JP2009085343A - 食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置 - Google Patents

食い込み式管接続構造、弁、食い込み式管継手及び冷凍装置 Download PDF

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春男 中田
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Abstract

【課題】所定の径の配管(大径配管)を基準として設計される食い込み式管接続構造において、所定の径の配管より小径の配管(小径配管)を接続可能とした食い込み式管接続構造を提供すること。また、これを用いた弁、管継手、及び冷凍装置を提供すること。
【解決手段】継手本体1の軸心部に大径配管を差し込む大径用差込口16と大径用段差部16aとを設けるとともに、この大径用差込口16の奥に小径用差込口17と小径用段差部とを設ける。そして、大径配管を接続する場合は、大径配管の先端部を大径用差込口に差し込み、大径用フェルールを使って接続し、小径配管P3を接続する場合は、小径配管P3の先端部を小径用差込口17に差し込み、小径用フェルール6を使って接続する。また、小径用フェルール6の前エッジ部3aにおける径方向の厚さt1を、少なくとも、大径用差込口16と小径配管P3との間隙71の隙間寸法t4より大きくする。
【選択図】図7

Description

本発明は、口径が異なる異径配管を接続できるようにした食い込み式管接続構造及びこの食い込み式管接続構造を用いた弁、管継手、冷凍装置に関する。
弁、管継手などの接続部に用いられる管接続構造は通常は一種類の径の配管を接続するように構成されている。ところが、ところが、現地配管として径の異なる配管が市販されている。このため、現地配管工事を必要とする製品、例えば分離型空気調和機のような製品の場合、室内外機間に連絡配管を接続する必要があるが、予め標準的に設定されている配管が接続されるとは限らない状態になっている。従来、このような問題に対し、継手としてフレア式継手が使用されており、このような問題に対する対策を打ち出したものもある。特許文献1はその一例である。なお、この特許文献1は、上記のような規格の相違から生ずる異径配管の接続ではなく、マルチタイプの空気調和機における異径配管の接続が必要な場合を例にしたものであるが、これらは同種の問題である。本発明はこのような異径配管を接続可能とするものである。
特許262954号公報
上述の空気調和機の分野においては、食い込み式管継手を使用する場合、食い込み式管接続構造に関しては未だ異径配管を接続可能とする構造について十分な研究が行われていない。
本発明は、このような背景の下になされたものであって、予め標準仕様として定められている標準口径の配管、すなわち大径配管を基準として設計される食い込み式管接続構造において、標準口径の配管より小径の配管、すなわち小径配管を接続可能とした食い込み式管接続構造を提供することを目的とする。また、このような食い込み式管接続構造を用いた弁、管継手、及び冷凍装置を提供することを目的とする。
本発明に係る食い込み式管接続構造は、上記課題を解決するものであって、軸心部に、接続すべき大径配管を差し込む大径用差込口、大径用差込口に挿入される大径配管の先端位置を規制する大径用段差部、接続すべき大径配管を差し込む小径用差込口、小径用差込口に挿入される小径配管の先端位置を規制する小径用段差部が順次形成され、さらに、大径用差込口の入口部にはフェルールの先端部が押し付けられるカム面が連続して形成された継手本体と、大径用貫通孔を備えた、継手本体に螺合される大径用結合部材と、軸心部に大径配管を挿通する大径用挿通孔を、さらに、先端側外周面に継手本体側に向けて径が小さくなるテーパ面を備えた大径用フェルールとを有する大径配管を接続可能とした食い込み式管接続構造であって、小径配管を接続するときは、小径配管を大径用差込口を貫通して小径用差込口に挿入するとともに、軸心部に小径配管を挿通する小径用挿通孔を備え、さらに先端側外周面に継手本体側に向けて径が小さくなるテーパ面を備えた小径用フェルールを大径用フェルールに代えて使用し、前記小径用フェルールは、前エッジ部と後エッジ部とが前部と後端とに形成されるとともに、前エッジ部における径方向の厚さ寸法が、大径用差込口と小径配管との間隙の隙間寸法より大きく形成されていることを特徴とする。ここに、大径配管とは継手本体に対し接続される標準口径の配管をいい、小径配管とは標準口径の配管に比し小径の配管をいう。なお、この明細書において前後方向をいうときは、継手本体のある側を前側とし、結合部材のある側を後側とする。
このような構成上の特徴を有する本発明に係る食い込み式管接続構造によれば、大径配管を接続する場合は、大径配管の先端部を大径用差込口に差し込み、大径配管の先端を大径用段差部に当接させ、大径配管に外装した大径用フェルールの先端部をカム面に当接させながら大径用結合部材を継手本体に螺合させて締結する。また、小径配管を接続する場合は、小径配管の先端部を小径用差込口に差し込み、小径配管の先端を小径用段差部に当接させ、小径配管に外装した小径用フェルールの先端部を前記カム面に当接させながら小径用結合部材又は大径用結合部材を継手本体に螺合させて締結することにより小径配管を接続することができる。この場合、小径用差込口の入口側に大径用差込口が形成されており、大径用差込口と小径配管との間に、つまり、カム面の最小径部と小径配管の外周との間に隙間が形成される。しかしながら、小径用フェルールの前エッジ部における径方向の厚さ寸法が、少なくとも、大径用差込口と小径配管との間隙の隙間寸法より大きく形成されているため、カム面は小径用フェルールの先端部を配管に食い込むようにガイドすることができる。なお、小径用フェルールに置き換えた場合にフェルールが一体化されていない大径用結合部材は使用することができる。すなわち、結合部材の押圧面は径方向に通常余裕を持っているので、フェルール後端の押圧面により押圧される位置の変化が少ない場合はフェルールの押圧に支障をきたすことがない。また、大径用結合部材を使用すると、配管を貫通させる貫通孔と小径配管との間の間隙が大きくなるが、この配管貫通部には気密性が要求されていない。したがって、小径用フェルールを使用する場合に大径用結合部材を使用することができる。このように、本発明によれば、接続が予測される配管の口径に合わせて別仕立ての製品を作る必要性を回避することができる。例えば、インチサイズ配管を接続するための製品とミリメートルサイズ配管を接続するための製品とを別立てで製作する必要がなくなり、コストを軽減することができる。
また、前記小径用フェルールは、先端部に小径用挿通孔の内面から径方向に切り込まれた第1切込部を有し、この第1切込部は、軸方向の断面形状が略直角三角形であって、後方の切込辺が軸心と直角を成すように形成され、この後方の切込辺が小径挿通孔と交差する角部が前記前エッジ部に形成され、さらに、小径用フェルールにおける先端部分の径方向の厚さ寸法は、フェルールの先端端面から前エッジ部までの距離の略1/2の位置における径方向の厚さ寸法が、大径用差込口と小径配管との間隙の隙間寸法より大きく形成されているようにしてもよい。このように構成すれば、第1切込部前方の先端部分が曲がり易くなっている。このため、結合部材の締結工程における初期の手締工程で先端部分が小径配管と大径用差込口との間に楔状に押し込まれて小径配管が仮止めされる。したがって、それ以降の一般工具を使った締結作業においては、小径配管を手で保持しなくても抜け落ちるような心配がなく作業を効率よく行うことができる。
また、前記小径用フェルールは、前部に前エッジ部が形成されるとともに、この前エッジ部の結合部材側であって前記カム面の内側となる位置に、小径用挿通孔の内面から径方向に切り込まれた第2切込部を有するものとしてもよい。このように構成とすると、切込部の部分から先端が曲がりやすくすることができる。したがって、小径用フェルールの先端の径方向の厚さ寸法を大きくした場合に、小径用フェルールの前エッジ部を配管に食い込むように変形させやすくなり、前エッジ部の十分な食い込みを得ることができる。
また、径配管を接続する場合に、基部の軸心部に小径配管を貫通させる小径用貫通孔を備えるとともに基部の継手本体側の側面にフェルールを押し付ける押圧面を備えた小径用結合部材が、前記大径用結合部材に代えて使用されるとともに、この小径用結合部材に対し前記小径用フェルールが一体的に形成され、さらに、この小径用フェルールは小径用結合部材の締結工程において小径用結合部材から分離されるように構成することもできる。このように構成すれば、小径用フェルールに対し最適の押圧面を備えることができるので、より確実に小径用フェルールを配管に食い込ませることができる。また、小径配管を接続する場合に結合部材の貫通孔と小径配管との隙間がなくなるので、見栄えが良好になる。また、小径用フェルールが結合部材と一体的に形成されるので、配管接続前に小径用フェルールを紛失したり傷付けたりすることがなく、また、配管接続工数が削減されるとともに部品管理工数も簡略化される。
また、小径配管を接続する場合に、上記のように小径用フェルールが一体化された小径用結合部材を用いることに代えて、結合部材として大径用結合部材が用いられるとともに、前記小径用フェルールとして結合部材とは別体に形成された、1個以上の部材からなる独立フェルールが用いられるようにしてもよい。この場合には、押圧面の構成は大径配管用と小径配管用とで大差がないので、予め被接続機器に取り付けられている食い込み式管接続構造における大径用結合部材から大径用フェルールを取り外し、この大径用フェルールが取り外された大径用結合部材を小径配管を接続する場合に使用することができる。したがって、部品の共用化が行われ、コストを軽減することができる。なお、独立フェルールは、単一フェルールであってもよいし、複数の部材から構成されるものであってもよい。
また、本発明に係る弁及び食い込み式管継手は、上記何れかの食い込み式管接続構造を管継手部に用いたことを特徴とする。したがって、このような弁及び食い込み式管継手は、標準仕様として設定された所定の径の配管以外に、配管系列の相違や配管サイズの相違に対応して異径の配管を接続することができる。
また、本発明に係る冷凍装置は、上記弁或は食い込み式管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする。したがって、本発明に係る冷凍装置は、異径の配管をも接続可能とするため、製品の共通化が図れるとともに使用勝手が向上する。
本発明に係る食い込み式管接続構造によれば、継手本体を被接続側機器に取り付けたまま大径配管及び小径配管を支障なく接続することができる。したがって、接続が予測される配管の口径に合わせて別仕立ての製品を作る必要性が軽減される。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る食い込み式管接続構造を図面に基づき説明する。この食い込み式管接続構造は、予め標準仕様として設定されている口径の配管、すなわち大径配管に対し異径列の小径配管や異径の小径配管を接続可能とするものである。これを説明するに当っては、大径配管の接続を標準仕様とする食い込み式管接続構造が基本構成となるので、先ずこの基本構成を図1〜図5に基づき説明し、その後に所定の径の配管より小径の配管(小径配管)を接続する場合の食い込み式管接続構造について説明する。
実施の形態1に係る食い込み式管接続構造は、空気調和機などの冷凍装置の分野では、冷媒回路中の食い込み式管継手に適用される他、分離型空気調和機の室外機に室内外連絡配管を接続する閉鎖弁における管継手部などに適用される。図1はこのような食い込み式管接続構造を管継手部に採用した食い込み式管継手の締結開始時の状態における部分断面図である。本食い込み式管継手は、図1に示されるように被接続側機器から導出される配管P1に取り付けられる継手本体1と、この食い込み式管継手に接続されるべき大径配管P2に外装されて継手本体1に結合される大径用結合部材2と、結合部材2に一体に形成された大径用フェルール3とから形成されている。なお、以下の説明において、単に配管P2、結合部材2、又はフェルール3というときは、それぞれ大径配管P2、大径用結合部材2、又は大径用フェルール3を意味するものとする。また、前述のように、本明細書において前後の方向をいうときは、継手本体1側(例えば、図1における左側)を前側とし、結合部材2側(例えば、図1における右側)を後側とする。また、この点については、後述する各実施の形態においても同様とする。
継手本体1は、図1に示すように、基部11の反結合部材側(前側)に、ソケット部12が形成されるとともに、基部11の外周部の結合部材側(後側)に雌ねじ筒部13が形成され、さらに、基部11の軸心部の後側に雌ねじ筒部13内の空間部に突出する軸部14が形成されている。雌ねじ筒部13内には、結合部材2の螺合部としての雌ねじ13aが形成されている。軸部14の外周側には、配管接続時に後述する結合部材2の保護筒部26を収納する環状空間部15が形成されている。なお、環状空間部15の奥端部には環状空間部15を外気に連通するための径方向の孔が形成されているが、これはこの食い込み式管継手内で空気中の水分が凍結されて膨張する場合に氷の膨張力を外部に逃がすための逃がし穴15aである。
基部11及び雌ねじ筒部13の外形は、六角ナット状に一体的に形成されている。基部11から軸部14にかけての軸心部には配管P2を差し込む大径用差込口16(以下単に差込口16というときは大径用差込口16を意味するものとする)が形成され、その最奥部には(前端には)配管P2の先端位置を規制する大径用段差部16aが形成されている。大径用段差部16aの結合部材側縁部から反結合部材側に向けて小径配管P3(以下単に配管P3というときは小径配管P3を意味するものとする)の先端部を差し込む小径用差込口17(以下単に差込口17というときは小径用差込口17を意味するものとする)が形成されている。大径用段差部16aの最奥部には(前端には)配管P3の先端位置を規制する小径用段差部17aが形成されている。ソケット部12から基部11にかけての軸心部には配管P1を差し込む差込口18が形成され、その最奥部には(後端には)配管P3の先端位置を規制する小径用段差部17aが形成されている。なお、配管P1と配管P2とは、この場合同一配管径としている。
軸部14の先端部、すなわち、差込口16の入口部にはフェルール3が当接されるカム面19が形成されている。カム面19は、前側において差込口16に連なり、後側(結合部材2側)に向けて径が大きくなる円錐状に形成されている。このカム面19は、軸心側部の軸心に対する傾斜角度が外周側部の軸心に対する傾斜角度より大きくなるように形成されている。
結合部材2は、図1に示すように、軸心に配管P2を貫通させる大径用貫通孔21(以下単に貫通孔21というときは大径用貫通孔21を意味するものとする)が形成されるとともに、結合部材2を二分するように径方向の切れ目を有する円盤状スリット22が形成されている。そして、円盤状スリット22の前側(継手本体側)に継手本体1に螺合されるとともに配管接続機構の構成部材を備えた管接続部23が形成され、円盤状スリット22の反継手本体側に一般の締結工具で把持可能とするように形成された把持部24が形成されている。なお、円盤状スリット22の軸方向の位置は、継手本体1に対し結合部材2を締結した状態において、継手本体1の結合部材側端部の位置と略一致するように配置されている(図3、図4参照)。
管接続部23は、基部25を有し、この基部25の継手本体側にフェルール3の外周を保護する保護筒部26が形成されている。基部25の外周には継手本体1と螺合する螺合部としての雄ねじ25aが形成されている。把持部24の外形は、締結工具で把持可能とするように六角ナット状に形成されている。そして、円盤状スリット22と貫通孔21との間に、薄肉の管状部により管接続部23と把持部24とを連結する管状連結部27が形成されている。管状連結部27は、把持部24を締め付ける回転トルクが所定値まで大きくなると切断される強度に設計されている。
管接続部23の反継手本体側の面には、後述する専用工具45の係合突部49(図5参照)と係合する係合部として、断面が円形で所定深さの4個の係合穴部41が所定円周上において等間隔に形成されている。把持部24には、係合穴部41を把持部24の反継手本体側から加工可能とするための加工用穴42が形成されている。この加工用穴42は、係合穴部41と相対向する位置に加工されており、所定円周上において等間隔に4個形成されている。
フェルール3は、軸心に配管P2を挿通させる大径用挿通孔31(以下単に挿通孔31というときは大径用挿通孔31を意味するものとする)が形成された環状物であり、後端部において径方向に延びる薄肉部28を介し基部25に連結されており、結合部材2と一体的に形成されている。この薄肉部28は、結合部材2を継手本体1に締め付けるときの回転トルクが所定値になったときに切断されるように形成されている(図2(b)参照)。フェルール3の後方には、基部25との間に空間部32が形成されている。この空間部32は、軸方向に切断した断面で見て、内周側が軸心に垂直な一定間隔の平行平面に形成され、外周側尖端部が略三角形状に形成されている。また、略三角形の頂点には軸心に平行な短い辺が形成されている。なお、この空間部32の前面はフェルール3の後端面であり、空間部32の後面は基部25の前端面である。また、空間部32の外周側の三角形状を形成する後方の傾斜面、すなわち、後方に向かって径が小さくなる円錐状面がフェルール3の押圧面29を形成している。
このように後端部において薄肉部28で基部25に連結されたフェルール3は、軸方向に切断した断面で見て、前端面が軸心に垂直な小寸法の面に形成されるとともに、前方外周面が先細のテーパ面33に形成され、さらに、後方外周面が軸心に略平行な円柱状の平行面34に形成されている。
フェルール3の後方外周面を形成する平行面34と薄肉部28の前面とは、図1に図示されるように、軸方向に切断した断面で見て略直角に連結されている。また、この直角の角部は、空間部32の前面の外周側の傾斜面部に対しエッジ状の切込を形成している。この切込が形成されることにより、結合部材2に対し軸方向の力が作用したときに薄肉部28に応力集中が発生しやすいように構成されている。
また、フェルール3には、挿通孔31の内周面から外周方向に切り込まれた切込部である第1ノッチ(本発明における第1切込部)35と第2ノッチ36とが形成されている。第1ノッチ35は軸方向の前部に形成され、第2ノッチ36は軸方向後側に形成されている。なお、前エッジ部3aは、軸方向位置の前部に位置する第1ノッチ35に形成され、後エッジ部3bは、フェルール3の後端面における軸心側角部に形成されている。
第1ノッチ35は、この第1ノッチ35の前方にある先端部分38の変形を容易にするためのものである。また、第1ノッチ35は、軸心方向に切断した断面形状が直角三角形であって、後方の切込面、すなわち、後面が軸心と直角となるように形成されている。また、この第1ノッチ35は、結合部材2を手回しで締め付ける締結初期の段階において、第1ノッチ35の前方の先端部分38を配管P2と差込口16との間に楔状に差し込んで配管P2を仮止めしている(図2(a)参照)。第1ノッチ35の後側の切込面と挿通孔31の内周面との交差部が前エッジ部3aを成し、この前エッジ部3aがフェルール3における先端部の配管P2への食い込みを行うようになっている(図2(c)参照)。この前エッジ部3aは、フェルール3と配管P2とのシールを行うものであり、間接的には前エッジ部3aが配管P2に食い込むことによりフェルール3のテーパ面33をカム面19により密着させて、カム面19とテーパ面33とのシールを行う機能を有する。
第2ノッチ36は、外周側に短い辺を備えた略三角形状であり、前述の空間部32の尖端部分と同一の略三角形状に形成されている。つまり、前述の空間部32は、この第2ノッチ36の略三角形状の両下端を軸線に垂直な平面に接続した形状である。また、尖端部が略三角形状の第2ノッチ36が形成されていることにより、第2ノッチ36の外周側の辺(すなわち、尖端部分の辺)とフェルール3の後部の平行面34との間に薄肉の環状薄肉部37が形成されている。このように第2ノッチ36が形成されて環状薄肉部37が形成されることにより、フェルール3は、環状薄肉部37をヒンジのようにして前後部が軸心側に曲がり易くなるように形成されている。この結果、フェルール3の後端面の後エッジ部3bが配管P2に食い込むように変形し易くなり、フェルール3前部のテーパ面33がカム面19に密着し易くなる。なお、後端の後エッジ部3bは、配管P2を抜けないように保持するとともに、配管P2の振動が前エッジ部3aに伝達されることを抑止し、前エッジ部3aの食い込みによるシール機能及び配管保持機能を高く維持する機能を有する(図2(c)参照)。
本実施の形態に係る食い込み式管継手の管継手部は、上記説明における継手本体1のカム面19にフェルール3を押し付けながら、継手本体1に対し結合部材2を締め付けて配管P2を接続する構造部分をいい、本発明に係る食い込み式管接続構造は、このような管継手部の構造をいう。なお、後述する小径配管を接続する場合における食い込み式管接続構造もこれに対応する構造のものであり、本発明における食い込み式管接続構造の対象を成すものである。
以上の構成において、配管P1,P2は銅管により形成され、継手本体1、結合部材2及びフェルール3は黄銅製材料から形成されている。これらは、冷凍装置用材料として最適であり、汎用性のあるものである。
次に、以上のように構成される食い込み式管接続構造における配管接続方法について、図1〜図4に従い説明する。
継手本体1に対し配管P2を接続するに先立ち、継手本体1は被接続側機器の配管P1に取り付けられている。次に、本食い込み式管継手による配管P2の接続は、結合部材2の貫通孔21に配管P2を差し込み、結合部材2を配管P2に外装する。そして、配管P2の先端部をフェルール3の挿通孔31を通して差込口16に挿入し、その先端を大径用段差部16aに当接させた状態として結合部材2を継手本体1に螺合する。このようにして締結を開始する状態が図1である。
この状態から結合部材2を手回しで締め付けていくと、フェルール3の先端部分38がカム面19に当接し、この状態からさらに結合部材2を締め楔状に差し込まれ、配管P2の仮止めが行われる。この状態が図2(a)である。
そして、その後は、フェルール3の第1ノッチ35の後側の外周部分のテーパ面33がカム面19に当接するため、結合部材2を締め付ける回転トルクが大きくなる。したがって、この段階から後の工程では一般用の締結工具を把持部24に係合させて結合部材2を継手本体1に締め付ける。この締め付けにより、フェルール3の先端部がカム面19に押し付けられた状態で結合部材2が締め付けられることになり、薄肉部28に軸方向前向きの力が作用する。このとき、フェルール3の外周面と薄肉部28の前面との交差部、すなわち切込を有する薄肉部28に応力集中が発生し、この薄肉部28が切断され、後端面の外周側端部が押圧面29に当接する(図2(b)参照)。
フェルール3は、上記のように結合部材2から分離されて、後端面の外周側端部が押圧面29により押圧される。また、フェルール3は、その後は独立のフェルール3と同様に作用する。すなわち、フェルール3は、後端面の外周側端部が押圧面29により押圧される。この状態から結合部材2がさらに締め付けられると、押圧面29が後方へ向かって径が小さくなる円錐状面に形成されているので、環状薄肉部37を中心としてフェルール3の前後の部分が軸心側に曲がりやすくなる。
この結果、フェルール3は、環状薄肉部37を中心にして前後の部分が配管に食い込むように変形されて後エッジ部3b及び前エッジ部3aが配管P2に食い込む。そして、後エッジ部3b及び前エッジ部3aの食い込みが所定量に達すると(図2(c))、図3に示すように、継手本体1の雌ねじ筒部13の端部と円盤状スリット22の継手本体側の面とが略一致するように、円盤状スリット22の位置が設定されている。また、この状態になったときに回転トルクが所定値に到達し、図4に示すように、管状連結部27が切断されて継手本体1の雌ねじ筒部13から突出した状態にある把持部24が切断される。これにより結合部材2の締結工程が終了する。したがって、本実施の形態においては配管接続作業が完了すると、図4に示すように把持部24が切断された状態となる。また、この後は、誰でも簡単に管接続部23を緩めて配管P2を取り外すことができないようになっている。
しかし、配管をやり直す必要が生じたような場合には、特別の専用工具を使用して配管を取り外すことができる。
専用工具45は、例えば図5に示されるようなものであって、半円盤状の基体部46に柄部47が取り付けられている。基体部46には半円状穴48が形成されるとともに、基体部46の側面には管接続部23の係合穴部41に係合させる係合部として3個の円柱状の係合突部49が形成されている。半円状穴48の内周半径は、管状連結部27よりやや大径に形成されている。基体部46の側面には3個の円柱状の係合突部49が形成されている。係合突部49は、管接続部23の4個の係合穴部41の内の任意の隣り合う3個に係合可能に形成されている。
配管P2を取り外すときは、このように構成された専用工具45の係合突部49を管接続部23の任意の隣り合う3個の係合穴部41に係合させて、専用工具45の柄部47に力を入れて基体部46を回転させる。これにより、管接続部23を回転させて継手本体1との螺合を緩めることができる。また、管接続部23と継手本体1との螺合を緩めることにより、食い込み式管継手に残っていた配管P2を継手本体1から取り外すことができる。そして、配管P2及び管接続部23を取り外すことにより、この継手本体1に対し新たな結合部材2を用いて新たな配管P2を接続することができるように構成されている。
次に、以上のように構成された大径配管を接続する食い込み式管接続構造(基本構成)に対し小径配管を接続する食い込み式管接続構造について、図6及び図7に基づき前述の基本構成との差を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一構造、又は、特に説明する必要のない程度の差のみが存在する構成要素には同一の符号を付しその説明を省略している。
この実施の形態に係る小径配管接続構造は、配管系列の相違に対応して小径の配管を接続する場合を想定したものである。例えば、基本構成に係る配管P2の呼び径が呼び径10.0mmの配管の場合、3/8インチの配管(外径9.52mm)が接続される。
この場合において、継手本体1は前述の基本構成の場合と同一である。また、この継手本体1に対し配管P3の先端部は、差込口17に差し込まれる。この配管P3の先端は小径用段差部17aにより位置規制されるようになっているが、差込口16を貫通する部分では間隙71が残されたままとなっている。継手本体1に対し小径用フェルール6(以下単にフェルール6というときは小径用フェルール6を意味するものとする)を一体的に形成した小径用結合部材5(以下単に結合部材5というときは小径用結合部材5を意味するものとする)が螺合されている。結合部材5は、結合部材2の場合と同様構造の把持部24が形成されている。なお、図6及び図7では、把持部24の周りの構造が図1と同一のため省略されている。また、軸心には小径配管P3(以下単に配管P3というときは小径配管P3を意味するものとする)を貫通するように形成された小径用貫通孔51が形成されている。
結合部材5におけるその他の構成は、結合部材2と寸法的に若干異なる点もあるが略同一のため、本発明の構成には大きな影響がないので、実施の形態1におけると同一の符号を付しその説明を省略する。
フェルール6は、軸心部に配管P3を挿通する小径用挿通孔61が形成されている。また、図7に示すように、
L;フェルール6の先端端面から前エッジ部3aまでの距離
t1;フェルール6の前エッジ部の位置における径方向の厚さ
t2;フェルール6の先端端面からL/2の距離の位置における径方向の厚さ
t3;フェルール6の先端の端面における径方向の厚さ
t4;間隙71の隙間寸法
としたときに、t1>t2>t3>t4となるように形成されている。
フェルール6に関するその他の構成は、寸法的に若干異なる点があるが略フェルール3に等しく本発明の構成には大きな影響がないので、実施の形態1におけると同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、前述のように、配管P3を差込口16に挿入すると、差込口16の内面と配管P3の外周面との間に間隙71が形成されるが、フェルール6が以上のように構成されているので、配管P3は、差込口17とフェルール6とで支持され、配管P3の軸心が振れることがなく、配管P3は安定的に支持されるとともにシールされる。
次に、この実施の形態において小径配管P3を接続する方法について説明する。先ず、標準装備されている大径配管接続用の食い込み式管接続構造において、結合部材2及びフェルール3に代えて結合部材5及びフェルール6を用いるので、フェルール3が一体化された結合部材2を継手本体1から取り外す。次に、配管P3には結合部材5及びフェルール6を外装する。そして、結合部材5及びフェルール6が外装された配管P3の先端を継手本体1の差込口16を通過させて差込口17に挿入し、その先端を小径用段差部17aに当接するとともに、結合部材5を継手本体1に対し最初は手回しで締め付ける。これによりフェルール6の先端がカム面19に押し付けられる。また、フェルールの先端部分38は第1ノッチ35により曲がりやすく形成されているので、フェルール6の先端部分38がこの手回しの段階で配管P3と差込口16との間に楔状に差し込まれ配管P3が仮止めされる。
この状態から、把持部24(図6には図示しない、図1を参照)を汎用工具で保持して結合部材5をさらに締め付ける。これ以降は、先の図2に示したのと同様に、薄肉部28が切断されて独立のフェルール3と同様に機能し、後エッジ部3b及び前エッジ部3aが配管P3に食い込み、配管P2の接続の場合と同様に配管P3の保持及びシールが行われる。
なお、フェルール6の先端部の形状は、t4>t3、かつ、t2>t4のように形成されてもよい。この場合は、結合部材5を継手本体1に対し螺合する締結工程における初期の手締工程において、先端部分38の中間部分より後側の部分が配管P3と差込口16との間に楔状に差し込まれるので、配管P3が仮止めされる。また、フェルール6の先端がカム面19に案内されるので、フェルール6の前エッジ部3a及び後エッジ部3bを配管P3に食い込ませることができ、配管P3とフェルール6との間、及び、フェルール6のテーパ面33との間をシールすることができる。フェルール6の先端部の形状は、t4>t3>t2であってt1>t4のように形成されていてもよい。この場合は、配管P3の仮止めは行えないが、フェルール6の先端部がカム面19によりガイドされて、前エッジ部3a及び後エッジ部3bを配管に食い込ませて配管を支持し、管継手シールすることができる。しかし、本実施の形態のように、t1>t2>t3>t4とすることが、配管シール面及び配管引抜力に対する対抗力の面からより好ましい。
実施の形態1における食い込み式管接続構造は以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)継手本体1に大径用差込口16、大径用段差部16a、小径用差込口17、及び小径用段差部17aが形成されているとともに、小径配管P3を接続する場合は、大径用フェルール3に代えて小径用フェルール6が使用される。また、このフェルール6は、前エッジ部3aにおける径方向の厚さt1が、差込口16と配管P3との間隙71の隙間寸法t4より大きく形成されている。したがって、大径配管P2を接続する場合は、配管P2の先端部を差込口16に差し込み、配管P2の先端を大径用段差部16aに当接させ、配管P2に外装したフェルール3の先端部をカム面19に当接させながら結合部材2を継手本体1に螺合させて締結する。これにより配管P2が接続される。次に、小径配管P3を接続する場合は、配管P3の先端部を差込口17に差し込み、配管P3の先端を小径用段差部17aに当接させ、配管P3に外装したフェルール6の先端部をカム面19に当接させながら結合部材5を継手本体1に螺合させて締結する。これにより配管P3が接続される。このように、本発明によれば、接続が予測される配管の口径に合わせて別仕立ての製品を作る必要性を回避することができる。例えば、インチサイズ配管を接続するための製品とミリメートルサイズ配管を接続するための製品とを別立てで製作する必要がなくなり、コストを軽減することができる。
(2)フェルール6の先端部には第1ノッチ35が形成されるとともに、フェルール6の先端端面から前エッジ部3aまでの距離Lの略1/2の位置における径方向の厚さt2が、少なくとも、差込口16と配管P3との間隙71の隙間寸法t4より大きく形成されている。したがって、小径配管P3を接続する場合に、結合部材5の締結工程における初期の手締工程で第2ノッチ前方の先端部分38が配管P3と大径用差込口16との間に楔状に押し込まれて配管P3が仮止めされる。これにより、配管P3を手で保持しなくても抜け落ちるような心配がなくなり、それ以降の一般工具を使った締結作業を効率よく行うことができる。
(3)本実施の形態においては、小径配管P3を接続する場合に、フェルール3に代えて使用されるフェルール6が結合部材5に一体的に形成され、結合部材5の締結工程において結合部材5から分離されるように構成されている。したがって、フェルール6に対し最適の押圧面を備えることができるので、より確実にフェルール6を配管P3に食い込ませることができる。また、配管P3を接続する場合に結合部材5の貫通孔51と配管P3との隙間が小さくなるので、見栄えが良好になる。また、フェルール6が結合部材5と一体的に形成されるので、配管接続前にフェルール6を紛失したり傷付けたりすることがなく、また、配管接続工数が削減されるとともに部品管理工数も簡略化される。
(4)実施の形態1に係る食い込み式管接続構造を管継手部に用いて弁又は食い込み式管継手を構成すると、予め設定された標準口径の配管以外に、配管系列の相違や配管サイズの相違に対応して異径の配管を接続することができる。
(5)このような弁或は食い込み式管継手を冷媒回路に用いた冷凍装置では、異径の配管をも接続可能とするため、製品の共通化が図れるととともに使用勝手が向上する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図8に基づき説明する。実施の形態2は、大径配管を接続する食い込み式管接続構造は実施の形態1と同一であり、小径配管を接続する場合の食い込み式管接続構造が実施の形態1と異なるものである。より具体的には、この実施の形態1において、フェルール6を独立の単一フェルールとし、結合部材5を大径用結合部材2に変更したものである。なお、図8において、実施の形態1と同一又は対応する個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施の形態におけるフェルール6は、図8に示すように、実施の形態1における小径用フェルール6を薄肉部28で切断されたものと同一の形状を成しており、結合部材とは独立に形成されたものである。したがって、フェルール6は、結合部材5と一体的に構成されていない点で実施の形態1のフェルール6と相違するが、他の構成は同一である。また、このフェルール6の各部には、実施の形態1の場合と同一の符号を付しており、その説明を省略する。
この実施の形態における結合部材2は、実施の形態1に記載していたものと同一である。ただし、この実施の形態に係る結合部材2は、大径配管P2を接続する食い込み式管接続構造として予め標準装備されている結合部材2から、一体に形成されているフェルール3を除去したものである。フェルール3を結合部材2から除去するには、結合部材2とフェルール3とが一体に構成された部品において、指先又は適宜の工具でフェルール3を左右前後などの色んな方向に繰り返し動かすことにより、薄肉部28を破断してフェルール3を取り外すことができる。
次に、この実施の形態において小径配管P3を接続する方法について説明する。先ず、標準装備されている大径配管接続用の食い込み式管接続構造において、フェルール3が一体化された結合部材2を継手本体1から取り外す。そして、フェルール3を結合部材2から取り外す。次に、フェルール3が取り外された結合部材2と、独立に形成されたフェルール6とを配管P3に外装し、結合部材2とフェルール3とが取り外された継手本体1の差込口16内に小径配管P3を挿入する。次いで、継手本体1に対し結合部材2を締結する。最初は手回しで締め付ける。これにより、押圧面29がフェルール6の後端に当接し、フェルール6の先端がカム面19に当接した図8の状態となる。
その後、結合部材2を手回しでさらに締め付けることにより、実施の形態1の場合と同様にフェルール6の先端部分38が配管P3と差込口16との間に楔状に差し込まれ配管P3が仮止めされる。また、さらに汎用工具を使って結合部材2を締め付けることにより、実施の形態1の場合と同様に前エッジ部3a及び後エッジ部3bが配管P3に食い込み、配管P3の保持及びシールが行われる。なお、この実施の形態においては、結合部材として大径用結合部材2が用いられているため、図8に示すように、貫通孔21の内面と配管P3の外周面との間には隙間が生ずるが、この隙間は配管のシール及び保持に影響しない。また、押圧面29が大径フェルール用のものであるが、大径配管P2と小径配管P3との外径の差が小さい場合には、フェルールの後端縁の位置が大きく変化することにならないので特に問題はない。
実施の形態2は、以上のように構成されているので、実施の形態1における(1)、(2)、(4)及び(5)と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態によれば、独立の小径用フェルール6を使用しているので、予め標準装備として取り付けられている大径用結合部材2から大径用フェルール3を取り外し、この大径用フェルール3が取り外された大径用結合部材2を小径配管P3を接続する場合に使用することができる。したがって、部品の共用化が行われ、コストを軽減することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について、図9に基づき説明する。実施の形態3は、大径配管を接続する食い込み式管接続構造が実施の形態1と同一であり、小径配管を接続する場合の食い込み式管接続構造が実施の形態1と異なるものである。より具体的には、この実施の形態1において、フェルール6の構造を部分的に変更したものであるしたものである。なお、図9において、実施の形態1と同一又は対応する個所には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この実施の形態は、フェルール6の構造を部分的に変更した以外は実施の形態1と同一である。この実施の形態におけるフェルール6は、図8に示すように、前エッジ部3aの結合部材側であってカム面19の内側となる位置に、前エッジ部3aが配管側に曲がりやすくなるように小径用挿通孔61の内面から径方向に切り込まれた切込部である第3ノッチ(本発明にいう第2切込部)62を設けたものである。第3ノッチは、略三角形状であるとともに、外周側に軸心と平行な短い辺を有するものである。また、この形状は、第2ノッチの三角形の尖端部分と同一の形状である。
実施の形態3は、以上のように構成されているので、小径配管を接続する場合の配管接続方法は実施の形態1と同一である。また、この実施の形態3によれば、実施の形態1におけると同様の効果を奏することができる。
また、実施の形態3によれば、フェルール6に第3ノッチを設けているので、フェルール6の先端の径方向の厚さを大きくした場合に、フェルール6の前エッジ部3aを配管P3に食い込むように変形させやすくなり、前エッジ部3aの十分な食い込みを得ることができる。
(変形例)
(1)各実施の形態において、小径用段差部17aの内径を配管P1の内径に一致させているため、小径用段差部17aの段差が小さくなっているが、小径用段差部17aの内径を配管P3の内径に一致させて、小径用段差部17aの段差を大きくすることもできる。しかし、大径配管P2を接続するときに、配管P2と配管P1との間の流体通路において、この小径用段差部17aが流体流通の抵抗にならないように配慮することが好ましい。
(2)実施の形態2において、フェルール6を実施の形態3のようなフェルール6に変更してもよい。このようにすれば、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
(3)実施の形態3において、独立の小径用フェルール6を単一のものでなく、従来公知の複数部材、例えば、フロントフェルールとバックフェルトとからなるようなものとすることもできる。
(4)また、各実施の形態において、フェルール3を第3実施の形態における第3ノッチ62のようなノッチを有するものとすることもできる。この場合、フェルール3の前エッジ部3aにおける径方向の厚さを大きくしても、前エッジ部3aを配管P2に食い込ませることができる。
(5)本実施の形態は、空気調和機などの冷凍装置を例に記載しているが、本発明は、このような冷凍装置のみに限ったものではなく、水配管や油圧配管など他の用途にも適用することができる。
(6)各実施の形態において、被接続側機器との接続は、被接続側機器から導出される接続部としての配管P1をろう付するソケット部12に形成されているが、これに代えて外周に雄ねじが形成された継手部を備えたものとしてもよい。
(7)本実施の形態においては、継手本体1と結合部材2との結合構造及び配管接続方式については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。
本発明の実施の形態1に係る食い込み式管継手における大径配管接続時の構造を示す部分断面図であって、締結開始時の状態図である。 同食い込み式管継手における大径配管接続時の締結工程を示す大径用フェルール周りの断面図であって、(a)は締結開始時の状態図であり、(b)は薄肉部が切断された状態図であり、(c)は各エッジ部が食い込んだ状態図である。 同食い込み式管継手における小径配管接続時の部分断面図であって、締結完了直前の状態図である。 同食い込み式管継手における大径配管接続時の部分断面図であって、締結完了後の状態図である。 同食い込み式管継手に用いられる専用工具の外径図である。 同食い込み式管継手における小径配管接続時の構造を示す部分断面図であって、締結開始時の状態図である。 同食い込み式管継手に係る小径用フェルールの先端部の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る食い込み式管継手における小径配管接続時の構造を示す部分断面図であって、締結開始時の状態図である。 本発明の実施の形態3に係る食い込み式管継手における小径配管接続時の構造を示す部分断面図であって、締結開始時の状態図である。
符号の説明
t1、t2、t3…径方向の厚さ、t4…間隙の隙間寸法、P2…大径配管、P3…小径配管、1…継手本体、2…大径用結合部材、3…大径用フェルール、3a…前エッジ部、3b…後エッジ部、5…小径用結合部材、6…小径用フェルール、16…大径用差込口、16a…大径用段差部、17…小径用差込口、17a…小径用段差部、19…カム面、31…大径用挿通孔、61…小径用挿通孔、71…間隙。

Claims (9)

  1. 軸心部に、接続すべき大径配管を差し込む大径用差込口、大径用差込口に挿入される大径配管の先端位置を規制する大径用段差部、接続すべき大径配管を差し込む小径用差込口、小径用差込口に挿入される小径配管の先端位置を規制する小径用段差部が順次形成され、さらに、大径用差込口の入口部にはフェルールの先端部が押し付けられるカム面が連続して形成された継手本体と、大径用貫通孔を備えた、継手本体に螺合される大径用結合部材と、軸心部に大径配管を挿通する大径用挿通孔を、さらに、先端側外周面に継手本体側に向けて径が小さくなるテーパ面を備えた大径用フェルールとを有する大径配管を接続可能とした食い込み式管接続構造であって、
    小径配管を接続するときは、小径配管を大径用差込口を貫通して小径用差込口に挿入するとともに、軸心部に小径配管を挿通する小径用挿通孔を備え、さらに先端側外周面に継手本体側に向けて径が小さくなるテーパ面を備えた小径用フェルールを大径用フェルールに代えて使用し、
    前記小径用フェルールは、前エッジ部と後エッジ部とが前部と後端とに形成されるとともに、前エッジ部における径方向の厚さ寸法が、大径用差込口と小径配管との間隙の隙間寸法より大きく形成されていることを特徴とする食い込み式管接続構造。
  2. 前記小径用フェルールは、先端部に小径用挿通孔の内面から径方向に切り込まれた第1切込部を有し、この第1切込部は、軸方向の断面形状が略直角三角形であって、後方の切込辺が軸心と直角を成すように形成され、この後方の切込辺が小径挿通孔と交差する角部が前記前エッジ部に形成され、
    さらに、小径用フェルールにおける先端部分の径方向の厚さ寸法は、フェルールの先端端面から前エッジ部までの距離の略1/2の位置における径方向の厚さ寸法が、大径用差込口と小径配管との間隙の隙間寸法より大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の食い込み式管接続構造。
  3. 前記小径用フェルールは、前部に前エッジ部が形成されるとともに、この前エッジ部の結合部材側であって前記カム面の内側となる位置に、小径用挿通孔の内面から径方向に切り込まれた第2切込部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の食い込み式管接続構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の食い込み式管接続構造において、小径配管を接続する場合に、基部の軸心部に小径配管を貫通させる小径用貫通孔を備えるとともに基部の継手本体側の側面にフェルールを押し付ける押圧面を備えた小径用結合部材が、前記大径用結合部材に代えて使用されるとともに、この小径用結合部材に対し前記小径用フェルールが一体的に形成され、さらに、この小径用フェルールは小径用結合部材の締結工程において小径用結合部材から分離されるように構成されている
    ことを特徴とする食い込み式管接続構造。
  5. 請求項1〜3の何れか1項記載の食い込み式管接続構造において、結合部材として大径用結合部材が用いられるとともに、前記小径用フェルールとして結合部材とは別体に形成された、1個以上の部材からなる独立フェルールが用いられることを特徴とする食い込み式管接続構造。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の食い込み式管接続構造を管継手部に用いた弁。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載の食い込み式管接続構造を管継手部に用いた食い込み式管継手。
  8. 請求項6記載の弁を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項7記載の食い込み式管継手を冷媒回路に用いたことを特徴とする冷凍装置。
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CN110410549A (zh) * 2019-08-15 2019-11-05 福州鸿宇通管业有限公司 一种便捷式阀门

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