JP2009005459A - 自己融着テープ巻付け工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく、また、自己融着テープに影響を及ぼすことなく適切に所定のテンションを加えることができるようにした自己融着テープ巻付け工具を提供する。
【解決手段】本発明の自己融着テープ101巻付け工具は、自己融着テープ101をロール状に巻回し、中心に中心穴102が設けられたテープ巻体100を保持するもので、前記テープ巻体100の中心穴102内に固定するように挿入され、一方の端面が前記テープ巻体100の一方の側面100aから突出し、かつ、中心線に軸孔11cを形成したボス部11aを有する固定体10と、該固定体10の一方の端面に当接する環状の摩擦盤20と、前記軸孔11cを貫通する中心軸31を基盤32に設け、前記固定体10の一方の端面を前記摩擦盤20に密着させる連結体30とが備えられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、引っ張られることによって粘着力が発揮される自己融着テープを巻回したテープ巻体から繰り出して使用するための自己融着テープ巻付け工具に関し、特に、架空電線やスリーブカバーなどの被覆対象物に自己融着テープを巻き付けて貼着するための自己融着テープ巻付け工具に関する。
近年使用されている自己融着テープは、ブチルゴムの表面に薄い皮膜が形成されることにより、セパレータがなくてもロール状に巻回された状態において貼着せず、繰り出して引っ張られることによって貼着力が発揮される。この自己融着テープは、絶縁性、防水性、耐久性などの特性が優れていることから、架空電線に巻き付けるものとしても使用されている。自己融着テープは、所期の状態に引っ張られることにより、粘着力が発揮される。
しかし、自己融着テープは、夏季と冬季、また巻回された状態から繰り出される始めと終わりとで性状が微妙に変化するため、所期の状態で引っ張ることが容易でなく、架空電線に巻きつけられた自己融着テープが絶縁性や防水性などの特性を十分に発揮することができない場合がある。そこで、自己融着テープを架空電線に巻き付けるに際して、自己融着テープに常に安定した一定のテンションを付与させつつ巻付け作業を迅速かつ確実に行えるようにした活線用テープ巻付け工具が特許文献1に開示されている。
この活線用テープ巻付け工具は、絶縁操作棒により回転作動自在とされた電線挿入用開口部付き中空回転体と、この中空回転体の先端に取付け板を介して設けられたテープ装着軸及びガイドローラと、このガイドローラに揺動アームを介して揺動自在に付設されたフリクションローラを備えている。さらに、前記揺動アームは、所要のネジ孔に螺合されたほぼボルト状の制御軸を介して揺動制御されるとともに、その揺動レベルが調整自在とされ、かつ、制御軸には揺動アームの自由端をガイドローラ方向に付勢させる付勢バネが設けられている。
この活線用テープ巻付け工具は、ネジ孔に対する制御軸のねじ込み量を調節して揺動アームの揺動レベルを調整し、フリクションローラをガイドローラ方向に付勢させて自己融着テープにバックテンションを付与させる。そして、中空回転体の回転作動により、テープ装着軸より自己融着テープを順次巻き戻してフリクションローラによりバックテンションを付与させつつ、自己融着テープを半幅重ね巻き状に巻付け作業を行う。
特開平9−149522号公報
特許文献1に開示された活線用テープ巻付け工具は、中空回転体が専用の絶縁操作棒に取り付けられ、遠隔操作される。しかし、この活線用テープ巻付け工具は、中空回転体、テープ装着軸、ガイドローラ、フリクションローラ、制御軸、揺動アームそして付勢バネという部品が備えられて重量化しているため、遠隔操作しにくいものとなっている。また、絶縁操作棒は汎用品でなく専用品を使用することから、現場には複数の絶縁操作棒を携行しなければならなず、作業者の負担が増加する。
また、特許文献1に開示された活線用テープ巻付け工具は、付勢バネによって揺動アームの自由端をガイドローラ方向に付勢させることにより、フリクションローラをガイドローラの方向に付勢させて自己融着テープに適正なバックテンションを付与している。バックテンションの強さは、外気温などの変化に対応して調整可能とされている。
しかし、自己融着テープは、フリクションローラとガイドローラとに挟まれてバックテンションが付与されるため、表面が損傷し、貼着状態に影響することもありえる。特に、セパレータのない自己融着テープは、フリクションローラとガイドローラとに挟まれるため、ブチルゴムの表面に形成された皮膜が破れず、ブチルゴムの表面が現れないで、貼着力が低下する虞がある。
そこで、本発明は、部品点数が少なく、また、自己融着テープに影響を及ぼすことなく適切に所定のテンションを加えることができるようにした自己融着テープ巻付け工具を提供することを課題とする。
本発明に係る自己融着テープ巻付け工具は、自己融着テープをロール状に巻回し、中心穴が設けられたテープ巻体を保持する自己融着テープ巻付け工具であって、前記テープ巻体の中心穴内に固定するように挿入され、一方の端面が前記テープ巻体の一方の側面から突出し、かつ、中心線に軸孔を形成したボス部を有する固定体と、該固定体の一方の端面に当接する環状の摩擦盤と、前記軸孔を貫通する中心軸を基盤に設け、前記固定体の一方の端面を前記摩擦盤に密着させる連結体とが備えられていることを特徴としている。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、固定体のボス部がテープ巻体の中心穴内に挿入されることにより、固定体とテープ巻体とが一体となる。そして、固定体のボス部及びテープ巻体の中心穴が回転軸となり、固定体とテープ巻体とが周方向に回転しながら自己融着テープがテープ巻体から繰り出される。自己融着テープの先端部が被覆対象物に貼着された状態で、この自己融着テープ巻付け工具を引っ張ると、自己融着テープは、固定体と連結体の基盤とに挟まれた環状の摩擦盤の摩擦力によって、テンションが掛けられながら繰り出される。この自己融着テープは、気温差やテープ巻体からの繰出し初めと終わりとに係わりなく、所期の状態に引っ張られ、重ね合わされることにより、絶縁性、防水性、耐久性などの特性が十分に発揮されるように貼着される。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記固定体は、前記ボス部の一方の端面側に前記テープ巻体の一方の側面に当接する鍔部を設け、かつ、前記ボス部の他方の端面に固定孔を形成したブロック部と、前記ボス部の他方の端面及び前記テープ巻体の他方の側面と接合し、かつ、前記連結体の中心軸が貫通する連通孔及び前記固定孔に連続する小孔を形成した当接板と、前記小孔から固定孔に挿し込んで前記ブロック部と当接板とを一体化する固定軸とを備えていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、固定体がブロック部と当接板と固定軸とを備え、ブロック部の鍔部と当接板とがテープ巻体を挟み、ブロック部のボス部の他方の端面に形成された固定孔と当接板に形成された小孔とに固定軸が挿し込まれることにより、ブロック部と当接板とが一体化されるだけでなく、ブロック部に設けられた鍔部と当接板とがテープ巻体を挟み、固定体とテープ巻体とが滑ることなく一体に回転するようにすることができる。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記摩擦盤と連結体の基盤との間に介在し、前記連結体の中心軸が貫通する貫通穴を設けた側板と、該側板に取り付けられ、前記テープ巻体から繰り出された自己融着テープを引っ掛ける掛止体とが備えられていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、摩擦盤と連結体の基盤との間に側板が介在し、この側板に掛止体が備えられていることにより、この自己融着テープ巻付け工具を絶縁操作棒などによって引っ張るなどの遠隔操作して、自己融着テープの先端部が被覆対象物に貼着されてから落下する状態とされても、自己融着テープは掛止体に引っ掛けられて停止する。なお、摩擦盤は、側板と固定体とに挟まれて摩擦力が生ずる。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記連結体の中心軸に先端面から連結孔が形成され、該連結孔に挿入される連結軸を基盤に設けた結合体が備えられていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、結合体の基盤に設けられた連結軸が連結体の中心軸に形成された連結孔に挿入され、この挿入量を加減することにより、固定体と摩擦盤との摩擦状態及び摩擦盤と連結板の基盤又は側盤との摩擦状態を調整することができる。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記固定体と結合体との間に介在し、前記結合体の連結軸が貫通する貫通穴を設け、前記掛止体の他端部を支持する第2の側板が備えられていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、テープ巻体及び固定体が2枚の側板に挟まれる状態となって保護される。また、掛止体は2枚の側板に架設される状態となって、外れたり変形したりしにくいようにすることができる。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記結合体には、連結軸を拡径した段差部が設けられ、前記固定体の当接板には、前記段差部の厚さよりも浅い深さで該段差部を嵌め込む凹陥部が形成されていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、結合体に設けられた段差部が固定体の当接板に設けられた凹陥部内に嵌め込まれる。凹陥部が段差部の厚さよりも浅い深さで形成されていることにより、当接板と第2の側板との間に隙間が生じ、当接板と第2の側板との間では摩擦が生じず、摩擦盤の摩擦力によってのみ自己融着テープに所期のテンションが加えられるようにすることができる。
また、前記本発明に係る自己融着テープ巻付け工具において、前記固定体の一方の端面には、前記摩擦盤が突出するように嵌め込む環状溝が形成されていることが好ましい。
この自己融着テープ巻付け工具によれば、固定体の一方の端面に環状溝が形成され、この環状溝内に摩擦盤が嵌め込まれることにより、摩擦盤が位置ずれしないようにすることができる。また、摩擦盤は、環状溝から突出するため、摩擦盤と連結体又は側板とが当接し、摩擦盤が所期の摩擦力を発揮するようにすることができる。
本発明によれば、固定体と連結体の基盤又は側板とに挟まれた摩擦盤の摩擦力により、テープ巻体から繰り出された自己融着テープには、所期のテンションが掛けられて引っ張られ、重ね合わされることによって、絶縁性、防水性、耐久性などの特性が十分に発揮されるように貼着することができる。したがって、この自己融着テープ巻付け工具によって巻きつけられた被覆対象物は、補修などのメンテナンスの負担を軽減することができる。
本発明に係る自己融着テープ巻付け工具(以下、「巻付け工具」という。)の一実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。この巻付け工具は、自己融着テープ101をロール状に巻回し、中心穴102が設けられたテープ巻体100を保持する。中心穴102は、一般的に別体の円筒状の芯103によって設けられるが、中心部分に自己融着テープ101を巻き付けないようにして設けることもできる。そして、この巻付け工具には、固定体10、摩擦盤20、連結体30、結合体40、側板(以下、「第1の側板」という。)50、第2の側板60、そして掛止体70が備えられている。
固定体10は、図2に示すようにブロック部11と当接板12と固定軸13とが組み合わされる。ブロック部11は、テープ巻体100の中心穴102内に挿入されるボス部11aと、テープ巻体100の一方の側面100aに接合するように、このボス部11aの一端側に設けた鍔部11bとを例えばABS樹脂によって一体成形したもので、中心線に軸孔11cが貫通して設けられている。ボス部11aの長さは、テープ巻体100の幅、すなわち中心穴102の長さと同じとされ、ボス部11aの先端面がテープ巻体100の他方の側面100bと同一面に露出する。
このボス部11aの先端面には、前記軸孔11cを拡径した係合凹部11dと、この係合凹部11dの周囲に2か所以上、好ましくは4か所に設けた固定孔11eが形成されている。固定孔11eには、好ましくは雌ネジが形成されているが、雌ネジを形成していないものとしてもよい。また、固定体10の一方の端面には、環状溝11fが形成されている。
そして、当接板12は、テープ巻体100の他方の側面100bに当接し、前記ブロック部11の鍔部11bと同じ外径の円盤形状で、例えばABS樹脂によって形成されている。この当接板12の中心には、前記軸孔11cと同じ内径で連通する連通孔12cが設けられている。また、当接板12がテープ巻体100と対向する一方の面には、前記ブロック部11の係合凹部11dに嵌入する扁平円筒状の係合凸部12dが連通孔12cに連続して設けられている。
また、当接板12には、前記ブロック部11の固定孔11eに連通する小孔12eが設けられている。この小孔12eは、当接板12の他方の面側が皿穴に形成されている。さらに、当接板12の他方の面には、連通孔12cを拡径する環状の凹陥部12fが形成されている。
そして、固定軸13は、前記当接板12の小孔12eから前記ブロック部11の固定孔11eに挿し込んで、当接板12とブロック部11とを一体化する。この固定軸13は、ブロック部11の固定孔11eが雌ネジを形成したものであると、皿ネジが使用される。皿ネジの頭部が当接板12の小孔12eの皿穴に嵌ることにより、固定軸13の頭部が当接板12の他方の面と同一面とされる。また、固定軸13として皿ネジを使用することにより、固定軸13をブロック部11から容易に外すことができ、固定体10の組立て及び分離の作業を軽減することができる。
また、ブロック部11の固定孔11eに雌ネジが形成されていない場合は、固定軸13はピンが使用され、又はブロック部11が軟質の樹脂で成形されていると、固定軸13として雄ネジを使用し、この雄ネジによって固定孔11eに雌ネジを形成するようにしてもよい。さらに、固定軸13として皿ネジ以外の小ネジを使用し、当接板12の他方の面に座ぐりを形成してもよい。
そして、摩擦盤20は、前記環状溝11fに嵌め込まれる環状の部材で、ゴムなどによって成形されている。また、摩擦盤20の厚さは、環状溝11fの深さよりも厚く、一端面が固定体10から突出するようにされている。なお、固定体10のボス部11aには、環状溝11fに替えて、摩擦盤20を支持する複数の突起(図示せず)を摩擦盤20の厚さよりも低い高さで設けてもよいし、環状溝11fも突起も設けないで摩擦盤20を接合してもよい。
そして、連結体30は、前記固定体10の軸孔11cを貫通する中心軸31を基盤32に垂直に設けたもので、例えばABS樹脂によって成形される。この中心軸31には、先端面から連結孔31aが形成されている。この連結孔31aには、好ましくは雌ネジが形成されているが、雌ネジを形成していないものとしてもよい。また、連結体30の基盤32の外側面には、絶縁操作棒(図示せず)の先端部が取り付けられる凹んだ被取付部32aが設けられている。
そして、結合体40は、前記当接板12の他方の面側に配置され、前記連結体30の中心軸31に形成された連結孔31aに挿入される連結軸41を基盤42に垂直に設けたもので、ABS樹脂などによって成形される。連結孔31aに雌ネジが形成されているときは、連結軸41には、当然、雄ネジが形成される。また、連結孔31aに雌ネジが形成されていないときは、連結軸41には雄ネジは形成されない。
さらに、結合体40には、連結軸41の根元部を拡径して、前記当接板12に形成された凹陥部12fに嵌め込まれる段差部43が設けられている。この段差部43は、凹陥部12fの深さよりも厚くされることにより、換言すれば、凹陥部12fの深さが段差部43の厚さよりも浅く形成されることにより、当接板12と結合体40の基盤42との間に間隔が空くようにされている。また、結合体40の基盤42の外側面には、絶縁操作棒の先端部が取り付けられる凹んだ被取付部42aが設けられている。
そして、第1の側板50は、前記摩擦盤20と連結体30の基盤32との間に配置されるステンレス鋼板であり、前記連結体30の中心軸31が貫通する貫通穴51が設けられている。また、第2の側板60は、前記固定体10の当接板12と結合体40との間に配置されるステンレス鋼板であり、前記結合体40の段差部43が貫通する貫通穴61が設けられている。そして、第1、第2の側板50,60には、円盤状の本体部から径方向に突出した突出部52,62が設けられている。この両突出部52,62には掛止体70を取り付ける小孔52a,62aが設けられている。
そして、掛止体70は、例えば、両端が前記第1、第2の側板50,60の小孔52a,62a内に係止されるロッド71と、このロッド71を外嵌するローラ72が備えられている。また、ロッド71は、一端部に拡径した頭部71aが設けられ、少なくとも他端部にネジ部が設けられ、この他端部が例えば第2の側板60から突出し、蝶ネジその他のナット73で固定される。なお、巻付け工具の掛止体70は、ローラ72を備えたものでなく、単なる円柱状や角柱状などのロッドであってもよい。
以上のように構成された巻付け工具は、固定体10のブロック部11のボス部11aがテープ巻体100の中心穴102内に挿入され、固定体10のブロック部11の鍔部11bと当接板12とがテープ巻体100を挟み、固定軸13が当接板12の小孔12eからボス部11aの固定孔11e内に挿入されて固定されることにより、テープ巻体100と固定体10とが一体化される。また、当接板12の係合凸部12dがブロック部11の係合凹部11dに嵌入することにより、固定軸13を締め付けすぎたとしても、当接板12とブロック部11の鍔部11bとがテープ巻体100を圧潰することがないようにされている。
そして、摩擦盤20が固定体10のブロック部11の環状溝11f内に嵌められる。この摩擦盤20の表面は、環状溝11fからわずかに突出している。
そして、第1の側板50と第2の側板60が前記固定体10の鍔部11b及び摩擦盤20と当接板12とを挟む状態とされ、連結体30の中心軸31が第1の側板50の貫通穴51、摩擦盤20の中心、固定体10のブロック部11の軸孔11c及び当接板12の連通孔12c内に挿入され、他方、結合体40の連結軸41が前記連結体30の中心軸31に形成された連結孔31a内に挿入されることにより、連結体30と結合体40とが一体化される。
結合体40の連結軸41が連結体30の連結孔31a内に浅く挿入されると、摩擦盤20による固定体10と第1の側板50との摩擦力が小さくなる。逆に、前記結合体40の連結軸41が連結体30の連結孔31a内に深く挿入されると、摩擦盤20による固定体10と第1の側板50との摩擦力が大きくなる。このようにして、結合体40の連結軸41を連結体30の連結孔31aに挿入する加減を調整することにより、摩擦盤20による摩擦力を変更することができる。したがって、連結体30、結合体40及び固定体10の鍔部11b、当接板12の各周面に目盛り(図示せず)を付けることにより、誰でもが最適の摩擦力を設定することができるようにしてもよい。なお、この連結孔31aが雌ネジによって形成され、連結軸41が雄ネジによって形成されることにより、連結軸41を連結孔31aに挿し込む加減を微調整し、位置ずれしないようにすることができる。
また、結合体40の段差部43が固定体10の当接板12の凹陥部12fに嵌められ、結合体40の基盤42と固定体10の当接板12との間に間隔が空けられることにより、第2の側板60は、固定体10の当接板12及び結合体40の基盤42と密着せず、摩擦力が働かないようにされている。
このようにしてテープ巻体100は、図3に示すように巻付け工具に保持され、自己融着テープ101が繰り出される。この巻付け工具を使用するには、図1に示すように繰り出された自己融着テープ101の先端部を架空電線などの被覆対象物Aに貼着し、巻付け工具を下方に引き下げる。被覆対象物Aが架空電線のような高所にあると、巻付け工具の連結体30及び結合体40の各被取付部32a,42aに絶縁操作棒の先端部を取り付けて操作する。すなわち、絶縁操作棒を引っ張ることにより、巻付け工具が下方に引き下げられると、テープ巻体100と固定体10とが回転しながら自己融着テープ101が繰り出される。この自己融着テープ101は、掛止体70から反力を受ける、換言すれば、掛止体70は、自己融着テープ101に対してストッパとして作用し、自己融着テープ101は一定量繰り出されて停止する。
そして、固定体10の環状溝11f内に摩擦盤20が嵌め込まれ、この摩擦盤20が第1の側板50に当接していることから、摩擦盤20と第1の側板50とに摩擦力が加えられ、自己融着テープ101は所期のテンションが掛けられながら引っ張られて停止する。この自己融着テープ101は、被覆対象物Aに貼着された先端部と巻付け工具との間で所期のテンションが加えられ、図4に示すように半幅重ね巻きとされると、絶縁性、防水性、耐久性などの特性が発揮されるように貼着される。また、テープ巻体100の自己融着テープ101が使い切られると、この巻付け工具を分解し、新しいテープ巻体100を前記にように取り付けて、使用する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定することなく特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内置いて種々変更することができる。例えば、この巻付け工具は、絶縁操作棒を使用しないで手元で操作することができ、この場合は、ストッパとして作用させる掛止具70を備えなくてもよい。この場合は、第1、第2の側板50,60は省略することができる。このときの摩擦盤20は、連結体30の基盤32との間で摩擦力が生じる。
また、巻付け工具は、図5に示すように、結合体40及び第2の側板60を省略することができる。この場合の巻付け工具は、摩擦盤20が所定の摩擦力を生じるように、連結体30の先端部に膨出部33が設けられている。
また、巻付け工具は、図6に示すように、結合体40、第2の側板60及び固定体10の当接板12を省略することができる。この場合の巻付け工具は、固定体10のボス部11aがテープ巻体100の中心穴102の内径よりもわずかに大きな外径として、テープ巻体100が固定体10から脱抜しないようにするとともに摩擦盤20が所定の摩擦力を生じるように連結体30の先端部に膨出部33が設けられている。そして、図5及び図6に示す巻付け工具の掛止体70は、先端部に鍔74を取り付けて融着テープがローラ72から外れないようにされる。
さらに、この巻付け工具は、架空電線やスリーブカバーを被覆するだけでなく、自己融着テープ101が巻き付けられるゴルフのグリップやアイスホッケーのスティックなど様々な分野でも使用することができる。
本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第1の実施形態であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第1の実施形態を示す分解断面側面図である。 本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第1の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第1の実施形態であって、使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第2の実施形態を示す分解断面正面図である。 本発明に係る自己融着テープの巻付け工具の第3の実施形態を示す分解断面正面図である。
符号の説明
10……固定体
11……ブロック部
11a…ボス部
11e…固定孔
11f…環状溝
12……当接板
12c…連通孔
12f…凹陥部
13……固定軸
20……摩擦盤
30……連結体
31……中心軸
31a…連結孔
32……基盤
40……結合帯
41……連結軸
42……基盤
43……段差部
50……側板(第1の側板)
51……貫通穴
60……第2の側板
61……貫通穴
70……掛止体
100…テープ巻体
100a…一方の側面
100b…他方の側面
101…自己融着テープ
102…中心穴

Claims (7)

  1. 自己融着テープをロール状に巻回し、中心穴が設けられたテープ巻体を保持する自己融着テープ巻付け工具であって、
    前記テープ巻体の中心穴内に固定するように挿入され、一方の端面が前記テープ巻体の一方の側面から突出し、かつ、中心線に軸孔を形成したボス部を有する固定体と、該固定体の一方の端面に当接する環状の摩擦盤と、前記軸孔を貫通する中心軸を基盤に設け、前記固定体の一方の端面を前記摩擦盤に密着させる連結体とが備えられていることを特徴とする自己融着テープ巻付け工具。
  2. 前記固定体は、前記ボス部の一方の端面側に前記テープ巻体の一方の側面に当接する鍔部を設け、かつ、前記ボス部の他方の端面に固定孔を形成したブロック部と、前記ボス部の他方の端面及び前記テープ巻体の他方の側面と接合し、かつ、前記連結体の中心軸が貫通する連通孔及び前記固定孔に連続する小孔を形成した当接板と、前記小孔から固定孔に挿し込んで前記ブロック部と当接板とを一体化する固定軸とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の自己融着テープ巻付け工具。
  3. 前記摩擦盤と連結体の基盤との間に介在し、前記連結体の中心軸が貫通する貫通穴を設けた側板と、
    該側板に取り付けられ、前記テープ巻体から繰り出された自己融着テープを引っ掛ける掛止体とが備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自己融着テープ巻付け工具。
  4. 前記連結体の中心軸に先端面から連結孔が形成され、
    該連結孔に挿入される連結軸を基盤に設けた結合体が備えられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自己融着テープ巻付け工具。
  5. 前記固定体と結合体との間に介在し、前記結合体の連結軸が貫通する貫通穴を設け、前記掛止体の他端部を支持する第2の側板が備えられていることを特徴とする請求項4に記載の自己融着テープ巻付け工具。
  6. 前記結合体には、連結軸を拡径した段差部が設けられ、
    前記固定体の当接板には、前記段差部の厚さよりも浅い深さで該段差部を嵌め込む凹陥部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の自己融着テープ巻付け工具。
  7. 前記固定体の一方の端面には、前記摩擦盤が突出するように嵌め込む環状溝が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の自己融着テープ巻付け工具。
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