JP2009018359A - チェーンソー - Google Patents

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Koichi Shimokawa
晃一 下川
Masanobu Sato
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Abstract

【課題】外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下を抑制できるチェーンソーを提供すること。
【解決手段】冷却ファン6は、ハブ61と、ハブ61の外周に沿って複数設けられた冷却羽根65と、冷却羽根65を連結する環状の連結部63,64とを備えている。ハブ61には当該ハブ61を軸方向に貫通する貫通孔67が形成されている。ケースにおいて冷却ファン6の外方側を覆う第1覆部には第1外気吸気口が形成され、冷却ファン6とクランクケースとを仕切り冷却ファン6の内方側を覆う第2覆部には第2外気吸気口が形成されている。従って、冷却羽根65が形成された側にある外気吸気口(例えば第1外気吸気口)が作業時に多量に発生する粉塵によって目詰まりを起こしても、当該冷却羽根65は、貫通孔67を通して目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口(例えば第2外気吸気口)から吸気することができるので、送風量の低下を抑制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、チェーンソーに関する。
従来、クランクシャフトの一端側に設けられた冷却ファンによってシリンダに冷却空気を送り、当該シリンダを冷却するチェーンソー等の携帯型作業機が知られている(例えば特許文献1)。
前記特許文献1の携帯型作業機では、冷却ファン(送風機羽根車)は、ハブ(隔壁)と、ハブの内方側(クランクケースと対向する側)および外方側(クランクケースと対向しない側)にそれぞれ立設された冷却羽根(吸入羽根輸体)とを備えて構成されている。また、ケースカバー(機械ケーシング)には、携帯型作業機の外部と直接連通し冷却ファンの外方側に外気を供給する第1外気吸気口(第1の流入開口部)と、外部と外気取入口(第2の流入開口部)を介して連通し冷却ファンの内方側に外気を供給する第2外気吸気口(第2の冷却空気流入口)とが形成されている。
このような前記特許文献1の携帯型作業機では、作業時に多量に発生する粉塵により一方の外気吸気口が目詰まりを起こしても(第2外気吸気口においては外気取入口が目詰まりした場合も含む)、目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口側にある冷却羽根が当該他方の外気吸気口を介して吸気することができるので、確実にシリンダに冷却空気を送ることができる。
特開2001−355446号公報
しかしながら、前記特許文献1の携帯型作業機では、目詰まりを起こしていない外気吸気口側にある冷却羽根でしか吸気することができないので、一方の外気吸気口が目詰まりを起こすと、目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口側にある冷却羽根のみによって吸気および送風を行うこととなり、シリンダへの送風量が低下してしまうという問題があった。
本発明の目的は、外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下を抑制できるチェーンソーを提供することにある。
本発明の請求項1に係るチェーンソーは、エンジンと、前記エンジンのクランクケース側方に配置されて前記エンジンによって回転駆動される冷却ファンと、前記エンジンおよび前記冷却ファンを収納するケースとを備えたチェーンソーであって、前記冷却ファンは、前記エンジンのクランクシャフトに固定されるハブと、前記ハブの外周に沿って複数設けられた冷却羽根と、前記冷却羽根を連結する環状の連結部とを備えて構成され、前記ハブには、当該ハブを軸方向に貫通する貫通孔が形成され、前記ケースは、前記冷却ファンの外方側を覆う第1覆部と、前記冷却ファンの内方側を覆う第2覆部とを備えて構成され、前記第1覆部には、前記冷却ファンの外方側に外気を供給する第1外気吸気口が形成され、前記第2覆部には、前記冷却ファンの内方側に外気を供給する第2外気吸気口が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るチェーンソーは、請求項1に記載のチェーンソーにおいて、前記連結部は、前記冷却羽根の略中央部分を連結する中央連結部を備え、前記冷却羽根は、前記中央連結部の外方側に形成された第1冷却羽根と、前記中央連結部の内方側に形成された第2冷却羽根とを備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るチェーンソーは、請求項2に記載のチェーンソーにおいて、前記中央連結部の内方側には、厚肉に形成された一対の厚肉部が設けられ、前記一対の厚肉部のうち一方の前記厚肉部内には、点火マグネットが収納され、前記一対の厚肉部間の前記中央連結部は、外方側に膨らむように撓んでいることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ハブに貫通孔が形成されているので、たとえ冷却羽根が形成された側にある外気吸気口(例えば第1外気吸気口)が作業時に多量に発生する粉塵によって目詰まりを起こしても、当該冷却羽根は、貫通孔を通して目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口(例えば第2外気吸気口)から吸気することができる。従って、外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下を抑制することができる。
また、冷却ファンに貫通孔が形成され、冷却ファンが肉抜きされるので、冷却ファンの重量を増やすことなく当該冷却ファンの径を大きくすることができ、送風量を増大させることができる。従って、冷却ファンの重量を増やすことなく外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下をより抑制することができる。
なお、外気吸気口は、直接チェーンソーの外部と連通していてもよいし、ケースに形成された当該外気吸気口とは異なる他の開口(外気取入口)を介して外部と連通していてもよい。ただし、外気吸気口がケースに形成された他の開口を介して外部と連通する場合には、外気吸気口が目詰まりを起こすとは、前記他の開口が目詰まりを起こす場合も含む。また、「冷却ファンの外方側」とは、冷却ファンのクランクケースと対向しない側を意味し、「冷却ファンの内方側」とは、冷却ファンのクランクケースと対向する側を意味する。
請求項2の発明によれば、冷却ファンの両側に冷却羽根が設けられているので、一方の外気吸気口が目詰まりを起こした場合、その目詰まりを起こした一方の外気吸気口側にある冷却羽根は、貫通孔を通して目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口から吸気し、目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口側にある冷却羽根は、当該目詰まりを起こしていない他方の外気吸気口から直接吸気することができる。
従って、目詰まりを起こした外気吸気口側のみに冷却羽根が設けられている場合と比べて、本発明では、目詰まりを起こしていない外気吸気口側にある冷却羽根が貫通孔を通すことなく当該目詰まりを起こしていない外気吸気口から直接吸気できる分、冷却ファンの吸気効率を向上させることができる。従って、外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下をより十分に抑制することができる。
請求項3の発明によれば、肉厚部間の中央連結部が外方側に膨らむように撓んでいるので、冷却ファンの断面係数を大きくすることができる。従って、重量のある圧肉部によって冷却ファンが外方側に撓むことを防止でき、冷却ファンの送風量を向上させることができる。よって、外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下を一層十分に抑制することができる。また、冷却ファンが撓むことを防止できるので、冷却ファンの静粛性を向上させることができる。
〔1.チェーンソーの全体構成〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るチェーンソー1の全体斜視図である。なお、図1では、チェーンソー本体3の前部を断面して示している。
チェーンソー1は、チェーン部2と、チェーン部2を駆動するチェーンソー本体3と、チェーンソー本体3に取り付けられたハンドル4とを備えて構成されている。なお、本実施形態のチェーンソー1は、詳しくは後述するが、35cc程度の2サイクルエンジン31(図2参照)を有した小型のものとなっている。以降、チェーン部2の突出方向を前方、これと逆方向を後方、前記前後方向に対し上下に直交する方向を上下方向、左右に直交する方向を左右方向とする。
〔2.チェーン部およびチェーンソー本体の構成〕
チェーン部2は、平板状のガイドバー21と、ガイドバー21の周囲に巻き回されたソーチェーン22とを備えて構成されている。
チェーンソー本体3は、エンジン31と、エンジン31等を収納する合成樹脂製のケース32とを備えて構成されている。チェーンソー本体3の前側上部には、ハンドガード33が設けられ、右側には、リコイルスタータのハンドル34が設けられている。
〔3.ケースの構成〕
ケース32は、エンジン31等が組み付けられてフレームとしての機能も有するケース本体35と、ケース本体35に取り付けられてエンジン31等を覆うケースカバー36とを備えて構成されている。ケースカバー36は、ケース本体35の右側に取り付けられた右サイドカバー36Aと、ケース本体35の下部に取り付けられたマフラー用カバー36Bとを備えて構成されている。
右サイドカバー36Aの内側には後述する冷却ファン6(図4参照)が設けられており、当該右サイドカバー36Aには、冷却ファン6に外気を供給するためのスリット状の第1外気吸気口37が多数形成されている。また、ケースカバー36の前面において、後述するマフラー5のメイン排出口523に対応する位置には、図示しないメイン排気開口が形成され、マフラー5のサブ排出口524に対応する位置には、図示しないサブ排気開口が形成されている。
〔4.ハンドルの構成〕
ハンドル4は、チェーンソー本体3の上部に設けられたトップハンドル41と、当該トップハンドル41と右サイドカバー36Aの下部とに架橋されたサイドハンドル42とを備えて構成されている。作業の際には、作業者は、一方の手でトップハンドル41を把持するとともに、他方の手でサイドハンドル42を把持してチェーンソー1を操作する。
〔5.エンジンの構成〕
図2は、チェーンソー本体3の内部を示す図である。
エンジン31は、図2に示すように、ケース本体35の略中央に配置されたクランクケース311からシリンダ312を後方に向けて若干下向きに寝かせた姿勢、すなわち横置きの姿勢でケース本体35に組み付けられている。具体的には、エンジン31は、ガイドバー21の突出方向に対し、シリンダ312の軸線の傾斜角度αが約25度となる姿勢でケース本体35に組み付けられている。
なお、「横置きの姿勢」とは、ガイドバー21の突出方向に対し、シリンダ312の軸線の傾斜角度αが45度未満となるエンジン31の姿勢のことを意味する。本実施形態では、エンジン31は、ガイドバー21の突出方向に対し、シリンダ312の軸線の傾斜角度αが25度となる姿勢でケース本体35に組み付けられているが、これに限らずエンジン31は、傾斜角度αが45度未満となる姿勢でケース本体35に組み付けられていればよい。
図2に示すように、クランクケース311は、前後のケース311A,311Bからなる半割り構造となっている。前方側(底面側)のクランクケース311Aは、ガイドバー21を支持するガイドバー支持部311A1と一体に形成されている。
図3は、チェーンソー本体3の分解斜視図である。
図3に示すように、エンジン31の下部には排気ポート313が形成され、当該排気ポート313にはマフラー5が取り付けられる。エンジン31のクランクシャフト314の左端側には、ソーチェーン22を駆動するための図示しない遠心クラッチが設けられ、クランクシャフト314の右端側には、エンジン31冷却用の冷却ファン6(図4参照)が設けられる。
〔6−1.冷却ファンの構成〕
図4は、冷却ファン6の外方側を示す斜視図、図5は、冷却ファン6の内方側を示す斜視図、図6は、冷却ファン6の側面図である。なお、冷却ファン6のクランクケース311と対向しない側を冷却ファン6の外方側とし、冷却ファン6のクランクケース311と対向する側を冷却ファン6の内方側とする。
冷却ファン6は、図4〜図6に示すように、クランクシャフト314に固定されるハブ61と、ハブ61の外周に沿って複数設けられた冷却羽根65と、冷却羽根65を連結する円環状の第1連結部63および第2連結部64とを備えて構成されている。
ハブ61には、当該ハブ61を軸方向に貫通する大きな貫通孔67が複数形成されている。本実施形態では、このようにハブ61に大きな貫通孔67が複数形成され、冷却ファン6が肉抜きされているので、冷却ファン6の重量を増やすことなく径を大きくとることができ、冷却ファン6の送風量を増大させることができる。なお、ハブ61において、貫通孔67間部分は、スポーク部62となっている。
第1連結部63は、本発明の中央連結部であり、図6に示すように、冷却羽根65の左右方向の略中央部分を連結している。このような第1連結部63は、円周方向における厚肉部66間においては、冷却ファン6の外方側方向に膨らむように撓んでいる。本実施形態では、これにより、冷却ファン6の断面係数を大きくし、厚肉部66の重量によって冷却ファン6が外方側方向に撓むことを防止している。
第2連結部64は、図5に示すように、第1連結部63より軸方向内側で、かつ小径に形成されている。すなわち、第2連結部64は、冷却羽根65の内方側寄り部分および厚肉部66を円周方向に連結するように円環状に形成されており、冷却ファン6を補強している。また、第2連結部64は、冷却ファン6の径方向外側に形成されているので、冷却ファン6の慣性力を大きくしており、エンジン31の回転を安定させる役割も果たしている。
冷却羽根65は、前述した第1連結部63および第2連結部64に跨って設けられている。このような冷却羽根65は、第1連結部63の外方側に形成された第1冷却羽根65Aと、内方側に形成された第2冷却羽根65Bとを備えて構成されている。図5に示すように、第2冷却羽根65Bと、第1連結部63と、第2連結部64との間には、複数の外周孔68が形成されており、当該外周孔68からは、第2冷却羽根65Bの根元部分で生じる冷却風が冷却ファン6の径方向外側に向かって排出される。
一対の厚肉部66は、第1連結部63の内方側にハブ61の中心部分を挟んで対向するように設けられており、一方の厚肉部66内には、エンジン31の図示しない磁石点火装置と協動する点火マグネット661が埋設されている。
〔6−2.冷却ファン収納部の構成〕
このような冷却ファン6は、図2に示すように、右サイドカバー36Aにおいて冷却ファン6の外方側を覆う部分である第1覆部71(図1参照)と、ケース本体35において冷却ファン6とクランクケース311とを仕切り冷却ファン6の内方側を覆う部分である第2覆部72と、クランクケース311側面とを含んで構成される冷却ファン収納部7に収納される。
第1覆部71には、前述したように、複数の第1外気吸気口37(図1参照)が形成されている。この第1外気吸気口37を通して冷却ファン収納部7内に入り込む空気は、冷却ファン6の外方側に形成された第1冷却羽根65Aに吸引され、当該第1冷却羽根65Aによってシリンダ312へ送られてシリンダ312を冷却する。
第2覆部72には、図2に示すように、第2外気吸気口38が形成されている。第2外気吸気口38は、当該第2覆部72の上部に形成された第2上部吸気口38Aと、下部に形成された第2下部吸気口38Bとから構成されている。
第2上部吸気口38Aは、チェーンソー本体3内の上部空間と連通しており、クランクケース311の上方側からの空気を冷却ファン6の内方側に供給する。一方、第2下部吸気口38Bは、チェーンソー本体3内の下部空間と連通しており、比較的冷たい空気を冷却ファン6の内方側に供給する。本実施形態では、第2下部吸気口38Bから冷却ファン6に供給される空気の方が第2上部吸気口38Aから冷却ファン6に供給される空気の量よりも多くなっており、第2下部吸気口38Bが第2外気吸気口38の主吸気口となっている。これら第2外気吸気口38A,38Bは、それぞれケースカバー36に形成された図示しない外気取入口を介して外気を冷却ファン6に供給する。
第2外気吸気口38A,38Bを通して冷却ファン収納部7内に入り込んだ空気は、冷却ファン6の内方側に形成された第2冷却羽根65Bに吸引され、当該第2冷却羽根65Bによってシリンダ312へ送られてシリンダ312を冷却する。
ここで、従来は、冷却ファンの外方側および内方側に形成された各冷却羽根に空気を供給する各外気吸気口は、作業時に多量に発生する粉塵によって目詰まりを起こしやすく、一端目詰まりが生じると、目詰まりを起こした外気吸気口側にある冷却羽根が吸気することができないため、シリンダへの送風量が低下してしまうという問題があった。
しかしながら、本実施形態のチェーンソー1では、冷却ファン6に貫通孔67が形成されているため、外気吸気口37,38が粉塵によって目詰まりを起こしても、当該目詰まりを起こした外気吸気口37,38側にある冷却羽根65A,65Bは、貫通孔67を通して目詰まりを起こしていない他方側の外気吸気口37,38から吸気することができる。従って、外気吸気口37,38が粉塵によって目詰まりを起こしても、シリンダ312への送風量の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、冷却ファン6の両側に冷却羽根65A,65Bが形成されているため、目詰まりを起こしていない外気吸気口37,38側にある冷却羽根65A,65Bは、当該目詰まりを起こしていない外気吸気口37,38から貫通孔67を通すことなく直接吸気することができる。
従って、目詰まりを起こしている外気吸気口37,38側のみに冷却羽根65が設けられている場合と比べて、本実施形態では、目詰まりを起こしていない外気吸気口37,38側にある冷却羽根65A,65Bが当該目詰まりを起こしていない外気吸気口37,38から貫通孔67を通すことなく直接吸気できる分、冷却ファン6の吸気効率を向上させることができる。よって、外気吸気口の目詰まりによる送風量の低下をより抑制することができる。
〔7−1.マフラーの全体構成〕
図7は、マフラー5を断面して示したチェーンソー本体3の斜視図である。
マフラー5は、図3および図7に示すように、エンジン31に接続されたマフラー本体51と、ガイドバー支持部311A1に取り付けられマフラー本体51と連通する通路部52とを備えて構成されている。
〔7−2.マフラー本体の構成〕
マフラー本体51は、図3および図7に示すように、エンジン31の下方から前方にかけて形成されたチェーンソー本体3内の空間に収納されており、シリンダ312の傾斜角度αと略等しい傾斜角度で傾斜する上面511と、マフラー用カバー36Bの内面に沿った形状を有する下面512とを備え、箱状に形成されている。このマフラー本体51の内部には、2つの消音室513,514が設けられている。上面511の前部には吐出口515が形成されている。
マフラー本体51の後部は、排気ポート313側から下方に向かって突出する一対のボルト81に挿通され、前記ボルト81にそれぞれナット82が螺合することで排気ポート313に固定される。また、マフラー本体51の前部は、下方から挿入される一対のボルト83に挿通され、前記ボルト83がクランクケース311に螺合することで当該クランクケース311に固定される。すなわち、本実施形態のマフラー本体51は、チェーンソー本体3の下方から当該チェーンソー本体3に取り付けることおよび取り外すことが可能(着脱可能)に構成されている。このようなマフラー本体51は、マフラー用カバー36Bに覆われている。マフラー用カバー36Bは、ケース本体35に対し着脱可能に構成されている。マフラー用カバー36Bは、当該マフラー用カバー36Bを外した際に、マフラー本体51をチェーンソー本体3に着脱することが可能な十分な大きさに形成されている。
ここで、従来、特に小型のチェーンソーでは、マフラーは側方からケース本体内に入れられ、ケース本体およびエンジンに組み付けられていた。そのため、マフラーを着脱する際には、エンジンの側方を覆う大きなサイドカバーや、エンジンの側方に取り付けられた様々な部品等を取り外さなければならず、マフラーの取替えやメンテナンスに手間がかかるという問題があった。
しかしながら、本実施形態のチェーンソー1では、マフラー本体51を覆う部分がマフラー用カバー36Bとして独立して取り外すことができるようになっているとともに、マフラー本体51が当該マフラー本体51をチェーンソー本体3の下方からチェーンソー本体3に着脱可能に構成されているため、マフラー用カバー36Bを取り外すだけでマフラー本体51をチェーンソー本体3に着脱することができ、マフラー本体51の取り替えやメンテナンスを容易に行うことができる。
〔7−3.通路部の構成〕
通路部52は、マフラー本体51を通過した排気ガスをチェーンソー本体3の外部に排出するためのものである。この通路部52は、図7に示すように、マフラー本体51の前部から上方に延出しチェーンソー本体3の前面上側で開口するメイン通路部521と、メイン通路部521の途中から分岐し、チェーンソー本体3の前面下側で開口するサブ通路部522とを備えて構成されている。
詳述すると、メイン通路部521は、チェーンソー本体3の前面において、ガイドバー21のチェーンソー本体3から突出する部分の根元側上部近傍で開口しており、サブ通路部522は、ガイドバー21の突出部分の根元側下部近傍で開口している。メイン通路部521の前方に向けて開いた開口が通路部52のメイン排出口523となっており、サブ通路部522の前方に向けて開いた開口が通路部52のサブ排出口524となっている。
このような通路部52とマフラー本体51とはエゼクタ部53を介して連通している。すなわち、通路部52の根元側の開口である吸入口525とマフラー本体51の吐出口515との間には若干の隙間が形成されており、通路部52とマフラー本体51とは、この隙間を介して対向配置された吸入口525と吐出口515とを含んで構成されたエゼクタ部53を介して連通している。
〔7−4.排気ガスの流れ〕
以下に、エンジン31から排出された排気ガスの流れについて説明する。
エンジン31から排出された排気ガスは、マフラー本体51内の消音室513,514を通過して消音された後、吐出口515からメイン通路部521の吸入口525へ吐出される。この際、当該排気ガスの流れにより、エゼクタ部53周辺の冷たい空気が吐出口515と吸入口525との隙間から排気ガスに引き寄せられて当該排気ガスと混合する。
ここで、排気ガスは上方に向かって進む性質を有するので、前述のようにしてメイン通路部521に流入した排気ガスは、通常時はメイン通路部521内を進み、メイン排出口523から前方へ向けて排出される。そして、排気ガスは、ケースカバー36に形成された図示しないメイン排気開口を通って、チェーンソー本体3の外部前方へと排出される。一方、メイン排出口523が作業時に多量に発生する粉塵などにより目詰まりしてしまった場合には、メイン通路部521に流入した排気ガスは、分岐でサブ通路部522側に進み、チェーンソー本体3の前面下側で開口するサブ排出口524から前方へ向けて排出される。そして、排気ガスは、ケースカバー36に形成された図示しないサブ排気開口を通って、チェーンソー本体3の外部前方へと排出される。
このように、本実施形態のチェーンソー1では、通路部52の排出口523,524がチェーンソー本体3の前面に形成されているので、排気ガスをチェーンソー本体3の前方に排出することができる。従って、排気音を前方に伝播させることができ、作業者に聞こえる排気音を低減できるので、作業環境を改善できる。
加えて、通常時は、排気ガスをマフラー本体51から上方に延びた長いメイン通路部521を通過させた後に外部に排出するので、排気ガスを冷却することができる。従って、合成樹脂製のケースカバー36に形成されたメイン排気開口の縁部が排気ガスの熱により変色したり変形したりすることを防止できる。
また、通路部52とマフラー本体51とがエゼクタ部53を介して連通しているので、エゼクタ部53周辺の冷たい空気を排気ガスに混合させることができ、排気ガスを直接的かつ良好に冷却することができる。従って、ケースカバー36に形成されたメイン排気開口およびサブ排気開口の縁部が排気ガスの熱により変形したり変色したりすることを確実に防止できる。
さらに、通路部52のメイン排出口523は、ガイドバー21の突出部分の根元側上部近傍に配置されており、通常時は、排気ガスをガイドバー21の突出部分の根元側上部近傍から排出することができるので、ガイドバー21の根元側下部近傍から排気ガスを排出することに比べ、ソーチェーン22の駆動によって粉塵が舞うことを抑制できる。
そのうえ、通路部52がサブ通路部522を備えて構成されているので、メイン排出口523が粉塵などによって目詰まりを起こしてしまっても、排気ガスをサブ排出口524から排出することができる。従って、メイン排出口523が目詰まりを起こしても、排気効率を良好に維持することができる。また、排気ガスをサブ排出口524から排出することができるので、排気ガスが逆流してエゼクタ部53の隙間からチェーンソー本体3内に流れることがない。
〔8.実施形態の変形〕
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、冷却羽根65A,65Bは、冷却ファン6の外方側および内方側の両側に形成されていたが、冷却羽根は、冷却ファン6の外方側および内方側のうち、いずれか一方側のみに形成されていてもよい。
本発明は、小型のチェーンソーに好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るチェーンソーの全体斜視図。 前記実施形態に係るチェーンソー本体の内部を示す図。 前記実施形態に係るチェーンソー本体の分解斜視図。 前記実施形態に係る冷却ファンの外方側を示す斜視図。 前記実施形態に係る冷却ファンの内方側を示す斜視図。 前記実施形態に係る冷却ファンの側面図。 前記実施形態に係るマフラーを断面して示したチェーンソー本体の斜視図。
符号の説明
1…チェーンソー、6…冷却ファン、31…エンジン、37…第1外気吸気口、61…ハブ、63…第1連結部(中央連結部)、64…第2連結部(連結部)、65A…第1冷却羽根、65B…第2冷却羽、67…貫通孔、66…厚肉部、71…第1覆部、72…第2覆部、314…クランクシャフト、661…点火マグネット。

Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンのクランクケース側方に配置されて前記エンジンによって回転駆動される冷却ファンと、前記エンジンおよび前記冷却ファンを収納するケースとを備えたチェーンソーであって、
    前記冷却ファンは、前記エンジンのクランクシャフトに固定されるハブと、前記ハブの外周に沿って複数設けられた冷却羽根と、前記冷却羽根を連結する環状の連結部とを備えて構成され、
    前記ハブには、当該ハブを軸方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記ケースは、前記冷却ファンの外方側を覆う第1覆部と、前記冷却ファンの内方側を覆う第2覆部とを備えて構成され、
    前記第1覆部には、前記冷却ファンの外方側に外気を供給する第1外気吸気口が形成され、
    前記第2覆部には、前記冷却ファンの内方側に外気を供給する第2外気吸気口が形成されている
    ことを特徴とするチェーンソー。
  2. 請求項1に記載のチェーンソーにおいて、
    前記連結部は、前記冷却羽根の略中央部分を連結する中央連結部を備え、
    前記冷却羽根は、前記中央連結部の外方側に形成された第1冷却羽根と、前記中央連結部の内方側に形成された第2冷却羽根とを備えて構成されている
    ことを特徴とするチェーンソー。
  3. 請求項2に記載のチェーンソーにおいて、
    前記中央連結部の内方側には、厚肉に形成された一対の厚肉部が設けられ、
    前記一対の厚肉部のうち一方の前記厚肉部内には、点火マグネットが収納され、
    前記一対の厚肉部間の前記中央連結部は、外方側に膨らむように撓んでいる
    ことを特徴とするチェーンソー。
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