JP2009042436A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶装置等の電気光学装置において、例えば周辺回路を構成するトランジスタの特性を向上させる。
【解決手段】電気光学装置は、基板10上に、複数の画素電極9aと、複数の画素電極が配列された画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられ、(i)基板上における第1方向(X方向)に沿ったチャネル長を夫々有すると共に第1方向に交わる第2方向(Y方向)に所定間隔を隔てて並列するように形成された複数のチャネル領域74Cと、複数のチャネル領域に対して共通に夫々電気的に接続されたソース領域74S及びドレイン領域74Dとを有する半導体層74と、(ii)複数のチャネル領域に重なるように第2方向に沿って延在するゲート電極71Gとを有するトランジスタ71とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば液晶装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置では、複数の画素から構成される表示領域に縦横に配列された多数の走査線及びデータ線、並びにこれらの各交点に対応して多数の画素電極がTFT基板上に設けられる。このような電気光学装置は、例えばTFT(Thin Film Transistor)駆動によるアクティブマトリクス駆動方式を採用しており、各画素に対応して画素スイッチング用TFTが設けられる。データ線に供給された画像信号は、各画素に形成された画素スイッチング用TFTのスイッチング動作に応じて画素電極に供給され、表示領域に画像が表示される。加えて、TFTが形成されたTFTアレイ基板上において、表示領域の周辺に位置する周辺領域には、複数の画素を制御するための各種周辺回路が形成される。このような周辺回路は、例えばTFT等のトランジスタを含んで構成される。
例えば特許文献1では、TFTのチャネルを、チャネル縁部のチャネル長が、チャネル中央部のチャネル長よりも長くなるように形成することで、光によるTFTの特性劣化を防止する技術が開示されている。
特開2005−072135号公報
各画素に設けられ比較的低速のスイッチング動作を主に行う画素スイッチング用TFTについては、トランジスタ特性は比較的低くてもよいのに対し、周辺回路における比較的高速のスイッチング動作や、更に電流増幅動作或いは電流制御動作、整流動作、電圧保持動作等を行うトランジスタについては、トランジスタ特性は比較的高いことが要求される。そこで、周辺回路を構成するトランジスタについては、その特性を向上させるために、チャネル幅が比較的大きく且つチャネル長が比較的短くなるように形成されることが一般的である。しかしながら、トランジスタがこのように形成された場合には、オフリーク電流が多くなったり、トランジスタを形成するためのTFT基板上のスペースが大きくなったりしてしまうおそれがあるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば周辺回路を構成するトランジスタの特性を向上させることが可能な電気光学装置及びそのような電気光学装置を具備してなる電子機器を提供することを課題とする。
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、基板上に、複数の画素電極と、該複数の画素電極が配列された画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられ、(i)前記基板上における第1方向に沿ったチャネル長を夫々有すると共に前記第1方向に交わる第2方向に所定間隔を隔てて並列するように形成された複数のチャネル領域と、該複数のチャネル領域に対して共通に夫々電気的に接続されたソース領域及びドレイン領域とを有する半導体層と、(ii)前記複数のチャネル領域に重なるように前記第2方向に沿って延在するゲート電極とを有するトランジスタとを備える。
本発明の電気光学装置によれば、複数の画素電極は、基板上の画素領域或いは画素アレイ領域(又は、「画像表示領域」とも呼ぶ)に、例えば複数のデータ線及び複数の走査線の交差部に配置された画素スイッチング用TFTに対応して例えばマトリクス状に配列される。一方、周辺回路の一部を構成するトランジスタは、画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられており、例えばデータ線に画像信号を供給する画像信号供給回路のように、画素電極の電位を制御するために周辺領域に設けられている。
トランジスタを構成する半導体層は、複数のチャネル領域と、該複数のチャネル領域に対して共通に夫々電気的に接続されたソース領域及びドレイン領域とを有する。複数のチャネル領域は、基板上における第1方向(例えば、複数のデータ線が配列される方向、即ち、複数の走査線の各々が延在する方向或いはX方向)に沿ったチャネル長を夫々有しており、複数のチャネル領域の各々は、例えば1um等のチャネル幅で第1方向に沿って延在するように形成されている。更に、複数のチャネル領域は、第1方向に交わる第2方向(例えば、複数のデータ線の各々が延在する方向、即ち、複数の走査線が配列される方向或いはY方向)に沿って、例えば1um等の所定間隔を隔てて並列するように形成されている。言い換えれば、複数のチャネル領域は、当該複数のチャネル領域の各々のチャネル幅方向に沿って、所定間隔を隔てて配列されている。
ソース領域は、例えば複数のチャネル領域に隣接して第2方向に沿って延在するように形成されており、複数のチャネル領域に対して共通に電気的に接続される。
ドレイン領域は、例えば複数のチャネル領域に対してソース領域とは反対側に複数のチャネル領域に隣接して第2方向に沿って延在するように形成されており、複数のチャネル領域に対して共通に電気的に接続される。
トランジスタを構成するゲート電極は、複数のチャネル領域に重なるように第2方向に沿って延びており、複数のチャネル領域に対する共通のゲート電極として機能する。
よって、トランジスタは、複数のチャネル領域のうち1つのチャネル領域を夫々含む複数のトランジスタ部分が並列して配置されると共に電気的に並列に接続された構成を有している。ここで、実験上或いは経験上、一般的なトランジスタでは、チャネル幅をより細く或いは狭くするほど、単位チャネル幅あたりのトランジスタの特性を向上させることができる。例えば、単位チャネル幅あたりのオン電流を大きくしたり、ゲート電圧に対するソース・ドレイン間電流の変化を急峻にすることができる。言い換えれば、実験上或いは経験上、一般的なトランジスタでは、チャネル領域のうちチャネル幅方向の縁部或いはエッジ部のほうが、チャネル領域のうちチャネル幅方向の中央部よりもその特性が高い場合がある。
従って、本発明によれば、ソース領域及びドレイン領域間に所定間隔を隔てて複数のチャネル領域が形成されるので、仮に、従来のトランジスタのように、ソース領域及びドレイン領域間に1つのチャネル領域が形成される場合と比較して、トランジスタにおけるチャネル領域のチャネル幅方向の縁部を多く形成することができる。よって、トランジスタの特性を向上させることが可能となる。即ち、例えば、複数のチャネル領域の各々のチャネル幅を比較的短く且つ所定間隔を比較的狭くすることで、占有面積あたりのトランジスタの特性を向上させることが可能となる。従って、周辺回路の性能を向上させることができ、最終的には、高品質な画像表示を行うことが可能となる。加えて、占有面積あたりのトランジスタの特性を向上させることができるので、トランジスタの小型化も可能であり、電気光学装置の小型化も可能となる。
本発明の電気光学装置の一態様では、前記半導体層は、前記複数のチャネル領域のうち互いに隣り合うチャネル領域間に、前記所定間隔に応じた所定幅で前記第1方向に沿って長手状に形成された複数の開口部を有する。
この態様によれば、複数のチャネル領域は、半導体層にチャネル長方向に沿って長手状或いはスリット状に形成された開口部によって互いに隔てられる。言い換えれば、複数のチャネル領域を、複数の開口部によって互いに確実に分離させることができる。即ち、トランジスタにおける複数のチャネル領域を容易に形成することが可能となる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記複数のチャネル領域の各々のチャネル幅は、5um以下である。
この態様によれば、トランジスタを形成すべき領域内に、チャネル領域を多く形成することが容易となり、トランジスタの特性を確実に向上させることができる。
即ち、仮に、複数のチャネル領域の各々のチャネル幅が5umよりも長い場合には、トランジスタの特性を製品仕様上で許容される程度に向上させるのに十分な数だけのチャネル領域を、トランジスタを形成すべき領域内に形成することが困難になってしまうおそれがある。しかるに本態様によれば、複数のチャネル領域の各々のチャネル幅が5um以下であるので、トランジスタの特性を製品仕様上で許容される程度に向上させるのに十分な数だけのチャネル領域を、トランジスタを形成すべき領域内に容易に形成することができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記所定間隔は、0.5um以上であって前記チャネル幅よりも短い。
この態様によれば、製造マージンを確保しつつ、チャネル領域の数を増やすことができ、トランジスタの特性を確実に向上させることができる。即ち、仮に、所定間隔が0.5umよりも狭い場合には、製造工程における製造誤差によって、互いに隣り合うチャネル領域が連続して形成されてしまい、チャネル領域の数が少なくなってしまうおそれがある。このため、トランジスタの特性を十分に向上させることが困難になってしまう。しかるに本態様によれば、所定間隔が0.5um以上であるので、互いに隣り合うチャネル領域が連続して形成されてしまうことを殆ど或いは全く無くすことができ、トランジスタの特性を確実に向上させることができる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記半導体層は、前記複数のチャネル領域の各々と前記ソース領域との間に夫々形成された複数の第1のLDD領域と、前記複数のチャネル領域の各々と前記ドレイン領域との間に夫々形成された複数の第2のLDD領域とを有する。
この態様によれば、複数のチャネル領域の各々の両側には、LDD(Lightly Doped Drain)領域がそれぞれ設けられる、即ち、トランジスタはLDD構造を有する(言い換えれば、トランジスタは、LDD構造を夫々有する複数のトランジスタ部分が電気的に並列に接続されて構成される)。よって、トランジスタにおけるオン電流の低下を抑制でき、且つオフ電流を低減できる。
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記画素領域に配線された複数の走査線及び複数のデータ線と、前記周辺領域に設けられ、前記複数の画素電極に前記データ線を介して画像信号を供給する画像信号供給回路とを備え、前記トランジスタは、前記画像信号供給回路の一部を構成する。
この態様によれば、比較的高速のスイッチング動作が要求される画像信号供給回路の性能を高めることができる。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を具備する。
本発明の電子機器によれば、上述した本発明の電気光学装置を具備してなるので、高品質な画像表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパなどの電気泳動装置、電子放出装置(Field Emission Display及びConduction Electron-Emitter Display)、これら電気泳動装置、電子放出装置を用いた表示装置を実現することも可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る液晶装置について、図1から図7を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図であり、図2は、図1のII−II’線断面図である。
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、本発明に係る「画素領域」の一例としての画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。尚、本実施形態では、周辺領域は、TFTアレイ基板10の中心から見て、額縁遮光膜53によって規定される額縁領域より以遠の領域として規定されており、額縁領域を含む領域である。つまり、周辺領域は、TFTアレイ基板10上における画像表示領域10aを除く領域であり、光を出射しない領域として設定される。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回路接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成されている。画像表示領域10aには、画素スイッチング用TFTや走査線、データ線等の配線の上層に、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明材料からなる画素電極9aがマトリクス状に設けられている。画素電極9a上には、配向膜が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、遮光膜23が形成されている。遮光膜23は、例えば遮光性金属膜等から形成されており、対向基板20上の画像表示領域10a内で、例えば格子状等にパターニングされている。遮光膜23上には、ITO等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9aと対向してベタ状に形成されている。対向電極21上には配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、本実施形態では、画像表示領域10aにおける液晶層50に対して対向基板20側から入射される入射光が、TFTアレイ基板10側から表示光として出射されることを前提している。
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他に、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成について、図3を参照して説明する。ここに図3は、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る液晶装置には、そのTFTアレイ基板10上の周辺領域に、走査線駆動回路104、データ線駆動回路101及びサンプリング回路7を含む周辺回路並びに画像信号線6が設けられている。尚、データ線駆動回路101及びサンプリング回路7は、本発明に係る「画像信号供給回路」の一例を構成している。
走査線駆動回路104には、Yクロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYinv、及びYスタートパルスDYが供給される。走査線駆動回路104は、YスタートパルスDYが入力されると、Yクロック信号CLY及び反転Yクロック信号CLYinvに基づくタイミングで、走査信号Gi(但し、i=1、・・・、m)を順次生成して出力する。
データ線駆動回路101には、Xクロック信号CLX、反転Xクロック信号CLXinv、及びXスタートパルスDXが供給される。データ線駆動回路101は、シフトレジスタを含んで構成されており、XスタートパルスDXが入力されると、Xクロック信号CLX及び反転Xクロック信号XCLXinvに基づくタイミングで、サンプリング信号Si(但し、i=1、2、・・・、n)を順次生成して出力する。
サンプリング回路7は、データ線6a毎に設けられた複数のサンプリング用TFT71を備えている。サンプリング用TFT71は、本発明に係る「トランジスタ」の一例であり、後に詳細に説明するように、複数のチャネル領域を有する半導体層を含んでなるTFTから構成されている。
サンプリング用TFT71のソース配線71Sは、画像信号線6に電気的に接続されており、サンプリング用TFT71のゲート配線71Gは、サンプリング信号線97に電気的に接続されており、サンプリング用TFT71のドレイン配線71Dは、データ線6aに電気的に接続されている。各サンプリング用TFT71は、画像信号線6を介して画像信号VIDが入力されると共にサンプリング信号線97を介してデータ線駆動回路101からサンプリング信号Si(但し、i=1、2、・・・、n)が入力されると、画像信号VIDをサンプリングして、各データ線6aにデータ信号Di(但し、i=1、2、・・・、n)として印加するように構成されている。
図3に示すように、TFTアレイ基板10の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素には、それぞれ、画素電極9aと該画素電極9aをスイッチング制御するための画素スイッチング用TFT30とが形成されており、データ信号Diが供給されるデータ線6aが当該画素スイッチング用TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込むデータ信号Diは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。また、画素スイッチング用TFT30のゲートに走査線11aが電気的に接続されている。走査線11aには、走査線駆動回路104から所定のタイミングで走査信号G1、G2、・・・、Gmが、この順に線順次で印加される。尚、本実施形態では、説明の簡単のため、走査信号G1、G2、・・・、Gmがこの順に線順次で走査線11aに印加されるように構成しているが、走査信号Gi(但し、i=1、2、・・・、m)が走査線11aに印加される順序は、任意の順序であってもよい。画素電極9aは、画素スイッチング用TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子である画素スイッチング用TFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給されるデータ信号Diを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルのデータ信号Di(但し、i=1、2、・・・、n)は、対向基板20(図2参照)に形成された対向電極21(図2参照)との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70の一方の電極は、画素電極9aと並列して画素スイッチング用TFT30のドレインに電気的に接続され、他方の電極は、定電位となるように、電位固定の容量配線400に電気的に接続されている。
次に、本実施形態に係るサンプリング用TFTの具体的な構成について、図4から図7を参照して説明する。ここに図4は、サンプリング用TFTの構成を示す平面図である。図5は、図4のV−V’線断面図である。図6は、サンプリング用TFTを構成する半導体層の構成を示す平面図である。図7は、図4のVII−VII’線断面図である。尚、図5及び図7においては、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。
図4及び図5において、各サンプリング用TFT71は、TFTアレイ基板10上に設けられた下地絶縁膜12上に形成されている。サンプリング用TFT71は、半導体層74、ゲート配線71G、ゲート絶縁膜75、ソース配線71S及びドレイン配線71Dを備えている。
図6に示すように、半導体層74は、複数のチャネル領域74Cと、複数のLDD領域74L1と、複数のLDD領域74L2と、ソース領域74Sと、ドレイン領域74Dとを有している。尚、複数のLDD領域74L1は、本発明に係る「複数の第1のLDD領域」の一例であり、複数のLDD領域74L2は、本発明に係る「複数の第2のLDD領域」の一例である。尚、複数のLDD領域74L1及びLDD領域74L2は、各チャネル領域74Cに対応してそれぞれ離間して形成した例を示してあるが、ソース領域74S及びドレイン領域74Dのチャネル領域74C側をそれぞれ1つのLDD領域として形成し共通化してもよい。
複数のチャネル領域74Cは、X方向に沿ったチャネル長を夫々有しており、各チャネル領域74Cは、約1umのチャネル幅WcでX方向に沿って延在するように形成されている。複数のチャネル領域74Cは、チャネル幅方向(即ち、Y方向)に沿って、約1umの所定間隔を隔てて配列されている。
図4、図6及び図7に示すように、複数のチャネル領域74Cは、半導体層74に約1umの所定幅Wsでチャネル長方向(即ち、X方向)に沿って夫々延在するように且つチャネル幅方向(即ち、Y方向)に沿って配列するように開口された複数のスリット410によって互いに隔てられている。尚、複数のスリット410は、本発明に係る「複数の開口部」の一例である。複数のスリット410によって、複数のチャネル領域74Cを、互いに確実に分離させることができる。
複数のチャネル領域74Cの両側には、ソース領域74S及びドレイン領域74Dが形成されている。ソース領域74Sと複数のチャネル領域74Cの各々との間には、LDD領域74L1が形成され、ドレイン領域74Dと複数のチャネル領域74Cの各々との間には、LDD領域74L2が形成されている。
ソース領域74S、ドレイン領域74D、LDD領域74L1及び74L2は、例えばイオンインプランテーション法(即ち、イオン注入法)等の不純物打ち込み(即ちドープ)によって半導体層74に不純物イオンを打ち込んでなる不純物領域であり、LDD領域74L1及び74L2は、ソース領域74S及びドレイン領域74Dと比べて不純物の濃度が低くなるように形成されている。このような不純物領域によれば、サンプリング用TFT71の非動作時において、ソース領域及びドレイン領域に流れるオフ電流を低減し、且つサンプリング用TFT71の動作時に流れるオン電流の低下を抑制できる。
ソース領域74Sは、Y方向に沿って延在するように形成されており、複数のチャネル領域74Cに対して共通に電気的に接続されている。
ドレイン領域74Dは、複数のチャネル領域74Cに対してソース領域74Sとは反対側に、Y方向に沿って延在するように形成されており、複数のチャネル領域74Cに対して共通に電気的に接続されている。
尚、ソース領域74Sとドレイン領域74Dを、各チャネル領域74C毎にそれぞれ離間して島状に形成し、ソース配線71Sおよびドレイン配線71Dに夫々コンタクトホールを介して電気的に接続されていてもよい。実際の製造工程においては、複数のスリット410の角部の丸み具合により、LDD領域74L1及び74L2の寸法がばらついてしまうのであるが、この場合には、LDD領域74L1及び74L2が丸み形状を帯びないので、このようなLDD寸法のばらつきの問題を解決できる。また同様に、複数のスリット410の開口領域をソース領域74S及びドレイン領域74Dの内側まで広げてもよい。 再び図4及び図5において、ゲート配線71Gは、半導体層74よりゲート絶縁膜75を介して上層側に、例えば導電性ポリシリコン膜等から形成されている。ゲート配線71Gは、複数のチャネル領域74Cに重なるようにY方向に沿って延在するように形成されており、複数のチャネル領域74Cに対する共通のゲート電極として機能する。即ち、ゲート配線71Gは、各チャネル領域74Cとゲート絶縁膜75を介して重なるゲート電極を含み、ゲート配線71Gからの電界により各チャネル領域74Cにチャネルが形成される。ゲート配線71Gは、図示しないコンタクトホール及び中継配線などを介して、サンプリング信号線97と電気的に接続されている(図3参照)。
図4及び図5(或いは図7)において、ソース配線71Sは、半導体層74より層間絶縁膜41及び42を介して上層側に、例えばアルミニウム等の金属膜から形成されている。ソース配線71Sは、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール8Sを介してソース領域74Sに電気的に接続されている。ソース配線71Sは、ソース領域74Sが延在する方向(即ち、Y方向)に沿って延在するように形成されている。ソース配線71Sは、図示しないコンタクトホール及び中継配線などを介して、画像信号線6と電気的に接続されている(図3参照)。
ドレイン配線71Dは、ソース配線71Sと同一膜から形成されている、即ち、半導体層74より層間絶縁膜41及び42を介して上層側に、例えばアルミニウム等の金属膜から形成されている。ドレイン配線71Dは、層間絶縁膜41及び42を貫通して開孔されたコンタクトホール8Dを介してドレイン領域74Dに電気的に接続されている。ドレイン配線71Dは、ソース領域74Sが延在する方向(即ち、Y方向)に沿って延在するように形成されている。ドレイン配線71Dは、図示しないコンタクトホール及び中継配線などを介して、データ線6aと電気的に接続されている(図3参照)。
よって、サンプリング用TFT71は、チャネル領域74Cを夫々含む複数のトランジスタ部分71pがY方向に沿って並列して配置されると共に電気的に並列に接続された構成を有している。
ソース配線71S及びドレイン配線71Dの上層側には、層間絶縁膜43及び44が順に積層されている。
サンプリング用TFT71よりも下地絶縁膜12を介して下層側に遮光膜510が形成されている。遮光膜510は、サンプリング用TFT71毎に設けられており、TFTアレイ基板10上で平面的に見て、サンプリング用TFT71に重なるように形成されている。遮光膜510は、例えばチタン(Ti)、クロム(Cr)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド又はこれらの積層体等の遮光性導電材料から形成されている。遮光膜510によって、TFTアレイ基板10における裏面反射や、複板式のプロジェクタ等で他の液晶装置から発せられ合成光学系を突き抜けてくる光などの戻り光(図5中、下側から上側へ向かう光)がサンプリング用TFT71に入射してしまうことを低減でき、サンプリング用TFT71における光リーク電流を低減できる。更に、遮光膜510によって、戻り光がサンプリング用TFT71によって反射されてしまうことを低減でき、周辺領域における光漏れを低減できる。
ここで仮に、サンプリング用TFT71が従来のトランジスタとして形成される場合(即ち、半導体層74に複数のスリット410が形成されず、複数のチャネル領域74Cが1つの連続したチャネル幅W1を有するチャネル領域として形成される場合)には、サンプリング用TFT71を形成すべき限られた領域においてサンプリング用TFT71の特性を製品仕様上で許容される程度に向上させることができないおそれがある。他方、実験上或いは経験上、一般的なトランジスタでは、チャネル幅をより細く或いは狭くするほど、単位チャネル幅あたりのトランジスタの特性を向上させることができる。例えば、単位チャネル幅あたりのオン電流を大きくしたり、ゲート電圧に対するソース・ドレイン間電流の変化を急峻にすることができる。言い換えれば、実験上或いは経験上、一般的なトランジスタでは、チャネル領域のうちチャネル幅方向の縁部或いはエッジ部のほうが、チャネル領域のうちチャネル幅方向の中央部よりもその特性が高い場合がある。 そこで、本実施形態では特に、サンプリング用TFT71は、上述したように、複数のチャネル領域74Cを有する半導体層74を有しており、各チャネル領域74Cは、約1umのチャネル幅WcでX方向に沿って延在するように形成されている。更に、複数のチャネル領域74Cは、チャネル幅方向(即ち、Y方向)に沿って、約1umの所定間隔を隔てて配列されている。
従って、サンプリング用TFT71では、ソース領域74S及びドレイン領域74D間にチャネル幅方向に沿って約1umの所定間隔を隔てて複数のチャネル領域74Cが形成されているので、仮に、従来のトランジスタのように、ソース領域74S及びドレイン領域74D間に1つのチャネル領域が形成される場合と比較して、サンプリング用TFT71におけるチャネル領域74Cのチャネル幅方向(即ち、Y方向)の縁部を多く形成することができる。よって、サンプリング用TFT71の特性を向上させることが可能となる。即ち、約1umの比較的短いチャネル幅を夫々有する複数のチャネル領域74Cが、約1umの比較的狭い所定間隔を隔てて配列されているので、サンプリング用TFT71の単位面積あたりの特性を向上させることが可能となる。従って、サンプリング回路7の性能を向上させることができ、最終的には、高品質な画像表示を行うことが可能となる。
図4及び図6において、本実施形態では特に、複数のチャネル領域74Cの各々のチャネル幅Wcは、約1umである。よって、サンプリング用TFT71を形成すべき領域内に、チャネル領域74Cを多く形成することが容易となり、サンプリング用TFT71の特性を確実に向上させることができる。
尚、複数のチャネル領域74Cの各々のチャネル幅Wcがより細いほど、サンプリング用TFT71の特性をより向上させることが可能である。複数のチャネル領域74Cの各々のチャネル幅Wcは、5um以下であることが好ましい。この場合には、サンプリング用TFT71の特性を製品仕様上で許容される程度に向上させるのに十分な数だけのチャネル領域74Cを、サンプリング用TFT71を形成すべき領域内に容易に形成することができる。
更に、図4及び図6において、本実施形態では特に、複数のスリット410の各々の所定幅Wsは、約1umである。よって、製造マージンを確保しつつ、チャネル領域74Cの数を増やすことができ、サンプリング用TFT71の特性を確実に向上させることができる。複数のスリット410の各々の所定幅Wsは、0.5um以上であることが好ましい。仮に、所定幅Wsが0.5umよりも狭い場合には、製造工程における製造誤差によって、互いに隣り合うチャネル領域74Cが連続して形成されてしまい、チャネル領域74Cの数が少なくなってしまうおそれがある。このため、サンプリング用TFT71の特性を十分に向上させることが困難になってしまう。しかるに、所定幅Wsを0.5um以上としてスリット410を形成することで、互いに隣り合うチャネル領域74Cが連続して形成されてしまうことを殆ど或いは全く無くすことができ、サンプリング用TFT71の特性を確実に向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置によれば、サンプリング回路7を構成するサンプリング用TFT71の特性を向上させることができ、最終的には、高品質な画像を表示することができる。
尚、サンプリング用TFT71に加えて或いは代えて、データ線駆動回路101に含まれるトランジスタ(例えば、データ線駆動回路101に含まれるシフトレジスタを構成するトランジスタ)を、上述したサンプリング用TFT71と同様に構成してもよい。即ち、データ線駆動回路101に含まれるトランジスタが、所定間隔を隔ててチャネル幅方向に配列された複数のチャネル領域を有する半導体層を有するようにしてもよい。この場合には、データ線駆動回路101に含まれるトランジスタの特性を向上させることができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について、図8を参照して説明する。以下では、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。ここに図8は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
図8に示すように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110B及び1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110B及び1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、R及びBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。従って、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110B及び1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、液晶パネル1110R、1110B及び1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
尚、図8を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピュータや、携帯電話、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。 図1のII−II’線断面図である。 第1実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。 サンプリング用TFTの構成を示す平面図である。 図4のV−V’線断面図である。 サンプリング用TFTを構成する半導体層の構成を示す平面図である。 図4のVII−VII’線断面図である。 電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す平面図である。
符号の説明
6a…データ線、7…サンプリング回路、9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11a…走査線、20…対向基板、21…対向電極、50…液晶層、71…サンプリング用TFT、71D…ドレイン配線、71S…ソース配線、71G…ゲート配線、74C…チャネル領域、74D…ドレイン領域、74S…ソース領域、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、104…走査線駆動回路、410…スリット、510…遮光膜

Claims (7)

  1. 基板上に、
    複数の画素電極と、
    該複数の画素電極が配列された画素領域の周辺に位置する周辺領域に設けられ、(i)前記基板上における第1方向に沿ったチャネル長を夫々有すると共に前記第1方向に交わる第2方向に所定間隔を隔てて並列するように形成された複数のチャネル領域と、該複数のチャネル領域に対して共通に夫々電気的に接続されたソース領域及びドレイン領域とを有する半導体層と、(ii)前記複数のチャネル領域に重なるように前記第2方向に沿って延在するゲート電極とを有するトランジスタと
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記半導体層は、前記複数のチャネル領域のうち互いに隣り合うチャネル領域間に、前記所定間隔に応じた所定幅で前記第1方向に沿って長手状に形成された複数の開口部を有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記複数のチャネル領域の各々のチャネル幅は、5um以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記所定間隔は、0.5um以上であって前記チャネル幅よりも短いことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記半導体層は、
    前記複数のチャネル領域の各々と前記ソース領域との間に夫々形成された複数の第1のLDD領域と、
    前記複数のチャネル領域の各々と前記ドレイン領域との間に夫々形成された複数の第2のLDD領域と
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記画素領域に配線された複数の走査線及び複数のデータ線と、
    前記周辺領域に設けられ、前記複数の画素電極に前記データ線を介して画像信号を供給する画像信号供給回路と
    を備え、
    前記トランジスタは、前記画像信号供給回路の一部を構成する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とする電子機器。
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