JP2008024302A - 小型船舶の排気出口装置等のパイプの取着構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面と裏面1Wとを有する壁Aに貫通して配設される排気管等のパイプの取着構造であり、該パイプ(縮径部分)2Bsの先端部に鍔部(接続面)2hと有しその先端方の内周面にめねじ2Rが形成されるとともに、該めねじ2Rに螺着するおねじ2Uが外周面に形成された螺合部50sと、この螺合部50sの先端方に該パイプの先端の径より大径の外径を備え、前記表面に当接する当接面が形成された本体部とを備えた固定部材50と、該固定部材50の当接面と前記壁の表面との間に配設されるシール部材52とを有する。
【選択図】図11
Description
本発明にかかるパイプの取着構造は、表面と裏面を有する壁に貫通して配設されるパイプの取着構造であって、
前記パイプの先端部に鍔部を有し、該鍔部の先端方の内周面にめねじが形成されるとともに、
前記めねじに螺着するおねじが外周面に形成された螺合部と、この螺合部の先端方に前記パイプの先端の径より大径の外径を備え、前記壁の表面に直接又は間接的に当接する当 接面が形成される本体部とを備えた固定部材と、
前記固定部材の当接面と前記壁の表面との間に配設されるシール部材とを有することを特徴とする。
小型船舶の排気出口装置は、ウォータージェットポンプで推進する小型船舶のその推進用エンジンの排気管路の終端部に設けられる排気出口装置であって、
前記排気出口装置が、排気ガスが所定圧にまで減圧(好ましくは、例えば略大気圧程度にまで減圧)する容積を有する排気容室を有し、この排気容室が、排気上流側の排気管からの排気ガスを受け入れる導入口を有し、且つ、この排気容室は、前記ウォータージェットポンプを収納したポンプ室の側方に隣接して設けられているとともに、この排気容室に形成された排出口を介して外気側に排気容室内の排気ガスを排出するよう構成されていることが望ましい。
(参考実施例1)
図1は本発明の実施形態にかかるパイプの取着構造が適用可能な小型滑走艇の排気出口装置の艇への配置構成を示す艇の後部をデッキを切り欠いて示した図、図2は図1に示す排気出口装置の構成を示す図1あるいは図3のII−II矢視断面図、図3は図2のIII −III 矢視断面図、図15は本発明の実施形態にかかる小型滑走艇の全体側面図、図16は図15の平面図である。
この実施形態の場合、エンジンEは、多気筒(この参考実施例では4気筒)の4サイクル式のエンジンEで、図15に図示するように、クランクシャフト26が船体Aの長手方向に沿うような向きで搭載されており、このクランクシャフト26の出力端は、プロペラ軸27を介して、インペラ21が取着されているウォータージェットポンプPのポンプ軸21S側に、一体的に回転可能に連結されている。そして、このインペラ21は、その外周方が、ポンプケーシング21Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設けられた吸水口17から取り入れた水を吸水通路28を介して取り込んで、ウォータージェットポンプPで加圧・加速して、通水断面積が後方にゆくに従って小さくなったポンプノズル(噴出部)21Rを通って、後端の噴射口21Kから吐出して、推進力を得るよう構成されている。
そして、図2〜図4に図示するように、この排気容室2の側壁(この参考実施例では、艇の前方に位置する側壁)2aには、前記第2排気管32の終端と連通させるための導入口2Aが形成され、この導入口2Aを経てエンジンEからの排気ガスが排気容室2内に流入するよう構成されている。
そして、この排気容室2の側壁(この参考実施例ではポンプ室Pc側の側壁)2dには、排気ガスを船外に排出するための排出口2Bが形成されている。
そして、この排気容室2は、図2に図示するように、その排出口2Bがポンプ室Pcに形成された開口部分Pc1と合致するよう、ポンプ室Pcの側壁面Pc2に固着されている。そして、この排出口2Bからポンプ室Pcに流入した排気ガスは該ポンプ室Pcを通ってその後方の外気側との連通空間を通って、船外に、排出されるように構成されている。そして、前記導入口2Aには、図3に図示するように、第1のベロー弁となるゴム製のベロー弁3が、上端の取付部を中心にその下方の部分が排気容室2内側に排気圧によって開くように、配置されている。なお、図3において、矢印は排気容室2およびその近傍の排気ガスの概略の流れを示す。
また、前記排出口2Bには、図2に図示するように、第2のベロー弁となるゴム製のベロー弁4が、上端の取付部を中心にその下方の部分がポンプ室Pc側に排気圧によって開くように配置されている。
そして、このベロー弁4は、ポンプ室Pc側から排気容室2側を見た図4に図示するように、下端から上下方向の略中央部までにわたってスリット4aが形成されて、このスリット4aを介して排気容室2内を常にポンプ室Pc内と連通させている。
前記ベロー弁3とベロー弁4は、材質的には、耐熱ゴム製のもの、例えばNBRあるいはPVC等で構成することができる。そして、音を吸収させるために、弁の表面に微小な凹凸を形成しておくことが望ましい。
そして、この接続管6の長さおよびその断面積の程度によって、レゾネータ5で消音できる周波数域(音域)を変えることができる。また、該レゾネータ5の容積によっても、消音できる周波数域(音域)および消音効果の程度が変わる。本参考実施例の場合、このレゾネータ5の容積は、略2〜3リットルとなっている。そして、この参考実施例では、図2に図示するように、前記レゾネータ5が付設されている排気容室2の上壁面には、小径の開口2fが形成され、レゾネータ5の底部に溜まろうとする水を排気容室2内に流下できるように構成されている。
また、前記接続管6の上下方向の位置に関しては、図5に図示するように、該接続管6の上端が排気容室2の上壁面と略等しくなり、下端が排気容室2の略中央に位置するように配置してもよい。図5において、図2〜図4と同じ又は対応する構成については同じ参照番号を付す。
エンジンEからの排気ガスは第2排気管32から排気容室2内に流入する。その際、排気容室2の導入口2Aに開閉自在に設けられているベロー弁3に当接して排気ガスのエネルギーが一部吸収され消音されるとともに、略大気圧程度になる容積を有する排気容室2内に流入することによって排気ガスが膨張して、さらに効果的に消音される。かかる場合、ベロー弁3がゴム製であると、また該弁の表面に微小な凹凸があると、弁自体に排気音が吸収されることになる。
さらに、この排気容室2に付設されている前記レゾネータ5によって、所望の周波数域の排気音が効果的に消音される。
そして、排気ガスは、排気容室2の排出口2Bからポンプ室Pcに排出されるが、この際前記ベロー弁4に当接してさらに消音される。かかる場合、ベロー弁4がゴム製であると、また該弁の表面に微小な凹凸があると、弁自体に排気音が吸収されることになる。
そして、ポンプ室Pc内では、排気音が大きい航行中には水煙が立ち込めた状態となっているため、この水煙に排気音が吸収されて、さらに消音されることになる。しかも、このポンプ室Pcは、後方を除いて、周囲がポンプ室Pcの壁面を形成するハルHによって囲まれていることから、且つ、外気側に開放しているポンプ室Pcの後方は、水煙が蔓延している状態となっているため、排気音のレベルは低減されることになる。
また、ベロー弁3およびベロー弁4の上端部には、これらの弁が開くときの剛性(開く際の力)を増加させ、且つ弁の固定を補強するためのバネ板10を配設しておくことが望ましい構成となる。
(参考実施例2)
次に、図6〜図8に基づいて、本発明にかかるパイプの取着構造が適用可能な排気出口装置の第2の参考実施例(参考実施例2)について説明する。
この参考実施例2では、排気出口装置1の排気容室2が、艇のトランサムボードTmの前面(艇内側の面)Tmfに隣接するようその前方に配設されている。この排気容室2は、略大気圧程度まで排気ガスを減圧する容積(容量)を有する排気容室2を有する。具体的には、この参考実施例2では、エンジンE(図6参照)の排気量が1.3リットルの場合、排気容室2は、約2〜4リットルの容積を有する。この排気容室2の容積は、できるだけ大きくすることが、大きな消音効果を得られる点において、また排気系の背圧を上昇させない点で好ましい。
そして、図7に図示するように、この排気容室2の前方の側壁2aには、導入口2Aが形成され、エンジンEから延設されている排気管路Epの終端、つまり、第2排気管32の終端が接続され、排気ガスが排気容室2内に流入するよう構成されている。
そして、この参考実施例2の場合には、前記排気容室2の後方には排出口2Bが形成され、この排出口2Bは、トランサムボードTmに形成された開口Tm2に位置して、排気容室2内から排気ガスをトランサムボードTmの開口Tm2に位置する該排気出口2Bを経て外気側である船外に排出するよう構成されている。
この参考実施例2の場合、図7あるいは図8に図示するように、前記排気容室2の後端には、外側へ突出したフランジ部2rが形成され、前記トランサムボードTmの開口Tm2の周縁に係合するよう構成されている。また、このフランジ部2rには、中央に排出口2Bとなる開口が形成された円板2Dが、周縁部に配置された4本のボルトBtによって取着され、排気容室2の後端壁(後端の壁)2dを形成している。
また、前記排出口2Bには、図7あるいは図8に図示するように、第2のベロー弁となるゴム製のベロー弁4が、上端の取付部を中心に艇外側に排気圧によって開くように配置されている。なお、この参考実施例2にかかるベロー弁4には、スリットは設けられていない。材質的には、前記ベロー弁3と同じ材質のもので構成されている。また、このベロー弁4およびその取着構造は、図2に図示する参考実施例1のベロー弁3と基本的に同じである。図7、図8において、10は弁が開くときの剛性(開く際の力)を増加させ、且つ弁の固定を補強するためのバネ板10であって、前記ベロー弁3およびベロー弁4の上端部に配設しておくことが望ましい。
また、前述のように排気容室2の後端壁(後端の壁)2dが取り外し可能となっていることから、排気容室2内に位置する前記ベロー弁3をボルトBt(図8参照)を取り外すだけで、簡単に交換することができる。なお、図9において、L1は艇の静止時の喫水線を示す、L2は艇の滑走状態のときの喫水線を示す。
(参考実施例3)
ところで、参考実施例1および参考実施例2のレゾネータ5に代えて、排気容室に付設されるレゾネータとして、図14に図示するような分岐管型のレゾネータ5を採用すると、複数の周波数域の排気音を効果的に消音する事が可能となる。
(実施形態1)
ところで、前記排気出口装置1の後端の排気出口部分2Bの船体側への取付構造は、船体(艇)Aがハンドレイアップあるいはスプレイアップのような手法によって製造されるFRP製等の場合には、艇の内面(裏面)Iwが粗面となることから、以下のように構成されることが望ましい。すなわち、
前記排気出口装置1の排気出口部分2Bを縮径して、図10〜図13に図示するように、段部2Sを形成し、該段部2Sによって、つまり段部2Sの接続面2hで鍔部を形成する。
そして、図10の要部を拡大した図11に図示するように、前記排気出口部分2Bの縮径した縮径部分2Bsの内周面にめねじ2Rを形成する。
そして、船体A側には、前記縮径部分2Bsの外形(外径)に略等しい内径(正確にはやや大きい内径)貫通穴Heを形成しておき、この排気出口装置1の該排気出口部分2Bの縮径部分2Bsを挿通させる。そして、この縮径部分2Bsの外形は、一般的には、この実施形態のように円筒形の場合が多いが、位置決め機能を付与等するために、角筒形等の非円筒形状にしてもよい。
そして、このように挿通させた排気出口部分2Bのめねじ2Rに螺合可能なおねじ2Uを縮径部分50sの外周面2Yに有する鍔付の固定部材50によって、該排気出口部分2Bを、船体A側に固定する。つまり、船体Aの内面に前記段部2Sが当接する状態で、該船体Aを内側から外側に貫通している排気出口部分2Bの縮径部分2Bsに、船体Aの外側から固定部材50の縮径部分50sを螺着することによって、排気出口装置1の該排気出口部分2Bを船体A側に固定する。この際、船体Aの外側に、トランサムボードTmの外側の表面に隣接して、ゴム製のリング状になったシール部材52と、さらにその外側に中間部材54を配設する。そして、前述のように前記固定部材50を排気出口部分2Bに螺着して、該シール部材52がトランサムボードTmと中間部材54との間でシール機能を奏するようにする。また、前記中間部材54と排気出口部分2Bの縮径部分2Bsの先端面との間にOリング56を配置して、前記したように、前記固定部材50を排気出口部分2Bに螺着することによって、該Oリング56が中間部材54と排気出口部分2Bとの間でシール機能を奏するように構成する。
従って、前記螺着に起因して、これらシール部材52、Oリング56を、不必要な方向に変形したりあるいは損傷することがなく、シール効果を奏させることができる。
そして、その結果、船体Aの内面Iw側が粗面になるようなハンドレイアップ等のような成形方法によって該船体Aが製造されている場合でも、該船体Aから船外に向けて配設されるパイプ(この実施形態の場合には排気出口装置1の排気出口2Bの縮径部分2Bs)をシール機能を具備させて取着することができる。
このように、排気端管60を前記固定部材50の後方に付設することによって、排気ガス中の炭化物等が船体AのトランサムボードTmの外表面に付着するのを防止するように構成してもよい。なお、図12において、54aは、中間部材54に形成されためねじ穴を示す。また、図13は、トランサムボードTmの後方から見た排気端管60等の構成を示す図10のXII−XII矢視図である。
Ep……排気管路
Pc……ポンプ室
1……排気出口装置
2……排気容室
2A……導入口
2B……排出口
2Bs……縮径部分(パイプ)
2h……接続面(鍔部)
2R……めねじ
2U……おねじ
50……固定部材
50s……螺合部
52……シール部材
Claims (12)
- ウォータージェットポンプで推進する小型船舶のその推進用エンジンの排気管路の終端部に設けられる排気出口装置であって、
前記排気出口装置が、排気ガスを所定圧にまで減圧する容積を有する排気容室を有し、この排気容室が、排気上流側の排気管からの排気ガスを受け入れる導入口を有し、且つ、この排気容室は、前記ウォータージェットポンプを収納したポンプ室の側方に設けられているとともに、この排気容室に形成された排出口を介して外気側に排気容室内の排気ガスを排出するよう構成されていることを特徴とする排気出口装置。 - 前記排出口が、トランサムボードを通って外気側に連通し、前記排気容室内の排気ガスをトランサムボード後方に排出するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の排気出口装置。
- 前記排出口が、外気側に開放しているウォータージェットポンプのポンプ室に連通し、該ポンプ室を介して、外気側に排気ガスを排出するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の排気出口装置。
- 前記排気容室にレゾネータが付設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載の排気出口装置。
- 前記レゾネータが排気容室の上位に設けられ、該レゾネータに連通する排気容室の連通口が、該レゾネータの下方に位置する部位に設けられていることを特徴とする請求項4記載の排気出口装置。
- 前記導入口に、排気ガスの排圧によって、排気容室内側に向かって開く第1のベロー弁が付設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の項に記載の排気出口装置。
- 前記排出口に、排気ガスの排圧によって、外気側に向かって開く第2のベロー弁が付設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の項に記載の排気出口装置。
- 前記第2のベロー弁にスリットが形成されていることを特徴とする請求項7記載の排気出口装置。
- 表面が滑らかな面に仕上がり裏面が粗面に仕上がっている壁面に貫通して配設される排気管等のパイプの取着構造であって、
前記パイプの先端部に鍔部と該鍔部の先端方の内周面にめねじを有するとともに、
前記めねじに螺着するおねじが外周面に形成された螺合部と、この螺合部の先端方に前記パイプの先端の径より大径の外径を備えた本体部と、この螺合部と本体部との境界部分に、前記表面に当接する当接面とを備えた固定部材と、
前記固定部材と前記表面との間に配設されるシール部材とを有することを特徴とするパイプの取着構造。 - 前記鍔部が、先端方を縮径して段部を形成し、この段部によって形成されていることを特徴とする請求項9記載のパイプの取着構造。
- 前記パイプの先端とこの先端に当接する固定部材との間にシール用のOリングが配設されていることを特徴とする請求項9又は10記載のパイプの取着構造。
- 前記外面が、小型船舶の船体の外面であり、前記パイプが排気管であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1の項に記載のパイプの取着構造。
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