JP2008024682A - 植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法 - Google Patents
植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008024682A JP2008024682A JP2006202156A JP2006202156A JP2008024682A JP 2008024682 A JP2008024682 A JP 2008024682A JP 2006202156 A JP2006202156 A JP 2006202156A JP 2006202156 A JP2006202156 A JP 2006202156A JP 2008024682 A JP2008024682 A JP 2008024682A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anthracnose
- plant
- benzimidazole
- melanin biosynthesis
- biosynthesis inhibitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
【課題】既存の殺菌剤であるベンズイミダゾール系殺菌剤やストロビルリン系殺菌剤に対する感受性を有する植物の炭疽病菌だけでなく、前記ベンズイミダゾール系殺菌剤やストロビルリン系殺菌剤に対する耐性を備えた植物の炭疽病菌に対しても優れた防除効果を発揮する、植物の炭疽病防除剤を提供すること。
【解決手段】メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として含有し、ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株に対しても有効である、植物の炭疽病防除剤とすること。
【選択図】なし
【解決手段】メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として含有し、ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株に対しても有効である、植物の炭疽病防除剤とすること。
【選択図】なし
Description
本発明は植物の炭疽病防除剤に関する。より詳しくは、メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として含有する植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法に関する。
植物の炭疽病は穀物類や野菜類や果実類等の主要栽培品種に発生する病害であり、栽培品種が罹病すると大きな被害を受けるため農業全般において重大な問題となっている。そして、植物の炭疽病は栽培過程全般を通じて発病し、感染株や土壌に存在する罹病残渣等が炭疽病の伝染源であるため、幅広い伝染ルートで前記栽培品種が罹病する点等も深刻な問題となっている。
また、前記感染株は、その胞子の侵入時の環境が低温乾燥状態である場合にはすぐには発病せず、その後に高温多湿状態となることではじめて発病するため、外観目視での初期感染の発見は困難である。従って、前記栽培品種の炭疽病の罹病を防ぐには、いかに効率よく炭疽病菌を栽培品種から防除できるが重要となる。
更に、植物の炭疽病の病原菌の種は数多く存在し、各宿主植物によってその病原菌の種は異なる。例えば、ウリ類炭疽病Colletotrichum lagenarium、チャ炭疽病Colletotrichum theaesinensis、ダイコン炭疽病Colletotrichum higginsianum、インゲン炭疽病Colletotrichum lindemuthianum、ダイズ炭疽病Colletotrichum truncatum、イチゴ炭疽病Gromerella cingulata、西洋シバ炭疽病Colletotrichum graminicola等の種々の病原菌が存在する。植物の炭疽病の防除にはベンズイミダゾール系やストロビルリン系等の化学合成殺菌剤が多く使用されている。
しかし、同一系統の殺菌剤を栽培植物に対して連用すること等によって、炭疽病菌の前記殺菌剤に対する耐性が発達してくるため問題となる。例えば、前記ベンズイミダゾール系殺菌剤であるベノミルに対するチャ炭疽病菌耐性株の出現(非特許文献1参照)や、前記ストロビルリン系殺菌剤であるアゾキシストロビンに対するイチゴ炭疽病菌耐性株の出現(非特許文献2参照)等が報告されている。
ここで、本発明に関連のある事項として、メラニン生合成阻害剤について説明する。
フサライド、フェノキサニル、ジクロシメット、ピロキロン等のメラニン生合成阻害剤はイネいもち病菌のメラニン生合成を阻害することが知られており、農業用殺菌剤、とりわけイネいもち病の防除剤として使用されている。例えば、フサライドを農業用殺菌剤として(特許文献1参照)、フェノキサニルは殺カビ剤として(特許文献2参照)、ジクロシメットは植物病害防除剤として(特許文献3参照)、ピロキロンは植物の疾病を処理する組成物として(特許文献4参照)としてそれぞれ報告されている。
そして、前記メラニン生合成阻害剤のイネいもち病に対する防除効果は報告されているが、他の植物病害菌についての各種殺菌剤耐性菌に関する防除効果については報告されていない。
そこで、本発明は、既存の殺菌剤に対する感受性を有する炭疽病菌だけでなく、前記殺菌剤に対する耐性を備えた炭疽病菌に対しても優れた防除効果を発揮する、植物の炭疽病防除剤を提供することを主目的とする。
本発明者らは前記目的を達成するために種々の化合物を探索し、かつそれらについて各種評価を行なった。その結果、メラニン生合成阻害剤が、前記ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株である炭疽病菌だけでなく、耐性株である炭疽病菌に対しても防除効果を有することを見出した。
従来、前記メラニン生合成阻害剤は、イネいもち病に対する防除効果を発揮するにとどまっており、イネいもち病以外の他の植物病害に用いる各種殺菌剤の耐性菌に関する防除効果については現在まで知られていなかった。これに対して、本発明では、前記殺菌剤に対する耐性を備えた炭疽病菌に対しても、前記メラニン生合成阻害剤が優れた防除効果を発揮することを新規に見出した。
そこで、本発明は、メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として含有し、ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株に対しても有効である、植物の炭疽病防除剤を提供する。前記メラニン生合成阻害剤を有効成分として用いることで、前記殺菌剤に対する耐性を備えた炭疽病も効果的に防除できる。
本発明における「ベンズイミダゾール系殺菌剤」の種類については特に限定されないが、例えば、ベノミル(benomyl:式(5)において、R1が(ブチルアミノ)カルボニル、R2がメトキシカルボニルアミノを示す。)、シペンタゾール(cypendazole:式(5)において、R1が((5‐シアノペンチル)アミノ)カルボニル、R2がメトキシカルボニルアミノを示す。)、カルベンダジン(carbendazim:式(5)において、R1が水素、R2がメトキシカルボニルアミノを示す。MBCとも称する。)、チアベンダゾール(thiabendazole:式(5)において、R1が水素、R2が4‐チアゾリルを示す。)、フベリダゾール(fuberidazole:式(5)において、R1が水素、R2が2‐フラニルを示す。)、ジメトベンザゾール(dimetbenzazole:式(5)において、R1が水素、R2が3,5‐ジメチル‐1H‐ピラゾール‐1‐イルを示す。)等が挙げられる。
更に、本発明における「ストロビルリン系殺菌剤」の種類については特に限定されないが、例えば、アゾキシストロビン(azoxystrobin:式(6))、メトミノストロビン(metominostrobin:式(7))、ピラクロストロビン(pyraclostrobin:式(8))、クレソキシム‐メチル(kresoxim-methyl:式(9))、トリフロキシストロビン(torifloxystrobin:式(10))、ピコキシストロビン(picoxystrobin:式(11))等が挙げられる。
なお、本発明において、前記薬剤に対する「感受性株」とは、薬剤の通常の有効濃度で菌株の発育を阻止される性質を有する菌株をいう。そして、前記薬剤に対する「耐性株」とは、野生型の菌株集団に対して前記薬剤の感受性が低下した菌株をいい、自然耐性であってもよいし、獲得耐性であってもよい。
次に、本発明では、前記メラニン生合成阻害剤として、式(1)で示されるフサライド(phthalide)を含有する、植物の炭疽病防除剤を提供する。フサライド(phthalide)とは、化学式C8H2Cl4O2である、いわゆる4,5,6,7‐テトラクロロフサライドのことである。また、本発明で用いられる前記フサライドの合成方法についても特に限定されない。
続いて、本発明では、前記メラニン生合成阻害剤として、式(2)で示されるフェノキサニル(fenoxanil)を含有する、植物の炭疽病防除剤を提供する。フェノキサニル(fenoxanil)とは、化学式C15H18Cl2N2O2である、いわゆるN‐(1‐シアノ‐1,2‐ジメチルプロピル)‐2‐(2,4‐ジクロロフェノキシ)プロピオンアミドのことである。そして、本発明で用いられるフェノキサニルの光学純度については限定されず、例えば、光学異性体の混合物であってもよい。また、本発明で用いられる前記フェノキサニルの合成方法についても特に限定されない。
更に、本発明では、前記メラニン生合成阻害剤として、式(3)で示されるジクロシメット(diclocymet)を含有する、植物の炭疽病防除剤を提供する。ジクロシメット(diclocymet)とは、化学式C15H18Cl2N2Oである、いわゆる2‐シアノ‐N‐[1‐(2,4‐ジクロロフェニル)エチル]‐3,3‐ジメチルブチルアミドである。そして、本発明で用いられるジクロシメットの光学純度については限定されず、例えば、光学異性体の混合物であってもよい。また、本発明で用いられる前記ジクロシメットの合成方法についても特に限定されない。
そして、本発明では、前記メラニン生合成阻害剤として、式(4)で示されるピロキロン(pyroquilon)を含有する、植物の炭疽病防除剤を提供する。ピロキロン(pyroquilon)とは、化学式C11N11NOである、いわゆる1,2,5,6‐テトラヒドロピロロ[3,2,1‐ij]キノリン‐4‐オンである。また、本発明で用いられる前記ピロキロンの合成方法についても特に限定されない。
続いて、本発明では、ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株である植物の炭疽病菌に対して、メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として用いる、植物の炭疽病の防除方法を提供する。これにより、前記殺菌剤の耐性が発達した炭疽病菌に対しても効果的に炭疽病を防除できる。
本発明に係る植物の炭疽病防除剤は、ベンズイミダゾール系殺菌剤やストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株である炭疽病菌に対しても優れた防除効果を発揮する。
本発明に係る炭疽病防除剤は前記活性化合物単独で用いることに限定されず、例えば、適当な液体担体に溶解あるいは分散させて用いてもよいし、粉末担体と混合するかあるいはこれに吸着させて用いてもよいし、複数の担体を混合して用いることもできる。更には、懸濁剤、乳化剤、油剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、安定剤等を添加して、水和剤、乳剤、油剤、粉剤等の製剤として用いてもよい。これにより、防除効果をより向上させることができる。
本発明に係る炭疽病防除剤を農園芸用殺菌剤として用いて担体と混合する場合には、液体担体としては、好適な混合比率は、重量比(担体/活性化合物)で0.1%〜80%であることが望ましい。そして、固体担体を用いる場合には、カオリン、アッタパルジャイト、ベントナイト、酸性白土、バイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化ケイ素等を使用できる。前記活性化合物と前記固体担体とを混合、あるいはこれに吸着させた状態で散布することで、防除効果をより向上させることができる。
また、液体担体を用いる場合には、芳香族炭化水素化合物(ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレン等)、アルコール(イソプロパノール、エチレングリコール、セルソルブ(登録商標)等)、ケトン化合物(アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等)、植物油(大豆油、綿実油等)、酸アミド化合物(ジメチルホルムアミド等)、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等を使用できる。前記活性化合物を前記液体担体に溶解、あるいは分散させた状態で散布することで、防除効果をより向上させることができる。
更に、本発明では、前記活性化合物に製剤用補助剤を添加して、水和剤、粉剤、フロアブル等の剤型に製剤して用いることもできる。本発明において使用する前記製剤用補助剤については特に限定されないが、好適には、界面活性剤、湿展剤、固着剤、増粘剤、安定剤等を用いることが望ましい。
本発明において、乳化、分散、湿展、浸透、可溶化等のために使用される界面活性剤としては、例えば、陰イオン界面活性剤や非イオン界面活性剤を使用できる。前記陰イオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ポリカルボン酸型高分子等を使用できる。
そして、前記非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル等を使用できる。
更に、その他の製剤用補助剤としては、リグニンスルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビアガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、酸性リン酸イソプロピル(PAP)、キサンタンガム等を使用できる。
そして、本発明に係る炭疽病防除剤は、前記活性化合物単独あるいは活性化合物を含む前記製剤等を、適宜、好適な濃度に水等で希釈して散布してもよいし、直接粉剤等として散布することもできる。更に、本発明に係る炭疽病防除剤は、所望の炭疽病の防除効果を減退させない限り、適宜、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料等と混用、あるいは混合剤として使用することもできる。
本発明において混用できる前記殺菌剤は特に限定されず、例えば、銅殺菌剤(無機銅、有機銅、ノニルフェニルエーテルスルホン酸銅等)、無機硫黄殺菌剤や有機硫黄殺菌剤(マンネブ、マンゼブ、アンバム、プロピネブ、チウラム等)、有機リン系殺菌剤(ホセチル、トルクロホスメチル等)、メラニン生合成阻害剤(フサライド、トリシクラゾール、ピロキロン、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル等)、ベンズイミダゾール系殺菌剤(チオファネートメチル、ベノミル、ジエトフェンカルブ等)、ジカルボキシイミド剤(イプロジオン、プロシミドン等)、酸アミド系殺菌剤(メプロニル、フルトラニル、ボスカリド、フルメトピル、チフルザミド、メタラキシル等)、ステロール生合成阻害剤(トリフルミゾール、テブコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、エポキシコナゾール等)、ストロビルリン系殺菌剤(アゾキシストロビン、クレソキシムメチル、トリフロキシストロビン等)、アニリノピリミジン系殺菌剤(メパニピリム、シプロジニル等)、抗細菌剤(オキソリニック酸、テクロフタラム等)、抗生物質殺菌剤(カスガマイシン、ポリオキシン、ストレプトマイシン等)、プロベナゾール、フェリムゾン、テトラクロロイソフタロニトリル(TPN)、フルジオキソニル、イミノクタジン酢酸塩、シアゾファミド、シフルフェナミド等を使用できる。
本発明において混用できる前記殺虫剤は特に限定されず、例えば、有機リン系殺虫剤(フェニトロチオン、マラチオン、アセフェート、ダイアジノン(登録商標)等)、カーバメート系殺虫剤(ベンフラカルブ、メソミル、カルボスルファン等)、ピレスロイド系殺虫剤(アレスリン、ペルメトリン、フェンバレレート、エトフェンプロックス、シラフルオフェン等)、ネライストキシン系殺虫剤(カルタップ、チオシクラム等)、ネオニコチノイド系殺虫剤(イミダクロプリド(登録商標)、アセタミプリド、チアメトキサム、ジノテフラン等)、IGR剤(ジフルベンズロン、シロマジン等)、フィプロニル、エマメクチン安息香酸塩、ピリダリル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、BT剤等を使用できる。
本発明において混用できる前記殺ダニ剤は特に限定されず、例えば、ビフェナゼート、ミルベメクチン、エトキサゾール等を使用できる。
本発明において混用できる前記除草剤は特に限定されず、例えば、フェノキシ酸系除草剤(2,4‐D、クロメプロップ、フルアジホップ等)、カーバメート系除草剤(ベンチオカーブ、モリネート、ピリブチカルブ(登録商標)等)、酸アミド系除草剤(プレチラクロール、ダイフルフェニカン、メフェナセット、カフェンストロール、アシュラム等)、尿素系除草剤(ダイムロン、イソウロン等)、スルホニルウレア系除草剤(イマゾスルフロン、チフェンスルフロンメチル、ニコスルフロン、ハロスルフロンメチル等)、トリアジン系除草剤(アトラジン、シメトリン、シマジン、トリアジフラム等)、ダイアジン系除草剤(ベンタゾン、ブロマシル等)、ダイアゾール系除草剤(ピラゾレート、オキサジアゾン等)、ビピリジリウム系除草剤(パラコート(登録商標)等)、ジニトロアニリン系除草剤(トリフルラリン、ペンディメタリン、オリザリン等)、芳香族カルボン酸系除草剤(フェントラザミド(登録商標)、イマザピル等)、ピリミジルオキシ安息香酸系除草剤(ビスピリバックナトリウム塩等)、脂肪酸系除草剤(テトラピオン等)、アミノ酸系除草剤(グリホサート、グルホシネート等)、ニトリル系除草剤(クロロチアミド等)、シクロヘキサンジオン系除草剤(セトキシジム、クレトジム等)、フェニルフタルイミド系除草剤(クロロフタリム等)、ブタミホス、ペントキサゾン、ベンゾビシクロン等を使用できる。
本発明において混用できる前記植物生長調節剤は特に限定されず、例えば、ウニコナゾール P、ダミノジット、パラフィン、ワックス、ベンジルアミノプリン等を使用できる。
また、ベンズイミダゾール系殺菌剤またはストロビルリン系殺菌剤の耐性が発達した炭疽病菌が、前記殺菌剤と類似する化学構造を有する同一系統の別の薬剤に対しても一定の耐性を有する場合(交差耐性)であっても、本発明に係る炭疽病防除剤は前記交差耐性を備えた前記炭疽病菌に対して防除効果を発揮することができる。
そして、本発明に係る植物の炭疽病防除剤は、幅広い植物の炭疽病の防除に用いることができ、例えば、ウリ類炭疽病Colletotrichum lagenarium、チャ炭疽病Colletotrichum theaesinensis、ダイコン炭疽病Colletotrichum higginsianum、インゲン炭疽病Colletotrichum lindemuthianum、ダイズ炭疽病Colletotrichum truncatum、イチゴ炭疽病Gromerella cingulata、西洋シバ炭疽病Colletotrichum graminicola、マンゴー炭疽病Colletotrichum gleosporioides、カンキツ炭疽病Colletotrichum gloeosporioides、カキ炭疽病Glomerella cingulata等に代表されるColletotrichum属炭疽病菌やGlomerella属炭疽病菌に対して用いることができ、これらの植物の炭疽病菌と同類、同属または近縁の病原菌によって引き起こされる炭疽病に対して用いることができる。
実施例1では、フサライドの炭疽病に対する効果について、ベンズイミダゾール系耐性菌が多く発生しているウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenariumによって引き起こされるキュウリ炭疽病に対する防除効果を指標として検討した。実験手順は以下のように行なった。
<処理区1>
フサライド((株)クレハ製)5mgを1.25mLのアセトン(SIGMA社製)に溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分濃度は400ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フサライド((株)クレハ製)5mgを1.25mLのアセトン(SIGMA社製)に溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分濃度は400ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区2>
フサライド5mgに対して合計20mgの純水と界面活性剤等を加えて、有効成分濃度が20%の水和剤を調製し、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて、フサライド水和剤希釈液を調製した。これによりフサライド水和剤の有効成分濃度は400ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フサライド5mgに対して合計20mgの純水と界面活性剤等を加えて、有効成分濃度が20%の水和剤を調製し、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて、フサライド水和剤希釈液を調製した。これによりフサライド水和剤の有効成分濃度は400ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区3>
フサライド0.2gと鉱物質微粉等7.8gとを混合し、有効成分濃度2.5%の粉剤の形態に製剤化してフサライド粉剤を調製した。そして該フサライド粉剤を80kg/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散粉処理を行なった。
フサライド0.2gと鉱物質微粉等7.8gとを混合し、有効成分濃度2.5%の粉剤の形態に製剤化してフサライド粉剤を調製した。そして該フサライド粉剤を80kg/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散粉処理を行なった。
<評価手順>
前記薬液散布(処理区1,2参照)及び散粉処理(処理区3参照)から4時間後に、純水で5×105個/mLとなるように調製したウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenarium胞子懸濁液をキュウリ植物体に充分に散布した。そして、前記キュウリ植物体を温度25℃の湿箱で24時間保持した。続いて、温度25℃、湿度80%に保った人工気象器に移動させ、昼夜それぞれ12時間となるように設定した運転を5日間行なった。そして、無処理区に対する薬剤の効果を基準にした下記の式に基づいて防除価を評価した。表1にその結果を示す。
前記薬液散布(処理区1,2参照)及び散粉処理(処理区3参照)から4時間後に、純水で5×105個/mLとなるように調製したウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenarium胞子懸濁液をキュウリ植物体に充分に散布した。そして、前記キュウリ植物体を温度25℃の湿箱で24時間保持した。続いて、温度25℃、湿度80%に保った人工気象器に移動させ、昼夜それぞれ12時間となるように設定した運転を5日間行なった。そして、無処理区に対する薬剤の効果を基準にした下記の式に基づいて防除価を評価した。表1にその結果を示す。
その結果、表1に示すように、フサライドはアセトン水溶液や水和剤や粉剤等の様々な製剤形態であってもキュウリ炭疽病菌に対して高い防除効果を発揮することがわかった。
実施例2では、フェノキサニルの炭疽病に対する効果についてキュウリ炭疽病を指標として検討した。実験手順は以下のように行なった。
<処理区1>
フェノキサニル(和光純薬社製)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フェノキサニル(和光純薬社製)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区2>
フェノキサニル1.25mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分濃度は100ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フェノキサニル1.25mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分濃度は100ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<対照区>
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。そして、該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。そして、該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
<評価手順>
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)が散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除価の評価方法については実施例1と同様にして行なった。表2にその結果を示す。
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)が散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除価の評価方法については実施例1と同様にして行なった。表2にその結果を示す。
その結果、表2に示すように、フェノキサニルはキュウリ炭疽病菌に対して高い防除効果を発揮することがわかった。
実施例3では、ピロキロン、ジクロシメットの炭疽病に対する効果についてキュウリ炭疽病を指標として検討した。実験手順は以下のように行なった。
<処理区1>
ピロキノン(商品名「コラトップジャンボ(登録商標)」、シンジェンタ社製より抽出)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでピロキロンアセトン水溶液を調製した。該ピロキロンアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
ピロキノン(商品名「コラトップジャンボ(登録商標)」、シンジェンタ社製より抽出)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでピロキロンアセトン水溶液を調製した。該ピロキロンアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区2>
ジクロシメット((株)クレハ・総合研究所内にて合成)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでジクロシメットアセトン水溶液を調製した。該ジクロシメットアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
ジクロシメット((株)クレハ・総合研究所内にて合成)2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでジクロシメットアセトン水溶液を調製した。該ジクロシメットアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<対照区>
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。そして、該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。そして、該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
<評価手順>
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)が散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除価の評価方法については実施例1と同様にして行なった。表3にその結果を示す。
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)が散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除価の評価方法については実施例1と同様にして行なった。表3にその結果を示す。
その結果、表3に示すように、ピロキロン及びジクロシメットはキュウリ炭疽病菌に対して防除効果を発揮することがわかった。
実施例4では、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenariumと、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenariumとのそれぞれについて、フサライドの防除効果を評価した。
<処理区1>
フサライド2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フサライド2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLになるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区2>
チオファネートメチル水和剤(有効成分濃度40%、商品名「トップジンMゾル」日本曹達(株)製)の1000倍希釈液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
チオファネートメチル水和剤(有効成分濃度40%、商品名「トップジンMゾル」日本曹達(株)製)の1000倍希釈液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<対照区>
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。該散布液を1葉期キュウリ植物体に散布した。
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。該散布液を1葉期キュウリ植物体に散布した。
<評価手順>
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)から4時間後に、純水で5×105個/mLとなるように調製したウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenarium胞子懸濁液をキュウリ植物体に充分に散布した。そして、前記キュウリ植物体を温度25℃の湿箱で24時間保持した。続いて、温度25℃、湿度80%に保った人工気象器に移動させ、昼夜それぞれ12時間となるように設定した運転を5日間行なった。この操作を、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌(Sensitive)と、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌(Resistant)とについてそれぞれ行なった。これらの評価方法については、発病程度を6段階評価するとともに、実施例1と同様に防除価についての評価も行なった。表4にその結果を示す。
前記薬液(処理区1,2参照)及び前記散布液(対照区参照)から4時間後に、純水で5×105個/mLとなるように調製したウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenarium胞子懸濁液をキュウリ植物体に充分に散布した。そして、前記キュウリ植物体を温度25℃の湿箱で24時間保持した。続いて、温度25℃、湿度80%に保った人工気象器に移動させ、昼夜それぞれ12時間となるように設定した運転を5日間行なった。この操作を、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌(Sensitive)と、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌(Resistant)とについてそれぞれ行なった。これらの評価方法については、発病程度を6段階評価するとともに、実施例1と同様に防除価についての評価も行なった。表4にその結果を示す。
その結果、表4に示すように、フサライドはベンズイミダゾールに対して感受性を有するキュウリ炭疽病菌だけでなく、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するキュウリ炭疽病菌に対しても高い防除効果を発揮することが示された。
実施例5では、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenariumと、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌Colletorichum lagenariumとのそれぞれについて、フサライド、ピロキロン、ジクロシメット、フェノキサニルの防除効果を評価した。
<処理区1>
フサライド2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLとなるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
フサライド2.5mgを1.25mLのアセトンに溶解させ、非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、最終液量が12.5mLとなるように純水を加えることでフサライドアセトン水溶液を調製した。該フサライドアセトン水溶液の有効成分濃度は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区2>
処理区1のフサライドに替えてピロキロンを用いて、処理区1と同様の手順によってピロキロンアセトン水溶液を調製した。該ピロキロンアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
処理区1のフサライドに替えてピロキロンを用いて、処理区1と同様の手順によってピロキロンアセトン水溶液を調製した。該ピロキロンアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区3>
処理区1のフサライドに替えてジクロシメットを用いて、処理区1と同様の手順によってジクロシメットアセトン水溶液を調製した。該ジクロシメットアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
処理区1のフサライドに替えてジクロシメットを用いて、処理区1と同様の手順によってジクロシメットアセトン水溶液を調製した。該ジクロシメットアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区4>
処理区1のフサライドに替えてフェノキサニルを用いて、処理区1と同様の手順によってフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
処理区1のフサライドに替えてフェノキサニルを用いて、処理区1と同様の手順によってフェノキサニルアセトン水溶液を調製した。該フェノキサニルアセトン水溶液の有効成分は200ppmとなり、これを1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<処理区5>
チオファネートメチル水和剤(有効成分濃度40%)の1000倍希釈液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
チオファネートメチル水和剤(有効成分濃度40%)の1000倍希釈液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に薬液散布を行なった。
<対照区>
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
1.25mLのアセトンに非イオン系界面活性剤ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを主成分とする展着剤を適量加え、これに最終液量が12.5mLとなるように純水を加えて散布液を調製した。該散布液を1000L/haの割合で1葉期キュウリ植物体に散布した。
<評価手順>
前記薬液(処理区1,2,3,4,5参照)及び前記散布液(対照区参照)を散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除効果の評価方法は実施例4と同様にして行った。そして、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌(Sensitive)と、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌(Resistant)とについてそれぞれ実験・評価を行なった。表5にその結果を示す。
前記薬液(処理区1,2,3,4,5参照)及び前記散布液(対照区参照)を散布されたウリ類炭疽病菌Colletotrichum lagenarium胞子懸濁液へのキュウリへの接種、その後の処理及び防除効果の評価方法は実施例4と同様にして行った。そして、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するウリ類炭疽病菌(Sensitive)と、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するウリ類炭疽病菌(Resistant)とについてそれぞれ実験・評価を行なった。表5にその結果を示す。
その結果、表5に示すように、メラニン生合成阻害剤であるフサライド、ピロキロン、ジクロシメット、フェノキサニルのいずれもが、ベンズイミダゾールに対して感受性を有するキュウリ炭疽病菌だけでなく、ベンズイミダゾールに対して耐性を有するキュウリ炭疽病菌に対しても防除効果を発揮することが示された。
本発明に係る植物の炭疽病防除剤は、特に、農業及び園芸の現場において、殺菌剤の耐性株の存在の有無に関わらず、安定した炭疽病の防除効果を発揮することができる。
Claims (6)
- メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として含有し、ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株に対しても有効である、植物の炭疽病防除剤。
- 前記メラニン生合成阻害剤は、下記式(1)で示されるフサライド(phthalide)を含有することを特徴とする請求項1記載の植物の炭疽病防除剤。
- 前記メラニン生合成阻害剤は、下記式(2)で示されるフェノキサニル(fenoxanil)を含有することを特徴とする請求項1記載の植物の炭疽病防除剤。
- 前記メラニン生合成阻害剤は、下記式(3)で示されるジクロシメット(diclocymet)を含有することを特徴とする請求項1記載の植物の炭疽病防除剤。
- 前記メラニン生合成阻害剤は、下記式(4)で示されるピロキロン(pyroquilon)を含有することを特徴とする請求項1記載の植物の炭疽病防除剤。
- ベンズイミダゾール系殺菌剤又は/及びストロビルリン系殺菌剤の感受性株のみならず耐性株である植物の炭疽病菌に対して、メラニン生合成阻害剤を殺菌成分として用いる、植物の炭疽病の防除方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006202156A JP2008024682A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006202156A JP2008024682A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008024682A true JP2008024682A (ja) | 2008-02-07 |
Family
ID=39115685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2006202156A Pending JP2008024682A (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 植物の炭疽病防除剤、及びその防除方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2008024682A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012023531A1 (ja) * | 2010-08-20 | 2012-02-23 | 住友化学株式会社 | 有害節足動物防除組成物及び有害節足動物の防除方法 |
| WO2018159609A1 (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 三井化学アグロ株式会社 | 植物病害防除組成物およびそれを施用する植物病害の防除方法 |
| CN114342936A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-04-15 | 合肥高尔生命健康科学研究院有限公司 | 一种用于预防石斛炭疽病的杀菌剂、及其用途 |
-
2006
- 2006-07-25 JP JP2006202156A patent/JP2008024682A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012023531A1 (ja) * | 2010-08-20 | 2012-02-23 | 住友化学株式会社 | 有害節足動物防除組成物及び有害節足動物の防除方法 |
| CN103079405A (zh) * | 2010-08-20 | 2013-05-01 | 住友化学株式会社 | 预防/防治有害节肢动物的组合物和预防/防治有害节肢动物的方法 |
| WO2018159609A1 (ja) | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 三井化学アグロ株式会社 | 植物病害防除組成物およびそれを施用する植物病害の防除方法 |
| EP3590341A4 (en) * | 2017-02-28 | 2021-03-10 | Mitsui Chemicals Agro, Inc. | PLANT DISEASES PREVENTION COMPOSITION AND PLANT DISEASE PREVENTION METHOD THEREOF |
| US11185076B2 (en) | 2017-02-28 | 2021-11-30 | Mitsui Chemicals Agro, Inc. | Composition for controlling plant diseases and method for controlling plant diseases applying the same |
| CN114342936A (zh) * | 2022-02-21 | 2022-04-15 | 合肥高尔生命健康科学研究院有限公司 | 一种用于预防石斛炭疽病的杀菌剂、及其用途 |
| CN114342936B (zh) * | 2022-02-21 | 2024-05-17 | 合肥高尔生命健康科学研究院有限公司 | 一种用于预防石斛炭疽病的杀菌剂、及其用途 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR102465155B1 (ko) | 바실러스 튜린지엔시스 rti545 조성물 및 식물 생장 이득 및 식물 해충 방제를 위한 사용 방법 | |
| JP7848290B2 (ja) | 殺菌組合せ物、混合物および組成物、ならびにそれらの使用 | |
| JP3825471B2 (ja) | クロロニコチニル系殺虫剤とピラゾール、ピロール又はフェニルイミダゾール基を有する殺虫剤とを含む殺虫剤組み合わせ体 | |
| UA129880C2 (uk) | Композиції, що мають пестицидну дію, і способи, пов'язані з ними | |
| JP5502854B2 (ja) | 菌類感染から大豆を保護する方法 | |
| UA119331C2 (uk) | Композиції та способи для обробки від шкідників | |
| JP2025534468A (ja) | 殺真菌性混合物 | |
| JP2022058526A (ja) | 蛛形綱種の繁殖力を制御するための組成物および方法 | |
| JP7709598B2 (ja) | 新規な殺有害生物剤組成物 | |
| AU2021348415B2 (en) | Pesticidal composition comprising elemental sulphur and flupyradifurone | |
| JP2004526717A (ja) | 殺真菌剤組成物 | |
| UA75912C2 (uk) | Фунгіцидна композиція на основі похідної піридилметилбензаміду та пропамокарбу, спосіб боротьби з фітопатогенними грибками | |
| TWI733666B (zh) | 含除草靈及賽伏草之除草組合物 | |
| KR880002613B1 (ko) | 살균제 조성물 및 균류 억제방법 | |
| KR20110018948A (ko) | 네오니코티노이드 내성 곤충의 방제 방법 | |
| JP2023520987A (ja) | 硫黄元素及びアントラニリックジアミド殺虫剤を含む有害生物駆除組成物 | |
| CN101258850B (zh) | 2-氰基-3-氨基-3-苯基丙烯酸甲酯防治农作物病害的应用 | |
| JP2005502719A (ja) | ピリメタニルおよびイプロジオンを含有する殺真菌組成物 | |
| CN117915774A (zh) | 包含元素硫和Acynonapyr的新型杀虫组合物 | |
| EA015679B1 (ru) | Способы борьбы с насекомыми | |
| JP7074748B2 (ja) | 排出型多剤耐性植物病害防除方法 | |
| KR101182617B1 (ko) | 농약 조성물, 농원예용 살균제 및 식물 병해의 방제 방법 | |
| UA125170C2 (uk) | Спосіб боротьби з блішками сімейства chrysomelidae в культурах brassica | |
| KR101795850B1 (ko) | 2-(1-undecyloxy)-1-ethanol을 유효성분으로 함유하는 살비 및 살선충제 조성물 | |
| CN106922702A (zh) | 一种杀菌组合物 |