JP2009078317A - 回転打撃工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】手回しによるネジ締めが可能で、良好な仕上がり状態を得ることができる回転打撃工具を提供することに。
【解決手段】モータの駆動力によって打撃機構部を動作させ、アンビル(出力軸)4を打撃することによって該アンビル4に装着された先端工具に回転打撃力を与えるインパクトドライバ(回転打撃工具)において、前記アンビル4を回転可能に支持する円筒状のスリーブ(軸受部材)12の内周面とアンビル4の外周面との間に形成された空間にローラ(ロック部材)14,15を移動可能に設けるとともに、前記空間内で前記ローラ14,15を移動させるためのスイッチ(リリース部材)16を設け、該スイッチ16を前記ローラ14(15)が前記アンビル4の回転をロックするロック位置と回転ロックを解除するリリース位置にセット可能とする。
【選択図】図5
【解決手段】モータの駆動力によって打撃機構部を動作させ、アンビル(出力軸)4を打撃することによって該アンビル4に装着された先端工具に回転打撃力を与えるインパクトドライバ(回転打撃工具)において、前記アンビル4を回転可能に支持する円筒状のスリーブ(軸受部材)12の内周面とアンビル4の外周面との間に形成された空間にローラ(ロック部材)14,15を移動可能に設けるとともに、前記空間内で前記ローラ14,15を移動させるためのスイッチ(リリース部材)16を設け、該スイッチ16を前記ローラ14(15)が前記アンビル4の回転をロックするロック位置と回転ロックを解除するリリース位置にセット可能とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、出力軸のロック及びリリースを簡単に行うことができる回転打撃工具に関するものである。
回転打撃工具は、反動が小さく締付能力が高い等の特長を有しているため、現在、広く用いられている。ここで、従来の回転打撃工具の一例としてインパクトドライバを図7に基づいて説明する。
図7は従来のインパクトドライバの側断面図であり、図示のインパクトドライバ1’は、電池パック2を電源とし、モータ3の駆動力により打撃機構部を動作させ、アンビル4を打撃することによって先端工具5に回転打撃力を与えるものである。即ち、モータ3の回転は遊星歯車機構6を経て減速されてスピンドル7に伝達され、該スピンドル7が回転駆動される。
打撃機構部において、スピンドル7とハンマ8は、カムボール9とV字型カム溝7aによって構成されたカム機構により連結されており、ハンマ8はスプリング10によって常に先端方向(図7の右方)に付勢されている。これにより、スピンドル7とハンマ8とが相対的に捩じられたとき、ハンマ8はモータ3側へ後退し、ハンマ8が捩れから解放されるとスプリング10によって加速されながら回転及び前進する。ここで、ハンマ8とアンビル4の回転平面上の2箇所には、対称的に配置された不図示の凸部がそれぞれ形成されている。尚、ネジ11と先端工具5及びアンビル4は回転方向が互いに拘束されている。
而して、回転打撃の動作は次のようになされる。
即ち、スピンドル7の回転はカム機構を経てハンマ8に伝達され、両者は一体に回転し始める。そして、スピンドル7とハンマ8が半回転しないうちにハンマ8とアンビル4の凸部同士が係合し、スピンドル7は回転を継続し、ハンマ8はアンビル4によって回転を止められる。この結果、スピンドル7とハンマ8は相対的に捩られ、ハンマ8はスプリング10を縮めながら後退を始め、遂にはアンビル4の凸部を乗り越え、ハンマ8とアンビル4の係合が解除される。ハンマ8は、スピンドル7の回転力に加え、スプリング10に蓄えられた弾性エネルギーによって回転方向に急速に加速されつつ前進を始める。そして、ハンマ8が加速されるうちに、該ハンマ8とアンビル4の凸部同士が再び係合することになるが、このとき強力な回転打撃力がアンビル4に加えられ、この回転打撃力は先端工具5とネジ11に伝達され、ハンマ8は再び後退を始める。
ところで、斯かるインパクトドライバ1において、出力軸であるアンビル4の回転をロックすることができる構成としておくことは、当該インパクトドライバ1’の手回し式としての使用を可能とし、回転打撃力ではネジ11が締まり切らない場合や、ネジ11の頭を木材等の被締結材Wの表面と同一面として仕上がらない場合等に仕上がり状態を良くするための補助締め付けを行うために非常に有用である。
しかし、図7に示したインパクトドライバ1’で手回しによってネジ11を締める場合、先端工具5をネジ11に当て、作業者がドライバ本体を把持してこれを回転させると、ネジ11を回転させるためのトルクはアンビル4、ハンマ8、スプリング10、スピンドル7及び遊星歯車機構6を経てモータ3に伝達されるため、その伝達経路の摩擦によるトルク以上の力を伝えることはできず、ネジ11に必要十分なトルクを伝達することができないという問題があった。
一方、従来、回転打撃機構を備えていない電動ドライバや電動レンチ等において、特許文献1には、出力軸側部材を囲むリング体の内周面と出力軸側部材の外周面との間にロック部材の噛み込みと遊動とを許容する楔状空間部を形成し、入力軸側部材にはロック部材を楔状空間部における遊動領域側に押し出すリリース部材を設ける構成が提案されている。
特公平6−053350号公報
前述のように従来の回転打撃工具では、手回しにネジ締めができなかったため、回転打撃力によって締まり切らない場合や、ネジの頭を木材等の被締結材の表面と同一面として仕上がらない場合が発生し、良好な仕上がり状態を得ることができないという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、手回しによるネジ締めが可能で、良好な仕上がり状態を得ることができる回転打撃工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、モータの駆動力によって打撃機構部を動作させ、出力軸を打撃することによって該出力軸に装着された先端工具に回転打撃力を与える回転打撃工具において、前記出力軸を回転可能に支持する円筒状の軸受部材の内周面と出力軸の外周面との間に形成された空間にロック部材を移動可能に設けるとともに、前記空間内で前記ロック部材を移動させるためのリリース部材を設け、該リリース部材を前記ロック部材が前記出力軸の回転をロックするロック位置と回転ロックを解除するリリース位置にセット可能としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記リリース部材がリリース位置にセットされているときモータ駆動による作業が可能で、ロック位置にあるとき手回しによるネジ締め作業とネジ緩め作業が可能であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ロック部材を2つ以上のローラで構成するとともに、該ローラを前記リリース部材によって転動可能に保持したことを特徴とする。
本発明によれば、回転打撃機構部を有する回転打撃工具においても、リリース部材をロック位置にセットすれば、出力軸の回転がロック部材によってロックされるため、例えばドライバにおいて手回しによるネジ締めが可能となり、回転打撃力によってネジが締まり切らない場合や、ネジの頭を木材等の被締結材の表面と同一面として仕上げられないような場合であっても、増し締めによってネジを最後まで締め、その頭を木材等の被締結材の表面と同一面として仕上げることが可能となり、良好な仕上がり状態を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る回転打撃工具の一形態としてのインパクトドライバ先端部の側断面図、図2は図1のA−A線断面図(スイッチを取り除いた状態)、図3はスイッチの正面図、図4〜図6は図1のA−A線断面図であり、図4はモータ駆動によるネジ締付け/緩め作業状態を示し、図5は手回しによるネジ締め状態を示し、図6は手回しによるネジ緩め状態を示す。
本実施の形態に係るインパクトドライバ1の基本構成は図7に示した従来のインパクトドライバ1’と同じであるため、図1においては図7に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、本発明の特徴部分についてのみ説明する。
本実施の形態に係るインパクトドライバ1は、出力軸であるアンビル4のロック機構を追加したことを特徴としている。即ち、アンビル4を回転可能に保持する軸受部材である円筒状のスリーブ12には、図2に示すように、ローラ収容部12Aが形成され、ハンマケース13の内周面にもローラ収容部13Aが形成されている。これらのローラ収容部12A,13Aは対向して形成され、そこにロック部材としてのローラ14,15が収容保持されている。又、ハンマケース13にはスイッチ収容部13Bが形成されており、このスイッチ収容部13Bにはリリース部材である図3に示すスイッチ16がアンビル4の回転方向に移動可能に保持されている(図4〜図6参照)。
上記スイッチ16は、図3に示すように、2つのアーム16b,16cを有しており、ベース16dとで構成される2つの空間に各2つのローラ14,15をそれぞれ保持している。そして、このスイッチ16は、ハンマケース13のローラ収容部13Aとハンマカバー17とで僅かな隙間をもって保持され、軸方向には移動できないよう拘束されている。又、ハンマケース13の内周面にはスイッチ16の位置決めを行うための3つのスイッチロック溝13a,13b,13cが形成されており、これらのスイッチロック溝13a,13b,13cにスイッチ16に形成された突起16aが選択的に係合する。
スイッチ16のアーム16cは、スリーブ12のローラ収容部12Aとハンマケース13のローラ収容部13Aとで構成されるローラ収容部より大きく設定されており、該アーム16cの先端はスリーブ12に常に接触している。従って、スイッチ16は、突起16aがスイッチロック溝13a,13b,13cの何れか1つに係合した位置とアーム16cの先端との間で常に弾性的に圧縮された状態で保持され、自由に移動することができない状態となっている。
以上のように構成されたインパクトドライバ1において、モータ駆動によるネジ締めとネジ緩め、手回しによるネジ締め及びネジ緩めの各動作を図4〜図6を用いて以下に説明する。
(1)モータ駆動によるネジ締め/ネジ緩め:
モータ駆動でネジ締め及びネジ緩め作業を行う場合は、図4に示すようにスイッチ16を中央にセットする。つまり、突起16aをスイッチロック溝13aに係合させると、ローラ14,15は、スイッチ16のベース16dがあるため、アンビル4に接触することができず、アンビル4は自由に回転することが可能になる。従って、不図示のモータからの回転力をそのまま図1に示すネジ11に伝達することが可能になる。
(2)手回しによるネジ締め:
手回しでネジ締め作業を行う場合は、作業者がスイッチ16を図5に示すように矢印a1方向に移動させ、突起16aをスイッチロック溝16bに係合させる。
(1)モータ駆動によるネジ締め/ネジ緩め:
モータ駆動でネジ締め及びネジ緩め作業を行う場合は、図4に示すようにスイッチ16を中央にセットする。つまり、突起16aをスイッチロック溝13aに係合させると、ローラ14,15は、スイッチ16のベース16dがあるため、アンビル4に接触することができず、アンビル4は自由に回転することが可能になる。従って、不図示のモータからの回転力をそのまま図1に示すネジ11に伝達することが可能になる。
(2)手回しによるネジ締め:
手回しでネジ締め作業を行う場合は、作業者がスイッチ16を図5に示すように矢印a1方向に移動させ、突起16aをスイッチロック溝16bに係合させる。
すると、スイッチ16の移動に伴ってローラ14もアーム16cによって押し出されて矢印a1方向に移動し、ハンマケース13のローラ固定壁13Cとアンビル4の外表面とに同時に接触することになる。この状態で、作業者がドライバ本体を矢印a2方向に回転させると、ドライバ本体の回転力は、矢印a3に示す経路に従ってハンマケース13からローラ14を経由してアンビル4に伝達され、アンビル4は矢印a4の方向に回転して図1に示すネジ11が同方向に回転される。
(3)手回しによるネジ緩め
手回しでネジ緩め作業を行う場合は、作業者がスイッチ16を図6に示すように矢印b1方向に移動させ、突起16aをスイッチロック溝16cに係合させる。
(3)手回しによるネジ緩め
手回しでネジ緩め作業を行う場合は、作業者がスイッチ16を図6に示すように矢印b1方向に移動させ、突起16aをスイッチロック溝16cに係合させる。
すると、スイッチ16の移動に伴ってローラ15もアーム16cによって押し出されて矢印b1方向に移動し、ハンマケース13のローラ固定壁13Cとアンビル4の外表面とに同時に接触することになる。この状態で、作業者がドライバ本体を矢印b2方向に回転させると、ドライバ本体の回転力は、矢印b3に示す経路に従ってハンマケース13からローラ15を経由してアンビル4に伝達され、アンビル4は矢印b4の方向に回転し、図1に示すネジ11が同方向に回転される。
以上のように、本実施の形態によれば、スイッチ16のセット位置を変えることによって、モータ駆動によるネジ締め/ネジ緩め作業又は手回しによるネジ締め/ネジ緩め作業を簡単に且つ確実に選択することが可能となる。従って、回転打撃力によってネジ11が締まり切らない場合や、ネジ11の頭を木材等の被締結材Wの表面と同一面として仕上げられないような場合であっても、増し締めによってネジ11を最後まで締め、その頭を木材等の被締結材Wの表面と同一面として仕上げることが可能となり、良好な仕上がり状態を得ることができる。
尚、以上は本発明をインパクトドライバに適用した形態について説明したが、本発明は、回転打撃機構を備えた他の任意の回転打撃工具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 インパクトドライバ(回転打撃工具)
2 電池パック
3 モータ
4 アンビル(出力軸)
5 先端工具
6 遊星歯車機構
7 スピンドル
7a V字型カム溝
8 ハンマ
9 カムボール
10 スプリング
11 ネジ
12 スリーブ(軸受部材)
12A スリーブのローラ収容部
13 ハンマケース
13A ハンマケースのローラ収容部
13B ハンマケースのスイッチ収容部
13C ハンマケースのローラ固定壁
13a〜13c ハンマケースのスイッチロック溝
14,15 ローラ(ロック部材)
16 スイッチ(リリース部材)
16a スイッチの突起
16b,16c スイッチのアーム
16d スイッチのベース
17 ハンマカバー
W 被締結材
2 電池パック
3 モータ
4 アンビル(出力軸)
5 先端工具
6 遊星歯車機構
7 スピンドル
7a V字型カム溝
8 ハンマ
9 カムボール
10 スプリング
11 ネジ
12 スリーブ(軸受部材)
12A スリーブのローラ収容部
13 ハンマケース
13A ハンマケースのローラ収容部
13B ハンマケースのスイッチ収容部
13C ハンマケースのローラ固定壁
13a〜13c ハンマケースのスイッチロック溝
14,15 ローラ(ロック部材)
16 スイッチ(リリース部材)
16a スイッチの突起
16b,16c スイッチのアーム
16d スイッチのベース
17 ハンマカバー
W 被締結材
Claims (3)
- モータの駆動力によって打撃機構部を動作させ、出力軸を打撃することによって該出力軸に装着された先端工具に回転打撃力を与える回転打撃工具において、
前記出力軸を回転可能に支持する円筒状の軸受部材の内周面と出力軸の外周面との間に形成された空間にロック部材を移動可能に設けるとともに、前記空間内で前記ロック部材を移動させるためのリリース部材を設け、該リリース部材を前記ロック部材が前記出力軸の回転をロックするロック位置と回転ロックを解除するリリース位置にセット可能としたことを特徴とする回転打撃工具。 - 前記リリース部材がリリース位置にセットされているときモータ駆動による作業が可能で、ロック位置にあるとき手回しによるネジ締め作業とネジ緩め作業が可能であることを特徴とする請求項1記載の回転打撃工具。
- 前記ロック部材を2つ以上のローラで構成するとともに、該ローラを前記リリース部材によって転動可能に保持したことを特徴とする請求項1又は2記載の回転打撃工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007248332A JP2009078317A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 回転打撃工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007248332A JP2009078317A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 回転打撃工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009078317A true JP2009078317A (ja) | 2009-04-16 |
Family
ID=40653465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007248332A Withdrawn JP2009078317A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 回転打撃工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009078317A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012014503A1 (en) | 2010-07-30 | 2012-02-02 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Screw tightening tool |
| CN104520072A (zh) * | 2012-03-13 | 2015-04-15 | 日立工机株式会社 | 冲击工具 |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007248332A patent/JP2009078317A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012014503A1 (en) | 2010-07-30 | 2012-02-02 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Screw tightening tool |
| JP2012030325A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動工具及びネジ締め用電動工具 |
| CN104520072A (zh) * | 2012-03-13 | 2015-04-15 | 日立工机株式会社 | 冲击工具 |
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Legal Events
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