JP2009064531A - 記録方法、追記型多層光記録媒体、プログラム、記録媒体、情報記録装置及び情報記録システム - Google Patents

記録方法、追記型多層光記録媒体、プログラム、記録媒体、情報記録装置及び情報記録システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行う
【解決手段】青色レーザに対応した追記型の2層光記録媒体である光ディスク15に対してユーザデータを記録をする際に、ユーザデータが最初に記録される第1情報層L0での最適な記録パワーが決定されていなければ、第1情報層L0でのOPCによって決定される(ステップS403〜S413)。そして、記録対象の情報層が第2情報層L1の場合には、第1情報層L0での最適な記録パワーから、第2情報層L1での最適な記録パワーが算出され、該第2情報層L1での最適な記録パワーを用いて、第2情報層L1に対する記録が行われる。従って、第2情報層L1でのテスト記録が不要となり、結果として、第2情報層L1に対する情報記録を迅速に行うことが可能となる。
【選択図】図22(A)

Description

本発明は、記録方法、追記型多層光記録媒体、プログラム、記録媒体、情報記録装置及び情報記録システムに係り、更に詳しくは、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体にレーザ光を用いて情報を記録する記録方法、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置で用いられるプログラム、該プログラムが記録された記録媒体、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置及び該情報記録装置を備える情報記録システムに関する。
追記型光記録媒体は、一般にプラスチックの基板上に無機または有機材料からなる記録層を設け、その上に、記録層の光吸収率を向上させかつ熱拡散効果を有する反射層を設けた構成が基本であり、基板面側からレーザ光を照射して、情報の記録及び再生を行なう。例えば、情報を記録するときに、レーザ光照射により有機材料の屈折率に変化を起こさせ、記録マークを形成している。
近年、コンピュータ等で扱う情報量が増加したことによって、HD DVD(High Definition DVD)−R、BD(Blu−ray Disc)−Rのような追記型光記録媒体に用いられる青色レーザの波長に対応する記録材料の研究や、追記型光記録媒体自体の開発が盛んに行なわれている。青色レーザの波長に対して、回折限界を小さくしたり、対物レンズの開口数を大きくするなどして、スポットサイズをより微小にし、記録容量の増大、及び情報の高密度化を目指している。
光記録媒体自体を改良して記録容量を高める方法として、それぞれ記録層を有する2つの情報層を、紫外線硬化樹脂等で接着して作成される2層光記録媒体が各種提案されている。この情報層間の接着部分である分離層(中間層ともいう)は、2つの情報層を光学的に分離する機能を有するもので、記録及び再生に用いられるレーザ光がなるべく奥側の情報層に到達する必要があるため、レーザ光をなるべく吸収しないような材料から構成されている。更には2層光記録媒体の作製プロセスを応用して3層や4層の記録層を有する多層光記録媒体の開発も行なわれている。
光記録媒体における最適な記録パワーを決定する方法は、OPC(Optimum Power Control)として知られている。そして、例えば、特許文献1〜3には、多層光記録媒体におけるOPCについて開示されている。これらのOPC方法は、各記録層の最適パワーを決定する時に、各記録層でウォブル信号から記録条件を読み出し、その後その記録層で必ずテスト記録を行なっている。
また、特許文献4には、2層型DVD+Rが開示されている。
また、特許文献5には、有機色素材料を記録層に用いた1層型のDVD−Rの記録方法が開示されている。
また、特許文献6では、追記型光記録媒体の無機材料からなる記録層に対して200〜450nmの波長範囲のレーザ光を照射することにより、不可逆的な記録マークを形成する記録方法として、マルチパルスを用いた記録方法が開示されている。
特開2004−295948号公報 特開2004−310997号公報 特開2006−127752号公報 特開2006−252750号公報 特開2004−152401号公報 特開2007−004983号公報
ところで、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体の記録容量が増大するにつれて、記録に要する時間の短縮化に対する要求が高まっている。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行うことができる記録方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、迅速に情報記録を行うことができる追記型多層光記録媒体を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、情報記録装置の制御用コンピュータにて実行され、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行うことを可能とするプログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行うことができる情報記録装置及び情報記録システムを提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体にレーザ光を用いて情報を記録する記録方法であって、前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する工程と;前記対象記録層での最適な記録パワーを用いて、前記対象記録層に対する記録を行う工程と;を含む記録方法である。
これによれば、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の特定記録層での最適な記録パワーから対象記録層での最適な記録パワーが算出され、該対象記録層での最適な記録パワーを用いて、対象記録層に対する記録が行われる。従って、対象記録層でのテスト記録が不要となり、結果として、対象記録層に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。また、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層では、テスト記録のための領域が不要となり、記録領域を有効に利用することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体であって、前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層での最適な記録パワーと、前記複数の記録層のうち前記特定記録層を除く記録層での最適な記録パワーとの関係を示す係数情報が、前記特定記録層に予め記録されている追記型多層光記録媒体である。
これによれば、複数の記録層のうち特定記録層を除く記録層での最適な記録パワーを、特定記録層での最適な記録パワーから算出することができる。そこで、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる場合に、テスト記録が不要となり、結果として、対象記録層に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。また、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層では、テスト記録のための領域が不要となり、記録領域を有効に利用することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置で用いられるプログラムあって、前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する手順と;前記対象記録層での最適な記録パワーを用いて、前記対象記録層に対する記録を行う手順と;を前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、本発明のプログラムが所定のメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、情報記録装置の制御用コンピュータは、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の特定記録層での最適な記録パワーから対象記録層での最適な記録パワーを算出する。そして、対象記録層での最適な記録パワーを用いて、対象記録層に対する記録を行う。この場合に、対象記録層でのテスト記録が不要となり、結果として、対象記録層に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。また、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層では、テスト記録のための領域が不要となり、記録領域を有効に利用することが可能となる。
本発明は、第4の観点からすると、本発明のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによれば、本発明のプログラムが記録されているために、コンピュータに実行させることにより、従来よりも迅速に情報記録を行うことが可能となる。
本発明は、第5の観点からすると、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置であって、光ピックアップ装置と;前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する処理装置と;を備える情報記録装置である。
これによれば、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、処理装置により、特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の特定記録層での最適な記録パワーから対象記録層での最適な記録パワーが算出される。この場合に、対象記録層でのテスト記録が不要となり、結果として、対象記録層に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。また、複数の記録層のうち特定記録層以外の記録層では、テスト記録のための領域が不要となり、記録領域を有効に利用することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録システムであって、本発明の情報記録装置と;前記情報記録装置を制御する制御装置と;を備える情報記録システムである。
これによれば、本発明の情報記録装置を備えているため、結果として、対象記録層に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図23に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る情報記録システム1の概略構成が示されている。この情報記録システム1は、情報記録装置としての光ディスク装置20と、制御装置としての上位装置90(例えば、パソコン)とを備えている。
『光ディスク装置』
この光ディスク装置20は、一例として図1に示されるように、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23を光ディスク15の半径方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、本実施形態では、光ディスク装置20は追記型多層ディスクに対応しているものとする。
光ピックアップ装置23は、波長が400nm帯である青色のレーザ光を射出する半導体レーザを含む光源、及び対物レンズを含み光源からのレーザ光を光ディスク15に導く光学系などを有し、光ディスク15の複数の記録層のうちアクセス対象の記録層(以下、便宜上「対象記録層」と略述する)にレーザ光を集光するとともに、光ディスク15からの反射光を受光し、複数の光電変換信号を出力する。
再生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23の出力信号(複数の光電変換信号)に基づいて、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、アドレス情報、同期情報及びRF信号などを取得する。再生信号処理回路28で得られたサーボ信号は駆動制御回路26に出力され、アドレス情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25や駆動制御回路26などに出力される。さらに、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとしてバッファマネージャ37を介してバッファRAM34に格納する。また、再生データに含まれるアドレス情報はCPU40に出力される。
駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズの位置ずれを補正するための信号を生成する。また、駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズのフォーカスずれを補正するための信号を生成する。ここで生成された各信号は光ピックアップ装置23に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。さらに、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、バッファマネージャ37によって管理されている。
エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
レーザ制御回路24は、半導体レーザの発光パワーを制御する。例えば記録の際には、上記書き込み信号、記録条件、及び半導体レーザの発光特性などに基づいて、半導体レーザの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
インターフェース38は、上位装置90との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された本発明の一実施形態に係るプログラムを含む各種プログラム、及び半導体レーザの発光特性などが格納されている。
CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されている上記プログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
『上位装置』
上位装置90は、一例として図2に示されるように、主制御装置92、ハードディスク装置(HDD)94、入力装置95、表示装置96、及びドライブインターフェース97などを備えている。
HDD94は、ハードディスク94bと、該ハードディスク94bを駆動するための駆動装置94aなどから構成されている。
表示装置96は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)などを用いた表示部(図示省略)を備え、主制御装置92から指示された各種情報を表示する。
入力装置95は、例えばキーボード、マウス、タブレット、ライトペン及びタッチパネルなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置92に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置96と入力装置95とが一体化されたものとして、例えばタッチパネル付きLCDなどがある。
ドライブインターフェース97は、主制御装置92と、光ディスク装置20及びHDD94との双方向のインターフェースであり、前記光ディスク装置20のインターフェース38と同じ標準インターフェースに準拠している。
『光ディスク』
前記光ディスク15は、一例として図3に示されるように、レーザ光の入射側から順に、第1基板M0、第1情報層L0、中間層ML、第2情報層L1、第2基板M1を有している。すなわち、光ディスク15は2層ディスクである。また、ここでは、一例として、光ディスク15は、いわゆる青色レーザに対応した追記型の光記録媒体であるものとする。そして、第1情報層L0に、ユーザデータが最初に記録されるものとする。さらに、光ディスク15にユーザデータを記録する際の適切な線速度は、4m/S〜14m/Sの範囲内である。
《第1基板M0》
第1基板M0は、記録及び再生のために照射されるレーザ光を十分透過する必要があり、当該技術分野において従来から知られているものが適用される。材料としては、通常、ガラス、セラミックス又は樹脂が用いられるが、特に成形性、コストの点で樹脂が好適である。
樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられるが、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボネート樹脂やポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系樹脂が好ましい。
第1基板M0の第1情報層L0が形成される面には、トラッキング用の螺旋状又は同心円状の蛇行溝があり、ランド部及びグルーヴ部と称される凹凸パターンが形成されている。これは通常、射出成形法又はフォトポリマー法など、金型内に取り付けられたスタンパによって溝が転写され、第1基板M0が成形される。第1基板M0の厚さは70〜590μm程度が好ましい。
《第1情報層L0》
第1情報層L0は、レーザ光の入射側から順に、下引層L0、記録層L0、第1上引層L0、第2上引層L0を有している。
記録層L0には、ビスマス(Bi)及び/又はBi酸化物を主成分とした無機材料が用いられている。
ところで、複数の情報層を有する追記型の光記録媒体において、記録層に有機材料を用いる場合には、レーザ光の入射側の情報層(以下、便宜上「手前側の情報層」ともいう)は、(1)記録層/反射層、(2)下引層/記録層/反射層、(3)下引層/記録層/上引層/反射層、のように、通常、反射層を有している。この反射層の材料としては、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などの金属やそれらの合金が用いられている。そして、手前側の情報層には、ある程度の光透過性が要求されるため、上記(1)〜(3)の構成では、吸収係数の高い反射層は、膜厚を薄くして半透明膜にする必要がある。
一方、上記Bi及び/又はBi酸化物を主成分とした無機材料は、従来の有機材料よりも高い反射率が得られるため、吸収係数の高い反射層を用いる必要がない。そこで、反射層中での光学的吸収による損失を考慮する必要がなく、高い光透過率を確保することができる。
記録層L0に含まれる他の金属元素としては、ホウ素(B)、炭素(C)、Cu、ゲルマニウム(Ge)などが好ましい。これは、記録層L0の吸収効率を上げるのに効果的であり、記録特性や記録感度を向上させることができる。特に記録層L0の吸収係数は0.3〜0.9の範囲内にあるのが好ましい。
下引層L0、第1上引層L0、及び第2上引層L0には、吸収係数の低い透明導電膜や透明誘電体膜が用いられている。
第1上引層L0には、透明で光を良く通し、かつ融点が記録層L0よりも高い材料からなるものが良い。
第2上引層L0には、第1上引層L0よりも吸収が高く、かつ第2情報層L1に光を透過させるために、できるだけ吸収の少ない材料からなるものが良い。これにより、記録感度の向上を図ることができる。
また、第2上引層L0の光学定数として、屈折率が2.0以上、2.4以下、吸収係数が0.05以上、0.20以下とすることによって、記録層L0の記録感度や記録特性を向上させる効果がある。
第2上引層L0に用いられる具体的な材料としては、ニオブ(Nb)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、すず(Sn)、珪素(Si)、Al、タングステン(W)、マンガン(Mn)のうち、少なくとも1つの酸化物からなることが好ましい。
下引層L0及び第1上引層L0は、透明で光を良く通し、かつ融点が記録層L0よりも高い材料からなるものが好ましく、記録層L0の劣化、変質を防ぎ、記録層L0との接着強度を高め、かつ記録特性を高めるなどの作用を有するもので、金属酸化物、窒化物、硫化物、炭化物などが主に用いられる。
具体例として、SiO、SiO、ZnO、SnO、Al、TiO、In、MgO、ZrOなどの金属酸化物、Si、AlN、TiN、BN、ZrNなどの窒化物、ZnS、In、TaSなどの硫化物、SiC、TaC、BC、WC、TiC、ZrCなどの炭化物、ダイヤモンド状カーボン、あるいは、それらの混合物が挙げられる。
これらの材料は、単体で保護膜とすることもできるが、互いの混合物としても良い。また、必要に応じて不純物を含んでも良い。例えば、ZnSとSiOの混合物や、TaとSiOの混合物が挙げられる。特にZnS−SiOが良く用いられるが、その場合の混合比としてはZnS:SiO=80:20(モル比)が最も好ましい。この材料は、屈折率nが高く、消衰係数kがほぼゼロであるため、記録層L0の光の吸収効率を上げることができ、かつ、熱伝導率が小さいため光吸収により発生した熱の拡散を適度に抑えることができるので、記録層L0を溶融可能な温度まで昇温することができる。
第1基板M0と下引層L0の間にAlを挟むこともできる。これにより、基板ノイズを抑制できるため、記録特性が向上する。
《中間層ML》
中間層MLは、記録及び再生を行なうために照射するレーザ光の波長における光吸収が小さいことが好ましく、材料としては成形性やコストの点で樹脂が好適であり、紫外線(UV)硬化性樹脂、遅効性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。
中間層MLは、記録及び再生を行なう際に、光ピックアップ装置20が第1情報層L0と第2情報層L1とを識別して光学的に分離可能とするものであり、その厚さは20〜30μmが好ましい。20μmよりも薄いと、情報層間クロストークが生じる。また、30μmより厚いと第2情報層L1に対して記録及び再生するときに球面収差が発生し、記録及び再生が困難となる傾向がある。
《第2情報層L1》
第2情報層L1は、レーザ光の入射側から順に、下引層L1、記録層L1、上引層L1、反射層L1を有している。
下引層L1、上引層L1については、透明で光を良く通し、かつ融点が記録層L1よりも高い材料からなるものが好ましく、記録層L1の劣化、変質を防ぎ、記録層L1との接着強度を高め、かつ記録特性を高めるなどの作用を有するもので、金属酸化物、窒化物、硫化物、炭化物などが主に用いられる。
具体例として、SiO、SiO、ZnO、SnO、Al、TiO、In、MgO、ZrOなどの金属酸化物、Si、AlN、TiN、BN、ZrNなどの窒化物、ZnS、In、TaSなどの硫化物、SiC、TaC、BC、WC、TiC、ZrCなどの炭化物、ダイヤモンド状カーボン、或いは、それらの混合物が挙げられる。これらの材料は、単体で用いることもできるが、互いの混合物としても良い。また、必要に応じて不純物を含んでも良い。
例えば、ZnSとSiOの混合物や、Taなどが挙げられる。特にZnS−SiOが良く用いられるが、その場合の混合比としてはZnS:SiO=80:20(モル比)が最も好ましい。この材料は、屈折率nが高く、消衰係数kがほぼゼロであるため、記録層L1の光の吸収効率を上げることができ、かつ、熱伝導率が小さいため光吸収により発生した熱の拡散を適度に抑えることができるので、記録層L1を溶融可能な温度まで昇温することができる。
上引層L1の膜厚は、20〜100nmの範囲内にあることが好ましい。20nmよりも薄いと余熱が記録層に滞りにくくなり、記録感度が悪化する。一方、100nmよりも厚い場合は、成膜時間が長くなり第2基板M1に熱的ダメージを与えるおそれがある。
下引層L1の膜厚は、50〜90nmの範囲にあることが好ましい。
反射層L1の材料としては、Ag、Cu、Al、金(Au)などや、それらの合金などを用いることができる。光を透過させる必要がないため、反射層L1は厚膜として良い。
反射層L1にAgを用いる場合は、上引層L1と反射層L1との間にTiC−TiOなどの界面層を挿入しておくことが好ましい。ZnS−SiOのSとAgとが反応し、AgSができるのを防ぐためである。AgSができると、記録媒体の保存特性が劣化するおそれがある。
反射層L1の膜厚は、40〜80nmの範囲内にあることが好ましい。40nmよりも薄いと熱伝導率が低くなり始めるため信号品質が低下する。80nmよりも厚い場合は、それ以上厚くしても更なる効果は得られない。
記録層L1は、第1情報層M0の記録層L0と同様の組成比を持つ材料からなる記録層を用いても良いし、記録感度や反射率、変調度などの特性を考慮して、第1情報層M0の記録層L0とは組成比の異なる記録層を用いても良い。
記録層L1の膜厚は、3〜20nmの範囲内にあることが好ましい。3nmよりも薄いと記録感度が劣化し、20nmよりも厚いと記録特性が劣化する。
《第2基板M1》
第2基板M1の材料としては、第1基板M0と同様の材料を用いても良いが、光に対して不透明な材料を用いてもよく、第1基板M0とは材質や溝形状が異なってもよい。第2基板M1の厚さは特に限定されないが、第1基板M0の厚さとの合計が1.2mmになるように厚さを選択することが好ましい。
光ディスク15は、通常、成膜工程、密着工程を経て製造される。
成膜工程では、第1基板M0のグルーヴが設けられた面上に第1情報層L0を、第2基板M1のグルーヴが設けられた面上に第2情報層L1をそれぞれ成膜する。第1情報層L0及び第2情報層L1は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって成膜することができる。中でもスパッタリング法が、量産性、膜質等に優れている。このスパッタリング法は、一般にアルゴンなどの不活性ガスを流しながら成膜を行なうが、その際、酸素、窒素などを混入させながら反応スパッタリングさせても良い。
密着工程では、第1基板M0上に成膜された第1情報層L0と第2基板M1上に成膜された第2情報層L1とを向かい合わせて、中間層MLを介して貼り合わせる。例えば、第1情報層L0及び第2情報層L1の一方の表面にUV樹脂を塗布し、情報層面同士を向かい合わせて両基板を加圧し、紫外線を照射してUV樹脂を硬化させる。
《記録ストラテジ》
第1情報層L0の記録層L0では、内周側に各種記録条件が予め記録(プリフォーマット)されている。
一例として、図4には、各記録層にn×Tw(n:3以上の整数、Tw:チャネルクロックWckの周期)に対応する長さの記録マーク(以下、便宜上「nTw記録マーク」ともいう)を形成するときの記録ストラテジが示されている。
ここでは、レーザ光は、先ず、パワーP1とされ、時間Ttop経過後にパワーP2とされ、それから時間Tm経過後に再度パワーP1とされ、それから時間Tlp経過後にパワーPb(バイアスパワー)とされ、それから時間Tlc経過後にパワーP3とされる。P1>P2>P3>Pbである。
図5には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、TtopとP1及びPRSNR(Partial Response Signal to Noise Ratio)の関係が示されている。Ttopが、1.0Tw以上、1.7Tw以下の場合に、小さいパワーP1で高いPRSNRを実現できる。Ttopが、この範囲から外れるとマークの形状や符号間のズレが生じ、記録特性が劣化する。
ところで、上記PRSNRは、再生信号のS/N(信号対雑音比)及び、実際の再生波形と理論的なPR波形線形性とを同時に表現できる指標であり、ビット誤り率を推定するのに必要な指標の一つである。従来のDVDでは、光ディスクや光ピックアップ装置の特性を評価する指標の一つとして、光ピックアップ装置から得られる再生信号のジッタ値(時間方向の揺らぎ成分)が規格に定められているが、HD DVDでは大容量化、高密度化により従来方式のジッタ値では特性を評価することが困難なため、再生波形から得られる振幅情報を特殊処理して目標とする信号を作り出し、実際の再生信号との差異がPRSNRとして規格化された。このPRSNRは、HD DVD用の光ディスクや光ピックアップ装置を生産する上で欠かすことのできない評価項目の一つとなっている。
図6には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第1情報層L0でのP1とPRSNRとの関係が示されている。また、図7には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第2情報層L1でのP1とPRSNRとの関係が示されている。TtopとTmとTlpとを加算した値は、(n−0.25)×Tw以上、n×Tw以下であることが好ましい。この場合には、記録マークを所望の位置に所望の長さで形成することができ、符号間の乱れを小さくすることができる。そして、所望の記録感度を確保することができる。TtopとTmとTlpとを加算した値が、(n−0.25)×Twよりも小さいと、記録感度が5%以上変化するため好ましくない。
一例として図8には、各記録層に2×Twに対応する長さの記録マーク(以下、便宜上「2Tw記録マーク」ともいう)を形成するときの記録ストラテジが示されている。
ここでは、レーザ光は、先ず、パワーP1とされ、時間T2経過後にパワーPbとされ、それから時間Tlc経過後にパワーP3とされる。
T2は、1.75Tw以上、2.1Tw以下であることが好ましい。2Tw記録マークは出現確率がもっとも高いため、記録特性への影響が大きい。そこで、T2が上記範囲外となると、再生信号レベルの変動が顕著になるため、アシンメトリの変動が激しくなり、好ましくない。前記特許文献4には、最短長マークのパルス長は、基本クロック周期の25/16倍〜48/16倍が特に好ましいとの記載がある。しかし、特許文献4では青色レーザで記録を行なうフォーマットに対応する最短長マーク(2T)に関する記載がなく、青色レーザ対応の高密度記録を実現させる方法は開示されていない。
Tlp、及びTlcは、ともに0.5Tw以上、1.1Tw以下であることが好ましい。Tlp、及びTlcがこの範囲から外れると、記録マークの形状が所望の形状とならず、符号間のズレが生じ、記録特性が劣化する。なお、Tlcは、レーザ光照射により生じた余熱の逃避を促進するために設けられており、特に第1情報層L0では逃避速度が遅いので重要である。
Ttop、Tm、Tlp、Tcp、T2は、記録層L0における内周側にADIP情報に含まれて予め記録(プリフォーマット)されている。
記録層L0での、パワーP1の最適値をP10、パワーP2の最適値をP20、パワーP3の最適値をP30とし、記録層L1での、パワーP1の最適値をP11、パワーP2の最適値をP21、パワーP3の最適値をP31としたときに、次の(1)式〜(3)式における係数α1、α2、α3が、記録層L0における内周側にADIP情報に含まれて予め記録(プリフォーマット)されている。
P11=α1×P10 ……(1)
P21=α2×P20 ……(2)
P31=α3×P30 ……(3)
図9(A)には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、P10をP20で除算した値(ω1とする)とPRSNRとの関係が示されている。ω1は、PRSNRが15以上となる、1.03以上、1.29以下であることが好ましい。
図9(B)には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、P11をP21で除算した値(ω2とする)とPRSNRとの関係が示されている。ω2は、PRSNRが15以上となる、0.98以上、1.26以下であることが好ましい。
ω1及びω2が下限値よりも小さいと、長いマークが熱干渉の影響で所望のマーク長よりも長く形成される。また、ω1及びω2が上限値よりも大きいと、長いマークが所望のマーク長よりも短く形成される。また、ω1及びω2が上限値よりも大きいと、半径方向のマーク幅が小さくなり、変調度が低下する(図10(A)及び図10(B)参照)。
また、ω1は、ω2と同等かもしくはそれ以上に設定されるのが好ましい。
このω1及びω2も記録層L0における内周側にADIP情報に含まれて予め記録(プリフォーマット)されている。
ところで、図11には、比較のために、レーザ光が、パワーP1とパワーPbとの間で繰り返し制御される記録ストラテジが示されている。
なお、以下では、便宜上、図4及び図8に示される本実施形態における記録ストラテジを「St_A」といい、図11に示される比較の記録ストラテジを「St_B」ということとする。
そして、図12に示される条件で記録したときの、PRSNR、及びSbER(Simulated bit Error Rate)が、図13〜図16に示されている。
図13には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第1情報層L0でのP1とPRSNRとの関係が示されている。St_Aのほうが、St_Bに比べて、PRSNRが最大となるときのP1が小さい。
図14には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第1情報層L0でのP1とSbERとの関係が示されている。St_Aのほうが、St_Bに比べて、SbERが最小となるときのP1が小さい。
図15には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第2情報層L1でのP1とPRSNRとの関係が示されている。St_Aのほうが、St_Bに比べて、PRSNRが最大となるときのP1が小さい。
図16には、記録線速度vが2倍速(13.22m/s)のときの、第2情報層L1でのP1とSbERとの関係が示されている。St_Aのほうが、St_Bに比べて、SbERが最小となるときのP1が小さい。
すなわち、St_Aは、St_Bに比べて、記録特性を保持しつつ記録感度を大きく向上させることができる。
『実施例と比較例』
次に、実施例及び比較例により具体的に説明する。
評価装置には、パルステック社製ODU1000を用い、記録層への記録を行なう際に照射されるレーザ光の波長は405nm、対物レンズの開口数NA=0.65とした。再生時のレーザ光のパワーは0.8mWとした。光波形発生装置にはパルステック社製のMSG3を用いた。
また、記録は5トラックに施し、それらの中央のトラック(3トラック目)を再生した。記録特性の評価項目として、Peak power、PRSNR、SbER、I11/I11Hを求めた。Peak powerは最適な記録パワーを表し、15mW以下を合格とした。PRSNRはHD−DVDの信号処理方式「PRML」を用いた場合の信号品質であり、15以上を合格とした。SbERはエラーレートを表し、0.00005(5.0×10−5)以下を合格とした。I11/I11Hは、未記録部の反射強度をI11H、既記録部の反射率をI11L、I11=I11H−I11Lとしたときの変調度を表し、40%以上を合格とした。
テストに用いた追記型2層光記録媒体は、以下のようにして作成した。
直径12cm、厚さ0.59mmで、片面にトラックピッチ0.4μmの蛇行した連続溝によるトラッキングガイドの凹凸(溝深さ30nm)を持つポリカーボネート樹脂からなる第1基板M0上に、スパッタパワー4kW、Ar流量15sccmのもとで、ZnS−SiO(80:20モル%)からなる膜厚50nmの下引層L0をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー0.8kW、Ar流量15sccmのもとで、Bi−B−BCの記録層組成を持つターゲットを用いて、膜厚8nmの記録層L0をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー4kW、Ar流量15sccmのもとで、ZnS−SiO(80:20モル%)からなる膜厚20nmの第1上引層L0をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー2kW、Ar流量15sccmのもとで、Nbからなる膜厚45nmの第2上引層L0をDCマグネトロンスパッタリング法で成膜し、第1情報層L0を形成した。
一方、直径12cm、厚さ0.6mmで、片面にトラックピッチ0.4μmの蛇行した連続溝によるトラッキングガイドの凹凸(溝深さ32nm)を持つポリカーボネート樹脂からなる第2基板M1上に、スパッタパワー3kW、Ar流量20sccmのもとで、Ag−Bi(99.5:0.5重量%)からなる膜厚60nmの反射層L1をDCマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー2kW、Ar流量15sccmのもとで、TiC−TiO(70:30モル%)からなる膜厚4nmの界面層をDCマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー4kW、Ar流量15sccmのもとで、ZnS−SiO(80:20モル%)からなる膜厚90nmの上引層L1をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー0.8kW、Ar流量15sccmのもとで、Bi−O−Bからなる膜厚9nmの記録層L1をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜した。
次に、スパッタパワー4kW、Ar流量15sccmのもとで、ZnS−SiO2(80:20モル%)からなる膜厚70nmの下引層L1をRFマグネトロンスパッタリング法で成膜し、第2情報層L1を形成した。
なお、スパッタ装置は、ユナクシス社製のDVDスプリンタを用いた。
次いで、第1情報層L0の第2上引層L0上に日本化薬製の紫外線硬化樹脂(カヤラッドDVD802)を塗布し、第2情報層L1の下引層L1の表面を貼り合わせてスピンコートし、第1基板M0側から紫外線を照射して硬化させて膜厚25μmの中間層とし、2つの情報層を有する追記型2層光記録媒体を作成した。
上記追記型2層光記録媒体の各情報層に対して、図17に示されるSt_Aを用い、記録線速度13.22m/sで、記録を行った。
この場合に、第1情報層L0に対してパワーを振り最適なω1を検討したところ、ω1=1.17で、PRSNR=23、SbER=2.7×10−9が得られ、最適な特性値となった(図20参照)。このとき、P1=13mW、P2=11.1mW、P3=5.4mW、Pb=0.1mWであった。
また、第2情報層L1に対して最適なω2を検討したところ、ω2=1.12で、PRSNR=23.6、SbER=6.5×10−10が得られ、最適な特性値となった(図21参照)。このとき、P1=12.7mW、P2=11.3mW、P3=4.7mW、Pb=0.1mWであった。
第1情報層L0と第2情報層L1とでは、それぞれ層構成が異なることから、熱干渉の度合いに差が生じる。ここでは、第1情報層L0は第2情報層L1に比べて放熱性が低いため、各情報層とも最適な特性値が得られるω1とω2の大小関係としてω1≧ω2とすることが好ましい。
次に、上記追記型2層光記録媒体の各情報層に対して、図17に示されるSt_Cを用い、記録線速度13.22m/sで、記録を行った。なお、St_Cは、一例として、図18及び図19に示されるように、最初にレーザ光のパワーをP1とするタイミングを、St_Aに比べて、時間TSFPだけ遅らせたものである。
この場合に、第1情報層L0に対してパワーを振り最適なω1を検討したところ、ω1=1.21で、PRSNR=23.6、SbER=5.3×10−9が得られ最適な特性値となった。このとき、P1=13.5mW、P2=11.2mW、P3=5.4mW、Pb=0.1mWであった。
また、第2情報層L1に対して最適なω2を検討したところ、ω2=1.18で、PRSNR=24.2、SbER=6.6×10−9が得られ最適な特性値となった。このとき、P1=12.0mW、P2=10.2mW、P3=3.7mW、Pb=0.1mWであった。
St_Aを用いた場合とSt_Bを用いた場合では、所望のマーク長を得るために必要となるP1が異なる。TSFPを大きくする(Ttop+Tm+Tlpを小さくする)につれて大きなP1が必要となる。TSFP=0〜0.25Twで、約4〜6%の感度差が生じるため、(n−0.25)×Tw≦Ttop+Tm+Tlp≦n×Twの範囲とするのが好ましい。
《記録処理》
次に、上位装置90から記録要求があったときの、光ディスク装置20における処理について図22(A)及び図22(B)を用いて説明する。図22(A)及び図22(B)のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
上位装置90の主制御装置92は、ユーザが、入力装置95を介して、光ディスク15に対する記録要求を入力すると、記録コマンド及び記録用データを光ディスク装置20に送信する。
光ディスク装置20は、上位装置90から記録コマンドを受信すると、図22(A)及び図22(B)のフローチャートに対応するプログラムの開始アドレスがCPU40のプログラムカウンタにセットされ、処理(記録処理)がスタートする。
最初のステップS401では、所定の線速度(又は角速度)で光ディスク15が回転するように駆動制御回路26に指示するとともに、上位装置90から記録コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。
次のステップS403では、第1情報層L0での記録パワーの最適値P10、P20、P30がすでに決定されているか否かを判断する。ここでは、RAM41にP10、P20、P30が格納されていなければ、ステップS403での判断は否定され、ステップS405に移行する。
このステップS405では、第1情報層L0をアクセス対象に設定し、駆動制御回路26、再生信号処理回路28などに通知する。
次のステップS407では、第1情報層L0に予め記録(プリフォーマット)されている第1情報層L0での記録条件(ω1、ω2、Ttop、Tm、Tlp、Tcp、T2など)を、光ピックアップ装置23及び再生信号処理回路28などを介して読み出し、RAM41に保存する。
次のステップS409では、第1情報層L0に予め記録(プリフォーマット)されている前記係数α1、α2、α3を、光ピックアップ装置23及び再生信号処理回路28などを介して読み出し、RAM41に保存する。
次のステップS411では、第1情報層L0でのOPC(Optimum Power Control)条件、及び発光波形を決定する。
次のステップS413では、記録層L0に設けられている試し書き領域(PCA:Power Calibration Area)を用いて、OPCを実施し、記録層L0での、パワーP1の最適値P10、パワーP2の最適値P20、パワーP3の最適値P30を決定する。ここでは、パワーP1とパワーP2の比率を固定し、再生信号から得られる変調度及びアシンメトリの一方を用いて、先ずパワーP1及びパワーP2の最適値を決定する。そして、パワーP1及びパワーP2をそれぞれの最適値に固定し、再生信号から得られるPRSNR及びSbERの一方を用いて、パワーP3の最適値を決定する。なお、光ディスク15に、パワーP3とパワーP1の比βあるいはパワーP3とパワーP2の比γが予め記録されている場合には、P3=β×P1あるいはP3=γ×P2の式からパワーP3の最適値を決定しても良い。
次のステップS417では、記録対象の情報層が第2情報層L1であるか否かを判断する。記録対象の情報層が第2情報層L1であれば、ここでの判断は肯定され、ステップS419に移行する。
このステップS419では、第2情報層L1をアクセス対象に設定し、駆動制御回路26、再生信号処理回路28などに通知する。
次のステップS421では、上記(1)式〜(3)式に基づいて、記録層L1での、パワーP1の最適値P11、パワーP2の最適値P21、パワーP3の最適値P31を算出する。
次のステップS423では、記録ストラテジを決定する。
次のステップS425では、指定アドレスに対応する目標位置近傍に光スポットが形成されるように、駆動制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。なお、シーク動作が不要であれば、ここでの処理はスキップされる。
次のステップS427では、記録を許可する。これにより、エンコーダ25、レーザ制御回路24、光ピックアップ装置23などによって、記録対象の情報層に上位装置90からの記録用データが最適な記録パワーで記録される。
次のステップS429では、記録が完了したか否かを判断する。完了していなければ、ここでの判断は否定され、所定時間経過後に再度判断する。完了していれば、ここでの判断は肯定され、ステップS431に移行する。
このステップS431では、記録完了を上位装置90に通知する。そして、光ディスク装置20における記録処理は終了する。
上位装置90の主制御装置92は、光ディスク装置20での記録結果を表示装置96の表示部に表示して、ユーザに通知する。
一方、上記ステップS417において、記録対象の情報層が第1情報層L0であれば、ここでの判断は否定され、前記ステップS423に移行する。
また、上記ステップS403において、RAM41にP10、P20、P30が格納されていれば、ステップS403での判断は肯定され、前記ステップS417に移行する。すなわち、第1情報層L0でのOPCは実施されない。
図23(A)及び図23(B)には、光ディスク15に予め記録(プリフォーマット)されている係数α1、α2、α3の具体例が示されている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ディスク装置20では、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、処理装置が構成されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、本実施形態では、記録媒体としてのフラッシュメモリ39に記録されているプログラムのうち、図22(A)及び図22(B)に対応するプログラムによって、本発明に係るプログラムが実行されている。
また、本実施形態では、上記記録処理にて、本発明に係る記録方法が実施されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、青色レーザに対応した追記型の2層光記録媒体である光ディスク15に対してユーザデータを記録をする際に、ユーザデータが最初に記録される情報層である第1情報層L0での最適な記録パワーが決定されていなければ、第1情報層L0でのOPCによって第1情報層L0での最適な記録パワーが決定される。そして、記録対象の情報層が第2情報層L1の場合には、既に決定されている第1情報層L0での最適な記録パワーから、第2情報層L1での最適な記録パワーが算出され、該第2情報層L1での最適な記録パワーを用いて、第2情報層L1に対する記録が行われる。従って、第2情報層L1でのテスト記録が不要となり、結果として、第2情報層L1に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。また、第2情報層L1では、テスト記録のための領域が不要となり、記録領域を有効に利用することが可能となる。さらに、光ディスク15に予め記録(プリフォーマット)される記録ストラテジ情報を従来よりも少なくすることができる。
この場合に、Ttop、Tm、Tlp、Tlc、T2は、いずれの情報層に対しても同一とすることができるため、記録ストラテジを決定するアルゴリズムを簡略化することが可能となる。また、記録ストラテジ情報が従来よりも少なくてすむため、レーザ制御装置24におけるレジスタの容量を従来よりも小さくすることが可能となる。
また、本実施形態に係る情報記録システム1によると、光ディスク装置20を備えているため、結果として、第2情報層L1に対する情報記録を従来よりも迅速に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る光ディスク15によると、各記録層に無機材料を用いているため、いずれの記録層においても良好な記録特性及び変調度を得ることができる。また、第1情報層L0の高い反射率を確保しつつ記録層への光吸収を効率的に行なうことが可能なため、第1情報層L0の安定した記録及び再生特性が得られる。これは、例えば、HD DVD−R DL、BD−R DLに対応した光記録媒体にも適用が可能である。
なお、上記記録処理において、光ディスク15の第1情報層L0に予め記録されている上記各種情報は、光ディスク15がセットされたときに読み出され、RAM41に格納されても良い。
また、上記実施形態では、情報層の数が2つの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、情報層の数が3つ以上であっても良い。この場合であっても、ユーザデータが最初に記録される情報層に対してのみテスト記録を行えば良い。
また、上記実施形態では、ユーザデータが最初に記録される記録層が、HD DVDのように、レーザ光の入射面に最も近い位置に配置された記録層の場合について説明したが、これに限らず、ユーザデータが最初に記録される記録層が、例えばBD−Rのように、レーザ光の入射面から最も遠い位置に配置された記録層であっても良い。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を射出する複数の半導体レーザを備えていても良い。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも情報の記録が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムは、フラッシュメモリ39に記録されているが、他の記録媒体(CD、光磁気ディスク、DVD、メモリカード、USBメモリ、フレキシブルディスク等)に記録されていても良い。この場合には、各記録媒体に対応する再生装置(又は専用インターフェース)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39にロードすることとなる。また、ネットワーク(LAN、イントラネット、インターネットなど)を介して本発明に係るプログラムをフラッシュメモリ39に転送しても良い。要するに、本発明に係るプログラムがフラッシュメモリ39にロードされれば良い。
以上説明したように、本発明の記録方法によれば、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行うのに適している。また、本発明の追記型多層光記録媒体によれば、迅速に情報記録を行うのに適している。また、本発明のプログラム及び記録媒体によれば、情報記録装置の制御用コンピュータに、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行わせるのに適している。また、本発明の情報記録装置及び情報記録システムによれば、複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に対して、迅速に情報記録を行うのに適している。
本発明の一実施形態に係る情報記録システムの構成を示すブロック図である。 図1における上位装置の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る光ディスクの構成を説明するための図である。 3Twに対応する長さ以上の記録マークを形成する場合の発光波形を説明するための図である。 Ttopのとりうる値の範囲を説明するための図である。 L0において、Ttop+Tm+Tlp=nTwのとき、及びTtop+Tm+Tlp=(n−0.25)Twのときの、P1とPRSNRとの関係を説明するための図である。 L1において、Ttop+Tm+Tlp=nTwのとき、及びTtop+Tm+Tlp=(n−0.25)Twのときの、P1とPRSNRとの関係を説明するための図である。 2Twに対応する長さの記録マークを形成する場合の発光波形を説明するための図である。 図9(A)はω1のとりうる値の範囲を説明するための図であり、図9(B)はω2のとりうる値の範囲を説明するための図である。 図10(A)はω1と変調度との関係を説明するための図であり、図10(B)はω2と変調度との関係を説明するための図である。 発光波形の比較例を説明するための図である。 発光波形の各パラメータの具体例を説明するための図である。 発光波形の違いによるL0でのP1とPRSNRとの関係を説明するための図である。 発光波形の違いによるL0でのP1とSbERとの関係を説明するための図である。 発光波形の違いによるL1でのP1とPRSNRとの関係を説明するための図である。 発光波形の違いによるL1でのP1とSbERとの関係を説明するための図である。 実施例での発光波形を説明するための図である。 図17におけるSt_Cを説明するための発光波形図(その1)である。 図17におけるSt_Cを説明するための発光波形図(その2)である。 実施例1〜10、比較例1〜4を説明するための図である。 実施例11〜23、比較例5及び6を説明するための図である。 上位装置から記録要求を受信したときの光ディスク装置での処理を説明するためのフローチャート(その1)である。 上位装置から記録要求を受信したときの光ディスク装置での処理を説明するためのフローチャート(その2)である。 図23(A)及び図23(B)は、それぞれL0での最適な記録パワー(P10、P20、P30)、係数(α1、α2、α3)、L1での最適な記録パワー(P11、P21、P31)の具体例を説明するための図である。
符号の説明
1…情報記録システム、15…光ディスク(追記型多層光記録媒体)、20…光ディスク装置(情報記録装置)、23…光ピックアップ装置、40…CPU(処理装置)、90…上位装置(制御装置)、L0…記録層(特定記録層)、L1…記録層、P1…パワー(第1のパワー)、P2…パワー(第2のパワー)、P3…パワー(第3のパワー)、Pb…パワー(第4のパワー)、Tw…周期。

Claims (29)

  1. 複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体にレーザ光を用いて情報を記録する記録方法であって、
    前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する工程と;
    前記対象記録層での最適な記録パワーを用いて、前記対象記録層に対する記録を行う工程と;を含む記録方法。
  2. 前記最適な記録パワーを算出する工程に先立って、
    前記特定記録層での最適な記録パワーが決定されていないときに、前記特定記録層にテスト記録を行って、前記特定記録層での最適な記録パワーを決定する工程を、更に含むことを特徴とする請求項1に記載の記録方法
  3. 前記最適な記録パワーを算出する工程は、
    前記対象記録層に対応した係数を取得する工程と;
    前記特定記録層での最適な記録パワーに前記係数を乗算する工程と;を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録方法。
  4. 前記係数は、前記特定記録層に予め記録されており、
    前記係数を取得する工程では、前記特定記録層から前記係数を読み出すことを特徴とする請求項3に記載の記録方法。
  5. 前記レーザ光のパワーは、所定のタイミングで、第1のパワー、前記第1のパワーよりも小さい第2のパワー、及び前記第2のパワーよりも小さい第3のパワーを含む複数のパワーに制御され、
    前記最適な記録パワーは、前記第1〜第3のパワーの各最適値を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  6. 前記特定記録層での、前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算した値は、1.03以上、1.29以下であり、
    前記対象記録層での、前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算した値は、0.98以上、1.26以下であることを特徴とする請求項5に記載の記録方法。
  7. 前記特定記録層での、前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算した値は、前記対象記録層での、前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算した値以上であることを特徴とする請求項6に記載の記録方法。
  8. 前記複数の記録層における、前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算したそれぞれの値は、前記特定記録層に予め記録されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の記録方法。
  9. 前記記録を行う工程では、マークを形成する際に、前記レーザ光は、先ず、前記第1のパワーとされ、時間Ttop経過後に前記第2のパワーとされ、それから時間Tm経過後に再度前記第1のパワーとされ、それから時間Tlp経過後に前記第3のパワーより小さい第4のパワーとされ、それから時間Tlc経過後に前記第3のパワーとされ、
    前記時間Ttopは、チャネルクロックの周期Twを用いて、1.0Tw以上、1.7Tw以下であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の記録方法。
  10. 前記マークの長さは、3以上の整数nを用いて、n×Twに対応する長さであり、
    前記時間Ttopと前記時間Tmと前記時間Tlpとを加算した値は、(n−0.25)×Tw以上、n×Tw以下であることを特徴とする請求項9に記載の記録方法。
  11. 前記時間Ttop、前記時間Tm、及び前記時間Tlpの値は、いずれも前記特定記録層に予め記録されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の記録方法。
  12. 前記最適な記録パワーを算出する工程は、
    前記対象記録層に対応した既知の第1の係数、第2の係数、及び第3の係数を取得する工程と;
    前記特定記録層での、前記第1のパワーの最適値に前記第1の係数を乗算し、前記第2のパワーの最適値に前記第2の係数を乗算し、前記第3のパワーの最適値に前記第3の係数を乗算する工程と;を含むことを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載の記録方法。
  13. 前記第1〜第3の係数は、いずれも前記特定記録層に予め記録されていることを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
  14. 前記適な記録パワーを算出する工程に先立って、
    前記特定記録層での前記第1〜第3のパワーの最適値が決定されていないときに、前記特定記録層にテスト記録を行って、前記特定記録層での前記第1〜第3のパワーの最適値をそれぞれ決定する工程を、更に含むことを特徴とする請求項5〜13のいずれか一項に記載の記録方法
  15. 前記最適値をそれぞれ決定する工程は、
    前記第1のパワーと前記第2のパワーの比率を固定して、前記第1のパワーの最適値及び前記第2のパワーの最適値を決定する工程と;
    前記第1及び第2のパワーをそれぞれの最適値に固定して、前記第3のパワーの最適値を決定する工程と;を含むことを特徴とする請求項14に記載の記録方法。
  16. 前記第1のパワーの最適値及び前記第2のパワーの最適値を決定する工程では、
    前記特定記録層での再生信号から得られる変調度及びアシンメトリの一方を用いて、前記第1のパワーの最適値及び前記第2のパワーの最適値をそれぞれ決定することを特徴とする請求項15に記載の記録方法。
  17. 前記第3のパワーの最適値を決定する工程では、
    前記特定記録層での再生信号から得られるPRSNR及びSbERの一方を用いて、前記第3のパワーの最適値を決定することを特徴とする請求項15又は16に記載の記録方法。
  18. 前記特定記録層は、前記複数の記録層のうちで前記レーザ光の入射面に最も近い位置に配置された記録層、及び前記複数の記録層のうちで前記レーザ光の入射面から最も遠い位置に配置された記録層のいずれかであることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の記録方法。
  19. 前記レーザ光は、波長が400nm帯のレーザ光であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の記録方法。
  20. 前記記録を行う工程では、線速度4m/S〜14m/Sの範囲内の線速度で記録が行われることを特徴とする請求項19に記載の記録方法。
  21. 複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体であって、
    前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層での最適な記録パワーと、前記複数の記録層のうち前記特定記録層を除く記録層での最適な記録パワーとの関係を示す係数情報が、前記特定記録層に予め記録されている追記型多層光記録媒体。
  22. 前記複数の記録層への情報の記録は、レーザ光を用いて行われ、
    前記レーザ光のパワーは、所定のタイミングで、第1のパワー、前記第1のパワーよりも小さい第2のパワー、及び前記第2のパワーよりも小さい第3のパワーを含む複数のパワーに制御され、
    前記複数の記録層のそれぞれにおける前記第1のパワーを前記第2のパワーで除算した値が、前記特定記録層に予め記録されていることを特徴とする請求項21に記載の追記型多層光記録媒体。
  23. 前記レーザ光は、マークを形成する際に、先ず、前記第1のパワーとされ、時間Ttop経過後に前記第2のパワーとされ、それから時間Tm経過後に再度前記第1のパワーとされ、それから時間Tlp経過後に前記第3のパワーより小さい第4のパワーとされ、それから時間Tlc経過後に前記第3のパワーとされ、
    前記複数の記録層のそれぞれにおける前記時間Ttop、前記時間Tm、前記時間Tlpが、前記特定記録層に予め記録されていることを特徴とする請求項21又は22に記載の追記型多層光記録媒体。
  24. 前記特定記録層は、前記複数の記録層のうちで前記レーザ光の入射面に最も近い位置に配置された記録層、及び前記複数の記録層のうちで前記レーザ光の入射面から最も遠い位置に配置された記録層のいずれかであることを特徴とする請求項21〜23のいずれか一項に記載の追記型多層光記録媒体。
  25. 前記複数の記録層はいずれも、無機材料からなる記録層であることを特徴とする請求項21〜24のいずれか一項に記載の追記型多層光記録媒体。
  26. 複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置で用いられるプログラムあって、
    前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する手順と;
    前記対象記録層での最適な記録パワーを用いて、前記対象記録層に対する記録を行う手順と;を前記情報記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。
  27. 請求項26のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  28. 複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録装置であって、
    光ピックアップ装置と;
    前記複数の記録層のうちユーザデータが最初に記録される記録層である特定記録層以外の記録層に対して記録が行われる際に、前記特定記録層での最適な記録パワーと記録が行われる記録層である対象記録層での最適な記録パワーとの関係を示す既知の係数情報を用いて、既知の前記特定記録層での最適な記録パワーから前記対象記録層での最適な記録パワーを算出する処理装置と;を備える情報記録装置。
  29. 複数の記録層を有する追記型多層光記録媒体に情報記録が可能な情報記録システムであって、
    請求項28に記載の情報記録装置と;
    前記情報記録装置を制御する制御装置と;を備える情報記録システム。
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