JP2009014247A - 熱源ユニット、及びそれを備えた冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機と熱源側熱交換器とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニットにおいて、出荷待ち状態になった場合であっても、圧縮機内へ冷媒の寝込みを生じにくくする。
【解決手段】熱源ユニット2は、圧縮機22と熱源側熱交換器24とを有し、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷されるものであり、出荷前に熱源側熱交換器24に冷凍機油が封入されていることを特徴としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱源ユニット、及びそれを備えた冷凍装置、特に、圧縮機と熱源側熱交換器とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニット、及びそれを備えた空気調和装置に関する。
従来より、冷凍装置として、熱源ユニットと利用ユニットとが設置場所において接続されることによって構成されるセパレート型の空気調和装置がある。このような空気調和装置では、熱源ユニットの内部に冷媒が予め封入された状態で設置場所に出荷され、利用ユニット等と接続して冷媒回路を構成して、熱源ユニットの内部に封入された冷媒を冷媒回路全体に充満させた後に、運転が開始される。
しかし、このような熱源ユニットでは、内部に冷媒が封入された状態で出荷待ち状態になる場合があり、このような出荷待ち状態が生じた場合には、熱源ユニットの周囲温度の変化等によって、冷媒が圧縮機内に溜まった状態(以下、この状態を「寝込み」と呼ぶ)となることがある。そして、圧縮機内に冷媒が大量に寝込んでしまった場合には、設置場所において、利用ユニット等と接続されて冷凍装置を構成した後の最初の運転開始時に、漏洩電流が過大になるおそれがある。
本発明の課題は、圧縮機と熱源側熱交換器とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニットにおいて、出荷待ち状態になった場合であっても、圧縮機内へ冷媒の寝込みを生じにくくすることにある。
第1の発明にかかる熱源ユニットは、圧縮機と熱源側熱交換器とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニットにおいて、出荷前に熱源側熱交換器に冷凍機油が封入されていることを特徴としている。
この熱源ユニットでは、出荷前に熱源側熱交換器内に冷凍機油を封入するようにしているため、熱源ユニットの出荷待ち状態が生じた場合であっても、熱源側熱交換器内に冷媒が溜まるようになり、圧縮機内への冷媒の寝込みを生じにくくすることができる。
第2の発明にかかる熱源ユニットは、第1の発明にかかる熱源ユニットにおいて、外部から熱源側熱交換器に冷凍機油を封入するための油封入ポートが設けられている。
この熱源ユニットでは、油封入ポートが設けられているため、熱源側熱交換器に冷凍機油を容易に封入することができる。
第3の発明にかかる熱源ユニットは、第2の発明にかかる熱源ユニットにおいて、熱源側熱交換器の一端は、熱源側熱交換器が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の入口管となる第1冷媒管に複数の分岐管を介して接続されており、熱源側熱交換器の他端は、熱源側熱交換器が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の出口管となる第2冷媒管に接続されている。そして、第2冷媒管には、膨張弁が設けられており、油封入ポートは、第1冷媒管と分岐管との接続位置から熱源側熱交換器を介して膨張弁に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられている。
この熱源ユニットでは、第1冷媒管と分岐管との接続位置から熱源側熱交換器を介して膨張弁に至るまでの間の冷媒流路部分に油封入ポートが設けられているため、熱源側熱交換器に冷凍機油を確実に封入することができる。
第4の発明にかかる熱源ユニットは、第3の発明にかかる熱源ユニットにおいて、油封入ポートは、熱源側熱交換器の他端から膨張弁に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられている。
この熱源ユニットでは、熱源側熱交換器の他端から膨張弁に至るまでの間の冷媒流路部分に油封入ポートが設けられているため、例えば、膨張弁を閉止した状態で、冷凍機油を油封入ポートから導入することによって、熱源側熱交換器に冷凍機油をより確実に封入することができる。
第5の発明にかかる冷凍装置は、第1〜第5の発明のいずれかにかかる熱源ユニットが、設置場所において利用ユニットに接続されることによって構成されていることを特徴としている。
この冷凍装置では、第1〜第5の発明のいずれかにかかる熱源ユニットを備えているため、設置場所における最初の運転開始時に、漏洩電流が過大になるおそれを少なくすることができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、熱源ユニットの出荷待ち状態が生じた場合であっても、熱源側熱交換器内に冷媒が溜まるようになり、圧縮機内への冷媒の寝込みを生じにくくすることができる。
第2の発明では、熱源側熱交換器に冷凍機油を容易に封入することができる。
第3の発明では、熱源側熱交換器に冷凍機油を確実に封入することができる。
第4の発明では、例えば、膨張弁を閉止した状態で、冷凍機油を油封入ポートから導入することによって、熱源側熱交換器に冷凍機油をより確実に封入することができる。
第5の発明では、設置場所における最初の運転開始時に、漏洩電流が過大になるおそれを少なくすることができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる熱源ユニット、及びそれを備えた冷凍装置の実施形態について説明する。
(1)空気調和装置の基本構成
<全体>
図1は、本発明の熱源ユニットとしての室外ユニット2が採用された冷凍装置としての空気調和装置1の一実施形態を示す概略構成図である。本実施形態において、空気調和装置1は、室内の冷暖房に使用される装置であり、主として、室外ユニット2と、利用ユニットとしての室内ユニット4と、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する第1冷媒連絡管6及び第2冷媒連絡管7とを備えた、いわゆるセパレート型の空気調和装置である。すなわち、本実施形態において、室外ユニット2及び室内ユニット4は、設置場所に出荷されて設置された後に、現地において施工される冷媒連絡管6、7によって接続されることによって構成されるものである。そして、本実施形態の空気調和装置1の冷媒回路10は、室外ユニット2と室内ユニット4とが冷媒連絡管6、7を介して接続されることによって構成されている。
<室内ユニット>
次に、室内ユニット4の構成について、図1を用いて説明する。
室内ユニット4は、第1冷媒連絡管6及び第2冷媒連絡管7を介して室外ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、冷媒回路10の一部を構成する室内冷媒回路10bを有している。この室内冷媒回路10bは、主として、室内熱交換器41を有している。
室内熱交換器41は、本実施形態において、冷房時には冷媒の加熱器として機能し、暖房時には冷媒の冷却器として機能する熱交換器である。室内熱交換器41は、その一端が第2冷媒連絡管7に接続され、その他端が第1冷媒連絡管6に接続されている。
室内ユニット4は、本実施形態において、ユニット内に室内空気を吸入して、熱交換した後に、室内に供給するための室内ファン42を備えており、室内空気と室内熱交換器41を流れる冷媒とを熱交換させることが可能である。室内ファン42は、室内ファンモータ42aによって回転駆動されるようになっている。
また、室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内制御部43を備えている。そして、室内制御部43は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室外ユニット2の室外制御部37(後述)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室外ユニット>
次に、室外ユニット2の構成について、図1〜図3を用いて説明する。ここで、図2は、室外ユニットの概略の内部構造を示す斜視図である。図3は、図1のA部(すなわち、後述の油封入ポート38や室外熱交換器24に接続される冷媒管等を含む室外熱交換器24)を図2に示される室外ユニット2の正面側から見た図である。
室外ユニット2は、第1冷媒連絡管6及び第2冷媒連絡管7を介して室内ユニット4に接続されており、冷媒回路10の一部としての室外冷媒回路10aを構成している。
室外ユニット2は、本実施形態において、略直方体箱状のユニットケーシング51の内部が鉛直に延びる仕切板56により送風機室S1と機械室S2とに分割された構造(いわゆる、トランク型構造)を有するものであり、主として、ユニットケーシング51と、室外冷媒回路10aを構成する室外冷媒回路構成部品(後述)と、室外ファン36と、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外制御部37(図1参照)として機能する電装品アセンブリ(図2では、図示せず)とを有している。
ユニットケーシング51は、主として、底板52と、天板53(図2には、2点鎖線により図示)と、前板54(図2には、2点鎖線により図示)と、側板55(図2には、2点鎖線により図示)と、仕切板56とを有している。
底板52は、ユニットケーシング51の底面部分を構成する横長の略長方形状の金属製の板状部材である。底板52の周縁部は、上向きに折り曲げられている。底板52の外面には、現地据付面に固定される2つの固定脚57が設けられている。固定脚57は、ユニットケーシング51の正面視において略U字形状を有し、ユニットケーシング51の前側から後側に向かって延びる金属製の板状部材である。
天板53は、室外ユニット2の天面部分を構成する横長の略長方形状の金属製の板状部材である。
前板54は、主として、ユニットケーシング51の前面部分及び右側面の前部を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板52にネジ等により固定されている。前板54には、ユニットケーシング51の背面及び左側面に形成された吸入口(図示せず)を通じて送風機室S1内に取り込まれた空気を外部に吹き出すための吹出口54aが形成されている。
側板55は、主として、ユニットケーシング51の右側面の後部及び右背面部分を構成する金属製の板状部材であり、その下部が底板52にネジ等により固定されている。
仕切板56は、底板52上に配置される鉛直に延びる金属製の板状部材であり、ユニットケーシング51の内部空間を左右2つの空間(すなわち、送風機室S1と機械室S2)に仕切るように配置されている。仕切板56は、その下部が底板52にネジ等により固定されている。
このように、ユニットケーシング51は、その内部空間が仕切板56により送風機室S1と機械室S2とに分割されている。より具体的には、送風機室S1は、底板52と、天板53と、前板54と、仕切板56とによって囲まれた空間であり、機械室S2は、底板52と、天板53と、前板54と、側板55と、仕切板56とによって囲まれた空間である。そして、後述のように、送風機室S1には、室外熱交換器24と室外ファン36とが配置され、機械室S2には、圧縮機22や四路切換弁23等の室外冷媒回路構成部品と電装品アセンブリ(図示せず)とが配置されている。尚、このユニットケーシング51では、前板54の機械室S2に面する部分を取り外すことによって、機械室S2の内部が見えるようになっている。
室外冷媒回路10aを構成する室外冷媒回路構成部品としては、主として、アキュムレータ21と、圧縮機22と、四路切換弁23と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器24と、膨張機構としての膨張弁25(図2には、図示せず)と、第1閉鎖弁26と、第2閉鎖弁27とがある。ここで、室外熱交換器24は、送風機室S1に配置されており、室外熱交換器24以外の室外冷媒回路構成部品は、機械室S2内に配置されている。
アキュムレータ21は、圧縮機22の吸入口と四路切換弁23との間に接続された冷媒回路10内を循環する低圧冷媒を一時的に溜めるための容器であり、本実施形態において、機械室S2の右後方の角部に配置されている(図2参照)。アキュムレータ21の出口は、第1吸入管28によって圧縮機22の吸入口に接続されており、アキュムレータ21の入口は、第2吸入管29によって四路切換弁23に接続されている。
圧縮機22は、低圧の冷媒を吸入し圧縮して高圧の冷媒とした後に吐出する機能を有する圧縮機であり、本実施形態において、四路切換弁23等の室外冷媒回路構成部品や電装品アセンブリ(図2には、図示せず)を配置する空間を上方に空けた状態で、機械室S2の平面視略中央に配置されている(図2参照)。圧縮機22の吐出口は、吐出管30によって四路切換弁23に接続されている。圧縮機22は、本実施形態において、縦型円筒形状のケーシング22a内に、主として、圧縮要素(図示せず)と圧縮機モータ22bとが収容された密閉式圧縮機であり、ケーシング22a内には、圧縮機22内(特に、圧縮要素)の潤滑に必要な冷凍機油が溜められている。
四路切換弁23は、冷房と暖房との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房時には圧縮機22の吐出口と室外熱交換器24とを接続するとともにアキュムレータ21と第2閉鎖弁27とを接続し、暖房時には圧縮機22の吐出口と第2閉鎖弁27とを接続するとともにアキュムレータ21と室外熱交換器24とを接続することが可能である。四路切換弁23は、第1冷媒管31(図2には、一部のみを図示)によって室外熱交換器24に接続されており、また、第4冷媒管34によって第2閉鎖弁27に接続されている。
室外熱交換器24は、本実施形態において、冷房時には室外空気を熱源とする冷媒の冷却器として機能し、暖房時には室外空気を熱源とする冷媒の加熱器として機能する熱交換器である。室外熱交換器24は、本実施形態において、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、送風機室S1内に配置されている。室外熱交換器24は、平面視L字形状を有しており、ユニットケーシング51の左側面及び背面に沿うように配置されている。また、室外熱交換器24の右端部には、管板24aが設けられている。この室外熱交換器24は、本実施形態において、上下方向に複数の系統に分けて、これらを相互に独立した複数(ここでは、3つ)の熱交換部24b〜24dから構成されている(図3の2点鎖線を参照)。そして、各熱交換部24b〜24dの一端(ここでは、室外熱交換器24が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の流入側となる端部)は、室外熱交換器24が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の入口管となる第1冷媒管31(図2には、一部のみを図示)に複数(ここでは、3つ)の分岐管24e(図2には、図示せず)を介して接続されている。また、各熱交換部24b〜24dの他端(ここでは、室外熱交換器24が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の流出側となる端部)は、室外熱交換器24が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の出口管となる第2冷媒管32に複数(ここでは、3つ)のキャピラリチューブ24f(図2には、図示せず)及び分流器24g(図2には、図示せず)を介して接続されている。ここで、分流器24gは、複数のキャピラリチューブ24fを合流させる管部材である。
膨張弁25(図2には、図示せず)は、本実施形態において、冷房時には室外熱交換器24において冷却された高圧の冷媒を室内熱交換器41に送る前に減圧し、暖房時には室内熱交換器41において冷却された高圧の冷媒を室外熱交換器24に送る前に減圧することが可能な電動膨張弁である。膨張弁25の一端は、第2冷媒管32に接続されている。また、膨張弁25の他端は、第3冷媒管33によって第1閉鎖弁26に接続されている。
第1閉鎖弁26は、室外ユニット2側の冷媒管(本実施形態における第3冷媒管33)と第1冷媒連絡管6(図2では、2点鎖線により図示)との接続部分に設けられる弁である。また、第2閉鎖弁27は、室外ユニット2側の冷媒管(本実施形態における第4冷媒管34)と第2冷媒連絡管7(図2では、2点鎖線により図示)との接続部分に設けられる弁である。第2閉鎖弁27は、第4冷媒管34によって四路切換弁23に接続されておる。
室外ファン36は、ユニットケーシング51の左側面及び背面に形成された吸入口(図示せず)を通じて送風機室S1内に空気を取り込み、室外熱交換器24を通過させた後に、ユニットケーシング51の前面に形成された吹出口54aから吹き出すように機能する送風ファンである。室外ファン36は、本実施形態において、プロペラファンであり、送風機室S1内の室外熱交換器24の下流側に配置されている。この室外ファン36は、室外ファンモータ36aによって回転駆動されるように構成されている。
電装品アセンブリ(図示せず)は、機械室S2の上部空間に配置されており、運転制御を行うためのマイコン等を含む制御P板やインバータ基板等の各種電装品を有している。室外制御部37は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4の室内制御部43との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。すなわち、室内制御部43と室外制御部37とによって、空気調和装置1の運転制御を行う運転制御手段としての制御部が構成されている。
尚、本実施形態の室外ユニット2では、出荷前に室外熱交換器24に冷凍機油が封入されているという特徴を有しているが、この点については、後述するものとする。
以上のように、室外冷媒回路10aと室内冷媒回路10bと冷媒連絡管6、7とが接続されることによって、圧縮機22、四路切換弁23、熱源側熱交換器としての室外熱交換器24、膨張機構としての膨張弁25、及び室内熱交換器41を含み、室内の冷暖房が可能な冷媒回路10が構成されている。そして、本実施形態の空気調和装置1は、室内制御部43と室外制御部37とから構成される制御部によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。
(2)室外ユニットの特徴
次に、本実施形態の室外ユニット2の特徴について、図1〜図4を用いて説明する。ここで、図4は、室外ユニット2の概略構成図であって、冷凍機油を室外熱交換器24に封入する様子、及び、出荷前における冷凍機油の分布を示す図である。
本実施形態の室外ユニット2の内部(すなわち、室外冷媒回路10a)には、設置場所に出荷される前から冷媒が予め封入されている。また、圧縮機22内には、設置場所に出荷される前から圧縮機22内に冷凍機油が溜められている(図4参照)。このため、内部に冷媒が封入された状態で室外ユニット2が出荷待ち状態になった場合には、例えば、昼夜の気温の変化に起因する室外ユニット2の周囲温度の変化等によって、室外熱交換器24内に溜まった冷媒が加熱されて蒸発し、冷媒管28〜31等を介して圧縮機22やアキュムレータ21に移動し、圧縮機22に移動した冷媒が圧縮機22内に溜まった状態(以下、この状態を「寝込み」と呼ぶ)になることがある(図4の矢印B参照)。そして、圧縮機22内に冷媒が大量に寝込んでしまった場合には、設置場所において室外ユニット2が室内ユニット4と接続されて空気調和装置1(図1参照)を構成した後の最初の運転開始時に、寝込み冷媒の存在によって、漏洩電流が過大になるおそれがある。特に、圧縮機22内に溜められている冷凍機油として、冷媒と相溶性を有するものを使用する場合(例えば、R407CやR410AのようなHFC系冷媒とエステル系油やエーテル系油とを組み合わせて使用する場合)には、圧縮機22内において、冷媒が冷凍機油に溶解することから、圧縮機22内に冷媒が大量に寝込んだ状態が生じやすくなる傾向にある。
そこで、本実施形態の室外ユニット2では、出荷前に室外熱交換器24に冷凍機油を封入するようにしている(図4参照)。これにより、室外熱交換器24内において冷媒と冷凍機油が共存することになるため、室外ユニット2の出荷待ち状態が生じた場合であっても、室外ユニット2の周囲温度の変化等によって室外熱交換器24内に溜まった冷媒が加熱されて蒸発するのを極力防いで、室外熱交換器24から圧縮機22に移動する冷媒量を減らすことができるとともに室外熱交換器24内に冷媒が溜まるようになり(図4の矢印C参照)、圧縮機22内への冷媒の寝込みを生じにくくすることができる。そして、設置場所において室外ユニット2が室内ユニット4と接続されて空気調和装置1(図1参照)を構成した後の最初の運転開始時に、漏洩電流が過大になるおそれを少なくすることができる。尚、室外熱交換器24から圧縮機22に移動する冷媒量を減らす効果を高めるために、室外熱交換器24に封入される冷凍機油として、冷媒と相溶性を有するものを使用するようにしてもよい。例えば、R407CやR410AのようなHFC系冷媒を室外冷媒回路10a内に封入する場合には、冷凍機油として、エステル系油やエーテル系油を組み合わせて使用することが考えられる。このように、冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用することによって、室外熱交換器24内において冷媒が冷凍機油に溶解した状態で共存することになるため、室外熱交換器24から圧縮機22に移動する冷媒量をさらに減らすことができるようになる。尚、「出荷前」とは、上述の冷媒が室外冷媒回路10a内に封入される時点と同様、室外ユニット2が設置場所に出荷される前の時点をいい、より具体的には、冷媒を室外冷媒回路10a内に封入する前の時点から、冷媒を室外冷媒回路10a内に封入した後であって出荷待ちさせる前の時点をいう。
そして、本実施形態の室外ユニット2では、室外熱交換器24に冷凍機油を封入するための油封入ポート38が設けられており、室外熱交換器24に冷凍機油を容易に封入することができるようになっている。この油封入ポート38は、室外熱交換器24の近傍に設けられることが望ましく、本実施形態では、第1冷媒管31と分岐管24eとの接続位置から室外熱交換器24を介して膨張弁25に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられている。このため、室外熱交換器24に冷凍機油を確実に封入することができるようになっている。ここで、「第1冷媒管31と分岐管24eとの接続位置」とは、室外熱交換器24が冷媒の冷却器として機能する際において第1冷媒管31に最も上流側の位置で接続される分岐管24e(図3においては、室外熱交換器24の最上部を構成する熱交換部24bに接続された分岐管24e)との接続位置をいう。また、「冷媒流路部分」とは、冷媒が流れる部分を指しており、ここでは、第1冷媒管31、分岐管24e、室外熱交換器24を構成する伝熱管、キャピラリチューブ24f、分流器24g、及び第2冷媒管32をいう。特に、本実施形態においては、油封入ポート38は、第1冷媒管31のうち複数の分岐管24eを合流させるヘッダー管をなすように上下方向に延びる部分であって、室外熱交換器24の最上部を構成する熱交換部24bに接続された分岐管24eとの接続位置と熱交換部24bの下側の熱交換部24cに接続された分岐管24eとの接続位置との間に設けられているため、油封入ポート38から導入された冷凍機油が、第1冷媒管31内を流下して、室外熱交換器24(ここでは、熱交換部24c、24d)に確実に封入されるようになっている。尚、油封入ポート38は、本実施形態において、第1冷媒管31に接続された冷媒管38aと、冷媒管38aに設けられておりナットによって閉止可能なジョイント部38bとを有している。(図3参照)。
(3)変形例
上述の実施形態の室外ユニットでは、油封入ポート38が、第1冷媒管31と分岐管24eとの接続位置から室外熱交換器24を介して膨張弁25に至るまでの間の冷媒流路部分のうち、第1冷媒管31と分岐管24eとの接続位置から室外熱交換器24に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられているが、図5及び図6に示されるように、室外熱交換器24の他端からキャピラリチューブ24f、分流器24g及び第2冷媒管32を介して膨張弁25に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられていてもよい。この場合には、膨張弁25を閉止した状態で、冷凍機油を油封入ポートから導入することによって、室外熱交換器24に冷凍機油を確実に封入することができる。
(4)他の実施形態
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
<A>
上述の実施形態及びその変形例では、熱源ユニットとして、ユニットケーシング51内が仕切板56によって送風機室S1と機械室S2に分割されるとともにユニットケーシング51内に吸入された空気をユニットケーシング51の前面から吹き出す型式のものに本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、ユニットケーシング内に吸入された空気をユニットケーシングの天面から吹き出す型式の室外ユニット等のように、他の型式の熱源ユニットであってもよい。
<B>
上述の実施形態及びその変形例では、1台の熱源ユニットとしての室外ユニット2に1台の利用ユニットとしての室内ユニット4が接続された空気調和装置に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、種々の台数の熱源ユニットと種々の台数の利用ユニットとが接続された空気調和装置であっても、本発明を適用可能である。また、空気調和装置に限定されず、熱源ユニットに利用ユニットが接続された冷凍装置であれば、本発明を適用可能である。
本発明を利用すれば、圧縮機と熱源側熱交換器とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニットにおいて、出荷待ち状態になった場合であっても、圧縮機内へ冷媒の寝込みを生じにくくすることができる。
本発明の熱源ユニットとしての室外ユニットが採用された冷凍装置としての空気調和装置の一実施形態を示す概略構成図である。 室外ユニットの概略の内部構造を示す斜視図である。 図1のA部(すなわち、油封入ポートや室外熱交換器に接続される冷媒管等を含む室外熱交換器)を図2に示される室外ユニットの正面側から見た図である。 室外ユニットの概略構成図であって、冷凍機油を室外熱交換器に封入する様子、及び、出荷前における冷凍機油の分布を示す図である。 変形例における室外熱交換器等を示す図であって、図3に相当する図である。 変形例における室外ユニットの概略構成図であって、冷凍機油を室外熱交換器に封入する様子、及び、出荷前における冷凍機油の分布を示す図である。
符号の説明
1 空気調和装置(冷凍装置)
2 室外ユニット(熱源ユニット)
4 室内ユニット(利用ユニット)
22 圧縮機
24 熱源側熱交換器
24a 分岐管
25 膨張弁
31 第1冷媒管
32 第2冷媒管
38 油封入ポート

Claims (5)

  1. 圧縮機(22)と熱源側熱交換器(24)とを有しており、内部に冷媒が予め封入された状態で出荷される熱源ユニットにおいて、出荷前に前記熱源側熱交換器に冷凍機油が封入されていることを特徴とする熱源ユニット(2)。
  2. 外部から前記熱源側熱交換器(24)に前記冷凍機油を封入するための油封入ポート(38)が設けられている、請求項1に記載の熱源ユニット(2)。
  3. 前記熱源側熱交換器(24)の一端は、前記熱源側熱交換器が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の入口管となる第1冷媒管(31)に複数の分岐管(24a)を介して接続されており、
    前記熱源側熱交換器の他端は、前記熱源側熱交換器が冷媒の冷却器として機能する際において冷媒の出口管となる第2冷媒管(32)に接続されており、
    前記第2冷媒管には、膨張弁(25)が設けられており、
    前記油封入ポート(38)は、前記第1冷媒管と前記分岐管との接続位置から前記熱源側熱交換器を介して前記膨張弁に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられている、
    請求項2に記載の熱源ユニット(2)。
  4. 前記油封入ポート(38)は、前記熱源側熱交換器(24)の他端から前記膨張弁(25)に至るまでの間の冷媒流路部分に設けられている、請求項3に記載の熱源ユニット(2)。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の熱源ユニット(2)が、設置場所において利用ユニット(4)に接続されることによって構成されていることを特徴とする冷凍装置(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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