JP2009078355A - ワーク供給装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 ワークにドリル等の工具で貫通孔を形成する際にも次のワークに傷を付けたり変形させたりするおそれがなく、ワーク収容部を回転させることによる振動等の発生を防止できるワーク供給装置を提供する。
【解決手段】 複数のワークを同一の軸線上に整列して収容するワーク収容部(110,120)を有し、ワーク収容部(110,120)に収容されたワークを、作業機械の作業位置(A)に供給するワーク供給装置であって、ワーク収容部(110,120)を、作業位置(A)に位置決めされたワークwとこのワークwに隣接するワーク収容部(110,120)内のワークwとを離間させるように進退移動自在に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械や組立機械等の作業機械の作業位置にワークを供給するワーク供給装置に関する。
薄物ワークを自動旋盤等の工作機械で連続加工する場合に、複数の前記薄物ワークを主軸(ドローチューブ)内部の設けたガイドチューブ(ワーク収容部)内に収納し、このガイドチューブから薄物ワークを一つずつ主軸のチャックに向けて供給する装置として、例えば特許文献1に記載のワーク自動送り装置が知られている。
実開昭61−12606号公報
しかし、上記文献に記載の自動送り装置では、主軸に把持されたワークの加工時に、ワーク収容部やガイドスリーブに収容されたワークに振動等が発生し、加工に悪影響を及ぼすという問題がある。
上記課題を解決するために、本発明のワーク供給装置は、複数のワークを同一の軸線上に整列して収容するワーク収容部を有し、前記ワーク収容部に収容されたワークを、作業機械の作業位置に供給するワーク供給装置であって、前記ワーク収容部を、前記作業位置に位置決めされたワークとこのワークに隣接するワーク収容部内のワークとを離間させるように進退移動自在に設けた構成としてある。なお、前記ワーク収容部に収容されたワークをワーク収容部内に保持するように、前記ワークの移動を規制するワーク規制手段を設けてもよい。
この構成によれば、作業位置で位置決めされたワークとワーク収容部に収容されたワークとを離間させることができる。
前記作業機械は筒状の主軸を有するものであってもよく、この場合は、前記ワーク収容部を主軸の貫通孔に挿入して配置する。また、前記主軸は前記作業機械に回転駆動自在に設けられていてもよく、この場合は、前記ワーク収容部を、前記主軸の回転に対して固定状態で支持させることができる。このようにすることで、作業位置のワークを回転させても、ワーク収容部を回転させないようにすることができ、ワーク収容部に収容されたワークの振動等の発生を防止できる。
本発明の適用が可能な作業機械は、所定位置に位置決めしたワークに何らかの作業を行うものであればよく、各種加工機の他、組立機や検査機にも適用が可能である。加工機としては、主軸に把持したワークを加工する工作機械を挙げることができる。この場合は、主軸の回転によってワークを回転させても前記ワーク収容部を回転させることなく、ワークの加工を行うことができる。
本発明のワーク供給装置は、作業位置に位置決めしたワークと前記ワークに隣接するワーク収容部内のワークとを離間させることができる。そのため、例えば作業位置のワークを回転させても、ワーク収容部を回転させる必要がなくなり、振動等の発生を防止して精度の高い加工をワークに施すことができる。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明のワーク供給装置の第一の実施形態にかかり、その構成を説明する断面図である。
なお、以下の説明において「前」と記載するときには、図1の右方を指すものとして、「後」と記載するときには同左方を指すものとする。また、図においては、本発明のワーク供給装置以外の部分を仮想線で示すものとする。
図1に示すように、自動旋盤の主軸500は、図示しない主軸台に軸受503によって回転自在に支持されている。主軸500の前端にはチャックボディー510が取り付けられ、このチャックボディー510の前端に三つ又は四つのチャック爪511が均等間隔で配置されている。このチャック爪511は、チャックボディー510上を径方向に進退移動することで開閉し、今回加工のワークw1を把持することができるようになっている。今回加工のワークw1は、チャック爪511により把持された状態で、チャックボディー510の近傍の加工位置Aで工具Tにより加工される。
ワーク供給装置100は、主軸500の貫通孔500a内に挿入された保持筒400と、この保持筒400内に収容され、多数個のワークwを主軸軸線C上で配列して収容するマガジン110と、保持筒400の内部に挿入されてマガジン110とチャック爪511の間に配置され、マガジン110の前端から送り出されたワークwをチャック511まで案内するガイドスリーブ120と、ガイドスリーブ120の前端側から主軸貫通孔500a内に挿入され、マガジン110に収容されたワークwのうち、先頭に位置するワークwと当接してワークwが不用意に移動したり倒れたりしないように押さえるワーク押さえ150と、保持筒400に挿入したマガジン110を後方から押して保持筒400内の所定位置に固定する固定手段としてのマガジンプッシャ170と、保持筒400内に固定されたマガジン110内のワークwを後方から押して、マガジン110の前端からワークwを押し出すワーク押圧手段としてのワークプッシャ160とを有している。
[保持筒400]
保持筒400は、図示しない進退移動手段により、前後方向に進退移動自在である。前記進退移動手段としては、例えば、主軸を主軸台に対して進退移動させる公知のものを利用することができる。また、主軸台の後方に配置したバーフィーダ等の棒材送り機構を利用することも可能である。
また、保持筒400は、貫通孔500a内で主軸500と非接触状態で支持されている。そのため、ワーク加工の際に主軸500が回転しても、保持筒400は回転しない。もちろん、軸受等を用いて、保持筒400を主軸500に対して回転自在かつ進退移動自在に支持するようにしてもよい。
[ワーク収容部]
この実施形態においてワーク収容部は、マガジン110とガイドスリーブ120とから構成される。
マガジン110は、円筒状に形成され、同一形状のワークwを主軸軸線C上で多数配列して収容する。マガジン110の中心には、ワークwの外形形状及び寸法にほぼ一致する形状及び寸法のワーク収容孔110aが、マガジン110の前端面111から後端まで貫通形成されている。
ガイドスリーブ120には、ワークwの把持及び把持の解除を行うワーク規制手段としてのコレットチャック220が外嵌される。コレットチャック220の前端は、保持筒400の前端に取り付けられたカバー202に当接し、このカバー202によって前進が規制される。
ガイドスリーブ120に貫通形成されたガイド孔120aは、ワークwの外形形状及び外径寸法とほぼ同一の形状及び内径寸法を有し、かつ、マガジン110の前端から送り出されたワークwをコレットチャック220のチャック爪221まで確実に案内して受け渡すことができるように、その前端がチャック爪221に接している。
この実施形態では、図1に示すように、ガイドスリーブ120の後端側に張り出し形成されたフランジ121が、コレットチャック220の後端にばね201によって押し付けられることで、コレットチャック220に対してガイドスリーブ120が位置決めされる。
ガイドスリーブ120の後端は、フランジ121より後方に突出する筒状の凸部122として形成されている。一方、ワーク収容孔110aの前端は、この凸部122が挿入できる大径部110bとして形成されている。そして、マガジン110が保持筒400に挿入されたときに、凸部122がワーク収容孔110aの前端の大径部110bに挿入される。
[ストッパ130]
マガジン110の前端には、保管の際や搬送の際にマガジン110の前端からワークwが脱落しないようにするためのストッパ130が設けられている。
図2は、図1のワーク供給装置の詳細を説明する図で、図2(a)はマガジン110の前端部分の拡大図、図2(b)は図2(a)のマガジン110の前端部分を図中I方向から見た拡大図、図3(a)は、保持筒400内でマガジン110が固定されたときの状態を示す主要部の断面図、図3(b)は、図3(a)のII方向矢視図である。
図示するように、マガジン110には、外周面の一部を前端面111側から主軸軸線Cと同方向に切り欠いて凹状の第一の溝112が形成されている。また、マガジン110の前端には、第一の溝112とワーク収容孔110aとを連通状に連結するする第二の溝114が形成されている。
ストッパ130は、第一の溝112及び第二の溝114の内部に取り付けられる。そのため、マガジン110に形成する第一の溝112及び第二の溝114の数は、マガジン110の前端に設けるストッパ130の数に応じて決定される。ストッパ130を複数設ける場合は、マガジン110の外周縁をストッパ130の数で均等分割した位置に第一の溝112及び第二の溝114を形成するのが好ましい。図示の例では、主軸軸線Cを中心とする対称位置に第一の溝112及び第二の溝114を形成し、二つのストッパ130をマガジン110の前端に設けている。
ストッパ130は、第一の溝112の底部に収容され、ボルト113でマガジン110に取り付けられた板ばね状の基部131と、この基部131の前端の一部を第二の溝114に沿って主軸軸線C側に屈曲させて形成され、第二の溝114を経てワーク収容孔110aに突出してワークwと係合する係合部132と、この係合部132より前方に形成され、前端に向かうに従って主軸軸線Cから遠ざかる方向に傾斜する傾斜部133とから構成されている。傾斜部133は、その少なくとも一部がマガジン110の大径部110bに突出していて、ガイドスリーブ120の凸部122が大径部110bに挿入されたときに、凸部122と係合してストッパ130を拡開させる方向に弾性変形させる。
これを、図3を参照しながら説明すると、保持筒400内でマガジン110が固定される際には、図3に示すように、大径部110bに凸部122が挿入され、この凸部122がストッパ130の傾斜部133と係合する。これにより、基部131のばね力に抗して係合部132が径方向外側に移動させられ、ストッパ130によるワークwの規制が解除される。すなわち、この実施形態では、凸部122が規制解除手段を構成する。
[ドローバ230]
コレットチャック220のチャック爪221を開閉させる筒状のドローバ230は、図1に示すように、保持筒400内に挿入されている。マガジン110,ガイドスリーブ120及びコレットチャック220はドローバ230の貫通孔内に配置される。
ドローバ230は、図示しない公知の駆動機構の作用によって、主軸軸線Cと同方向に進退移動するようになっている。そして、ドローバ230が前進することで、コレットチャック220の前端が縮径し、チャック爪221がワークwを把持する。また、ドローバ230が後退することで、コレットチャック220の前端が元の径に復帰し、ワークwの把持を解除する。
[ワーク付勢部]
マガジン110の後端には、図2に示すように、ワーク収容孔110aに配列して収容されたワークwをストッパ130の係合部132に向けて付勢するワーク付勢部140が設けられている。
このワーク付勢部140は、ワーク収容孔110aの後端に形成された大径部110c内に設けられている。ワーク付勢部140は、大径部110cに挿入された筒状の押圧部材141と、大径部110cの開口部分に螺着された筒状のキャップ142と、このキャップ142と押圧部材141との間に介在し、押圧部材141を前方に向けて付勢するコイルばね143とからなっている。
押圧部材141の外周面の途中部位には、径方向外側に張り出すフランジ141aが形成されていて、このフランジ141aがワーク収容孔110aと大径部110cとの境界部分に形成された段付き部に当接することで、押圧部材141の前進限界が決定される。
上記の態様により、コイルばね143の付勢力によって押圧部材141がワーク収容孔110aに収容されたワークwを後端側から押し、先頭のワークw1(以下、先頭のワークを他のワークから区別する必要がある場合は、符号“w1”で示すものとする)をストッパ130に押し付ける。そのため、マガジン110の保管の際や搬送の際、マガジン110を後述の手順で主軸貫通孔220a内に挿入する際等に、ワークwがマガジン110から脱落したり、マガジン110内でワークwが前後に不用意に移動したり、倒れたりしないように規制することができる。
[マガジンプッシャ]
保持筒400に挿入されたマガジン110を後方から押すことで、マガジン110を保持筒400内で位置決め固定するためのマガジンプッシャ170は、図1に示すように、主軸軸線C上に配置された押圧部材171と、この押圧部材171を回転自在に支持するアーム172と、押圧部材171及びアーム172を主軸軸線C上で前後方向に進退移動させる図示しない駆動機構とから構成される。駆動機構としては、エアシリンダや油圧シリンダ等の流体圧シリンダ、ボールねじ・ナットとモータの組み合わせ、ソレノイド等の公知のものを用いることができる。
図3に示すように、保持筒400に挿入されたマガジン110を上記構成のマガジンプッシャ170により後方から押すと、マガジン110の前端面111がガイドスリーブ120のフランジ121に突き当たることで、マガジン110の前進が規制される。これにより、マガジン110が保持筒400内で位置決めして固定される。
[ワークプッシャ]
マガジン110が保持筒400内で位置決めして固定される際には、ストッパ130によるワークwの規制が解除されるので、マガジン110の前端からのワークwの送り出しが可能になる。ワークwの送り出しは、マガジン110内のワークwを後方から押すワークプッシャ160によって行われる。
ワークプッシャ160は、マガジン110の後方から、マガジンプッシャ170の押圧部材171及びワーク付勢部140を挿通してワーク収容孔110aに挿入される。ワークプッシャ160の進退移動は、図示しない駆動機構によって行われる。
この駆動機構は、ワークプッシャ160を予め決定された速度で前進させることができるものであれば、その構成は特に限定されない。また、ワークプッシャ160の前進時において一定以上の付加が作用したときに、ワークプッシャ160との間に滑りを生じさせ、又は、モータ等の駆動体を自動停止させてワークプッシャ160の前進を規制することができる機能を有するものであるのが好ましい。このような駆動機構としては、例えば、主軸貫通孔500aに長尺の棒材を供給するための市販のバーフィーダを用いることが可能である。
[ワーク押さえ]
ワーク押さえ150は、ストッパ130によるワークwの規制を解除する際に、先頭のワークw1を前方から押さえることで、マガジン110内のワークwが不用意に移動したり、倒れたりしないようにする。また、ワークプッシャ160と協働して、先頭のワークwをチャック爪511まで移動させ、チャック爪511に正確に把持させる。
ワーク押さえ150及びワークプッシャ160とともにワークwをチャック爪511まで送るワーク送り手段は、主軸軸線Cと同方向に移動自在で、かつ、精密な位置決めが可能であれば種々のものを用いることができる。例えば、主軸軸線C方向に移動自在な刃物台,対向主軸台又はテールストッカ等を挙げることができる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態を、図4を参照しながら説明する。
この実施形態のワーク供給装置は、ストッパの構成が異なるだけで、他の部分については第一の実施形態と同様である。そのため、以下の説明ではストッパ部分についてのみ説明し、その他の部分についての詳しい説明は省略する。
図4は本発明の第二の実施形態にかかり、(a)はストッパによってワークが規制された状態を、(b)はストッパによるワークの規制が解除された状態を示している。
この実施形態では、マガジン110の前端に、マガジン110の外周面からワーク収容孔110aまで貫通する溝115が形成されている。この溝115の壁面に、主軸軸線Cと直交する方向に軸135aが取り付けられ、この軸135aを支点とする爪135が回動自在に設けられている。
爪135は、図示しないストッパによって回動範囲が制限されていて、ワークwと係合する突出状態(図4(a)の状態)と、ワークwの規制を解除した格納状態(図4(b)の状態)との間で回動する。また、爪135は、弦巻ばね等により常時突出方向に付勢されている。この実施形態においても、溝115は主軸軸線Cを中心とする対称位置に二カ所形成され、二つの爪135が設けられている。爪135の前部は、ガイドスリーブ120の凸部122と係合する傾斜面135bとして形成されていて、凸部122が傾斜面135bと係合しながら大径部110bに挿入されることで、爪135が軸135aを支点として回動し、溝115内に格納される。これにより、爪135によるワークwの規制が解除される。
[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態を、図5を参照しながら説明する。
この実施形態においてマガジン110に収容されるワークw′は、図5(a)に示すように、外周縁の一部を切り欠いた略D字状のものである。
この場合は、図5(b)及び図5(c)に示すように、マガジン110内で主軸軸線Cの周りにワークw′が回転しないようにするために、ワーク収容孔110aの内周面に回り止めを設ける。この回り止めは、ワーク収容孔110aの内周面に形成され、ワーク収容孔110aの全長にわたって主軸軸線Cと同方向に延びる溝110dと、この溝110dに嵌入されたキー状の回り止め部材118とを有している。
回り止め部材118は、図示しないボルト等でマガジン110に固定される。上記の態様により、ワーク収容孔110aの内周面から突出する回り止め部材118が、ワークw′の切欠面wa′に当接し、ワークw′の回転を規制することができる。
なお、ワーク収容孔110aの内部にキー状の回り止め部材118を設けることで、マガジン110の重量バランスが変化し、マガジン110の重心が主軸軸線Cと一致しなくなる。そのため、保持筒400及びマガジン110を主軸500とともに回転させる場合において、マガジン110を主軸200とともに高速で回転させると、主軸200に振動が発生するおそれがある。そこで、回り止め部材118の材質としてマガジン110の材質よりも軽量のものを採用したり、回り止め部材118に孔や溝を設けたり、回り止め部材118と対称位置に重量バランスをとるための部材を設けたりする等して、マガジン110の重心を可能な限り主軸軸線C上又はその近傍に位置させるのが好ましい。
また、この実施形態では、回り止め部材118を設けた部位を避けてストッパ130を設けるが、マガジン110の重量バランスを考慮した位置にストッパ130を一つ又は複数設けるのが好ましい。
[第四の実施形態]
上記の実施形態では、マガジン110とは別体のガイドスリーブ120がコレットチャック220内に設けられ、マガジン110から送り出されたワークwがガイドスリーブ120によってチャック爪511まで案内,供給されるものとして説明した。
以下に説明する第四の実施形態では、マガジン310の前端がチャック爪221の直近に位置していて、マガジン330から送り出されたワークwがすぐにチャック爪511に受け渡されるようになっている。なお、以下の説明において、第一の実施形態と同一部位,同一部材には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
図6は、本発明の第四の実施形態にかかり、(a)はマガジンの前端部分の断面図、(b)は(a)のIV方向矢視図、図7は主軸貫通内で位置決め・固定した後におけるマガジンの前端部分の断面図である。
ワーク収容部としてのマガジン310の前端部分は、他の部分よりも径の小さい小径部310bとして形成されている。また、マガジン310の外周面には、前端面311から主軸軸線Cと同方向に延びる第一の溝312aと、この第一の溝312aの後端に位置し、第一の溝312aよりも浅い第二の溝312bと、第一の溝312aの前端で第一の溝312aとワーク収容孔110aとを連通状に連結する第三の溝314とが形成されている。
先の実施形態と同様に、第一〜第三の溝312a,312b,314は、マガジン310の前端に設けるストッパ330の数に応じて形成する。ストッパ330を複数設ける場合は、主軸軸線Cを中心とする円周を、ストッパ330の数で均等分割した位置に形成するのが好ましい。図示の例では、2つのストッパ330を、主軸軸線Cを中心とする対称位置に設けている。
ストッパ330は、第一の溝312aの内部に収容されたアーム部331と、第一の溝312aの側壁に主軸軸線Cと直交する方向に設けられ、アーム部331を揺動自在に支持する軸333と、アーム部331の前端に形成され、第三の溝314を挿通してワーク収容孔310aまで延び、ワークwと係合してワークwの脱落や不用意な移動,倒れを規制する係合部332と、アーム部331の後方に配置され、係合部332がワークwと係合する方向にアーム部331を常に付勢する板ばね334と、この板ばね334をマガジン310の第二の溝312bの底部に固定するボルト313とを有している。
さらに、アーム部331には、軸333よりも後方に傾斜部331aが形成されていて、ワークwと係合部332とが係合してワークwを規制している状態(図6(a)に示す状態)において、傾斜部331aの少なくとも一部が、第一の溝312aから突出するようになっている。
図7に示すように、保持筒400内にマガジン310を挿入してマガジンプッシャ170(図1参照)でマガジン310を押すと、保持筒400の内周部分に形成された段付き部423にマガジン310の外径変化部315が当接して、マガジン310の位置決めと固定が行われる。このとき、マガジン310の前端面311がチャック爪511の直近に位置し、マガジン310から送り出されたワークwをただちにチャック爪511に受け渡すことができるようになっている。
また、保持筒400にマガジン310の前端が挿入されることで、第一の溝312aから突出するアーム部331の傾斜部331aが保持筒400の内周面に当接し、板ばね334の付勢力に抗してアーム部331の後端が主軸軸線C側に押されることになる。これにより、係合部332がワークwから遠ざかる方向に移動し、ワークwの規制を解除する。
なお、ワークwの規制が解除されるときは、先の実施形態と同様に、最先端に位置するワークw1がワーク押さえ150(図1参照)によって押さえられているから、ワークwがマガジン310から脱落したり、倒れたりすることはない。
[供給方法及び作用の説明]
図8は、上記のワーク供給装置によるワーク供給の手順を説明する図である。
図8(a)に示すように、初期状態では、保持筒400は後退した位置にあって、保持筒400に収容されたコレットチャック220の前端(チャック爪221)と主軸500のチャック爪511とは離間している。この状態で、保持筒400にマガジン110を保持筒400の後端から挿入する。このとき、主軸500の前端に対面する位置に、ワーク押さえ150が待機している。
なお、マガジン110内のワークwは、ストッパ130とワーク付勢部140とによって保持されているので、マガジン110の保管の際、搬送の際及び保持筒400にマガジン110を挿入する際に、ワークwがマガジン110から脱落したり、マガジン110内で不用意に移動したり、倒れたりすることはない。
マガジン110を保持筒400に挿入する際には、図8(b)に示すように、ワーク押さえ150を主軸軸線C上で移動させて、予め設定した位置にワーク押さえ150の先端を位置させる。この位置は、後述する手順によりマガジン110を保持筒400内で固定したときに、マガジン110に収容されたワークwのうちの先頭のワークw1に、ワーク押さえ150が当接する位置である。
この状態で、図9に示すように、マガジン110の後端にマガジンプッシャ170を当接させ、マガジン110を前方に押して、その前端面111(図1参照)をガイドスリーブ120のフランジ121に押し付ける。これにより、マガジン170が保持筒400内で位置決めして固定される。
このとき、先に図3を参照しながら説明したように、ワーク収容孔110aの前端に形成された大径部110bにガイドスリーブ120の突部122が挿入されることで、ストッパ130によるワークwの規制が解除される。なお、先頭のワークw1がワーク押さえ150に当接しているので、ストッパ130による規制が解除されても、ワークwが不用意に移動したり倒れたりすることはない。
次いで、マガジン収容部110,ガイドスリーブ120及びコレットチャック220等を、保持筒400とともに前進させ、コレットチャック220の前端をチャック爪511に隣接させる。この状態を図10(a)に示す。
そして、この状態で、ワーク押さえ150で先頭のワークw1を押さえながら、ワークwをチャック爪511による把持位置まで移動させる。
先頭のワークw1をチャック爪511に把持させた後は、スリーブ230を前進させてコレットチャック220のチャック爪221で次のワークwを把持させる。この後、図10(b)に示すように、保持筒400を後退させて、コレットチャック220に把持されている次のワークwとチャック爪511に把持されているワークw1とを離間させる。また、ワーク押さえ150を工具Tと干渉しない位置まで後退させる。
以後、主軸500を回転させて、工具Tでワークw1を加工する。保持筒400と主軸500とは非接触状態であるので、主軸500を回転させても保持筒400は回転しない。
加工終了後は、図11(a)に示すように、チャック爪511によるワークw1の把持解除に先立って、保持筒400が前進し、次回加工のワークwを加工の終了したワークw1に当接させる。次いで、ワーク押さえ150が前進して、加工が終了したワークw1に当接し、ワークw1を押さえる。
この状態で、チャック爪511及びチャック爪221による加工の終了したワークw1及び次回加工のワークwの把持を解除する。そして、ワークプッシャ160及びワーク押さえ150を同期させた速度でワークw一つ分だけ前進させる。これにより、図11(b)に示すように、次回加工のワークwがチャック爪511の把持位置に位置する。
次回加工のワークwをチャック爪511で把持させた後、図11(c)に示すようにワーク押さえ150を前進させると、加工の終了したワークw1の押さえが解除され、主軸500の前端から落下して、回収箱4に回収される。そして、工具Tによる次回加工のワークwの加工が開始される。
以後、図10(b)〜図11(c)の動作を繰り返す。
マガジン110内のワークwを全て使い終わったら、マガジンプッシャ170及びワークプッシャ160を後退させてマガジン110の位置決め・固定を解除し、マガジン110を保持筒400及び主軸貫通孔500aから抜き取る。そして、次回使用のマガジン110を準備し、図8(a)に示すように主軸貫通孔200aに挿入する。以後、図8(b)〜図11(c)の動作を繰り返す。
なお、上記の作用は、図6及び図7を参照しながら説明した第四の実施形態のマガジン310でも同じである。
本発明では、多数のワークwが収容されたマガジン110,310やガイドスリーブ120を主軸500ともに回転させることなく、ワークwの加工を行うことが可能であるので、ワーク加工の際にマガジン110,310やガイドスリーブ120、これらに収容された多数のワークwに起因する振動等が発生しない。
また、ドリルでワークw1に貫通孔を形成する場合でも、保持筒400とともに次に加工するワークwを十分に後退させておくことで、ワークw1を突き抜けたドリルの先端が次のワークwに接触してワークwを傷つけたり、変形させたりするという不都合を防止できる。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
上記の第一〜第四の実施形態では、ワークwの加工中は常にマガジンプッシャ170でマガジン110,310を前方に押して位置決め・固定を行っているが、保持筒400内でマガジン110,310の位置決め・固定を行うことができるのであれば、例えば保持筒400の後方にマガジン110,310を把持するチャックを設け、このチャックでマガジン110,310の位置決めと固定を行うようにしてもよい。
さらに、ストッパ130,135,330は上記のものに限られない。通常状態においてワークwの脱落や移動等を規制することができ、主軸貫通孔内にマガジンを位置決め・固定する際に規制を解除することができるのであれば、他の形態であってもよい。例えば、径方向に直線状に進退移動するストッパであってもよい。
また、上記の説明では主軸の後方からマガジンを挿入するものとしているが、マガジンは主軸の先端から挿入するものであってもよい。また、上記の説明では主軸が水平方向の横型の工作機械(自動旋盤)を例に挙げて説明したが、主軸が立て方向の立て型の工作機械にも適用が可能である。
本発明のワーク供給装置は、同一形状のワークを連続して加工位置や組立位置等の作業位置に供給するあらゆる場合に適用が可能であり、旋盤やプレス機などの工作機械におけるワークの連続供給だけでなく、機器類の組立作業におけるワークの連続供給等にも適用が可能である。
本発明のワーク供給装置の第一の実施形態にかかり、その構成を説明する断面図である。 図1のワーク供給装置の要部の詳細にかかり、図2(a)はマガジンの前端部分の拡大図、図2(b)は図2(a)のマガジンの前端部分を図中I方向から見た拡大図である。 図3(a)は、保持筒内でマガジンが固定されたときの状態を示す主要部の断面図、図3(b)は、図3(a)のII方向矢視図である。 本発明の第二の実施形態にかかり、(a)はストッパによってワークが規制された状態を、(b)はストッパによるワークの規制が解除された状態を示している。 本発明の第三の実施形態にかかり、(a)はこの実施形態でマガジンに収容される異形ワークの一例を示す平面図、(b)はこの実施形態のワーク供給装置の主要部の断面図、(c)は(b)のIII-III方向断面図である。 本発明の第四の実施形態にかかり、(a)はマガジンの前端部分の断面図、(b)は(a)のIV方向矢視図である。 本発明の第四の実施形態にかかり、主軸貫通内で位置決め・固定した後におけるマガジンの前端部分の断面図である。 保持筒にワーク収容部を挿入する手順を説明する図である。 保持筒に挿入したワーク収容部からワークをチャック爪まで導く手順を説明する図である。 保持筒に挿入したワーク収容部からワークをチャック爪まで導く手順を説明する図である。 保持筒に挿入したワーク収容部からワークをチャック爪まで導く手順を説明する図である。
符号の説明
100:ワーク供給装置
110:ワーク収容部
110a:貫通孔
111:前端面
120:ガイドスリーブ(ガイド)
121:フランジ
122:凸部(規制解除手段)
120a:ガイド孔
130:ストッパ
131:基部
140:ワーク付勢部
150:ワーク押さえ
160:ワークプッシャ
170:マガジンプッシャ
202:カバー
203:テーパ面
210:軸受
220:コレットチャック
221:チャック爪
230:ドローバ
400:保持筒
500:主軸
500a:主軸貫通孔
A:加工位置(作業位置)
T:工具

Claims (5)

  1. 複数のワークを同一の軸線上に整列して収容するワーク収容部を有し、前記ワーク収容部に収容されたワークを、作業機械の作業位置に供給するワーク供給装置であって、
    前記ワーク収容部を、前記作業位置に位置決めされたワークとこのワークに隣接するワーク収容部内のワークとを離間させるように進退移動自在に設けたこと、
    を特徴とするワーク供給装置。
  2. 前記ワーク収容部に収容されたワークをワーク収容部内に保持するように、前記ワークの移動を規制するワーク規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワーク供給装置。
  3. 前記作業機械が筒状の主軸を有し、前記ワーク収容部が主軸の貫通孔に挿入されて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク供給装置。
  4. 前記主軸が前記作業機械に回転駆動自在に設けられ、前記ワーク収容部を、前記主軸の回転に対して固定状態で支持したことを特徴とする請求項3に記載のワーク供給装置。
  5. 前記作業機械が、前記ワーク収容部から供給されたワークを主軸で把持して加工を行う工作機械であることを特徴とする請求項3又は4に記載のワーク供給装置。
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