JP2009059256A - グラフ描画可能な電子機器及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な関数式に対して式変形させる必要なく、また座標パラメータを自由に設定してグラフを表示すること。
【解決手段】グラフ関数電卓10において、ユーザがグラフモードに切り替えた後、関数式を入力し、グラフタイプを設定すると、設定されたグラフタイプに応じた座標パラメータ設定画面に移行する。ここで、ユーザが座標パラメータを入力して設定し、更に《未知定数設定》を選択すると、前記関数式に含まれる文字のうち、座標パラメータに設定されていないものが含まれるか否かが判定される。含まれていると判定された場合には、当該文字に数値を設定する画面に移行する。ユーザが数値を設定し、実行キー14eを操作すると、前記関数式に対応するグラフが、前記設定された各条件に従って描かれる。
【選択図】 図7
【解決手段】グラフ関数電卓10において、ユーザがグラフモードに切り替えた後、関数式を入力し、グラフタイプを設定すると、設定されたグラフタイプに応じた座標パラメータ設定画面に移行する。ここで、ユーザが座標パラメータを入力して設定し、更に《未知定数設定》を選択すると、前記関数式に含まれる文字のうち、座標パラメータに設定されていないものが含まれるか否かが判定される。含まれていると判定された場合には、当該文字に数値を設定する画面に移行する。ユーザが数値を設定し、実行キー14eを操作すると、前記関数式に対応するグラフが、前記設定された各条件に従って描かれる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、グラフ描画可能な電子機器及びプログラムに関する。
従来から、ユーザがグラフタイプ(直交座標、極座標などの座標系)を選択し、それによって与えられる所定のフォーマットに従って入力された種々の関数式をグラフ化して表示することのできるグラフ関数電卓と称する小型の電子式計算機が広く実用されている。そして、このようなグラフ関数電卓を教育現場で使用し、種々の関数式を入力し、グラフ化して確認することによる学習が行われている。
上記のグラフ関数電卓を用いると、例えば生徒が「Y=□」(直交座標)や「r=□」(極座標)といった所定のフォーマットに従ってそれぞれに対応した変数「X」、「θ」を含む数式要素を□部分に入力することで対応したグラフが描画されるので、効果的な学習を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、前記グラフ関数電卓は種々に入力された関数式をグラフ化して表示することができるものの、直交座標であれば「Y=□」、極座標であれば「r=□」といった限定された表記の数式形態に従って関数式を入力する必要があり、それぞれに対応する変数も「X」、「θ」といった予め定められた表記で入力しなければならない。従って、例えば状態方程式「PV=nRT」のPとTの関係を示すグラフを直交座標で描くには、「P=nRT/V」と式変形を行い、更にPをY、TをXと置き換えて、項の並べ替え処理を行い、「Y=(nR/V)・X」とすることで初めて可能である。また、2つ以上の変数など、数式の一部をまとめてグラフ表示時の1パラメータとみなすような座標設定もできない。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、様々な関数式に対して式変形させる必要なく、また座標パラメータを自由に設定してグラフを表示することのできる、グラフ描画可能な電子機器及びプログラムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、グラフ描画可能な電子機器において、複数の数式要素を含む1以上の関数式を記憶する関数式記憶手段と、この関数式記憶手段により記憶された任意の関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、座標パラメータとしてユーザ操作により設定する座標パラメータ設定手段と、この座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに基づいて当該関数式のグラフを描画するグラフ描画手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ描画可能な電子機器において、前記座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに含まれていない当該関数式に含まれる文字を表示する文字表示手段と、この文字表示手段により表示された文字に対応した数値をユーザ操作により設定する数値設定手段と、を備え、前記グラフ描画手段は、前記数値設定手段により設定された数値を対応した文字の値としてグラフを描画することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のグラフ描画可能な電子機器において、
各文字と、当該各文字に対応する座標系とを対応付けて記憶した座標系記憶手段と、前記関数式記憶手段により記憶された関数式に含まれる文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から検索し、当該検索された座標系を前記関数式の座標系として設定する座標系設定手段と、を備え、前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、前記座標系設定手段により設定された座標系における座標パラメータとしてユーザ操作により設定することを特徴としている。
各文字と、当該各文字に対応する座標系とを対応付けて記憶した座標系記憶手段と、前記関数式記憶手段により記憶された関数式に含まれる文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から検索し、当該検索された座標系を前記関数式の座標系として設定する座標系設定手段と、を備え、前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、前記座標系設定手段により設定された座標系における座標パラメータとしてユーザ操作により設定することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のグラフ描画可能な電子機器において、前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式記憶手段により記憶された任意の関数式の左辺又は右辺に含まれる文字が1つである場合に、当該文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から読み出し、当該読み出された座標系における座標パラメータに当該文字を設定する第1の座標パラメータ設定手段と、前記関数式記憶手段により記憶された任意の関数式の左辺又は右辺に含まれる文字が2つ以上である場合に、当該左辺又は右辺の最後部の文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から読み出し、当該読み出された座標系における座標パラメータに当該文字を設定する第2の座標パラメータ設定手段と、を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のグラフ描画可能な電子機器において、前記関数式記憶手段が等号を含まない数式を記憶する場合、前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式記憶手段に記憶された等号を含まない数式の左端に『y=』が存在するものとして扱うことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5に記載のグラフ描画可能な電子機器において、1以上の関数式と、当該関数式に対応する座標系及び座標パラメータとをそれぞれ対応付けて記憶する公式記憶手段と、この公式記憶手段により記憶された任意の関数式を選択する公式選択手段と、この公式選択手段により選択された関数式の座標系及び座標パラメータを、前記公式記憶手段により当該関数式に対応付けて記憶された座標系及び座標パラメータに基づいてそれぞれ設定する座標自動設定手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、プログラムにおいて、
コンピュータを、複数の数式要素を含む1以上の関数式を記憶する関数式記憶手段、この関数式記憶手段により記憶された任意の関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、座標パラメータとしてユーザ操作により設定する座標パラメータ設定手段、この座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに基づいて当該関数式のグラフを描画するグラフ描画手段、として機能させることを特徴としている。
コンピュータを、複数の数式要素を含む1以上の関数式を記憶する関数式記憶手段、この関数式記憶手段により記憶された任意の関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、座標パラメータとしてユーザ操作により設定する座標パラメータ設定手段、この座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに基づいて当該関数式のグラフを描画するグラフ描画手段、として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、様々な関数式に対応するグラフを簡単に描くことが可能になるグラフ描画可能な電子機器及びプログラムを提供できる。
以下、本発明に係るグラフ描画可能な電子機器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のグラフ描画可能な電子機器の実施の形態に係るグラフ関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。本実施形態に係るグラフ関数電卓10は、コンピュータ等からなる制御部(CPU)11を備えている。
制御部(CPU)11は、入力部14から入力される入力データに応じて、フラッシュROMなどの記憶領域12に予め記憶されているシステムプログラムを起動させ、あるいはRAMなどのワークメモリを作業領域13として回路各部の動作制御を行なうものである。
この制御部(CPU)11には、入力部14、記憶領域(ROM)12、作業領域(RAM)13が接続され、また、文字・数式表示エリア15aやグラフ表示エリア15bが必要に応じて設定される表示部15が接続される。
記憶領域(ROM)12には、本グラフ関数電卓10の電子回路における全体の処理を司るシステムプログラムが予め記憶されると共に、各種演算処理を実行する各種実行プログラム12a、各文字と当該各文字に対応する座標系とを記憶する文字‐座標系対応情報12b、数学や物理法則などの各種公式を、座標系、座標パラメータ、描画範囲などと対応付けて記憶する公式‐座標系等対応情報12cなどが記憶される。
入力部14には、キー入力部として設けられるメニューキー14a、オプションキー14b、文字・数字キー群14c、カーソルキー14d、実行キー14eなどが備えられる。
メニューキー14aは、グラフ関数電卓10における各種の演算モード、例えば《計算モード》や《グラフモード》などを選択可能に表示する際に操作される。
オプションキー14bは、グラフ関数電卓10における各種の演算モードの実行中に、その演算モード特有の機能を選択可能に表示する際に操作される。例えば、《グラフモード》実行中に操作されることで《グラフタイプ自動設定》や《座標パラメータ自動設定》等の機能を選択可能に表示する。
文字・数字キー群14cは、記号、文字又は数字等(これらを総称して、以下、数式要素と呼ぶ)を入力するキー群からなる。これらの入力を組み合わせ、ユーザ所望の数式や関数式を入力する際に操作される。カーソルキー14dは、表示部15の表示画面に対するユーザ指示位置を示すカーソルポインタPを所望の方向に移動表示させる際に操作される。実行キー14eは、直前の操作を確定して次の処理に移行する際(以下、決定操作と呼ぶ)などに操作される。
なお、キー入力部として設けられる各種のキー14a〜14eは、キー形式に限定されず、表示部15の表示画面に表示させてタッチスクリーンによりタッチされることで入力される表示形式のキーとして構成してもよい。
作業領域(RAM)13には、《グラフモード》における《グラフタイプ》などの情報を初期設定として予め記憶する初期設定記憶領域13a、《グラフモード》において文字・数字キー群14cにより入力された記号、文字及び数字等から構成された関数式を一時的に記憶する関数式記憶領域13b、その他各種演算過程におけるデータを一時的に記憶する一時記憶領域13cなどが記憶される。
図2は、記憶領域(ROM)12に記憶される文字‐座標系対応情報12bの内容を示す図である。この図2において、文字‐座標系対応情報12bは、r,s,t,…等の文字と、直交座標,極座標,…等の座標系とが対応付けられている。
図3は、記憶領域(ROM)12に記憶される公式‐座標系等対応情報12cの内容を示す図である。この図3において、公式‐座標系等対応情報12cは、PV=nRT,P=RI2,…等の公式と、直交座標,極座標,…等の座標系と、縦軸:P横軸:V,…等の座標パラメータとがそれぞれ対応付けられている。
次に、前記構成のグラフ関数電卓10の動作について説明する。図4は、グラフ関数電卓10の実施の形態についてのフローチャートを示している。
図6は、グラフ関数電卓10の実施の形態の操作例1を示している。
まず、ユーザがグラフ関数電卓10の電源をONにして操作可能状態にし、メニューキー14aを操作すると、《計算モード》や《グラフモード》などの各種演算モードが選択可能に表示される。ここで、ユーザがカーソルキー14dを用いて《グラフモード》を選択し、実行キー14eを操作すると、グラフ関数電卓10はグラフモードに切り替わる。
更に、ユーザが文字・数字キー群14cを用いて『1』『0』『0』『=』『R』『I』と入力すると、図6(A)に示すように《グラフモード》と、式《100=RI》とが表示される(ステップS1(NO)→ステップS2)。そして、式の末尾にカーソルポインタPが表示され、文字・数字入力待機状態が維持される。
ここで、ユーザがオプションキー14bを操作すると、入力された関数式が関数式記憶領域13bに記憶され、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《グラフタイプ》を選択し、実行キー14eを操作すると、図6(B)に示すようにグラフタイプ(座標系)が一覧表示される(ステップS3(YES)→ステップS4(YES))。本操作例では、《直交座標》と《極座標》が表示される。
ユーザが《直交座標》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS5(NO))、グラフタイプが直交座標に設定され、その情報が一時記憶領域13cに記憶される(ステップS6)。このとき、初期設定記憶領域13aにおけるグラフタイプが直交座標に設定されても良い。すると、直交座標における座標パラメータ設定画面に移行する。ここで、ユーザが文字・数字キー群14cとカーソルキー14dを用いて、《縦軸》欄にカーソルポインタPがある状態で「R」、《横軸》欄にカーソルポインタPがある状態で『I』と入力すると、図6(C)に示すように《直交座標グラフ》の座標パラメータである《縦軸》に《R》、《横軸》に《I》がそれぞれ表示される(ステップS7(NO)→ステップS8)。そして、《I》の末尾にカーソルポインタPが表示され、入力待機状態が維持される。
更に、ユーザが実行キー14eを操作すると、図6(C)に表示された座標パラメータが設定され、一時記憶領域13cに記憶される。更に、関数式記憶領域13b及び一時記憶領域13cからデータが読み出されることで、図5(D)に示すように、関数式:「100=RI」を直交座標で縦軸:「R」、横軸:「I」として描画されたグラフが表示される(ステップS9(NO)→ステップS10→ステップS11(YES)→ステップS12→RETURN)。
なお、このときグラフに描かれる範囲は、事前に初期設定記憶領域13aに記憶された描画範囲設定に従う。または、グラフが表示される直前にユーザが設定することとしても良い。以下の各操作例においても同様とする。
以上、操作例1によれば、ユーザが任意の関数式を入力し、グラフタイプを設定することで、設定されたグラフタイプの座標パラメータをユーザが設定することができ、対応したグラフを描くことができる。これにより、式変形や文字の置き換えなどを行わなくても、関数式に対応したグラフを容易に描くことができる。
図7は、前記グラフ関数電卓10の実施の形態の操作例2を示している。グラフ関数電卓10をグラフモードに切り替える操作は、操作例1と同様なので説明を省略する。
ユーザが文字・数字キー群14cを用いて『Y』『=』『A』『(』『X』『−』『T』『)』『+』『B』と入力すると、図7(A)に示すように《グラフモード》の表示と、式《Y=A(X−T)+B》の表示とがなされる(ステップS1(NO)→ステップS2)。ここで、式の末尾にカーソルポインタPが表示され、入力待機状態が維持される。
ここで、ユーザが実行キー14eを操作すると入力された関数式が関数式記憶領域13bに記憶され、初期設定記憶領域13aに記憶された初期設定のグラフタイプが読み出され、設定される。ここでは、直交座標が読み出されたので、グラフタイプが直交座標に設定される(ステップS3(YES)→ステップS4(NO)→ステップS13)。すると、直交座標における座標パラメータ設定画面に移行する。
そして、ユーザが文字・数字キー群14cとカーソルキー14dを用いて、《縦軸》欄にカーソルポインタPがある状態で『Y』、《横軸》欄にカーソルポインタPがある状態で『X』『−』『T』と入力すると、図7(B)に示すように《直交座標グラフ》の座標パラメータである《縦軸》に《Y》、《横軸》に《X−T》が表示される(ステップS7(NO)→ステップS8)。ここで、《X−T》の末尾にカーソルポインタPが表示され、入力待機状態が維持される。
更に、ユーザがオプションキー14bを操作すると、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《未知定数設定》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS9(YES))、関数式記憶領域13bに記憶された関数式に、座標パラメータに設定されていない文字(以下、未知定数と呼ぶ)が含まれるか否かが判定される。関数式に未知定数が含まれない場合(ステップS14(NO))、その旨が表示される(ステップS24)。
本操作例においては、関数式に未知定数A、Bが含まれるので(ステップS14(YES))、それぞれに数値を設定する画面に移行する(ステップS15)。ここで、ユーザが文字・数字キー群14cとカーソルキー14dを用いて、《A》欄にカーソルポインタPがある状態で『1』、《B》欄にカーソルポインタPがある状態で『2』と入力すると、図7(C)に示すように関数式《Y=A(X−T)+B》の座標パラメータである《A》に《1》、《B》に《2》が表示され、それぞれ関数式記憶領域13bに記憶された関数式に上書きされて設定される(ステップS16)。
一方、《未知定数設定》が選択されなかった場合(ステップS9(NO))、関数式に含まれた未知定数を、以降の操作においてもそのまま未知数として扱う(ステップS10)。
ステップS16の後、ユーザが実行キー14eを操作すると、図7(C)に表示された座標パラメータが設定され、一時記憶領域13cに記憶される。更に、関数式記憶領域13b及び一時記憶領域13cからデータが読み出されることで、図7(D)に示すように、関数式:「Y=A(X−T)+B」を直交座標で縦軸:「Y」、横軸:「X−T」、「A」=1、「B]=2として描画されたグラフが表示される(ステップS11→ステップS12→RETURN)。
以上、操作例2によれば、操作例1にはない新たな効果として、ユーザが任意の関数式を入力し、決定操作を行うことで、グラフタイプが初期設定記憶領域13aに記憶されたものに設定される。更に、設定されたグラフタイプの座標パラメータをユーザが設定することができる。このとき、一つの座標パラメータに複数の数式要素が含まれていても良いので、複数の数式要素を一つの文字で置き換える必要がない。また、関数式に未知定数が含まれていた場合には、それが検出されて該当する数値を設定することもできる。このように、設定された情報に基づいて関数式に対応したグラフを描くことができるので、式変形や文字の置き換えなどを行わなくても、関数式に対応したグラフを容易に描くことができる。
なお、本操作例においては、座標パラメータ設定後に所定の操作を行うことで未知定数の数値設定を可能としているが、このような構成に限られず、例えば座標パラメータを設定して実行キー14eを操作することで、未知定数の数値を設定する画面に直接移行するとしても良い。これにより、未知定数が含まれたままであることをユーザが見落とすことを防ぐことができる。
図8は、前記グラフ関数電卓10の実施の形態の操作例3を示している。グラフ関数電卓10をグラフモードに切り替える操作は、前記各操作例と同様なので説明を省略する。
ユーザが文字・数字キー群14cを用いて『r』『=』『2』『(』『1』『+』『cos』『θ』『)』と入力すると、図8(A)に示すように《グラフモード》において式《r=2(1+cosθ)》が表示される(ステップS1(NO)→ステップS2)。ここで、式の末尾にカーソルポインタPが表示され、入力待機状態が維持される。
ここで、ユーザがオプションキー14bを操作すると、入力された関数式が関数式記憶領域13bに記憶され、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《グラフタイプ自動設定》を選択し、実行キー14eを操作すると、関数式記憶領域13bに記憶された関数式に含まれる文字が全て読み出される(ステップS3(YES)→ステップS4(YES)→ステップS5(YES))。すると、読み出された文字に対応した座標系が文字‐座標系対応情報12bからそれぞれ読み出され、最も多く読み出された座標系が設定される。最も多く読み出された座標系が複数存在する場合、関数式の最前部に存在する文字に対応した座標系が設定される(ステップS17)。
本操作例では、関数式:「r=2(1+cosθ)」に含まれる文字はr、θであり、両文字とも対応する座標系が極座標であることが、文字‐座標系対応情報12b(図2)から得られる。従って、座標系として極座標が設定される(ステップS17)。
設定された座標系が所望のものでない場合、ユーザが再設定することも可能である(ステップS18(NO)→ステップS6)。本操作例では、ユーザが実行キー14eを操作することで、設定された座標系に決定され(ステップS18(YES))、極座標における座標パラメータ設定画面に移行する。
ここで、ユーザが文字・数字キー群14cとカーソルキー14dを用いて、《動径》欄にカーソルポインタPがある状態で『r』、《偏角》欄にカーソルポインタPがある状態で『θ』と入力すると、図8(B)に示すように《極座標グラフ》の座標パラメータである《動径》に《r》、《偏角》に《θ》が表示される(ステップS7(NO)→ステップS8)。ここで、《θ》の末尾にカーソルポインタPが表示され、入力待機状態が維持される。
以降の操作については、前記各操作例のステップS9以降と同様であるので説明を省略する。
以上、操作例3によれば、操作例1及び2にはない新たな効果として、ユーザが任意の関数式を入力し、グラフタイプを自動に設定させる操作を行うことで、関数式記憶領域13bに記憶された関数式に含まれる文字の種類から、自動的に座標系を設定させることができる。これにより、ユーザが座標系を設定しなくても、使用される可能性の高い座標系に設定させることができる。
図9は前記グラフ関数電卓10の実施の形態の操作例4を示している。グラフ関数電卓10をグラフモードに切り替える操作は、前記各操作例と同様なので説明を省略する。
ユーザが文字・数字キー群14cを用いて『A』『=』『B』『C』『x2』と入力すると、図9(A)に示すように《グラフモード》において式《A=BC2》が表示され(ステップS1(NO)→ステップS2)、式の末尾にカーソルポインタPが表示されて入力待機状態が維持される。なお、ここで入力した『x2』は直前に入力された数値・文字を二乗する機能を持つ。ここでは『x2』の直前に『C』が入力されているので、Cが二乗されて表示される。
ここで、実行キー14eを操作すると、入力された関数式が関数式記憶領域13bに記憶され、初期設定記憶領域13aに記憶された初期設定のグラフタイプが読み出され、設定される。本操作例では直交座標が読み出されたので、グラフタイプが直交座標に設定される(ステップS3(YES)→ステップS4(NO)→ステップS13)。すると、図9(B)に示すように直交座標における座標パラメータ設定画面に移行する。
更に、ユーザがオプションキー14bを操作すると、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《座標パラメータ自動設定》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS7(YES))、図5に示す座標パラメータ自動設定の処理が行われる(ステップS19)。
図5は、グラフ関数電卓10の実施の形態における座標パラメータ自動設定の処理についてのフローチャートを表している。関数式記憶領域13bに記憶された関数式の左辺に文字が含まれるか否かが判定され、含まれないと判定されると(ステップT1(NO))、座標パラメータが設定されずに(ステップT2)、ステップT6へ進む。関数式の左辺に文字が含まれると判定されると(ステップT1(YES))、その文字は1つであるか否かが判定される。
関数式の左辺に含まれる文字が1つであると判定されると(ステップT3(YES))、その文字が座標パラメータに設定され(ステップT4)、ステップT6へ進む。関数式の左辺に含まれる文字が複数であると判定されると(ステップT3(NO))、左辺の最後部の文字が座標パラメータに設定され(ステップT5)、ステップT6へ進む。
ステップT6〜T10では、ステップT1〜T5で左辺について行った処理をそれぞれ右辺について行う。以上T1〜T10の処理を通して設定された座標パラメータをそれぞれ表示し(ステップT11)、座標パラメータ自動設定の処理を終了する。
本操作例では、関数式記憶手段13bに記憶された関数式の左辺は「A」なので、文字が含まれ(ステップT1(YES))、含まれる文字は1つであるため(ステップT3(YES))、「A」が座標パラメータに設定される。同様に、関数式記憶手段13bに記憶された関数式の右辺は「BC2」なので、文字が含まれ(ステップT6(YES))、含まれる文字は1つではないため(ステップT8(NO))、最後部の文字すなわち「C」が座標パラメータに設定される(ステップT10)。そして、図9(C)に示すように、設定された座標パラメータが座標パラメータ設定画面においてそれぞれ表示される(ステップT11)。
このように自動設定された座標パラメータで良い場合、ユーザが実行キー14eを操作すると(ステップS20(YES))、座標パラメータが決定される。座標パラメータを変更したい場合は(ステップS20(NO))、ユーザ操作により設定しなおすことも可能である(ステップS8)。
以降の操作については、前記各操作例のステップS9以降と同様であるので説明を省略する。
以上、操作例4によれば、操作例1〜3にはない新たな効果として、設定されたグラフタイプの座標パラメータを自動に設定させる操作を行うことで、関数式記憶領域13bに記憶された関数式の左辺及び右辺それぞれに含まれる文字の個数や位置などの情報から、自動的に座標パラメータを設定させることができる。これにより、ユーザが座標パラメータを設定しなくても、使用される可能性の高い座標パラメータに設定させることができる。
図10は、前記グラフ関数電卓10の実施の形態の操作例5を示している。グラフ関数電卓10をグラフモードに切り替える操作は、前記各操作例と同様なので説明を省略する。
ユーザがオプションキー14bを操作すると、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《公式呼出》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS1(YES))、公式‐座標系等対応情報12c(図3)から公式が読み出され、図10(A)に示すように、公式一覧がリスト表示される(ステップS21)。
ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から任意の公式を選択すると、選択された公式が関数式記憶領域13bに記憶され、その公式に対応する座標系及び座標パラメータが公式‐座標系等対応情報12cから読み出され一時記憶領域13cに記憶される(ステップS22)。本操作例では《PV=nRT》が選択されて記憶され、対応する座標系及び座標パラメータが読み出されそれぞれ「直交座標」及び「縦軸:P横軸:V」と記憶される。
続いて、ユーザがオプションキー14bを操作すると、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《グラフタイプ自動設定》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS4(YES)→ステップS5(YES))、一時記憶領域13cに記憶された座標系が設定される(ステップS17)。本操作例では、直交座標に設定される。
設定された座標系が所望のものでない場合、前記各操作例と同様、ユーザが再設定することも可能である(ステップS18(NO)→ステップS6)。本操作例では、ユーザが実行キー14eを操作することで、設定された座標系に決定され、図10(B)に示すように、その座標系の座標パラメータ設定画面に移行する。
続いて、ユーザがオプションキー14bを操作すると、グラフモード特有の機能がリスト表示される。ユーザがカーソルキー14dを用いてリスト中から《座標パラメータ自動設定》を選択し、実行キー14eを操作すると(ステップS7(YES))、一時記憶領域13cに記憶された座標パラメータが設定され、表示される(ステップS19)。本操作例では、縦軸にP、横軸にVがそれぞれ設定され、図10(C)に示すように、表示される。
以降の操作については、前記各操作例のステップS20以降と同様であるので、説明を省略する。
以上、操作例5によれば、操作例1〜4にはない新たな効果として、ユーザが公式一覧を呼び出し任意の公式を選択し、その後その公式についての座標系又は座標パラメータを自動に設定させる操作を行うと、選択された公式に対応した座標系、座標パラメータがそれぞれ自動で設定される。これにより、ユーザが座標系、座標パラメータを設定しなくても、使用される可能性の高い座標系、座標パラメータに設定させることができる。
なお、本操作例におけるグラフタイプ及び座標パラメータの自動設定は、一通りの設定に限られず、例えば座標パラメータの設定においては縦軸にはPが設定され、横軸にはVとTとが選択可能に表示されるようにしてもよい。これにより、最低限とり得る座標パラメータをユーザに提示させ、ユーザはその中から選択すれば良いので、簡単な操作で座標パラメータが設定できるとともに、ユーザの学習効果が期待できる。
また、本操作例においては公式を選択後、グラフタイプ及び座標パラメータに対して自動設定を行っているが、このような操作に限定されず、前記各操作例と同様それぞれユーザ操作により設定することも可能である。更に、ステップS22において、選択された公式に対応する座標系及び座標パラメータが公式‐座標系等対応情報12cから読み出されて一時記憶領域13cに記憶されるが、一時記憶領域13cを介することなく公式‐座標系等対応情報12cから直接読み出すことで、以降の操作が行われるとしても良い。
また、別の操作例(図示せず)として、ステップS2において入力された数式に等号が含まれていない場合(ステップS3(NO))、その数式の左端に「y=」を付加して(ステップS23)、ステップS4以降の処理に移行するものとしても良い。これにより、例えばユーザがグラフモードにおいて誤って「3x」と入力された場合に、「y=3x」と自動的に変換させることができるので、正しい可能性の高い関数式に補正させることができる。
なお、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
10 …グラフ関数電卓
11 …制御部(CPU)
12 …記憶領域(ROM)
12a…各種実行プログラム
12b…文字‐座標系対応情報
12c…公式‐座標系等対応情報
13 …作業領域(RAM)
13a…初期設定記憶領域
13b…関数式記憶領域
13c…一時記憶領域
14 …入力部
14a…メニューキー
14b…オプションキー
14c…文字・数字キー群
14d…カーソルキー
14e…実行キー
15 …表示部
15a…文字・数式表示エリア
15b…グラフ表示エリア
P …カーソルポインタ
11 …制御部(CPU)
12 …記憶領域(ROM)
12a…各種実行プログラム
12b…文字‐座標系対応情報
12c…公式‐座標系等対応情報
13 …作業領域(RAM)
13a…初期設定記憶領域
13b…関数式記憶領域
13c…一時記憶領域
14 …入力部
14a…メニューキー
14b…オプションキー
14c…文字・数字キー群
14d…カーソルキー
14e…実行キー
15 …表示部
15a…文字・数式表示エリア
15b…グラフ表示エリア
P …カーソルポインタ
Claims (7)
- 複数の数式要素を含む1以上の関数式を記憶する関数式記憶手段と、
この関数式記憶手段により記憶された任意の関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、座標パラメータとしてユーザ操作により設定する座標パラメータ設定手段と、
この座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに基づいて当該関数式のグラフを描画するグラフ描画手段と、
を備えたことを特徴とするグラフ描画可能な電子機器。 - 前記座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに含まれていない当該関数式に含まれる文字を表示する文字表示手段と、
この文字表示手段により表示された文字に対応した数値をユーザ操作により設定する数値設定手段と、を備え、
前記グラフ描画手段は、前記数値設定手段により設定された数値を対応した文字の値としてグラフを描画する
ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ描画可能な電子機器。 - 各文字と、当該各文字に対応する座標系とを対応付けて記憶した座標系記憶手段と、
前記関数式記憶手段により記憶された関数式に含まれる文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から検索し、当該検索された座標系を前記関数式の座標系として設定する座標系設定手段と、を備え、
前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、前記座標系設定手段により設定された座標系における座標パラメータとしてユーザ操作により設定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のグラフ描画可能な電子機器。 - 前記座標パラメータ設定手段は、
前記関数式記憶手段により記憶された任意の関数式の左辺又は右辺に含まれる文字が1つである場合に、当該文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から読み出し、当該読み出された座標系における座標パラメータに当該文字を設定する第1の座標パラメータ設定手段と、
前記関数式記憶手段により記憶された任意の関数式の左辺又は右辺に含まれる文字が2つ以上である場合に、当該左辺又は右辺の最後部の文字に対応する座標系を前記座標系記憶手段から読み出し、当該読み出された座標系における座標パラメータに当該文字を設定する第2の座標パラメータ設定手段と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載のグラフ描画可能な電子機器。 - 前記関数式記憶手段が等号を含まない数式を記憶する場合、
前記座標パラメータ設定手段は、前記関数式記憶手段に記憶された等号を含まない数式の左端に『y=』が存在するものとして扱うことを特徴とする請求項4に記載のグラフ描画可能な電子機器。 - 1以上の関数式と、当該関数式に対応する座標系及び座標パラメータとをそれぞれ対応付けて記憶する公式記憶手段と、
この公式記憶手段により記憶された任意の関数式を選択する公式選択手段と、
この公式選択手段により選択された関数式の座標系及び座標パラメータを、前記公式記憶手段により当該関数式に対応付けて記憶された座標系及び座標パラメータに基づいてそれぞれ設定する座標自動設定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至5に記載のグラフ描画可能な電子機器。 - コンピュータを、
複数の数式要素を含む1以上の関数式を記憶する関数式記憶手段、
この関数式記憶手段により記憶された任意の関数式に含まれる1以上の任意の数式要素を、座標パラメータとしてユーザ操作により設定する座標パラメータ設定手段、
この座標パラメータ設定手段により設定された座標パラメータに基づいて当該関数式のグラフを描画するグラフ描画手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (2)
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| JP2007227234A JP2009059256A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | グラフ描画可能な電子機器及びプログラム |
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| JP2007227234A JP2009059256A (ja) | 2007-09-03 | 2007-09-03 | グラフ描画可能な電子機器及びプログラム |
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- 2007-09-03 JP JP2007227234A patent/JP2009059256A/ja active Pending
-
2008
- 2008-08-29 US US12/201,025 patent/US20090058858A1/en not_active Abandoned
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| US9720877B2 (en) | 2014-03-19 | 2017-08-01 | Casio Computer Co., Ltd. | Electronic device, method for controlling display of variable, and recording medium recording variable display controlling program |
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| Publication number | Publication date |
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