JP2009040040A - 記録装置、記録システムおよび該システムの制御方法 - Google Patents

記録装置、記録システムおよび該システムの制御方法 Download PDF

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直子 馬場
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Abstract

【課題】印刷する画像の内容およびユーザの要望(品位を重視するか速度を重視するかなど)に応じて最適な記録パス数およびヘッド−プラテン間距離を設定し、高画質化や高生産性化の要望に適切に応え、かつ信頼性高く印刷を行うことができるようにする。
【解決手段】画像の内容の判別に応じて記録パス数およびヘッド−プラテン間距離を設定する指示を与える処理の実施の有無を選択可能とする。そして、当該処理の実施が選択された場合には、画像の内容(デューティなど)に対応して適切に記録パス数およびヘッド−プラテン間距離が設定されるようにする。一方、非選択の場合には、画像の内容によらず1パス記録とし、かつ広めのヘッド−プラテン間距離に設定する。
【選択図】図12

Description

本発明は、インクを吐出して記録する記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置、記録システムおよび該システムの制御方法に関するものである。
一般にインクジェット記録装置は、記録ユニットとしての記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録媒体としての例えばプリント用紙を搬送する搬送ユニットと、キャリッジおよび搬送ユニットの駆動を制御するための制御ユニットとを具備する。そして、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動させ、その過程で記録ヘッドの複数の吐出口からインクを吐出させる。この移動が完了すると、記録媒体を所定量だけ搬送する。この記録ヘッドの移動と記録媒体の搬送とを交互に繰り返すことで、記録媒体全体に対する記録が行われる。
このようなインクジェット記録装置においては、記録媒体とこれに付与されるインク量とには重要な関係がある。例えば紙などの記録媒体にインクを一度に多量に吐出すると、膨潤が発生し、その結果コックリングと呼ばれる記録媒体の波打ち現象が発生する。そのようなコックリングが甚だしい場合には、記録媒体と記録ヘッドとの接触が生じ、双方を汚損してしまう恐れがある。
これを回避するためには、コックリングが生じても記録媒体と記録ヘッドとが接触しないように、記録媒体の被記録面と記録ヘッドとの間隔を予め十分に確保しておくことが考えられる。しかしインクジェット記録装置では、記録媒体に対して記録ヘッドを移動させながらインクを吐出することで記録を行うものでありその間隔が過大であると記録媒体へのインク着弾精度が低下し、ドットの形成位置が不安定となって画像品位の低下につながる。このため、画像品位の向上の観点からは、逆にその間隔は小さい方が望ましい。
このようなコックリングによる記録媒体の撓みに起因した記録媒体と記録ヘッドとの接触の問題を解消する目的で、特許文献1に記載されたような構成が提案されている。特許文献1では、画像のデューティに応じて記録媒体を支持するプラテンと記録ヘッドとの間隔(以下、ヘッド−プラテン間距離という)を調整することで、記録媒体の被記録面と記録ヘッドとの間隔を変更する構成が開示されている。そしてこの提案では、コックリングが生じる可能性が大きい高デューティの場合には、ヘッド-プラテン間距離を大きく設定し、コックリングが生じる可能性が小さい低デューティの場合にはヘッド-プラテン間距離を小さく設定している。このような構成によれば、ヘッド擦れ抑制と高画質化を両立させることができる。
特開2002−292856号公報
しかしながら、特許文献1の構成の場合、画像出力の度に、画像の内容(デューティ)を判定する判定処理を実行する必要があり、その分、画像の出力に要する時間が長くなってしまう。画質よりも速度を重視するユーザにとって、特許文献1の構成は不十分である。このように特許文献1は、様々なユーザニーズ(品位を重視するか速度を重視するかなど)に応え得るものではない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、印刷する画像の内容およびユーザの要望に応じて最適なヘッド-プラテン間距離を設定可能とすることで、高画質化や高生産性化の要望に適切に応えることができるようにすることを目的とする。
そのために、本発明は、インクを吐出するための記録ヘッドを記録媒体に対して移動させる動作と、前記記録ヘッドの移動の方向とは交差する方向へ前記記録媒体を搬送させる動作とを行うことにより、前記記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
搬送される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
記録すべき画像の内容を判別する判別処理を行うか否かの選択結果に応じて、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記判別処理を行うことが選択されている場合には前記判別処理により判別した画像の内容に応じて前記距離を設定し、前記判別処理を行うことが選択されていない場合には予め定められた距離を設定することを特徴とする。
また、本発明は、インクを吐出するための記録ヘッドを記録媒体に対して移動させる動作と、前記記録ヘッドの移動の方向とは交差する方向へ前記記録媒体を搬送させる動作とを行うことにより、前記記録媒体の同一領域に画像を記録する記録装置であって、
搬送される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
前記同一領域に記録すべき画像の内容を判別する判別処理を行うか否かの選択結果に応じて、前記同一領域に対する前記記録ヘッドの移動の回数および前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記判別処理を行うことが選択されている場合には前記判別処理により判別した画像の内容に応じて前記記録ヘッドの移動の回数および前記距離を設定し、前記判別処理が選択されていない場合には予め定められた前記記録ヘッドの移動の回数および予め定められた前記距離を設定することを特徴とする。
さらに、本発明は、上記のいずれかの記録装置と、該記録装置によって記録される画像のデータを供給する供給装置と、を具えた記録システムにおいて、
前記判別処理を行う処理手段と、
前記判別処理を行うか否かを選択する選択手段と、
を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、上記のいずれかの記録装置と、該記録装置によって記録する画像のデータを供給する供給装置と、を具えた記録システムの制御方法において、
前記判別処理を行う処理工程と、
前記判別処理を行うか否かを選択する選択工程と、
を具えたことを特徴とする。
ここで、前記供給装置において前記処理工程および前記選択工程が実施されるものとすることができる。そして本発明は、前記供給装置としてのコンピュータに請求項11に記載の制御方法を実行させるための制御プログラムを記憶した記憶媒体にも存する。
本発明によれば、記録する画像の内容(デューティなど)およびユーザの要望に応じて最適なヘッド-プラテン間距離を設定可能となる。これにより、高画質化や高生産性化の要望に適切に応え、かつ信頼性高く記録を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置として、カラー記録が可能なインクジェット記録装置を例示する。
インクジェット記録装置の概要
図1は、本発明を適用可能なカラーインクジェット記録装置の一実施形態の構成を示す概略斜視図である。図1において205〜208はインクジェットカートリッジである。これらは4色のカラーインク、すなわちブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクがそれぞれ貯留されたインクタンクと、それぞれのインクに対応した記録ヘッド201〜204より構成されている。
106はインクジェットカートリッジ205〜208を支持しつつ、ガイドシャフト14に沿って、図のX方向およびこれと反対方向に往復移動(以下、この移動を主走査と言い、往復移動の方向を主走査方向とも言う)を行うキャリッジである。103は搬送ローラであり、補助ローラ104と共に記録媒体107を挟持しながら図の矢印の方向に回転し、主走査間で記録媒体107をY方向に間欠的に搬送(副走査)する。また、105は一対の送給ローラであり、記録媒体の送給を行う。一対のローラ105は、ローラ103および104と同様に記録媒体Pを挟持して回転するが、搬送ローラ103よりもその回転速度を低くすることによって記録媒体に張力を発生させ、撓みのない搬送を可能としている。なお、図1には示されていないが、記録ヘッド201〜204が移動する領域に沿って、記録ヘッド201〜204の吐出口形成面(吐出面)と対向する位置にプラテンが配置される(図4A,4B参照)。従って、記録媒体107は、プラテンに支持された状態で搬送ローラ103によってY方向に搬送される。
キャリッジ106は、記録ヘッド201〜204による記録動作が行われていないとき、あるいは記録ヘッド201〜204の回復処理などを行うときに、図の破線で示した位置のホームポジションhに待機する。
そして、記録開始前にホームポジションhにあるキャリッジ106は、記録開始命令があると、往方向(X方向)に主走査しながら、記録ヘッド201〜204のノズルから吐出動作を行わせ、ノズル配列範囲に対応した一定のバンド幅を記録する。記録媒体側端部までの主走査が終了すると、当該バンド幅分の記録媒体107の搬送を行う一方、キャリッジ106をホームポジションhに戻し、再びX方向への記録のための主走査を行う。
本実施形態の記録装置は、同一領域に対しては1回以上の主走査にて記録を実行可能である。例えば、キャリッジ106の1主走査による記録ヘッド201〜204による1バンド幅の記録と、1主走査後の1バンド幅の記録媒体搬送とを繰り返し行うことにより、例えば一頁分の記録を完成することができる。この場合、記録媒体107上の同一の記録領域(同一領域)は1回の主走査で完成するものであり、このような記録モードは1パス記録モードと称される。
これに対し、1主走査毎にバンド幅分の搬送を行わず、複数回主走査を行ってから搬送を行う場合もある。また、1主走査毎に所定のマスクによって間引かれたデータを記録してから1/Nバンド前後の紙送りを行い、再度主走査を行うことによって、一領域に対し記録に関与するノズルを異ならせた複数回の主走査と搬送とによって画像を完成させる場合もある。このような記録モードはマルチパス記録と称される。
このように、同一領域を複数回(N回)に分けて記録するためには、同じ画像信号をN回の主走査に対応して分けて記録ヘッドに供給しなければならない(但し、実際に記録ヘッドに供給される信号は、副走査量に見合うだけずれるように設定される)。この画像を分ける際に用いられるのがマスクであり、適宜の形状、寸法および画像データの分散状態を画像に適用するためのパターン(マスクパターン)に設定される。このマスクは、画像データとは独立し、ROM等の記憶ユニットに固定的に記憶(格納)されていることが多く、このマスクによって、各ノズルはN回の主走査のうち何回目に駆動されるかが決定される。
なお、以上ではキャリッジ106の往方向への移動時にのみ記録動作を行う片方向記録の場合を示したが、高速な記録を実施する場合は復方向への移動時にも記録動作を行う双方向記録を行うことができる。
また、インクカートリッジ205〜208の各々は、記録ヘッド201〜204と対応するインクタンクとが分離可能なものであってもよいし、分離不能に一体化されたものでもよい。さらに、各色のインク毎に記録ヘッドを設けるのではなく、各色のインクをそれぞれ吐出可能な吐出部が一体となった記録ヘッドが用いられてもよい。
さらに、前述のホームポジションhには回復ユニット(不図示)を設けることができる。その構成としては、記録ヘッド201〜204の吐出面をキャップするキャッピングユニットや、当該キャップ状態で吸引力を作用することにより記録ヘッド内の増粘インクや気泡を除去するポンプ等を設けたものとすることができる。また、キャッピングユニットの側方に、吐出面と摺接可能に構成されたクリーニングブレード等を設け、回復動作後に吐出面に残る不要なインクや、塵埃等の払拭が行われるようにすることもできる。
記録ヘッドの構成例
図2は、記録ヘッド201〜204のうち、記録ヘッド201の要部を示す模式的斜視図である。なお、他の記録ヘッド202〜204についても基本的に記録ヘッド201と同一の構成となっている。
記録ヘッド201は、図2に示すように、それぞれ所定のピッチで配列された複数の吐出口300が形成されている。共通液室301と各吐出口300とを連結する各液路302の壁面に沿って、インクを吐出するために利用されるエネルギを発生するための素子303が配設されている。この素子303としては、例えば通電に応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換素子とすることができ、その駆動回路を含めて、シリコン基体上にエッチング,蒸着,スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て形成可能である。記録ヘッドないしインクの温度調整を行うために用いられる温度センサおよびサブヒータ(ともに不図示)なども、同じシリコン基体上に同様のプロセスで一括して形成される。
これらの電気熱変換素子等や、それらに対する電気的な配線が作られたシリコン基板308は、放熱用のAlのベースプレート307に接着されている。また、シリコン基板308上の回路接続部311とプリント基板309とは配線310により接続され、カラーインクジェット記録装置本体からの記録信号は信号回路312を通して受け取られる。
共通液室301は、前述したインクジェットカートリッジ205のインクタンクとジョイントパイプ304とインクフィルタ305を介して接続されており、共通液室301にはインクタンクに収納されているインク(例えば黒インク)が供給される。この供給によって共通液室301に一時的に貯えられたインクは、毛細管現象により液路302に進入し、吐出口300でメニスカスを形成して液路302を満たした状態を保つ。このとき、電極(不図示)を介して電気熱変換素子303が通電されて発熱すると、その上のインクが急激に加熱されて液路302内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口300からインク滴313が吐出される。
なお、図示の記録ヘッドはあくまでも例示である。すなわち、図示の記録ヘッドは共通液室301からのインク供給方向と同一方向にインクを吐出する形態のものであるが、例えばインク供給方向と直交する方向にインクを吐出する形態のものでもよい。また、インクを吐出するために利用されるエネルギを発生する素子としても、ピエゾ素子など機械的エネルギを発生するものであってもよい。
ヘッド−プラテン間距離調整機構の構成例
本実施形態の記録装置は、基本的にヘッド−プラテン間距離を調整可能なものとして構成される。
図3は、本実施形態で採用したヘッド−プラテン間距離調整機構の構成例を示す。本実施形態では、図1における主走査方向の両側板に設けられた不図示の側壁に支持され、主走査方向に延在してキャリッジ106を支持するガイドシャフト14を昇降させることでキャリッジを昇降させるヘッド−プラテン間距離調整機構としている。
図3において、14aはガイドシャフト14の一側端に取り付けられたガイドシャフトカム、14bは同じく他側端に取り付けられたガイドシャフトカムである。53はリフトカムギア52とガイドシャフトカム14aに一体に設けたギアとをつなぐカムアイドラギアである。ガイドシャフト14は、不図示のシャーシの両側板に設けた上下方向に延在するガイド長穴に両端部を嵌合することでシャーシに支持されている。そして、図3の矢印Z方向(昇降方向)には移動可能であるが、矢印X方向および矢印Y方向の移動は規制されている。
ガイドシャフト14は、ガイドシャフトばね74によって下方向(矢印Zと反対方向)に付勢され、通常はガイド長穴の下端部に係止される。また、カムアイドラギア53が回転することによってガイドシャフトカム14aおよび14bがガイド斜面56と当接し、ガイドシャフト14自身が回転しながら上昇する。これに伴い、ガイドシャフト14に支持されたキャリッジおよび記録ヘッドも上昇する。
図4(a)および(b)はヘッド−プラテン間距離調整機構の動作を説明するための模式的側面図である。これらの図において、符号100で示すものはプラテンである。このプラテンは、記録ヘッド201〜204の吐出面と対向する領域に配置され、記録媒体107をその裏面において支持することで、記録媒体107の被記録面を平坦に規制する。
同図(a)は、キャリッジ106が標準位置、すなわち記録ヘッドとプラテン100とが比較的近接した第1の距離となる第1ポジションにある場合を示す図である。この状態では、ガイドシャフト14はシャーシのガイド長穴57の下端部に突き当てられて係止されており、ガイドシャフトカム14aとガイド斜面56とは接していない。一方、同図(b)は、キャリッジ106が標準位置より少し高い、すなわち記録ヘッドとプラテン100とが比較的離隔した第2の距離となる第2ポジションに移動する状態を示す図である。
第1ポジションから第2ポジションに移動させる、すなわちキャリッジ106を上昇させる際には、リフトカム軸58を回転させる。これにより、リフトカム軸58に固定されたリフトカムギア52が回転し、リフトカムギア52と噛合したカムアイドラギア53を介してガイドシャフトカムギア14cが回転する。これにより、リフトカム軸58が図4(b)の矢印a方向に回転すると、ガイドシャフト14も矢印b方向に回転する。この回転により、ガイドシャフトカム14aおよび14bが固定のガイド斜面56にそれぞれ当接する。そしてさらに回転を継続すると、ガイドシャフト14の移動方向が前述の如くシャーシのガイド長穴57により上下方向のみに規制されているため、ガイドシャフト14はカム14aおよび14bによりZ方向に押し上げられ、第2ポジションに移動することになる。第2ポジションから第1ポジションに移動させる、すなわちキャリッジ106を下降させる際には、上記と逆方向にリフトカム軸58を回転させればよい。
本実施形態においては、2種類の間隔設定を可能としている。そして、第1ポジションに対応したヘッド−プラテン間距離(第1の距離)および第2ポジションに対応したヘッド−プラテン間距離(第2の距離)は、それぞれ、例えば約1.3mmおよび約1.9mmとすることができる。しかしこれは、取り扱う記録媒体の種類、サイズ、インクの特性および記録装置の特性等によって最適な値とすることができ、かつそれが好ましい。また、本実施形態では、ガイドシャフトないしキャリッジを昇降させることでヘッド−プラテン間距離調整を行う機構とした。しかし、プラテン100ないしは記録媒体の被記録面と記録ヘッドとの相対的な距離を変更可能なものであれば、適宜の機構を用いることが可能である。例えば、プラテン100を昇降可能にする機構を設け、この機構によってヘッド−プラテン間距離を調整するようにしてもよい。
制御系の構成例
図5は、上述したインクジェット記録装置の制御を実行するための記録システムの制御系の構成例である。図5において、1001は画像データの供給装置としてのホストコンピュータであり、記録装置1000で記録(印刷)させる印刷データを生成したり、各種指示入力を行ったりする。601はプリンタドライバであり、印刷に関する各種指示を行うための設定画面を表示するとともに、設定画面による設定値に応じて印刷データを生成する。602は記憶装置であり、プリンタドライバ601が生成した印刷データを一時的に記憶する。また、この記憶装置602には、ホストコンピュータ1001を制御するオペレーティングシステム(OS)、各種制御プログラム、印刷データの元となるデータを生成するアプリケーションプログラム等が記憶されている。なお、ホストコンピュータ1001は、汎用的なパーソナルコンピュータに搭載される標準的なハードウェア構成要素を有している。これは、例えばCPU、RAM、ROM、ハードディスク、外部記憶装置、ネットワークインタフェース、ディスプレイ、キーボード、マウス等である。
ホストコンピュータ1001のインターフェース600は、記録装置1000のインターフェース400に接続され、印刷データや記録に関連する制御信号を送信する。また、ホストコンピュータ1001は、記録装置1000から記録装置のステータスなどの情報を受信し、必要に応じてその情報を表示する。
記録装置1000において、401は後述する処理手順等に対応した制御プログラムを実行するMPUである。402は、MPU401が実行する制御プログラム等や、その他の固定データを格納するROMである。403は、各種データ(記録ヘッド201〜204に供給される記録信号や記録のための制御信号等)を保存するダイナミック型のRAM(DRAM)である。404は記録ヘッド201〜204に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース400、MPU401およびDRAM403間のデータの転送制御も行う。以上によって、記録装置1000の制御部500が構成される。
また、記録装置1000において、405はキャリッジ106を主走査方向に移動させるための駆動源をなすキャリッジモータ、406は記録媒体107を副走査方向に搬送するための駆動源をなす搬送モータである。407および408は、それぞれ、キャリッジモータ405および搬送モータ406を駆動するためのモータドライバである。
409は記録ヘッド201〜204を駆動するヘッドドライバであり、記録ヘッドの数に対応して複数設けられる。また、410はヘッド種別信号発生回路であり、ヘッド部501に搭載されている記録ヘッド201〜204の種類や数の情報をMPU401に通知する。さらに、420は図3および図4について説明したヘッド−プラテン間距離調整機構の駆動部であり、具体的には、ガイドシャフト14ないしキャリッジ106を昇降させるための機構を駆動するためのモータなどを含むものである。430はセンサ群であり、ホームポジションを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ、環境条件を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサあるいは湿度センサ等から構成される。
印刷制御の第1例
本実施形態では、画像の内容の判別に応じて記録パス数およびヘッド−プラテン間距離を設定する指示を与える処理(画像判別機能)の実施の有無を選択可能とする。そして、画像判別機能の実施が選択された場合には、画像の内容に応じて「印刷方法1」および「印刷方法2」(後述)のいずれかが実施されるようにし、選択されなかった場合には画像の内容によらず「印刷方法3」が実施されるようにする。詳しくは、画像判別機能の実施が選択された場合には、判別した画像の内容に応じて、「印刷方法1」あるいは「印刷方法2」に対応した記録パス数とヘッド−プラテン間距離の組合せを設定する。一方、画像判別機能の実施が選択されていない場合には、「印刷方法3」に対応した予め定められた記録パス数と予め定められたヘッド−プラテン間距離の組合せを設定する。
図6はインクジェット記録装置1000を用いた印刷を行う際にユーザに呈示される設定画面の模式図である。これは、ホストコンピュータ1001で稼動するプリンタドライバ601の設定画面とすることができる。この設定画面の例では、記録媒体(用紙)の種類を指定する箇所D501と、用紙のサイズの選択を行う箇所D502と、チェックボックスへのチェックによって画像判別機能の実施を指示する箇所D503と、を有している。そして、ユーザが選択設定を行い、印刷を指示すると、次のような制御が実施される。
図7は本実施形態の記録システム、すなわちホストコンピュータ1001と記録装置1000とによって実施される制御手順の一例を示す。なお、以下の手順において、印刷方法の決定(ステップS111)まではホストコンピュータ1001で、それ以降は記録装置1000で実行される処理とする。
本手順が起動されると、まず画像判別機能が選択されている(ONとなっている)か否かを判別する(ステップS100)。ここで肯定判定された場合にはステップS101に進み、画像の判別処理を行い、その結果に基づき「印刷方法1」および「印刷方法2」のいずれかの選択を行う。一方、否定判定された場合には、直ちに印刷方法として「印刷方法3」が選択される(ステップS110)。
画像判別機能がONの場合、ステップS101では、印刷対象の印刷データに対する仮想描画面積を算出するための係数からなる係数テーブルを設定する。ここで、「仮想描画面積」とは、印刷データ中の描画命令によって描画する有意画像を描画するための描画領域の面積に対し、その描画命令の種類に基づく係数を乗算した描画面積である。ここで、その係数は、描画領域の面積を、印刷データの印刷方法を決定する際の判定材料として用いる重みを示す値である。
係数テーブルでは、例えば印刷データがテキスト(文字,数字,記号など)データである場合には、印刷色としては黒が中心であり、かつ1文字毎の描画面積もそれほど大きくないので、印刷品位を上げる必要は無いために係数を0%に設定する。一方、印刷データがテキストデータ以外のイメージ系のデータにおいては、描画面積も大きいことが予想され、なるべく高品位で印刷するのが望ましいために、係数を100%以上に設定する。
図8は設定される係数テーブルの構成例を示す。ここで、印刷データに含まれる「描画命令1」に対する係数をK[1]とし、「描画命令2」に対する係数をK[2]とし、一般化すれば「描画命令n」に対する係数をK[n]として設定する。なお、nは印刷データに現れる各描画命令に対応する番号で、1、2、3、・・・、nである。
具体的には、OSが例えば「Windows(登録商標)2000」であり、印刷データ中にテキストの描画命令である「DrvTextOut」がある場合は、係数を0%に設定する。一方、描画命令がイメージの描画命令の1つである「DrvStretchBlt」がある場合、係数を150%に設定する。このように、個々の描画命令ごとに、その描画命令の内容に基づいて、適切な係数を定めたテーブルを設定する。
次に、判別処理を開始する(ステップS102)。まず、処理を行うページに対する仮想基準面積値の算出を行う(ステップS103)。ここでは、基準面積比をP%として設定し、係数テーブルのK[0]に設定する。基準面積は、例えば、図9の印刷可能範囲(0,0)−(W,H)を取得し、基準面積比を乗じた値を仮想基準面積値A=K[0]×(W×H)とする。
オペレーティングシステムは、描画命令を通して、プリンタドライバ601に印刷データを渡す。プリンタドライバ601では、初めに各描画命令別に渡された描画データの描画面積を算出する(ステップS104)。ここでは、単純に、処理対象の描画データの描画領域に対応する矩形領域の面積を描画面積とする。ここで、描画領域は、描画データ中の有意画像(例えば、テキストやイメージ)を展開するために確保される領域であり、例えば、有意画像の外接矩形領域や有意画像を囲む矩形領域となる。
例えば、図10のように、「描画命令1」に対して、描画領域(Xs[1],Ys[1])−(Xe[1],Ye[1])の描画データが渡されたとすると、
描画面積S[1]=(Xe[1]−Xs[1])×(Ye[1]−Ys[1])
となる。また、「描画命令2」に対して、描画領域(Xs[2],Ys[2])−(Xe[2],Ye[2])の描画データが渡されたとすると、
描画面積S[2]=(Xe[2]−Xs[2])×(Ye[2]−Ys[2])
となる。同様に、描画命令nに対して、描画領域(Xs[n],Ys[n])−(Xe[n],Ye[n])の描画データが渡されたとすると、
描画面積S[n]=(Xe[n]−Xs[n])×(Ye[n]−Ys[n])
となる。
次に、各描画命令別に算出した描画面積に対して、対応する描画命令の係数値(印刷前に設定されていた係数テーブルから読み出される)を乗算して得られる仮想描画面積を、各描画命令別の面積テーブルに加算していく(ステップS105)。
図11に示すように、面積テーブルをTとすると、「描画命令1」に対する面積テーブルT[1]には、S[1]×K[1]が加算され、
T[1]=T[1]+S[1]×K[1]
となる。また、描画命令2に対する面積テーブルT[2]には、S[2]×K[2]が加算され、
T[2]=T[2]+S[2]×K[2]
となる。同様に、描画命令nに対する面積テーブルT[n]には、S[n]×K[n]が加算され、
T[n]=T[n]+S[n]×K[n]
となる。
そして、すべての仮想描画面積の合計面積を面積テーブルに格納する(ステップS106)。例えば、面積テーブルTのT[0]を仮想描画面積の合計面積の格納場所とすると、
T[0]=T[0]+S[1]×K[1]+S[2]×K[2]+・・・
・・・+S[n]×K[n]
として処理する。
1ページ分の印刷データ中の各描画命令毎に得られる仮想描画面積の合計値と、所定値とを比較し、その比較結果に基づいて、その印刷データの印刷方法を決定する。すなわち、1ページ分の印刷データがすべてプリンタドライバ601に渡されたときに、すべての仮想描画面積の合計面積T[0]が仮想基準面積値Aより小であるか否かを判定する(ステップS107)。つまり、画像のデューティが閾値よりも高いか低いかを判定する。
ここで肯定判定された場合、すなわちT[0]<Aである場合、そのページはデューティの低い描画データで構成されている割合が高いと判断されるので、「印刷方法1」を選択する(ステップS108)。一方、否定判定された場合、つまりT[0]≧Aである場合、そのページは、デューティの高い、多パスでの記録に適した描画データで構成されている割合が高いと判断されるので、「印刷方法1」よりも記録パス数の多い「印刷方法2」を選択する。
以上の処理を経て印刷方法が決定される(ステップS111)。すなわち、「印刷方法1」、「印刷方法2」および「印刷方法3」のうち何れか一つが選択されることになる。
プリンタドライバ600は、上記した選択処理とともに、記録装置1000が解釈可能な印刷データを生成する。この印刷データは、印刷方法の選択情報その他所要の制御データとともに、インターフェース600および400を介して記録装置1000へ送信される。
記録装置1000では、例えばROM402に予め格納されている印刷方法テーブルを参照し、選択された印刷方法に対応するパス数とヘッド−プラテン間距離とを決定する(ステップS112)。
図12は記録装置が備える印刷方法テーブルの一例を示す。ここでは、「印刷方法1」が選択されている場合、比較的デューティの低い画像が想定されるため、記録パス数は1回の記録走査で画像を完成させる1パス、ヘッド−プラテン間距離は1.3mm(第1ポジション、第1の距離)となるように設定されている。また、「印刷方法2」の場合は記録パス数は2回の記録走査で画像を完成させる2パス、ヘッド−プラテン間距離は1.9mm(第2ポジション、第2の距離)となるように設定されている。すなわち、「印刷方法2」が選択されている場合は比較的デューティの高い画像が想定されるため、「印刷方法1」に比べて多いパス数とし、かつヘッド−プラテン間距離も大きい値となっている。さらに、画像判別機能がOFFの場合に選択される「印刷方法3」の場合には記録パス数は1パス、ヘッド−プラテン間距離は1.9mm(第2ポジション、第2の距離)となるように設定されている。すなわち「印刷方法3」の場合には、画像のデューティによらずすべて1パス記録とし、短時間で生産性高く印刷を行うことができるようにする。かつ、どのようなデューティの画像が印刷される場合においても、コックリングによる記録媒体と記録ヘッドとの接触が起こらないよう、広めのヘッド−プラテン間距離としている。すなわち、このように本実施形態は特許文献1に開示の構成とは全く逆の処理を行うものであり、これは画像の内容のみならず、ユーザが望む記録の態様、すなわち速度を重視して生産性を高めたいというユーザの要望にも配慮したものである。
最後に、このように決定された記録パス数およびヘッド−プラテン間距離条件にて、印刷を実行する(ステップS113)。
このように本実施形態では、記録する画像の内容を判別する判別処理を行うか否か(つまり、画像判別機能をONするか否か)の選択結果に応じて、記録走査の回数(記録パス数)とヘッド−プラテン間距離を設定している。具体的には、判別処理が選択されている場合には、判別処理により判別した画像の内容に応じて記録走査の回数(1パスあるいは2パス)とヘッド−プラテン間距離(第1の距離あるいは第2の距離)を設定する。一方、判別処理が選択されていない場合には、予め定められた記録走査の回数(1パス)と予め定められた距離(第2の距離)を設定する。
以上説明したような構成をとることで、印刷する画像の内容およびユーザの要望に応じて最適な記録パス数およびヘッド−プラテン間距離を設定可能とすることで、高画質化や高生産性化の要望に適切に応え、かつ信頼性高く印刷を行うことができる。
なお、本実施形態においては印刷方法テーブルを一つしか持たない構成にしているが、用紙の種類によって適切にパス数およびヘッド−プラテン間距離を設定できるよう、記録媒体の種類毎にテーブルを持つようにしてもよい。また、ユーザが「きれい(高品位記録)」、「標準」、「はやい(高速記録)」等の記録品位の選択することが可能な場合には、その記録品位の種類毎にテーブルを持つようにしてもよい。あるいは、それらのテーブルが組み合わされて構成されていてもよい。
また、本実施形態においては「印刷方法1」と「印刷方法3」とで同じ記録パス数が選択されるようにしているが、それぞれ個別にパス数を設定しても勿論よい。また、パス数を上例では1パスと2パスの2種類とした。しかし、3段階以上の画像のデューティの大きさに応じて、あるいは記録媒体の種類や記録品位との関係において、さらに多数の印刷方法の中からの選択が可能であれば、設定可能なパス数を3種類以上としてもよい。これらはヘッド−プラテン間距離についても同様であり、上例では2段階に設定可能なものとしたが、3段階以上に設定可能なものであってもよい。ヘッド−プラテン間距離を3段階以上に設定可能な構成の場合、「印刷方法2」と「印刷方法3」とでヘッド−プラテン間距離を異ならせる。例えば、「印刷方法1」、「印刷方法2」、「印刷方法3」に対応するヘッド−プラテン間距離を、それぞれ、「第1の距離」、「第2の距離」、「第3の距離」として設定するのである。この場合、「第3の距離」は「第2の距離」よりも大とすることが好ましい。
なお、本例では、画像の判別処理を行うか否かの選択結果に応じて、記録パス数とヘッド−プラテン間距離の両方を設定する場合を例示したが、ヘッド−プラテン間距離だけを設定する構成としてもよい。この場合、画像判別機能がONの場合には画像の内容に応じてヘッド−プラテン間距離(例えば、第1の距離あるいは第2の距離)を設定し、画像判別機能がOFFの場合には予め定められたヘッド−プラテン間距離(例えば、第2の距離)を設定するのである。なお、記録パス数は、用紙の種類や記録品位等の他のパラメータに応じて決定されることになる。
印刷制御の第2例
記録制御の第2例として、上記第1例の構成に加え、さらに記録装置が置かれた環境条件(温度、湿度)によってヘッド−プラテン間距離を変更する形態について説明する。
本例では、印刷方法テーブルを各環境条件毎に予め用意しておき、センサ群430に備えられる温湿度センサから得られた温度あるいは湿度情報に基づき、参照するテーブルを切り換える。
図13は本例に係る環境条件毎の印刷方法テーブルを示す。なお、説明を簡単にするため、「環境条件A」と「環境条件B」の2環境の場合に限定して説明を行う。例えば温度が15℃から30℃、湿度が40%から60%の場合を「環境条件A」と定義し、温度が15℃から30℃、湿度が10%から40%の場合を「環境条件B」と定義している。その他の温度、湿度条件の場合については説明から省略する。
図13(a)が「環境条件A」の場合の印刷方法テーブル、図13(b)が「環境条件B」の場合の印刷方法テーブルである。そして、図7のステップS112において印刷方法テーブルを読み出す際に、例えば温度が20℃、湿度が50%であれば「環境条件A」に当てはまる。そのため、その場合は図13(a)に示す印刷方法テーブルを参照し、記録パス数およびヘッド−プラテン間距離を決定する。
「環境条件A」と「環境条件B」では、温度条件は同じであるが、湿度条件は後者の方が低湿度側である。ここで、コックリング現象は低湿度環境の場合により顕著に発生する。このため、コックリングによる記録媒体と記録ヘッドとの接触を回避するべく、図13(b)のテーブルのヘッド−プラテン間距離を、図13(a)のテーブルのヘッド−プラテン間距離と比較して大きくなるよう設定している。
以上のように、本例の構成によれば、第1例の効果に加え、環境条件によって印刷条件を切り換えることによって環境変動に適切に対応することが可能となる。
なお、本例では環境条件によってヘッド−プラテン間距離のみを変更するテーブルを例示したが、環境条件によって記録パス数のみを変更する構成、あるいは双方を変更する構成としてもよい。すなわち、環境条件によるコックリング現象の程度によらず記録媒体と記録ヘッドとの接触を有効に回避することができるのであれば、記録パス数とヘッド−プラテン間距離との少なくとも一方が変更設定されるものであればよい。
その他
上述の実施形態においては、OSの制御言語で記述された印刷データに含まれる描画命令の種類に応じた係数と、描画面積との乗算値(仮想描画面積)の合計値から画像の内容としてデューティを判別し、その高低に基づいて印刷方法を選択可能な構成とした。しかし印刷データに含まれている描画命令に基づいて直接的に印刷方法を選択可能としてもよい。すなわち、印刷データに含まれているテキストの描画命令の割合や、イメージの描画命令の割合またはその分散状態などから、印刷方法を選択することも可能である。
また、画像のデューティの判別についても上例に限られない。例えば、プリンタドライバ601が、OSの制御言語で記述された印刷データを、色変換処理を行うためにビットデータに変換したり、さらにこれを記録装置の構成に対応した印刷データに変換する処理を行うものとする。この場合には、当該変換過程または変換後のデータに基いて画像のデューティの判別を行うようにしてもよい。
いずれにしても、ホストコンピュータで実施する場合の処理は、アプリケーションソフトウエアやプリンタドライバなどのプログラムによって実現される。すなわち、ソフトウェアまたはプリンタドライバのプログラムコードをシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによって達成される。
この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになる。従って、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給し、コンピュータに格納されたプログラムコードによって作動させるようにするユニットも、本発明の範囲に含まれる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、読出したプログラムコードをコンピュータが実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合だけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれるものでもよい。そしてその後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、上述のように記録装置とホストコンピュータなどの外部装置とが組み合わされて用いられる場合のほか、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る場合には、記録システムとしての発明が構成される。
加えて、上述した画像判別機能の実施の有無の選択あるいはこれに応じた印刷方法の選択設定の処理などを、インクジェット記録装置側で行うようにしてもよい。画像判別機能の実施の有無を選択するための選択ユニットとしては、記録装置に用意された操作部を用いるものとすることができる。また、印刷方法の選択設定にあたっては、供給される印刷データに基いて画像の内容(デューティ)を判別する判別処理を行うものとすることができる。これらの場合、インクジェット記録装置単体としても本発明の一形態を構成する。
さらに加えて、記録装置の形態としては、上述のような所謂シリアル型のもののみならず、記録媒体の全幅に対応した範囲にわたって記録素子を配列してなる所謂ラインプリンタ形態のものでもよい。
また、記録媒体の材質は紙に限られず、問題となる膨潤が生じうるものであれば本発明が有効に適用できることは言うまでもない。
本発明を適用可能なカラーインクジェット記録装置の一実施形態の構成を示す概略斜視図である。 図1の装置に適用可能な記録ヘッドの要部を示す模式的斜視図である。 記録ヘッドと記録媒体との間隔を調整するために実施形態で採用したヘッド−プラテン間距離調整機構を示す模式的斜視図である。 (a)および(b)は図3のヘッド−プラテン間距離調整機構の動作を説明するための模式的側面図である。 図1の記録装置の制御を実行するための記録システムの制御系の構成例を示すブロック図である。 図5の記録システムにおいて記録を行う際にユーザに呈示される設定画面の模式図である。 図5の記録システムによって実施される制御手順の一例を示すフローチャートである。 図7の手順において設定される係数テーブルの構成例を示す説明図である。 図7の手順において実施される仮想基準面積値の算出態様を説明するための説明図である。 印刷対象となる画像の一例を示す説明図である。 図7の手順において設定される面積テーブルの構成例を示す説明図である。 図7の手順において参照される印刷方法テーブルの構成例を示す説明図である。 (a)および(b)は本発明の他の実施形態において参照される印刷方法テーブルの構成例を示す説明図である。
符号の説明
103 紙送りローラ
106 キャリッジ
107 記録媒体
201〜204 記録ヘッド
420 紙間距離調整機構
430 センサ群
500 制御部
601 プリンタドライバ

Claims (12)

  1. インクを吐出するための記録ヘッドを記録媒体に対して移動させる動作と、前記記録ヘッドの移動の方向とは交差する方向へ前記記録媒体を搬送させる動作とを行うことにより、前記記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
    搬送される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
    記録すべき画像の内容を判別する判別処理を行うか否かの選択結果に応じて、前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を設定する設定手段とを備え、
    前記設定手段は、前記判別処理を行うことが選択されている場合には前記判別処理により判別した画像の内容に応じて前記距離を設定し、前記判別処理を行うことが選択されていない場合には予め定められた距離を設定することを特徴とする記録装置。
  2. 前記設定手段は、(i)前記判別処理を行うことが選択されている場合、前記判別処理により判別した画像の内容に応じて、第1の距離あるいは前記第1の距離よりも大である第2の距離を設定し、(ii)前記判別処理を行わないことが選択されていない場合、前記予め定められた距離として前記第2の距離を設定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. インクを吐出するための記録ヘッドを記録媒体に対して移動させる動作と、前記記録ヘッドの移動の方向とは交差する方向へ前記記録媒体を搬送させる動作とを行うことにより、前記記録媒体の同一領域に画像を記録する記録装置であって、
    搬送される前記記録媒体を支持するためのプラテンと、
    前記同一領域に記録すべき画像の内容を判別する判別処理を行うか否かの選択結果に応じて、前記同一領域に対する前記記録ヘッドの移動の回数および前記記録ヘッドと前記プラテンとの距離を設定する設定手段とを備え、
    前記設定手段は、前記判別処理を行うことが選択されている場合には前記判別処理により判別した画像の内容に応じて前記記録ヘッドの移動の回数および前記距離を設定し、前記判別処理が選択されていない場合には予め定められた前記記録ヘッドの移動の回数および予め定められた前記距離を設定することを特徴とする記録装置。
  4. 前記設定手段は、環境条件に応じて前記記録ヘッドの移動の回数および前記距離の少なくとも一方を設定することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記判別処理を行う処理手段を具えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記判別処理を行うか否かを選択する選択手段を具えたことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録装置と、該記録装置によって記録される画像のデータを供給する供給装置と、を具えた記録システムにおいて、
    前記判別処理を行う処理手段と、
    前記判別処理を行うか否かを選択する選択手段と、
    を具えたことを特徴とする記録システム。
  8. 前記供給装置は、前記処理手段および前記選択手段を具えることを特徴とする請求項7に記載の記録システム。
  9. 前記処理手段は、前記画像の内容として前記画像のデューティを判別し、
    前記設定手段は、前記デューティが閾値よりも低い場合には第1の距離を設定し、前記デューティが閾値よりも高い場合には前記第1の距離よりも大である第2の距離を設定することを特徴とする請求項8に記載の記録システム。
  10. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の記録装置と、該記録装置によって記録する画像のデータを供給する供給装置と、を具えた記録システムの制御方法において、
    前記判別処理を行う処理工程と、
    前記判別処理を行うか否かを選択する選択工程と、
    を具えたことを特徴とする記録システムの制御方法。
  11. 前記供給装置において前記処理工程および前記選択工程が実施されることを特徴とする請求項10に記載の記録システムの制御方法。
  12. 前記供給装置としてのコンピュータに請求項11に記載の制御方法を実行させるための制御プログラムを記憶した記憶媒体。
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