JP2009059182A - フィールド制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを制御できるフィールド制御システムを実現する。
【解決手段】あらかじめ設定されたスケジュールで動作し制御ループを構成する複数のフィールド機器がネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィールド制御システムに関し、詳しくは、フィールド機器のスケジュール制御に関する。
近年、たとえばインダストリアルオートメーションにおけるプロセス制御システムとして、フィードバック制御などの制御ループを構成する流量計や温度計などのセンサ、アクチュエータ、コントローラを含むフィールド機器をネットワークにより相互に接続し、フィールド制御システムとして構築することが提案されている。このような、フィールド制御システムでは、フィールド機器の動作スケジュールが設定され、フィールド機器で構成される制御ループが計画通りに動作するように構成されている。
従来のフィールド制御システムに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2001−053780号公報
図12は従来のフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。図12において、センサ1は、温度や流量などの物理量を測定するセンサ機能と、これら物理量の測定値をIP(Internet Protocol)を用いて伝送する通信機能を有している。コントローラ2は、プラントが最適に運転されて、センサ1の測定値が所定の目標値に収束するようにバルブや調整弁などのアクチュエータ3を操作制御する。アクチュエータ3は、温度や流量などの物理量を制御する制御機能と、データを伝送する通信機能を有している。コンフィギュレータ4は、センサ1、コントローラ2、アクチュエータ3の動作スケジュールを設定するスケジュール設定機能と、これらスケジュール情報を伝送する通信機能を有している。
これらセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3はプラントに設置されていて、フィードバック制御ループを構成している。また、センサ1、コントローラ2、アクチュエータ3およびコンフィギュレータ4はネットワークNW100を介して相互に接続されている。
なお、図12では、センサ1がコントローラ2に測定値を含むパケットを送信するデータ通信DF100の流れと、コントローラ2がアクチュエータ3に制御値を含むパケットを送信するデータ通信DF101の流れと、アクチュエータ3がコントローラ2にフィードバック情報を含むパケットを送信するデータ通信DF102の流れを示している。
図13は図12のコンフィギュレータ4の構成ブロック図である。通信部41は、主にセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)などの演算制御部42に接続されている。演算制御部42は記憶部43に接続されている。記憶部43には、コンフィギュレータ4として動作させるためのプログラムおよびセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3などのスケジュール情報などが格納されている。
図14は図13のコンフィギュレータ4を構成する演算制御部42の機能ブロック例図である。パケット送受部421は、パケットの送受信を行う。パケット解析部422は、パケット送受部421で得たパケットの解析を行う。スケジュール情報格納部423は、主にセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3の実行時間を設定するスケジュール情報を格納する。
スケジュール設定部424は、スケジュール情報格納部421に格納されたスケジュール情報に基づいて主にセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3の動作スケジュールを設定するスケジュール設定情報を作成する。パケット生成部425は、スケジュール設定情報に基づいてネットワークを介して各フィールド機器のスケジュールを設定するためのパケットを生成する。
このように構成されるコンフィギュレータ4は、フィードバック制御ループを構成するセンサ1、コントローラ2、アクチュエータ3の動作時間をあらかじめスケジュールを設定する。たとえば、図14のコンフィギュレータ4のスケジュール設定部424は、スケジュール情報格納部423のスケジュール情報から各フィールド機器の動作スケジュールを設定するスケジュール設定情報を作成し、パケット生成部425はスケジュール設定情報を含むパケットを生成して各フィールド機器に送信し、各フィールド機器はそれぞれスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定する。
図15は図12のセンサ1の構成ブロック図である。通信部11は、主にコントローラ2、アクチュエータ3、コンフィギュレータ4との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部12に接続されている。演算制御部12は記憶部13に接続されている。記憶部13には、センサ1として動作させるためのプログラムおよびスケジュール情報などが格納されている。なお、コントローラ2、アクチュエータ3の構成もセンサ1とほぼ同様であり、これらの説明は省略する。
図16は図15のセンサ1を構成する演算制御部12の機能ブロック例図である。パケット送受部121は、パケットの送受信を行う。パケット解析部122は、パケット送受部421で得たパケットの解析を行い、スケジュール情報を抽出する。スケジュール情報格納部123は、コンフィギュレータ4からのスケジュール情報を格納する。固有機能実行部124は、スケジュール情報格納部123に格納されたスケジュール情報に基づいて制御処理(たとえば物理量の測定や、測定値の通知、制御データの算出など)を行う。パケット生成部125は、固有機能実行部124で得られた測定値に基づいてネットワークを介しコントローラ2に送信するためのパケットを生成する。スケジュール設定部126は、パケット解析部122で解析したスケジュール情報をスケジュール格納部123に格納する。
図17はフィールド制御システムの動作を説明するフロー図であり、図18は各フィールド機器の動作スケジュールおよびフィールド機器間の通信時間の説明図である。なお、図17では、フィールド制御システムの動作を図12のデータ通信DF100〜102の流れに基づき説明する。
なお、各フィールド機器の動作スケジュールは一定周期ごとに繰り返され、この周期をマクロサイクルと呼ぶ。いいかえれば、各フィールド機器はマクロサイクル内に動作するようにスケジューリングされることになる。たとえば、図18に示すようにセンサ1の実行時間は「T0〜T1」、コントローラ2の実行時間は「T2〜T3」、アクチュエータ3の実行時間は「T4〜T5」として設定される。また各フィールドデバイスの実行開始時間T0、T2、T4をオフセットと呼ぶ。
まず、ステップS101において、センサ1の固有機能実行部124は、スケジュール情報格納部123に格納されているあらかじめ定められたスケジュールに基づいて流量や温度などの物理量を測定し、パケット生成部125はこの測定値を含むパケットを生成し、パケット送受部121はコントローラ2に送信する。
センサ1は、図18に示すようにあらかじめ定められた実行時間「T0〜T1」内で流量や温度などの物理量を測定し、図12のデータ通信DF100の流れに示すように測定値を含むパケットをコントローラ2に送信する。なお、センサ1から送信された測定値は、通信時間「Ta(T1〜T2)」だけ到達するまでに時間がかかる。
ステップS102において、コントローラ2はあらかじめ定められたスケジュールに基づいて、受信した測定値を利用してあらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるように、アクチュエータ3を制御するための設定情報である「制御データ」を算出する。コントローラ2は図18に示すように、あらかじめ定められた実行時間「T2〜T3」内で制御データを算出する。
ステップS103において、コントローラ2はあらかじめ定められたスケジュールに基づいて、算出した制御データを含むパケットをアクチュエータ3に送信する。コントローラ2は図18に示すように、あらかじめ定められた実行時間「T2〜T3」内で図12のデータ通信DF101の流れに示すように制御データを含むパケットをアクチュエータ3に送信する。
ステップS104において、アクチュエータ3は、あらかじめ定められたスケジュールで、制御データに基づいて動作し、たとえば、バルブが制御データに基づき開度を変更して流量を調整するという動作を行う。
ステップS105において、アクチュエータ3は、現在のアクチュエータ3の操作状態(たとえばバルブの開度80%など)などのフィードバックデータを含むパケットをコントローラ2に送信する。アクチュエータ3は図18に示すように、あらかじめ定められた実行時間「T4〜T5」内で図12のデータ通信DF102の流れに示すようにフィードバックデータを含むパケットをコントローラ2に送信する。
このように、フィールド制御システムは、各フィールド機器がマクロサイクル内に設定された動作スケジュールに従って動作し、測定値があらかじめ設定されている目標値に収束するようにアクチュエータを制御するのでプラントを最適に運転することが可能となる。
また、各フィールド機器間の通信時間は図12のように単一セグメントでの通信である場合には固有の一定の値となる。センサ1とコントローラ2との通信時間は「Ta(T1〜T2)」、コントローラ2とアクチュエータ3との通信時間は「Tb(T3〜T4)」、アクチュエータ3とコントローラ2との通信時間は「Tc(T5〜T6)」であり、それぞれ等しい時間となる。このように単一セグメントでの通信である場合は、コンフィギュレータ4は通信時間Ta、Tb、Tcに基づいて動作スケジュールのオフセットを容易に設定することができる。
一方、フィールド制御システムが中継機器を有するような複雑なネットワークで構成される場合には、ネットワークの負荷状態や中継機器の負荷状態などによって各フィールド機器間の通信時間が長くなったり短くなったりすることがある。
図19は中継機器を介して構成されるフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。センサ1、コントローラ2、アクチュエータ3、コンフィギュレータ4の構成は図12と同様である。中継機器5は、データを伝送する通信機能を有し、受信したデータを転送する。
これらのセンサ1、コントローラ2はネットワークNW100を介して相互に接続されており、アクチュエータ3、コンフィギュレータ4はネットワークNW101を介して相互に接続されている。中継機器5はネットワークNW100とネットワークNW101とに相互に接続されている。
また、図19では、センサ1がコントローラ2に測定値を含むパケットを送信するデータ通信DF200の流れと、コントローラ2がアクチュエータ3に制御値を含むパケットを送信するデータ通信DF201の流れと、アクチュエータ3がコントローラ2にフィードバック情報を含むパケットを送信するデータ通信DF202の流れを示している。
図19において、コントローラ2とアクチュエータ3とは中継機器5を経由して通信するので、コントローラ2とアクチュエータ3との通信時間は中継機器5の転送時の負荷状況の影響を受けて変化することにより、常に一定の時間ではない。図20は図19のフィールド制御システムのフィールド機器間の通信時間の説明図である。
図20に示すように、センサ1がコントローラ2に測定値を含むパケットを送信する(たとえばデータ通信DF200の流れ)通信時間「Ta(T1〜T2)」と、コントローラ2がアクチュエータ3に制御データを含むパケットを送信する(たとえばデータ通信DF201の流れ)通信時間「Tb(T3〜T4)」と、アクチュエータ3がコントローラ2にフィードバックデータを含むパケットを送信する(たとえばデータ通信DF202の流れ)通信時間「Tc(T5〜T6)」とは、ネットワークの負荷状態や中継機器の負荷状態によって互いに異なった時間となってしまう。
このため、各フィールド機器はあらかじめ定められたスケジュール通りに制御ループに関わる処理を実行できないことがある。また、コンフィギュレータ4は、各フィールド機器の動作スケジュールのオフセットを設定するにあたってはそれぞれ異なる通信時間Ta、Tb、Tcを把握してオフセットを求めなくてはならないことになる。
このように、従来のフィールド制御システムにおいて、複雑なネットワークで構成される場合には、ネットワークの負荷や中継機器の負荷などによって各フィールド機器間の通信時間が長くなったり短くなったりするため各フィールド機器のスケジュールにずれが生じてしまうといった問題点がある。
また、各フィールド機器がスケジュール通りに動作しないと制御ループが機能せずに期待される結果を得ることができないので、センサから転送される測定値があらかじめ設定されている目標値に収束してプラントが最適に運転されるようにアクチュエータを制御できないといった問題点がある。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを制御できるフィールド制御システムを実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
あらかじめ設定されたスケジュールで動作する複数のフィールド機器が制御ループを構成しネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整するコンフィギュレータを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載のフィールド制御システムにおいて、
前記各フィールド機器は、他のフィールド機器の少なくともいずれか一つに時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信元フィールド機器の送信時刻および送信先フィールド機器の受信時刻を付加した前記測定結果パケットを前記コンフィギュレータに送信することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1もしくは請求項2記載のフィールド制御システムにおいて、
前記各フィールド機器は、他のフィールド機器からの制御パケットを設定時刻までに受信できない場合は、遅延検出通知パケットを前記コンフィギュレータに送信することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載のフィールド制御システムにおいて、
前記コンフィギュレータは前記遅延検出パケットに基づいて測定要求パケットを送信し、前記フィールド機器は前記測定要求パケットに基づいて前記測定結果パケットを収集することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1ないし請求項4いずれかに記載のフィールド制御システムにおいて、
前記フィールド機器は、パケット通信を行う通信部と、前記各フィールド機器のスケジュール情報を記憶する記憶部と、各フィールド機器の少なくともいずれか一つに前記時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻を前記測定結果データに付加して前記コンフィギュレータに送信する演算制御部とから構成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1ないし請求項5いずれかに記載のフィールド制御システムにおいて、
前記演算制御部は、他のフィールド機器からの制御パケットがあらかじめ設定されたスケジュール内に到達しない場合は、前記遅延検出通知パケットを送信することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1ないし請求項6いずれかに記載のフィールド制御システムにおいて、
前記コンフィギュレータは、パケット通信を行う通信部と、前記各フィールド機器のスケジュール情報および前記通信時間を記憶する記憶部と、前記各フィールド機器に測定要求パケットを送信し、前記測定結果パケットに付加された前記各フィールド機器の前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻に基づき前記通信期間を算出し、前記通信期間に基づき前記各フィールド機器のスケジュールを調整する演算制御部とから構成されることを特徴とする。
本発明によれば、コンフィギュレータは各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整する。
図1は、本発明に係るフィールド制御システムの一実施例を示す構成ブロック図である。センサ51は、センサ機能、通信機能、フィードバック制御に関わるデータの送信時刻および受信時刻などの「タイムスタンプ」を付加するタイムスタンプ機能を有している。コントローラ52は、通信機能およびタイムスタンプ機能を有し、センサ51の測定値が所定の目標値に収束するようにバルブや調整弁などのアクチュエータ53を操作制御する。アクチュエータ53は操作制御する制御機能、通信機能およびタイムスタンプ機能を有している。コンフィギュレータ54は通信機能、スケジュール設定機能および各フィールド機器間の通信期間を測定し把握する通信期間把握機能を有している。
これらのセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53はフィードバック制御ループを構成していて、複数のルータやスイッチなどの中継機器が設置される複雑な構成のネットワークNW200を介して接続されている。なお、本発明に係るフィールド制御システムの構成は、各フィールド機器のタイムスタンプ機能およびコンフィギュレータ54の通信期間測定機能以外は従来と同等なので、各部の説明を適宜省略する。
このフィードバック制御ループは、センサ51がコントローラ52に測定値を含むパケットを送信し(データ通信DF300の流れ)、コントローラ52がアクチュエータ53に制御値を含むパケットを送信し(データ通信DF301の流れ)、アクチュエータ53がコントローラ52にフィードバック情報を含むパケットを送信(データ通信DF302の流れ)することにより、コントローラ52がセンサ51の測定値に基づいてあらかじめ定められた目標値に収束するようにアクチュエータ53を制御する。
図2は図1のコンフィギュレータ54の構成ブロック図である。通信部541は、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部542に接続されている。演算制御部542は記憶部543に接続されている。記憶部543には、コンフィギュレータ54として動作させるためのプログラムおよびセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などのスケジュール情報などが格納されている。
図3は図2のコンフィギュレータ54を構成する演算制御部542の機能ブロック例図である。パケット送受部5421は、パケットの送受信を行う。パケット解析部5422は、パケット送受部5421で得たパケットの解析を行い、タイムスタンプ、送信先アドレス、送信元アドレスやスケジュール情報などのパケット情報を抽出する。スケジュール情報格納部5423は、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53のスケジュール情報および通信期間把握部5425で得られる通信時間を格納する。
スケジュール設定部5424は、パケット解析部5422で解析したパケット情報、スケジュール情報格納部5423のスケジュール情報および通信期間把握部5425で得られる通信時間に基づいて各フィールド機器の動作スケジュールを調整し、主にセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53の動作スケジュールを設定する「スケジュール設定情報」を作成する。通信期間把握部5425は、各フィールド機器にタイムスタンプの取得を要求する「測定要求データ」を生成し、各フィールド機器間の通信期間を算出する。パケット生成部5426は、主に測定要求データを含むパケット(以下、測定要求パケットという)、スケジュール設定情報を含むパケット(以下、スケジュール設定パケットという)のパケットなどを生成する。
図4は図1のセンサ51の構成ブロック図である。通信部511は、主にコントローラ52、アクチュエータ53、コンフィギュレータ54との間で通信を行うものであり、各部の動作を制御するCPUなどの演算制御部512に接続されている。演算制御部512は記憶部513に接続されている。記憶部513には、センサ51として動作させるためのプログラムおよびスケジュール情報などが格納されている。なお、コントローラ52、アクチュエータ53の構成もセンサ51とほぼ同様であり、これらの説明は省略する。
図5は図4のセンサ51を構成する演算制御部512の機能ブロック例図である。パケット送受部5121は、パケットの送受信を行う。パケット解析部5122は、パケット送受部5121で得たパケットの解析を行い、タイムスタンプ、送信先アドレス、送信元アドレスやスケジュール情報などのパケット情報を抽出する。スケジュール情報格納部5123は、制御処理を行うためのスケジュール情報を格納する。固有機能実行部5124は、スケジュール情報格納部5123に格納されたスケジュール情報に基づいて制御処理(たとえば物理量の測定や、測定値の通知、制御データの算出など)を行う。通信時間測定部5125は、各フィールド機器間の通信時間を測定するためのタイムスタンプを取得する「時間測定データ」を生成して各フィールド機器に送信する。
また、パケット生成部5126は、主にマルチキャスト初期化データを含むパケット(以下、マルチキャスト初期化パケットという)、時間測定データを含むパケット(以下、時間測定パケットという)、測定結果データを含むパケット(以下、測定結果パケットという)、固有機能実行部5124の制御処理による送信するためのパケット(以下、制御パケットという)を生成する。タイムスタンプ付加部5127は、各フィールド機器の時間測定パケットの送信時刻や受信時刻などの「タイムスタンプ」を時間測定パケットおよび測定結果データに付加する。マルチキャスト初期化部5128は、フィールド機器間の通信がマルチキャスト通信で行われている場合にマルチキャスト通信を受信可能な状態に遷移させるための「マルチキャスト初期化データ」を作成する。スケジュール設定部5129は、パケット解析部5422で解析したスケジュール情報などのパケット情報に基づき、スケジュール情報をスケジュール情報格納部5123に格納する。
図6はフィールド制御システムの動作の一例を説明するシーケンス図、図7〜図10はフィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの具体例である。また、説明を簡単にするため、各フィールド機器はマルチキャスト通信によって制御処理が行われているものとする。なお、各フィールド機器の通信方法は使用されているフィールドバスの仕様に準拠した方法で行われるものであればどのようなものであってもよい。
図6のフィールド制御システムの動作は、たとえばネットワーク構成の変更などによって各フィールド機器間のパケット通信に要する通信時間が不明である場合や、システムメンテナンス、システムの再設定実施時など実行される。
各フィールド機器は通信期間を測定するための時間測定パケットを送受信し、コンフィギュレータは各フィールド機器間のパケット通信に要する通信時間を把握し、この通信時間を各フィールド機器の動作スケジュールに反映させてスケジュール調整を行う。以下説明を簡単にするため、制御ループの制御処理を一時停止して通信時間の測定を行うものとする。なお、制御ループの制御処理を実施しつつ通信時間の測定を行うものでもよい。
まずシーケンスSQ101において、コンフィギュレータ54の演算制御部542の通信時間把握部5425は、各フィールド機器間のパケット通信に要する通信時間を測定するための「測定要求データ」を生成し、パケット生成部5426は、測定要求パケット(たとえば図7のパケットP1)を生成し、パケット送受部5421は、このパケットをネットワークNW200を介してセンサ51に送信する。ちなみに、測定要求パケットの送受信はユニキャスト通信で行われる。
なお、コンフィギュレータ54が測定要求パケットを送信するタイミングは、オペレータがコンフィギュレータ54を制御するものであってもよいし、コンフィギュレータ54があらかじめ定められた時間の経過後に送信するものであってもよい。
図7に示すように、測定要求パケットは、IPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有し、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、「返信アドレス」、制御ループを一巡するまでに経由するフィールド機器の個数を示す「残りホップ数」や各ホップのユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスなどの情報を格納する複数の「ホップ」フィールドなど、複数のフィールドを有している。また、各「ホップ」はマルチキャストアドレスとユニキャストアドレスを格納し、マルチキャストアドレスにはフィードバック制御に関わる通信で用いられる各フィールド機器のマルチキャストアドレスが設定され、ユニキャストアドレスにはマルチキャスト通信を受信可能にするように通知するための各フィールド機器のユニキャストアドレスが設定される。
たとえば、コンフィギュレータ54のパケット生成部5426は、図7のパケットP1のメッセージタイプの値(たとえば「測定要求」)、トランザクションIDの値(たとえば「ID1」)、返信アドレス(たとえば「コンフィギュレータ54」)、残りホップ数(たとえば「3」)を設定している。また、パケット生成部5426は、ホップ1には「コントローラ52」、ホップ2には「アクチュエータ53」、ホップ3には「コントローラ52」を設定し、それぞれユニキャストアドレスとマルチキャストアドレスを格納している。
このようにコンフィギュレータ54は、ホップ1〜ホップ3を設定することで、各フィールド機器間の通信時間を制御ループの流れに沿って測定するように測定要求パケットを設定している。なお、制御ループの流れに沿って通信時間を測定できるのであれば、コンフィギュレータ54は測定要求パケットをコントローラ52やアクチュエータ53に送信するものであってもよい。
シーケンスSQ102において、センサ51のパケット解析部5122はコンフィギュレータ54からの測定要求パケットを解析して測定要求データを抽出し、パケット生成部5126は、測定要求パケットに基づいてマルチキャスト初期化パケット(たとえば図8のパケットP2)を生成し、ネットワークNW200を介してコントローラ52に送信する。ちなみに、マルチキャスト初期化パケットの送受信はユニキャスト通信で行われる。また図6ではマルチキャスト初期化パケットを送信するシーケンスを破線で表している。
パケットP2は図8に示すように、IPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有している。また、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、「マルチキャストアドレス」などの複数のフィールドを有している。
センサ51のパケット生成部5126は受信した測定要求パケットP1に基づいて、パケットP2におけるIPヘッダの始点アドレスの値(たとえばパケットP1の終点アドレスの値「センサ51」)、終点アドレスの値(たとえばパケットP1のホップ1のユニキャストアドレスの値「コントローラ52」)を設定する。すなわちパケット送受部5121は、送信先にコントローラ52のユニキャストアドレスを設定していることになる。
パケット生成部5126は、パケットP2におけるペイロードのメッセージタイプの値(たとえば「マルチキャスト通信初期化」)、トランザクションIDの値(たとえば「ID1」)、マルチキャストアドレス(たとえばパケットP1のホップ1のマルチキャストアドレスの値「コントローラ52」)を設定する。
なお、コントローラ52は、センサ51から受信したマルチキャスト初期化パケットに基づいてマルチキャスト通信の初期化を行った場合は、初期化終了の旨をセンサ51に通知するものであってもよい。また、各フィールド機器間の通信がユニキャスト通信で行われている場合はマルチキャスト初期化パケットを送信せずにシーケンスSQ103に移行するものであってもよい。
シーケンスSQ103において、センサ51のパケット解析部5122はコンフィギュレータ54からの測定要求パケットを解析して測定要求データを抽出し、パケット生成部5126は測定要求データに基づいて、時間測定パケット(たとえば図9のパケットP3)を生成してコントローラ52に送信する。このとき、タイムスタンプ付加部5126は、この時間測定パケットを送信する時刻(たとえば「T1」)を時間測定パケットに付加する。ちなみに、時間測定パケットの送受信はマルチキャスト通信で行われる。また図6では測定パケットを送信するシーケンスを太線で表している。
パケットP3は図9に示すように、IPヘッダ、UDPヘッダ、ペイロードなどのフィールドを有している。また、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、時間測定パケットの宛先である「返信アドレス」、フィールド機器間を特定する「区間番号」、時間測定パケットの送信時刻を格納する「始点タイムスタンプ」、「残りホップ数」、複数の「ホップ」フィールドなど、複数のフィールドを有している。
たとえば、センサ51のパケット生成部5126は、コンフィギュレータ54からの測定要求パケットP1に基づいて、パケットP3におけるIPヘッダの始点アドレスの値(たとえばパケットP1の終点アドレスの値「センサ51」)、終点アドレスの値(たとえばパケットP1におけるホップ1のユニキャストアドレスの値「コントローラ52」)を設定する。
また、パケット生成部5126はコンフィギュレータ54からのパケットP1に基づいてパケットP3におけるペイロードのメッセージタイプの値(たとえば「測定」)、トランザクションIDの値(たとえばパケットP1のトランザクションIDの値「ID1」)、返信アドレス(たとえばパケットP1の返信アドレスの値「コンフィギュレータ54」)、区間番号(たとえば0)、始点タイムスタンプ(たとえばパケットP3を送信する時刻「T1」)、残りホップ数(たとえばパケットP1の残りホップ数の値から1減算した値「2」)を設定する。また、パケットP3のホップ1には、パケットP1におけるホップ2の値「アクチュエータ53」、ホップ2にはパケットP1におけるホップ3の値「コントローラ52」が設定され、それぞれユニキャストアドレスおよびマルチキャストアドレスが格納されている。なお、タイムススタンプの取得に関わる時間測定パケットや測定結果パケットの生成は、主にIPアドレスの設定やタイムスタンプの付加以外はほぼ同等なので以下省略する。
シーケンスSQ104において、コントローラ52は、センサ51とコントローラ52の測定結果パケット(たとえば図10のパケットP4)を生成してネットワークNW200を介してコンフィギュレータ54に送信する。このとき、コントローラ52の図示しないタイムスタンプ付加部は、センサ51からの時間測定パケットの受信時刻(たとえば「T2」)をこの測定結果パケットに付加する。よってコントローラ52は、センサ51とコントローラ52が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをコンフィギュレータ54に通知することになる。ちなみに、測定結果データの送受信はユニキャスト通信で行われる。
パケットP4は図10に示すように、IPヘッダ、ペイロードを有している。また、ペイロードに「メッセージタイプ」、「トランザクションID」、「区間番号」、時間測定パケットの送信時刻を格納する「始点タイムスタンプ」、時間測定パケットの受信時刻を格納する「終点タイムスタンプ」などの複数のフィールドを有している。
たとえば、コントローラ52の図示しないパケット生成部は、センサ51からのパケットP2およびP3に基づいて、パケットP4におけるIPヘッダの始点アドレスの値(たとえばパケットP2における終点アドレスの値「コントローラ52」)、終点アドレスの値(たとえばパケットP3の返信アドレスの値「コンフィギュレータ54」)を設定する。すなわち、コントローラ52のパケット送受部は、送信先にコンフィギュレータのユニキャストアドレスを設定していることになる。
また、コントローラ52のパケット生成部は、パケットP4におけるペイロードのメッセージタイプの値(たとえば「測定結果」)、トランザクションIDの値(たとえばパケットP3のトランザクションIDの値「ID1」)、区間番号(たとえばパケットP3の区間番号の値「0」)、始点タイムスタンプ(たとえばパケットP3の始点タイムスタンプの値「T1」)、終点タイムスタンプ(たとえばパケットP3を受信した時刻「T2」)を設定する。
シーケンスSQ105において、コンフィギュレータ54のパケット解析部5422はコントローラ52からの測定結果パケットを解析してセンサ51およびコントローラ52のタイムスタンプを抽出し、通信期間把握部5425は、これらのタイムスタンプに基づいてセンサ51とコントローラ52との通信時間を算出し、スケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、コンフィギュレータ54は、コントローラ52からの測定結果パケットに付加されているセンサ51の始点タイムスタンプ(たとえば「T1」)とコントローラ52の終点タイムスタンプ(たとえば「T2」)との差分を算出して、センサ51とコントローラ52との通信時間を把握する。このため、コンフィギュレータ54はセンサ51とコントローラ52との通信時間を把握することができる。
シーケンスSQ106において、コントローラ52は、マルチキャスト初期化パケットを生成してアクチュエータ53に送信する。ここでマルチキャスト初期化パケットは、上述の図8のパケットP2と始点アドレス、終点アドレス、マルチキャストアドレス以外は同等であるので説明を省略する。
なお、アクチュエータ53は、コントローラ52からのマルチキャスト初期化パケットに基づいてマルチキャスト通信の初期化を行った場合は、初期化終了の旨をコントローラ52に通知するものであってもよい。
シーケンスSQ107において、コントローラ52は、コントローラ52からアクチュエータ53への時間測定パケットを生成してアクチュエータ53に送信する。このとき、コントローラ52はこの時間測定パケットに送信時刻(たとえば「T3」)を付加する。
シーケンスSQ108において、アクチュエータ53は、測定結果パケットを生成してコンフィギュレータ54に送信する。このとき、アクチュエータ53は、コントローラ52からの時間測定パケットの受信時刻(たとえば「T4」)をこの測定結果パケットに付加する。すなわち、アクチュエータ53は、コントローラ52とアクチュエータ53が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをコンフィギュレータ54に通知することになる。
シーケンスSQ109において、コンフィギュレータ54のパケット解析部5422はアクチュエータ53からの測定結果パケットを解析してコントローラ52およびアクチュエータ53のタイムスタンプを抽出し、通信期間把握部5425はこれらのタイムスタンプに基づいてコントローラ52とアクチュエータ53との通信時間を算出し、この通信時間をスケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、コンフィギュレータ54は、アクチュエータ53からの測定結果データに付加されているコントローラ52の始点タイムスタンプ(たとえば「T3」)と終点タイムスタンプ(たとえば「T4」)との差分を算出して、コントローラ52とアクチュエータ53との通信時間を把握する。このため、コンフィギュレータ54はコントローラ52とアクチュエータ53との通信時間を把握することができる。
シーケンスSQ110において、アクチュエータ53は、マルチキャスト初期化データパケットを生成してコントローラ52に送信する。なお、コントローラ52は、アクチュエータ53からのマルチキャスト初期化データに基づいてマルチキャスト通信の初期化を行った場合は、初期化終了の旨をアクチュエータ53に通知するものであってもよい。
シーケンスSQ111において、アクチュエータ53は、時間測定パケットを生成してコントローラ52に送信する。このとき、コントローラ52はこの時間測定パケットにパケット送信時刻(たとえば、T5)を付加する。
シーケンスSQ112において、コントローラ52は、測定結果パケットを生成してコンフィギュレータ54に送信する。このとき、コントローラ52は、アクチュエータ53から時間測定パケットの受信時刻(たとえば、T6)をこの測定結果パケットに付加する。すなわち、コントローラ52は、アクチュエータ53とコントローラ52が時間測定パケットを送受信したタイムスタンプをコンフィギュレータ54に通知することになる。
シーケンスSQ113において、コンフィギュレータ54のパケット解析部5422はコントローラ52からの測定結果パケットを解析してアクチュエータ53およびコントローラ52のタイムスタンプを抽出し、通信期間把握部5425はこれらのタイムスタンプに基づいてアクチュエータ53とコントローラ52との通信時間を算出し、この通信時間をスケジュール情報格納部5423に記憶する。
たとえば、コンフィギュレータ54は、コントローラ52からの測定結果データに付加されているコントローラ52の始点タイムスタンプ(たとえばT5)と終点タイムスタンプ(たとえばT6)との差分を算出して、アクチュエータ53とコントローラ52との通信時間を把握する。このため、コンフィギュレータ54はアクチュエータ53とコントローラ52との通信時間を把握することができる。
シーケンスSQ114において、コンフィギュレータ54のスケジュール設定部5424は、スケジュール情報格納部5423に記憶された各フィールド機器間の通信時間に基づき、各フィールド機器の動作スケジュールを調整しスケジュール設定情報を生成する。
シーケンスSQ115〜117において、コンフィギュレータ54のパケット生成部5426はスケジュール設定パケットを生成し、パケット送受部5421はこのパケットをセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53にネットワークNW200を介して送信する。そして、各フィールド機器はコンフィギュレータ54からのスケジュール設定情報に基づいてスケジュールを設定する。なお、各フィールド機器のスケジュールの設定方法は使用されているフィールドバスに準拠した方法で行われるものであってよい。
この結果、コンフィギュレータはフィールド機器に測定要求パケットを送信し、フィールド機器は時間測定パケットを制御ループの流れに沿って他のフィールド機器に転送し、フィールド機器は始点および終点タイムスタンプを付加した測定結果パケットをコンフィギュレータに送信し、コンフィギュレータはこれらのタイムスタンプに基づいて各フィールド機器間の通信時間を算出してスケジュールを調整することにより、各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整できる。
また、本発明のフィールド制御システムは、複雑なネットワークで構成される場合であっても、フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを調整できる。
なお、上記実施例では、コンフィギュレータ54が測定要求パケットを送信するタイミングは、オペレータがコンフィギュレータ54を制御して測定要求パケットを送信する、もしくはコンフィギュレータ54があらかじめ定められた時間の経過後に送信するものとして説明したが、特にこれに限定されるものではなく、コンフィギュレータは、各フィールド機器からの制御処理の遅延を検知した旨を通知する「遅延通知パケット」に基づいて、測定要求パケットを送信するものであってもよい。いいかえれば、各フィールド機器からの遅延通知パケットをスケジュール調整のトリガとしてもよい。
たとえば図1のセンサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などの各フィールド機器を構成する演算制御部は、制御処理があらかじめ設定されたスケジュール通りに動作しているかどうか判定し、制御処理の遅延を検知した場合は「遅延通知パケット」をコンフィギュレータ54に送信する遅延検知機能を有する。
具体的には、各フィールド機器の遅延検知機能は、制御処理に関わる制御パケット(たとえばセンサの測定値、コントローラの制御データ、アクチュエータのフィードバックデータなどを含む)の到達時刻とあらかじめ設定された制御処理期間などのスケジュールとを比較し、制御パケットがスケジュール内に到達しない場合は、制御処理が遅延しているものと判断して遅延通知パケットを送信する。
図11は遅延通知パケットに基づいて通信時間を把握するフィールド制御システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。図11に示すようにフィールド制御システムは大きく「遅延検知」、「通信時間測定」、「スケジュール再設定」のフローにわかれる。
まず、シーケンスSQ201において、図5のセンサ51の固有機能実行部124は、スケジュール情報格納部123に格納されているスケジュールに基づいて流量や温度などの物理量を測定する。また、シーケンスSQ202において、センサ51のパケット送受部5121はセンサの測定値をコントローラ2に送信する。
シーケンスSQ203において、コントローラ52の遅延検知機能は、センサ51からの測定値の到達時刻とあらかじめ設定された制御処理期間などのスケジュールとを比較し、ネットワークの負荷などによって伝送時間が長いために制御パケットがスケジュール内に到達しない場合は、制御処理が遅延しているものと判断する。
シーケンスSQ204において、コントローラ52の遅延検知機能は、制御処理が遅延している旨を通知する遅延通知パケットをコンフィギュレータ54に送信する。シーケンスSQ205において、コンフィギュレータ54はコントローラ52からの遅延通知パケットに基づいて、測定要求パケットをセンサ51に送信する。シーケンスSQ205〜SQ218は図6で説明した動作と同等なので、ここでの説明を省略する。
このように、フィールド機器は制御処理があらかじめ設定されたスケジュール通りに動作しているかどうか判定し、制御処理の遅延を検知した場合に遅延通知パケットをコンフィギュレータに送信すると、コンフィギュレータは遅延通知パケットに基づいて測定要求パケットをフィールド機器に送信し、各フィールド機器間のパケット通信に要する通信時間を測定し、この通信時間に基づいて各スケジュールを調整するものであってもよい。
また、上記実施例では、フィールド制御システムがインダストリアルオートメーションにおけるプラントの運転を支援する例を説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえばファクトリーオートメーションにおける浄水場の制御システムや、ビルの空調・照明システム、FFHSE(Foundation Field bus High Speed Ethernet(登録商標))に展開し運転を支援するものであっても構わない。
たとえば、ビルオートメーションシステムにおいては、制御ループを構成するフィールド機器が設置されるネットワークが複雑である場合、ネットワークの負荷や中継機器の負荷状態などによって通信時間が変化しやすい。このため、コンフィギュレータは各フィールド機器に測定要求データを送信し、フィールド機器は時間測定パケットを制御ループの流れに沿って他のフィールド機器に転送し、フィールド機器は始点および終点タイムスタンプを付加した測定結果パケットをコンフィギュレータに送信し、コンフィギュレータはこれらのタイムスタンプに基づいて各フィールド機器間の通信時間を算出してスケジュールを調整することにより、各フィールド機器間で必要となる通信時間を考慮してフィールド機器の動作スケジュールを制御できる。
また、上記実施例のフィールド制御システムは、センサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などの複数のフィールド機器から構成されているが、本発明のフィールド制御システムは1個以上のフィールド機器から構成されるものであってもよい。
また、上記実施例のフィールド制御システムは、センサ51、コントローラ52、アクチュエータ53などから構成されるフィードバック制御ループを有しているが、1個以上の制御ループからなる構成であってもよい。
また、上記実施例では、各フィールド機器は、マルチキャスト通信でタイムスタンプを取得する場合には、あらかじめマルチキャスト初期化データを送信していたが、特にこれに限定されるものではなく、コンフィギュレータがあらかじめ各フィールド機器にマルチキャスト初期化データを送信するものでもよい。たとえばコンフィギュレータ54は、図6のシーケンスSQ101に示すように測定要求データをセンサ51に送信する前に、センサ51、コントローラ52、アクチュエータ53にマルチキャスト初期化データをそれぞれ送信するものであってもよい。
また、上記実施例では、各フィールド機器は、各フィールド機器間通信のタイムスタンプを取得する度に、タイムスタンプを付加した測定結果データをコンフィギュレータに送信しているが、フィールド機器は、タイムスタンプを取得する度に時間測定パケットに付加してフィードバック制御ループに沿って転送し、転送が一巡すると、各フィールド機器間通信におけるタイムスタンプを全て付加した測定結果データをコンフィギュレータに送信するものであってもよい。すなわち、フィールド機器は、タイムスタンプの取得の度にコンフィギュレータに通知するのではなく、各フィールド機器間通信のタイムスタンプを全て同時にコンフィギュレータに通知することになる。
このため、コンフィギュレータと各フィールド機器との通信回数を減少することができるので、通信回数を最適化することができる。また、フィールド制御システムは、コンフィギュレータが各フィールド機器にマルチキャスト初期化データを送信するものと各フィールド機器間のタイムスタンプを同時にコンフィギュレータに通知するものとを組み合わせたものであってもよい。
また、上記実施例では、各フィールド機器は、各フィールド機器間のタイムスタンプをコンフィギュレータに通知すると示しているが、各フィールド機器は、タイムスタンプと同様にフィールド機器における制御処理の実行時間のスケジュールが設定されている「スケジュール情報」をコンフィギュレータに通知するものであってもよい。たとえば、フィールド機器は、時間測定パケットにフィールド機器の「スケジュール情報」を付加してフィードバック制御ループに沿って転送し、送信元および送信先のフィールド機器の「スケジュール情報」を付加した測定結果データをコンフィギュレータに送信する。
このため、コンフィギュレータは各フィールド機器のスケジュール情報をネットワークを介して自動的に取得することができるので、コンフィギュレータは事前に各フィールド機器の実行時間のスケジュールを把握しなくても各フィールド機器間の通信時間を考慮して各フィールド機器のスケジュールを調整することができる。また、オペレータなどによってコンフィギュレータにスケジュール情報や各フィールド機器の実行時間をあらかじめ記憶させる必要がなくなるので、オペレータの入力ミスなどを防止することができ、各フィールド機器の動作スケジュールを確実に調整できる。
また、フィールド機器が「スケジュール情報」を付加した時間測定パケットを制御ループに沿って転送し、転送が一巡すると、各フィールド機器の「スケジュール情報」を全て付加した測定結果データをコンフィギュレータに送信するものであってもよい。すなわち、フィールド機器は、各フィールド機器の「スケジュール情報」を全て同時にコンフィギュレータに通知することになる。このため、コンフィギュレータと各フィールド機器との通信回数を減少することができるので、通信回数を最適化することができる。また、各フィールド機器の動作スケジュールを確実に調整できる。
また、上記実施例では、コンフィギュレータ54は測定要求データを送信して「T1〜T6」まで全てのタイムスタンプを連続して取得しているが、測定要求データを複数回送信してタイムスタンプを「T1〜T2」、「T3〜T4」、「T5〜T6」などとして別々に取得するものであっても構わない。この場合、コンフィギュレータ54は測定要求データを送信する度にトランザクションIDを更新する。たとえば、トランザクションIDが「ID1」の時にはタイムスタンプ「T1〜T2」を、トランザクションIDが「ID2」の時にはタイムスタンプ「T3〜T4」を、トランザクションIDが「ID3」の時にはタイムスタンプ「T5〜T6」を取得するものであってもよい。
また、コンフィギュレータは測定要求データの送信回数を制御して、一度にタイムスタンプを取得する範囲を決めるものであってもよい。たとえば、コンフィギュレータは測定要求データを2回送信する場合は、トランザクションID「ID1」の時にはタイムスタンプ「T1〜T4」を、トランザクションID「ID2」の時にはタイムスタンプ「T5〜T6」を取得するものであってもよい。
また、上記実施例では、コンフィギュレータは各フィールド機器間の通信時間を把握するとしているが、コンフィギュレータは各フィールド機器間における通信時間のうち少なくともいずれか一つを把握し、その通信時間に基づいて各フィールド機器の動作スケジュールを設定するものであってもよい。たとえば、コンフィギュレータは測定要求パケットのペイロードの「ホップ」に把握すべきフィールド機器間通信を構成するフィールド機器を記載することによって、各フィールド機器間における通信時間のうち少なくともいずれか一つを把握することができる。
また、コンフィギュレータは特定のフィールド機器間の通信時間を対象として通信時間を測定するものであってもよい。たとえば、コンフィギュレータは測定要求パケットのペイロードの「ホップ」に特定のフィールド機器のみを記載することによって、特定のフィールド機器間の通信時間を対象として通信時間を測定することができる。
本発明に係るフィールド制御システムの一実施例を示す構成ブロック図である。 図1のコンフィギュレータ54の構成ブロック図である。 図2のコンフィギュレータ54の演算制御部542の機能ブロック例図である。 図1のセンサ51の構成ブロック図である。 図4のセンサ51を構成する演算制御部512の機能ブロック例図である。 フィールド制御システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 フィールド制御システムで利用するパケットフォーマットの一例である。 遅延通知パケットに基づいて通信時間を把握するフィールド制御システムの動作の一例を説明するシーケンス図である。 従来のフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。 図12のコンフィギュレータ4の構成ブロック図である。 図13のコンフィギュレータ4を構成する演算制御部42の機能ブロック例図である。 図14のセンサ1の構成ブロック図である。 図15のセンサ1を構成する演算制御部12の機能ブロック例図である。 フィールド制御システムの動作を説明するフロー図である。 各フィールド機器の動作スケジュールおよび通信時間の説明図である。 中継機器を有するフィールド制御システムの一例を示す構成ブロック図である。 図19のフィールド制御システムのフィールド機器間の通信時間の説明図である。
符号の説明
1、51 センサ
2、52 コントローラ
3、53 アクチュエータ
4、54 コンフィギュレータ
11、41、511、541 通信部
12、42、512、542 演算制御部
13、43、513、543 記憶部
121、421、5121、5421 パケット送受部
122、422、5122、5422 パケット解析部
123、423、5123、5423 スケジュール情報格納部
124、5124 固有機能実行部
5125 通信時間測定部
125、425、5126、5426 パケット生成部
126 スケジュール設定部
424、5424 スケジュール設定部
5127 タイムスタンプ付加部
5128 マルチキャスト初期化部
5129 スケジュール設定部
5425 通信期間把握部

Claims (7)

  1. あらかじめ設定されたスケジュールで動作し制御ループを構成する複数のフィールド機器がネットワークを介してパケット通信を行うフィールド制御システムにおいて、
    各フィールド機器のタイムスタンプが付加された測定結果パケットを収集し、前記タイムスタンプに基づいて各フィールド機器間における通信時間の少なくともいずれか一つを把握し、これら通信時間に応じて各フィールド機器の動作スケジュールを調整するコンフィギュレータを有することを特徴とするフィールド制御システム。
  2. 前記各フィールド機器は、
    他のフィールド機器の少なくともいずれか一つに時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信元フィールド機器の送信時刻および送信先フィールド機器の受信時刻を付加した前記測定結果パケットを前記コンフィギュレータに送信することを特徴とする
    請求項1記載のフィールド制御システム。
  3. 前記各フィールド機器は、
    制御処理の遅延を検出した場合は、遅延通知パケットを前記コンフィギュレータに送信することを特徴とする
    請求項1もしくは請求項2記載のフィールド制御システム。
  4. 前記コンフィギュレータは前記遅延通知パケットに基づいて測定要求パケットを前記フィールド機器に送信し、前記フィールド機器は前記測定要求パケットに基づいて前記時間測定パケットを送信することを特徴とする
    請求項3記載のフィールド制御システム。
  5. 前記フィールド機器は、
    パケット通信を行う通信部と、
    前記各フィールド機器のスケジュール情報を記憶する記憶部と、
    各フィールド機器の少なくともいずれか一つに前記時間測定パケットを送信し、前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻を前記測定結果データに付加して前記コンフィギュレータに送信する演算制御部とから構成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4いずれかに記載のフィールド制御システム。
  6. 前記演算制御部は、
    制御パケットがスケジュール内に到達しない場合は、前記遅延通知パケットを送信することを特徴とする
    請求項5記載のフィールド制御システム。
  7. 前記コンフィギュレータは、
    パケット通信を行う通信部と、
    前記各フィールド機器のスケジュール情報および前記通信時間を記憶する記憶部と、
    前記各フィールド機器に測定要求パケットを送信し、前記測定結果パケットに付加された前記各フィールド機器の前記時間測定パケットの送信時刻および受信時刻に基づき前記通信期間を算出し、前記通信期間に基づき前記各フィールド機器のスケジュールを調整する演算制御部とから構成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項6いずれかに記載のフィールド制御システム。
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