JP2008098024A - 多極コネクタ - Google Patents

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洋 藤田
Juichi Usui
重一 薄井
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Abstract

【課題】端子番号を一見で判別可能にして、誤配線を防止し配線作業時間を短縮する。
【解決手段】絶縁基板21に多数の接点部材がマトリクス状配置で植設されている本体部20と、そのマトリクス状配置に対応した多数の区画孔34が形成された絶縁性の格子枠31を有しており本体部20の後背側に装着されて接点部材の配線接続端子24を一つずつ区画孔34に収めることにより配線接続端子24を個々に仕切る端子カバー50とを備えた多極コネクタ40において、区画孔34のうち隅の一つを囲む四辺形状の起点マーク51と、区画孔34を複数群に分ける直線状の分割マーク52,53とを、格子枠31の該当部位に対する着色により形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、多数の接点部材(コンタクト)の配線接続端子が一つずつ格子枠で仕切られている多極コネクタに関し、詳しくは、多数の接点部材が絶縁基板に植設されている本体部と、その後背側に並んでいる接点部材の配線接続端子を個々に絶縁分離するため本体部の後背側に装着される格子状の端子カバーとを備えた多極コネクタに関する。
その配線接続端子は何れも手作業で配線を接続するようになっている。
鉄道分野において、信号保安装置は、信号装置や,連動装置,転てつ機,閉そく装置,踏切保安装置,その他の保安装置の総称として用いられており、鉄道の信号保安装置の典型例として、ATC装置が挙げられる。そのような信号保安装置は、しばしば、論理架や,共通架,主架,入出力架といった複数の架に分かれて実装され、複数本の架間ケーブルで繋がれる。
そして、架間ケーブル端や架側に装備されるコネクタには、鉄道の信号保安装置の規格に適合した多極コネクタが用いられる(例えば特許文献1参照)。
例えば、鉄道分野の規格「旧JRS22661」に適合した多ピンのコネクタ(多極コネクタ)として、架間ケーブルの両端に装備されるプラグ部や、その相手方として各架に装備されるジャック部(ジャック盤)が挙げられる。そのうちジャック部を概説すると、このコネクタは、ほぼ長方形状の絶縁体製ジャック板(絶縁基板)と、四十本のジャック(接点部材)とを具えている。ジャック板の前面側にはプラグ部の凹みに嵌め込み可能な長方形の凸部が形成されている。この凸部には、プラグ部のピンのマトリクス状配置に対応した十行四列に並べて四十個のピン挿入時案内用小穴が穿孔されており、その奥にはそれぞれジャック(接点部材,コンタクト)が植設されている。
このジャック盤(従来の多極コネクタ)は、架の外面等に取り付けられて、相手方プラグ部の着脱される前面側を外に向ける一方、後背側を架内に向けるものであり、この後背側には架内の配線の端部が手作業で接続されるようになっている。
かかるジャック盤10の後背側について、本発明の説明に役立つ構成部分を、図面を引用して説明する。図2は、(a)がジャック盤10全体に係る後背側の外観斜視図、(b)が端子カバー30の拡大背面図、(c)がジャック盤10全体に係る後背側の展開斜視図である。
ジャック盤10は本体部20と端子カバー30とを具えたものであり、端子カバー30は止めネジ11(ネジ部材)で本体部20の後背側に装着されるようになっている。この止めネジ11の頭部にはマイナスドライバー適合の−字状彫込みだけが形成されていて、止めネジ11のねじ込みにはマイナスドライバーが用いられる。
本体部20は、プラスチック等の電気絶縁性部材からなる長方形状の絶縁基板21と、何れも良導体からなり絶縁基板21に植設されて前面側に接点部を突きだすとともに後背側に配線接続端子24を露呈している多数の接点部材と、止めネジ11に適合した雌ネジ23が形成されていて絶縁基板21の後背面に取り付けられた例えば上下で一対の止め具22とを具えている。多数の配線接続端子24は絶縁基板21の後背面上でマトリクス状に配置されている。具体的には四十個の配線接続端子24が十行四列に整列している。
端子カバー30は、多数の区画孔34の形成された格子枠31と、止めネジ11のねじ部を挿通させる貫通孔33が形成されている例えば上下で一対の付加部32とを具えたものであり、電気絶縁性のプラスチック等から例えば圧縮成形などで一体形成される。多数の区画孔34は配線接続端子24のマトリクス状配置と同じ配置で縦横に並んでおり、具体的には四十個の区画孔34が十行四列に整列している。そして、貫通孔33に通した止めネジ11を雌ネジ23にねじ込んで、付加部32を止め具22に取り付けると、端子カバー30が本体部20に装着されるようになっている。しかも、その装着状態では、各々の区画孔34の中に配線接続端子24が一つずつ収まるとともに、隣り合う配線接続端子24が何れも格子枠31で仕切られるようになっている。
このようなジャック盤10を使用するには、準備段階で、ジャック盤10を適宜な架に装着するとともに、最大四十本の配線を配線接続端子24に接続するのであるが、その接続作業は人手による手作業である。すなわち、配線の端部に圧着端子を取り付け、その圧着端子を所定位置の配線接続端子24に接続し、接触固定するのである。接続終了後はテスター等で導通/絶縁テストが行われて、誤りの無いことが確認できたら、ジャック盤10の使用準備が完了する。
ジャック盤10の使用準備が調ったら、ジャック盤10にプラグ部が装着されて、ジャック盤10が信号伝達に供される。
特開2005−212532号公報
このような従来の多極コネクタでは、端子カバーの格子枠が白色等の一色であった。このため、リレー架等にジャック盤を実装した後でその後背側から接点部材の配線接続端子に配線作業を行う際、配線を接続しようとしている配線接続端子の端子番号を目視で判別するのが容易でなく、作業者には誤配線防止の精神的負担が重くのし掛かるうえ、配線作業時間も長くなりがちであった。
そこで、誤配線の防止と配線作業時間の短縮とを同時に図るべく、端子番号が一見して判別できるように多極コネクタを改良することが重要な技術課題となる。
また、従来の多極コネクタでは、圧着端子を接続後、端子カバーを鎖錠する際に使用するネジ部材としての止めネジがマイナスドライバー専用になっていてプラスドライバーは使用できなかったので、不便であった。
そこで、本体部と端子カバーとを組み立てて成る多極コネクタについて、端子カバーを鎖錠する際に使用できるドライバーに係る限定を緩和し、鎖錠時の作業性を向上させることが更なる技術課題となる。
本発明の多極コネクタは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、絶縁基板に多数の接点部材がマトリクス状配置で植設されている本体部と、そのマトリクス状配置に対応した多数の区画孔が形成された絶縁性の格子枠を有しており前記本体部の後背側に装着されて前記接点部材の配線接続端子を一つずつ前記区画孔に収めることにより前記配線接続端子を個々に仕切る端子カバーとを備えた多極コネクタにおいて、前記区画孔のうち隅の一つを囲む四辺形状の起点マークが前記格子枠の該当部位に対する着色により形成されていることを特徴とする。
また、本発明の多極コネクタは(解決手段2)、上記解決手段1の多極コネクタであって、前記区画孔を複数群に分ける直線状の分割マークが前記格子枠の該当部位に対する着色により形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の多極コネクタは(解決手段3)、上記解決手段1,2の多極コネクタであって、前記本体部に対する前記端子カバーの装着がネジ部材によってなされており、そのネジ部材の頭部にはマイナスドライバー適合の−字状彫込みとプラスドライバー適合の+字状彫込みとが重畳して形成されていることを特徴とする。
このような本発明の多極コネクタにあっては(解決手段1)、接点部材がマトリクス状に配置されている場合、接点部材の配線接続端子の端子番号は隅の一つを起点として割り振られるのが通例であることと、配線接続端子が一つずつ端子カバーの格子枠の区画孔に収まっていることを前提として、区画孔のうち隅の一つを囲む四辺形状に起点マークを付したことにより、起点の配線接続端子が起点マークで囲まれて一目瞭然となる。また、起点マークの形成が、良導体の接点部材やそれを植設する本体部でなく、電気絶縁性の格子枠への着色によって行われるので、的確かつ安価になされる。
したがって、この発明によれば、端子番号が一見して判別できて誤配線が容易に防止されるうえ配線作業時間が短くて済む多極コネクタを安価に実現することができる。
また、本発明の多極コネクタにあっては(解決手段2)、接点部材のマトリクス状配置を前提として、起点マークに加えて直線状の分割マークまでも付したことにより、視認性が更に向上して、接点部材の配線接続端子が数十やそれ以上の多数であっても総ての端子番号が一見して判別できるようになる。また、分割マークの形成が起点マークの形成と一緒に行えるので、マークが増えてもその形成は的確かつ安価になされる。
したがって、この発明によれば、端子番号が多数であっても総て一見して判別できて誤配線が容易に防止されるうえ配線作業時間が短くて済む多極コネクタを安価に実現することができる。
さらに、本発明の多極コネクタにあっては(解決手段3)、端子カバーを鎖錠する際に使用するネジ部材をマイナスドライバーとプラスドライバーとの双方に適合させたことにより、端子カバーを鎖錠する際に使用できるドライバーの種類が増えるので、鎖錠時の作業性が向上する。
本発明の多極コネクタの一実施形態について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)がコネクタ全体に係る後背側の外観斜視図、(b)が端子カバーの拡大背面図、(c)がコネクタ全体に係る後背側の展開斜視図である。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、既述した従来品との相違点を中心に説明する。
ここで例示する多極コネクタ40も、既述のジャック盤10と同様、鉄道分野の規格「旧JRS22661」に適合した多ピンのコネクタであり、絶縁基板21に多数の接点部材がマトリクス状配置で植設されている本体部20と、そのマトリクス状配置に対応した多数の区画孔34が形成された絶縁性の格子枠31を有しており本体部20の後背側に装着されて接点部材の配線接続端子24を一つずつ区画孔34に収めることにより配線接続端子24を個々に仕切る端子カバー50と、端子カバー50を本体部20に取り付けるための止めネジ12を備えたものであり、本体部20はジャック盤10からそのまま引き継がれているが、止めネジ12や端子カバー50は止めネジ11や端子カバー30の一部を改造したものとなっている。
止めネジ12が止めネジ11と相違するのは、止めネジ12の頭部に形成された彫込みがマイナスドライバー適合の−字状彫込みとプラスドライバー適合の+字状彫込みとの重畳したものになっている点である。具体的には、止めネジ12の頭部における一直径の全長に及ぶ長い彫込みと、それに直交する短い彫込みとが、形成されている。
端子カバー50が端子カバー30と相違するのは、格子枠31の後背面に対して一つの起点マーク51と二つの分割マーク52,53が着色により形成されている点である。
起点マーク51は、四辺形状で、多数の区画孔34のうち左上の隅の一つを囲み、分割マーク52は、横の直線状で、多数の区画孔34を上下に二等分し、分割マーク53は、縦の直線状で、多数の区画孔34を左右に二等分している。
それらのマーク51〜53は、格子枠31の後輩面における該当部位に対して、目立つように、格子枠31の地色と異なる例えば赤色で着色されている。
その着色にはプラスチック製の格子枠31の材質に適合したプラスチック専用の塗料が用いられ、着色は塗料の飛び散りを避けるために例えばシルク印刷で行われる。また、塗料の接着性を向上させるとともに、塗料の付着密度を高めるために、格子枠31においてマーク51〜53を印刷しようとする部分に対し、印刷の前処理として、コロナ処理などの表面処理を行うのが好ましいが、この前処理の時間を通常より長くすると一層良い。
この実施形態の多極コネクタ40について使用態様等を説明する。
使用に先立ち、多極コネクタ40の組み立て時には端子カバー50が本体部20の後背側に装着され、その装着作業の手順は、従来と同様、ネジ12(ネジ部材)の首下を貫通孔33に挿通させてから、ドライバーで止めネジ12を軸回転させて止めネジ12のネジ部先端を雌ネジ23にねじ込んで、付加部32と止め具22とを締結させることにより、格子枠31を絶縁基板21に固定するというものであるが、従来と異なり止めネジ12がマイナスドライバーばかりかプラスドライバーにも適合しているので、何れのドライバーでも容易かつ的確に作業を遂行することができる。
また、多極コネクタ40をリレー架等に実装した後でその後背側から接点部材の配線接続端子24に配線作業を行うときには、やはり従来と同様に架内の配線の端部が手作業で各々の配線接続端子24に接続されるが、従来と異なり、配線接続端子24の仕切の格子枠31に起点マーク51が付されているので、配線接続端子24が多数であっても一番目の端子24が一目で判る。また、十行四列に配置された配線接続端子24が、上下方向・縦方向では五行毎に即ち五番毎に分割マーク52で分けられ、左右方向・横方向では二列毎に即ち二十番毎に分割マーク53で分けられているため、中間位置で分かり難かった五番目や,六番目,十五番目,十六番目,二十五番目,二十六番目,三十五番目,三十六番目、さらには二十番台,三十番台、ひいてはそれらの間の他の配線接続端子24の番号まで一瞥しただけで的確に判別することができる。
そのため、配線作業が短時間で容易に行えることとなる。その他の使用態様等は従来と同様である。
したがって、本発明の多極コネクタ40にあっては、マイナスドライバーとプラスドライバーとの何れでも組み立てられるので、端子カバー鎖錠時の作業性が従来より向上しており、さらには、四辺形状の起点マーク51に加えて直線状の分割マーク52,53までも端子カバー50に付したことにより、視認性が向上して、接点部材の配線接続端子24が四十個と多くても総ての端子番号が一見して判別できるので、誤配線が容易に防止されるとともに、配線作業時間が従来より短くて済む。
[その他]
上記の実施形態で、起点マーク51や,分割マーク52,53は、連続した実線のものを図示したが、一部が切れていても良く、破線や点線であっても良い。また、色は、赤一色に限られる訳でなく、他の色でも良く、多色刷りでも良い。
本発明は、本体部の後背側に格子状の端子カバーが装着される形態のものであって多数の接点部材の配線接続端子が一つずつ格子枠で仕切られる多極コネクタであれば、ジャック盤に限らず、プラグ部にも適用可能であり、鉄道の信号保安装置の規格外であっても適用することができる。
本発明の一実施形態について、多極コネクタの構造を示し、(a)がコネクタ全体に係る後背側の外観斜視図、(b)が端子カバーの拡大背面図、(c)がコネクタ全体に係る後背側の展開斜視図である。 従来の多極コネクタについて、(a)がコネクタ全体に係る後背側の外観斜視図、(b)が端子カバーの拡大背面図、(c)がコネクタ全体に係る後背側の展開斜視図である。
符号の説明
10…ジャック盤(多極コネクタ)、11,12…止めネジ、
20…本体部、21…絶縁基板、22…止め具、
23…雌ネジ、24…配線接続端子(植設ジャック後背端)、
30…端子カバー、31…格子枠、32…付加部、33…貫通孔、34…区画孔、
40…多極コネクタ、50…端子カバー、
51…起点マーク、52,53…分割マーク

Claims (3)

  1. 絶縁基板に多数の接点部材がマトリクス状配置で植設されている本体部と、そのマトリクス状配置に対応した多数の区画孔が形成された絶縁性の格子枠を有しており前記本体部の後背側に装着されて前記接点部材の配線接続端子を一つずつ前記区画孔に収めることにより前記配線接続端子を個々に仕切る端子カバーとを備えた多極コネクタにおいて、前記区画孔のうち隅の一つを囲む四辺形状の起点マークが前記格子枠の該当部位に対する着色により形成されていることを特徴とする多極コネクタ。
  2. 前記区画孔を複数群に分ける直線状の分割マークが前記格子枠の該当部位に対する着色により形成されていることを特徴とする請求項1記載の多極コネクタ。
  3. 前記本体部に対する前記端子カバーの装着がネジ部材によってなされており、そのネジ部材の頭部にはマイナスドライバー適合の−字状彫込みとプラスドライバー適合の+字状彫込みとが重畳して形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された多極コネクタ。
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