JP2009083625A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化することなく、両レール間の剥離を抑制することができる車両用シートスライド装置を提供する。
【解決手段】断面U字状の第1本体壁部21及び該第1本体壁部21の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向内側に曲成されて更に基端側に折り返された折返し壁部13を有するロアレール3と、両折返し壁部13間で第1本体壁部21の開口側にその開口側が突き合わされる断面U字状の第2本体壁部22及び該第2本体壁部22の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向外側に曲成されて更に側壁部11及び折返し壁部13に包囲されるように折り返された折返し壁部16を有してロアレール3に対し相対移動可能に連結されたアッパレール4と、第2本体壁部22に形成され、該第2本体壁部22の互いに対向する両側壁部14間を橋渡しする板状の切り起こし片23,24とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートスライド装置に関するものである。
従来、車両用シートスライド装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用シートスライド装置は、車両前後方向に延在して車両フロアに固定されるロアレール(4)と、シートに固定されロアレールに相対移動可能に支持されるアッパレール(5)とを備えている。ロアレールは、断面U字状のロア本体壁部(41)及び該ロア本体壁部の開口側となる両先端(上端)からそれぞれ幅方向内側に曲成されて更に基端側に折り返されたロア折返し壁部(44)を有する。一方、アッパレールは、両ロア折返し壁部間でロア本体壁部の開口側にその開口側が突き合わされる断面U字状のアッパ本体壁部(50)及び該アッパ本体壁部の開口側となる両先端(下端)からそれぞれ幅方向外側に曲成されて更にロア本体壁部の側壁部(42)及びロア折返し壁部に包囲されるように折り返されたアッパ折返し壁部(53)を有する。そして、ロアレール及びアッパレールは、主としてロア折返し壁部及びアッパ折返し壁部の係合によって上下方向に抜け止めされている。
また、この車両用シートスライド装置では、アッパ本体壁部の互いに対向する両側壁部(52)間に板状の変形防止部材(8)が介設されており、例えば車両の前方衝突時の荷重に基づく力のモーメントによってアッパ折返し壁部の後端部がロア折返し壁部に干渉した際に、アッパ本体壁部の両側壁部(52)が互いに接近するように変形することを前記変形防止部材にて阻止することが提案されている。これにより、アッパレールのロアレールからの剥離が抑制される。
特開2000−233671号公報(第7−9図)
ところで、この車両用シートスライド装置では、アッパレールのレール断面内に別部材(変形防止部材)を取着する必要があり、例えばリベットによる締結や溶接などの作業を行うためのスペースが必要になり、アッパレールのレール断面の大型化を余儀なくされる。また、変形防止部材についても、同様に作業を行うためのスペースが必要になり、やはりその大型化を余儀なくされる。
さらに、変形防止部材を別途設ける必要がある分、部品点数や質量が増加することになる。
本発明の目的は、大型化することなく、両レール間の剥離を抑制することができる車両用シートスライド装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両前後方向に延在して車両フロア及びシートのいずれか一方に固定され、断面U字状の第1本体壁部及び該第1本体壁部の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向内側に曲成されて更に基端側に折り返された第1折返し壁部を有する第1レールと、前記車両フロア及び前記シートのいずれか他方に固定され、前記両第1折返し壁部間で前記第1本体壁部の開口側にその開口側が突き合わされる断面U字状の第2本体壁部及び該第2本体壁部の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向外側に曲成されて更に前記第1本体壁部の側壁部及び前記第1折返し壁部に包囲されるように折り返された第2折返し壁部を有して前記第1レールに対し相対移動可能に連結された第2レールと、前記第2本体壁部に形成され、該第2本体壁部の互いに対向する両側壁部間を橋渡しする板状の切り起こし片とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記第2本体壁部の互いに対向する両側壁部間は、前記板状の切り起こし片にて橋渡しされている。従って、例えば車両衝突時の荷重に基づく力のモーメントによって前記第2折返し壁部が前記第1折返し壁部に干渉した際に、前記第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形することを前記切り起こし片にて阻止することができ、前記第2レールが前記第1レールから剥離することを抑制できる。また、前記切り起こし片は、前記第2本体壁部に一体形成されていることで、同様の切り起こし片を別途取着する必要はなく、当然ながら該切り起こし片の取着作業を行うためのスペースも不要となって、前記第2レールのレール断面の大型化を抑制することができる。さらに、前記切り起こし片は、前記第2本体壁部に形成されていることで、部品点数や質量の増加を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、前記切り起こし片は、前記第2本体壁部の両側壁部の対向方向に並設した複数で該第2本体壁部の両側壁部間を橋渡しするものであることを要旨とする。
同構成によれば、前記切り起こし片は、前記第2本体壁部の両側壁部の対向方向に並設した複数で前記第2本体壁部の両側壁部間を橋渡しするものであることで、例えば前記第2本体壁部に形成した一つの前記切り起こし片のみで前記第2本体壁部の両側壁部間を橋渡しする場合に比べて、その切り起こしに伴う前記第2レールの偏在的な強度低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が互いに異なる角度に設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が互いに異なる角度に設定されていることで、前記第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形する際に、両切り起こし片間に板厚以上のずれが生じたとしても、これら切り起こし片を確実に当接させて前記変形を阻止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が平行になるように設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が平行になるように設定されていることで、前記第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形する際に、両切り起こし片は対向面全面に亘って当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。
本発明では、大型化することなく、両レール間の剥離を抑制することができる車両用シートスライド装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面に従って説明する。
図1は、例えば自動車などの車両に搭載される車両用シート1を模式的に示す側面図である。同図に示されるように、車両フロア2には、第1レールとしての金属製のロアレール3が車両前後方向に延在する態様で固定されるとともに、該ロアレール3には、第2レールとしての金属製のアッパレール4がロアレール3に対し相対移動可能に装着されている。
なお、ロアレール3及びアッパレール4は、車両用シート1の幅方向(図1において紙面に直交する方向)でそれぞれ対をなして配設されており、ここでは車両の前方に向かって左側に配置されたものを示している。そして、両アッパレール4には、乗員の着座部を形成するシート5が固定・支持されている。ロアレール3及びアッパレール4の相対移動は、ロック部材(図示略)により通常は規制されており、該ロック部材に操作力を付与することでその規制が解除される。
次に、本実施形態に係る車両用シートスライド装置について、図2〜図4に従って説明する。なお、図2は、この車両用シートスライド装置の分解斜視図であり、図3は、その後端部の側面図である。また、図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。
図4に示されるように、前記ロアレール3は、幅方向両側から立設された一対の側壁部11及びこれら側壁部11を互いに連結する底壁部12を有する。両側壁部11及び底壁部12は、上側に開いた断面U字状を呈して第1本体壁部21を構成する。そして、各側壁部11の先端(上端)、即ち第1本体壁部21の開口側となる各先端には、幅方向内側に曲成されて更に側壁部11の基端側に折り返された第1折返し壁部としての折返し壁部13が連続形成されている。
一方、前記アッパレール4は、前記ロアレール3の両折返し壁部13間で上下方向に延びる一対の側壁部14及びこれら側壁部14を互いに連結する蓋壁部15を有する。両側壁部14及び蓋壁部15は、前記第1本体壁部21の開口側にその開口側が突き合わされるように下側に開いた断面U字状を呈して第2本体壁部22を構成する。そして、各側壁部14の先端(下端)、即ち第2本体壁部22の開口側となる各先端には、幅方向外側に曲成されて更に前記側壁部11及び前記折返し壁部13に包囲されるように折り返された第2折返し壁部としての折返し壁部16が連続形成されている。各折返し壁部16の基端部は、前記側壁部14との接続部から上向きに傾斜して傾斜壁部16aを形成する。
つまり、アッパレール4は、ロアレール3の両折返し壁部13間で第1本体壁部21の開口側に前記第2本体壁部22の開口側が突き合わされており、主として前記折返し壁部13,16との係合によって上下方向に抜け止めされている。これらロアレール3及びアッパレール4により形成されるレール断面は、矩形状をなすいわゆる箱形である。
なお、前記各折返し壁部16及びこれに対向する前記側壁部11間には、転動体(図示略)が装着されており、前記アッパレール4は、前記ロアレール3との間で転動体を転動させる態様で、該ロアレール3に対し長手方向(車両前後方向)に摺動自在に支持されている。
図3及び図4に示すように、アッパレール4の長手方向後端部には、幅方向一側(図4の左側)の側壁部14を切り起こした切り起こし片としての四角板状の第1切り起こし片23が形成されている。この第1切り起こし片23は、当該側壁部14を長手方向に沿う折り線に沿って内向きに屈曲することで形成されており、その板厚方向を高さ方向に一致させて該側壁部14の垂直方向に突出する。
また、アッパレール4の長手方向後端部には、幅方向他側(図4の右側)の側壁部14を切り起こした切り起こし片としての四角板状の第2切り起こし片24が形成されている。この第2切り起こし片24は、当該側壁部14を高さ方向に沿う折り線に沿って内向きに屈曲することで形成されており、その板厚方向を長手方向に一致させて該側壁部14の垂直方向に突出する。
つまり、両側壁部14の対向方向に並設された第1及び第2切り起こし片23,24は、各々の板厚方向が互いに直角をなすように設定されている。アッパレール4の形成するU字状のレール断面の内部に配置されるこれら第1及び第2切り起こし片23,24は、互いの対向面が間隙Δを有して近接する態様で前記両側壁部14間を橋渡しする。そして、第1及び第2切り起こし片23,24は、第2本体壁部22の変形時に互いの対向面がその中央部同士で当接するように配置されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。例えば車両の前方衝突時などアッパレール4(シート5)に非常に大きな前方に向かう荷重が加わると、該アッパレール4には、その前端部を支点に後端部を上昇させようとする力のモーメントM(図4参照)が生じる。そして、このモーメントMによって前記折返し壁部16がロアレール3の折返し壁部13に干渉すると、前記両側壁部14が互いに接近するように変形しようとする。しかしながら、本実施形態では、前記第2本体壁部22の互いに対向する両側壁部14間は、前記第1及び第2切り起こし片23,24にて橋渡しされていることで、これら第1及び第2切り起こし片23,24の対向面同士の当接によって前記変形を阻止することができ、アッパレール4がロアレール3から剥離することを抑制できる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記第2本体壁部22の互いに対向する両側壁部14間は、板状の第1及び第2切り起こし片23,24にて橋渡しされている。従って、例えば車両の前方衝突時の荷重に基づく力のモーメントMによって前記折返し壁部16が前記折返し壁部13に干渉した際に、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形することを前記第1及び第2切り起こし片23,24にて阻止することができ、前記アッパレール4が前記ロアレール3から剥離することを抑制できる。また、前記第1及び第2切り起こし片23,24は、前記第2本体壁部22(側壁部14)に一体形成されていることで、同様の切り起こし片を別途取着する必要はなく、当然ながら該切り起こし片の取着作業を行うためのスペースも不要となって、前記アッパレール4のレール断面や切り起こし片の大型化を抑制することができる。さらに、前記第1及び第2切り起こし片23,24は、前記第2本体壁部22に形成されていることで、部品点数や質量の増加を抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記第2本体壁部22の両側壁部14の対向方向に並設した2つの切り起こし片(第1及び第2切り起こし片23,24)で前記両側壁部14間を橋渡ししたことで、例えば前記第2本体壁部22に形成した一つの切り起こし片のみで前記両側壁部14間を橋渡しする場合に比べて、その切り起こしに伴う前記アッパレール4の偏在的な強度低下を抑制することができる。
(3)本実施形態では、隣り合う第1及び第2切り起こし片23,24は、各々の板厚方向が互いに異なる角度に設定されていることで、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形する際に、両切り起こし片23,24間に板厚以上のずれが生じたとしても、これら切り起こし片23,24を確実に当接させて前記変形を阻止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5に示すように、前記第2本体壁部22の両側壁部14の対向方向に並設した2つの切り起こし片31,32は、各々の板厚方向が平行になるように設定されたものであってもよい。すなわち、各切り起こし片31,32は、前記第1切り起こし片23に準じて、対応する側壁部14を長手方向に沿う折り線に沿って内向きに屈曲することで形成されており、その板厚方向を高さ方向に一致させて該側壁部14の垂直方向に突出する。このように変形することで、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形する際に、両切り起こし片31,32は対向面全面に亘って当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。
あるいは、各側壁部14に形成する切り起こし片を、前記第2切り起こし片24に準じて、その板厚方向を長手方向に一致させて該側壁部14の垂直方向に突出させてもよい。
・図6に示すように、板厚方向を高さ方向に一致させて一方の側壁部14の垂直方向に突出させた切り起こし片は、前記第2本体壁部22の高さ方向に並設した複数(2つ)の第1切り起こし片33,34であってもよい。この場合、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形する際に、板厚方向を長手方向に一致させて他方の側壁部14の垂直方向に突出させた第2切り起こし片35は、これら第1切り起こし片33,34と当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。
・あるいは、板厚方向を長手方向に一致させて他方の側壁部14の垂直方向に突出させた切り起こし片(第2切り起こし片)を、前記第2本体壁部22の長手方向に複数並設してもよい。この場合、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形する際に、板厚方向を高さ方向に一致させて一方の側壁部14の垂直方向に突出させた第1切り起こし片は、これら第2切り起こし片と当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。
特に、図6に示す構成において、上述の変形形態が適用されることで、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近するように変形する際に、第1及び第2切り起こし片が矩形状に当接することになり、極めて安定的、且つ、強力に前記変形を阻止することができる。
・図7に示すように、第1切り起こし片を割愛して、板厚方向を長手方向に一致させて一の側壁部14の垂直方向に突出させた第2切り起こし片37のみの構成を採用してもよい。この場合、第2切り起こし片37は、他の側壁部14に近接する態様で前記両側壁部14間を橋渡しする。このように変更しても、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近しようとする変形を阻止することができる。
あるいは、第2切り起こし片を割愛して、板厚方向を高さ方向に一致させて一の側壁部14の垂直方向に突出させた第1切り起こし片のみの構成を採用してもよい。
・図8に示すように、蓋壁部15を切り起こした四角板状の切り起こし片39を採用してもよい。この切り起こし片39は、蓋壁部15を幅方向に沿う折り線に沿って内向き(下向き)に屈曲することで形成されており、その板厚方向を長手方向に一致させて該蓋壁部15の垂直方向に突出する。この場合、切り起こし片39は、両側壁部14に近接する態様でこれら側壁部14間を橋渡しする。このように変更しても、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近しようとする変形を阻止することができる。
・図9に示すように、蓋壁部15を切り起こした四角板状の切り起こし片41と、板厚方向を高さ方向に一致させて各側壁部14の垂直方向に突出させた第1切り起こし片42,43とを組み合わせてもよい。すなわち、切り起こし片41は、蓋壁部15を幅方向に沿う折り線に沿って内向き(下向き)に屈曲することで形成されており、その板厚方向を長手方向に一致させて該蓋壁部15の垂直方向に突出する。一方、各第1切り起こし片42,43は、対応する側壁部14を長手方向に沿う折り線に沿って内向きに屈曲することで形成されている。そして、前記両側壁部14間は、近接するこれら切り起こし片41及び第1切り起こし片42,43によって橋渡しされる。このように変更しても、前記第2本体壁部22の両側壁部14が互いに接近しようとする変形を阻止することができる。なお、切り起こし片41に近接する切り起こし片は、板厚方向を長手方向に一致させて各側壁部14の垂直方向に突出させた切り起こし片(第2切り起こし片)であってもよい。
・前記実施形態において、第2本体壁部22を屈曲して各種切り起こし片を形成する際の折り線は、長手方向や高さ方向、幅方向に限らず、これらのいずれかに対し傾斜する方向に沿っていてもよい。
・前記実施形態において、シート5は、車両前向きのタイプに限らず、車両後向きのタイプであってもよい。
・前記実施形態において、車両フロア2及びシート5と、ロアレール3及びアッパレール4との関係は逆であってもよい。すなわち、ロアレール3及びアッパレール4の上下を逆にして、ロアレール3にシート5を固定するとともに、アッパレール4に車両フロア2を固定してもよい。
・前記実施形態において、ロアレール3及びアッパレール4(車両用シートスライド装置)は、シート5に対し各1本ずつ配設される構成であってもよいし、各3本以上ずつ配設される構成であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項3に記載の車両用シートスライド装置において、
前記複数の切り起こし片は、前記第2本体壁部の一方の側壁部を長手方向に沿う折り線に沿って屈曲した第1切り起こし片及び前記第2本体壁部の他方の側壁部を高さ方向に沿う折り線に沿って屈曲した第2切り起こし片であることを特徴とする車両用シートスライド装置。
(ロ)上記(イ)に記載の車両用シートスライド装置において、
前記第1切り起こし片は、前記第2本体壁部の高さ方向に並設されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。この技術的思想によれば、前記第1切り起こし片は、前記第2本体壁部の高さ方向に並設されていることで、該第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形する際に、前記第2切り起こし片は、これら第1切り起こし片と当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。
(ハ)上記(イ)又は(ロ)に記載の車両用シートスライド装置において、
前記第2切り起こし片は、前記第2本体壁部の長手方向に並設されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。この技術的思想によれば、前記第2切り起こし片は、前記第2本体壁部の長手方向に並設されていることで、該第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形する際に、前記第1切り起こし片は、これら第2切り起こし片と当接することができ、その接触面積が増加する分、前記変形を阻止する際の強度を増加することができる。特に、上記(ロ)に記載の構成にこの構成が適用されることで、前記第2本体壁部の前記両側壁部が互いに接近するように変形する際に、前記第1及び第2切り起こし片が矩形状に当接することになり、極めて安定的、且つ、強力に前記変形を阻止することができるといった作用効果も得られるようになる。
本発明が適用される車両用シートを示す側面図。 本発明の一実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態を示す側面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。 本発明の変形形態を示す断面図。
符号の説明
2…車両フロア、3…ロアレール(第1レール)、4…アッパレール(第2レール)、5…シート、13…折返し壁部(第1折返し壁部)、11,14…側壁部、16…折返し壁部(第2折返し壁部)、21…第1本体壁部、22…第2本体壁部、23,33,34,42,43…第1切り起こし片(切り起こし片)、24,35,37…第2切り起こし片(切り起こし片)、31,32,39,41…切り起こし片。

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延在して車両フロア及びシートのいずれか一方に固定され、断面U字状の第1本体壁部及び該第1本体壁部の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向内側に曲成されて更に基端側に折り返された第1折返し壁部を有する第1レールと、
    前記車両フロア及び前記シートのいずれか他方に固定され、前記両第1折返し壁部間で前記第1本体壁部の開口側にその開口側が突き合わされる断面U字状の第2本体壁部及び該第2本体壁部の開口側となる両先端からそれぞれ幅方向外側に曲成されて更に前記第1本体壁部の側壁部及び前記第1折返し壁部に包囲されるように折り返された第2折返し壁部を有して前記第1レールに対し相対移動可能に連結された第2レールと、
    前記第2本体壁部に形成され、該第2本体壁部の互いに対向する両側壁部間を橋渡しする板状の切り起こし片とを備えたことを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートスライド装置において、
    前記切り起こし片は、前記第2本体壁部の両側壁部の対向方向に並設した複数で該第2本体壁部の両側壁部間を橋渡しするものであることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、
    各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が互いに異なる角度に設定されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  4. 請求項2に記載の車両用シートスライド装置において、
    各隣り合う前記切り起こし片は、各々の板厚方向が平行になるように設定されていることを特徴とする車両用シートスライド装置。
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