JP2008029680A - アンカー部材及び人工靱帯 - Google Patents

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Abstract

【課題】膝関節の上下の生体骨と早期に結合して靱帯部材の両端部の固定強度を向上させることができるアンカー部材と、固定強度が大きく、且つ、引張力が繰り返し作用しても伸びたり断裂したりする恐れがない人工靱帯を提供する。
【解決手段】バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの緻密質複合体21cの一部表面又は全表面に、バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体層21dを積層一体化したアンカー部材21、或いは、バイオセラミックス粉体を含み、気孔率が軸芯部から外周部に近づくほど、又は、靱帯部材等が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化した生体内分解吸収性ポリマーの多孔質複合体からなるアンカー部材22,23とする。このアンカー部材21,22,23を人工の靱帯部材1の両端に離脱しないように取付けて人工靱帯AL1とする。
【選択図】図3

Description

本発明は損傷した靭帯や腱を、生体由来又は人工の靭帯部材や腱部材で再建、固定する場合に使用されるアンカー部材と、このアンカー部材を両端に取付けた人工靱帯に関し、更に詳しくは、膝関節の上下(大腿骨側と脛骨側)の生体骨に対して、靱帯部材の自然な動きと両端部の固定の信頼性と、強度を高めることができるアンカー部材と人工靱帯に関する。
良く知られているように、膝関節には4つ(2つのグループ)の靭帯がある。1つは内側側副靭帯と外側側副靭帯であり、今ひとつは前十字靭帯と後十字靭帯である。スポ-ツ行動に伴う膝の捻り運動関係して、最も多く起きる例は前十字靭帯「Anterior Cruciate Ligament (ACL)」の損傷である。現在、その治療には、患者の正常な骨付きACL靭帯、パテラ腱「Patella Tendon (PT)を利用するBTB(Bone Tendon Bone)法、骨付きでないハムストリング腱「hamstring tendon」を利用するSemitendon方法、および人工靭帯を利用する方法が採られている。そして、自己組織(autographs)、他己組織(allografts)、および死体由来の骨付き腱、靭帯に限らず、人工靱帯を含めたそれらを、自然な動きをともなって、高い信頼度を持って固定するために、種々の工夫がなされてきた。ACLの損傷靭帯をこれらの正常な靭帯で骨間に固定するBTB(Bone Tendon Bone)法および骨がついていない靱帯、腱のみを軟組織の骨間で固定する方法の代表的な例には、以下の3つがある。
1)インターフェアレンス スクリュー (interference screw) による固定。
2)クロスピン(cross pin)を用いる固定。
3)ハムストリング腱のエンドボタンを用いた固定。
しかし、これらの固定法は総じて靭帯、腱の固定部が経時的に緩みを伴う欠点を持つ。1)による固定は従来、金属製のスクリューが主流であったが、正座などの極端な膝の屈伸に不具合を生ずるので、近年各種の吸収性スクリューがかなりの比率で使われるようになってきた。しかし、これらのスクリュー固定の欠点はスクリューが埋入部位の骨と直接結合しないことであり、それが、長期にわたって屈伸による負荷を受けることにより、緩みの原因の一つになる。3)もまた同様の問題が指摘されている。2)の場合、この懸念は比較的少ないが、金属製のクロスピンは激しい動きを伴う関節部位に長期に存在すると、クロスピンの移動や、それに伴う刺激により、時として、重篤な為害性の問題を併発する恐れは免れない。また、吸収性のそれは、曲げ強度とその緩和による変形に信頼性がない。
ここで、損傷ACL靭帯の靱帯を用いた再建を例に挙げ説明する。靱帯の両端を金属製のインターフェアランススクリュー(interference screw)で固定する方法が良く知られている。この場合、骨付き靱帯は、その両端の骨の部分を、膝関節の上下(大腿骨側と脛骨側)の生体骨にあけた孔に通し、骨の部分と孔の内面との間に金属製のインターフェアランススクリューをねじ込んで、靱帯両端の骨の部分を固定する。また、この再建に使用する人工靱帯としては、実質的に一列に整列され、延伸された多数のフィラメントからなる人工靱帯であって、その端部をループ状に加工してスクリュー等で固定するようにしたものが知られている(特許文献1)。
特表平7−505326号公報
しかしながら、骨付き靱帯を金属製のインターフェアランススクリューで固定する方法では、インターフェアランススクリューが骨関節の上下の生体骨と化学的に直接結合するものではなく、インターフェアランススクリュー自体のスクリュー形状の凹凸によって、物理的に固定されているため、靱帯両端部の骨の部分の固定強度が長期にわたって充分に補償されているとは言い難いものであった。特に、特許文献1のような人工靱帯を用いてその端部のループ部分をスクリューで固定すると、ループ部分が関節の上下の生体骨と直接結合しないため、生体骨から離脱する可能性が高く、しかも、繰り返し引張力が作用すると、人工靭帯の応力緩和により、伸びたり、スクリューのネジ山によって切断されたりする恐れが多分にあった。
本発明は上記事情の下になされたもので、靱帯部材又は腱部材の端部に取付けられるアンカー部材(骨付き靭帯や腱の骨に相当するアンカー部材)であって、膝関節の上下の生体骨(大腿骨と脛骨)と早期に結合するため、従来の金属製または吸収性インターフェアランススクリューで固定する場合に比べて、靱帯部材や腱部材の端部の固定の時期が早められ、固定強度も大幅に高められるアンカー部材と、このアンカー部材を両端部に取付けた人工靱帯を提供することを解決課題としている。
上記課題を解決するため、本発明に係る第一のアンカー部材は、靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの緻密質複合体の一部表面又は全表面に、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体層を積層一体化したものであることを特徴としている。
この第一のアンカー部材においては、気孔質複合体層の気孔率が50〜90%で、連続気孔が気孔全体の50%以上を占め、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど気孔率が大きくなるように順次傾斜的に変化していることが、強度の観点から好ましい。そして、気孔質複合体層のバイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化していることが、直接周囲骨と結合する、骨伝導性の観点から好ましい。
また、上記課題を解決する本発明の第二のアンカー部材は、靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体からなり、その気孔率が0〜90%の範囲内で、該複合体の軸芯部から骨と接触する外周部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とするものである。
この第二のアンカー部材においては、バイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の軸芯部から骨と接触する外周部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることが好ましい。
また、上記課題を解決する本発明の第三のアンカー部材は、靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体からなり、その気孔率が0〜90%の範囲内で、該複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とするものである。
この第三のアンカー部材においては、バイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることが好ましい。
更に、上記第一のアンカー部材においては気孔質複合体層に、また、上記第二及び第三のアンカー部材においては気孔質複合体に、生物学的骨成長因子であるBMP(Bone Morphogenic Protein)、TGF−β(Transforming Growth Factor-β)、EP4(Prostanoid Receptor)、b−FGF(basic Fibroblast Growth Factor)、PRP(platelet-rich plasma)の少なくとも一種、及び/又は生体由来の骨芽細胞が含浸されていることが望ましい。
加えて、上記第一、第二、第三のアンカー部材においては、その端部に、靭帯部材又は腱部材を取付けるための多数の小孔又は小突起を形成することが好ましい。
また、本発明の人工靱帯は、人工の靱帯部材の両端部に上記のアンカー部材を離脱しないように取付けたことを特徴とするものである。この人工靱帯においては、人工の靱帯部材が、有機繊維を3軸以上の多軸三次元織組織もしくは編組織又はこれらの複合組織とした組織構造体、或いは、有機繊維の組紐からなるものであることが好ましい。
本発明に係る第一、第二、第三のアンカー部材を、例えば靱帯部材の両端部に離脱しないように取付け、膝関節の上下の生体骨(大腿骨と脛骨)に穿設した孔に靱帯部材の両端部のアンカー部材を挿入して、このアンカー部材と孔の内面との間にインターフェアランススクリューをねじ込むことにより、靱帯の再建固定を行うと、第一のアンカー部材を取付けたものでは、アンカー部材の緻密質複合体の一部表面又は全表面に積層一体化された気孔質複合体層が、その表面に接触する体液や連続気孔に浸透する体液によって表面と内部からすみやかに加水分解されると共に、この加水分解に伴って骨組織が生体活性なバイオセラミックス粉体の骨誘導能により気孔質複合体層の内部まで誘導形成されて、気孔質複合体層が早期に生体骨に置換され、アンカー部材と膝関節の上下の生体骨に形成された孔の内面とが結合する。そして、第二、第三のアンカー部材を取付けたものでは、アンカー部材を構成する気孔質複合体の表面に接触する体液や、該複合体の気孔率の高い外周部や端部の連続気孔に浸透する体液によって、外周部や端部が表面と内部からすみやかに加水分解されると共に、この加水分解に伴って骨組織が生体活性なバイオセラミックス粉体の骨誘導能により気孔率の高い外周部や端部から内部へ誘導形成されて、この外周部や端部が早期に生体骨に置き換わり、アンカー部材と膝関節の上下の生体骨に形成された孔の内面とが結合する。このように、本発明に係る第一、第二、第三のアンカー部材を靱帯部材の端部に取付けたものはいずれも、アンカー部材が早期に生体骨(孔の内面)と結合するため、従来のようにインターフェアランススクリューのみで物理的に固定する場合に比べて、靱帯部材両端部の固定強度が大幅に向上する。
一方、第一のアンカー部材は、その緻密質複合体が硬くて強度があり、加水分解が気孔質複合体層よりも遥かに遅く、加水分解がある程度進行するまでの期間、十分な強度を維持するが、最終的には全てが加水分解され、生体活性なバイオセラミックス粉体により伝導形成された生体骨と置換しつつ消失して、膝関節の上下の生体骨に形成された孔が生体骨で埋まるようになる。また、第二、第三のアンカー部材は、気孔質複合体の気孔率の低い軸芯部や、靱帯部材が取付けられた端部が強度を備え、加水分解が気孔率の高い外周部や反対側端部よりも遥かに遅く、加水分解がある程度進行するまでの期間、十分な強度を維持するが、最終的には全てが加水分解され、生体活性なバイオセラミックス粉体により伝導形成された生体骨と置換しつつ消失して、生体骨にあけた孔が生体骨で埋まるようになる。そして、これら第一、第二、第三のアンカー部材は、気孔質複合体層、緻密質複合体、気孔質複合体のそれぞれに含まれるバイオセラミックス粉体が生体内吸収性であるため、置換、再生された生体骨にバイオセラミックス粉体が残存、堆積することがなく、また、軟組織や血管内に浸出することもない。
また、第一のアンカー部材において、その気孔質複合体層の気孔率が50〜90%で、連続気孔が気孔全体の50%以上を占め、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど気孔率が高くなるように順次傾斜的に変化させたものは、気孔率の高い気孔質複合体層の表層部に体液や骨芽細胞が一層侵入しやすくなって加水分解や骨組織の誘導形成が速やかに行われるため、アンカー部材がより早期に生体骨(孔の内面)と結合する利点を有する。そして、気孔質複合体層のバイオセラミックス粉体の含有率を、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化させたものは、バイオセラミックス粉体の比率の高い表層部の生体活性が高くなるため、該表層部への骨芽細胞や骨組織の誘導形成が特に活発となり、生体骨(孔の内面)との置換や結合が更に促進される利点を有する。
また、第二のアンカー部材において、その気孔質複合体のバイオセラミックス粉体の含有率を、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の軸芯部から骨と接触する外周部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化させたものや、第三のアンカー部材において、バイオセラミックス粉体の含有率を、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化させたものも、バイオセラミックス粉体の含有率が高い外周部や反対側端部の生体活性が高くなるため、この外周部や反対側端部における骨芽細胞や骨組織の誘導形成が特に活発になり、生体骨との置換や結合が一層促進される利点を有する。
更に、第一のアンカー部材において、その気孔質複合体層に生物学的骨成長因子であるBMP、TGF−β、EP4、b−FGF、PRPの少なくとも一種、及び/又は、生体由来の骨芽細胞を含浸させたものや、第二、第三のアンカー部材において、その連続気孔質複合体に上記の生物学的骨成長因子の一種、及び/又は、生体由来の骨芽細胞を含浸させたものは、骨芽細胞の増殖、成長が大幅に促進されるため、骨組織の形成が旺盛になって生体骨との結合や置換が一層すみやかに行われる利点を有する。
そして、端部に、靱帯部材又は腱部材を取付けるための多数の小孔又は小突起を形成したものは、生体由来又は人工の靱帯部材又は腱部材の有機繊維を該小孔に通して掛止するか、又は、該小突起に掛止することによって、離脱しないように確実に取付けることができる利点がある。
また、本発明に係る人工靱帯は、上記のアンカー部材を人工の靱帯部材の両端部に離脱しないように取付けたものであるから、アンカー部材が膝関節の上下の骨(孔の内面)と早期に結合して、固定強度が大幅に向上する。そして、人工の靱帯部材が、有機繊維を3軸以上の多軸三次元織組織もしくは編組織又はこれらの複合組織とした組織構造体、或いは、有機繊維の組紐からなる人工靱帯は、この人工の靱帯部材が生体の靱帯と同等もしくはそれ以上の引張強度と柔軟性を有するので、伸びたり断裂したりする心配が殆どなく、生体の靱帯に似た変形挙動を示す利点がある。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明に係る人工靱帯の一実施形態を示す斜視図、図2は同人工靱帯に使用された本発明のアンカー部材の一実施形態を示す斜視図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図である。
この人工靱帯AL1は、有機繊維を材料として造られた人工の靱帯部材1の両端部に、バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーを材料として造られたアンカー部材21,21を離脱しないように取付けたものである。
更に詳しく説明すると、人工の靱帯部材1は、有機繊維を3軸以上の多軸三次元織組織もしくは編組織又はこれらの複合組織とした組織構造体、或いは、有機繊維の組紐などからなるもので、生体の靱帯と同等もしくはそれ以上の引張強度と柔軟性を有し、生体の靱帯に似た変形挙動を示すものである。人工の靱帯部材1を構成する上記の組織構造体は、本出願人が既に出願した特願平6−254515号(特許第3243679号)に記載された組織構造体と同様のものであって、その幾何学的形状を次元数で表し、繊維配列の方位数を軸数で表すと、上記のように3軸以上の多軸三次元組織からなる構造体が採用される。
3軸三次元組織は、縦、横、垂直の3軸の方向の繊維を立体的に組織したもので、その構造体の代表的な形状は図1に示すような厚みのある帯形状であるが、円筒状とすることも可能である。この3軸三次元組織は、組織の違いによって、直交組織、非直交組織、絡み組織、円筒組織などに分類される。また、4軸以上の多軸三次元組織の構造体は、4,5,6,7,9,11軸等の多軸方位を配列することによって、構造体の強度的な等方性を向上させることができるものであり、これらの選択によって生体の靱帯に酷似した人工の靱帯部材1を造ることができる。
上記の組織構造体よりなる人工の靱帯部材1の内部空隙率は、20〜90%の範囲内にあることが好ましい。内部空隙率が20%を下回る場合は、靱帯部材1が緻密になって柔軟性や変形性が損なわれるため、生体由来の靱帯の代替品として不満足なものとなる。一方、90%を上回る場合は、靱帯部材1の保形性が低下すると共に、伸びが大きくなりすぎるため、やはり生体由来の靱帯の代替品として不満足なものとなる。
人工靱帯部材の材料となる有機繊維としては、生体不活性な合成樹脂繊維、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレンなどの繊維や、有機の芯繊維を上記の生体不活性な樹脂で被覆して生体不活性とした被覆繊維などが好ましく使用される。特に、超高分子ポリエチレンの芯繊維を直鎖状の低密度ポリエチレンの被膜で被覆した直径0.2〜0.5mm程度の被覆繊維は、強度、硬さ、弾力性、織編のしやすさ等の点で最適な繊維である。
人工の靱帯部材1を構成する有機繊維の組織構造体については、前記の特願平6−254515号(特許第3243679号)に詳細に開示されているので、これ以上の説明は省略することにする。
なお、上記の有機繊維の組織構造体や組紐(Braid)の他に、生体内吸収性のポリ乳酸繊維による組紐や三次元織物も、人工の靱帯部材1として使用可能である。
人工の靱帯部材1の両端部に取付けられるアンカー部材21は、図2に示すように一端面(靱帯部材1側の端面)の中央部から突出片21aを形成した楕円柱状の部材であって、該突出片21aには靱帯部材1を取付けるための多数の小孔21bが穿設されている。そして、これらの小孔21bに靱帯部材1の有機繊維を通して掛止させることにより、人工の靱帯部材1の端部にアンカー部材21が離脱しないように取付けられている。尚、アンカー部材21の形状は上記の楕円柱状に限定されるものではなく、後述するように膝関節の上下の生体骨にあけた孔に挿入しやすく、かつ、該孔の内面とアンカー部材との隙間にねじ込むインターフェアランススクリューによって安定良く固定される形状であれば、どのような形状でもよい。
図3,図4に示すように、このアンカー部材21は、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーからなる楕円柱状の緻密質複合体21cの一部表面、即ち、この実施形態では外周面に、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体層21dを積層一体化したものであって、前記の突出片21aは楕円柱状の緻密質複合体21cの一端面から一体に突設されている。
上記の緻密質複合体21cは、アンカー部材21のコア材として大きい強度が要求されるものであるから、材料の生体内分解吸収性ポリマーとしては、結晶性のポリ−L−乳酸やポリグリコール酸などが好ましく使用される。特に、粘度平均分子量が15万以上、好ましくは20万〜60万程度のポリ−L−乳酸を使用した緻密質複合体21cは好適である。
この緻密質複合体21cに含有させるバイオセラミックス粉体としては、生体活性があり、生体内吸収性で生体に全吸収されて骨組織と完全に置換され、良好な骨伝導(誘導)能と良好な生体親和性を有する、未仮焼かつ未焼成のハイドロキシアパタイト、ジカルシウムホスフェート、トリカルシウムホスフェート、テトラカルシウムホスフェート、オクタカルシウムホスフェート、カルサイト、セラバイタル、ジオプサイト、天然珊瑚等の粉体が好ましく使用される。その中でも、未仮焼かつ未焼成のハイドロキシアパタイト、トリカルシウムホスフェート、オクタカルシウムホスフェートは、生体活性が極めて高く、骨伝導能に優れ、為害性が低く、短期間で生体に吸収されるので、最適である。これらのバイオセラミックス粉体は、生体内分解吸収性ポリマーへの分散性や生体への吸収性を考慮すると、30μm以下、好ましくは10μm以下、更に好ましくは0.1〜5μm程度の粒径を有するものが使用される。なお、バイオセラミックス粉体の含有率については後で説明する。
上記の緻密質複合体21cは、バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーを、一端面に突出片21aを有する楕円柱状に射出成形して、その突出片21aに孔開け加工を施すか、或いは、バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの成形塊を、一端面に突出片21aを有する楕円柱状に切削加工して、その突出片21aに孔開け加工を施すなどの方法によって作製される。特に、後者の方法において圧縮成形や鍛造成形の手段によりポリマー分子や結晶を配向させた成形塊を造り、これを切削加工して得られる緻密質複合体21cは、圧縮されて緻密の程度が高く、ポリマー分子や結晶が三次元に配向して強度が一段と大きくなるため、極めて好適である。その他、延伸成形した成形塊を切削加工して得られる緻密質複合体も使用される。
一方、気孔質複合体層21dは、内部に連続気孔を有し、生体内吸収性かつ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーからなる多孔体であって、この気孔質複合体層21dの表面や連続気孔の内面にはバイオセラミックス粉体が一部露出している。この実施形態のアンカー部材21は、気孔質複合体層21dを楕円柱状の緻密質複合体21cの外周面のみに積層しているが、緻密質複合体21cの突出片21aを除いた全表面、即ち、緻密質複合体21cの外周面と両端面に気孔質複合体層21dを積層して一体化してもよい。
気孔質複合体層21dの厚さは緻密質複合体21cよりも薄ければ特に限定されるものではないが、骨組織の誘導形成や生体骨との結合性を考慮すると、0.5〜15mm程度であることが好ましい。また、気孔質複合体層21dの厚さは必ずしも均一にする必要がなく、例えば、凸凹状に起伏する気孔質複合体層のように部分的に厚みが増減するものであってもよい。
上記の気孔質複合体層21dは、緻密質複合体21cのような大きい強度が必要でなく、すみやかに加水分解して生体骨との結合や全置換が早期に行われることが必要なものであるから、気孔質複合体層21dの材料となる生体内分解吸収性ポリマーとしては、安全で、分解が速く、あまり脆くない、非晶質もしくは結晶と非晶の混在したポリ−D,L−乳酸、L−乳酸とD,L−乳酸の共重合体、乳酸とグリコール酸の共重合体、乳酸とカプロラクトンの共重合体、乳酸とエチレングリコールの共重合体、乳酸とパラ−ジオキサノンの共重合体などが適しており、これらは単独で、或いは二種以上混合して使用される。これらの生体内分解吸収性ポリマーは、気孔質複合体層21dに要求される強度や生体内での分解吸収の期間などを考慮すると、5万〜60万程度の粘度平均分子量を有するものが好ましく使用される。
また、上記の気孔質複合体層21dは、物理的な強度、骨芽細胞の侵入及び安定化などを考慮すると、その気孔率が50〜90%、好ましくは60〜80%で、連続気孔が気孔全体の50%以上、好ましくは70〜90%を占め、連続気孔の孔径が50〜600μm、好ましくは100〜400μmであることが望ましい。気孔率が90%を上回り、孔径が600μmより大きくなると、気孔質複合体層21dの物理的な強度が低下して脆くなる。一方、気孔率が50%を下回ると共に連続気孔が気孔全体の50%を下回り、孔径が50μmよりも小さくなると、体液や骨芽細胞の侵入が困難になり、気孔質複合体層21dの加水分解や骨組織の誘導形成が遅くなって生体骨との結合や全置換に要する時間が長くなる。ただし、上記の好適な孔径と併存して1〜0.1μmのサブミクロン程度微細な連続気孔が存在すると、骨誘導性が発現されることが見出されている。
気孔質複合体層21dの気孔率は、該複合体層の全体に亘って一定していてもよいが、生体骨との結合性や伝導・誘導形成を考慮すると、気孔質複合体層21dの深層部から表層部に近づくほど気孔率が大きくなるように順次傾斜的的に変化していることが好ましい。このように気孔率が傾斜した気孔質複合体層21dでは、気孔率が50〜90%の範囲内、好ましくは60〜80%の範囲内で、深層部から表層部に向かって順次連続的に高くなり、連続気孔の孔径が50〜600μmの範囲内で、深層部から表層部に向かって順次大きくなっていることが望ましい。かかる気孔質複合体層21dは、その表層部側の加水分解が速く、骨芽細胞の侵入、骨組織の誘導形成が活発で、早期に生体骨と結合するため、膝関節の上下の生体骨に対するアンカー部材21の固定強度を早期に高めることができる。
この気孔質複合体層21dに含有させるバイオセラミックス粉体は、前述の緻密質複合体21cに含有させるバイオセラミックス粉体と同じものが使用されるが、特に、0.1〜5μm程度の粒径を有するバイオセラミックス粉体は、後述する方法で気孔質複合体層21dを作製する際にスプレー等の手段で形成される繊維を短く切断する心配がなく、また、生体への吸収性も良好であるため、好ましく使用される。
気孔質複合体層21dのバイオセラミックス粉体の含有率は、気孔質複合体層21dの全体に亘って一定していてもよいし、変化していてもよい。含有率が一定している前者の場合、バイオセラミックス粉体の含有率は60〜80質量%であることが好ましい。80質量%を上回ると、気孔質複合体層21dの気孔率が高いことと相俟って、気孔質複合体層21dの物理的強度の低下を招くという不都合が生じ、60質量%を下回ると、気孔質複合体層21dの生体活性が低下するため、骨組織の誘導形成が遅くなって、生体骨との結合や全置換に時間がかかり過ぎるという不都合が生じる。バイオセラミックス粉体の更に好ましい含有率は、60〜70質量%である。
一方、含有率が変化する後者の場合、気孔質複合体層21dのバイオセラミックス粉体の含有率は、緻密質複合体21cのバイオセラミックス粉体の含有率よりも高く、且つ、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体層21dの深層部から表層部に近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化していることが好ましい。即ち、気孔質複合体層21dの深層部から表層部に近づくにつれて、バイオセラミックス粉体/生体内分解吸収性ポリマーの質量比率が、緻密質複合体21cにおける該質量比率よりも大きく、且つ、30/70〜80/20の範囲内で順次傾斜的に大きくなるように変化していることが好ましい。このようにバイオセラミックス粉体の含有率が傾斜した気孔質複合体層21dは、含有率の高い表層部側の生体活性が大きく、表層部側への骨芽細胞や骨組織の誘導形成が特に活発で、早期に生体骨と結合しつつ置換されるので、膝関節の上下の生体骨に対するアンカー部材21の固定強度を早期に高めることが可能となる。
これに対し、緻密質複合体21cのバイオセラミックス粉体の含有率は、気孔質複合体層21dのバイオセラミックス粉体の含有率よりも低く、且つ、30〜60質量%の範囲内であることが好ましい。60質量%を上回ると、強度を要求される緻密質複合体21cが脆弱化して強度不足を招き、30質量%を下回ると、バイオセラミックス粉体による骨伝導形成が不充分になって生体骨と全置換するのに長期間を要するといった不都合が生じる。このバイオセラミックス粉体の含有率は、上記のように気孔質複合体層21dにおける含有率よりも低く、且つ、30〜60質量%の範囲内で、緻密質複合体21cの全体に亘って一定していてもよいし、また、緻密質複合体21cの軸芯部から外周部に向かって順次高くなるように順次傾斜的に変化していてもよい。このようにバイオセラミックス粉体の含有率が傾斜した緻密質複合体21cは、含有率の低い軸芯部が強度を保持したまま含有率の高い外周部に骨組織が伝導形成され、やがては全置換される。
尚、緻密質複合体21cと気孔質複合体層21dの双方のバイオセラミックス粉体の含有率を傾斜させる場合は、緻密質複合体21cの軸芯部から気孔質複合体層21dの表層部に近づくほど含有率が高くなるように、30〜80質量%の範囲内で順次連続的に傾斜させることが好ましい。
上記のような気孔質複合体層21dが緻密質複合体21cの表面に存在すると、骨成長因子や各種の薬剤を含浸させることが可能となるので、この点においても有用である。即ち、この気孔質複合体層21dには、生物学的骨成長因子であるBMP(Bone Morphogenic Protein)、TGF−β(Transforming Growth Factor-b)、EP4(Prostanoid Receptor)、b−FGF(basic Fibroblast Growth Factor)、PRP(platelet-rich plasma)などの少なくとも一種、及び/又は、生体由来の骨芽細胞を含浸させることが望ましく、これらの生物学的骨成長因子や骨芽細胞を含浸させると、骨芽細胞の増殖、成長が大幅に促進され、極く短期間(1週間程度)で気孔質複合体層21dの表層部に骨組織が形成されて生体骨と結合し、その後すみやかに気孔質複合体層21dの全体が生体骨と置換される。上記の因子のうち、BMP、EP4は硬骨の成長に特に有効であるから、膝関節の上下の大腿骨や頚骨などの硬骨に形成した孔に埋入固定するアンカー部材21の気孔質複合体層21dには、上記の因子のなかでも特にBMP、EP4sを含浸させることが好ましい。また、PRPは、血小板が豊富に濃縮された血漿であり、これを添加すると新生骨の形成が促進される。尚、場合によってはIL−1、TNF−α、TNF−β、IFN−γなどの他の成長因子や薬剤を含浸させてもよい。
また、上記の気孔質複合体層21dの表面には、コロナ放電、プラズマ処理、過酸化水素処理などの酸化処理を施してもよく、このような酸化処理を施すと、気孔質複合体層21dの表面の濡れ特性が改善され、骨芽細胞が該複合体層21dの連続気孔内に一層効果的に侵入して成長するため、生体骨との結合や置換が更に促進されて、より早期にアンカー部材21の固定強度が向上するようになる。このような酸化処理は、緻密質複合体21cの露出表面に施しても勿論よい。
上記の気孔質複合体層21dは、例えば、次の方法で造られる。まず、揮発性溶媒に生体内分解吸収性ポリマーを溶解すると共に、バイオセラミックス粉体を混合して懸濁液を調製し、この懸濁液をスプレー等の手段で繊維化して繊維の絡み合った繊維集合体を形成する。そして、この繊維集合体を、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジクロロエタン(メタン)、クロロホルムなどの揮発性溶剤に浸漬して膨潤または半溶融状態とし、これを加圧して楕円筒状の多孔質の繊維融着集合体となし、この繊維融着集合体の繊維を収縮、融合させながら実質的に繊維状の形態を消失させてマトリクス化し、繊維間空隙が丸みを有する連続気孔となった楕円筒状の気孔質複合体層に形態変化させて作製する。その場合、半楕円筒状の気孔質複合体層を作製して、これを2つ合体させて使用するようにしてもよい。
この方法で気孔率が深層部から表層部に近づくほど大きくなる気孔質複合体層を造る場合は、繊維集合体を上記の揮発性溶剤に浸漬して膨潤又は半溶融状態とし、これを加圧して楕円筒状又は半楕円筒状の多孔質の繊維融着集合体とする際に、深層部から表層部に近づくほど繊維集合体の量を少なくすればよい。また、バイオセラミックス粉体の含有率が深層部から表層部に近づくほど高くなる気孔質複合体層を造る場合は、バイオセラミックス粉体の混合量が異なる数種類の懸濁液を調製して、バイオセラミックス粉体の含有率が異なる数種類の繊維集合体を形成し、これらの繊維集合体をバイオセラミックス粉体の含有率が低いものから順々に重ねて膨潤又は半溶融状態として加圧すればよい。
図2〜図4に示すアンカー部材21は、上記の楕円筒状の気孔質複合体層21dの内側に前記の楕円柱状の緻密質複合体21cを嵌め込むか、又は、上記の半楕円筒状の気孔質複合体層を2つ合体させて前記の楕円柱状の緻密質複合体21cの外周面に重ね合わせ、熱溶着等の手段によって積層一体化して得られるものである。緻密質複合体21cと気孔質複合体層21dを積層一体化する手段は熱溶着に限定されるものではなく、例えば、接着により一体化したり、緻密質複合体21cと気孔質複合体層21dとの接触面のいずれか一方にアリ溝を、他方にアリを形成して、このアリをアリ溝に嵌着させるなどの手段によって一体化してもよい。
図13は、以上のような人工靱帯AL1の一使用例についての説明図である。
この使用例は、大腿骨3と脛骨4の間の膝関節に人工靱帯AL1を移植、再建する場合を例示したものであって、これによれば、先ず、大腿骨3と脛骨4にそれぞれ孔3a,4aをあけ、人工靱帯AL1を上記の孔から膝関節に通して、その人工の靱帯部材1の両端部のアンカー部材21,21を双方の孔3a,4aに挿入する。そして、大腿骨3の孔3aの内面と一方のアンカー部材21との隙間にインターフェアランススクリュー5をねじ込んで、一方のアンカー部材21を該スクリュー5と反対側の孔3aの内面に圧接固定し、更に、人工の靱帯部材1に適度の弛みをとりながら、脛骨4の孔4aの内面と他方のアンカー部材21との隙間にインターフェアランススクリュー5をねじ込んで、他方のアンカー部材21を該スクリュー5と反対側の孔4aの内面に圧接固定することにより、人工靱帯AL1を膝関節に移植、固定している。
このように人工靱帯AL1を移植すると、アンカー部材21の気孔質複合体層21dが、その表面に接触する体液や連続気孔に浸透する体液によって表面と内部からすみやかに加水分解されると共に、この加水分解に伴って孔3a,4aの内面の骨組織が生体活性なバイオセラミックス粉体の骨誘導能により気孔質複合体層21dの内部まで誘導形成されて、気孔質複合体層21aが早期に骨組織と置換され、これによってアンカー部材21は大腿骨3及び脛骨4の孔3a,4aの内面の骨組織と結合する。そのため、従来のようにインターフェアランススクリューのみで靱帯両端部を固定する場合に比べて、人工靱帯両端部のアンカー部材21の固定強度が大幅に向上する。一方、アンカー部材21の緻密質複合体21cは硬くて強度があり、加水分解が気孔質複合体層21dよりも遥かに遅く、加水分解がある程度進行するまでの期間、十分な強度を維持する。そして、最終的には全てが加水分解され、生体活性なバイオセラミックス粉体により伝導形成された生体骨と置換、消失するため、膝関節の大腿骨3や脛骨4にあけた孔3a,4aの殆ど全てが生体骨で埋まることになる。しかも、アンカー部材21の気孔質複合体層21dや緻密質複合体21cに含まれるバイオセラミックス粉体は生体内吸収性であるため、置換、再生された生体骨にバイオセラミックス粉体が残存、堆積することがなく、軟組織や血管内に浸出することもない。
また、生体不活性な有機繊維の組織構造体よりなる人工の靱帯部材1は、生体の靱帯と同等もしくはそれ以上の強度と柔軟性があり、生体の靱帯に似た変形挙動を示すため、膝関節の屈伸により引張力が繰り返し作用しても人工の靱帯部材1が断裂する心配は皆無に等しく、屈伸の際に違和感を感じることもない。
尚、インターフェアランススクリュー5として、アンカー部材21の緻密質複合体21cと同様のバイオセラミックス粉体を含有した生体内分解吸収性ポリマーからなるスクリューを使用すると、このスクリューも加水分解されて生体骨と置換し、孔3a,4aが生体骨で完全に埋まる利点がある。
図5は本発明の他の実施形態に係るアンカー部材を示す斜視図である。
このアンカー部材21は、靱帯部材1側の端面から突設された突出片21aの上下左右の面に、前記の小孔21bに代えて多数の小突起21eを設け、人工の靱帯部材1の有機繊維を該小突起21eに掛止することによって、アンカー部材21を人工の靱帯部材1の両端部に離脱しないように取付けることができるものである。小突起21eは、図示のように根元から先端まで太さが一様であってもよいが、掛止した有機繊維が外れないように、小突起21eの先端を膨らませた形状としたり屈曲させたりすることが好ましい。このアンカー部材21の他の構成は、前述の図2〜図4に示すアンカー部材と同様であるから、説明を省略する。
上記のアンカー部材21も、人工の靱帯部材1の有機繊維を小突起21eに係止することにより、靱帯部材1から離脱しないように取付けられて、移植再建に用いられ、前述した人工靱帯AL1の靱帯アンカー部材21と同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
図6は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材を示す縦断面図である。
このアンカー部材21は、その緻密質複合体21cの外周面に鋸歯状の断面形状を有する環状突起21fを形成し、前述の気孔質複合体層21dを、これらの環状突起21fと環状突起21fの間の凹部に充填した状態で緻密質複合体21cの外周面に積層一体化したものである。このアンカー部材21の他の構成は、前述の人工靱帯AL1のアンカー部材21と同一であるので、説明を省略する。
このようなアンカー部材21は、前述した人工靱帯AL1のアンカー部材21の作用効果に加えて、このアンカー部材21を図13に示すようにインターフェアランススクリュー5で膝関節の大腿骨3と脛骨4の孔3a,4aに圧接固定した場合、アンカー部材21の緻密質複合体21cの鋸歯状の環状突起21fの先端が孔3a,4aの内面に若干食い込むため、アンカー部材21の気孔質複合体層21dが孔3a,4aの内面の骨組織と結合する前に、膝関節の屈伸に伴う引張力が人工靱帯に作用してアンカー部材21に図6の矢印方向の力Fが加わったときでも、アンカー部材21が孔3a,4aから抜け出す心配がないといった効果を奏する。
図7は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材を示す横断面図である。
このアンカー部材21は、楕円柱状の緻密質複合体21cの外周面に三角断面形状の凸条21gを形成し、前述の気孔質複合体層21dを、これらの凸条21gと凸条21gとの間の凹部に充填した状態で緻密質複合体21cの外周面に積層一体化したものである。その他の構成は前述した人工靱帯AL1のアンカー部材21と同一であるので、説明を省略する。
このようなアンカー部材21を人工の靱帯部材の両端部に取付けたものも、凸条21gの先端が膝関節の上下の生体骨の孔の内面に若干食い込むため、アンカー部材21の気孔質複合体層21dが生体骨の孔の内面の骨組織と結合するまでのアンカー部材21の固定強度を向上させることができるといった効果を奏する。
図8は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材を示す横断面図である。
このアンカー部材21は、前述した楕円柱状の緻密質複合体21cの外周面の片側、即ち、骨関節の双方の生体骨にあけた孔3a(4a)の内面に圧接される片側外周面に、前述の気孔質複合体層21dを積層一体化したものである。その他の構成は前記人工靱帯AL1のアンカー部材21と同様であるので、説明を省略する。
このように緻密質複合体21cの片側外周面のみに気孔質複合体層21dを積層一体化したアンカー部材21を人工の靱帯部材1の両端部に取付けた人工靱帯も、孔3a(4a)の内面に圧接される気孔質複合体層21dがすみやかに加水分解され、骨組織と置換して孔3a(4a)の内面に結合するため、早期にアンカー部材21の結合強度を向上させることができる。ただし、気孔質複合体層が積層されていない緻密質複合体1の反対側外周面は、加水分解も骨組織の伝導形成も遅いため、孔3a(4a)の大半が生体骨で埋まるまでにはかなりの時間がかかることになる。
図9は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材を示す縦断面図である。
このアンカー部材21は、緻密質複合体21cよりなる芯層の上下両面に気孔質複合体層21d,21dを積層一体化した三層構造の部材であって、全体としては楕円柱状に形成されたものである。そして、人工の靱帯部材1の有機繊維を掛止させる前記の小孔や突起を形成した突出片(不図示)は、緻密質複合体21cよりなる芯層の一端面から突設されている。
このようなアンカー部材21を人工の靱帯部材1の両端部に取付けた人工靱帯も、アンカー部材21の片側の気孔質複合体層21dが骨関節の生体骨の前記孔3a(4a)の内面に密接し、すみやかに加水分解されながら骨組織と置換して前記孔3a(4a)の内面に結合するため、早期にアンカー部材21の結合強度を向上させることができる。そして、反対側の気孔質複合体層21dも早期に加水分解され、バイオセラミックス粉体により骨芽細胞が連続気孔に誘導されて骨組織が形成されるため、図8に示すアンカー部材21よりも前記の孔3a(4a)の大半が生体骨で埋まるのに要する期間を短縮することができる。
図10は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材を示す縦断面図、図11は同アンカー部材の横断面図である。
このアンカー部材22は、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体22cからなる楕円柱状の部材であって、前述の人工の靱帯部材1の両端部に離脱しないように取付けられるものである。気孔質複合体22cの材料となる生体内分解吸収性ポリマーやバイオセラミックス粉体は、前述したアンカー部材21の気孔質複合体層21dのそれらと同じものが使用される。
上記のアンカー部材22を構成する気孔質複合体22cは、その気孔率が0〜90%の範囲内、好ましくは15〜80%の範囲内で、該複合体22cの軸芯部22dから外周部22eに近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化したものである。この気孔質複合体22cは、連続気孔が気孔全体の50以上、なかんずく70〜90%を占めることが好ましく、また、連続気孔の孔径が50〜600μmの範囲内、好ましくは100〜400μmの範囲内に調整されて、気孔率の高い外周部22eに近づくほど孔径が大きくなっていることが好ましい。
このように気孔率や孔径が変化していると、孔径が大きくて気孔率が高い気孔質複合体22cの外周部22e(以下、高気孔率外周部と記す)は、体液の浸透が容易で速やかに加水分解され、しかも、骨芽細胞が侵入し易く、後述するように生体活性なバイオセラミックス粉体の含有率が高いことと相俟って、早期に骨組織が誘導形成されて生体骨と置換、結合される。従って、この気孔質複合体22cよりなるアンカー部材22を、膝関節の上下の生体骨にあけた前記孔3a(4a)に挿入してインターフェアランススクリューで固定すると、早期にアンカー部材22の高気孔率外周部22eが前記孔3a(4a)の内面の生体骨と結合し、インターフェアランススクリューのみで固定する場合よりも固定強度が向上する。高気孔率外周部22eの気孔率が90%を上回り、孔径が600μmよりも大きくなると、高気孔率外周部22eの物理的な強度が低下して脆くなるので好ましくない。また、連続気孔が気孔全体の50%を下回り、且つ、孔径が50μmよりも小さくなると、体液や骨芽細胞の侵入が困難になり、加水分解や骨組織の誘導形成が遅くなって、生体骨との置換や結合に要する時間が長くなるので好ましくない。
一方、気孔質複合体22の気孔率が低い軸芯部22d(以下、低気孔率軸芯部と記す)は強度を有し、気孔率が低くなるほど低気孔率軸芯部22dの強度は向上することになる。従って、人工靱帯のアンカー部材に大きい強度が要求される場合には、低気孔率軸芯部22dの気孔率を上記のように0%にする必要はあるが、大きい強度が要求されない場合は必ずしも0%にする必要はない。それ故、低気孔率軸芯部22dの気孔率の下限を、上記のように好ましくは15%として、靱帯アンカー部材に適した強度を付与すると共に、加水分解や生体骨との全置換に要する時間を短縮するのが良い。そして、この強度のある低気孔率軸芯部22dの一端面から突出片22aが一体に突設され、該突出片22aに形成した小孔22bに人工の靱帯部材1の有機繊維を通して掛止させることにより、靱帯部材1の端部にアンカー部材22が離脱しないように取付けられるようになっている。尚、人工の靱帯部材1の端部の有機繊維は、アンカー部材22の強度のある低気孔率軸芯部22dに抜けないよう埋入固定しても勿論良い。
アンカー部材22を構成する気孔質複合体22eのバイオセラミックス粉体の含有率は、該複合体22eの全体に亘って一定していてもよいが、30〜80質量%の範囲内で、低気孔率軸芯部22dから高気孔率外周部22eに近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化していることが好ましい。即ち、低気孔率軸芯部22dから高気孔率外周部22eに近づくにつれて、バイオセラミックス粉体/生体内分解吸収性ポリマーの質量比率が30/70〜80/20の範囲内で順次連続的に大きくなるように変化していることが好ましい。このようにバイオセラミックス粉体の含有率が傾斜していると、高気孔率外周部22eの生体活性が大きく、骨芽細胞や骨組織の誘導形成が特に活発になるため、生体骨との置換、結合が一層促進される利点がある。高気孔率外周部22eにおけるバイオセラミックス粉体の含有率が80質量%を上回ると、高気孔率外周部22eの物理的強度の低下を招くという不都合が生じ、低気孔率軸芯部22dにおける含有率が30質量%を下回ると、低気孔率軸芯部22dのバイオセラミックス粉体による骨組織の誘導形成が不活発になるため、生体骨との全置換に時間がかかり過ぎるという不都合が生じる。バイオセラミックス粉体の更に好ましい含有率の上限は70質量%である。
また、アンカー部材22を構成する気孔質複合体22cには、前述の生物学的骨成長因子や生体由来の骨芽細胞を含浸させることによって、骨芽細胞の増殖、成長を大幅に促進し、極く短期間(1週間程度)で気孔質複合体22cの高気孔率外周部22eに骨組織を形成して前記孔3a(4a)の内面との結合を更に早めると共に、気孔質複合体22cの全置換によって前記孔3a(4a)の大半が生体骨で埋まるのに要する期間を短縮させることが好ましい。さらに、この気孔質複合体22cの表面にコロナ放電、プラズマ処理、過酸化水素処理などの酸化処理を施すことによって、気孔質複合体2の表面の濡れ特性を改善し、骨芽細胞の侵入、成長を更に促進させるようにしてもよい。
上記の気孔質複合体22cよりなるアンカー部材22は、例えば、次の方法で製造される。まず、揮発性溶媒に生体内分解吸収性ポリマーを溶解すると共に、バイオセラミックス粉体を混合して懸濁液を調製し、この懸濁液をスプレー等の手段で繊維化して繊維の絡み合った繊維集合体を形成する。そして、この繊維集合体を、中央部から周囲に近づくほど繊維量が少なくなるように楕円筒内に充填し、さらに揮発性溶剤に浸漬して膨潤または半溶融状態とし、これを楕円筒の軸線方向に加圧して楕円柱状の多孔質の繊維融着集合体となし、この繊維融着集合体の繊維を収縮、融合させながら実質的に繊維状の形態を消失させてマトリクス化し、繊維間空隙が丸みを有する連続気孔となった気孔質複合体に形態変化させ、この楕円柱状の気孔質複合体の一端部を切削加工して突出片と小孔を形成すると、アンカー部材22が製造される。なお、バイオセラミックス粉体の含有率が低気孔率軸芯部22dから高気孔率外周部22eに近づくほど高くなる気孔質複合体22cを製造する場合は、バイオセラミックス粉体の混合量が異なる数種類の懸濁液を調製して、バイオセラミックス粉体の含有率が異なる数種類の繊維集合体を形成し、中央に含有率の最も低い繊維集合体を配置すると共に、周囲に近づくほど含有率の高い繊維集合体を配置するようにして、これらの繊維集合体を楕円筒内に充填し、揮発性溶剤で膨潤又は半溶融状態となして加圧すればよい。
図12は本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の縦断面図である。
このアンカー部材23も、バイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体からなる楕円柱状の部材であるが、このアンカー部材23を構成する気孔質複合体23cは、その気孔率が、0〜90%の範囲内、好ましくは15〜80%の範囲内で、該複合体23cの一端部、即ち、靱帯部材1が取付けられる端部23dから反対側端部23eに近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化しており、また、バイオセラミックス粉体の含有率も、30〜80質量%の範囲内で、一端部23dから反対側端部23eに近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化している。そして、気孔率が低いか又は0%で、強度のある一端部から突設された突出片23aに多数の小孔23bが形成され、この小孔23bに人工の靱帯部材1の有機繊維を挿通することによって、靱帯部材1の端部に離脱しないように取付けられるものである。このアンカー部材23の他の構成は、前記のアンカー部材22と同様であるので、説明を省略する。
このようなアンカー部材23を靱帯部材1の両端に取付けた人工靱帯の該アンカー部材23を、膝関節の上下の生体骨にあけた前記孔3a(4a)に挿入してインターフェアランススクリューで固定すると、高気孔率の反対側端部23eの上面と外周面、及び、高気孔率の反対側端部23eより下側の気孔率が比較的高い部分の外周面がすみやかに加水分解されて、早期に生体骨と置換しつつ前記孔3a(4a)の内面に結合するため、アンカー部材23の固定強度が早期に向上する。そして、気孔率が低いか又は0%である一端部23dは加水分解が遅く、ある程度の期間は強度を維持するが、やがては全て生体骨と置換して消失し、孔3a(4a)の大半が置換した生体骨で埋まることになる。
尚、上記のアンカー部材22,23はいずれも楕円柱状に形成されているが、楕円柱状に限定されるものではなく、膝関節の上下の生体骨にあけた孔3a(4a)に挿入しやすくインターフェアランススクリューにより安定良く固定される形状であれば、どのような形状としてもよいものである。
また、上記のアンカー部材21,22,23はいずれも、生体由来の靱帯部材や腱部材、或いは、人工の腱部材などの端部に離脱しないように取付けて使用できるものである。
本発明の一実施形態に係る人工靱帯の斜視図である。 同人工靱帯に使用された本発明のアンカー部材の一実施形態を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 本発明の他の実施形態に係るアンカー部材の斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の縦断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の縦断面図である。 同アンカー部材の横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るアンカー部材の縦断面図である。 本発明に係る人工靱帯の一使用例の説明図である。
符号の説明
1 人工の靱帯部材
21,22,23 アンカー部材
21a,22a,23a 突出片
21b,22b,23b 小孔
21c 緻密質複合体
21d 気孔質複合体層
21e 小突起
22c,23c 気孔質複合体
22d 気孔質複合体の軸芯部
22e 気孔質複合体の外周部
23d 気孔質複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部
23e 気孔質複合体の反対側端部
AL1 人工靱帯

Claims (12)

  1. 靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの緻密質複合体の一部表面又は全表面に、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体層を積層一体化したものであることを特徴とするアンカー部材。
  2. 気孔質複合体層の気孔率が50〜90%で、連続気孔が気孔全体の50%以上を占め、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど気孔率が大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とする請求項1に記載のアンカー部材。
  3. 気孔質複合体層のバイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体層の深層部から表層部に近づくほど高くなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンカー部材。
  4. 気孔質複合体層に、生物学的骨成長因子であるBMP(Bone Morphogenic Protein)、TGF−β(Transforming Growth Factor-β)、EP4(Prostanoid Receptor)、b−FGF(basic Fibroblast Growth Factor)、PRP(platelet-rich plasma)の少なくとも一種、及び/又は、生体由来の骨芽細胞が含浸されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアンカー部材。
  5. 靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体からなり、その気孔率が0〜90%の範囲内で、該複合体の軸芯部から骨と接触する外周部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とするアンカー部材。
  6. バイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の軸芯部から骨と接触する外周部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とする請求項5に記載のアンカー部材。
  7. 靱帯部材又は腱部材の端部に離脱しないように取付けられる人工のアンカー部材であって、生体内吸収性且つ生体活性なバイオセラミックス粉体を含んだ生体内分解吸収性ポリマーの気孔質複合体からなり、その気孔率が0〜90%の範囲内で、該複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とするアンカー部材。
  8. バイオセラミックス粉体の含有率が、30〜80質量%の範囲内で、気孔質複合体の靱帯部材又は腱部材が取付けられる端部から反対側端部に近づくほど大きくなるように順次傾斜的に変化していることを特徴とする請求項7に記載のアンカー部材。
  9. 気孔質複合体に、生物学的骨成長因子であるBMP(Bone Morphogenic Protein)、TGF−β(Transforming Growth Factor-β)、EP4(Prostanoid Receptor)、b−FGF(basic Fibroblast Growth Factor)、PRP(platelet-rich plasma)の少なくとも一種、及び/又は、生体由来の骨芽細胞が含浸されていることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載のアンカー部材。
  10. 端部に、靭帯部材又は腱部材を取付けるための多数の小孔又は小突起を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のアンカー部材。
  11. 人工の靱帯部材の両端部に、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載されたアンカー部材を離脱しないように取付けたことを特徴とする人工靱帯。
  12. 人工の靱帯部材が、有機繊維を3軸以上の多軸三次元織組織もしくは編組織又はこれらの複合組織とした組織構造体、或いは、有機繊維の組紐からなることを特徴とする請求項11に記載の人工靱帯。
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