JP2009004524A - 窒化物系半導体レーザ素子及び窒化物系半導体レーザ素子の作製方法 - Google Patents

窒化物系半導体レーザ素子及び窒化物系半導体レーザ素子の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、劈開を行なう際にリッジ部を損傷させない構成を備えた窒化物系半導体レーザ素子及びその窒化物系半導体レーザ素子の作製方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明による窒化物系半導体レーザ素子は、リッジ部10上に形成される高さdmのパッド電極12と、高さdpの保護部11と、を備えたウエハ1を劈開及び分割することによって作製する。また、保護部11の高さdpがパッド電極12の高さdm以上となっているため、ウエハ1のn側電極13に刃を押し付けるなど負荷を加えてウエハ1の劈開を行なったとしても、保護部11がウエハ1を支持するため、リッジ部10が破損することを防ぐことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は窒化物系半導体レーザ素子の作製方法及びレーザ素子に関するものであり、特に窒化物系半導体基板上に窒化物系半導体を積層することによって作製される窒化物系半導体レーザ素子及びその作製方法に関する。
III族元素とV族元素とから成る所謂III−V族半導体である窒化物系半導体(例えば、AlN、GaN、InN、AlGaN、InGaNなど)は、そのバンド構造より、青や青紫の光を発する発光素子としての利用が期待され、既に発光ダイオードやレーザ素子などに利用されている。
また、これまでは良質な窒化物系半導体の基板が得られなかったため、サファイア基板などの異種基板を用いて窒化物系半導体素子の作製を行っていた。しかしながら、サファイア基板などの異種基板上に窒化物系半導体を成長させて得られるウエハは、基板とその上に形成される窒化物半導体層とにおいて結晶構造が異なることから劈開面が相違し、共振器端面を形成するためにウエハからバーへと劈開を行なうことが困難となっていた。
この問題に対して、近年になって窒化物系半導体層と劈開面が等しい良質な窒化ガリウム基板が得られるようになり、この基板を用いたウエハを作製することで、基板ごと容易に劈開を行なうことが可能となった。また、効率よく電流注入を行なうために、通常、窒化物系半導体レーザ素子にはリッジ部が設けられている(特許文献1参照)。
特開2006−229171号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなリッジ部を備えた窒化物系半導体レーザ素子を作製する際に、基板側からウエハに刃を押し当てるなど負荷を加えて劈開する必要があるが、この劈開時に、突出したリッジ部が作業台などに接触して押し付けられてリッジ部が損傷してしまうことがある。そして、リッジ部が損傷することによって、窒化物系半導体レーザ素子の歩留まりが低下したり、特性が悪化したりすることが大きな問題となる。
一方、リッジ部全てを覆うように電極を形成すれば、電極によってリッジ部が作業台などに接触して損傷することを防止することは可能となる。しかし、この構成では、劈開時にリッジ部上に形成した電極が押し付けられることによって塑性変形し、劈開によって得られるバーの共振器端面まで回り込み、共振器端面を汚染する可能性が増大する。
そこで本発明は、劈開を行なう際にリッジ部を損傷させない構成を備えた窒化物系半導体レーザ素子及びその窒化物系半導体レーザ素子の作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における窒化物系半導体レーザ素子の作製方法は、基板の第一主面上に、所定の方向に延びるとともに前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出する突出部を複数備えた積層構造を形成する第一工程と、前記第一工程の後に、前記積層構造上に絶縁体から成る層を積層し、一部の突出部上に形成される前記絶縁体を除去することでリッジ部を形成するとともに、他の突出部上に形成される前記絶縁体を保護部とする第二工程と、前記第二工程の後に、前記リッジ部上に前記所定の方向に沿って前記保護部の突出する高さを超えない第一電極を断続的に形成するとともに、前記基板の前記第一主面の反対側の面である第二主面に第二電極を形成してウエハを得る第三工程と、前記第三工程の後に、前記ウエハの前記第二電極側に負荷をかけて当該ウエハを分断し、チップを得る第四工程と、を備えることを特徴とする。
また、上記構成の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法において、前記第二工程が、前記リッジ部の前記所定の方向と略平行な方向に沿って、断続的となる前記保護部を形成するものであることとしても構わない。
また、上記構成の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法において、前記第四工程が、前記保護部が形成されていない部分に溝を形成する第五工程と、前記第五工程の後に、前記溝に沿ってウエハを分断する第六工程と、を備えることとしても構わない。
また、上記構成の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法において、前記基板を窒化ガリウム基板としても構わないし、前記絶縁体を二酸化珪素としても構わない。
また、本発明の窒化物系半導体レーザ素子は、基板の第一主面上に形成され、所定の方向に延びるとともに前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出するリッジ部を備える積層構造と、前記リッジ部上に、前記所定の方向に沿って断続的に形成される第一電極と、前記積層構造上に形成され、前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出するとともに前記第一電極以上の高さとなる絶縁体から成る保護部と、を備える窒化物系半導体チップを備えることを特徴とする。
また、上記構成の窒化物系半導体レーザ素子において、前記リッジ部の周囲に形成される絶縁体層が、前記保護部を形成する前記絶縁体と同じ材料から成ることとしても構わない。
本発明の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法によれば、ウエハを分断してバーやチップを得る際に、第二電極側に負荷をかけて押し割ることとしても、保護部がリッジ部上の第一電極以上に突出しているため、第一電極が塑性変形したり、第一電極が形成されていないリッジ部が損傷したりすることを防ぐことが可能となる。したがって、窒化物系半導体レーザ素子の特性や歩留まりを改善することができる。
以下、本発明における窒化物系半導体レーザ素子の作製方法について図1〜図9に基づき説明する。最初に、一連の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法について図1〜図6を用いて説明し、その後に、本発明の他の実施例について図7〜図9を用いて説明する。
<<窒化物系半導体レーザ素子の作製方法>>
<ウエハ作製方法>
最初に、ウエハ作製方法の一例について図1(a)、(b)のウエハの模式図を用いて説明する。図1(a)はウエハの模式的な平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面を示した模式的な断面図である。なお、図1(a)、(b)には基板の結晶方位をあわせて示している。また、図1以降の図においても同様に基板の結晶方位をあわせて示すこととし、この方位を用いてウエハやバーなどの構成を説明することとする。
本例のウエハ作製方法によると、基板2上に種々の層を積層することによって、図1(a)、(b)に示すような、基板の<1−100>方向と略平行な方向に延びた電流通路部(リッジ部10)が<11−20>方向に対して複数整列した構成のウエハ1が作製される。ここで、パッド電極12はリッジ部10に沿った方向と、リッジ部10と略垂直な方向とにそれぞれ整列している。また、パッド電極12の1つ分が1つの素子構造となり、後述するようにウエハ1をパッド電極12毎に分断することで複数のチップが得られる。
また、本例のウエハ作製方法では、それぞれのリッジ部10の両側にリッジ部10と略平行な方向である<1−100>方向に延びた保護部11が形成される。そのため、保護部11は隣接するリッジ部10間に2本ずつ備えられる。
また、図1(b)に示すように、この保護部11はリッジ部10と同様に<0001>方向に突出しており、保護部11が突出する高さdpは、リッジ部10上に設けられるパッド電極12が突出する高さdm以上となっている。また、換言すると、パッド電極12は、保護部11の高さdpを超えない高さdmとなっている。
次に、ウエハ作製方法の一例について図2〜図4を用いて説明する。図2〜図4は図1と同様の断面を示した模式的な断面図であり、図2及び図4はウエハの作製過程を示したものである。また、図3は活性層を拡大して示した模式的な断面図である。
図2(a)に示すように、まず厚さ約400μmのn型GaN基板2の{0001}面上に、n型AlGaNから成るn型クラッド層3を約1.5μm形成し、さらにこのn型クラッド層3の上に活性層4を形成する。このとき活性層4を、図3に示すようにアンドープのInGaNから成る厚さ約3.2nmの井戸層4aと、アンドープのInGaNから成る厚さ約20nmの障壁層4bと、を交互に複数層積層することによって形成した多重量子井戸構造とする。なお、図3の例においては、井戸層4aを三層、障壁層4bを四層積層した場合について示している。
また、この多重量子井戸構造となる活性層4の上に、アンドープのInGaNから成る厚さ約50nmの光ガイド層5を形成し、この光ガイド層5の上にアンドープのAlGaNから成る厚さ約20nmキャップ層6を形成する。なお、図2(a)は、このキャップ層6まで基板2上に積層した状態について示している。
そして、図2(a)に示すキャップ層6の上にp型AlGaNから成る厚さ約400nmのp型クラッド層7を形成する。そして、このp型クラッド層7の上にアンドープのInGaNから成る厚さ約3nmのコンタクト層8を形成する。そして、このコンタクト層8の上に、厚さ約1nmのPt層と厚さ約10nmのPd層とから成るp側オーミック電極9を形成し、このp側オーミック電極9の上に厚さ約240nmのSiO2層15を形成する。このように各層を形成し、図2(b)に示すような構造を得る。
次に、リッジ部10及び保護部11を形成するために、図2(b)に示す積層構造をエッチングする。このとき、幅約1.5μmであるとともに基板の<1−100>方向に延びたストライプ状のフォトレジスト(不図示)を、リッジ部10及び保護部11を形成する予定の部分に形成する。そして、CF4系のガスを用いてRIE法によるエッチングを行なう。すると、フォトレジストを形成した部分のSiO2層15及びオーミック電極9のみが残り、フォトレジストを形成していない部分のSiO2層15及びオーミック電極9は除去される。
また、ここでフォトレジストを除去し、Cl2やSiCl4などの塩素系のガスを用いたRIE法によるエッチングを行なう。このとき、SiO2層15をマスクとして、SiO2層15が無い部分のコンタクト層8及びp型クラッド層7をエッチングする。そして、p型クラッド層7が約80nm残った状態となったときにエッチングを停止し、SiO2層15を除去する。すると、図4(a)に示すような、p型クラッド層7の一部が突出し、そのp型クラッド層7の突出した部分の上にコンタクト層8、オーミック電極9が順に形成されたリッジ部10及び保護部11の基になる突出部を複数備える構造が得られる。
次に、図4(a)に示した構造の上に厚さ2.4μmの例えばSiO2から成る絶縁体層を形成する。そして、フォトレジスト16をリッジ部10の基になる部分以外の部分に形成された絶縁体層の上に形成し、図4(b)に示すような構造を得る。この絶縁体層は、リッジ部10から電流が拡がって流れることを防ぐための電流ブロック層14として、また、ウエハからバーに劈開する際にリッジ部10を保護する保護部11として機能する。なお、以下ではこの絶縁体層にSiO2を使用しているものとする。
図4(b)の構造に対して、CF4系のガスを用いたRIE法によるエッチングを行ない、リッジ部10上に形成された絶縁体層を除去する。そして、フォトレジスト16を除去することによって、図4(c)に示すような構造を得る。なお、保護部11とリッジ部10との間の絶縁体層が厚く堆積しすぎている場合は、リッジ部10と保護部11との上部にフォトレジストを形成し、リッジ部10と保護部11との間の絶縁体層をエッチングすることとしても構わない。また、絶縁体層の除去にバッファードフッ酸などのエッチャントを用いることとしても構わない。
そして、図4(c)に示す構造の電流ブロック層14で囲まれたリッジ部10の上部を覆うように、Auから成る厚さ2.2μmのパッド電極12を、一続きとなるリッジ部10上に複数形成する。このとき、上述したように、パッド電極12をリッジ部10全体を覆うように形成してしまうと、ウエハからバーへと劈開を行なったときにパッド電極12が共振器端面に回り込んで汚染してしまうおそれがある。そのため、パッド電極12はリッジ部10上に断続的に形成し、パッド電極12が形成されていない部分に対して、後述するような劈開を行なう。
また、図4(d)に示す構造に対して、上述したような積層構造が形成される基板2の面と反対側の面に対してラッピング、ポリッシングなどの物理的な研磨を施して基板2を削り、基板2の厚みを100μmまで減少させるとともに研磨面を平坦化する。そして、基板2の研磨面にn側電極13を形成することによって、図1(b)に示すようなウエハ1を得る。
なお、以上説明したウエハ作製方法において、各窒化物系半導体層の形成に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いても構わないし、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法や、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法や、その他の方法を用いても構わない。また、電極の形成に、スパッタ法や蒸着などの形成方法を用いることとしても構わなく、蒸着として、電子ビーム蒸着を用いても構わないし、抵抗加熱蒸着を用いても構わない。また、SiO2層の形成に、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法などの方法を用いても構わない。
また、図1(a)では簡単のためにウエハ1を四角形のものとして表しているが、結晶方位を確認するためのオリエンテーションフラット面や切り欠き部を含む略円形の基板上に積層構造を形成し、ウエハを作製するものであっても構わない。
また、図4(a)では、全ての突出部、即ち、リッジ部10及び保護部11の基になる全ての突出部からSiO2層15を除去することとしたが、保護部11の基になる突出部においては、SiO2層15を除去しないこととしても構わない。
また、このウエハ1の作製方法の例においては、基板の{0001}面に積層構造を形成することとしているが、基板の{11−20}面や{1−100}面に形成することとしても構わない。また、このように積層構造を形成する基板2の面を変更する場合は、リッジ部10及び保護部11を形成する方向や劈開方向を適宜変更することとする。
また、上述したウエハ作製方法は一例であり、例えば、各層の厚みを変更したり、リッジ部10の幅を変更したり、パッド電極12の形状を変更したりするなど、適宜変更しても構わない。ただし、保護部11の厚みdpと、パッド電極12の厚みdmとについてはdp≧dmの関係が保たれることが好ましい。
<ウエハの分断>
次に、得られたウエハ1を劈開及び分割してチップを得るとともに、このチップを用いた窒化物系半導体レーザ素子の作製方法の一例について図5及び図6を用いて説明する。図5は、ウエハ、バー及びチップを示した模式的な平面図であり、図5(a)及び(b)は図1(a)に示したウエハの面と反対側の面について示している。そして、図5(c)は、図1(a)のウエハと同じ側の面、即ち、図5(a)及び(b)に示すウエハ及びバーの面と反対側の面について示したものである。また、図6は、窒化物系半導体レーザ素子の模式的な斜視図である。なお、以下では上述したウエハ作製方法の一例によって得られたウエハを用いる場合について説明する。
まず、図5(a)及び(b)に示すように、基板2の<11−20>方向に沿ってウエハ1を劈開することによってバー17を得る。このとき、上述したようにパッド電極12を避けて劈開を行なう。そして、得られるバー17は、劈開することによって得られる2つの端面({1−100}面)を共振器端面として、素子構造が<11−20>方向に一列に整列する構成となる。
このとき、図5(a)に示すウエハの面(n側電極13が形成された面)に対して、刃を押し付けるなど負荷を与えることによって劈開を行なう。そのため、作業台などの面と、リッジ部10や保護部11、パッド電極12が備えられたウエハ1の面と、が対向することとなる。
そして、上述したようにウエハ1を劈開することによって、図5(b)に示すバー17が得られる。このとき、保護部11がリッジ部10上に設けられたパッド電極12よりも突出しているため、ウエハ1にn側電極13側から負荷を加えて壁開したとしても、保護部11でウエハ1を支持することができる。そのため、リッジ部10が作業台などに接触して損傷することを防ぐことが可能となり、特に、損傷しやすいパッド電極12で覆われていないリッジ部10の部分の損傷をも防ぐことが可能となる。また、パッド電極12が塑性変形して、共振器端面を汚染することを防ぐことができる。
なお、この劈開を行なう前に、劈開を行なう予定である線上に直線状または破線状の溝を形成し、劈開が容易に行なわれるように構成しても構わない。また、この溝を、パッド電極12や保護部11が形成されている図5(a)に示す面と反対側の面に形成することとしても構わない。
また、保護部11の材料として、SiO2などの塑性変形が生じにくく硬い絶縁体材料を使用することができるため、塑性変形しやすく軟らかい金属などの材料と比較して、より確実にリッジ部10の損傷やパッド電極12の塑性変形を防いで劈開を行なうことができる。
また、これらの絶縁体はエピタキシャル成長をさせる必要がなく、スパッタなどで高速成膜をすることができるために、容易に保護部11を作製することができる。また、成膜時の温度を低く抑えることができるために、成膜時にウエハ1に与えるダメージを低減させることができる。さらに、埋め込み層14と同時に形成することができるため、工数の増加を防ぐことができる。
なお、ウエハ1を劈開して得られたバー17の共振器端面に、例えばSiO2やTiO2、Al23から成るコーティングを施しても構わない。また、いずれか一方の端面に形成するコーティングを10層程度の多数の層から成るものとして反射率を高くするとともに、いずれか一方の端面に形成するコーティングを1層程度の少数の層から成るものとして反射率を低くしても構わない。これらのコーティングは、光の出射効率を良好なものとする効果と、共振器端面に不純物が付着することを防ぐ効果と、がある。
そして、図5(c)に示すように、得られたバー17を<1−100>方向に沿って分割することでチップ18得る。このとき、1つのチップ18には1つの素子構造が含まれることとなり、このチップ18を用いて、図6に示すような窒化物系半導体レーザ素子20が作製される。なお、チップ18に保護部11が含まれるようにバー17を分割することとしても構わないし、保護部11を含まないようにバー17を分割することとしても構わない。
また、バー17からチップ18への分割においても、ウエハ1からバー17への劈開と同様に、分割方向に沿った溝をバー17に形成するとともに、この溝に沿って劈開及び分割を行なうこととしても構わない。また、この溝は実線状であっても破線状であっても構わないし、ウエハ1、バー17のどちらの状態の時に溝を形成しても構わない。さらに、ウエハ1またはバー17のパッド電極12や保護部11が形成される方の面に溝を形成することとしても構わないし、n側電極13が形成される方の面に溝を形成しても構わない。
また、上述したようにウエハ1の劈開やバー17の分割の前に溝を形成する場合は、保護部11を避けて形成することが好ましい。また、バーの分割を行なう線上に保護部11を設けない構成とすることが好ましい。
<チップのマウント>
図6に示すように、窒化物系半導体レーザ素子20は、チップ18がはんだによって電気的に接続及び固定(マウント)されるサブマウント23と、サブマウント23と接続するヒートシンク22と、ヒートシンク22がある面に接続するステム21と、ヒートシンク22が接続するステム21のある面と当該ある面の反対側の面とを貫通するとともにステム21と絶縁されているピン24a、24bと、一方のピン24aとチップ18のパッド電極12とを電気的に接続するワイヤ25aと、他方のピン24bとサブマウント23とを電気的に接続するワイヤ26bと、を備えている。
また、窒化物系半導体レーザ素子20の構成をわかりやすく表示するため図示していないが、ヒートシンク22が接続するステム21のある面に接続するとともに、チップ18と、サブマウント23と、ヒートシンク22と、ピン24a、24bのステム21のある面から突出する部分と、ワイヤ25a、25bと、を封止するキャップを備える。
そして、この2本のピン24a、24bを介してチップ18に電流が供給されることで発振し、チップ18からレーザ光が出射される。このとき、キャップには出射されるレーザ光に対して透明な物質から成る窓が備えられており、この窓を透過してレーザ光が出射される。
なお、図6に示す窒化物系半導体レーザ素子20の構成は一例であり、ヒートシンク22や、サブマウント23、ピン24a、24b、ワイヤ25a、25bやキャップなどの構成について、他の構成であっても構わない。
<<他の実施例>>
以上、本発明における窒化物系半導体レーザ素子の一連の作製方法及び作製される窒化物系半導体レーザ素子の一例について説明したが、以下では上述した保護部11を備える窒化物系半導体レーザ素子の他の実施例について説明する。
<第1実施例>
最初に、本発明における保護部11の形成方法の第1実施例について図7を用いて説明する。図7は、図1(a)と同じ平面について示したウエハの平面図である。
図1(a)に示したウエハ1においては、保護部11を、リッジ部10の両側に二本備えることとしており、隣接するリッジ部10の間に二本備えられることとしていたが、本例のウエハ1aでは、リッジ部10の1本おきに保護部11が1本備えられることとしている。即ち、<11−20>方向に沿って、リッジ部10と保護部11とが交互に整列する構成となる。
このように構成することによって、図1(a)に示したウエハ1と同様に、ウエハ1aの劈開時やバーの分割時において、保護部11が作業台などに接してウエハ1aやバーを支持することが可能となり、リッジ部10が作業台などに接触して損傷することや、パッド電極12が塑性変形することを防ぐことができる。さらに、作成される保護部11を少なくすることが可能となるために、保護部11を略垂直に分断するウエハ1aの劈開を、容易に行なうことができるようになる。
<第2実施例>
次に、第2実施例について図8を用いて説明する。図8は、第1実施例について示した図7に相当するウエハの平面図である。この第2実施例は、第1実施例よりも保護部11の<11−20>方向における間隔を広くして、保護部11の本数をより低減させたものである。具体的には、リッジ部10の2本おきに保護部11が1本備えられる構成となっている。
このように構成しても、第1実施例と同様に、ウエハ1aの劈開時やバーの分割時において、保護部11が作業台などに接してウエハ1aやバーを支持することが可能となり、リッジ部10が作業台などに接触して損傷することやパッド電極12の塑性変形を防ぐことができる。さらに、第1実施例よりも作成される保護部11を少なくすることが可能となるために、保護部11を略垂直に分断するウエハ1aの劈開を、さらに容易に行なうことができるようになる。
なお、第1実施例におけるはウエハ1aではリッジ部10の1本おきに保護部11を形成し、第2実施例におけるウエハ1bではリッジ部10の2本おきに保護部11を形成することとしたが、保護部11を、リッジ部10の3本おき、4本おき、などで形成しても構わない。
<第3実施例>
次に、第3実施例について図9を用いて説明する。図9(a)、(b)は、第1実施例について示した図7や、第2実施例について示した図8に相当するウエハの平面図である。この第3実施例におけるウエハ1c、1dは、保護部11を<1−100>方向に沿って断続的に形成している点で、図1(a)に示したウエハ1や、第1実施例における図7のウエハ1aや、第2実施例における図8のウエハ1bと異なる。
図9(a)のウエハ1cでは、<11−20>方向については図1と同様に整列している。即ち、隣接するリッジ部10間に保護部11が2本ずつ形成されて整列した構造となっている。ただし、これらの保護部11aは<1−100>方向に対して断続的となっており、保護部11aが途切れている部分と、パッド電極12の<1−100>方向における間と、が<11−20>方向に沿うように、保護部11a及びパッド電極12が配置されている。
そのため、ウエハ1cは、パッド電極12の間と保護部11aの間とを通った直線で劈開を行うことができる。このとき、保護部11aが途切れる部分で劈開を行なうことができるため、保護部11aを形成したとしても容易に劈開を行うことが可能となる。さらに、劈開を行なうための溝を保護部11aの途切れた部分に形成することが可能となるため、この構成ではウエハ1cを劈開する際に形成する溝の制限を緩和することができる。
また、第1実施例や第2実施例と同様に、ウエハ1cの劈開時やバーの分割時において、保護部11aが作業台などに接してウエハ1cやバーを支持することが可能となり、リッジ部10が作業台などに接触して損傷することや、パッド電極12が塑性変形することを防ぐことができる。
なお、図9(b)に示すように、保護部11aの本数を減少させても構わない。この図9(b)に示すウエハ1dでは、第1実施例と同様に、<11−20>方向に沿ってリッジ部10の1本おきに保護部11aが1本備えられる構成となっている。また、保護部11aを、リッジ部10の2本おき、3本おき、などで形成しても構わない。
また、図9(a)、(b)に示す保護部11aを備えたウエハ1c、1dの構成を得るために、一度途切れのない保護部11を形成した後に、エッチングによって途切れた部分を形成することとしても構わない。具体的には、図4(b)におけるフォトレジスト16を、保護部11の途切れた部分を形成したい部分に形成しないこととすれば、エッチングによって途切れた部分を容易に形成することができる。
本発明は、窒化物系半導体レーザ素子及びその作製方法及びに関するものであり、特に、窒化物系半導体基板上に窒化物系半導体を積層することによって作製される半導体レーザ素子やその作製方法に適用すると好適である。
は、ウエハの一例を示す模式的な平面図及び断面図である。 は、ウエハの作製方法の一例を示す模式的な断面図である。 は、活性層について示した模式的な断面図である。 は、ウエハの作製方法の一例を示す模式的な断面図である。 は、ウエハ、バー及びチップの一例を示した模式的な平面図である。 は、窒化物系半導体レーザ素子の一例を示す模式的な斜視図である。 は、第1実施例におけるウエハの模式的な平面図である。 は、第2実施例におけるウエハの模式的な平面図である。 は、第3実施例におけるウエハの模式的な平面図である。
符号の説明
1 ウエハ
2、2a 基板
2b ストライプコア
2c 他の領域
3 n型クラッド層
4 活性層
4a 井戸層
4b 障壁層
5 光ガイド層
6 キャップ層
7 p型クラッド層
8 コンタクト層
9 p側オーミック電極
10 リッジ部
11 保護部
12 パッド電極
13 n側電極
14 電流ブロック層
15 SiO2
16 フォトレジスト
17 バー
18 チップ

Claims (5)

  1. 基板の第一主面上に、所定の方向に延びるとともに前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出する突出部を複数備えた積層構造を形成する第一工程と、
    前記第一工程の後に、前記積層構造上に絶縁体から成る層を積層し、一部の突出部上に形成される前記絶縁体を除去することでリッジ部を形成するとともに、他の突出部上に形成される前記絶縁体を保護部とする第二工程と、
    前記第二工程の後に、前記リッジ部上に前記所定の方向に沿って前記保護部の突出する高さを超えない第一電極を断続的に形成するとともに、前記基板の前記第一主面の反対側の面である第二主面に第二電極を形成してウエハを得る第三工程と、
    前記第三工程の後に、前記ウエハの前記第二電極側に負荷をかけて当該ウエハを分断し、チップを得る第四工程と、
    を備えることを特徴とする窒化物系半導体レーザ素子の作製方法。
  2. 前記第二工程が、前記リッジ部の前記所定の方向と略平行な方向に沿って、断続的となる前記保護部を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法。
  3. 前記第四工程が、前記保護部が形成されていない部分に溝を形成する第五工程と、
    前記第五工程の後に、前記溝に沿ってウエハを分断する第六工程と、を備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の窒化物系半導体レーザ素子の作製方法。
  4. 基板の第一主面上に形成され、所定の方向に延びるとともに前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出するリッジ部を備える積層構造と、
    前記リッジ部上に、前記所定の方向に沿って断続的に形成される第一電極と、
    前記積層構造上に形成され、前記基板の前記第一主面と略垂直な方向に突出するとともに前記第一電極以上の高さとなる絶縁体から成る保護部と、
    を備える窒化物系半導体チップを備えることを特徴とする窒化物系半導体レーザ素子。
  5. 前記リッジ部の周囲に形成される絶縁体層が、前記保護部を形成する前記絶縁体と同じ材料から成ることを特徴とする請求項4に記載の窒化物系半導体レーザ素子。
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