JP2009011096A - 電動装置および電動装置の組立方法 - Google Patents

電動装置および電動装置の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009011096A
JP2009011096A JP2007170930A JP2007170930A JP2009011096A JP 2009011096 A JP2009011096 A JP 2009011096A JP 2007170930 A JP2007170930 A JP 2007170930A JP 2007170930 A JP2007170930 A JP 2007170930A JP 2009011096 A JP2009011096 A JP 2009011096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
rotation axis
electric motor
electric
direction along
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007170930A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Okuda
弘一 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007170930A priority Critical patent/JP2009011096A/ja
Publication of JP2009011096A publication Critical patent/JP2009011096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向に大型化することを抑制することの可能な電動装置を提供する。
【解決手段】第1電動機3および第2電動機4を有し、第1電動機3は回転することが可能な第1ロータ14を有し、第2電動機4は回転することが可能な第2ロータ27を有しており、第1ロータ14と第2ロータ27とが同軸上に配置されているとともに、第1ロータ14および第2ロータ27について、回転角度または回転数または円周方向の位相の少なくとも1つを検知する検知装置72,80が設けられている電動装置において、第1ロータ14および第2ロータ27の回転軸線A1に沿った方向で、第1ロータ14と第2ロータ27との間に検知装置72,80が配置されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、第1電動機の第1ロータと第2電動機の第2ロータとが同軸上に配置された構成の電動装置、および電動装置の組立方法に関するものである。
従来から、第1電動機の第1ロータおよび第2電動機の第2ロータを同軸上に配置した構成の電動装置が知られており、このような構成の電動装置の一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された電動機は電気自動車に搭載されるものであり、ケーシング内に第1電動機および第2電動機が収容されている。また、第1電動機は第1ロータおよび第1ステータを有し、第2電動機は第2ロータおよび第2ステータを有している。第1ステータおよび第2ステータはケーシングに固定され、第1ロータおよび第2ロータが同軸上に配置されている。さらに、第1ロータは軸受により回転可能に支持され、第2ロータは軸受により回転可能に支持されている。そして、第1ロータが右車輪に動力伝達可能に連結され、第2ロータが左車輪に動力伝達可能に連結されている。
特開平6−98495号公報
ところで、特許文献1に記載されている電気自動車において、車速を検知したり電動機の回転数を制御するために、第1電動機の回転数および第2電動機の回転数を検知することが考えられる。このような場合、第1電動機および第2電動機の回転数を検知する検知装置を設けることが知られている。しかしながら、特許文献1に記載された電気自動車用の電動機は、第1電動機および第2電動機が同軸上に配置されているため、検知装置を設けると、第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向にユニット全体が大型化する虞があった。
この発明は上記事情を背景としてなされたものであり、第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向に大型化することを抑制することの可能な電動装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、通電により回転することが可能な第1ロータを有する第1電動機と、通電により回転することが可能な第2ロータを有する第2電動機とを有し、前記第1ロータと前記第2ロータとが回転軸線上で異なる位置に配置されているとともに、前記第1ロータおよび第2ロータの回転角度または回転数または円周方向の位相のうち、少なくとも1つの事項を検知する検知装置が設けられている電動装置において、前記回転軸線に沿った方向で、前記第1ロータと第2ロータとの間に前記検知装置が配置されていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記第1電動機および前記第2電動機が取り付けられる固定構造物が設けられており、前記検知装置は、前記固定構造物に取り付けられた第1検知部と、前記第1ロータおよび第2ロータに設けられた第2検知部と、前記第1検知部を前記固定構造物に固定する締結部材とを有し、前記回転軸線を中心とする半径方向で、前記締結部材の取り付け位置と、前記第1ロータおよび第2ロータの配置位置とが重なっており、前記第1ロータおよび第2ロータにおける、前記回転軸線を中心とする半径方向で前記締結部材の取り付け位置と同じ位置に、前記締結部材を締結する工具が挿入される切欠部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成に加えて、前記第1ロータが車両の右側の車輪と動力伝達可能に接続されており、前記第2ロータが車両の左側の車輪と動力伝達可能に接続されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、第1ロータを有する第1電動機と、第2ロータを有する第2電動機とを用意し、前記第1ロータと前記第2ロータとが同軸上に配置されるように、前記第1電動機および第2電動機を固定構造物に取り付けるとともに、前記第1ロータおよび第2ロータについて、回転角度または回転数または円周方向の位相の少なくとも1つを検知する検知装置を設ける電動装置の組立方法において、前記第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向で、この前記第1ロータと第2ロータとの間に前記検知装置を配置することを特徴とする電動装置の組立方法。
請求項5の発明は、請求項4の構成に加えて、前記検知装置を構成する第1検知部および第2検知部を別々に用意する第1工程と、前記第1ロータおよび第2ロータの外周に、前記回転軸線を中心とする半径方向に窪んだ谷部と、前記回転軸線を中心とする半径方向に突出された山部とを設ける第2工程と、前記第1工程および第2工程の後に、前記第2検知部を前記第1ロータおよび第2ロータに取り付け、かつ、その第1ロータおよび第2ロータを同軸上に配置する第3工程と、この第3工程の後に、前記谷部から前記回転軸線に沿った方向に工具を挿入して締結部材を締め付けることにより、前記第1検知部を前記固定構造物に固定する第4工程とを有することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向で、第1ロータと第2ロータとの間に検知装置が配置されているため、回転軸線に沿った方向に電動装置が大型化することを抑制できる。
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、切欠部に工具を挿入して締結部材を緩めたり締め付けたりすることができる。したがって、第1電動機および第2電動機を固定構造物から取り外さずに済み、締結部材を締め付けたり緩めたりする作業の作業性が向上する。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明と同様の効果を得られる他に、第1電動機の動力が車両の右側の車輪に伝達され、第2電動機の動力が車両の左側の車輪に伝達される。
請求項4の発明によれば、第1ロータを有する第1電動機と、第2ロータを有する第2電動機とを用意し、第1ロータと前記第2ロータとが同軸上に配置されるように、第1電動機および第2電動機が固定構造物に取り付けられる。また、第1ロータおよび第2ロータについて、回転角度または回転数または円周方向の位相の少なくとも1つを検知する検知装置を設ける場合に、第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向で、第1ロータと第2ロータとの間に、検知装置が配置される。例えば、先に検知装置を取り付けた後、軸線に沿った方向で検知装置の両側に、第1ロータおよび第2ロータを配置することができる。したがって、この組立方法により組み立てられた電動装置においては、回転軸線に沿った方向に電動装置が大型化することを抑制できる。
請求項5の発明は、請求項4の発明と同様の効果を得られる他に、検知装置を構成する第1検知部および第2検知部を別々に用意する第1工程と、前記第1ロータおよび第2ロータの外周に、回転軸線を中心とする半径方向に窪んだ谷部と、回転軸線を中心とする半径方向に突出された山部とを設ける第2工程とがおこなわれる。この第1工程と第2工程とは、いずれが先におこなわれてもよいし、同時におこなわれてもよい。この第1工程および第2工程の後におこなわれる第3工程では、第2検知部を第1ロータおよび第2ロータに取り付け、かつ、その第1ロータおよび第2ロータを同軸上に配置する。この第3工程の後におこなわれる第4工程では、谷部から回転軸線に沿った方向に工具を挿入して締結部材を締め付けることにより、第1検知部を固定構造物に固定する。したがって、第1電動機および第2電動機を固定構造物から取り外すことなく、締結部材を締め付けることが可能であり、作業性が向上する。
この発明における電動装置は、車両、産業機械、工作機械などに用いることが可能である。この発明において、第1電動機および第2電動機としては、同期電動機、特に、リラクタンス形の電動機を用いることが可能である。第1電動機および第2電動機は、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能の他に、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能を兼備した発電電動機(モータ・ジェネレータ)であってもよい。この発明において、第1電動機および第2電動機は、通電により磁界が形成され、第1ロータおよび第2ロータでトルクが発生する。第1ロータおよび第2ロータは、回転軸、鉄心(電磁鋼板)、鉄心を保持するプレートなどにより構成されている。
この発明において検知装置には、検知信号を発生する信号発生装置、および検知された信号を処理する信号処理装置が含まれる。すなわち、この発明には、信号発生装置が、軸線に沿った方向で第1ロータと第2ロータとの間に配置されている構成、信号発生装置および信号処理装置が、共に軸線に沿った方向で第1ロータと第2ロータとの間に配置されている構成、信号処理装置が、軸線に沿った方向で第1ロータと第2ロータとの間に配置されている構成が含まれる。この発明では、信号発生装置が、軸線に沿った方向で第1ロータと第2ロータとの間に配置されている構成が、特に好ましい。そして、信号発生装置が、第1検知部と第2検知部とに分割して構成されている。そして、第1検知部が、固定構造物に取り付けられ、第2検知部が、回転要素であるロータに取り付けられる。そして、回転軸線を中心とする円周方向において、第1検知部と第2検知部との位置関係に基づいた信号(電気信号・磁気信号など)が発生するように構成されている。この信号を信号処理装置、例えば、電子制御装置または信号計測器で処理することにより、第1ロータおよび第2ロータについて、回転角度または回転数または円周方向の位相(停止位置)の少なくとも1つが判断される。この発明における信号発生装置としては、例えば、非接触式センサ、具体的には、磁気式センサ(レゾルバ)、光式センサ(ロータリエンコーダ)、電磁ピックアップセンサ、磁気抵抗素子センサなどを用いることが可能である。そして、信号発生装置は、回転軸線を中心とする円周上における前記第1検知部と第2検知部との相対位置関係に基づいて、前記第1検知部が検出信号を発生するように構成されている。この第1検知部の検出信号が信号処理装置で処理されて、第1ロータおよび第2ロータの回転状態が求められるように構成されている。この発明においては、信号発生装置を、回転軸線に沿った方向で、第1ロータと第2ロータとの間に配置し、信号処理装置を、軸線に沿った方向で、第1ロータと第2ロータとの間とは異なる箇所に配置する構成が含まれている。また、この発明においては、信号発生装置および信号処理装置を共に、回転軸線に沿った方向で、第1ロータと第2ロータとの間に配置する構成が含まれている。
この発明における信号発生装置として、磁気式センサ具体的にはレゾルバを用いることが可能である。このレゾルバは、複数の電磁コイルを有するステータと、磁性体により構成されたロータとを有している。また、ロータは楕円形に構成されている。そして、いずれかの電磁コイルに交流電流を流すと、他の電磁コイルにはロータの位置に応じた出力信号が発生する。このようなレゾルバを信号発生装置として用いる場合、ステータが第1検知部に相当し、ロータが第2検知部に相当する。前記光センサとして、発光部および受光部と、切欠きまたはスリットとを有するものを用い、発光部から出力された光が、前記切欠またはスリットを通過して受光部に到達して、検出信号を出力するように構成可能である。また、切欠またはスリットに代えて、反射部(白色部)を設けることも可能である。すると、発光部の光が反射部により反射されて受光部に至り、検出信号を発生する。このような光センサを前記信号発生装置として用いる場合、前記発光部および前記受光部が、前記第1検知部に相当し、前記スリットまたは切欠または反射部が、前記第2検知部に相当する。
前記磁気抵抗素子センサは、磁気抵抗素子(MRE素子)と、磁石とを有する。そして、磁気抵抗素子は、磁界の方向によって抵抗値が変化する磁気異方性効果を持つ素子であり、予めパターン化されたMRE素子で抵抗ブリッジ回路を組み、その抵抗回路を、回転要素に設けられた磁石に対向させておく。回転要素の回転により、MRE素子が出力信号を発生する。このような、磁気抵抗素子センサを前記検知装置として用いる場合、前記磁気抵抗素子が前記第1検知部に相当し、前記磁石が前記第2検知部に相当する。前記電磁ピックアップセンサは、ソレノイドと、凹凸部を設けた磁性体とを有する。そして、ソレノイドと磁性体との間に隙間を設け、磁性体が回転すると、ソレノイドのコイルには交流電圧(検出信号)が発生し、その交流電圧の周波数を測定することで、回転速度(回転数)を検出できる。この電磁ピックアップセンサを前記信号発生装置として用いる場合、前記ソレノイドが前記第1検知部に相当し、前記磁性体が前記第2検知部に相当する。
この発明において、第1電動機および第2電動機が取り付けられる固定構造物は、回転不可能に設けられており、この固定構造物には、ケーシング、ブラケット、ハウジング、フレームなどが含まれる。この発明における締結部材は、第1検知部を固定構造物に取り付ける要素であり、回転することによって締結力が発生する。この締結部材には、ボルト、ナット、ビスなどが含まれる。この発明における工具は、締結部材を回転させる装置であり、工具にはドライバ、空気圧式工具、電動式工具、これらの締め付け機の回転軸、回転軸に取り付けられるソケットなどが含まれる。
この発明において、山部および谷部は、半径方向における高さの相違を示す用語であり、山部は突起または突出部でもよく、谷部は窪みまたは凹部でもよい。さらに、山部と谷部とは、円周方向に単数または複数が設けられる。すなわち、第1ロータまたは第2ロータの外周に山部および谷部が形成されて、歯が構成されていてもよい。この発明において、第1工程および第2工程は、いずれの工程を先におこなってもよいし、2つの工程を並行して同時におこなってもよい。この第1工程および第2工程についで、第3工程がおこなわれる。また第3工程の後に、第4工程がおこなわれる。また、この発明において、ロータおよび電動機に付記された「第1」および「第2」とは、ロータが別物として2個設けられ、電動機が別物として2個設けられていること(個数)を意味する。
以下、この発明の実施例を図2に基づいて説明する。図2は、電動装置1を搭載した車両2の部分的なスケルトン図である。つまり、図2に示された電動装置2は組立完了後の状態を示している。この図2に示すように、電動装置1は二基の電動機3,4を有しており、一方の電動機3と右側車輪5とが動力伝達可能に接続され、他方の電動機4と左側車輪6とが動力伝達可能に接続されている。そして、前記電動機3,4は、共にケーシング7内に配置されている。このケーシング7は車両2のボデー(図示せず)の下方に配置されており、このケーシング7は、熱伝導性に優れた金属材料、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などにより構成されている。また、ケーシング7は回転軸線に沿った方向で、複数の分割片により構成され、分割片同士を接触させてボルト、ナットなどの固定機構(図示せず)を用いて締め付け固定されている。
ケーシング7は、ボデーの下方に回転不可能に設けられている。図1は、ケーシング7の内部を示す部分的な断面図である。この図1に示すように、前記ケーシング7の内面に連続する支持壁8が設けられており、この支持壁8により、車両2の幅方向で、電動機3を配置する収納室9と、電動機4を配置する収納室10とが区画されている。つまり、支持壁8は、後述する回転軸線に対してほぼ垂直な平面に沿って張り出している。さらに、ケーシング7の内面に連続する隔壁11,12が設けられており、一方の隔壁11と支持壁8との間に収納室9が形成され、他方の隔壁12と支持壁8との間に収納室10が形成されている。このように、支持壁8を中心として左右対称に電動機3および電動機4が配置されている。前記電動機3,4は、共にブラシレスの同期電動機、具体的には、シンクロ・ランス・リラクタンス形の電動機である。以下、電動機3,4の構成を具体的に説明する。
まず、右側車輪5に接続された電動機3は、ステータ(固定子)13およびロータ(回転子)14を有している。このステータ13は、ケーシング7に固定されている。また、ステータ13は、電磁鋼板(鉄心)15と、この電磁鋼板15に巻き付けられたコイル(電機子)29とを有している。また、電磁鋼板15は、ロータ14の回転軸線A1に沿った方向に複数枚が積層されている。そして、複数枚が積層された電磁鋼板15に、コイル(電磁コイル)29が巻き付けられている。このように、複数枚が積層された電磁鋼板15にコイル29を巻き付けたものを1組のステータ13として、複数のステータ13が、回転軸線A1を中心とする同一円周上に配置されている。この回転軸線A1は略水平に配置されている。前記回転軸線A1に沿った方向で、前記コイル29の両端は、電磁鋼板15の積層領域の外側に位置している。
前記回転軸線A1を中心とする半径方向で、複数のステータ13の内側の空間に単一のロータ14が配置されている。このロータ14は、出力軸16と、この出力軸16に取り付けられた電磁鋼板(回転子鉄心)17とを有している。この電磁鋼板17は、回転軸線A1に沿った方向に複数枚が積層されている。図3は、前記回転軸線A1と垂直な平面内における電磁鋼板17の形状を示す側面図である。前記電磁鋼板17は環状に構成されており、その軸孔17A内に出力軸16が挿入されている。また、電磁鋼板17の外周には、回転軸線A1を中心とする半径方向で、外側に向けて突出された山部17Bと、山部17B同士の間に配置された谷部17Cとが、円周方向に沿って交互に形成されている。また、電磁鋼板17の円周方向において、山部17Bの数(極数)は、ステータ13の数(極数)と同一である。電磁鋼板17は円板形状を有しており、谷部17Cを半円形状の切欠部を構成している。さらに、回転軸線A1を中心とする半径方向で、谷部17Cの深さは、後述するボルトを締め付けるソケット(後述)の外径とほぼ一致している。
さらに、積層された電磁鋼板17は、回転軸線A1に沿った方向の両側から、プレート70,71により挟み付けられている。このプレート70,71も円板形状を有しており、プレート70,71は出力軸16に取り付けられている。このプレート70,71の外径が、電磁鋼板17の谷部17Cの内接円(図示せず)よりも大きい場合は、プレート70,71にも、前記電磁鋼板17の形状と同様に山部および谷部が設けられる。この場合、山部の数および谷部の数は電磁鋼板17と同じとし、円周方向における山部および谷部の位相は電磁鋼板17と同じとした状態で、前記複数の電磁鋼板17およびプレート70,71が、円周方向では回転不可能に固定されている。そして、出力軸16は2個の軸受18,19を用いて、前記ケーシング7により回転可能に支持されている。
具体的に説明すると、回転軸線A1に沿った方向で異なる位置に、2個の軸受18,19が配置されている。つまり、回転軸線A1に沿った方向で、軸受18と軸受19との間に、複数の電磁鋼板17が積層して配置されている。前記回転軸線A1に沿った方向で、複数の電磁鋼板15の配置領域と、複数の電磁鋼板17の配置領域とが一致している。まず、2つの軸受18,19のうち、前記電動機4に近い位置に配置された軸受18の構成を説明すると、軸受18は、前記出力軸16に圧入された内輪20と、内輪20と同軸上に配置された外輪21と、内輪20と外輪21との間に配置された転動体22とを有している。さらに、前記支持壁8には軸孔23が貫通して形成されており、前記外輪21が軸孔23に挿入、具体的にはすき間嵌めされている。さらに、他方の軸受19は、出力軸16に圧入された内輪24と、内輪24と同軸上に配置された外輪25と、内輪24と外輪25との間に介在された転動体26とを有している。前記隔壁11には軸孔(図示せず)が貫通して形成されており、外輪25が軸孔に挿入、具体的にはすき間嵌めされている。このようにして、回転軸線A1を中心とする半径方向でロータ14が位置決めされ、各ステータ13の電磁鋼板15と、ロータ14の電磁鋼板17との間に、半径方向のすき間が形成されている。
つぎに、ロータ14の回転状態を検知して信号を発生する信号発生装置の構成を説明する。この信号発生装置は、ロータ14の回転数、回転角度、円周方向の位相などを検知する装置であり、具体的には、非接触式の磁気センサの1種であるレゾルバ72が用いられている。このレゾルバ72は、前記支持壁8に固定されたステータ73と、前記ロータ14、具体的には出力軸16に固定されたロータ74とを有している。、ステータ73はリング形状を有しており、そのステータ73には3個のコイルが内蔵されている。これらのコイルは電源および電子制御装置に接続されている。この電子制御装置は、信号発生装置の信号を処理する構成を有している。そして、このステータ73は前記支持壁8に対して、ボルト75の締め付けにより回転不可能に固定されている。つまり、支持壁8にはボルト75の雄ねじ部(図示せず)がねじ込まれる雌ねじ部(図示せず)が形成されている。ボルト75および雌ねじ部は、単数でもよいし、円周方向に複数設けられていてもよい。また、ステータ73にはボルト75が差し込まれる軸孔(図示せず)が設けられている。この軸孔はステータ73を回転軸線A1に沿った方向に貫通しており、この軸孔は、回転軸線A1を中心とする円弧形状に構成された長孔である。さらに、前記ロータ74は磁性材料により構成されており、回転軸線A1と垂直な平面内における外周形状が楕円形状に構成されている。そして、ステータ73のいずれかのコイルに交流電圧を印加すると、他のコイルにはロータ74の位置(円周方向における回転位置)を基準とした検知信号が発生し、その検知信号が電子制御装置により処理されるように構成されている。
このように構成されたレゾルバ72は、前記回転軸線A1に沿った方向で、積層された電磁鋼板17と支持壁8との間に配置されている。また、回転軸線A1を中心とする半径方向で、コイル29における電磁鋼板15から回転軸線A1に沿った方向で露出した部分の内側に、レゾルバ72が配置されている。すなわち、回転軸線A1に沿った方向で、コイル29の配置領域内に前記レゾルバ72が配置されている。また、回転軸線A1を中心とする半径方向で、電磁鋼板17の配置領域内に、前記レゾルバ72が配置されている。一方、左側車輪6に動力伝達可能に接続された電動機4は、ステータ(固定子)76およびロータ(回転子)27を有している。このステータ76は、ケーシング7に固定されている。また、ステータ76は、電磁鋼板(鉄心)28と、この電磁鋼板28に巻き付けられたコイル(電機子)77とを有している。また、電磁鋼板28は、ロータ27の回転軸線A1に沿った方向に複数枚が積層されている。そして、複数枚が積層された電磁鋼板28に、コイル(電磁コイル)77が巻き付けられている。このように、複数枚が積層された電磁鋼板28にコイル77を巻き付けたものを1組のステータ76として、複数のステータ76が、回転軸線A1を中心とする同一円周上に配置されている。前記回転軸線A1に沿った方向で、前記コイル77の両端は、電磁鋼板28の積層領域の外側に位置している。
前記回転軸線A1を中心とする半径方向で、複数のステータ76の内側の空間に単一のロータ27が配置されている。ロータ27および14は同軸上に配置されており、かつ、前記回転軸線A1に沿った方向で、このロータ27はロータ14とは異なる位置に配置されている。出力軸30と、この出力軸30に取り付けられた電磁鋼板(回転子鉄心)31とを有している。この電磁鋼板31は、回転軸線A1に沿った方向に複数枚が積層されている。この電磁鋼板31の構成、および前記回転軸線A1と垂直な平面内における電磁鋼板31の形状は、図3に基づいて説明した電磁鋼板17の構成および形状と同じである。すなわち、前記電磁鋼板31は環状に構成されており、その軸孔31A内に出力軸30が挿入されている。また、電磁鋼板31の外周には、回転軸線A1を中心とする半径方向で、外側に向けて突出された山部31Bと、山部31B同士の間に配置された谷部31Cとが、円周方向に沿って交互に形成されている。また、電磁鋼板31の円周方向において、山部31Bの数(極数)は、ステータ76の数(極数)と同一である。電磁鋼板31は円板形状を有しており、谷部31Cを半円形状の切欠部を構成している。さらに、回転軸線A1を中心とする半径方向で、谷部31Cの深さは、後述するボルトを締め付けるソケット(後述)の外径とほぼ一致している。
さらに、積層された電磁鋼板31は、回転軸線A1に沿った方向の両側から、プレート78,79により挟み付けられている。このプレート78,79も円板形状を有しており、プレート78,79は出力軸30に取り付けられている。このプレート78,79の外径が、電磁鋼板31の谷部31Cの内接円(図示せず)よりも大きい場合は、プレート77,79にも、前記電磁鋼板31の形状と同様に山部および谷部が設けられる。この場合、山部の数および谷部の数は電磁鋼板31と同じとし、円周方向における山部および谷部の位相は電磁鋼板31と同じとした状態で、前記複数の電磁鋼板31およびプレート78,79が、円周方向では回転不可能に固定されている。そして、出力軸31は2個の軸受32,33を用いて、前記ケーシング7により回転可能に支持されている。
具体的に説明すると、回転軸線A1に沿った方向で異なる位置に、2個の軸受32,33が配置されている。つまり、回転軸線A1に沿った方向で、軸受32と軸受33との間に、複数の電磁鋼板31が積層して配置されている。前記回転軸線A1に沿った方向で、複数の電磁鋼板28の配置領域と、複数の電磁鋼板31の配置領域とが一致している。まず、2つの軸受32,33のうち、前記電動機3に近い位置に配置された軸受32の構成を説明すると、軸受32は、前記出力軸30に圧入された内輪34と、内輪34と同軸上に配置された外輪35と、内輪34と外輪35との間に配置された転動体36とを有している。さらに、前記支持壁8には軸孔23が貫通して形成されており、前記外輪35が軸孔23に挿入、具体的にはすき間嵌めされている。さらに、他方の軸受33は、出力軸16に圧入された内輪37と、内輪37と同軸上に配置された外輪38と、内輪37と外輪38との間に介在された転動体39とを有している。前記隔壁11には軸孔(図示せず)が貫通して形成されており、外輪38が軸孔に挿入、具体的にはすき間嵌めされている。このようにして、回転軸線A1を中心とする半径方向でロータ27が位置決めされ、各ステータ76の電磁鋼板28と、ロータ27の電磁鋼板31との間に、半径方向のすき間が形成されている。
つぎに、ロータ27の回転状態を検知する信号発生装置の構成を説明する。この信号発生装置は、ロータ27の回転数、回転角度、円周方向の位相などを検知して、検知信号に基づいて信号を発生する装置であり、具体的には、非接触式の磁気センサの1種であるレゾルバ80が用いられている。このレゾルバ80は、前記支持壁8に固定されたステータ81と、前記ロータ27、具体的には出力軸30に固定されたロータ82とを有している。ステータ81はリング形状を有しており、そのステータ81には3個のコイルが内蔵されている。これらのコイルは電源および電子制御装置に接続されている。そして、このステータ81は前記支持壁8に対して、ボルト83の締め付けにより回転不可能に固定されている。つまり、支持壁8にはボルト83の雄ねじ部(図示せず)がねじ込まれる雌ねじ部(図示せず)が形成されている。ボルト83および雌ねじ部は、単数設けられていてもよいし、円周方向に複数設けられていてもよい。
また、ステータ81にはボルト83が差し込まれる軸孔(図示せず)が設けられている。この軸孔はステータ81を回転軸線A1に沿った方向に貫通しており、この軸孔は、回転軸線A1を中心とする円弧形状に構成された長孔である。さらに、前記ロータ82は磁性材料により構成されており、回転軸線A1と垂直な平面内における外周形状が楕円形状に構成されている。そして、ステータ81のいずれかのコイルに交流電流を流すと、他のコイルにはロータ82の位置(円周方向における回転位置)を基準とした検知信号が発生し、その検知信号が電子制御装置により処理されるように構成されている。このように構成されたレゾルバ80は、前記回転軸線A1に沿った方向で、積層された電磁鋼板31と支持壁8との間に配置されている。また、回転軸線A1を中心とする半径方向で、コイル77における電磁鋼板28から回転軸線A1に沿った方向で露出した部分の内側に、レゾルバ80が配置されている。すなわち、回転軸線A1に沿った方向で、コイル77の配置領域内に前記レゾルバ80が配置されている。さらに、回転軸線A1を中心とする半径方向で、電磁鋼板31の配置領域内にレゾルバ80が配置されている。
つぎに、電動機3と右側車輪5との間に設けられた動力伝達装置の構成を説明する。この実施例では、電動機3と右側車輪5とを接続する動力伝達装置として歯車伝動装置41が用いられている。この歯車伝動装置41は前記ケーシング7内に配置されている。より具体的には、回転軸線A1に沿った方向で、前記右側車輪5と電動機3との間に歯車伝動装置41が配置されている。この歯車伝動装置41は、出力軸16に形成された出力ギヤ42と、出力ギヤ42に噛合されたカウンタドリブンギヤ43と、カウンタドリブンギヤ43と一体回転するカウンタシャフト44と、カウンタシャフト44に形成されたカウンタドライブギヤ45と、カウンタドライブギヤ45に噛合されたファイナルギヤ46と、ファイナルギヤ46が形成され、かつ、右側車輪5に接続されたアクスルシャフト47とを有している。また、前記カウンタシャフト44は2個の軸受48,49を用いてケーシング7により回転可能に支持され、前記アクスルシャフト47は2個の軸受50,51を用いてケーシング7により回転可能に支持されている。さらに、出力ギヤ42の歯数よりもカウンタドリブンギヤ43の歯数の方が多く構成され、カウンタドライブギヤ45の歯数よりもファイナルギヤ46の歯数の方が多く構成されている。このため、電動機3から右側車輪5にトルクを伝達する場合、出力軸16の回転数に対して、アクスルシャフト47の回転数の方が低回転数となる。つまり、歯車伝動装置41は、出力軸16の回転数とアクスルシャフト47の回転数との間における変速比が「1」未満となる変速機、いわゆる減速機としての機能を有している。
つぎに、電動機4と左側車輪6との間に設けられた動力伝達装置の構成を説明する。この実施例では、電動機4と左側車輪6とを接続する動力伝達装置として歯車伝動装置52が用いられている。この歯車伝動装置52は前記ケーシング7内に配置されている。より具体的には、回転軸線A1に沿った方向で、前記左側車輪6と電動機4との間に歯車伝動装置52が配置されている。この歯車伝動装置52は、出力軸30に形成された出力ギヤ53と、出力ギヤ53に噛合されたカウンタドリブンギヤ54と、カウンタドリブンギヤ54と一体回転するカウンタシャフト55と、カウンタシャフト55に形成されたカウンタドライブギヤ56と、カウンタドライブギヤ56に噛合されたファイナルギヤ57と、ファイナルギヤ57が形成され、かつ、左側車輪6に接続されたアクスルシャフト58とを有している。また、前記カウンタシャフト55は2個の軸受59,60を用いてケーシング7により回転可能に支持され、前記アクスルシャフト58は2個の軸受61,62を用いてケーシング7により回転可能に支持されている。さらに、出力ギヤ53の歯数よりもカウンタドリブンギヤ54の歯数の方が多く構成され、カウンタドライブギヤ56の歯数よりもファイナルギヤ57の歯数の方が多く構成されている。このため、電動機4から左側車輪6にトルクを伝達する場合、出力軸30の回転数に対して、アクスルシャフト58の回転数の方が低回転数となる。つまり、歯車伝動装置52は、出力軸30の回転数とアクスルシャフト58の回転数との間における変速比が「1」未満となる変速機、いわゆる減速機としての機能を有している。また、歯車伝動装置41の変速比と、歯車変速装置52の変速比とが同一に構成されている。
つぎに、車両2の製造工程で、電動装置1を組み立てる方法の一例を説明する。まず、第1工程では、ロータ74およびステータ73が別々に用意されるとともに、ロータ82およびステータ81が別々に用意される。また、第2工程では、電磁鋼板17の成形過程で、山部17Bおよび谷部17Cが形成されるとともに、電磁鋼板31の成形過程で、山部31Bおよび谷部31Cが形成される。この電磁鋼板17,31は、共に金属材料をプレス加工して打ち抜かれる。また、第1工程と第2工程とは、いずれの工程を先におこなってもよいし、2つの工程を同時に(並行して)おこなってもよい。
一方、ケーシング7にステータ13が固定され、かつ、ケーシング7にステータ76が固定される。また、ステータ73を支持壁8に接触させ、ボルト72を締め付けてステータ73が支持壁8に固定される。さらに、ステータ81を支持壁8に接触させ、ボルト83を締め付けてステータ81が支持壁8に固定される。その後、第3工程では、ロータ74および電磁鋼板17を出力軸16に取り付けて、その出力軸16をステータ13の内側に配置し、軸受18,19により出力軸16を回転可能に支持する。また、第3工程では、ロータ82および電磁鋼板31を出力軸30に取り付けて、その出力軸30をステータ76の内側に配置し、軸受32,33により出力軸30を回転可能に支持する。
このようにして、電動装置1を組み立てた後、前記レゾルバ72のステータ73に通電し、かつ、レゾルバ80のステータ81に通電する。そして、レゾルバ72で検知される信号を電子制御装置により処理して、ロータ14の回転方向における基準位置と、レゾルバ72で検知される基準位置の信号とが、円周方向の位相で一致しているか否かの判断をおこなう。また、レゾルバ80で検知される信号を、電子制御装置または専用の信号計測器により処理して、ロータ27の回転方向における基準位置と、レゾルバ80で検知される基準位置の信号とが、円周方向の位相で一致しているか否かを測定する。このように、「ロータ27の回転方向における基準位置と、レゾルバ80で検知される基準位置の信号とが、円周方向の位相で一致しているか否かを測定すること」を、「測定作業」と呼ぶ。そして、ロータ14の回転方向における基準位置と、基準位置を示す信号とが、レゾルバ72で検知される。
ここで、基準位置と、基準位置を示す信号とが、円周方向の位相で一致していない場合は、図4に示すように、空気式工具または電動式工具の回転軸85にソケット84を取り付ける。このソケット84は、ボルト75,83の形状と同じ形状(6角形)の6角形の凹部を有する。そして、図4に示すソケット84を回転軸線A1に沿った方向で、左向きに移動させて谷部17Cに挿入し、このソケット84をボルト72の頭部に装着する。そして、ソケット84を回転させてボルト75を緩める。ついで、ロータ14の回転方向における基準位置と、レゾルバ72で検知される基準位置の信号とにおける、円周方向の位相ズレ量を解消する分、ロータ73を円周方向に所定角度回転させた後、ソケット84を回転させてボルト75を締め付ける。その後、ソケット84を回転軸線A1に沿った方向で図4で右向きに移動させて、谷部17Cからソケット84を抜き取る。そして、前記の「測定作業」を再度おこなう。なお、前記した「位相ズレ量(オフセット量)」とロータ73の回転角度との関係は、予め実験的に求められている。
一方、前記ロータ27の回転方向における基準位置と、レゾルバ80で検知される基準位置の信号とが、円周方向の位相で一致していない場合は、ソケット84を電磁鋼板31に形成された谷部31Cに挿入し、回転軸線A1に沿った方向に移動させて、ソケット84をボルト83の頭部に装着し、ソケット84を回転させてボルト83を緩める。そして、ロータ81を円周方向に所定角度回転させた後、ソケット84を逆方向に回転させてボルト83を締め付ける。なお、前記した「位相ズレ量(オフセット量)」とロータ81の回転角度との関係は、予め実験的に求められている。ついで、ソケット84を回転軸線A1に沿った方向に移動させて、谷部31Cからソケット84を抜き取る。そして、前記の「測定作業」をおこなう。このようにして、測定作業およびロータ73,81の位相調整をおこなう。
この実施例における電動装置1の構成および電動装置1の組立方法によれば、電動装置1の組立完了後において、ステータ13,76がケーシング7に固定され、かつ、ロータ14を軸受18,19により支持し、かつ、ロータ27を軸受32,33により支持した状態で、上記の「測定作業」およびロータ73,81の位相を調整する作業をおこなうことができる。言い換えれば、電動装置1を分解することなく、上記の「測定作業」および「ロータ73,81の位相を調整する作業」を、迅速かつ効率的に短時間でおこなうことができる。また、電動機3,4をケーシング7に取り付けた状態で、測定作業およびロータ73,81の位相を調整する作業をおこなうことができるため、ケーシング7を回転軸線A1に沿った方向で、電動機3と電動機4との間で分割せずに済む。
ところで、図2に示された右側車輪5および左側車輪6は共に後輪である。そして、前輪(図示せず)に対しては、駆動力源のトルクが伝達されるように構成されている。前輪に伝達するトルクを発生する駆動力源としては、エンジンまたはモータ・ジェネレータのうちの少なくとも一方を用いることが可能である。エンジンは、熱エネルギを運動エネルギに変換して出力する動力装置であり、エンジンとしては、内燃機関、具体的にはガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いることが可能である。また、モータ・ジェネレータは、電気エネルギを運動エネルギに変換する機能、および運動エネルギを電気エネルギに変換する機能を有する動力装置である。さらに、駆動力源としては、エンジン、モータ・ジェネレータに代えて、油圧モータ、フライホイールシステムを用いることも可能である。
上記の電動装置1を車両2に搭載した後、前記コイル29,77に3相交流電圧を印加すると、ステータ13,76で別々に磁界が形成される。そして、ステータ13により形成された磁界でロータ14にトルクが発生し、ステータ76で形成された磁界でロータ27にトルクが発生する。このようにして、2基の電動機3,4が力行制御される。また、レゾルバ72で検知される信号が電子制御装置で処理され、ロータ14の回転中における回転数、回転角速度、ロータ14の停止時における位相などが判断される。さらに、レゾルバ80で検知される信号が電子制御装置で処理され、ロータ27の回転中における回転数、回転角速度、ロータ27の停止時における位相などが判断される。一方のロータ14で発生したトルクは、出力軸16および出力ギヤ42を経由してカウンタドリブンギヤ43に伝達される。さらに、カウンタドリブンギヤ43のトルクは、カウンタシャフト44およびカウンタドライブギヤ45を経由してファイナルギヤ46に伝達される。ファイナルギヤ46のトルクはアクスルシャフト47を経由して右側車輪5に伝達され、駆動力が発生する。これに対して、他方のロータ27で発生したトルクは、出力軸30および出力ギヤ53を経由してカウンタドリブンギヤ54に伝達される。さらに、カウンタドリブンギヤ54のトルクは、カウンタシャフト55およびカウンタドライブギヤ56を経由してファイナルギヤ57に伝達される。ファイナルギヤ57のトルクはアクスルシャフト58を経由して左側車輪6に伝達され、駆動力が発生する。
前記出力軸16のトルクがアクスルシャフト47に伝達される場合、歯車伝動装置41は、出力軸16の回転数とアクスルシャフト47の回転数との間における変速比が「1」未満となる減速機として機能するため、出力軸16からアクスルシャフト47にトルクが伝達される過程で、そのトルクが増幅される。また、出力軸30のトルクがアクスルシャフト58に伝達される場合、歯車伝動装置52は、出力軸30の回転数とアクスルシャフト58の回転数との間における変速比が「1」未満となる減速機として機能するため、出力軸30からアクスルシャフト58にトルクが伝達される過程で、そのトルクが増幅される。さらに、右側車輪5および左側車輪6にトルクが伝達された場合、あるいは、駆動力源(図示せず)のトルクが前輪に伝達されて車両2が走行している場合に、車両2が旋回走行すると、右側車輪5の回転数と、左側車輪6の回転数とに差が生じる。
この実施例では、2個のロータ14,27が別個に回転可能に構成されており、2個のロータ14,27が異なる回転数で回転可能である。つまり、2基の電動機3,4は、デファレンシャルとしての機能をも兼備している。この実施例では、回転軸線A1に沿った方向で、電動機3と電動機4との間にレゾルバ72,80が配置されている。より具体的には、中間壁8と、複数の電磁鋼板17との間であり、かつ、コイル29の内側空間にレゾルバ72が配置されている。また、中間壁8と、複数の電磁鋼板31との間であり、かつ、コイル76の内側空間にレゾルバ80が配置されている。したがって、他の部品のレイアウトにより形成された空間を有効に利用して、レゾルバ72,80を配置することができ、回転軸線A1に沿った方向に、電動装置1が大型化することを抑制できる。したがって、電動装置1の車載性が向上する。なお、この実施例では、軸線A1に沿った方向で、電動機3と電動機4との間にレゾルバ72,80を配置する構成が説明されている。一方、前記レゾルバ72,80で発生する検知信号を処理する信号処理装置、例えば電子制御装置、信号計測器などの配置個所については、具体的には説明されていない。そこで、信号処理装置の配置個所について説明すると、この信号処理装置の配置箇所としては、ケーシング7の外部、具体的には、車両2のエンジンルーム、電動機3,4に電気回路を介して接続された電源の近くなどが挙げられる。また、信号処理装置を、ケーシング7の内部に配置することも可能である。例えば、軸線A1に沿った方向で、電動機3と電動機4との間に配置することも可能である。
ここで、実施例で説明した構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、電動機3が、この発明の第1電動機に相当し、電動機4が、この発明における第2電動機に相当し、ロータ14が、この発明の第1ロータに相当し、ロータ27が、この発明の第2ロータに相当し、レゾルバ72,80、およびレゾルバ72,80の信号を処理する信号処理装置が、この発明の検知装置に相当し、ケーシング7が、この発明の固定構造物に相当する。また、ステータ73,81が、この発明の第1検知部に相当し、ロータ74,82が、この発明の第2検知部に相当し、ボルト73,83が、この発明における締結部材に相当し、回転軸85およびソケット84が、この発明における工具に相当し、谷部17C,31Cが、この発明の切欠部に相当し、山部17B,31Bが、この発明における山部に相当し、車両2が、この発明の車両に相当し、右側車輪5が、この発明の右側の車輪に相当し、左側車輪6が、この発明の左側の車輪に相当する。なお、この発明は、一方の電動機のトルクが右側前輪に伝達され、他方の電動機のトルクが左側前輪に伝達される構成の車両にも適用可能である。また、実施例では、軸線A1と垂直な平面において、谷部の形状が半円形状である場合を説明しているが、谷部の形状は矩形(四角形)または三角形でもよい。
この発明の電動装置の部分的な断面図である。 この発明の電動装置を有する車両のパワートレーンを示すスケルトン図である。 図1に示された電動機の電磁鋼板を示す側面図である。 図1に示されたレゾルバの位相調整作業を示す断面図である。
符号の説明
1…電動装置、 2…車両、 3,4…電動機、 5…右側車輪、 6…左側車輪、 7…ケーシング、 14,27…ロータ、 17B,31B…山部、 17C,31C…谷部、 72,80…レゾルバ、 73,81…ステータ、 74,82…ロータ、 73,83…ボルト、 84…ソケット、 85…回転軸。

Claims (5)

  1. 通電により回転することが可能な第1ロータを有する第1電動機と、通電により回転することが可能な第2ロータを有する第2電動機とを有し、前記第1ロータと前記第2ロータとが回転軸線上で異なる位置に配置されているとともに、前記第1ロータおよび第2ロータの回転角度または回転数または円周方向の位相のうち、少なくとも1つの事項を検知する検知装置が設けられている電動装置において、
    前記回転軸線に沿った方向で、前記第1ロータと第2ロータとの間に前記検知装置が配置されていることを特徴とする電動装置。
  2. 前記第1電動機および前記第2電動機が取り付けられる固定構造物が設けられており、
    前記検知装置は、前記固定構造物に取り付けられた第1検知部と、前記第1ロータおよび第2ロータに設けられた第2検知部と、前記第1検知部を前記固定構造物に固定する締結部材とを有し、
    前記回転軸線を中心とする半径方向で、前記締結部材の取り付け位置と、前記第1ロータおよび第2ロータの配置位置とが重なっており、
    前記第1ロータおよび第2ロータにおける、前記回転軸線を中心とする半径方向で前記締結部材の取り付け位置と同じ位置に、前記締結部材を締結する工具が挿入される切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動装置。
  3. 前記第1ロータが車両の右側の車輪と動力伝達可能に接続されており、前記第2ロータが車両の左側の車輪と動力伝達可能に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電動装置。
  4. 第1ロータを有する第1電動機と、第2ロータを有する第2電動機とを用意し、前記第1ロータと前記第2ロータとが同軸上に配置されるように、前記第1電動機および第2電動機を固定構造物に取り付けるとともに、前記第1ロータおよび第2ロータについて、回転角度または回転数または円周方向の位相の少なくとも1つを検知する検知装置を設ける電動装置の組立方法において、
    前記第1ロータおよび第2ロータの回転軸線に沿った方向で、この前記第1ロータと第2ロータとの間に前記検知装置を配置することを特徴とする電動装置の組立方法。
  5. 前記検知装置を構成する第1検知部および第2検知部を別々に用意する第1工程と、
    前記第1ロータおよび第2ロータの外周に、前記回転軸線を中心とする半径方向に窪んだ谷部と、前記回転軸線を中心とする半径方向に突出された山部とを設ける第2工程と、
    前記第1工程および第2工程の後に、前記第2検知部を前記第1ロータおよび第2ロータに取り付け、かつ、その第1ロータおよび第2ロータを同軸上に配置する第3工程と、
    この第3工程の後に、前記谷部から前記回転軸線に沿った方向に工具を挿入して締結部材を締め付けることにより、前記第1検知部を前記固定構造物に固定する第4工程と
    を有することを特徴とする請求項4に記載の電動装置の組立方法。
JP2007170930A 2007-06-28 2007-06-28 電動装置および電動装置の組立方法 Pending JP2009011096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007170930A JP2009011096A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 電動装置および電動装置の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007170930A JP2009011096A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 電動装置および電動装置の組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009011096A true JP2009011096A (ja) 2009-01-15

Family

ID=40325599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007170930A Pending JP2009011096A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 電動装置および電動装置の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009011096A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100947518B1 (ko) 다단 회전자를 구비한 코어리스 모터 및 그 모터를 사용한구동장치
JP5359859B2 (ja) ブラシレスモータ用ロータ、ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置、並びにブラシレスモータ用ロータの製造方法
US8505674B2 (en) Steering drive for a motor vehicle
JP2011151978A (ja) レゾルバセンサの固定構造
JP5338031B2 (ja) 電動駆動装置
CN101720524A (zh) 具有同心设置的转子的电机以及具有该电机的驱动装置
JPWO2006080567A1 (ja) レゾルバの固定構造
JP6710578B2 (ja) 電動式直動アクチュエータ
CN105745824B (zh) 具备发动机控制用信号的输出功能的起动发电机
JP4451248B2 (ja) レゾルバ
US20130221810A1 (en) Transmission assembly with integrated motor position sensor
CN113258726A (zh) 带有感应位置传感器组件的电机及其组装和对准方法
JP4294017B2 (ja) レゾルバの基準位置調整方法
JP2011172345A (ja) レゾルバセンサの固定構造
JP4895832B2 (ja) 位置検出装置,これを用いた同期電動機,4輪駆動用車両駆動装置及びハイブリッド自動車用車両駆動装置
JP2015028430A (ja) トルク検出装置
JP2004153924A (ja) 永久磁石回転機
JP2009011096A (ja) 電動装置および電動装置の組立方法
JP4501683B2 (ja) 永久磁石回転電機及びそれを用いた車載電動アクチュエータ装置用電機システム並びに電動パワーステアリング装置用電機システム
JP3047798B2 (ja) 車両用駆動装置
JP3171082B2 (ja) 車両用駆動装置
JP2006230125A (ja) 回転電機
JP5470552B2 (ja) レゾルバ及びレゾルバの製造方法
JP2008054419A (ja) モータ制御システム
JPH07131961A (ja) 電動機及びその制御装置