JP2008254875A - 多段式油貯留装置および屋外乗客コンベア装置 - Google Patents

多段式油貯留装置および屋外乗客コンベア装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多段式油貯留装置および屋外乗客コンベア装置において、コストを過度に上昇させることなく、かつ、油の回収作業を行う作業者の負担を軽減し、かつ、意図せずに油が多段式油貯留装置から外部に排出されるのを抑えることとである。
【解決手段】内部を仕切り部38により第1貯留槽40、第2貯留槽42、第3貯留槽44、第4貯留槽46に仕切り、各貯留槽40,42,44,46の下側同士を通じさせたオイルトラップ30と、第1貯留槽40および第3貯留槽44に設けた入口側油面検出センサ60および出口側油面検出センサ62と、両方の油面検出センサ60,62の油検出により第2警報信号を発するコントローラ68と、警告装置72とを備える。警告装置72は、第2警報信号に対応する制御信号が入力されると、第2警報信号に対応する警告を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内部を仕切り部により仕切られ、並ぶように配置された複数個の貯留槽を有し、複数個の貯留槽のすべてを下側で通じさせている多段式油貯留部を備える多段式油貯留装置と、多段式油貯留装置を備える屋外乗客コンベア装置に関する。
従来から、屋外乗客コンベア装置の一種として、屋外に設置して使用される屋外エスカレータが知られている。屋外エスカレータでは、複数の踏み部である踏段に支持した複数のステップ軸を無端状のチェーンにより連結している。チェーンを、モータを備える駆動装置により循環駆動させることにより、複数の踏段が循環する。
このようなチェーンを円滑に駆動するために、チェーンに潤滑油を供給する場合がある。また、複数の踏段およびチェーンの下側に油受け部である、オイルパンを鉛直方向に対し傾斜させるように設けて、オイルパンを通じて潤滑油を屋外エスカレータの下側に流し、下側に設置した油貯留部に送ることが考えられている。油貯留部は、内部を複数の仕切り部により複数の貯留槽に仕切り、複数の貯留槽の下側を通じさせることが考えられている。
ただし、屋外エスカレータは、屋外で使用されるため、雨水等が直接降りかかり、部品の隙間を通じて下側に雨水が入り込み、潤滑油と雨水とがオイルパンを流れて、混じりあった状態で油貯留部に送られる可能性がある。このため、油貯留部に溜まった雨水を排出するために油貯留部に排水口を設けて、雨水を、排水口を通じて下水道等に流すことが考えられている。ただし、排水口からは雨水だけでなく、油も排出される可能性があり、油が下水道等に流されるのは環境保護の面から好ましくない。このため、従来から、油貯留部に溜まった油を、屋外エスカレータの保守点検等を行う作業者が一定期間経過毎にすくい出す、すなわち雨水とは分離して回収して、油貯留部から油が排出されないようにすることが考えられている。
また、特許文献1には、屋外用エスカレータの下側に設置した分離槽に潤滑油と雨水との混濁水を流入させることが記載されている。分離層は、混濁水が流入する第1槽と、第1槽と下端側が連通する第2槽とを備える。また、第1槽に、第1パイプおよび第4パイプの下端を位置させ、第2槽に、第2パイプおよび第3パイプの下端を位置させている。第1パイプから第4パイプのそれぞれにポンプを設け、第1槽と第2槽とにそれぞれ2個ずつ合計4個設けたフロートスイッチが作動することにより、それぞれのフロートスイッチに対応するポンプが駆動するようにしている。第1パイプは給油装置に接続しており、第2パイプは排水溝に入れている。第2槽の雨水が所定水位になると第2槽に設けたフロートスイッチがオンして、第2パイプに設けたポンプが駆動するとされている。
特開平9−110353号公報
上記の従来から考えられているように、屋外エスカレータの下側に油貯留槽を設けて、油貯留槽内の油を一定期間経過毎に作業者が回収する場合、降雨の頻度状況等の環境または屋外エスカレータの運転時間等の運転状況により適切な油の回収時期が大きく異なる可能性がある。すなわち、油貯留槽の油面が許容上限に達し、油が油貯留槽の排水口から排出されるまでの期間が降雨の頻度状況等の環境または運転状況により大きく異なる可能性がある。このため、油の回収作業が間に合わず排水口から油が排出されてしまったり、油の回収作業を行う時間間隔が短くなり過ぎ、作業者に過度な負担が生じる可能性がある。
また、特許文献1に記載されたような分離槽に潤滑油と雨水との混濁水を流入させる構造の場合、多くのフロートスイッチと多くのポンプおよびパイプとが必要になり、屋外用エスカレータのコストおよびポンプの駆動に伴う運転コストが大きく上昇する原因となる。
本発明の目的は、多段式油貯留装置および屋外乗客コンベア装置において、コストを過度に上昇させることなく、かつ、油の回収作業を行う作業者の負担を軽減し、かつ、意図せずに油が多段式油貯留装置から外部に排出されるのを抑えることを目的とする。
本発明に係る多段式油貯留装置は、内部を仕切り部により仕切られ、並ぶように配置された複数個の貯留槽を有し、複数個の貯留槽のすべてを下側で通じさせている多段式油貯留部と、複数個の貯留槽の一端部に位置する貯留槽である、入口側貯留槽の上部に設けられた油水受け入れ口と、複数個の貯留槽の他端部に位置する貯留槽である、出口側貯留槽以外の貯留槽に設けられ、油の有無を検出する油検出部を有する油面検出センサと、油面検出センサの油検出により警報信号を発する制御部と、警報信号または警報信号に対応する信号が入力されることにより警告を実行する警告装置と、を備えることを特徴とする多段式油貯留装置である。
また、好ましくは、多段式油貯留部は、並ぶように配置された3個以上の貯留槽を有し、油面検出センサは、3個以上の貯留槽の出口側貯留槽以外の2個の貯留槽に設けられ、それぞれ油の有無を検出する油検出部を有する入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサであり、制御部は、入口側油面検出センサの油検出により第1警報信号を発し、入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサの両方の油検出により第2警報信号を発し、警告装置は、第1警報信号と第1警報信号に対応する信号とのいずれか、または第2警報信号と第2警報信号に対応する信号とのいずれかが入力されることにより、それぞれに対応する異なる警告を実行するものとする。
また、より好ましくは、多段式油貯留部は、並ぶように配置された4個の貯留槽を有し、入口側油面検出センサは、入口側貯留層に設け、出口側油面検出センサは、入口側貯留層および出口側貯留層の間に配置された2個の貯留槽の出口側貯留槽側に設ける。
また、より好ましくは、多段式油貯留部の上部に取り外し可能な蓋部を設ける。
また、本発明に係る屋外乗客コンベア装置は、循環する複数の踏み部を備え、屋外に設置される屋外乗客コンベア装置であって、上記の多段式油貯留装置を備え、多段式油貯留部は、複数の踏み部の下側に設けられた油受け部からの油を入口側貯留槽に受け入れ可能としていることを特徴とする屋外乗客コンベア装置である。
また、好ましくは、屋外乗客コンベア装置用駆動装置の運転を停止させる屋外乗客コンベア装置運転停止手段を備え、屋外乗客コンベア装置運転停止手段は、制御部が警報信号を発することに対応する信号が入力された場合に、屋外乗客コンベア装置の運転を停止させる。
本発明に係る多段式油貯留装置および屋外乗客コンベア装置によれば、多段式油貯留部の出口側貯留槽以外の貯留層に設けられ、油の有無を検出する油検出部を有する油面検出センサと、油面検出センサの油検出により警報信号を発する制御部と、警報信号または警報信号に対応する信号が入力されることにより警告を実行する警告装置とを備えるため、警告装置の警告の実行により作業者が、降雨の状況等の環境または屋外乗客コンベア装置の運転状況により変動する、油が出口側貯留槽に送られる直前の時期であることを知ることができる。このため、油面の高さが出口側貯留槽での許容上限を超えて、油が多段式油貯留部から排出される前に、作業者が環境または運転状況にかかわらず十分な余裕を持って油の回収作業を行える。したがって、意図せずに油が多段式油貯留部から排出されるのを抑えることができる。また、作業者の油回収作業の回数が無駄に多くなるのを防止でき、作業者の負担を軽減できる。また、上記の特許文献1に記載された構造の場合と異なり、過度に多くのパイプとフロートスイッチとポンプとを設けずに済み、コストが過度に上昇することをなくせる。
また、多段式油貯留部は、並ぶように配置された3個以上の貯留槽を有し、油面検出センサは、3個以上の貯留槽の出口側貯留槽以外の2個の貯留槽に設けられ、それぞれ油の有無を検出する油検出部を有する入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサであり、制御部は、入口側油面検出センサの油検出により第1警報信号を発し、入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサの両方の油検出により第2警報信号を発し、警告装置は、第1警報信号と第1警報信号とのいずれか、または第2警報信号と第2警報信号とのいずれかが入力されることにより、それぞれに対応する異なる警告を実行するものとする構成によれば、第1警報信号に対応する警告により、作業者が第2警報信号に対応する警告による作業の準備を行うことができ、第2警報信号に対応する警告が実行された場合に作業者が油の回収作業をより迅速に行いやすくなる。
また、本発明に係る多段式油貯留装置において、屋外乗客コンベア装置用駆動装置の運転を停止させる屋外乗客コンベア装置運転停止手段を備え、屋外乗客コンベア装置運転停止手段は、制御部が警報信号を発することに対応する信号が入力された場合に、屋外乗客コンベア装置の運転を停止させる構成によれば、油が出口側貯留槽に送られる前に屋外乗客コンベア装置の運転を自動的に停止できるとともに、運転停止に対応して屋外乗客コンベア装置への給油も停止できる。このため、意図せずに油が多段式油貯留部から外部に排出されるのをより有効に抑えることができる。
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1から図6は、本発明の実施の形態の1例を示している。図1は、多段式油貯留装置10を備える屋外エスカレータ12の略断面図である。屋外エスカレータ12は、屋外乗客コンベア装置であり、複数の踏段14に支持した図示しない複数のステップ軸を、連結部材である無端状のチェーン16により連結するとともに、各ステップ軸の左右両側(図1の表裏両側)に回転可能に支持した左右2個の駆動ローラ18を、左右両側(図1の表裏両側)で上下2本ずつの駆動レール20a、20bにより案内している。また、チェーン16は、屋外エスカレータ12の上側および下側に設けたスプロケット22,24に巻き掛けられ、駆動スプロケットである、上側のスプロケット22は、駆動モータを備えるエスカレータ用の駆動装置26により駆動可能としている。
このような屋外エスカレータ12では、駆動装置26を駆動することにより、チェーン16およびステップ軸を介して踏段14が循環する。なお、図示は省略するが、踏段14の左右両側に追従ローラを回転可能に支持しており、追従ローラを環状に連続した図示しない追従レールにより案内している。
また、チェーン16には図示しない給油装置から潤滑油を供給可能としている。また、駆動レール20a,20bおよび追従レールは、地面に固定した図示しないトラスに支持しており、トラスの下側で、踏段14およびチェーン16の下側となる位置に、油受け部であるオイルパン28を固定している。オイルパン28は鉛直方向(図1の上下方向)に対し傾斜している。オイルパン28の下端部は多段式油貯留装置10を構成する多段式油貯留部である、オイルトラップ30の上側部分と、屋外エスカレータ12の底部32を介して通じさせている。そしてオイルパン28を下方に流れた潤滑油がオイルトラップ30の上部に送られるようにしている。
図2は、オイルトラップ30を、上部に設ける蓋部34(図1、図3から図6参照)を取り外した状態で示す略斜視図である。図2に示すオイルトラップ30は、断面矩形状の容器36の内部を3枚の板状の仕切り部38により仕切ることにより、並ぶように配置した4個の貯留槽である、第1貯留槽40、第2貯留槽42、第3貯留槽44、第4貯留槽46を有し、すべての貯留槽40,42,44,46同士を下側で通じさせている。すなわち、図3は、図2のA−A略断面を、容器36の上部に蓋部34を取り付けた状態で示す図である。オイルトラップ30の内部に設けた第1貯留槽40、第2貯留槽42、第3貯留槽44、第4貯留槽46は、すべて下端部で通じさせている。このために各貯留槽40,42,44,46同士を仕切る仕切り部38の下端と容器36の底面との間に隙間を設けている。第1貯留槽40は、オイルトラップ30の長さ方向一端部(図3の左端部)に位置する入口側貯留槽であり、第4貯留槽46は、オイルトラップ30の長さ方向他端部(図3の右端部)に位置する出口側貯留槽である。また、第1貯留槽40および第4貯留槽46の間の第2貯留槽42は第1貯留槽40側に、同じく第3貯留槽44は第4貯留槽46側に、それぞれ位置する。なお、図3は、各貯留槽40,42,44,46に雨水48のみが存在し、潤滑油等の油が存在しない状態を表している。図3から図6では、複数の横線を付した部分により雨水48を表している。
また、容器36の上部に取り外し可能な蓋部34を設けている。蓋部34は、平板状の本体部50の一端部(図3の左端部)に網部52を設けており、容器36の上部に取り付けた状態で、網部52が第1貯留槽40の上部に位置するようにしている。なお、図3から図6では、破線により囲んだ部分により網部52を表している。また、この状態で第2貯留槽42から第4貯留槽46の上部は、本体部50により密に塞がれるようにしている。第1貯留槽40の上部で網部52が位置する部分は、油水受け入れ部に対応する。オイルパン28(図1)からの油は、網部52(図3)部分を通じて第1貯留槽40に受け入れ可能としている。図3の矢印αは、オイルパン28側から油が第1貯留槽40に送られることを表している(図4から図6の矢印αも同様)。また、容器36の第4貯留槽46に対応する、長さ方向他端部に位置する壁部54の上部には排水管56を接続しており、排水管56の出口である排水口58から排出された水が、図示しない排水溝を介して下水道等に送られるようにしている。
また、第1貯留槽40と、第3貯留槽44とに油面検出センサである、入口側油面検出センサ60と出口側油面検出センサ62とをそれぞれ設けている。各油面検出センサ60,62は、先端部(図3から図6の下端部)に油の有無を検出する油検出部64を有する。例えば、油検出部64は、電気的に離れた2個の導体を設け、2個の導体間の電気抵抗が油、水、空気のそれぞれで異なることを利用して、油の有無を検出可能としたり、熱伝導率が油、水、空気のそれぞれで異なることを利用して、油の有無を検出可能とする。
また、各油面検出センサ60,62は、先端部の油検出部64が下側に位置するように、第1貯留槽40と第3貯留槽44との壁部に支持する。また、第1貯留槽40に設置する入口側油面検出センサ60の油検出部64は容器36の底面から高さh1の位置に設け、第2貯留槽42に設置する出口側油面検出センサ62の検出部は容器36の底面から、h1よりも高い高さh2の位置に設ける。また、入口側油面検出センサ60の油検出部64の下端は、第1貯留槽40および第2貯留槽42間の仕切り部38の下端とほぼ同位置に位置させている。これに対して、出口側油面検出センサ62の油検出部64の下端は、第3貯留槽44および第4貯留槽46間の仕切り部38の下端よりも所定高さh3(例えば5cm程度)高い位置に位置させている。第1貯留槽40および第2貯留槽42間の仕切り部38の下端は、他の仕切り部38の下端よりも高い位置に位置させている。また、排水管56は、各油面検出センサ60,62の油検出部64よりも高い位置で、容器36に接続している。
各油面検出センサ60,62は、電線66により制御部であるコントローラ68に接続し、各油面検出センサ60,62からの油を検出したことを表す検出信号をコントローラ68に入力可能としている。コントローラ68は、CPU,メモリ等を有するマイクロコンピュータであり、例えば、屋外エスカレータ12(図1)の上部の駆動装置26の周辺部に設けて、駆動装置26の駆動を制御する、図示しない制御盤に設ける。また、コントローラ68(図3)からの信号は、屋外エスカレータ12(図1)を設置した部分とは離れた場所に設けた監視盤70(図3)に出力するようにしている。監視盤70は、CPU,メモリ等を有するマイクロコンピュータ、すなわちコントローラ68とは異なる制御部である。
より具体的には、コントローラ68は、各油面検出センサ60,62のうち、入口側油面検出センサ60のみが油を検出した場合に、第1警報信号を発し、第1警報信号を監視盤70に出力する。これにより、監視盤70は、監視盤70の周辺部等に設けた警告装置72に制御信号、すなわち第1警報信号に対応する信号を出力する。すなわち、警告装置72には、第1警報信号に対応する信号が入力される。これにより警告装置72は、第1警報信号に対応する警告を実行する。
また、コントローラ68は、各油面検出センサ60,62の両方が油を検出した場合に、第2警報信号を発し、第2警報信号を監視盤70に出力する。これにより、監視盤70は、警告装置72に制御信号、すなわち第2警報信号に対応する信号を出力する。すなわち、警告装置72には、第2警報信号に対応する信号が入力される。これにより警告装置72は、第1警報信号に対応する警告とは異なる、第2警報信号に対応する警告を実行する。
警告装置72は、ディスプレイ、ランプ等の警告表示装置、または、ブザー等の警告音発生装置等である。また、「警告装置72が警告を実行する」とは、例えば、警告装置72がディスプレイである場合に、第1警報信号または第2警報信号に対応してオイルトラップ30内の油が第1段階または第2段階の所定量に達したことを表す警告表示を行ったり、警告装置72がランプである場合に、ランプを点滅させることにより第1警報信号に対応する警告であることを表す表示をし、ランプを点灯させることにより第2警報信号に対応する警告であることを表す表示をする等である。また、ランプを2個設けて、第1警報信号と第2警報信号とに対応して、それぞれで異なるランプを点灯させることを、警告装置72が警告を実行するとすることもできる。また、警告装置72がブザーである場合に、第1警報信号と第2警報信号とに対応して、それぞれで異なるブザー音を発生させることを、「警告装置72が警告を実行する」とすることもできる。
また、コントローラ68は、屋外エスカレータ12(図1)用の駆動装置26の運転を停止させる機能を有する屋外エスカレータ運転停止手段を有する。屋外エスカレータ運転停止手段は、コントローラ68(図3)が監視盤70に第2警報信号を発することに対応する信号が入力された場合に、屋外エスカレータ12の運転を停止させるための信号を駆動装置26に出力し、駆動装置26により屋外エスカレータ12の運転を停止させる。本実施の形態の多段式油貯留装置10は、上記のオイルトラップ30と、蓋部34に設けた網部52と、各油面検出センサ60,62と、コントローラ68および監視盤70と、警告装置72とにより構成する。また、オイルトラップ30は、地面の下に埋め込むように設置している。
上記のような本実施の形態の多段式油貯留装置および多段式油貯留装置を備える屋外エスカレータ12によれば、オイルトラップ30の第4貯留槽46以外の貯留層である第1貯留槽40、第3貯留槽44に設けた、油の有無を検出する油検出部64を有する入口側油面検出センサ60および出口側油面検出センサ62と、各油面検出センサ60,62の油検出により第1警報信号または第2警報信号を発するコントローラ68と、第1警報信号または第2警報信号に対応する信号が入力されることにより警告を実行する警告装置72とを備える。このため、警告装置72の警告の実行により作業者が、降雨の状況等の環境または屋外エスカレータ12(図1)の運転状況により変動する、潤滑油等の油が第4貯留槽46に送られる直前の時期を知ることができる。したがって、油面の高さが第4貯留槽46での許容上限を超えて、油が排水管56を通じてオイルトラップ30から排出される前に、作業者が環境または運転状況にかかわらず十分な余裕を持って油の回収作業を行える。
すなわち、図4は、油が第1貯留槽40のみで溜まった状態を示す、図3に対応する図である。図4から図6では、斜格子部分により油74を表している。図4に示すように、油74と雨水48とが網部52を通じて第1貯留槽40に供給された場合には、雨水48よりも上側に油74の層が生じる。したがって、油74と雨水48との総量が同じ場合では、油74が所定量に達するまでは、油74の層の下面が第1貯留槽40および第2貯留槽42間の仕切り部38の下端に達することはない。そして、図4に示すように、油74の層の下面が第1貯留槽40および第2貯留槽42間の仕切り部38の下端に達した場合には、入口側油面検出センサ60の油検出部64が油74を検出して、コントローラ68(図3)に検出信号を出力し、監視盤70は警告装置72により第1警報信号に対応する警告を実行させる。例えば、警告装置72がディスプレイとブザーとである場合に、オイルトラップ30内の油が第1段階の所定量に達したことをディスプレイにより表示させるとともに、ブザーにより第1段階の所定のブザー音を発生させる。
次いで、図5の矢印αで示すように第1貯留槽40に供給される油74がさらに増えると、油74が第1貯留槽40から、矢印βで示すように第2貯留槽42に流れて第2貯留槽42の雨水48の上側に油74の層が生じる。そして、第2貯留槽42内の油74の層の下面が第2貯留槽42および第3貯留槽44の間の仕切り部38の下端に達すると、この仕切り部38の下側から図6の矢印γで示すように、油74が第3貯留槽44に入り込む。そして、図6に示すように、第3貯留槽44の雨水48の上側に油74の層が生じる。次いで、図6に示すように、第3貯留槽44内の油74の層の下面が出口側油面検出センサ62の油検出部64位置に達すると、入口側油面検出センサ60および出口側油面検出センサ62の両方の油検出部64が油74を検出して、コントローラ68(図3)にそれぞれの油面検出センサ60,62の検出信号を出力し、監視盤70は警告装置72により第2警報信号に対応する警告を実行させる。例えば、警告装置72がディスプレイとブザーとである場合に、オイルトラップ30内の油が第2段階の所定量に達したことをディスプレイにより表示させるとともに、ブザーにより第2段階の所定のブザー音を発生させる。
このような警告装置72の警告の実行により作業者が、降雨の状況等の環境または屋外エスカレータ12の運転状況により変動する、油74が第4貯留槽46に送られる直前の時期であることを知ることができる。このため、油74の上面の高さが第4貯留槽46の許容上限(図6の一点鎖線δ)を超えて、油74がオイルトラップ30から排出される前に、作業者が環境または運転状況にかかわらず十分な余裕を持って油74の回収作業を行える。したがって、意図せずにオイルトラップ30から油74が排出されるのを抑えることができる。また、作業者の油74回収作業の回数が無駄に多くなるのを防止でき、作業者の負担を軽減できる。油74を回収する場合には、作業者が屋外エスカレータ12(図1)の地面下側のピットと呼ばれる作業場所に入り込み、オイルトラップ30の容器36から蓋部34を取り外した状態で、各貯留槽40,42,44,46(図2から図6)の上側に浮かんだ油74(図4から図6)をすくい、回収する。また、上記の特許文献1に記載された構造の場合と異なり、過度に多くのパイプとフロートスイッチとポンプとを設けずに済み、コストが過度に上昇することをなくせる。
また、オイルトラップ30は、並ぶように配置された4個の貯留槽40,42,44,46を有し、入口側油面検出センサ60と出口側油面検出センサ62とは、4個の貯留槽の第4貯留槽46以外の第1貯留槽40および第3貯留槽44に設け、それぞれ油74の有無を検出する油検出部64を有するものであり、コントローラ68(図3)は、入口側油面検出センサ60の油74検出により第1警報信号を発し、入口側油面検出センサ60および出口側油面検出センサ62の両方の油74検出により第2警報信号を発する。また、警告装置72は、第1警報信号または第2警報信号に対応する信号が入力されることにより、それぞれに対応する異なる警告を実行する。このため、第1警報信号に対応する警告により、作業者が第2警報信号に対応する警告による作業の準備を行うことができ、第2警報信号に対応する警告が実行された場合に作業者が油74の回収作業をより迅速に行いやすくなる。
また、コントローラ68は、屋外エスカレータ12(図1)用の駆動装置26の運転を停止させる屋外エスカレータ運転停止手段を備え、屋外エスカレータ運転停止手段は、コントローラ68(図3)が第2警報信号を発することに対応する信号が入力された場合に、屋外エスカレータ12(図1)の運転を停止させるので、油74(図4から図6)が第4貯留槽46に送られる前に屋外エスカレータ12(図1)の運転を自動的に停止できるとともに、運転停止に対応して、屋外エスカレータ12への給油も停止できる。このため、意図せずに油74(図4から図6)がオイルトラップ30から外部に排出されるのをより有効に抑えることができる。
なお、本実施の形態の場合には、コントローラ68からの警報信号を監視盤70に入力することにより、警告装置72に警報信号に対応する制御信号を入力しているが、コントローラ68からの第1警報信号または第2警報信号を直接警告装置72に入力し、警告装置72により、第1警報信号または第2警報信号に対応する警告を実行させるようにすることもできる。また、本実施の形態では、オイルトラップ30に4個の貯留槽40,42,44,46を設けているが、本発明はこのような構成に限定するものではなく、貯留槽を2個、または3個、または5個以上とすることもできる。また、本実施の形態では、屋外乗客コンベア装置を屋外エスカレータとした場合について説明したが、屋外乗客コンベア装置を屋外に設ける歩く歩道等とする場合でも、本発明を実施できる。
本発明の実施の形態に係る多段式油貯留部である、オイルトラップを備える屋外エスカレータを示す略断面図である。 オイルトラップを、蓋部を取り外した状態で示す略斜視図である。 図2のA−A略断面を、容器の上部に蓋部を取り付けた状態で示す図である。 第1貯留槽に油が流入して、出口側油面検出センサの油検出部が油を検出した状態を示す、図3に対応する図である。 第1貯留槽から第2貯留槽に油が流入している状態を示す、図3に対応する図である。 第2貯留槽から第3貯留槽に油が流入して、出口側油面検出センサの油検出部が油を検出した状態を示す、図3に対応する図である。
符号の説明
10 多段式油貯留装置、12 屋外エスカレータ、14 踏段、16 チェーン、18 駆動ローラ、20a,20b 駆動レール、22,24 スプロケット、26 駆動装置、28 オイルパン、30 オイルトラップ、32 底部、34 蓋部、36 容器、38 仕切り部、40 第1貯留槽、42 第2貯留槽、44 第3貯留槽、46 第4貯留槽、48 雨水、50 本体部、52 網部、54 壁部、56 排水管、58 排水口、60 入口側油面検出センサ、62 出口側油面検出センサ、64 油検出部、66 電線、68 コントローラ、70 監視盤、72 警告装置、74 油。

Claims (6)

  1. 内部を仕切り部により仕切られ、並ぶように配置された複数個の貯留槽を有し、複数個の貯留槽のすべてを下側で通じさせている多段式油貯留部と、
    複数個の貯留槽の一端部に位置する貯留槽である、入口側貯留槽の上部に設けられた油水受け入れ口と、
    複数個の貯留槽の他端部に位置する貯留槽である、出口側貯留槽以外の貯留槽に設けられ、油の有無を検出する油検出部を有する油面検出センサと、
    油面検出センサの油検出により警報信号を発する制御部と、
    警報信号または警報信号に対応する信号が入力されることにより警告を実行する警告装置と、を備えることを特徴とする多段式油貯留装置。
  2. 請求項1に記載の多段式油貯留装置において、
    多段式油貯留部は、並ぶように配置された3個以上の貯留槽を有し、
    油面検出センサは、3個以上の貯留槽の出口側貯留槽以外の2個の貯留槽に設けられ、それぞれ油の有無を検出する油検出部を有する入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサであり、
    制御部は、入口側油面検出センサの油検出により第1警報信号を発し、入口側油面検出センサおよび出口側油面検出センサの両方の油検出により第2警報信号を発し、
    警告装置は、第1警報信号と第1警報信号に対応する信号とのいずれか、または第2警報信号と第2警報信号に対応する信号とのいずれかが入力されることにより、それぞれに対応する異なる警告を実行することを特徴とする多段式油貯留装置。
  3. 請求項2に記載の多段式油貯留装置において、
    多段式油貯留部は、並ぶように配置された4個の貯留槽を有し、
    入口側油面検出センサは、入口側貯留層に設けており、
    出口側油面検出センサは、入口側貯留層および出口側貯留層の間に配置された2個の貯留槽の出口側貯留槽側に設けていることを特徴とする多段式油貯留装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の多段式油貯留装置において、
    多段式油貯留部の上部に取り外し可能な蓋部を設けていることを特徴とする多段式油貯留装置。
  5. 循環する複数の踏み部を備え、
    屋外に設置される屋外乗客コンベア装置であって、
    請求項1から請求項4のいずれか1に記載の多段式油貯留装置を備え、
    多段式油貯留部は、複数の踏み部の下側に設けられた油受け部からの油を入口側貯留槽に受け入れ可能としていることを特徴とする屋外乗客コンベア装置。
  6. 請求項5に記載の屋外乗客コンベア装置において、
    屋外乗客コンベア装置用駆動装置の運転を停止させる屋外乗客コンベア装置運転停止手段を備え、
    屋外乗客コンベア装置運転停止手段は、制御部が警報信号を発することに対応する信号が入力された場合に、屋外乗客コンベア装置の運転を停止させることを特徴とする屋外乗客コンベア装置。
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