JP2009017785A - 成形食品 - Google Patents

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秀則 新井
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【課題】ドライフルーツを高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品を得ること。また、各種ポリフェノール類、カリウム及び食物繊維を豊富に含むドライフルーツを高配合し、フルーツの香味を濃厚に有し、健康増進効果も期待できる成形食品を得ること。
【解決手段】ドライフルーツとバインダーシロップとを混合し圧縮したのち特定の形状に成形及び/又は焼成する成形食品であって、該ドライフルーツを25〜40%(w/w)含有し、且つバインダーシロップを30〜50%(w/w)含有することを特徴とする成形食品。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドライフルーツ(dried fruit)を高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形状が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品に関する。
従来、穀粒、その加工品、ナッツ、ドライフルーツ、ドライベジタブル、甘味料及びその他の成分を、バインダーシロップと混合し圧縮したのち特定の形状に成形及び/又は焼成する成形食品が知られており、それらのうちドライフルーツを含有する成形食品として、以下のものが知られている。
すなわち、ドライフルーツを10%(w/w)添加含有させたフードバー(特許文献1参照)、レーズンを7.7%(w/w)含有するシナモン・レーズン・グラノーラバー(特許文献2参照)、レーズンを17%(w/w)含有するスナックバー(特許文献3参照)、4〜20%(w/w)の乾燥ブルーベリー又はチェリーを含有するチョコレートブルーベリークランチバー又はチョコレートチェリークランチバー(特許文献4参照)が知られている。
しかしながら、これらのドライフルーツを含有する成形食品は、ドライフルーツの配合が多くても20%(w/w)止まりで、これより高配合のドライフルーツを含有するものは知られていない。その理由は、ドライフルーツは、コーンフレークや穀類の加工食品と異なり、水飴又は水飴及び糖類を主体とするバインダーでは結着しにくく、従って、ドライフルーツの配合を増やすと、ドライフルーツ同士、及びドライフルーツと他の原料とを適度に結着することができず、また組織が脆弱となり、特定の形状に成形することが困難となるためである。そこでバインダーシロップの配合を増やすことが考えられるが、今度は増量した加熱溶融バインダーが室温まで冷却されると硬く固化する影響で、成形食品は、食感が硬くて食べにくくなる欠点を有する。
米国特許第4451488号明細書 特開昭61−242544号公報 特表平11−504508号公報 特開2005−95177号公報
本発明は、ドライフルーツを高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形状が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品を得ることを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ドライフルーツとバインダーシロップとを混合し圧縮したのち特定の形状に成形及び/又は焼成する成形食品において、ドライフルーツを25〜40%(w/w)含有し、且つバインダーシロップを30〜50%(w/w)含有させるときは上記課題を解決できることを知り、この知見に基づいて本発明を完成した。
即ち本発明は、以下に示す成形食品である。
(1)ドライフルーツとバインダーシロップとを混合し圧縮したのち特定の形状に成形及び/又は焼成する成形食品であって、該ドライフルーツを25〜40%(w/w)含有し、且つバインダーシロップを30〜50%(w/w)含有することを特徴とする成形食品。
(2)ドライフルーツが、クランベリー、ブドウ、キウイフルーツ、バナナ、メロン、マンゴー、パパイヤ、ナシ、パイナップル、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、アップル、アプリコット、イチジク、プラム、プルーン、デーツ、マルベリー及びトマトのうちいずれか1種のドライフルーツ又は2種以上のドライフルーツ混合物である上記(1)に記載の成形食品。
(3)バインダーシロップが、水飴又は水飴にショートニング及び乳化剤を添加溶解したものである上記(1)又は(2)に記載の成形食品。
本発明によれば、ドライフルーツを高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品を得ることができる。また、本発明において、各種ポリフェノール類、カリウム及び食物繊維を豊富に含むドライフルーツを原料として利用すれば、フルーツの香味を濃厚に有し、健康増進効果も期待できる成形食品を得ることができる。
ドライフルーツとしては、例えば果実又は果肉をそのままで、あるいは細断した後に、脱水又は乾燥して水分含量3〜30%(w/w)に調整したものが挙げられる。
その果実の種類としてはクランベリー、ブドウ、キウイフルーツ、バナナ、メロン、マンゴー、パパイヤ、ナシ、パイナップル、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、アップル、アプリコット、イチジク、プラム、プルーン、デーツ、マルベリー及びトマト等のうちいずれか1種又は2種以上の混合物が挙げられる。
これらの原料は、そのままのもの(whole)、スライスしたもの(sliced)、ダイス状にしたもの(diced)、チップ状にしたもの(chopped)、及び粒子状にしたもの(particulate)等が挙げられるが、好ましくは、その他の固形原料であるシリアル食品やナッツ類の形状に近い、ダイス状やチップ状のドライフルーツが挙げられる。
このドライフルーツは、成形食品全原料に対し25〜40%(w/w)配合する。
このドライフルーツの配合を25〜40%(w/w)とすることは重要であって、25%(w/w)未満であるときは、フルーツ感に富む成形食品を得ることができない。反対に40%(w/w)を越えると、組織が脆弱となり、特定の形状に成形することが困難となるので好ましくない。
バインダーシロップとしては、水飴単独でも良いが、水飴にショートニング及び乳化剤を添加溶解したものがより好ましい。水飴は適度な甘味と凝固性があり、加熱による着色性が少なく、そして吸湿性も低いので好ましい。
本発明では、このバインダーシロップを成形食品の全原料に対し、30〜50%(w/w)配合することが重要である。すなわち、30%(w/w)未満では隣接するドライフルーツ同士、あるいは隣接するドライフルーツと他の原料とをそれぞれ一体的に結着することが困難となり、また製品組織が脆弱となり、特定の形状に成形することが困難となるので好ましくない。反対に50%(w/w)を越えると、増量したバインダーが固化する影響で成形食品は食感が硬くなる欠点を有する。
水飴としては水飴、還元水飴等が挙げられる。
本発明のバインダーシロップは、水飴以外に糖類、糖アルコールを原料として使用することができる。その糖類としては、砂糖、果糖、ブドウ糖、蜂蜜、異性化糖、転化糖、オリゴ糖(パラチノース、トレハロース、フルクトオリゴ糖、グリコシルスクロース、ラクトスクロース、テアンデロース、ガラクトシルラクトース、ラクチュロース、α−結合ガラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パノース、ニゲロオリゴ糖、トレハロース、ゲンチオオリゴ糖、キシロオリゴ糖、キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラフィノース及びビートオリゴ糖)等が挙げられる。
糖アルコールとしてはグリセロール、エルスリトール、リビトール、アラビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、ボレミトール、ペルセイトール、イノシトール、アリトール、アルトリトール、ズルシトール、グルシトール、イディトール及びラクチトール等が挙げられる。
本発明のバインダーシロップの原料配合例及びその調製例を以下に示す。
(バインダーシロップの原料配合例)
水飴:92.6〜100重量部
ショートニング:0〜6.9重量部
乳化剤:0〜0.4重量部
水飴以外の糖類及び/又は糖アルコール:0〜0.1重量部
(バインダーシロップの調製例)
上記原料を混和し、必要により水を加え加熱溶解して合計100重量部のバインダーシロップを調製する。
また、本発明の成形食品の製造法としては、二重釜等の加熱容器で所定量の上記のバインダーシロップ原料を70〜90℃に加熱しつつ混合して、所定量のドライフルーツを添加し、また必要により更に他の固形原料(例えば、穀粒またはその加工品(シリアル食品ともいう)、ナッツ類、ドライベジタブル等)を添加して、バー生地を調製する。そして、当該バー生地を成型機で押出し圧延して所定の形状に切断し、次いで冷却ファン等で風冷して、本発明の成形食品を製造する。
上記穀粒の加工品としては、例えば、米、玄米、大麦、小麦、ライ麦、燕麦(オート麦)、ハトムギ、トウモロコシ、稗、粟、モロコシ、黍、キヌア、アマランス、大豆及び蕎麦等を煤焼、焙煎、膨化、多孔質化、圧扁及び圧延加工したもの等が挙げられる。これらのうち、膨化穀物(puffed grain)は成形食品にサクサクとした食感を付与するので好ましい。これらの膨化穀物としては、小麦、大麦、米、トウモロコシ、粟、黍、アマランス及び大豆等のパフやコーンフレークが挙げられる。
ナッツ類としては、アーモンド、ヘーゲルナッツ、ピーナッツ及びココナッツ等が挙げられる。
ドライベジタブルとしては、ニンジン、タマネギ、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ、キャベツ、ホウレン草、エシャロット及びショウガ等のうち1種または2種以上のドライベジタブルが挙げられる。
このようにして、本発明によればドライフルーツを高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形状が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品が容易に得られる。
表1に示すバインダーシロップ原料と表2に示す固形原料とで、ドライフルーツを20、25、30、40及び50%(w/w)配合する成形食品を作成した。
Figure 2009017785
Figure 2009017785
表1の配合でバインダーシロップを作成した。先ず、水飴とプルランを混合して、ショートニングと乳化剤を添加し混合した後、当該混合物を80℃まで加熱して30分間ほど保持した。さらに該混合物を撹拌しながら約120℃に加熱して、固形原料を結着するバインダーシロップを得た。そして、表2の配合の成形食品に対するドライフルーツ配合量が20、25、30、40及び50%(w/w)となる固形原料の混合物を、上記のバインダーにそれぞれ投入して、当該固形原料全体にバインダー液が行き渡るまで混合し成形した後、切断して、成形食品を調製した。これらの写真を図1〜5に示す。そして、得られた成形食品を官能評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2009017785
表3の結果より、ドライフルーツを成形食品に25〜40%(w/w)配合することによって、フルーツ感のある、良好な食感を有する成形食品が得られることが判る。
表4に示すバインダーシロップ原料と表5に示す固形原料とで、バインダーシロップを20、30、40、50及び60%(w/w)配合する成形食品を実施例1と同様に調製した。これらの写真を図6〜10に示す。そして、これら得られた成形食品を官能評価した。その結果を表6に示す。
なお、バインダーシロップを10%(w/w)配合した成形食品の作成も試みたが、バインダーシロップ10%(w/w)の配合では、当該固形原料を相互に結着できず、成形食品を成形することはできなかった。
Figure 2009017785
Figure 2009017785
Figure 2009017785
表3及び表6の結果より、ドライフルーツを25〜40%(w/w)、そして、バインダーシロップを30〜50%(w/w)配合するときは、ドライフルーツを高配合し、ドライフルーツがバインダーシロップを介して良好に結着して、形が整っており、歯応えが良好で、見た目が美しい成形食品が得られることが判る。
ドライフルーツを20%(w/w)、シリアル食品を40%(w/w)及びバインダーシロップを40%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 ドライフルーツを25%(w/w)、シリアル食品を35%(w/w)及びバインダーシロップを40%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 ドライフルーツを30%(w/w)、シリアル食品を30%(w/w)及びバインダーシロップを40%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 ドライフルーツを40%(w/w)、シリアル食品を20%(w/w)及びバインダーシロップを40%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 ドライフルーツを50%(w/w)、シリアル食品を10%(w/w)及びバインダーシロップを40%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 バインダーシロップを20%(w/w)、シリアル食品を50%(w/w)及びドライフルーツを30%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 バインダーシロップを30%(w/w)、シリアル食品を40%(w/w)及びドライフルーツを30%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 バインダーシロップを40%(w/w)、シリアル食品を30%(w/w)及びドライフルーツを30%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 バインダーシロップを50%(w/w)、シリアル食品を20%(w/w)及びドライフルーツを30%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。 バインダーシロップを60%(w/w)、シリアル食品を10%(w/w)及びドライフルーツを30%(w/w)配合して調製した成形食品を示す図である。

Claims (3)

  1. ドライフルーツとバインダーシロップとを混合し圧縮したのち特定の形状に成形及び/又は焼成する成形食品であって、該ドライフルーツを25〜40%(w/w)含有し、且つバインダーシロップを30〜50%(w/w)含有することを特徴とする成形食品。
  2. ドライフルーツが、クランベリー、ブドウ、キウイフルーツ、バナナ、メロン、マンゴー、パパイヤ、ナシ、パイナップル、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、アップル、アプリコット、イチジク、プラム、プルーン、デーツ、マルベリー及びトマトのうちいずれか1種のドライフルーツ又は2種以上のドライフルーツ混合物である請求項1に記載の成形食品。
  3. バインダーシロップが、水飴又は水飴にショートニング及び乳化剤を添加溶解したものである請求項1又は請求項2に記載の成形食品。
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