JP2009007768A - 軌道パッド - Google Patents

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飯田  登
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Takeshi Sudo
健 須藤
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Abstract

【課題】長期間の使用後でも、レール下面に付着しない軌道パッドを提供する。
【解決手段】この軌道パッド10は、弾性部材により形成され、レール側に面する上面12と、枕木側に面する下面14とを有する。上面12は、下方から上方に向うに従って先細りとなるような形状とされた複数の凸状面16,18,20を有する。この凸状面は、レールの下面と係合してレールを支持し、レールに荷重がかけられることにより圧縮変形して、該レール下面との係合面積が増大し、荷重が除かれると復元してレールの下面との係合面積が減少するようにされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道の枕木(あるいは枕木上に固定されるタイプレート)とレールとの間に設定される軌道パッドに関し、特に、長期間使用した後でもレールに付着することがないようにした軌道パッドに関する。
軌道パッドは、主に緩衝を目的として、枕木とレールとの間に設定されるゴム製の矩形状のパッドであり、レールの下面を載せる上面と、枕木に載せられる下面とを有する。
従来の軌道パッドは、その上面及び下面に、当該軌道パッドのバネ常数を調整するために溝が設けられることがあるが、全体的には平坦な面とされる。(特許文献1参照)
特許公開平11−124804
保線作業においては、レールを枕木から外して新たなレールと交換することが行なわれるが、レールの下に敷かれていた軌道パッドは、通常、その全てが、枕木から外された古いレールの下面に付着したままとなる。保線作業は、夜間などの限られた時間に行なう必要があるため迅速な作業が求められるが、これまでは、作業員がスコップや工具を用いてこの軌道パッドを一つ一つ剥ぎ取る非常に効率の悪い作業を余儀なくされていた。
本発明は、このような点に鑑み、レールに付着しない軌道パッドを提供し、レール交換作業の効率向上を可能とすることを目的とするものである。
すなわち、本発明は、
レール側に面する上面と、枕木側に面する下面とを有する、弾性部材により形成された軌道パッドであって、
該上面が、下方から上方に向うに従って先細りとなるような形状とされた複数の凸状面を有し、
該凸状面が、該レールの下面と係合して該レールを支持し、レールに荷重がかけられることにより該凸状面が圧縮変形して、該レール下面との係合面積が増大し、該荷重が除かれると該凸状面が復元して該レールの下面との係合面積が減少するようにされていることを特徴とする軌道パッドを提供する。
従来の軌道パッドにおいては、軌道パッドの上面は、上述のように、当該軌道パッドのバネ常数を調整するための溝が設けられているものの場合でも、全体としては平坦な面であるため、該レール上を車両が通過することにより該レールを介して荷重がかけられても、軌道パッドの上面とレール下面とは常に同じ面(面積)で接触しており、このため、上述のような軌道パッドのレールに対する付着が生じるものと考えられる。これに対して、本発明に係る軌道パッドにおいては、上記のように、レールに荷重がかけられることにより該凸状面が圧縮変形して、該レール下面との係合面積が増大し、該荷重が除かれると該凸状面が復元して該レールの下面との面積が減少するようにされている。すなわち、車両が通過してレールに荷重がかけられたときには、当該レール軌道の上面に設けられた凸状面が圧縮変形するが、車両が通過して荷重がなくなったときには、当該軌道パッドの弾性部材の弾性力により復元するものであり、軌道パッドの上面のレール下面との接触面が変化する。これにより、レール下面に対する軌道パッドの付着が生じにくくなる。また、たとえ付着が生じたとしても、その接触面積が小さいために、レールからの剥離作業は容易になる。
具体的には、凸状面が、軌道パッドの上面に沿って延びる半円筒状のものとすることができる。
また、別の例では、凸状面を球面状とすることができる。
これらの形状は、長期間の使用に耐えうるものである。
より具体的には、上記凸状面が、球面状とされた複数の凸状面と、円筒状とされた複数の凸状面とを有するようにすることもできる。
また、上記凸状面が、レールを当該軌道パッド上に載置したときに該レールの下面と接触する複数の凸状面と、該第1の凸状面よりも低い複数の凸状面とを有するようにすることもできる。
このようにすれば、第2の凸状面では、レールにより加えられる圧縮力が、第1の凸状面よりも小さくなり、圧縮による疲労が少ないために、復元力の経年的変化を受けにくく、車両通過した後の当該軌道パッドの復元力を維持することを可能とする。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る軌道パッドの第1の実施形態を示している。
この軌道パッド10は、ゴムなどの弾性部材により形成され、レール側に面する上面12と、枕木側に面する下面14とを有する。
上面12には、その全面にわたって、曲率半径が大きい半円筒状の第1の凸状面20と曲率半径が小さい半円筒状の第2の凸状面18とが相互に平行に交互に設けられており、第1の凸状面20の稜線に沿って球面状の第3の凸状面16が設けられている。
下面14から第1及び第2の凸状面の頂点までの高さは、それぞれ、t1、tとされ、第3の凸状面の頂点までの高さはt2とされている。下面14には、当該軌道パッドのバネ常数を調整するための溝22が、各第1の凸状面と対応する位置に該第1の凸状面20と平行に延びるように設けられている。
レールを枕木に締結するときには、先ず、その下面が第3の凸状面16と接触するようにして当該軌道パッド上に載置する。締結が完了した時点では、レールに対して下向きの締結力が加えられ、該レールの下面を通して当該軌道パッドにかけられる。
これにより軌道パッドは、圧縮変形されるが、その程度は必要に応じて適宜決められる。すなわち、締結した時点で、レールの下面が第3の凸状面16をある程度圧縮するだけで、他の凸状面とは接触しない程度としたり、圧縮の程度を強め、レールの下面が第3及び第2の凸状面16,18を圧縮する程度としたり、更に、レールの下面が第1〜第3の全ての凸状面を圧縮する状態としたりすることができる。この場合、常に、凸状面間に形成されている空隙24は保持されるようにし、車両通過時に、レール下面が軌道パッドの上面全体と接触することがあっても、車両通過後には、常に、上記空隙が保持されるようにするものである。
図2は、本発明に係る軌道パッドの他の実施形態を示す。
すなわち、この軌道パッド30では、頂点の高さにおいて、それぞれ上述の第1の実施形態に係る軌道パッド10における第1、第2及び第3の凸状面に相当する第1乃至第3の凸状面40,38,36が、全て、球面状とされており、軌道パッド上面に所定間隔で配置されている。
図3は、本発明に係る軌道パッドの更に別の実施形態を示す。この軌道パッド50では、頂点の高さにおいて、第1の実施形態に係る軌道パッドにおける第1乃至第3の凸状面に相当する第1乃至第3の凸状面70,68,66が設けられている。第2の凸状面68は、軌道パッド50の上面のレール設定方向に延びる断面が矩形状の細長い面とされており、第1の凸状面70は、該第2の凸状面68の長さ方向で所定間隔をあけて設けられた略半円筒状の面とされ、第3の凸状面66は、該第1の凸状面70の略中央位置に設けられた球面状の面とされている。
図4は、本発明に係る軌道パッドの別の実施形態を示す。この軌道パッド80では、頂点の高さにおいて、第1の実施形態に係る軌道パッドにおける第1乃至第3の凸状面に相当する第1乃至第3の凸状面90,88,86が設けられている。第2の凸状面88は、軌道パッド50の上面のレール設定方向に延びる半円筒状の面とされており、第3の凸状面86は第2の凸状面と平行に延びる横断面が三角形状の細長い面とされ、第1の凸状面90は、第3の凸状面86の両側に沿って延びる横断面が三角形状の面とされている。
JIS−E1117として規格化された第2種材のゴムを使用して形成した50c形軌道パッド(幅Wが125mm、長さLが180mm、厚さが6mm)と、幅W及び長さLが同じで、構造が上述の通りのもので上記t、t1、t2がそれぞれ、6mm、6.3mm、7.5mmとしたものを試作し、軌道パッドの規格試験でもある圧縮変形試験(荷重条件:50kN;300kN)及び疲労試験(荷重条件15±10kN;10万回)を行い、そのときに、軌道パッドがレール下面に付着するか否かを見た。
その結果、本発明に係る軌道パッドは、圧縮変形試験及び疲労試験ともに基準を満たすものであることが分かるとともに、いずれの場合も、レールへの付着は見られなかった。
これに対し、従来の50C形軌道パッドは、いずれの場合も、レールへの付着が生じた。
本発明に係る軌道パッドの第1の実施形態の平面図及び正面図である。 本発明に係る軌道パッドの第2の実施形態の平面図及び正面図である。 本発明に係る軌道パッドの第3の実施形態の平面図及び正面図である。 本発明に係る軌道パッドの第4の実施形態の平面図及び正面図である。
符号の説明
10,30,50,80 軌道パッド
16,36,66,86 第3の凸状面
20、40,70,90 第1の凸状面
18,38,68、88 第2の凸状面

Claims (5)

  1. レール側に面する上面と、枕木側に面する下面とを有する、弾性部材により形成された軌道パッドであって、
    該上面が、下方から上方に向うに従って先細りとなるような形状とされた複数の凸状面を有し、
    該凸状面が、該レールの下面と係合して該レールを支持し、レールに荷重がかけられることにより該凸状面が圧縮変形して、該レール下面との係合面積が増大し、該荷重が除かれると該凸状面が復元して該レールの下面との係合面積が減少するようにされていることを特徴とする軌道パッド。
  2. 該凸状面が、該上面に沿って延びる半円筒状とされている請求項1に記載の軌道パッド。
  3. 該凸状面が球面状とされている請求項1に記載の軌道パッド。
  4. 該凸状面が、球面状とされた複数の凸状面と、該上面に沿って延びる半円筒状とされた複数の第2の凸状面とを有する請求項1に記載の軌道パッド。
  5. 該凸状面が、レールを当該軌道パッド上に載置したときに該レールの下面と接触する複数の凸状面と、該凸状面よりも低い複数の凸状面とを有する請求項1乃至4のいずれかに記載の軌道パッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN103987896A (zh) * 2011-12-19 2014-08-13 Hf控股有限公司 带有密封部的轨道垫层
JP2020097882A (ja) * 2018-12-14 2020-06-25 鉄道軌材工業株式会社 軌道パッド及びその製造に適した軌道パッド用ポリアミド樹脂組成物

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