JP2009041820A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】利便性を向上するとともに省電力化を図ることのできる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱室20の天面部に備えられる加熱ヒータ41と、加熱ヒータ41を内包するとともに加熱室20中央に向かって気流を噴出する噴気口65を備えるヒータカバー61と、加熱室20に設けられる吸気口28と、吸気口28と噴気口65とを連結する循環路35と、循環路35内に設けられて加熱室20内の気体を循環させる循環ファン26とを備えた上下の二段調理が可能な加熱調理器1において、上下段とも同じ加熱条件設定で調理する第1調理モードと、上下段で異なる加熱条件設定で加熱調理する第2調理モードとを有し、第2調理モードは循環ファン26の回転数が第1調理モードよりも小さい期間を有する。
【選択図】図5
【解決手段】加熱室20の天面部に備えられる加熱ヒータ41と、加熱ヒータ41を内包するとともに加熱室20中央に向かって気流を噴出する噴気口65を備えるヒータカバー61と、加熱室20に設けられる吸気口28と、吸気口28と噴気口65とを連結する循環路35と、循環路35内に設けられて加熱室20内の気体を循環させる循環ファン26とを備えた上下の二段調理が可能な加熱調理器1において、上下段とも同じ加熱条件設定で調理する第1調理モードと、上下段で異なる加熱条件設定で加熱調理する第2調理モードとを有し、第2調理モードは循環ファン26の回転数が第1調理モードよりも小さい期間を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、加熱室内の上下段に被加熱物を配して二段調理ができる加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器は特許文献1に開示されている。この加熱調理器は過熱蒸気を加熱媒体とし、加熱室内に配された載置皿上に調理物が載置される。加熱室の側方には水タンクが配され、水タンクから給水路を介して蒸気発生装置に給水される。蒸気発生装置は供給された水によって蒸気を生成して蒸気昇温装置に送出する。蒸気昇温装置は蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成し、過熱蒸気を加熱室に噴出して低酸素状態で調理物の調理が行われる。
また、調理条件の異なる複数の調理物を同時に調理できる加熱調理が知られている。この時、まず加熱時間の長い第1調理物が加熱室に投入される。第1調理物を所定時間加熱調理すると、加熱時間の短い第2調理物の投入時期が報知される。使用者は扉を開いて第2調理物を加熱室に投入すると第1、第2調理物が同時に加熱され、同時に調理が終了する。これにより、別々に調理するよりも短時間で第1、第2調理物を調理することができる。
しかしながら、上記従来の加熱調理器によると、複数の調理物を調理する際に第1、第2調理物の投入時期を変えて扉を複数回開成する必要がある。このため、加熱調理器の利便性が悪い問題あった。また、扉の開成によって過熱蒸気が流出して電力を浪費する問題もあった。加熱媒体が過熱蒸気以外の飽和蒸気や空気の場合であっても同様に電力を浪費する問題がある。
本発明は、利便性を向上するとともに省電力化を図ることのできる加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、加熱室の天面部に備えられる加熱ヒータと、前記天面部に備えられて前記加熱ヒータを内包するとともに前記加熱室中央に向かって気流を噴出する噴気口を備えるヒータカバーと、前記加熱室に設けられる吸気口と、前記吸気口と前記噴気口とを連結する循環路と、前記循環路内に設けられて前記加熱室内の気体を循環させる循環ファンと、を備えた上下の二段調理が可能な加熱調理器において、上下段とも同じ加熱条件設定で調理する第1調理モードと、上下段で異なる加熱条件設定で加熱調理する第2調理モードとを有し、第2調理モードは前記循環ファンの回転数が第1調理モードよりも小さい期間を有することを特徴としている。
この構成によると、循環ファンの駆動により加熱室内の気体が吸気口を介して循環路に流入する。循環路を流通する気体は加熱ヒータにより加熱され、加熱室の天面部の噴気口から加熱媒体として噴出される。これにより、調理物が調理される。加熱室内に上下段に加熱条件の同じ調理物が配されると、第1調理モードによって各調理物を加熱して同時に調理が行われる。第1調理モードでは循環ファンが例えば強回転で駆動され、加熱室内の気体が高速で循環される。これにより、天井面から噴出される加熱媒体は上段の調理物に接触するとともに、加熱室の下部まで到達して下段の調理物に接触する。
また、加熱条件の異なる調理物が上下段に配されると、第2調理モードにより調理される。この時、調理に必要な熱量が大きい調理物が上段に配され、調理に必要な熱量が小さい調理物が下段に配される。第2調理モードは循環ファンの回転数を第1調理モードよりも下げられた期間を有する。循環ファンの回転数を下げることにより、加熱ヒータから循環気流に奪われる熱量が減少して加熱室内へ噴出される気流の熱量が減少する。また、加熱ヒータは奪われる熱量が減少するため加熱ヒータ及びその周辺の温度が上昇する。これにより、加熱ヒータから加熱室の上段の調理物に直接輻射される熱量が増加する。更に、風量の低下によって加熱室の下段の調理物に供給される加熱媒体が減少する。尚、加熱媒体は蒸気でもよく、空気でもよい。また、第2調理モードの全期間で循環ファンの回転数を第1調理モードよりも小さくしてもよい。
また本発明は上記構成の加熱調理器において、第2調理モードは予熱期間と本加熱期間とを備え、前記予熱期間で前記循環ファンの回転数が第1調理モードよりも小さいことを特徴としている。この構成によると、第2調理モードは予熱期間が行われ、予熱期間の完了時には加熱ヒータ近辺に熱が蓄積される。これにより、加熱室の上段を高温にしやすい状況を準備して本加熱期間が行われる。
また本発明は上記構成の加熱調理器において、前記本加熱期間で前記循環ファンの回転数を第1調理モードと同じにしたことを特徴としている。
また本発明は上記構成の加熱調理器において、前記吸気口を前記加熱室内の下段に配される載置皿よりも上方に配置したことを特徴としている。
本発明によると、第1調理モードで循環ファンの回転数を大きくするので加熱室内の加熱媒体を高速で循環させて加熱室内の温度分布を均一にすることができる。従って、加熱条件の同じ調理物を均一に調理することができる。また、第2調理モードで循環ファンの回転数を小さくした期間を設けるので、加熱ヒータから加熱室の上段の調理物に直接輻射される熱量が増加するとともに下段の調理物に供給される加熱媒体を減少させることができる。従って、加熱条件の異なる調理物を上下に配置して、コンベクション加熱で加熱ヒータの出力の調節では困難であった同時調理を容易に行うことができる。また、調理物を同時に投入して同時に調理終了させることができるため、調理中に扉を開く必要がなく加熱調理器の利便性を向上するとともに省電力化を図ることができる。
また本発明によると、第2調理モードの予熱期間で循環ファンの回転数が第1調理モードよりも小さいので、加熱室の上段を高温にしやすい状況を準備して加熱条件の異なる調理物を容易に調理することができる。
また本発明によると、本加熱期間で循環ファンの回転数を第1調理モードと同じにしたので、本加熱期間で加熱室内の温度分布を均一にできる。従って、上段の調理物に対して焼き色を付けることができるとともに、下段の調理物を充分加熱することができる。
また本発明によると、循環ダクトの吸気口を加熱室内の下段に配される載置皿よりも上方に配置したので、下段の調理物に到達する加熱媒体を上段の調理物に到達する加熱媒体よりも少なくできる。従って、下段に供給される加熱媒体を容易に上段よりも少なくして上段に供給される熱量を下段よりも多くすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は一実施形態の加熱調理器を示す正面図及び側面図である。加熱調理器1は過熱蒸気を加熱媒体として調理物を調理する。加熱調理器1は直方体形状のキャビネット10を備えている。キャビネット10の正面には扉11が設けられる。
扉11は下端を中心に垂直面内で回動可能に枢支され、上部には扉11を開閉するためのハンドル12が設けられている。扉11の中央部11Cには耐熱ガラスをはめ込んで内部を視認できる透過部11a(図3参照)が設けられる。中央部11Cの左右には金属製装飾板を表面に設けた左側部11L及び右側部11Rが対称的に配置されている。扉11の右側部11Rには操作パネル13が設けられている。
図3は扉11を開いた状態の加熱調理器1の正面図を示している。扉11はハンドル12を把持して手前に引くと回動し、垂直な閉鎖状態から水平な開放状態へと90゜姿勢を変えることができる。扉11を開くとキャビネット10の正面が露出する。
扉11の中央部11Cに対応する箇所には加熱室20が設けられる。扉11の左側部11Lに対応する箇所には水タンク室70が設けられ、蒸気発生用の水を貯溜する水タンク71が収納される。扉11の右側部11Rに対応する箇所には特に開口部は設けられていないが、内部に制御基板(不図示)が配置されている。
加熱室20は略直方体に形成され、扉11に面した正面側の全面が調理物F1、F2(図5参照)を出し入れするための開口部20dになっている。扉11の回動により開口部20dが開閉される。加熱室20の壁面はステンレス鋼板で形成され、加熱室20の外周面には断熱対策が施されている。
図4は加熱室20内の詳細を示す正面図である。加熱室20の側壁には複数の載置皿支持部20b、20cが異なる高さに設けられる。上段の載置皿支持部20bは反射部68よりも下方に設けられる。載置皿支持部20b、20cにはステンレス鋼板製の第1載置皿21及び第2載置皿22(図5参照)がそれぞれ係止される。これにより、上下二段に調理物F1、F2を配置して一度に多くの調理物F1、F2を調理することができる。第1載置皿21上には調理物F1(図5参照)を載置するステンレス鋼線製のラック23が設置される。
上段の載置皿支持部20bに設置された第1載置皿21は上方から過熱蒸気が吹き付けられる。また、後述するように反射部68の反射によって調理物F1の下面に過熱蒸気が導かれる。第1載置皿21通気性を有するように形成され、下段の第2載置皿22上の調理物F2の上面に過熱蒸気が供給される。また、第2載置皿22上の調理物F2の下面は加熱室20の底面に配された底面ヒータ101(図5参照)により加熱される。
加熱室20の奥側の背壁には左右方向の略中央部に吸気口28が設けられる。吸気口28は下段の載置皿支持部20cよりも上方に形成される。加熱室20の背壁の左方下部には排気口32aが設けられる。反射部68は加熱室20の両側壁に凹設され、表面が曲面により形成されている。後述するヒータカバー61から反射部68に向けて側方に噴き出された過熱蒸気は反射部68で反射して調理物F1(図5参照)の下方に導かれるようになっている。
加熱室20の天面には、過熱蒸気を噴き出すステンレス鋼板から成るヒータカバー61が取り付けられる。ヒータカバー61の右側部の手前側には加熱室20内を照明する照明装置69が設けられる。
ヒータカバー61は平面視が矩形に対して前部の両コーナーが面取りされた略六角形に形成されている。ヒータカバー61は上下両面とも塗装等の表面処理によって暗色に仕上げられている。これにより、蒸気加熱ヒータ41(図5参照)の輻射熱を吸収してヒータカバー61の下面から加熱室20に輻射される。
ヒータカバー61の底面及び周面には複数の噴気口65、66(図5参照)が設けられる。各噴気口65、66の周縁は筒状に形成され、噴気口65、66の軸方向に気流を案内することができる。噴気口65によって加熱室20の中央に向かって蒸気が噴出され、噴気口66によって加熱室20の側壁及び扉11に向かって蒸気が噴出される。
図5は加熱調理器1の内部の概略構造を示している。同図において、加熱室20は側面から見た図になっている。水タンク71は前述の図3に示すように加熱室20の左方に配され、ジョイント部58を介して給水部91と連通する。これにより、キャビネット10(図2参照)に対して水タンク71が着脱自在になっている。
水タンク71には水位センサ56が設けられる。水位センサ56は複数の電極を有し、電極間の導通により水位を検知する。本実施形態ではGND電極と3本の検知電極によって水位を3段階に検知している。水位センサ56の検知によって水タンク71の水位が所定水位よりも低下すると、給水を促すように報知される。
給水部91には給水路55が底部まで延びて浸漬される。給水路55は経路途中に給水ポンプ57が設けられ、蒸気発生装置50に接続される。蒸気発生装置50は軸方向が垂直な筒型のポット51を有し、給水ポンプ57の駆動によって水タンク71からポット51に給水される。
ポット51は金属、合成樹脂、セラミック或いはこれらの異種材料の組み合わせ等により筒型に形成され、耐熱性を有している。ポット51内には螺旋状のシーズヒータから成る蒸気発生ヒータ52が浸漬される。蒸気発生ヒータ52の通電によってポット51内の水が昇温され、蒸気が発生する。
ポット51内には上面から螺旋状の蒸気発生ヒータ52内に延びた筒状の隔離壁51aが設けられる。隔離壁51aにより蒸気発生ヒータ52と隔離される水位検知室51bが形成される。隔離壁51aはポット51の底面に対して隙間を有するように形成され、水位検知室51bの内部と外部とが連通して同じ水位に維持される。
水位検知室51b内にはポット51内の水位を検知するポット水位検知部81が設けられる。ポット水位検知部81は複数の電極を有し、電極間の導通によりポット51内の水位を検知する。蒸気発生ヒータ52と水位検知室51bとが隔離壁51aで隔離されるため、蒸気発生ヒータ52に接した水の沸騰による発泡がポット水位検知部81に伝えられにくい。これにより、発泡による電極の導通を回避し、ポット水位検知部81の検知精度を向上することができる。
尚、ポット51の外周面にヒータ等を密着してポット51内の水を昇温してもよい。この時、ポット51の周壁はポット51内の水を加熱する加熱手段を構成し、水位検知室51bはポット51の周壁に対して隔離して設けられる。また、蒸気発生ヒータ52をIHヒータにより形成してもよい。
ポット51の上面には後述する循環ダクト35に接続した蒸気供給ダクト34が導出される。ポット51の周面の上部には給水部91に連結される溢水パイプ98が設けられる。これにより、ポット51の溢水が水タンク71に導かれる。溢水パイプ98の溢水レベルはポット51内の通常の水位レベルよりも高く、蒸気供給ダクト34よりも低い高さに設定されている。
ポット51の下端には排水パイプ53が導出される。排水パイプ53の経路途中には排水バルブ54が設けられている。排水パイプ53は水タンク71内に設けた排水貯溜部71aに向かって所定角度の勾配を有している。これにより、排水バルブ54を開いてポット51内の水を排水貯溜部71aに排水して貯溜し、水タンク71を取り外して廃棄することができる。
加熱室20の外壁には背面から上面に亙って循環ダクト35(循環路)が設けられる。循環ダクト35は加熱室20の背壁に形成された吸気口28を開口し、加熱室20の上方に配された蒸気昇温装置40に接続される。蒸気昇温装置40の下面はヒータカバー61で覆われ、上面は上カバー47で覆われる。
循環ダクト35内には遠心ファンから成る送風ファン26(循環ファン)が設置され、蒸気供給ダクト34は送風ファン26の上流側に接続される。送風ファン26の駆動によって蒸気発生装置50により発生した蒸気は蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。また、加熱室20内の蒸気は吸気口28から吸引され、循環ダクト35を通ってヒータカバー61の噴気口65、66から噴き出されて循環する。蒸気の噴出しと吸引とを共通の送風ファン26により行うので、加熱調理器1のコスト増加を抑制することができる。
尚、通常の場合加熱室20内の気体は空気であるが、蒸気調理を始めると空気が蒸気で置き換えられる。以下の説明において、加熱室20内の気体が蒸気に置き換わっているものとする。
循環ダクト35の上部には電動式のダンパ48を介して分岐する排気ダクト33が設けられる。排気ダクト33は外部に臨む開放端を有し、ダンパ48を開いて送風ファン26を駆動することにより加熱室20内の蒸気を強制排気する。また、加熱室20の下部には排気口32aを介して連通する排気ダクト32が導出される。排気ダクト32はステンレス鋼等の金属から成り、外部に臨む開放端を有して加熱室20内の蒸気を自然排気する。
蒸気昇温装置40はシーズヒータから成る蒸気加熱ヒータ41(加熱ヒータ)を備え、蒸気発生装置50で発生した蒸気を更に加熱して過熱蒸気を生成する。蒸気昇温装置40は平面的に見て加熱室20の天井部の中央部に配置される。また、加熱室20の天面に対して面積が狭く、小さい容積に形成して高い加熱効率が得られるようになっている。
加熱室20の側方の下部には加熱室20の底面20aに溜まる結露水を排水する排水部110が設けられる。排水部110は排水トレイ114、配管111、113及びチューブポンプ120を備えている。排水トレイ114は扉11の下方に着脱自在に配され、排水部110で搬送された結露水を貯溜する。また、扉11の内面に付着した結露水が扉11を開いた際に流下して排水トレイ114に貯留されるようになっている。
配管111は加熱室20の側壁に突設して屈曲した樹脂製のパイプから成る(解りやすくするため図5では背壁に描いている)。配管111の先端は加熱室20の底面20aと隙間を介して離れ、下向きに開口した排水孔111aを形成する。排水孔111aには網状のフィルター(不図示)が設けられている。配管113は樹脂製のパイプから成り、排水トレイ114に対向して開口する。配管111、113の間はシリコンゴム等から成る可撓性のチューブ112により連結される。
チューブポンプ120は有底筒状のハウジング123内に回転板124が設けられ、回転板124の周部に複数のローラー125が突設される。チューブ112はハウジング123の内周壁に沿って環状に配される。ハウジング123とローラー125との間はチューブ112の外径よりも狭く形成され、チューブ112がローラー125により押圧される。
チューブポンプ120の駆動によって回転板124が矢印Aの方向に回転すると、チューブ112の長手方向に沿ってローラー125が回転しながらチューブ112を順次押圧する。これにより、チューブ112内の流体が一方向に順次押し出されて搬送され、逆方向の流体の流通が阻止される。
加熱室20の底面20aに溜まる結露水は排水孔111aから吸引され、排水トレイ114に搬送される。排水トレイ114に溜まった水は排水トレイ114を脱着して廃棄される。これにより、加熱室20内の気密性を保持して排水を行うことができる。尚、チューブポンプ120により結露水を水タンク71の排水貯溜部71aに搬送してもよい。
図6は加熱調理器1の制御構成を示すブロック図である。加熱調理器1はマイクロプロセッサ、メモリおよびタイマを有した制御装置80を備えている。制御装置80には送風ファン26、蒸気加熱ヒータ41、ダンパ48、蒸気発生ヒータ52、排水バルブ54、給水ポンプ57、操作パネル13、ポット水位検知部81、タンク水位検知部56、温度センサ82、湿度センサ83、チューブポンプ120が接続される。制御装置80によって所定のプログラムに従って各部を制御して、加熱調理器1が駆動される。
操作パネル13は表示部(不図示)を有し、制御状況を表示部に表示する。また、操作パネル13に配置した各種操作キーを通じて動作指令の入力を行う。操作パネル13には各種の音を出す音発生装置(不図示)も設けられている。温度センサ82は加熱室20内の温度を検知する。湿度センサ83は加熱室20内の湿度を検知する。
上記構成の加熱調理器1において、扉11を開けて水タンク71を水タンク室70から引き出して、水タンク71内に水が入れられる。満水状態にした水タンク71は水タンク室70に押し込まれ、ジョイント部58により給水部91に連結される。第1載置皿21のラック23上には調理物F1が載置される。第2載置皿22上には調理物F2が載置される。
扉11を閉じ、操作パネル13を操作して所望の調理モードが選択される。調理物F1、F2が同種で加熱量が同じ場合は通常の調理モード(第1調理モード)が選択される。そして、スタートキー(不図示)を押下することにより調理シーケンスが開始する。これにより、給水ポンプ57が運転を開始し、蒸気発生装置50に給水される。この時、排水バルブ54は閉じられている。
給水ポンプ57の駆動により給水路55を介してポット51内に給水され、ポット51が所定の水位になるとポット水位検知部81の検知によって給水が停止される。この時、タンク水位検知部56により水タンク71の水位が監視され、水タンク71に調理に必要十分な水がない場合は警告が報知される。
所定量の水がポット51に入れられると蒸気発生ヒータ52に通電され、蒸気発生ヒータ52はポット51内の水を直接加熱する。蒸気発生ヒータ52の通電と同じ時期、またはポット51内の水が所定温度に到達する時期に、送風ファン26及び蒸気加熱ヒータ41が通電される。
送風ファン26の駆動により吸気口28から加熱室20内の蒸気が循環ダクト35に吸い込まれる。また、ポット51内の水が沸騰すると100℃且つ1気圧の飽和蒸気が発生し、飽和蒸気が蒸気供給ダクト34を介して循環ダクト35に流入する。この時、ダンパ48は閉じられている。
送風ファン26から圧送された蒸気は循環ダクト35を流通して蒸気昇温装置40に流入する。蒸気昇温装置40に流入した蒸気は蒸気加熱ヒータ41により熱せられて100℃以上の過熱蒸気となる。通常、150℃から300℃にまで昇温した過熱蒸気が使用される。
過熱蒸気の一部は噴気孔65から真下方向(矢印B)に噴き出される。これにより、過熱蒸気が調理物F1の上面に接触するとともに、第1載置皿21を通過した過熱蒸気が調理物F2の上面に接触する。過熱蒸気の一部は噴気口66から側方の斜め下方向に向けて噴き出される。側方に噴き出された過熱蒸気は反射部68で反射し、調理物F1の下方に導かれる。これにより、調理物F1の下面が過熱蒸気と接触する。また、底面ヒータ101が駆動され、調理物F2の下面が加熱される。
調理物F1、F2の表面が100℃以下の場合は、過熱蒸気が調理物F1、F2の表面で凝縮する。この凝縮熱(潜熱)は、539cal/gと大きいため、対流伝熱に加えて調理物F1、F2に大量の熱を与えることができる。これにより、調理物F1、F2は内部温度が急激に上昇する。
また、ヒータカバー61の前部に形成される噴気口66から扉11に向けて斜め下方向に過熱蒸気の一部が噴き出される。加熱室20内の蒸気は送風ファン26によって吸気口28から吸引される。これにより、扉11に直接当たる高温の過熱蒸気を減らすことができる。従って、扉11の加熱を抑制して耐熱性の高い扉11を使用する必要がなく、加熱調理器1のコスト増加を防止することができる。
時間の経過に伴って加熱室20内の蒸気量が増加すると、余剰となった蒸気は排気ダクト32を通じて外部に放出される。
噴気口65、66から噴き出された過熱蒸気は調理物F1、F2に熱を与えた後、吸気口28から循環ダクト35内に吸引され、蒸気昇温装置40に流入する。これにより、加熱室20内の蒸気は循環を繰り返して調理が行われる。
調理が所定時間行われると調理物F1、F2が所望の表面状態になり、調理が終了する。そして、制御装置80によって操作パネル13の表示部に調理の終了を表示するとともに合図音が報知される。調理終了を知らされた使用者によって扉11が開かれると、ダンパ48が開いて加熱室20内の蒸気が排気ダクト33から急速に強制排気される。これにより、使用者は高温の蒸気に触れずに、安全に加熱室20内から調理物Fを取り出すことができる。
また、加熱調理器1は加熱時間の異なる複数の調理物を同時に調理できる同時調理モード(第2調理モード)を備えている。同時調理モードでは調理に必要な加熱量の多い調理物F1が第1載置皿21に載置され、調理に必要な加熱量が少ない調理物F2が第2載置皿22に載置される。
例えば、強い火力でパリッとしてこんがり焼くことが望まれる肉、魚、トースト等の調理物F1が第1載置皿21に載置される。また、強い火力を必要としない野菜や卵等の調理物F2が第2載置皿22に載置される。
調理を開始すると、通常の調理モードよりも送風ファン26の回転数を小さく(例えば、通常の調理モードの50%)した予熱期間が行われる。これにより、循環ダクト35を流通する蒸気の流速が低下し、蒸気加熱ヒータ41を蒸気が低速で通過する。このため、加熱ヒータ41から循環気流に奪われる熱量が減少して加熱室20内へ噴出される気流の熱量が減少する。また、加熱ヒータ41は奪われる熱量が減少するため加熱ヒータ41及びその周辺の温度が上昇する(例えば、350℃)。これにより、加熱ヒータ41から加熱室20の上段の調理物F1に直接輻射される熱量が増加する。
また、天井面の噴気口65、66から噴出される蒸気は上段の調理物F1に接触する。一方、噴気口65、66から噴出される蒸気の流速が小さいため下段の調理物F2に供給される蒸気が少なくなる。加えて、吸気口28が第2載置皿22よりも上方に設けられるため、噴気口65、66から噴出される蒸気は第2載置皿22よりも上方で吸気口28に吸引される。従って、第1載置皿21上の温度が例えば約270℃で第2載置皿22上の温度が例えば約220℃となり、異なる温度帯で調理される。
予熱期間が所定時間行われると本加熱期間に移行する。予熱期間の完了時には加熱ヒータ41近辺に熱が蓄積される。これにより、加熱室20の上段を高温にしやすい状況を準備して本加熱期間が行われる。
本加熱期間では通常の調理モードと同様に、予熱期間よりも送風ファン26の回転数を大きくして蒸気が高速で循環する。これにより、加熱室20の天井付近の蒸気温度が低下する(例えば、330℃)。また、噴気口65、66から噴出される蒸気が第1、第2載置皿21、22上の調理物F1、F2に行き届く。これにより、第1、第2載置皿21、22上の温度が例えば約250℃となり、同じ温度帯で調理される。そして、本加熱期間が所定時間行われると調理が終了する。これにより、調理中に調理物の追加投入や取出しを行う必要がなく、複数の調理物F1、F2を同時に調理することができる。
尚、調理物F1、F2に応じて予熱期間及び本加熱期間の調理時間が可変される。また、調理物F1、F2の調理に必要な加熱量の差が大きい場合は、同時調理モードの開始から終了まで送風ファン26の回転数の小さい予熱期間の条件で調理してもよい。
本実施形態によると、通常の調理モード(第1調理モード)で送風ファン26(循環ファン)の回転数を大きくするので加熱室20内の蒸気を高速で循環させて加熱室20内の温度分布を均一にすることができる。従って、加熱条件の同じ調理物F1、F2を均一に調理することができる。
また、同時調理モード(第2調理モード)で送風ファン26の回転数を小さくした期間を設けるので、加熱ヒータ41から加熱室20の上段の調理物F1に直接輻射される熱量が増加するとともに下段の調理物F2に供給される蒸気を減少させることができる。従って、加熱条件の異なる調理物F1、F2を上下に配置して、コンベクション加熱で加熱ヒータ41の出力の調節では困難であった同時調理を容易に行うことができる。また、調理物を同時に投入して同時に調理終了させることができるため、調理中に扉11を開く必要がなく加熱調理器1の利便性を向上するとともに省電力化を図ることができる。
また、同時調理モードの予熱期間で送風ファン26の回転数が通常の調理モードよりも小さいので、加熱室20の上段を高温にしやすい状況を準備して加熱条件の異なる調理物F1、F2を容易に調理することができる。
また、本加熱期間で送風ファン26の回転数を通常の調理モードと同じにしたので、本加熱期間で加熱室20内の温度分布を均一にできる。従って、上段の調理物F1に対して焼き色を付けることができるとともに、下段の調理物F2を充分加熱することができる。
また、蒸気発生ヒータ52で発生した蒸気を加熱ヒータ41により昇温して過熱蒸気により調理を行うので、低酸素状態で調理を行うことができる。これにより、調理物F1、F2の酸化を防止して脂質の酸化による臭いの発生や味の劣化を防止することができる。
本実施形態において、加熱室20に蒸気を供給しているが、送風ファン26によって空気を循環して調理を行う加熱調理器であっても同様の効果を得ることができる。
本発明は、加熱室内の上下段に被加熱物を配して二段調理ができる家庭用や業務用の加熱調理器に利用することができる。
1 加熱調理器
11 扉
20 加熱室
21 第1載置皿
22 第2載置皿
26 送風ファン
28 吸気口
31 排気ファン
32、33 排気ダクト
34 蒸気供給ダクト
35 循環ダクト
40 蒸気昇温装置
41 蒸気加熱ヒータ
48 ダンパ
50 蒸気発生装置
51 ポット
52 蒸気発生ヒータ
54 排水バルブ
55 給水路
56 タンク水位検知部
57 給水ポンプ
61 ヒータカバー
65、66 噴気口
68 反射部
71 水タンク
71a 排水貯溜部
81 ポット水位検知部
91 給水部
101 底面ヒータ
110 排水部
111、113 配管
111a 排水孔
112 チューブ
114 排水トレイ
120 チューブポンプ
121 モータ
122 流体搬送部
123 ハウジング
124 回転板
125 ローラー
F1、F2 調理物
11 扉
20 加熱室
21 第1載置皿
22 第2載置皿
26 送風ファン
28 吸気口
31 排気ファン
32、33 排気ダクト
34 蒸気供給ダクト
35 循環ダクト
40 蒸気昇温装置
41 蒸気加熱ヒータ
48 ダンパ
50 蒸気発生装置
51 ポット
52 蒸気発生ヒータ
54 排水バルブ
55 給水路
56 タンク水位検知部
57 給水ポンプ
61 ヒータカバー
65、66 噴気口
68 反射部
71 水タンク
71a 排水貯溜部
81 ポット水位検知部
91 給水部
101 底面ヒータ
110 排水部
111、113 配管
111a 排水孔
112 チューブ
114 排水トレイ
120 チューブポンプ
121 モータ
122 流体搬送部
123 ハウジング
124 回転板
125 ローラー
F1、F2 調理物
Claims (4)
- 加熱室の天面部に備えられる加熱ヒータと、前記天面部に備えられて前記加熱ヒータを内包するとともに前記加熱室中央に向かって気流を噴出する噴気口を備えるヒータカバーと、前記加熱室に設けられる吸気口と、前記吸気口と前記噴気口とを連結する循環路と、前記循環路内に設けられて前記加熱室内の気体を循環させる循環ファンと、を備えた上下の二段調理が可能な加熱調理器において、上下段とも同じ加熱条件設定で調理する第1調理モードと、上下段で異なる加熱条件設定で加熱調理する第2調理モードとを有し、第2調理モードは前記循環ファンの回転数が第1調理モードよりも小さい期間を有することを特徴とする加熱調理器。
- 第2調理モードは予熱期間と本加熱期間とを備え、前記予熱期間で前記循環ファンの回転数が第1調理モードよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
- 前記本加熱期間で前記循環ファンの回転数を第1調理モードと同じにしたことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
- 前記吸気口を前記加熱室内の下段に配される載置皿よりも上方に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007206231A JP2009041820A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007206231A JP2009041820A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 加熱調理器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009041820A true JP2009041820A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40442741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007206231A Pending JP2009041820A (ja) | 2007-08-08 | 2007-08-08 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009041820A (ja) |
-
2007
- 2007-08-08 JP JP2007206231A patent/JP2009041820A/ja active Pending
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