JP2009007782A - 屋根設置用設備の固定金具の取付構造 - Google Patents

屋根設置用設備の固定金具の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】固定金具がビス固定される平板屋根材のビス穴回りの雨仕舞いを安価に且つ効率的に行なうこと。
【解決手段】平板屋根材2の表面露出部8に載置される基板部13と、基板部13の水下側B部分から起立した防水カバー保持部6とを備え、基板部13を平板屋根材2の表面露出部8にビス固定した状態で、基板部13の上面を固定金具4よりも幅広の防水カバー5にて覆うと共に防水カバー5の水下側端部5aを防水カバー保持部6により保持した固定金具4の取付構造である。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根設置用設備の固定金具を平板屋根材に取り付ける構造に関するものである。
従来から、水下側から水上側に上下多段に葺き重ねられた平板屋根材からなる屋根の上に太陽電池パネルの固定金具を配置し、この固定金具を平板屋根材に対してビスで固定する構造が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが上記特許文献1に見られる従来では、ビス穴のコーキング切れやコーキング忘れの場合があり、またビスの打ち込みによって平板屋根材のビス穴回りにクラックが発生することがあり、このような場合、ビス穴やクラック等からの水漏れによって小屋裏への漏水や腐食を引き起こすという問題があった。
そこで他の従来例として、固定金具を平板屋根材にビス固定する部分の上面を防水カバーで覆うようにした構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところが上記特許文献2に見られる従来例では、防水カバーの水下側端部は下方に折り曲げられているにすぎないため、例えば水下側からの雨水の吹き上げによって防水カバーが捲れ上がり、防水カバーの裏面に雨水が回り込みやすくなるという問題がある。また防水カバーの水下側端部をネジ等で平板屋根材に固定する場合は、ネジ締め作業に手間がかかるという問題がある。
特開2005−61157号公報 特開平8−144453号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、固定金具がビス固定される平板屋根材のビス穴回りの雨仕舞いを安価に且つ効率的に行なうことができる屋根設置用設備の固定金具の取付構造を提供することを課題とし、さらに、固定金具に対する屋根設置用設備の取り付け施工を容易に行なうことができる屋根設置用設備の固定金具の取付構造を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、水下側Bから水上側Aに上下多段に葺き重ねられた平板屋根材2の上に設置される屋根設置用設備3の固定金具4を、平板屋根材2に対してビス固定する固定金具の取付構造であって、上記固定金具4は、固定金具4が配置される平板屋根材2の表面露出部8に載置される基板部13と、基板部13の水下側B部分から起立した防水カバー保持部6とを備えており、上記基板部13を平板屋根材2の表面露出部8にビス固定した状態で、上記基板部13の上面を固定金具4よりも幅広の防水カバー5にて覆うと共に防水カバー5の水下側端部5aを上記防水カバー保持部6により保持してなることを特徴としている。
このような構成とすることで、平板屋根材2にビス固定した固定金具4の基板部13を防水カバー5で覆った状態で、防水カバー5の水下側端部5aを固定金具4に設けた防水カバー保持部6により保持できるので、例えば水下側Bからの雨水の吹き上げがあっても固定金具4を利用して防水カバー5の捲れ上がりを防止できる。従って、仮りにビス穴のコーキング切れやコーキング忘れがあった場合とか、ビス穴回りにクラックが生じている場合であっても、防水カバー5を用いて雨仕舞いを良好に行なうことができる。
また、上記防水カバー保持部6は、防水カバー5の水下側端部5aが差し込み可能な横長スリット形状に形成されているのが好ましく、この場合、防水カバー5の水下側端部5aを横長スリット形状の防水カバー保持部6に差込むだけで保持できるので、防水カバー5の水下側端部5aをネジ等で平板屋根材2に固定する必要がなくなる。
また、上記防水カバー保持部6の上部に、屋根設置用設備3を連結固定する水平片7が突設されているのが好ましく、この場合、屋根設置用設備3を水平片7に対して連結固定する際に屋根設置用設備3が防水カバー保持部6と干渉することがないため、屋根設置用設備3の取り付け施工を容易に行なうことができる。
本発明は、平板屋根材にビス固定された固定金具の基板部を固定金具よりも幅広の防水カバーにて覆うと共に、防水カバーの水下側端部を固定金具に設けた防水カバー保持部により保持することにより、固定金具がビス固定される平板屋根材のビス穴回りの雨仕舞いを安価に且つ効率的に行なうことができる。
また本発明は、屋根設置用設備を固定金具の水平片に連結固定する際に屋根設置用設備が防水カバー保持部と干渉することがないため、屋根設置用設備の取り付け施工を容易に行なうことができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1は、水下側Bから水上側Aに上下多段に葺き重ねられた平板屋根材2の上に屋根設置用設備3の固定金具4をビス固定した場合の一例を示す側面断面図である。なお図中の10は野地板、Aは屋根1の水上側(棟側)、Bは屋根1の水下側(軒側)をそれぞれ示している。
以下の例では、屋根設置用設備3として太陽光で発電を行なう太陽電池パネル3Aを例示する。
平板屋根材2は、例えばスレート瓦を例示するが、それ以外にセメント瓦、粘土瓦、樹脂瓦等でもよい。この種の平板屋根材は軽量性及び取り扱い性の良さから近年多く用いられている。
本例では、左右方向に密接配置された横列の平板屋根材2が、水下側Bから水上側Aへと上下に多段にわたって葺き重ねられていると共に、図3に示すように、各段ごとに平板屋根材1/2枚分だけ左右にずらした状態でアスファルトルーフィング(図示せず)上に葺き重ねられている。
ここで本発明においては、太陽電池パネル3Aの固定金具4は、平板屋根材2の表面露出部8に対してビス11で固定される基板部13と、基板部13の水下側B部分から起立した横長スリット形状の防水カバー保持部6と、防水カバー保持部6の上部から突設されて太陽電池パネル3Aを連結固定するための水平片7とが一体に構成されている。
上記基板部13は、平面視略四角形状の平板状に形成されており、図1に示すように、軒棟方向の長さは、1枚の平板屋根材2(2A)の表面露出部8の水上側Aから水下側Bに至る長さと略等しい長さとなっている。この基板部13の複数箇所(本例では4箇所)にビス穴12aが開口しており、ビス11は基板部13のビス穴12aから上下2段の平板屋根材2の重なり部分9(2層以上)を貫通して、野地板10に打ち込まれるようになっている。
上記基板部13の上面は、固定金具4よりも幅広の平板状の防水カバー5にて覆われる。防水カバー5は、雨水がビス穴12a,12bから浸入するのを防止するものであり、例えば、鉄やステンレス等の板金のプレス加工品とか、ポリカーボネイトなどの樹脂成型品などで構成される。なお図3(g)及び図4では図面の理解を容易にするため防水カバー5をハッチングで示している。
次に、平板屋根材2の上に固定金具4、太陽電池パネル3Aを順に設置する手順を図3、図4を参照して説明する。
図3(a)に示す既存の屋根1において、先ず、1枚の平板屋根材2の表面露出部8(図1の平板屋根材2Aの表面露出部8に相当)の水下側Bに固定金具4の基板部13を載置し、図3(c)に示す電動穴あけ工具20で基板部13のビス穴12aから平板屋根材2に先穴をあけ、図3(d)のダストポンプ21で切削粉を除去してから、図3(e)に示すコーキング剤供給装置22を用いて、先穴内にコーキング剤18を注入する。その後、図3(f)の電動ドライバー23でパッキン付きのビス11を基板部13のビス穴12aを貫通して平板屋根材2の先穴に打ち込む。これにより、固定金具4の固定作業が完了する。その後、防水カバー5を覆う。このとき図2、図3(g)に示すように、防水カバー5の水上側端部5Bを上段側の平板屋根材2B,2Cの重なり部分9の隙間に差し込む。このときの差込み寸法は例えば40mm程度とする。一方、防水カバー5の水下側端部5aは、上記固定金具4の横長スリット形状をした防水カバー保持部6に差し込むことにより、防水カバー5の取り付けを終了する。
上記固定金具4及び防水カバー5の一連の取付作業を、屋根1の4箇所(例えば図4(a))においてそれぞれ行なう。その後、図4(b)のように、上下一対の横桟24を各固定金具4に設けた水平片7に対して例えばボルトとナットとを用いて連結し、最後に、図4(c)のように、横桟24に対して太陽電池パネル3Aを取り付ける。なお、横桟24を省略して、太陽電池パネル3Aを固定金具4の水平片7に対して直接取り付けることも可能である。
しかして、上記構成の固定金具4の基板部13を平板屋根材2(2A)にビス固定した後に、基板部13を防水カバー5で覆うと共に、防水カバー5の水下側端部5aを固定金具4に設けた防水カバー保持部6で保持することによって、例えば水下側Bからの雨水の吹き上げがあっても固定金具4を利用して防水カバー5の捲れ上がりを防止できる。従って、仮りにビス穴12a,12bのコーキング切れやコーキング忘れがあった場合とか、平板屋根材2のビス穴12b回りにクラックが生じている場合であっても、ビス穴12a,12bやクラック等からの漏水を防水できる。また本例の防水カバー5は、上下2段の平板屋根材2の表面露出部8に跨って覆うことができる長さと幅を有しており、防水カバー5の水上側端部5Bを上段側の平板屋根材2B,2Cの重なり部分9に差し込むことにより、水上側Aから流れ落ちる雨水が図2のW1で示すように防水カバー5の上面を流れ落ちて、防水カバー5の裏面に回り込むことがない。また本例ではビス11の外周が防水パッキン50(図2)で水密となっており、これにより図2のWで示すように野地板10の上面を流れちる雨水がビス11のビス穴から流れ落ちるのを防止できる。この結果、固定金具4がビス固定される平板屋根材2(2A)のビス穴回りの雨仕舞いを安価に且つ効率的に行なうことができる。
また、防水カバー5の水下側端部5aを横長スリット形状の防水カバー保持部6に差込むだけで保持できるので、防水カバー5の水下側端部5aをネジ等で平板屋根材2に固定する必要もなくなる。
さらに、太陽電池パネル3Aを固定金具4の水平片7に連結固定する際に、水平片7は防水カバー保持部6の上部に設けられているので、太陽電池パネル3Aが防水カバー保持部6と干渉することがなくなり、これにより太陽電池パネル3Aの取り付け施工がはかどる。しかも本例では、固定金具4と太陽電池パネル3Aとを別体とし、複数の固定金具4を屋根1の複数箇所にビス固定してから、これらの固定金具4に対して太陽電池パネル3Aを取り付けるので、従前のように大型サイズの太陽電池パネルと一体の固定金具を平板屋根材にビス固定する場合と比較して、太陽電池パネル3Aの取付作業を安全で無理のない姿勢で行なうことができ、これにより施工性が大幅に向上するだけでなく、工場で固定金具4と太陽電池パネル3Aとを別々に作製できるので、工場での生産性が向上する利点もある。
さらに、防水カバー5は屋根1全体ではなく、固定金具4の基板部13とその周辺の平板屋根材2の表面露出部8に跨るように設置されるだけなので、防水カバー5の小型化を図ることができる利点もある。
本発明に係る固定金具4は、太陽電池パネル3Aのみに限らず、太陽熱集熱パネルや緑化パネルなどの各種機能パネル、或いは、例えばTVアンテナの設置架台等の各種の屋根設置用設備3の固定金具として広く適用可能である。
本発明の一実施形態の屋根設置用設備の固定金具の取付構造を説明する側面断面図である。 同上の防水カバー表面及び野地板表面における雨水の流れ状態の説明図である。 (a)〜(g)は同上の固定金具を平板屋根材に対してビス固定してから、防水カバーを敷設する手順を説明する説明図である。 (a)〜(c)は同上の平板屋根材の上にビス固定した固定金具の水平片に対して横桟を介して太陽電池パネルを設置する手順の一例を説明する説明図である。
符号の説明
1 屋根
2 平板屋根材
3 屋根設置用設備
4 固定金具
5 防水カバー
5a 水下側端部
6 防水カバー保持部
7 水平片
8 表面露出部
13 基板部
A 水上側
B 水下側

Claims (3)

  1. 水下側から水上側に上下多段に葺き重ねられた平板屋根材の上に設置される屋根設置用設備の固定金具を、平板屋根材に対してビス固定する固定金具の取付構造であって、上記固定金具は、固定金具が配置される平板屋根材の表面露出部に載置される基板部と、基板部の水下側部分から起立した防水カバー保持部とを備えており、上記基板部を平板屋根材の表面露出部にビス固定した状態で、上記基板部の上面を固定金具よりも幅広の防水カバーにて覆うと共に防水カバーの水下側端部を上記防水カバー保持部により保持してなることを特徴とする屋根設置用設備の固定金具の取付構造。
  2. 上記防水カバー保持部は、防水カバーの水下側端部が差し込み可能な横長スリット形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の屋根設置用設備の固定金具の取付構造。
  3. 上記防水カバー保持部の上部に、屋根設置用設備を連結固定する水平片が突設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の屋根設置用設備の固定金具の取付構造。
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