に応じて適切に駆動輪に伝達することができるように変速機が設けられている。変速機では走行速度に応じて減速比を変えてエンジン回転を駆動輪に伝えて、効率よく走行することができる。また、変速レバーの操作により「ニュートラル」が選択された時にはエンジンと駆動輪との切り離しを行い、「リバース」が選択された時にはエンジン回転を逆にして駆動輪に伝える。
運転者が変速機の操作をする際には、例えば、シートの近傍に設けられた変速レバーを、ニュートラルであれば「N」、リバース(つまりバック走行)であれば「R」、パーキングであれば「P」、ドライブであれば「D」、1速であれば「1」の位置に動かすことにより行われる。この操作によってワイヤ等を介して変速機が直接的に操作されて変速がなされ、又は電気的な変速信号が制御部に供給され、該制御部の作用下に変速機の変速がなされる。
入力操作部による入力信号を制御部に供給し、該制御部の作用下に変速機の操作を行うようにすると、変速レバーを小型のスイッチ等で置きかえることができ、簡便且つ廉価な構成をすることができる。
特許文献1には、車両においてオーディオやエアコン等の操作部が配置されるセンターコンソールのパネル上にレンジ選択スイッチが設けられ、該スイッチに触れることによって変速機の変速操作がなされるとともに、パネル上に現在の変速段が表示されるように構成されたシステムが開示されている。
特開2000−240774号公報
ところで、前記の特許文献1に記載されたシステムでは、変速機の操作入力部がセンターコンソールに設けられており、ステアリングホイールからはやや遠い位置である。したがって、変速操作時、ステアリングホイールから離した手をセンターコンソールまで移動させて入力操作を行い、その後ステアリングホイールまで戻すという一連の操作にやや時間がかかり、スポーツ走行などで望まれる迅速な変速が困難である。
また、パネル上に触れるタッチパネル式のスイッチでは各スイッチの位置を目視で確認しなければならなが、センターコンソールは走行中における運転者の前方視界には含まれてなく、変速操作をする際に視線を移動させなければいけない煩わしさがある。
さらに、自動二輪車や不整地走行車両(いわゆるバギー車)等には四輪車のようなセンターコンソールが存在しないため、特許文献1のようなセンターコンソールを利用するシステムを適用することができない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、視線の移動量を少なくするとともに、変速操作を容易にし、且つ迅速に行うことのできる変速機の操作システムを提供することを目的とする。
本発明に係る変速機の操作システムは、変速可能な変速機と、変速の指示を行う入力操作部と、前記入力操作部の近傍に設けられ、前記変速機の変速の状態を示す表示部と、前記入力操作部から供給される変速の指示信号に基づいて前記変速機を変速させるとともに、前記表示部に前記変速機の変速の状態信号を供給する制御部とを有し、前記表示部及び前記入力操作部は、ステアリングハンドルの中央に配置されていることを特徴とする。
このように、変速の指示を行う入力操作部及び変速機の変速の状態を示す表示部をステアリングハンドルの中央に配置することにより、これらが前方視界に含まれ又は前方視界に近くなり、視線をほとんど移動させずに変速操作や変速表示の確認を行うことができる。
また、入力操作部はグリップハンドルから非常に近い位置に配置され、変速操作を迅速に行うことができる。
この場合、前記表示部と前記入力操作部は一体的なユニットとすると、ユニット数が少なく簡便な構成となる。
また、前記表示部は、スピードメータを有すると、これらのユニットの共用化が図られる。
さらに、前記入力操作部は、前記表示部の下側に配置されていると、変速操作時に表示部を指又は腕で覆うことがなく、表示部を継続的に視認可能である。ここで、下側とは、表示部の平面視において車両の後方側である。
さらにまた、前記入力操作部は、前記表示部の左右いずれか一方に設けられていると、左右いずれかのグリップハンドルに接近し、一層迅速な変速操作が可能となる。
前記入力操作部は、それぞれ異なる形状の識別部を備える複数のスイッチからなる構成であってもよい。これにより、直接的に視認することなく、指先の触覚で複数のスイッチを識別して変速操作を行うことができる。
本発明に係る変速機の操作システムによれば、変速の指示を行う入力操作部及び変速機の変速の状態を示す表示部をステアリングハンドルの中央に配置することにより、これらが前方視界に含まれ又は前方視界に近くなり、視線をほとんど移動させずに変速操作を行い、又は変速表示の確認を行うことができる。
また、入力操作部はグリップハンドルから非常に近い位置に配置され、変速操作を迅速に行うことができる。
以下、本発明に係る変速機の操作システムについて実施の形態を挙げ、添付の図1〜図12を参照しながら説明する。本実施の形態に係る変速機の操作システム10は、不整地走行車両11に搭載されている。
図1に示すように、不整地走行車両11は、操舵用の2つの前輪12と、駆動用の2つの後輪14と、前輪12を操舵するステアリングハンドル16と、運転者が鞍乗り式に搭乗するシート18とを有する。シート18の前方には燃料タンク20が配置され、該燃料タンク20の下部にはエンジン22が搭載されている。該エンジン22により得られる駆動力は図示しない動力伝達機構及び変速機50を介して後輪14に伝達される。変速機50はシート18の下部に設けられている。ステアリングハンドル16はヘッドパイプ24に軸支されて旋回可能であって、運転者がステアリングハンドル16を旋回操作することにより図示しないステアリング機構を介して各前輪12が操舵される。ステアリングハンドル16は左右に2分割されているものであってもよいことはもちろんである。
不整地走行車両11は、砂地等の悪路走行におけるスリップを防止するため、前輪12及び後輪14は広い幅で凹凸形状を有するタイヤが装着されるとともに、前輪12及び後輪14の各トレッド幅はシート18の幅より十分に広く設定され、安定的な走行が可能である。また、不整地走行車両11には、小石等の飛散を防ぐため、前輪12の上部及び後部を覆う左右一対のフロントマットガード28、及び後輪14の前面及び上面を覆う左右一対のリアマットガード30が設けられるとともに、前面を保護するフロントガードパイプ32が設けられている。各フロントマットガード28の後方下端部と各リアマットガード30の前方下端部との間には搭乗者が足を置くステップ34が設けられている。該ステップ34とシート18との間にはエンジン22等を覆うサイドカバー36が設けられている。
図2に示すように、変速機の操作システム10は、変速可能な変速機50と、モニタパネル52と、制御部54とを有する。
変速機50はオートマチック式であって、走行速度に応じて減速比を変えてエンジン回転を駆動輪に伝える機能と、ニュートラル時にエンジン22と駆動輪との間を切り離す機能と、バック走行時にエンジン22の回転を逆にして駆動輪に伝える機能とを有する。変速機50はCVT(Continuously Variable Transmission)式等であってもよい。
制御部54は、モニタパネル52から供給される入力信号に基づいて変速機50の変速状態を決定する変速決定部60と、該変速決定部60で決定された変速状態に基づいてモニタパネル52に所定の表示をさせる表示指示部62と、変速決定部60で決定された変速状態に基づいて変速機50の変速操作を行う変速操作部64とを有する。制御部54は、主たる制御部としてのCPU(Central Processing Unit)と、記憶部としてのRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)及びドライバ等を有しており、内部の各機能は、CPUがプログラムを読み込み、記憶部等と協働しながらソフトウェア処理を実行することにより実現される。
モニタパネル52は、ステアリングハンドル16の中央に配置されている。ここで、中央とは、例えば、ステアリングハンドル16の中心線Cを含む位置であり、ステアリングハンドル16のヘッドパイプ24に対する2つの取付具66の間の位置であり、又は平面視で取付具66を含む位置として定義される。モニタパネル52は、ヘッドパイプ24のうち取付具66によって固定されている2箇所の部分を結んだ仮想線Hを含む位置に設けると好適である。
また、このような定義の少なくとも1つを満たせば、図3に示すように、モニタパネル52はステアリングハンドル16に対して直接的に接続されてなくてもよく、例えばカウリング55に固定されていてもよい。
図1〜図3から明らかなように、モニタパネル52は、ステアリングハンドル16の左右両端に設けられたグリップハンドル68a及び68bから近く、迅速な操作が可能である。
また、モニタパネル52は、ステアリングハンドル16の中央に設けられていることから視認性がよい。具体的には、走行中における運転者の前方視界に含まれ又は前方視界に近くなり、視線をほとんど移動させずに表示確認を行うことができる。
図4に示すように、モニタパネル52は、入力操作部70と、該入力操作部70の近傍に設けられた液晶表示部72と、表示操作スイッチ群74と、ランプ群76とを有する。液晶表示部72は、モニタパネル52の中央に設けられている。モニタパネル52は防水、防塵構造となっている。
入力操作部70は、変速の指示を行うためのもので1速スイッチ70aと、ドライブスイッチ70bと、ニュートラルスイッチ70cと、リバーススイッチ70dとを有し、各スイッチの操作信号は制御部54の変速決定部60に供給される。入力操作部70の各スイッチは、モーメンタリ式スイッチであって、液晶表示部72の右方に縦長に配列されている。
表示操作スイッチ群74は、時計調整及びオドメータ調整等を行うためのスイッチ群であって、モニタパネル52の下側において横方向に配列されている。ランプ群76は各種の警告や変速機50の状態を知らせるランプ群であって、モニタパネル52の上側において横方向に配列されている。ランプ群76は、変速機50の状態がニュートラルであることを示すニュートラルランプ76aと、リバースであることを示すリバースランプ76bとを含む。ランプ群76は、モニタパネル52における最も上側に配置されていることから、運転者の走行時の視界に非常に近く、少ない視線の移動で点灯・消灯の確認が可能である。
なお、モニタパネル52の上側とは、該モニタパネル52の表示面の平面視において車両の前方側であり、下側とは後方側である。
液晶表示部72は、変速機50の状態を示す状態表示部80と、走行速度を示すスピードメータ82と、オドメータ84とトリップメータ86とを有する。液晶表示部72は単色形式でもよいし、カラー液晶でもよい。
状態表示部80は、液晶表示部72における左上部に設けられた大きい表示であり、十分な視認性を有する。状態表示部80は、表示指示部62の作用下に表示が変化し、変速機50が走行状態であるときには「D」を示し、リバース状態であるときには「R」を示し、ニュートラルであるときには「N」を示し、1速であるときには「1」を示す。状態表示部80の液晶表示形式は、格子状に敷き詰められた小ドット液晶による汎用ものでもよいし、「D」、「R」、「N」及び「1」を表示する専用液晶によるものでもよい。変速機50の状態を表示する手段は、状態表示部80のような液晶形式に限らず、EL(electro-luminescence)、ランプ、針式等であってもよい。
スピードメータ82は、液晶表示部72における右上部に設けられた大きい表示であり、不整地走行車両11の走行速度を数値で示す。オドメータ84及びトリップメータ86は比較的小さい表示であって、液晶表示部72の下側に並んで設けられている。
図5に示すように、モニタパネル52の内部には制御基板88が複数のビス90により取り付けられている。制御基板88には、小型のタクトスイッチ92が実装されており、1速スイッチ70aを押圧することによってオンとなるように配置されている。ドライブスイッチ70b、ニュートラルスイッチ70c及びリバーススイッチ70dについても同様の構造である。また、制御基板88における液晶表示部72の下部には、該液晶表示部72のドライバ94が設けられている。
次に、このように構成される変速機の操作システム10について、主に制御部54の変速決定部60の作用について説明する。
先ず、図6のステップS1において、入力操作部70の各スイッチの信号を読み込む。
ステップS2において、1速スイッチ70aの信号を確認し、オンであるときにはステップS5へ移り、オフであるときにはステップS3へ移る。
ステップS3においてはF_GSWFに0を代入し、ステップS4においてはCGSWFに0を代入して初期化する。F_GSWFは1速スイッチ70aのオン状態が確定したことを示すフラグであり、CGSWFは1速スイッチ70aのオン状態が確定するまでに微小の移行時間を設けるためのカウンタである。
ステップS5においてCGSWFの値を確認し、CGSWF≧3であるときにはステップS6においてF_GSWFに1を代入し、CGSWF<3であるときにはステップS7においてCGSWFをインクリメントする。これにより、1速スイッチ70aが押されてもCGSWFが3になるまではオフと認識され、3となったときに初めてオン状態が確定する。このような処理により、ノイズ等によって1速スイッチ70aの状態を誤認識することが防止できる。ステップS4、S6又はS7の後、ステップS8に移る。
ステップS8〜ステップS13は、ドライブスイッチ70bの状態を確認するための処理であり、その手順はステップS2〜S7における1速スイッチ70aの状態を確認する処理と同様である。ステップS8〜ステップS13において、F_GSWDはドライブスイッチ70bのオン状態が確定したことを示すフラグであり、CGSWDはドライブスイッチ70bのオン状態が確定するまでに微小の移行時間を設けるためのカウンタである。ステップS10、S12又はS13の後、ステップS14に移る。
ステップS14〜ステップS19は、ニュートラルスイッチ70cの状態を確認するための処理であり、その手順はステップS2〜S7における1速スイッチ70aの状態を確認する処理と同様である。ステップS14〜ステップS19において、F_GSWNはニュートラルスイッチ70cのオン状態が確定したことを示すフラグであり、CGSWNはニュートラルスイッチ70cのオン状態が確定するまでに微小の移行時間を設けるためのカウンタである。ステップS16、S18又はS19の後、ステップS20に移る。
ステップS20〜ステップS25は、リバーススイッチ70dの状態を確認するための処理であり、その手順はステップS2〜S7における1速スイッチ70aの状態を確認する処理と同様である。ステップS20〜ステップS25において、F_GSWRはリバーススイッチ70dのオン状態が確定したことを示すフラグであり、CGSWDはリバーススイッチ70dのオン状態が確定するまでに微小の移行時間を設けるためのカウンタである。ステップS22、S24又はS25の後、ステップS26へ移る。
以上のステップS1〜S25の処理は、スイッチ状態の読み込みに係るまとまった処理であって、サブルーチンとしてもよい。また、これ以降の図7及び図8に示す処理は変速機セレクトの状態判断に係るまとまった処理であって、サブルーチンとしてもよい。以降の処理は、サブルーチンとして構成可能なまとまったものであることから、図6の処理と区別してステップ番号を3桁で表す。
図7のステップS101において、F_GSCHOKを調べ、0であればステップS101へ移り、1であればステップS108へ移る。F_GSCHOKは、スイッチの状態を調べるためのフラグであり、初期状態では0に設定されている。
ステップS102において、GSWの値が0000(b)に等しいか否かを確認する。GSWは前記の4つのフラグF_GSF、F_GSD、F_GSN及びF_GSRが上位の第4ビットから最下位ビットまで並べられたパラメータである。比較値に付された(b)は二進数データであることを示す識別子である(以下、同様)。
GSWが0000(b)に等しいときにはステップS103へ移り、異なるとき(つまり、4つのフラグF_GSF、F_GSD、F_GSN及びF_GSRの1つ以上が1であるとき)にはステップS107に移る。
なお、GSWに基づいて行う比較処理は便宜的処理であって、4つのフラグF_GSF、F_GSD、F_GSN及びF_GSRの値を個別に比較判断してもよいことはもちろんである(以下、同様である)。
ステップS103において、CGSEL0の値を確認し、CGSEL0≧3であるときにはステップS104においてF_GSCHOKに1を代入し、CGSEL0<3であるときにはステップS105においてCGSEL0をインクリメントし、ステップS106においてF_GSCHOKに0を代入する。一方、ステップS107においては、F_GSCHOKに0を代入する。CGSEL0は、スイッチチェック用のカウンタである。
このようなステップS102〜S107の処理は、スイッチの状態を確認するための処理であって、初期状態で4つのスイッチ70a〜70dの全てがオープン状態となっていることが確認されて、ステップS104でF_GSCHOKに1を代入することで正常であることが示される。
このスイッチ状態の確認によってF_GSCHOK=1となると、次回からはステップS101の分岐判断でステップS108に移ることになる。
ステップS108において、GSWの値が1000(b)に等しいか否かを確認する。GSWが1000(b)に等しいとき(F_GSWFのみが1であるとき)にはステップS109へ移り、異なるときにはステップS113に移る。
ステップS109において、3つのカウンタCGSELD、CGSELN及びCGSELRにそれぞれ0を代入してリセットする。これらのカウンタは、変速機50の状態がドライブ、ニュートラル及びリバースであることを確定するまでの遷移状態を設けるためのものである。
ステップS110において、CGSELFの値を確認し、CGSELF≧3であるときにはステップS111においてGSELSTAに3を代入し、CGSELF<3であるときにはステップS112においてCGSELFをインクリメントする。CGSELFは、変速機50の状態が1速であることを確定するまでの遷移状態を設けるためのカウンタである。GSELSTAは変速機50の状態を示すパラメータであって、「0」から「3」のいずれか1つの値を示す。GSELSTAは「3」であるときには1速にすることを示す。また、「2」、「1」及び「0」であるときには、順にドライブ、ニュートラル及びリバースであることを示す。
このようなステップS108〜S112の処理では、1速スイッチ70aが所定の微小時間押されていることによってGSELSTAに3が代入されて変速機50の1速状態が確定し、この後、1速スイッチ70aがオープンとなっても他のスイッチ70b〜70cが押されない限りGSELSTAは「3」にラッチされる。
ステップS113〜ステップS117は、変速機50のドライブ状態を確定するための処理であり、その手順はステップS108〜S112における1速状態を確定する処理と同様である。つまり、GSWが0100(b)である状態が所定の微小時間継続することによりGSELSTAに2が代入されて変速機50のドライブ状態が確定する。
ステップS118〜ステップS122は、変速機50のニュートラル状態を確定するための処理であり、その手順はステップS108〜S112における1速状態を確定する処理と同様である。つまり、GSWが0010(b)である状態が所定の微小時間継続することによりGSELSTAに1が代入されて変速機50のニュートラル状態が確定する。
ステップS113〜ステップS117は、変速機50のリバース状態を確定するための処理であり、その手順はステップS108〜S112における1速状態を確定する処理と同様である。つまり、GSWが0001(b)である状態が所定の微小時間継続することによりGSELSTAに0が代入されて変速機50のリバース状態が確定する。なお、ステップS123において、GSWが0001(b)と異なる場合、つまり、GSWが0000(b)であるか又は2ビット以上が1である場合には、ステップS128に移る。
ステップS128においては、CGSELF、CGSELD、CGSELN及びCGSELRにそれぞれ0を代入してリセットする。
ステップS129において、GSWの値が0000(b)に等しいか否かを確認し、等しいときには今回の処理を終了し、異なるとき(つまり、GSWがの2ビット以上が1である場合)には、ステップS130に移る。
ステップS130では、F_GSCHOKに0を代入する。すなわち、GSWがの2ビット以上が1である場合には、入力操作部70の2つ以上のスイッチが押されているか、又は入力操作部70が故障していることが想定されることから、一度F_GSCHOKを0として、ステップS102〜S107を実行させて、入力操作部70の再確認を行わせることができる。
一方、ステップS111、S112、S116、S117、S121、S122、S126及びS127の後にはステップS131に移る。
ステップS131においては、上記処理で得られたパラメータGSELTAを変速操作部64及び表示指示部62に供給する。この後、図7及び図8に示す今回の処理を終了する。
表示指示部62は、変速決定部60から得られたGSELTAに基づいて、状態表示部80の表示を行うとともに、ニュートラルであるときにはニュートラルランプ76aを点灯させ、リバースであるときにはリバースランプ76bを点灯させる。表示指示部62は、変速操作部64における所定の操作が終了したことに基づいてこれらの表示・点灯制御を行うようにしてもよい。
変速操作部64では、変速決定部60から得られた入力操作部70のGSELTAに基づいて変速機50の操作を行う。つまり、1速スイッチ70aがオンであると認識したときには変速機50が1速となるように操作し、ドライブスイッチ70bがオンであると認識したときには走行速度等に応じて変速機50の変速比を設定する。また、ニュートラルスイッチ70cがオンであると認識したときには変速機50によりエンジン22と後輪14との間を切り離し、リバーススイッチ70dがオンであると認識したときにはエンジン22の回転を逆にして後輪14に伝える。
上述したように、本実施の形態に係る変速機の操作システム10によれば、入力操作部70及びモニタパネル52をステアリングハンドル16の中央に配置することにより、これらが前方視界に含まれ又は前方視界に近くなり、走行中に視線をほとんど移動させずに変速操作(例えば、走行中にドライブから1速に変更する変速操作)を行い、又は変速表示の確認を行うことができる。
また、入力操作部70はグリップハンドル68a、68bから非常に近い位置に配置され、変速操作を迅速に行うことができる。
液晶表示部72と入力操作部70は一体的なユニットとなっているため、ユニット数が少なく簡便な構成である。
また、状態表示部80とスピードメータ82は、液晶表示部72に共通に設けられており、共用化が図られている。
さらに、入力操作部70は、液晶表示部72の右方に設けられていることから、右のグリップハンドル68bに接近し、右手による一層迅速な変速操作が可能となる。この場合、右手で入力操作部70の操作をすることにより、液晶表示部72が指や腕により覆われてしまうことがなく視認性が確保される。なお、入力操作部70を液晶表示部72の左方に設ける場合には、左のグリップハンドル68bに接近することから、左手による操作が迅速となり、しかも左手で液晶表示部72を覆うことがない。
入力操作部70の各スイッチは、少なくとも多少の凹凸のある形状であることから、運転者はその位置及び配置を覚えていれば視線を移さなくても手の触覚によって変速操作をすることができる。
入力操作部70がタッチパネル式やメンブレン式のような凹凸が全くないスイッチであっても、該入力操作部70はステアリングハンドル16の中央に配置されていることから、前方からほとんど視線をずらさずに迅速な操作が可能であることはもちろんである。
操作システム10では、入力操作部70及び状態表示部80をステアリングハンドル16の中央部に設けるため、四輪車のようなセンターコンソールのない自動二輪車や不整地走行車両11等に適用可能である。
また、自動二輪車や不整地走行車両11等におけるステアリングハンドル16は、四輪車のステアリングホイールのように複数回転するものと異なり、操舵によって回動する角度が大きくとも±45°程度であることから、ステアリングハンドル16の中央に固定されたモニタパネル52が上下反転することがなく、しかも操舵中に中央部が腕で覆われることがなく、視認性が確保される。
自動二輪車や不整地走行車両11等におけるステアリングハンドル16の中央部には、四輪車のステアリングホイールのようにエアバッグ、ホーン等が配置されていないことから、入力操作部70及び状態表示部80を配置する自由度が高い。
さらに、変速機の操作システム10では、変速操作を行う部分(つまり入力操作部70)とその変速結果を示す部分(つまり、状態表示部80、ニュートラルランプ76a及びリバースランプ76b)が近い位置に配置されていることから、操作結果を確認しやすい。入力操作部70及びタクトスイッチ92は、モニタパネル52に設けられていることから、その防水・防塵構造の共用化が可能であり、信頼性が高くしかも廉価に構成できる。
さらにまた、従来の変速レバーを小型のスイッチ70a〜70dに置きかえることができ、簡便且つ廉価な構成をすることができる。従来の変速レバーが不要であることから、該変速レバー用の取付スペース及び取付具等が不要であり、一層簡便な構成となる。
次に、モニタパネル52及びその一部についての変形例について説明する。
図9に示すように、第1の変形例に係るモニタパネル52aでは、入力操作部70の各スイッチ70a〜70dが液晶表示部72及び表示操作スイッチ群74よりも下側に配置されている。このように、入力操作部70が液晶表示部72の下側に配置されていると、変速操作時に液晶表示部72を指又は腕で覆うことがなく、該液晶表示部72を継続的に視認可能である。
図10に示すように、第2の変形例に係るモニタパネル52bでは、入力操作部70の各スイッチ70a〜70dが液晶表示部72よりも上側でランプ群76よりも下側に配置されている。このように、入力操作部70が液晶表示部72の上側に配置されていると、モニタパネル52bにおいて相当上側に配置され、運転者の走行時の視界にさらに近くなり、変速操作時の視線の移動を一層少なくすることができる。
図11に示すように、入力操作部70の各スイッチ70a〜70dは、それぞれ異なる形状(識別部)にしてもよい。これにより、それぞれの形状が識別機能を奏し、直接的に視認することなく、指先の触覚でスイッチ70a〜70dを識別して変速操作を行うことができる。異なる形状とは、例えば、1速スイッチ70aを半球の凸形状とし、ドライブスイッチ70bを椀状の凹形状とし、ニュートラルスイッチ70cを三角ルーフ状の凸形状とし、リバーススイッチ70dを同心の段付き凸形状とするとよい。
図12に示すように、入力操作部70は単独のユニットとし、モニタパネル52と別体に設けてもよい。この場合、対応する制御基板88aは、前記の制御基板88とは別で、入力操作部70専用となり、他の機能の制約を受けることなく設計自由度が向上する。また、入力操作部70は、モニタパネル52とは別体であることから運転者の好みに応じた箇所に取付可能である。
本発明に係る変速機の操作システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る変速機の操作システムが搭載された不整地走行車両の斜視図である。 本実施の形態に係る変速機の操作システムのブロック構成図である。 カウリングにモニタパネルが固定された自動二輪車の一部拡大斜視図である。 モニタパネルの平面図である。 モニタパネルの断面側面図である。 スイッチ状態の読み込み処理手順を示すフローチャートである。 変速機セレクトの状態判断の手順を示すフローチャート(その1)である。 変速機セレクトの状態判断の手順を示すフローチャート(その2)であ。 第1の変形例に係るモニタパネルの平面図である。 第2の変形例に係るモニタパネルの平面図である。 変形例に係る入力操作部の斜視図である。 単独のユニットとして構成された入力操作部の断面側面図である。
符号の説明
10…操作システム 11…不整地走行車両
16…ステアリングハンドル 18…シート
50…変速機 52、52a、52b…モニタパネル
54…制御部 60…変速決定部
62…表示指示部 64…変速操作部
68a、68b…グリップハンドル 70…入力操作部
70a…1速スイッチ 70b…ドライブスイッチ
70c…ニュートラルスイッチ 70d…リバーススイッチ
72…液晶表示部 74…表示操作スイッチ群
76…ランプ群 76a…ニュートラルランプ
76b…リバースランプ 80…状態表示部
82…スピードメータ

Claims (6)

  1. 変速可能な変速機と、
    変速の指示を行う入力操作部と、
    前記入力操作部の近傍に設けられ、前記変速機の変速の状態を示す表示部と、
    前記入力操作部から供給される変速の指示信号に基づいて前記変速機を変速させるとともに、前記表示部に前記変速機の変速の状態信号を供給する制御部と、
    を有し、
    前記表示部及び前記入力操作部は、ステアリングハンドルの中央に配置されていることを特徴とする変速機の操作システム。
  2. 請求項1記載の変速機の操作システムにおいて、
    前記表示部と前記入力操作部は一体的なユニットとして構成されていることを特徴とする変速機の操作システム。
  3. 請求項1又は2記載の変速機の操作システムにおいて、
    前記表示部は、スピードメータを有することを特徴とする変速機の操作システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速機の操作システムにおいて、
    前記入力操作部は、前記表示部の下側に配置されていることを特徴とする変速機の操作システム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速機の操作システムにおいて、
    前記入力操作部は、前記表示部の左右いずれか一方に設けられていることを特徴とする変速機の操作システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の変速機の操作システムにおいて、
    前記入力操作部は、それぞれ異なる形状の識別部を備える複数のスイッチからなることを特徴とする変速機の操作システム。

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