JP2009043826A - 撮像装置及び放射線撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】極性溶媒を有する保護層を用いた場合でも画像ムラを低減させることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】変換素子10、変換素子10に接続されたTFT14とを有する複数の画素、複数の画素上に配置された保護層27、変換素子に電気的に接続された複数のバイアス線11、TFT14に電気的に接続された複数の信号線12を具備する。複数のバイアス線11と複数の信号線12は保護層27の領域内で所定間隔で交互に配置する。複数のバイアス線11は保護層27の領域外で接続配線17によって共通化し、接続配線17は複数の信号線12と交差して配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光を検知する撮像装置、或いは医療用画像診断装置、非破壊検査装置或いは放射線を用いた分析装置等に用いられる撮像装置及び放射線撮像システムに関するものである。
近年、薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶ディスプレイ用パネルの製造技術が進展し、パネルの大型化と共に表示部の大画面化が進んでいる。この製造技術は半導体によって構成された変換素子(例えば、光電変換素子)とTFT等のスイッチ素子を有する大面積エリアセンサに応用されている。このようなエリアセンサ(放射線検出パネル)は、X線等の放射線を可視光等の光に変換するシンチレータと組み合わせて医療用X線検出装置のような放射線検出装置の分野で利用されている。
特許文献1には、製造工程で放射線検出パネルが帯電した場合でも、静電気によるデバイスの能力低下或いは破壊を防止する放射線検出装置が開示されている。この放射線検出装置は、絶縁基板上に、放射線を電荷に変換する複数の半導体変換素子がマトリクス状に配置されている。また、半導体変換素子に接続されたスイッチ素子と、変換素子にバイアスを印加するバイアス線(Vs線)と、スイッチ素子に駆動信号を供給するゲート線(Vg線)と、変換素子にて変換された電荷を読み出す信号線(Sig線)を備えている。そして、画素領域外においていずれかの同種配線の複数本と光電変換層を有する配線が接続されている。
特開2006−4998号公報
特許文献1には、画素の近傍でVs線がVs接続配線により共通化され、共通化されたVs線が引き出し配線により最端部の外部回路接続電極であるTCP−A接続用パッドに接続した例が開示されている。このような構成において、各画素及び各配線の上部に極性を有する溶媒(極性溶媒)を用いたポリイミド等の保護層を配置した場合には、画像品位を損なう画像ムラを生じることがあった。
本発明の目的は、画像ムラを低減させることが可能な撮像装置及び放射線撮像システムを提供することにある。
本発明は、入射する放射線を電気信号に変換するセンサ基板を有する撮像装置において、センサ基板は、変換素子と、前記変換素子に接続されたスイッチ素子とを有する複数の画素と、前記複数の画素上に配置された保護層と、前記変換素子に電気的に接続された複数のバイアス線と、前記スイッチ素子に電気的に接続された複数の信号線とを有する。そして、前記複数のバイアス線の各々と前記複数の信号線の各々は前記保護層の領域内で所定間隔で交互に配置され、前記複数のバイアス線は前記保護層の領域外で接続配線によって共通化され、且つ、前記接続配線は前記複数の信号線と交差して配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、極性溶媒を有する保護層を用いた場合でも、画像ムラを低減させることが可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本願明細書において、放射線とは、可視光、赤外線、X線、γ線、或いはα線、β線等の粒子線を含むものをいう。また、変換素子とは、少なくとも光信号又は放射線を電気信号に変換する半導体素子をいう。
(実施形態1)
図1は発明に係る撮像装置としてのX線撮像装置の実施形態1を示す平面図、図2は図1中のA部分を拡大して示す平面図である。また、図3は図2のB−B’線における1画素の断面図、図4は図2のC−C’線における断面図、図5は図2のD−D’線における断面図、図6は図2のE−E’線における断面図である。各図面において、X線などの放射線を可視光に変換するシンチレータ層は、図示していない。
X線撮像装置は、図1に示すようにセンサ基板としての放射線検出パネル1を有し、この放射線検出パネル1は駆動回路接続部3を介して外部回路である駆動回路2を有するゲート駆動装置4に接続されている。また読み出し回路接続部6を介して外部回路である読み出し回路5を有する読み出し装置7に接続されている。ゲート駆動装置4はスイッチ素子(TFT)のON、OFFを制御し、読み出し装置7はTFTからの信号を外部に読み出す。
次に、本実施形態の動作原理を図2を用いて説明する。図2の外部回路接続電極16は図1の読み出し回路接続部6に接続され、放射線検出パネル1の信号線やバイアス線等は外部回路接続電極16を介して図1の読み出し回路5に接続されている。
まず、変換素子であるMIS型光電変換素子10の光電変換層が空乏化するようにバイアス線(Vs線)11にバイアスが与えられる。例えば、信号線(Sig線)12に基準電位(GND)が、Vs線11に10Vが与えられる。この状態で、被検体に向けて曝射されたX線は、被検体により減衰を受けて透過し、図示しないシンチレータ層で可視光に変換され、この可視光が変換素子10に入射して電荷に変換される。
この電荷はゲート駆動装置4からゲート線(Vg線)13に印加されるゲート駆動パルスによりスイッチ素子(TFT)14を介してSig線12に転送され、読み出し装置7により外部に読み出される。その後、Vs線11の電位変化により変換素子10で発生し転送されなかった残留電荷が除去される。この時Vs線11は、例えば、10Vから−5Vに変化する。残留電荷の除去に関しては、TFTを用いて行ってもよい。
次に、図3を用いて放射線検出パネル1の層構成を説明する。MIS型光電変換素子10は、絶縁基板19上に、第1の電極層20、第1の絶縁層21、光電変換層である半導体層(a−Si層)22が順次形成されている。また、不純物半導体層23、Vs線11を形成する第2の電極層24、第3の電極層25が順次形成されている。第3の電極層25はVs線11から供給されるバイアス電圧を、MIS型光電変換素子10全体に印加するための電極を形成している。
TFT14は絶縁基板19上にゲート電極とVg線を形成する第1の電極層20、第1の絶縁層21、チャネル層である半導体層(a−Si層)22、不純物半導体層23、ソース又はドレイン電極とSig線を形成する第2の電極層24が順次形成されている。MIS型光電変換素子10及びTFT14の上層には、第2の絶縁層26、保護層27、接着層28、X線を可視光に波長変換するシンチレータ層29が順次形成されている。図3はMIS型光電変換素子10とTFT14を、同様の層で同時形成することにより製造プロセスの簡略化を図った例を示す。
また、図4は上述のように図2のC−C’線における断面図であり、図2の引き出し線15の断面構造を示す。図4では図3と同一部分には同一符号を付している。図2と図4に示すように各配線(Sig線とVs線)と外部回路接続電極16を接続する引き出し配線15の構造は、Sig線12もVs線11も同様であり、第2の電極層24から形成されている。
図5は図2のD−D’線における断面図であり、外部回路接続電極16付近の断面構造を示す。図5では図3と同一部分には同一符号を付している。図2及び図5に示すように外部回路接続電極16は第2の電極層24及び第3の電極層25から形成され、その上部の第2の絶縁層26は除去された構成となる。
本実施形態においては、引き出し配線15及び外部回路接続電極16の下層に不純物半導体層23、半導体層22、第1の絶縁層21を配置しているが、これらの層は必ずしも配置する必要はない。
ここで、従来の装置において画像ムラが生じる原因について考える。通常、保護層に含まれる極性溶媒は、熱による保護層の硬化工程で消失する。しかしながら、硬化条件によっては、極性溶媒が電荷若しくはイオンとして保護層中に残留する場合がある。この電荷若しくはイオンはVs線に加わる電圧によりVs線上部に集中し、電極の役割を持つことにより、近傍のSig線と容量を形成する。
この容量は、Vs線に近い位置にあるSig線では大きく、Vs線から遠い位置にあるSig線では小さい。即ち、各Sig線には異なる容量が形成されるため、画像ムラが生じると考えられる。
図6は図2のE−E’線における断面図であり、Vs線11からVs接続電極配線17の断面構造を示す。図6では図3と同一部分には同一符号を付している。図2及び図6に示すように各Vs線11は保護層27の形成領域外において画素の近傍で第1の電極層20から形成されたVs接続配線17により共通化されている。Vs接続配線17は複数のSig線12と交差して配置されている。
共通化されたVs線11は引き出し配線15により最端部の外部回路接続電極16に接続されている。またVs接続配線17は保護層27の形成領域外に配置され、この点が従来例と大きく異なる。
即ち、保護層27が形成された領域においてはVs線11とSig線12が交互に配置され、且つ、Vs線11とSig線12はそれぞれほぼ同一の間隔で配置されている。そのため、極性溶媒を用いた保護層27を配置した場合でも、各信号線の寄生容量はほぼ同等となり、画像ムラを低減することが可能となる。
ここで共通化されたVs線11の引き出し配線15(15aで示す引き出し配線)の配置例を次に示す。
(1)画素領域に対して一方の端部のみに配置する。
(2)画素領域に対して両端部に配置する。
(3)各読み出し回路接続部6の両端部に配置する。
これらの配置例において、いずれの配置も画像ムラを低減することができる。
なお、図2には2×4画素を示しているが、実際には、例えば、2000×2000画素が配置され、センサ基板としての放射線検出パネルが構成されている。また、光電変換素子と、光電変換素子上に配置したシンチレータ層とを組み合わせた間接型の放射線検出パネルを示したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、光電変換素子に代えて、X線、γ線等の放射線を直接電荷に変換するアモルファスセレン等の半導体層を電極間に挟んだ変換素子を用いた直接型の放射線検出パネルにおいても同様の効果が得られる。
また、間接型の放射線検出パネルの変換素子はMIS型光電変換素子とは別の光電変換素子、例えば、PIN型の光電変換素子を用いても構わない。更に、間接型の放射線検出パネルの画素構造に関しては、光電変換素子とスイッチ素子が同一層で構成された平面型でも、スイッチ素子の上部に光電変換素子が形成された積層型でも構わない。また、保護層27上に接着層28を介してシンチレータ層29を積層した例を示したが、保護層上に直接CsI等のシンチレータ層を設けてもよい。
また、上述のようなX線を検知する撮像装置(X線撮像装置)を例に説明したが、γ線などの放射線を検知する撮像装置(放射線撮像装置)や、光を検出する撮像装置にも本発明を適用できる。
本発明は、入射する放射線を電気信号に変換するセンサ基板を有する撮像装置である。この撮像装置において、変換素子(MIS型光電変換素子)10と、変換素子に接続されたスイッチ素子(TFT)14とを有する複数の画素と、複数の画素上に配置された保護層27とを具備する。更に、変換素子に電気的に接続された複数のバイアス線(Vs線11)と、スイッチ素子に電気的に接続された複数の信号線(Sig線)12とを具備する。
そして、本発明においては複数のバイアス線11の各々と複数の信号線12の各々は保護層27の領域内で所定間隔で交互に配置されている。そして、複数のバイアス線11は保護層27の領域外でVs接続配線17によって共通化され、且つ、Vs接続配線17は複数の信号線12と交差して配置されている。そのため、上述のように極性溶媒を用いた保護層27を配置した場合でも、各信号線の寄生容量はほぼ同等となり、画像ムラを低減することが可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の撮像装置の実施形態2について説明する。本実施形態の撮像装置の基本構成及び動作原理は実施形態1と同様であるため詳細な説明は省略する。図7は図1のA部分を拡大して示す平面図、図8は図7のF−F’線における断面図、図9は図7のG−G’における断面図である。図7〜図9では図2〜図6と同一部分には同一符号を付している。
本実施形態において実施形態1と異なるのは、図7に示すようにVs接続配線17を引き出し配線15と外部回路接続電極16の間に配置した点である。その他の構成は実施形態1と同様である。
図8は図7のF−F’線における断面図であり、図7の引き出し線15の断面構造を示す。図7及び図8に示すようにSig線12と外部回路接続電極16を接続する引き出し配線15は第2の電極層24から形成され、Vs線11と外部回路接続電極16を接続する引き出し配線15は第1の電極層20から形成されている。
つまり、複数のバイアス線(Vs線11)を外部回路接続電極16に引き出す引き出し配線15と、複数の信号線(Sig線12)を外部回路接続電極16に引き出す引き出し配線15とは、異なる金属層で形成されている。このように引き出し配線15を異なる層で形成することにより、引き出し配線15のピッチが小さい場合でも、全てのSig線12とVs線11を形成することが可能となる。
図9は図7のG−G’における断面図であり、図7のVs接続配線17から外部回路接続電極16付近の断面構造を示す。図7及び図9に示すように各Vs線11は外部回路接続電極16の近傍において第1の電極層20から形成されたVs接続配線17により共通化されている。Vs接続配線17は複数のSig線12と交差して配置されている。共通化されたVs線11は最端部の外部回路接続電極16に接続されている。更にVs接続配線17は保護層27の形成領域外に配置されている。
即ち、保護層27が形成された領域においては、実施形態1と同様にVs線11とSig線12が交互に配置され、Vs線11とSig線12がそれぞれほぼ同一の間隔で配置されている。そのため、極性溶媒を用いた保護層を配置した場合でも、各信号線の寄生容量はほぼ同等となり、画像ムラを低減することが可能となる。
また、図9に示すように外部回路接続電極16は、第2の電極層24及び第3の電極層25から形成される。その上部の第2の絶縁層26は、外部回路が接続される部分のみ除去された構成となり、この点が実施形態1と異なる。本実施形態では、引き出し配線15及び外部回路接続電極16の下層に不純物半導体層23、半導体層22、第1の絶縁層21を配置しているが、これらの層は必ずしも配置する必要はない。
(実施形態3)
図10は本発明に係る撮像装置としての放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムの一実施形態としてのX線診断システムを示す。
図10に示すように放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は患者或いは被験者6061の胸部6062を透過し、放射線画像を撮影する放射線撮像装置6040に入射する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応して放射線撮像装置のシンチレータ層が発光し、これを光電変換して電気的情報が得られる。
この電気的情報は信号処理手段によって処理される。即ち、この情報はディジタル変換され、イメージプロセッサ6070により画像処理され、コントロールルームにある表示手段としてのディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は通信回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールーム等で表示手段であるディスプレイ6081に表示するか、又は光ディスク等の記録手段に保存することができる。これにより、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段であるフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110に記録することもできる。
本発明の実施形態1に係る撮像装置を示す平面図である。 図1のA部を拡大して示す平面図である。 図2のB−B’線における1画素の断面図である。 図2のC−C’線における断面図である。 図2のD−D’線における断面図である。 図2のE−E’線における断面図である。 本発明の実施形態2を示す平面図である。 図7のF−F’線における断面図である。 図7のG−G’線における断面図である。 本発明の放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムの一実施形態を示す概略図である。
符号の説明
1 放射線検出パネル
2 駆動回路
4 ゲート駆動回路
5 読み出し回路
7 読み出し装置
10 MIS型光電変換素子
11 Vs配線
12 Sig線
13 Vg線
14 TFT
15 引き出し配線
16 外部回路接続電極
17 Vs接続配線
19 絶縁基板
20 第1の電極層
21 第1の絶縁層
22 半導体層
23 不純物半導体層
24 第2の電極層
25 第3の電極層
26 第2の絶縁層
27 保護層
28 接着層
29 シンチレータ層

Claims (4)

  1. 入射する放射線を電気信号に変換するセンサ基板を有する撮像装置において、
    前記センサ基板は、
    変換素子と、前記変換素子に接続されたスイッチ素子とを有する複数の画素と、
    前記複数の画素上に配置された保護層と、
    前記変換素子に電気的に接続された複数のバイアス線と、
    前記スイッチ素子に電気的に接続された複数の信号線とを有し、
    前記複数のバイアス線の各々と前記複数の信号線の各々は前記保護層の領域内で所定間隔で交互に配置され、
    前記複数のバイアス線は前記保護層の領域外で接続配線によって共通化され、且つ、前記接続配線は前記複数の信号線と交差して配置されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数のバイアス線を外部回路接続電極に引き出す引き出し配線と、前記複数の信号線を外部回路接続電極に引き出す引き出し配線とは、異なる金属層で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記変換素子が光電変換素子であり、前記光電変換素子上に配置されたシンチレータ層を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、
    前記放射線を発生させるための放射線源と、を具備することを特徴とする放射線撮像システム。
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