JP2008183146A - マットレス洗浄消毒装置、及びマットレス洗浄消毒方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マットレス(8a)(8b)を、それぞれを所定の傾斜角度で配設して断面視略ハ字状、及び略逆ハ字状に保持する保持部(3a)(3b)と、保持部(3a)(3b)を回転させて、上下反転させることができる駆動手段(5)と、洗浄水(30)を噴出するための多数のノズル(29)(29’)を有する噴水部(6)(6’)と、を備え、噴水部(6)(6’)より洗浄水(30)を噴出して、洗浄水(30)をマットレス(8a)(8b)の表面及び内部を通過して流下させることによって、マットレス(8a)(8b)に付着・侵入した汚物等を洗い流すようにして、マットレス洗浄消毒装置(1)を構成した。
【選択図】 図1
Description
また、特殊マットや医療用マット等の特殊なマットレスについては、レンタル製品が使用されることがあり、この場合、洗浄の不完全なマットレスが転々と移動することとなるため、感染症の伝染等によって利用者の健康を害することもある。
しかしながら、マットレスの洗浄消毒を手作業で行おうとする場合、マットレスが多くの水を含んで重量が大幅に増加すること等から、複数の人手による多大な労力と時間が必要となる。
この従来のマットレス洗濯装置としては、大きく二つのタイプに分けることができる。一つは、複数のマットレスをドラムの内周に沿って円弧状に、且つ回転自在にセットし、回転軸から洗浄水を噴射しながら洗濯を行うタイプのものである(例えば特許文献1)。もう一つは、同様に複数のマットレスをドラムの内周に沿って円弧状に、且つ回転自在にセットし、ドラム内に溜めた洗浄水に浸漬させながら洗濯を行うタイプのものである(例えば特許文献2)。
該保持部を回転させて、上下反転させることができる駆動手段と、
該保持部によって保持されるマットレスよりも上方に設けられ、洗浄水を噴出するためのノズルを有する噴水部と、を備え、
マットレスが上記所定の傾斜角度をなした一の状態を第1の状態とし、該駆動手段によって、該第1の状態が上下反転された状態を第2の状態として、該第1の状態、及び該第2の状態において、それぞれ該保持部を停止させ、該噴水部より洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させることによって、マットレスに付着・侵入している死滅した細菌、ダニ類を洗い流すようにしたことを要旨とする。
該保持部を回転させて、上下反転させることができる駆動手段と、
該保持部によって保持されるマットレスよりも上方に設けられ、洗浄水を噴出するためのノズルを有する噴水部と、を備え、
マットレスが断面視略ハ字状、及び略逆ハ字状をなした状態において、それぞれ該保持部を停止させ、該噴水部より洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させることによって、マットレスに付着・侵入している死滅した細菌、ダニ類を洗い流すようにしたことを要旨とする。
該消毒用薬剤を浸透させたマットレスを所定の傾斜角度で保持し、マットレスよりも上方から洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させる工程と、
さらにマットレスを上下反転させて所定の傾斜角度で保持し、マットレスよりも上方から洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させる工程と、
上記によって洗浄水を流下させたマットレスを日光消臭する工程と、を備えたことを要旨とする。
マットレスには、全体が繊維質の素材やウレタン等からなるマットレスや、金属製のコイルスプリングを内蔵してなるスプリング式マットレス等が存在するが、何れのマットレスも本発明の対象に含まれる。とりわけ特殊マットや医療用マット等、通気性や通水性に優れる一方で汚染度合いが高いと想定されるものに対しては、効果的に用いることができる。中でも、ポリエステル繊維等を用いて長さ方向に波形をなして形成される波形構造のものであれば、非常に効果的である。その他、密閉型(低反発)のマットレスに用いても高い効果が期待できる。
また、カバーが被覆されたマットレスは、カバーを外す際にダニ類、カビ、バクテリア、雑菌等が飛散するため、カバーを付けたままで本発明の装置にセットし、洗浄消毒を行う。汚れが著しい場合には、その後、さらにカバーを外してマットレスのみの洗浄消毒を行うことが好ましい。
また、保持部は、後述する駆動手段によって、保持部が上下反転された後においても、マットレスを所定の傾斜角度で配設し保持できるように構成する。
保持部は、後述する噴水部から噴出される洗浄水が通水し易い構造、例えば網状や格子状、多孔性の構造とし、収容されるマットレスを覆う面積がなるべく小さくなるよう、最低限の骨組からなる構成とすることが好ましい。
これにより、例えば、断面視略ハ字状の状態にあるマットレスを180°反転して断面視略逆ハ字状の状態とし、断面視略逆ハ字状の状態にあるマットレスを180°反転して断面視略ハ字状の状態にすることが可能となる。
回転軸はマットレスの長さ方向に対して平行に設けてもよいし、垂直に設けてもよい。後者の場合、回転時に一のマットレスから流出する洗浄水が他のマットレスにかかることが無く、特に感染性の高いマットレスに適している。
駆動手段は、回転軸を介して保持部に回転力を伝達し、保持部を回転駆動させることができるものであれば、如何なる構成のものであってもよく、例えばモーターや手動式のレバーハンドル等を用いることができる。
噴水部からの流水量は、10〜15リットル/分とすることが好ましい。流水量が10リットル/分未満となると、水量が小さくなりすぎてマットレスに付着・侵入している死滅した細菌、ダニ類を十分に流し出すことが難しく、逆に15リットル/分を超えると、跳ね返りが生じて却って流水効果を下げることとなり、好ましくない。
本発明では、マットレスが所定の傾斜角度をなした状態でマットレスを洗浄するようにして、マットレスの表面及び内部に付着・侵入した汚物、雑菌、殺菌後の死骸(カビ、雑菌、ダニ類)等を効果的に洗い流すことができるように構成したものである。
本発明では、上記第1の状態、及び第2の状態の双方の状態で洗浄を行うようにしたため、マットレスの表面全面(上下前後左右の六面)、及び内部を十分に洗浄することができる。また、非常に短時間でマットレスの水切りを行うことも可能である。
後述する実施例では、本発明の装置の外形を主にフレームのみで構成しているが、必要により、壁パネルや屋根パネルを貼設しても良い。ただし、その場合、雑菌等が繁殖し易くなるため、殺菌用気体供給手段等を併せて設けることが好ましい。
また、装置の接地面にキャスターを設けて移動自在に構成してもよく、その他、トラックやバンの後方に本発明の装置を搭載し、病院や一般家庭等を適宜訪問して使用することもできる。
保持部(3a)(3b)は、図1〜図3に示すように、マットレス(8a)(8b)の外寸よりもそれぞれ一回り大きい内寸にて、平たく形成された矩形筒状をなし、前後端がマットレス(8a)(8b)の出し入れのために開放されている。
なお、縁部材(10a)(10a’)、(10b)(10b’)は、後述する噴水部(6)(6’)からの洗浄水(30)が通水し易いように、多数の小孔が穿設されたパンチングメタルによって形成されている。
図1、図3に示すように、軸受(15)(15’)は、載置部材(16)(16’)上に固設されており、載置部材(16)(16’)は、フレーム(2)の前後端において、それぞれ所定の高さに横設される横架部材(17)(17’)と、その中央部近傍から立ち上り、載置部材(16)(16’)の一端に接続される立設部材(18)(18’)とによって、下方から支持される構成となっている。
ノズル(29)(29’)と、マットレス(8a)(8b)の上方側面部(37)との距離は、洗浄水(30)の噴出圧力や流水量等との関係で適宜設計されるものであるが、特に10〜14cm程度が適している。ノズル(29)(29’)は、必要により、上下する構成とすることもできる。
また、マットレス洗浄消毒装置(1)の底面四隅には、装置(1)を移動自在とするためのキャスター(44)が設けられている。
まず、準備工程として、マットレス(8a)(8b)の表面全面を、消毒用薬剤を含浸させた洗車ブラシでブラッシングし、消毒用薬剤を浸透させる。消毒用薬剤としては、塩化ベンサルコニウムの100倍水溶液を使用する。
数時間放置した後、マットレス(8a)(8b)を装置(1)にセットし、洗浄水(30)による水洗洗浄を行う。水洗洗浄は、図1に示す如くの状態で、噴水部(6)から一定時間マットレス(8a)(8b)に向かって洗浄水(30)を噴出し、その後、図4に示す如くの状態として、噴水部(6’)からさらに一定時間マットレス(8a)(8b)に向かって洗浄水(30)を噴出することにより行う。そして、必要により、これを繰り返す。
数日間の観察により異常がなければ、そのままマットレス(8a)(8b)を倉庫等に搬入して保管する。異常があれば、再度上記の工程を繰り返す。
マットレス(8a)(8b)の汚染の程度により、結核菌、緑濃菌、ヒゼンダニ等による感染症感染のおそれがあるような場合には、準備工程として、マットレス(8a)(8b)に消毒用薬剤を浸透させた後、ビニル袋に入れて密封し、日光によく当てながら2日間放置する。あとは、上記と同様にして、マットレス(8a)(8b)を装置(1)にセットし、水洗洗浄を繰り返せばよい。
なお、消毒用薬剤としては、ホルムアルデヒドの10〜20%水溶液を使用する。
本発明者は、本実施例の装置(1)を使用し、上記した洗浄消毒方法に従って、病院や老人施設、一般家庭等で用いられた600〜700床のマットレスの洗浄消毒を試験的に行ったところ、汚れや臭気が著しく消失し、十分に消毒(殺菌)効果が得られることを確認した。また、洗浄消毒を終えたマットレスを地上1m以上の位置で無包装の状態にて倉庫保管したが、一切異常は見られなかった。
なお、この実施形態では、マットレス(8a)(8b)の傾斜角度の変化に対応して、噴水部(6)(6’)の位置を、左右にスライドして微調整できるように構成されている。また、マットレス(8a)(8b)の傾斜角度を変更するための回転支軸は、図6(a)(b)に示した例に限らず、任意に設定してよい。
図7に示すように、この実施形態では、保持部を同一方向に傾斜させ、マットレス(8a)(8b)を水平面(X)から所定の傾斜角度(θ)だけ傾斜して、且つ互いに平行をなすようにして保持できるようにしたものである。そして、図7に示す如くの状態を、本発明の駆動手段によって、回転軸(4’’)廻りにさらに上下反転させることができるようになっている。
図8に示すように、この実施形態の噴水部は、移動式噴水部(50)(50’)によって構成されている。軸ボルト(51)は、保持部に収容されるマットレスの上方中央部、且つマットレスの長さ方向に平行して設けられるものであり、移動式噴水部(50)(50’)はこの軸ボルト(51)に沿って前後方向に移動自在に構成されている。
移動式噴水部(50)(50’)は、それぞれ、両端にノズル(53)(53’)が形成された管状体よりなり、軸ボルト(51)に直交して配設されるとともに、給水管(54)(54’)が接続されてノズル(53)(53’)から洗浄水を噴出可能となされている。移動式噴水部(50)(50’)の適宜の位置には、水量を調整するための電磁弁(55)(55’)が設けられている。また、移動式噴水部(50)(50’)は、軸ボルト(51)に螺合して配設されるナット型金具(56)(56’)上に、受台(57)(57’)を介して載置固定される。ナット型金具(56)(56’)は、互いに連結されている。
ノズル(53)(53’)は、それぞれ、マットレスの配置形態(ハ字状、逆ハ字状)に応じて、内向き、外向きに形成されており、マットレスがハ字状に配置されているときは、内向きのノズル(53)のみから洗浄水が噴出され、逆ハ字状に配置されているときは、外向きのノズル(53’)のみから洗浄水が噴出されるようになっている。
このような移動式噴水部(50)(50’)であれば、ノズル(53)(53’)からの均一な噴水量・水圧を容易にコントロール可能となり好ましい。
そして、各試験片を通過して流下する水が、糸状から滴状に変化するまでの時間を測定し、以後一定時間をあけて、これを所定回数繰り返した。試験結果を表1及び表2に示す。
本発明に係るマットレス洗浄消毒装置は、上記X方向に沿って洗浄水を流下させるようにしているため、マットレスに付着・侵入した汚物や殺菌後の死骸(カビ、雑菌、ダニ類)を十分に洗い流すことが可能となるものである。しかも、マットレスを所定の傾斜角度をなして配設保持するため、マットレス表面及び内部の全体を効率良く洗い流すことができる。
2 フレーム
3a、3b 保持部
4 回転軸
5 駆動手段
6、6’ 噴水部
8a、8b マットレス
10a、10a’ 縁部材
10b、10b’ 縁部材
11 骨組部材
12 補強部材
20、20’ 支持部材
21a、21b 連結部材
29、29’ ノズル
30 洗浄水
31、31’ 給水管
41 排水管
Claims (7)
- マットレスを対向して収容し、それぞれを所定の傾斜角度で、且つ互いに上下に重ならないように配設して保持する保持部と、
該保持部を回転させて、上下反転させることができる駆動手段と、
該保持部によって保持されるマットレスよりも上方に設けられ、洗浄水を噴出するためのノズルを有する噴水部と、を備え、
マットレスが上記所定の傾斜角度をなした一の状態を第1の状態とし、該駆動手段によって、該第1の状態が上下反転された状態を第2の状態として、該第1の状態、及び該第2の状態において、それぞれ該保持部を停止させ、該噴水部より洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させることによって、マットレスに付着・侵入している死滅した細菌、ダニ類を洗い流すようにしたマットレス洗浄消毒装置。 - 2枚のマットレスを対向して収容し、それぞれを所定の傾斜角度で配設して断面視略ハ字状、及び略逆ハ字状に保持する保持部と、
該保持部を回転させて、上下反転させることができる駆動手段と、
該保持部によって保持されるマットレスよりも上方に設けられ、洗浄水を噴出するためのノズルを有する噴水部と、を備え、
マットレスが断面視略ハ字状、及び略逆ハ字状をなした状態において、それぞれ該保持部を停止させ、該噴水部より洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させることによって、マットレスに付着・侵入している死滅した細菌、ダニ類を洗い流すようにしたマットレス洗浄消毒装置。 - 該保持部に保持されるマットレスの所定の傾斜角度が、水平面に対して55°〜70°である請求項1乃至2の何れかに記載のマットレス洗浄消毒装置。
- 該保持部に保持されるマットレスの所定の傾斜角度を、マットレスの汚染度に応じて可変とした請求項1乃至2の何れかに記載のマットレス洗浄消毒装置。
- 流下させた洗浄水を排出するための排出手段を備え、マットレスの表面及び内部を通過した使用済みの洗浄水を循環させることなく、排出手段を介して排出するようにした請求項1乃至4の何れかに記載のマットレス洗浄消毒装置。
- 接地面にキャスターを設けて、移動自在に構成した請求項1乃至5の何れかに記載のマットレス洗浄消毒装置。
- マットレスに消毒用薬剤を浸透させる工程と、
該消毒用薬剤を浸透させたマットレスを所定の傾斜角度で保持し、マットレスよりも上方から洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させる工程と、
さらにマットレスを上下反転させて所定の傾斜角度で保持し、マットレスよりも上方から洗浄水を噴出して、洗浄水をマットレスの表面及び内部を通過して流下させる工程と、
上記によって洗浄水を流下させたマットレスを日光消臭する工程と、を備えたマットレス洗浄消毒方法。
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